JP2009173131A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ドライ路面でのハンドリング性能を低下させることなく、スノー路面での性能が向上された空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】最もタイヤ半径方向内側にあるベルト層5aの幅をWとし、ベルト補強層11のタイヤ赤道面よりタイヤ幅方向両側の領域をA、領域Aのタイヤ幅方向外側の領域をB、更に領域Bのタイヤ幅方向外側の領域をCとし、領域Aの幅WaがWの2〜10%であり、領域Bの幅WbがWの15〜40%であって、領域Cでのベルト補強層11の1インチ(25.4mm)あたりの引張モジュラスMcが350〜2000Nであり、領域Aでのベルト補強層11の1インチあたりの引張モジュラスMaがMcの100〜400%であり、領域Bでのベルト補強層11の1インチあたりの引張モジュラスMbがMcの200〜800%であり、MbはMaより大きい空気入りタイヤとする。
【選択図】図1
【解決手段】最もタイヤ半径方向内側にあるベルト層5aの幅をWとし、ベルト補強層11のタイヤ赤道面よりタイヤ幅方向両側の領域をA、領域Aのタイヤ幅方向外側の領域をB、更に領域Bのタイヤ幅方向外側の領域をCとし、領域Aの幅WaがWの2〜10%であり、領域Bの幅WbがWの15〜40%であって、領域Cでのベルト補強層11の1インチ(25.4mm)あたりの引張モジュラスMcが350〜2000Nであり、領域Aでのベルト補強層11の1インチあたりの引張モジュラスMaがMcの100〜400%であり、領域Bでのベルト補強層11の1インチあたりの引張モジュラスMbがMcの200〜800%であり、MbはMaより大きい空気入りタイヤとする。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気入りタイヤに関し、より詳細には、ベルト補強層の引張モジュラスをタイヤ幅方向において変化させて操縦安定性を向上させた空気入りタイヤに関する。
コーナリングパワーを増加させ操縦安定性を向上させるために、ベルト層のタイヤ半径方向外側に、補強コード(有機繊維製やスチール製)が打ち込まれて補強されたベルト補強層を配置している空気入りタイヤがある(特許文献1)。これらのタイヤでは、引張モジュラスの大きい補強コードから構成されるベルト補強層や、単位幅あたりの補強コードの本数を多くしている。
上記の空気入りタイヤでは、コーナリングパワーを増加させると、ベルト補強層に掛かる張力が増加するが、その分、ベルト層に掛かる張力が低下する。その結果、スリップアングルが大きい場合、コーナリングフォースが低下し、操縦安定性が低下する問題があった。
したがって、本発明の目的は、スリップアングルが大きい場合でもコーナリングフォースを低下させず操縦安定性が向上された空気入りタイヤを提供することにある。
本願発明の空気入りタイヤは、一対のビード部と、両端が前記ビード部を巻き上げてトロイダル形状をなす1又は複数のカーカスと、前記カーカスのクラウン部のタイヤ半径方向外側に配置された1又は複数のベルト層と、更にタイヤ半径方向外側に配置されたベルト補強層と、更にタイヤ半径方向外側に配置されたトレッドゴムとを備えた空気入りタイヤにおいて、
最もタイヤ半径方向内側にある前記ベルト層の幅をWとし、
前記ベルト補強層のタイヤ赤道面よりタイヤ幅方向両側の領域をA、前記領域Aのタイヤ幅方向外側の領域をB、更に前記領域Bのタイヤ幅方向外側の領域をCとし、
前記領域Aの幅WaがWの2〜10%であり、前記領域Bの幅WbがWの15〜40%であって、
前記領域Cでのベルト補強層の1インチ(25.4mm)あたりの引張モジュラスMcが350〜2000Nであり、
前記領域Aでのベルト補強層の1インチあたりの引張モジュラスMaがMcの100〜400%であり、前記領域Bでのベルト補強層の1インチあたりの引張モジュラスMbがMcの200〜800%であり、MbはMaより大きいことを特徴とする。
最もタイヤ半径方向内側にある前記ベルト層の幅をWとし、
前記ベルト補強層のタイヤ赤道面よりタイヤ幅方向両側の領域をA、前記領域Aのタイヤ幅方向外側の領域をB、更に前記領域Bのタイヤ幅方向外側の領域をCとし、
前記領域Aの幅WaがWの2〜10%であり、前記領域Bの幅WbがWの15〜40%であって、
前記領域Cでのベルト補強層の1インチ(25.4mm)あたりの引張モジュラスMcが350〜2000Nであり、
前記領域Aでのベルト補強層の1インチあたりの引張モジュラスMaがMcの100〜400%であり、前記領域Bでのベルト補強層の1インチあたりの引張モジュラスMbがMcの200〜800%であり、MbはMaより大きいことを特徴とする。
ベルト補強層の幅方向中央の領域Aの引張モジュラスMaを、領域Aの幅方向外側の領域Bの引張モジュラスMbより小さくすることで、タイヤ接地圧の幅方向のばらつきが小さくなる。その結果、スリップアングルが大きい場合でもコーナリングフォースが低下せず、操縦安定性が向上される。
以下、図面を用いて、本発明に係る空気入りタイヤの実施の形態を説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤを示す右半断面図である。ビードコア1とビードフィラー2から構成されるビード部3は、カーカス4に端部により巻き上げられている。カーカス4はトロイダル形状をなしており、カーカス4のクラウン部のタイヤ半径方向外側には2枚のベルト層5が配置されている。更に、タイヤ半径方向外側にはベルト補強層11とトレッド6が配置されている。トレッド6には主溝21や横溝(図示しない)が刻まれている。なお、カーカス4及びベルト層5は1枚でも複数枚でもよい。通常、スチールコードがタイヤ周方向に斜めに延びる2枚のベルト層5を、当該スチールコードが互いに交差するように配置される。
最も半径方向内側のベルト層5aの幅をWとし、ベルト補強層11のタイヤ赤道面30よりタイヤ幅方向両側の領域をA、領域Aのタイヤ幅方向外側の領域をB、更に領域Bのタイヤ幅方向外側の領域をCとする。そして、領域Cでのベルト補強層11の1インチ(25.4mm)あたりの引張モジュラスMcが350〜2000Nであり、領域Aでのベルト補強層11の1インチあたりの引張モジュラスMaがMcの100〜400%であり、領域Bでのベルト補強層11の1インチあたりの引張モジュラスMbがMcの200〜800%であり、MbはMaより大きくなっている。
領域A〜Cはタイヤの左半断面(図示しない)にも存在し、幅Wa、Wb、Wcはタイヤの全断面における幅である。なお、領域Cの幅WcはWの50%以上あることが好ましい。
ベルト補強層11の領域Aの引張モジュラスMaを、領域Bの引張モジュラスMbより小さくすることで、タイヤ接地圧の幅方向のばらつきが小さくなる。その結果、スリップアングルが大きい場合でもコーナリングフォースが低下せず、操縦安定性が向上される。
幅Wa、Wb、Wcや引張モジュラスMa、Mb、Mcが上記の範囲から外れると、スリップアングルが大きい場合、コーナリングフォースが低下することがある。なお、引張モジュラスMa、Mb、Mc(単位:N/インチ)は、1本の補強コードに2%だけ伸びを与えたときの応力[N]×1インチ(25.4mm)あたりの補強コードの本数[本/インチ]で与えられる。
ベルト補強層11は周方向に延びる補強コード(図示しない)で補強されているが、補強コードの材質は特に限定されず、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、アラミド繊維、スチールコードなどが使用できる。例えば、ナイロン繊維では350〜450[N/インチ]、ポリエステル繊維では500〜1000[N/インチ]、ポリエチレンナフタレート繊維では1000〜2000[N/インチ]、アラミド繊維では2500〜5000[N/インチ]の引張モジュラスを実現できる。
各領域で引張モジュラスを異ならせる方法は、特に限定されない。例えば、引張モジュラスを高くする領域では、モジュラス値のより高い補強コードを打ち込んだり、補強コードの1インチあたりの本数を多くすればよい。あるいは、図2に示すように、2枚目の補強層12を追加する方法も可能である。
本発明に係る実施例タイヤと、従来例及び比較例タイヤを製作し、評価をした。実施例、比較例のタイヤは、タイヤ幅方向で引張モジュラスが異なるタイヤであり、従来例のタイヤのベルト補強層の1インチあたりの引張モジュラスは450Nで、幅はベルト層の幅Wの104%であった。いずれのタイヤのサイズも225/45R17で、サイズが17×8−JJのリムに装着し、空気圧220kPaで評価した。
実施例、従来例及び比較例のタイヤは、表1に示した引張モジュラスを有するベルト補強層を備えていた。実施例、比較例では、補強コードの材質を取捨選択し、かつ、補強コードの1インチあたりの本数を適宜変化させて、各領域の引張モジュラスMa、Mb、Mcを変化させている。なお、補強コードの引張モジュラスは、JIS L1017に準じて、インストロン社製引張試験機で測定した。
フラットベルト式コーナリング試験機(速度10km/h、荷重420kg)で、スリップアングルが1度から20度まで1度刻みでコーナリングフォースを測定した。表1には、スリップアングルが1度のときのコーナリングフォース、最大コーナリングフォースと最大コーナリングフォースが発生したスリップアングルを示している。コーナリングフォースは、従来例を100とした指数であり、数字が大きいほどコーナリングフォースが大きいことを示す。
表1によれば、実施例タイヤでは、スリップアングルが大きい場合でも小さい場合でも、コーナリングフォースを増加させることができた。
4 カーカス
5 ベルト層
6 トレッド
11、12 ベルト補強層
5 ベルト層
6 トレッド
11、12 ベルト補強層
Claims (1)
- 一対のビード部と、両端が前記ビード部を巻き上げてトロイダル形状をなす1又は複数のカーカスと、前記カーカスのクラウン部のタイヤ半径方向外側に配置された1又は複数のベルト層と、更にタイヤ半径方向外側に配置されたベルト補強層と、更にタイヤ半径方向外側に配置されたトレッドゴムとを備えた空気入りタイヤにおいて、
最もタイヤ半径方向内側にある前記ベルト層の幅をWとし、
前記ベルト補強層のタイヤ赤道面よりタイヤ幅方向両側の領域をA、前記領域Aのタイヤ幅方向外側の領域をB、更に前記領域Bのタイヤ幅方向外側の領域をCとし、
前記領域Aの幅WaがWの2〜10%であり、前記領域Bの幅WbがWの15〜40%であって、
前記領域Cでのベルト補強層の1インチ(25.4mm)あたりの引張モジュラスMcが350〜2000Nであり、
前記領域Aでのベルト補強層の1インチあたりの引張モジュラスMaがMcの100〜400%であり、前記領域Bでのベルト補強層の1インチあたりの引張モジュラスMbがMcの200〜800%であり、MbはMaより大きいことを特徴とする空気入りタイヤ。
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