JP2009172625A - 金属細管における螺旋孔の形成装置及び螺旋孔を形成した金属細管 - Google Patents

金属細管における螺旋孔の形成装置及び螺旋孔を形成した金属細管 Download PDF

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Abstract

【課題】 金属細管の外周面に連続的に螺旋孔を形成する螺旋孔の形成装置及び螺旋孔が形成された金属細管を提供する。
【解決手段】 加工テーブル(12)上にガイドレール(14)及び送りネジ(15)を取付け、この送りネジ(15)を送り駆動部(16)で回転駆動して移動台(21)をガイドレール(14)に沿って移動させ、この移動台(14)に設けた回転駆動部(20)により送りネジ(15)の軸線と平行に配置した金属細管(11)の一端部を回転駆動させ、金属細管(11)の他端部側を支持部で回転及び軸線に沿って移動自在に支持し、この金属細管(11)にレーザ加工装置(30)から液体にレーザ光を導光して照射することで金属細管(11)に螺旋孔を形成する。また、螺旋孔を形成した金属細管とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属細管の外周面に連続的に螺旋状の孔を形成する螺旋孔の形成装置、及びその装置により製造される螺旋孔が形成された金属細管に関するものであり、その製造された金属細管は、特に、医療器具のカテーテル、ファイバースコープあるいは内視鏡の材料等として使用できるものである。
従来、極めて細い金属細管に精度良く螺旋孔の加工を行うことは、極めて困難であった。例えば、空気、炭酸ガスあるいは他の気体を使用する一般のレーザ光を使用した場合には、金属細管の母材に与える熱影響のために損傷が生じやすく、細かいピッチ間隔で螺旋孔を形成することは極めて困難であった。なお、ノズルから噴射される液体にレーザ光を導光して、被加工物に向けて照射することで加工する加工装置は、一般的に知られているが、この種の加工装置により、例えば、外径が1.5mm以下の外径を有する金属細管の周面に螺旋孔を連続的に、軸線に沿った長さが約1500mm程度の長さまで加工できる装置は実現されていなかった。
従来の医療器具として使用されるカテーテル、ファイバースコープあるいは内視鏡の材料となる保護管としては、柔軟に曲げ変形可能なチューブ体が使用されている。この種のチューブ体としては、例えば、カテーテルに使用されるものとして、ステンレス線の半円形構造断面形状等の素線となるチューブ体の外周が平滑のものが使用されることが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、この種のチューブ体において、長手方向のゾーン毎に素線の旋回度を異ならせることで硬軟曲げ特性を異なる特性になるようにしている。
特開2004−242973号公報(第4ページ、図1及び図2)
従来の素線となるチューブ体を使用してカテーテル、ファイバースコープあるいは内視鏡の材料となる保護管とすることができるが、半円形構造断面形状の素線の形成、あるいは素線の旋回度を変えることで硬軟曲げ特性を異ならせる複雑な構造と工程で製造する必要があった。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、金属細管の外周面に任意の幅とピッチ間隔で螺旋孔を損傷なく形成できるとともに、任意の曲げ特性を有する構造にできカテーテル、ファイバースコープあるいは内視鏡等に使用可能な金属細管における螺旋孔の形成装置、及び螺旋孔を形成した金属細管を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明にあっては、加工テーブル上に両端部側を支持部により水平に取付けられたガイドレール及び送りネジと、前記加工テーブル上の一方の支持部側に設けられ前記送りネジを回転駆動する送り駆動部と、この送り駆動部による前記送りネジの回転駆動により前記ガイドレールに沿って移動自在に取付けられた移動台と、この移動台に設けられ軸線を前記送りネジの軸線と平行に配置した金属細管の一端部をその軸線を中心に回転駆動する回転駆動部と、前記金属細管の他端部側を回転及び軸線に沿って移動自在に支持する前記加工テーブルの他方の端部側に設けられた支持部と、前記支持部の近傍において前記金属細管にノズルから噴射される液体にレーザ光を導光して照射するレーザ加工装置とを備えたことを特徴とするのである。任意の曲げ特性を有する構造にできカテーテル、ファイバースコープあるいは内視鏡等に使用可能な金属細管を形成できるようになる。
請求項2に記載の発明にあっては、前記ガイドレールには、前記送り駆動部と支持部との間で前記回転しつつ移動する金属細管を水平に支持する支持部が複数設けられていることを特徴とするものである。支持部により金属細管を支持しつつ加工することができる。
請求項3に記載の発明にあっては、前記複数の支持部は、前記送り駆動部と支持部との間において同じ長さの紐により移動自在に連結され、螺旋切断開始前の状態において前記紐が伸ばされて前記支持部の間が互いに離れた状態に位置し、送り駆動部の移動に伴って順次支持部を集積することを特徴とするものである。支持部で金属細管を均等な間隔で支持しつつ加工することができる。
請求項4に記載の発明にあっては、外径寸法が0.2〜3.0mmの金属材料からなる真直細管の外周面に螺旋孔が軸線に沿った500〜2000mmの長さ形成されていることを特徴とするものである。任意の曲げ特性を有する構造にできカテーテル、ファイバースコープあるいは内視鏡等に使用可能な金属細管にできる。
請求項5に記載の発明にあっては、前記真直細管は、円形断面、多角形断面または楕円形断面のいずれかに形成されていることを特徴とするものである。任意の形状の金属細管に螺旋孔を形成したものとできる。
請求項6に記載の発明にあっては、前記真直細管は、外径が軸線に沿って連続的に変化していることを特徴とするものである。外径寸法が連続的に変化する金属細管に螺旋孔を形成したものとすることができる。
請求項7に記載の発明にあっては、前記真直細管に形成される螺旋孔は、互いに隣接する間隔が連続的に変化していることを特徴とするものである。ことができる。螺旋孔を互いに隣接する間隔が連続的に変化させることで曲げ特性を任意に変化させることができる。
請求項8に記載の発明にあっては、前記真直細管に形成される螺旋孔は、互いに隣接する孔の大きさが徐々に変化していることを特徴とするものである。ことができる。螺旋孔を互いに隣接する孔の大きさが徐々に変化させることで曲げ特性を任意に変化させることができる。
加工テーブル上に両端部側を支持部により水平に取付けられたガイドレール及び送りネジと、加工テーブル上の一方の支持部側に設けられ送りネジを回転駆動する送り駆動部と、送り駆動部による送りネジの回転駆動によりガイドレールに沿って移動自在に取付けられた移動台と、移動台に設けられ軸線を前記送りネジの軸線と平行に配置した金属細管の一端部をその軸線を中心に回転駆動する回転駆動部と、金属細管の他端部側を回転及び軸線に沿って移動自在に支持する加工テーブルの他方の端部側に設けられた支持部と、支持部の近傍において金属細管にノズルから噴射される液体にレーザ光を導光して照射するレーザ加工装置とを備えたことで、任意の曲げ特性を有する構造にできカテーテル、ファイバースコープあるいは内視鏡等に使用可能な金属細管を形成できるようになる。
外径寸法が0.2〜3.0mmの金属材料からなる真直細管の外周面に螺旋孔が軸線に沿った500〜2000mmの長さ形成されていることで、任意の曲げ特性を有する構造にできカテーテル、ファイバースコープあるいは内視鏡等に使用可能な金属細管にできる。
以下、本発明を図示の一実施形態により具体的に説明する。図1は金属細管の螺旋孔の形成装置を説明する側面図、図2は螺旋孔の形成装置の金属細管を装着するときの動作を説明する図である。
本発明実施形態の金属細管の螺旋孔の形成装置10は、金属細管11を水平に支持しつつ軸線を中心に回転させるとともに軸線に沿って移動させ、この回転及び軸線に沿って移動する金属細管11の表面に、ノズルから噴射される液体にレーザ光を導光して照射するレーザ加工装置30を備えたものである。
この螺旋孔形成装置10は、金属細管11の軸線方向に沿って螺旋孔を連続的に形成する装置であり、金属細管11に形成される螺旋孔の長さ方向を十分に水平支持できる寸法を有する平坦な加工テーブル12上に設けられている。この加工テーブル12の一方側の上面には、第1の支持部13aが取付けられ、他方側の上面には、第2の支持部13bが取付けられ、これら第1の支持部13aと第2の支持部13bとの間には、ガイドレール14が水平方向に取付けられるとともに、このガイドレール14と平行に送りネジ15が回転自在に取付けられている。
第1の支持部13aが設けられた側の加工テーブル12近傍の上面には、送りネジ15を回転駆動させるための送り駆動部16が設けられている。この送り駆動部16は、第1の支持部13aが設けられた側の加工テーブル12の上面に保持部17が設けられ、この保持部17には送り駆動モータ18がその回転軸を送りネジ15の軸線に合わせて対向するよう取付けられ、かつこの送り駆動モータ18の回転軸と送りネジ15の端部間がカップリング19により回転駆動可能に接続されている。この種の送りモータ18は、例えば、パルスモータ等を使用することができ、発振パルスを制御することにより回転速度を任意に制御することができるものである。
上記ガイドレール14には、移動台21が取付けられるとともに送りネジ15の回転駆動により、ガイドレール14の軸線に沿って水平方向に移動自在に取付けられている。この移動台21には、金属細管11を軸線を中心に回転させる回転駆動部20が設けられている。この回転駆動部20は、移動台21の上部に取付けた支持部22に回転駆動モータ23の回転軸心を送りネジ15の軸心と平行になるよう取付けられ、かつ回転駆動モータ23には、金属細管11の端部を水平に保持するとともに回転力を伝達する保持部24が設けられている。この種の回転駆動モータ20についても、送り駆動モータ18と同様のパルスモータを使用することができ、回転速度を任意に制御することができるものである。
上記加工テーブル12の第2の支持部13bが設けられた近傍の上面には、保持部24により一方の端部が保持された金属細管11の他方側を軸線に沿って回転可能に、かつ移動自在に水平に支持する案内支持部25が設けられている。この案内支持部25は、支持部13bが設けられた側の加工テーブル12の表面上に一対の支持板26,26が金属細管11の軸線方向に所定の短い間隔を隔てて取付けられ、これら支持板26,26にそれぞれ金属細管11を軸線を中心に回転可能に、かつ軸線に沿って移動できるように支持する案内部27,27がそれぞれ設けられている。
上記の案内部27,27が設けられた金属細管11の近傍には、この金属細管11の回転する中心軸線に向け表面に、ノズルから噴射される液体にレーザ光を導光して照射するレーザ加工装置30が設けられている。この種のレーザ加工装置30は、液体供給源からの純水である液体とレーザ発振器からのレーザ光とをノズルに供給し、このノズルから噴射される液体にレーザ光を導光し、金属細管11の表面に向けて照射させるようにしたものである。本実施形態におけるレーザ加工装置30により噴射されるレーザ光を導光した水柱を形成する液体の外径は、例えば、50〜70μm程度のものを使用した。この種のレーザ加工装置30は、水柱にレーザ光を導光するため冷却速度が速くなり金属細管11への熱影響を極めて小さくできるものである。
上記の回転駆動部20の移動台21と第2の支持部13bとの間のガイドレール14には、金属細管11を水平に支持するための移動支持部28が、そのガイドレール14に沿って移動可能に複数個設けられている。これら複数の移動支持部28は、それぞれ下部がガイドレール14に移動可能に取付けられ、上部が金属細管11を水平に支持しつつ軸線方向に移動できるようになっている。また、回転駆動部20の移動台21と隣接する移動支持部28との間、隣接する複数の移動支持部28の間、及び第2の支持部13bと隣接する移動支持部28との間はそれぞれ同じ長さの柔軟な紐29により接続されている。
上記の移動支持部28に関連して、図2により螺旋切断開始前における金属細管11の装着時における動作を具体的に説明する。まず、金属細管11の螺旋切断を開始するときに、図2(a)に示すように、その金属細管11の一端部側が案内支持部25の支持板26,26に装着されるとともに、端部が保持部24に取付けられる。次に、図2(b)に示すように、送り駆動部16の送りモータ18を駆動することで送りネジ15を回転駆動させると、移動台21がガイドレール14に沿って送り駆動部16側へ移動し、その移動に伴って移動台21に一端部が接続された紐29が真っ直ぐになるまで伸ばされた後に、この紐29に接続された移動台21に最も隣接する移動支持部28が紐29に引かれてガイドレール14に沿って移動を開始する。さらに移動台21の移動に伴って次に隣接する移動支持部28の紐29が真っ直ぐになるまで伸ばされる。同様にして、図2(c)に示すように、回転駆動部20の送り駆動部16側への移動に伴い、移動支持部28が順次ガイドレール14に沿って移動し、それぞれ同じ長さに形成された紐29により移動支持部28か同じ間隔に位置するように移動される。すなわち、回転駆動部20が第1の支持部13aに近接した場所に位置して螺旋切断開始前の状態において、移動支持部28か紐29により均等な間隔に移動することで、金属細管11が均等な間隔で支持されるようになっている。
上記構成の螺旋孔の形成装置10では、加工テーブル12上に水平に配置された金属細管11が回転駆動部20により軸線に回転自在に取付けられるとともに、この回転駆動部20が金属細管11の軸線方向に沿って配置されたガイドレール14及び送りネジ15に移動自在に取り付けられ、かつ送りネジ15が送り駆動部16により回転駆動されることで、金属細管11を軸線方向に水平に移動することができる。この金属細管11の移動に伴い、その金属細管11の表面にレーザ加工装置30から液体にレーザ光を導光して照射することで、金属細管11の表面に連続的に孔を形成することができる。このような螺旋孔の形成装置10では、送り駆動部16による送りモータ18の回転、及び回転駆動部20の回転駆動モータ23の回転を任意に設定することで、金属細管11に形成される螺旋孔を任意に形成することができる。また、本実施形態のレーザ加工装置30は、液体にレーザ光を導光して照射するため、金属細管11の溶融切断される場所は、液体により溶融部材が除去されるとともに、熱による悪影響を防ぐことができる。すなわち、本実施形態で使用するレーザ加工装置30では、一般的な空気、炭酸ガスあるいは他の気体を使用するレーザ加工装置と比較して、金属細管11の母材に与える熱影響を格段に小さくして損傷のない螺旋孔を形成した金属細管を得ることができた。また、本実施形態では、金属細管11の温度上昇が生じないため、従来では製造できなかった細かいピッチ間隔あるいは極めて細い、例えば、0.3mm以下の金属細管の加工が可能となり、かつ切断面が良好な状態となり後処理を極めて簡単にすることができた。さらに、本実施形態のレーザ加工装置30は、レーザ光を液体に導光させるため、金属細管までの位置に影響されないため異形断面を有する金属細管の加工も可能となった。
次に、上記の螺旋孔形成装置10により螺旋孔を形成した金属細管について説明する。図3は螺旋孔を形成した金属細管を説明する図である。
本発明の螺旋孔形成装置10により形成される金属細管31は、例えば、ステンレス、ニッケル、金、銀、銅あるいはアルミニュウム等の材料のものを使用することができ、例えば、外径寸法Dが0.2〜3.0mm、厚さtが0.02〜0.06mm程度の細管を使用することができる。このような金属細管31の外周面に、軸線方向に隣接する間隔aの寸法で、幅bの寸法の連続した螺旋孔32が形成されたものである。このような金属細管31に螺旋孔32が形成されていることで、軸線に対して柔軟に曲げることができる特性を有する。このような螺旋孔32が形成された金属細管31の曲げ特性は、その金属材料、及び外径寸法D、厚さt、間隔a、及び幅bにより任意にすることができる。例えば、一定の外径寸法Dと厚さtを有する金属細管31において、間隔aが小さくなるほど柔軟な曲げ特性を有し、また幅bが大きくなるほど同様に柔軟な曲げ特性を有する。
図4は円形断面を有する金属細管の外周面に一定の間隔で螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。この金属細管33は、螺旋孔34が軸線方向に沿って一定の間隔と大きさに形成されたものである。例えば、金属細管33の材料をステンレス304とし、外径寸法が0.5mm、厚さが0.05mmの細管に、間隔が0.3〜6.0mmで幅が0.1〜0.2mmの螺旋孔34を軸線方向に600mmの長さ形成した。このような金属細管33は、軸線を中心にして任意の方向に柔軟な曲げ特性を有することが確認された。
図5は円形断面の金属細管の外周面に連続的に変化する間隔で螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。この金属細管35は、外周面に連続的に変化する間隔で螺旋孔36が形成されたものである。すなわち、図5に示すようにこの金属細管35は、螺旋孔の36が連続的に間隔を変化させて形成されているものである。図5の金属細管35では、軸線を左側から右側に進む程に螺旋孔36の間隔が連続的に大きく形成されているものである。このような金属細管35を螺旋孔形成装置10により形成するには、送り駆動部16による送りモータ18の回転速度を連続的に早く駆動する(図5において金属細管35を左側に移動する場合)ことで可能になる。このように形成された金属細管35は、螺旋孔36の軸線方向に沿った間隔が狭い程に曲がり易く、間隔が広くなる程曲がり難くなる特性となる。
図6は円形断面で連続的に管径を変化させた金属細管に一定の間隔で螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。この金属細管37は、一方側へ行く程に外径が連続的に変化しているものであり、例えば、左側へ行く程に外径が連続的に小さくなる形状に形成され、その外周面に一定の間隔で螺旋孔38が形成されたものである。このような金属細管37は、外径が連続的に小さくなる形状に形成されいるが、曲げ特性はほぼ同じ特性を有するものとなる。
図7は4角形断面の金属細管に一定の間隔で螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。この金属細管39は、4角形断面に形成された細管で、この外周面に一定の幅の螺旋孔40が形成されたものである。このような4角形断面の外周面に螺旋孔40が形成されていることで、金属細管39の平面が形成された側に曲がり易い特性の材料にすることが可能になる。すなわち、平坦な面に形成された側に曲がり易い特性を持たせることができるため、本実施形態では金属細管39の平面が形成された4箇所の方向に曲がり易い特性のものとすることができる。なお、この実施形態で4角形断面に形成された細管とした例を説明したが、3角形あるいは4角形以上の多角形に形成された金属細管に螺旋孔を形成することもできる。
図8は楕円形断面の金属細管に一定の間隔で螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。この金属細管41は、断面形状が楕円形に形成された細管であり、この金属細管41の外周面に螺旋孔42が形成されたものである。この金属細管41では、大きな面積を有する曲面側の2方向に曲がり易い特性の金属細管にすることができる。
図9は円形断面の金属細管に一定の間隔で連続的に大きさが変化する螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。この金属細管43は、断面形状が円形に形成された細管で一定の間隔で螺旋孔が形成されているが、この螺旋孔は一方側(図において左側)の螺旋孔44aの大きさが他方側(図において右側)に進む程にその螺旋孔44bが連続的に幅を大きく形成されたものである。この金属細管43では、螺旋孔44aの形成された一方側から螺旋孔44bが形成された方向に行く程に曲がり易い特性を有するものとなる。
以上の通り、金属細管の形状及びその外周面に形成する螺旋孔により任意の曲げ特性を有する金属細管にすることができる。従って、このような特性を利用することで、例えば、カテーテル、ファイバースコープあるいは内視鏡等に使用するために必要な特性を有する金属細管の材料に利用することができるようになる。
本発明は金属細管の外周面に連続的に螺旋状孔を形成する螺旋孔の形成装置、及びその装置により製造される螺旋孔が形成された金属細管に関し、製造された金属細管は、特に、医療器具のカテーテル、ファイバースコープあるいは内視鏡の材料等として使用できる。
本発明実施形態の金属細管の螺旋孔の形成装置を説明する側面図である。 本発明実施形態の螺旋孔の形成装置の金属細管を装着するときの動作を説明する図である。 本発明実施形態の螺旋孔を形成した金属細管を説明する図である。 本発明実施形態の円形断面を有する金属細管の外周面に一定の間隔で螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。 本発明実施形態の円形断面の金属細管の外周面に連続的に変化する間隔で螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。 本発明実施形態の円形断面で連続的に管径を変化させた金属細管に一定の間隔で螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。 本発明実施形態の4角形断面の金属細管に一定の間隔で螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。 本発明実施形態の楕円形断面の金属細管に一定の間隔で螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。 本発明実施形態の円形断面の金属細管に一定の間隔で連続的に大きさが変化する螺旋孔を形成した金属細管を示す図である。
符号の説明
10 螺旋孔の形成装置
11 金属細管
12 加工テーブル
13a 第1の支持部
13b 第2の支持部
14 ガイドレール
15 送りネジ
16 送り駆動部
17 保持部
18 駆動モータ
19 カップリング
20 回転駆動部
21 移動台
22 支持部
23 回転駆動モータ
24 保持部
25 支持部
26 支持板
27 案内部
28 移動支持部
29 紐
30 レーザ加工装置
31,33,35,37,39,41,43 金属細管
32,34,36,38,40,42,44a,44b 螺旋孔

Claims (8)

  1. 加工テーブル上に両端部側を支持部により水平に取付けられたガイドレール及び送りネジと、前記加工テーブル上の一方の支持部側に設けられ前記送りネジを回転駆動する送り駆動部と、この送り駆動部による前記送りネジの回転駆動により前記ガイドレールに沿って移動自在に取付けられた移動台と、この移動台に設けられ軸線を前記送りネジの軸線と平行に配置した金属細管の一端部をその軸線を中心に回転駆動する回転駆動部と、前記金属細管の他端部側を回転及び軸線に沿って移動自在に支持する前記加工テーブルの他方の端部側に設けられた支持部と、前記支持部の近傍において前記金属細管にノズルから噴射される液体にレーザ光を導光して照射するレーザ加工装置とを備えたことを特徴とする金属細管における螺旋孔の形成装置。
  2. 前記ガイドレールには、前記送り駆動部と支持部との間で前記回転しつつ移動する金属細管を水平に支持する支持部が複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の金属細管における螺旋孔の形成装置。
  3. 前記複数の支持部は、前記送り駆動部と支持部との間において同じ長さの紐により移動自在に連結され、螺旋孔形成の開始前の状態において前記紐が伸ばされて前記支持部の間が互いに離れた状態に位置し、送り駆動部の移動に伴って順次支持部を集積することを特徴とする請求項2記載の金属細管における螺旋孔の形成装置。
  4. 外径寸法が0.2〜3.0mmの金属材料からなる真直細管の外周面に螺旋孔が軸線に沿った500〜2000mmの長さ形成されていることを特徴とする螺旋孔を形成した金属細管。
  5. 前記真直細管は、円形断面、多角形断面または楕円形断面のいずれかに形成されていることを特徴とする請求項4記載の螺旋孔を形成した金属細管。
  6. 前記真直細管は、外径が軸線に沿って連続的に変化していることを特徴とする請求項4記載の螺旋孔を形成した金属細管。
  7. 前記真直細管に形成される螺旋孔は、互いに隣接する間隔が連続的に変化していることを特徴とする請求項4記載の螺旋孔を形成した金属細管。
  8. 前記真直細管に形成される螺旋孔は、互いに隣接する孔の大きさが徐々に変化していることを特徴とする請求項4記載の螺旋孔を形成した金属細管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106112261A (zh) * 2016-08-01 2016-11-16 中国核动力研究设计院 一种石英玻璃毛细管内填金属控长封装工艺及其辅助工装

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