JP2009172356A - 生体情報取得装置、撮像装置、及び電子機器 - Google Patents

生体情報取得装置、撮像装置、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】装置の価格の上昇を抑制しつつ、所望の範囲で像取得可能な装置を提供すること。
【解決手段】被検体の生体情報を取得する生体情報取得装置70は、複数の画素PXが配置された1列以上の画素列を有するセンサと、生体情報を取得するとき、画素列に含まれる複数の画素PXの配置方向に交差する方向へセンサを移動させる駆動機構と、を備える。センサの移動時にセンサの画素列で像を取得することで、センサの移動範囲に応じた範囲で像を取得することができる。従って、より少ない画素列数のセンサで所望の像を取得することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、生体情報取得装置、撮像装置、及び電子機器に関する。
近年、情報セキュリティーの保護強化に伴って、生体認証に関する技術開発の進展が著しい。なお、生体認証とは、検査対象の個体から取得した生体情報が、あらかじめ登録された生体情報に等しいかどうかという判定に基づいて、ある個体を他の個体から識別する技術である。例えば、ヒトの瞳の虹彩に基づいて個体を特定する方法、ヒトの指等の静脈パターンに基づいて個体を特定する方法、及び指の指紋パターンに基づいて個体を特定する方法が挙げられる。
生体認証においては、認証に利用する生体情報に応じて様々な得失がある。例えば、静脈パターンを活用した生体認証は、指紋パターンを活用した生体認証よりも認証の偽造が困難であるという利益がある。後者は、前者よりも認証の偽造が簡単であるという不利益がある。
特許文献1には、生体認証に用いられる撮像装置が開示されている。この撮像装置では、光源(100)、支持台(300)、画像認証部(200)を積層させることで、撮像装置の小型化を図っている。なお、生体認証装置に関するものではないが、特許文献2乃至4に記載のスキャナが知られている。
特開2001−119008号公報 特開昭57−60668号公報 特開昭54−184029号公報 特開昭59−201179号公報
生体認証装置は、高額な機器(例えば、ATM(Automated Teller Machine))のほか、比較的安価な電子機器(例えば、携帯電話、ノート型パソコン等の電子機器(特に移動体通信機器))にも組み込まれている。比較的安価な電子機器に生体認証装置を付加する場合、その生体認証装置の単価を低くすることが重要になる。
また、より高精度な生体認証を実現するためには、過不足のない所望の範囲で生体情報を取得する必要がある。指の静脈認証を高精度に行うためには、例えば、図28に示すように、縦15mm、横20mmの領域R100で静脈像を取得することが好ましい。しかしながら、領域R100に対応する検出範囲のエリアセンサを採用すると、センサ部品に要する金額が高くなり、生体情報取得装置全体としての価格が高くなってしまう。
センサ部品に要する金額が高くなる場合、比較的安価な電子機器に生体情報を付加することができず、結果として、静脈認証という魅力的な機能を有する電子機器の実現を阻害してしまう。
なお、適当な価格のエリアセンサを用いると、所望の領域R100よりも狭い範囲(例えば、縦10mm、横15mmの領域R101(図28参照))で静脈像を取得することができる。しかしながら、このような場合には、より高精度な静脈認証を実現することができない。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、装置の価格の上昇を抑制しつつ、所望の範囲で像取得可能な装置を提供することを目的とする。
本発明に係る生体情報取得装置は、被検体の生体情報を取得する生体情報取得装置であって、1列以上の画素列を有するセンサと、生体情報を取得するとき、前記画素列に含まれる複数の画素の配置方向に交差する方向へ前記センサを移動させる駆動機構と、を備える。
センサを移動させながらセンサの画素列で像を取得することで、センサの移動範囲に応じた範囲で像を取得することができる。従って、より少ない画素列数のセンサで所望の像を取得することができる。結果として、生体情報取得装置の価格の上昇を抑制しつつ、所望の範囲で生体情報を取得可能な生体情報取得装置を提供することができる。
前記駆動機構は、電気的制御に基づいて形状記憶合金を伸張又は収縮させて前記センサを移動させる、と良い。
前記駆動機構は、線状の前記形状記憶合金がコイル状に巻かれたコイル部材を電気的制御に基づいて伸張又は収縮させる、と良い。
前記形状記憶合金は、前記センサの移動方向に交差する方向に延在する、と良い。
前記センサが直接的又は間接的に取り付けられるガイド部材を更に備え、当該ガイド部材は、前記駆動機構による前記センサの移動を案内する、と良い。
前記センサの移動量の検出用に予め形成された規則的なパターンを更に備える、と良い。
前記センサは、前記パターンの規則性に応じた値を当該センサの移動に従って出力する画素を更に備える、と良い。
前記センサの移動量を検出する検出手段を更に備え、前記検出手段により検出される移動量に基づいて、前記センサから認証に用いる像を出力させる又は前記センサに認証に用いる像を取得させる、と良い。
前記センサの移動に伴って移動すると共に、前記センサからの出力を外部回路へ接続させるコネクタと、前記センサが直接的又は間接的に取り付けられるベース部材と、を更に備え、当該ベース部材は、前記コネクタを少なくとも部分的に収納する開口を有する、と良い。
前記センサの移動に従って移動すると共に、前記被検体に対して照射されるべき光を出射する光源を更に備え、前記センサはフォトセンサである、と良い。
複数の前記光源と、複数の前記光源からの出射光を案内するライトガイドと、を更に備える、と良い。
前記被検体に対して照射されるべき光を出射する光源と、入射光を前記画素に集光する複数のレンズと、を更に備え、前記センサはフォトセンサであり、1つの前記レンズに対応して複数の前記画素が配置される、と良い。
前記被検体に対して照射されるべき光を出射する光源と、入射光を前記画素に集光する複数のレンズと、を更に備え、前記センサは、フォトセンサであり、上方に前記レンズが配置されない画素を有する、と良い。
本発明にかかる電子機器は、上述のいずれか一項に記載の生体情報取得装置を備える。
本発明にかかる撮像装置は、1列以上の画素列を有するセンサと、前記画素列に含まれる複数の画素の配置方向に交差する方向へ前記センサを移動させる駆動機構と、を備える撮像装置であって、前記駆動機構は、電気的制御に基づいて前記センサの移動方向に交差する方向に延在する形状記憶合金を伸張又は収縮させて前記センサを移動させる。
本発明によれば、装置の価格の上昇を抑制しつつ、所望の範囲で像取得可能な装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した場合を前提として用いるものとする。
〔第1の実施の形態〕
図1乃至14を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、携帯電話の概略的な模式図である。図2は、携帯電話の前面の構成を示す概略的な模式図である。図3は、生体情報取得装置の上面構成を示す概略的な模式図である。図4は、移動後の生体情報取得装置の上面構成を示す概略的な模式図である。図5は、生体情報取得装置のベース部分の構成を示す概略的な模式図である。図6は、生体情報取得装置に含まれるキャリア部材及び収納部材の概略的な構成を示す模式図である。図7は、生体情報取得装置の概略的な断面構成を示す模式図である。図8は、光検出モジュールの概略的な断面構成を示す模式図である。図9は、レンズと画素との配置関係を示す概略的な模式図である。図10は、カバー板に形成されたパターンを説明するための概略的な説明図である。図11は、画素列とパターンとの位置関係を説明するための説明図である。図12は、ラインセンサに接続される信号処理部の概略構成を示すブロック図である。図13は、信号処理部の動作を説明するためのタイミングチャートである。図14は、生体認証装置の概略的な構成を示すブロック図である。図15は、生体認証装置の概略的な動作を説明するためのフローチャートである。
図1に、携帯電話(移動体通信端末)60を示す。携帯電話60には、後述の生体認証装置(静脈認証装置)70が組み込まれている。
図1に示すように、携帯電話60は、上側本体(第1部材)61、下側本体(第2部材)62、及びヒンジ63を有する。上側本体61と下側本体62とは、共にプラスチック製の平板部材であって、ヒンジ63を介して連結される。上側本体61と下側本体62とはヒンジ63によって開閉自在に構成される。上側本体61と下側本体62とが閉じた状態のとき、携帯電話60は上側本体61と下側本体62とが重ね合わされた平板状の部材になる。
上側本体61は、その内面に表示部64を有する。表示部64には、着信相手を特定する情報(名前、電話番号)、携帯電話60の記憶部に格納されたアドレス帳等が表示される。表示部64の下には液晶表示装置が組み込まれている。
下側本体62は、その内面に複数のボタン65を有する。携帯電話60の操作者は、ボタン65を操作することによって、アドレス帳を開いたり、電話を掛けたり、マナーモードに設定したりし、携帯電話60を意図したように操作する。携帯電話60の操作者は、このボタン65を操作することに基づいて、携帯電話60内の生体認証装置80の生体認証機能をオンさせたり、オフさせたりする。
図2に、携帯電話60の前面(上面)の構成を示す。図2に示すように、上側本体61の前面には、表面領域R80、および表示領域R90が配置される。
表面領域R80上には、図2に模式的に示すように、ヒト(被検体)の指100が載せられる。表面領域R80の下には、後述の生体情報取得装置70(図3参照)が組み込まれる。表示領域R90には、文字(時間、動作状態、着信相手名など)が表示される。表示領域R90の下には、液晶表示装置が組み込まれる。
図3及び4に、生体情報取得装置70の上面構成を示す概略的な模式図を示す。なお、図3は、光検出モジュール9に含まれるラインセンサの移動前の状態を示す。図4は、光検出モジュール9に含まれるラインセンサの移動後の状態を示す。また、図5に、生体情報取得装置の部分的な構成を示す。図6に、生体情報取得装置に含まれるキャリア部材及び収納部材の概略的な上面構成を示す。なお、以下の図面では、必要に応じて、x軸、y軸、及びz軸といった軸線を設定する。
図3に示すように、生体情報取得装置70は、ベース板(ベース部材)1、キャリア部材5、及び収納部材7を有する。なお、ベース板1、キャリア部材5、及び収納部材7は、いずれも樹脂材料からなる。また、生体情報取得装置70は、レール(ガイド部材)3、緩衝部材4、ばね6、発光素子(光源)8、光検出モジュール9、及びA/D変換回路10を有する。なお、光検出モジュール9には、ラインセンサ9a(図7参照)が含まれる。また、生体情報取得装置70は、カバー板12(図7参照)も有する。後述の説明から明らかなように、本実施形態にかかる駆動機構は、後述のばね6を含んで構成される。
はじめに図5を参照して説明する。図5に示すように、ベース板1は、上面視形状が略U字状の板状部材であって、連結部1a、左平板部1b、及び右平板部1cを有する。ベース板1は、ネジ又は接着剤等の固着手段によって携帯電話60の筐体内の基板に固定される。
左平板部1b及び右平板部1cは、x軸に沿って互いに平行に延在する。連結部1aは、x軸に対して直交するy軸に沿って延在する。左平板部1bと右平板部1cとは、連結部1aによって互いの上端部分が連結される。左平板部1bと右平板部1cとの間には開口が形成される。この開口には、コネクタ11(図7参照)が部分的に収納される。
ベース板1は、4隅に4つの支持部2(2a〜2d)を有する。支持部2aは、左平板部1bの上端に形成される。支持部2bは、左平板部1bの下端に形成される。支持部2cは、右平板部1cの上端に形成される。支持部2dは、右平板部1cの下端に形成される。なお、支持部2a〜2dは、ベース板1に一体成型されている。なお、支持部2a〜2dをベース板1とは別個の部材とし、支持部2a〜2dをベース板1に固着させても良い。
支持部2aは、幅広部2a1及び幅狭部2a2を有する。幅広部2a1は、幅狭部2a2よりも内側に形成され、幅狭部2a2よりもx軸に沿う幅が広い。なお、支持部2aについてした説明は、他の支持部2b乃至2dについても当てはまるため重複する説明は省略する。
レール3は、互いに対向する支持部2間で機械的に保持される。レール3は、棒状の金属からなり、キャリア部材5の移動を案内する。キャリア部材5の移動を円滑にさせるため、レール3に潤滑油を付着させても良い。
レール3aは、互いに対向する支持部2aと支持部2bとの間に架けられる。レール3aは、その上端が支持部2aに固着され、その下端が支持部2bに固着される。レール3cは、互いに対向する支持部2cと支持部2dとの間に架けられる。レール3cは、その上端が支持部2cに固着され、その下端が支持部2dに固着される。
緩衝部材4aは、支持部2aの幅狭部2a2の内側面上に配置される。緩衝部材4aは、ゴム、スポンジ等の弾性を有する材料からなる。緩衝部材4aの内側面をキャリア部材5の側面に接触可能にすることで、移動してくるキャリア部材5が幅広部2a1に与える衝撃を緩和させることができる。このように、緩衝部材4aを衝撃吸収部材として機能させることによって、より機械的又は構造的に安定してキャリア部材5の移動を停止させることができる。この説明は、他の緩衝部材4b〜4d、及び幅広部2b〜2dについても同様に当てはまる。
次に図6を参照して説明する。図6(a)に示すように、キャリア部材5は、上面視形状がU字状の部材であり、左部分5i、中央部5j、及び右部分5kを有する。左部分5i及び右部分5kは、共にx軸に沿って実質的に平行に延在する。中央部5jは、y軸に沿って延在し、左部分5i及び右部分5k夫々の上端部分を連結させる。
キャリア部材5は、厚板部5a〜5g、及び薄板部5hを有する。厚板部5a〜5gで囲まれた空間に収納部材7(図6(b)参照)が収納される。収納部材7の下面は、薄板部5hの上面に接着剤によって接着される。このようにして、キャリア部材5内には収納部材7が固着される。
図6(c)に図6(a)のY2−Y2間のキャリア部材5の断面構成を示す。
図6(c)に示すように、キャリア部材5は、厚板部5bにレール3aが挿通される孔を有し、この孔にレール3aが挿入される。なお、厚板部5bの孔にレール3aが挿入されたとき、キャリア部材5がレール3aに沿って移動可能な程度の遊びの空間が保たれるものとする。また、キャリア部材5の厚板部5bの外側面には、ばね6を部分的に収納する孔が設けられている。
図6(d)に図6(a)のY3−Y3間のキャリア部材の断面構成を示す。図6(d)に示すように、キャリア部材5は、厚板部5eにレール3cが挿通される孔を有し、この孔にレール3cが挿入される。図6(c)の説明と同様に、この場合も遊びの空間が保たれる。また、キャリア部材5の厚板部5eの外側面にはばね6を部分的に収納する孔が設けられている。
なお、厚板部5b、5eには、各ばね6の内端が取り付けられる。従って、厚板部5b、5eは、厚板部5a、5c、5d、5eよりも外側に突出する。厚板部5a、5c、5d、5e夫々も、同様に、レール3が挿通される孔を有する。
図3に戻って説明する。
図3に示すように、ばね6aの外端(上端)は支持部2aに固着され、その内端(下端)はキャリア部材5の厚板部5bに固着されている。ばね6bの外端(下端)は支持部2bに固着され、その内端(上端)はキャリア部材5の厚板部5bに固着されている。ばね6cの外端(上端)は支持部2cに固着され、その内端(下端)はキャリア部材5の厚板部5eに固着されている。ばね6dの外端(下端)は支持部2dに固着され、その内端(上端)はキャリア部材5の厚板部5eに固着されている。なお、コイルの取り付け方法は任意である。例えば、コイルの先端をフック状にし、これを厚板部又は支持部に引っ掛ける構造を採用しても良い。
本実施形態においては、ばね6a、6cは、Ti-Ni系又はTi-Ni-Cu系の線状の合金(形状記憶合金)がコイル状に巻かれたコイル部材である。また、本実施形態では、パルス変調された電流をばね6a、6cに印加する。ばね6a、6cは抵抗として機能し、流れる電流量に応じて発熱する。ばね6a、6cが所定の温度以上になると、ばね6a、6cは収縮する。
これによって、図3から図4に示すように、キャリア部材5を下から上へ移動させることができる。キャリア部材5には、収納部材7を介して、ラインセンサ9aが実装されている。キャリア部材5の移動に伴ってラインセンサ9aが移動する。キャリア部材5の移動期間内に亘ってラインセンサ9aで順次画像を取得することによって、ラインセンサ9aの移動範囲に対応する範囲内で画像を取得することができる。ここでは、図28に示した所望の範囲R100に対応してラインセンサ9aを移動させる。このようにして、画素列数が少ないフォトセンサを活用して、より高精度な静脈認証を実現するために要求される所望の領域R100で静脈像を取得することができる。
ばね6b、6dは、金属線を巻いて形成した通常のつるまきばねである。従って、ばね6a、6cにパルス電流が印加されていない場合、キャリア部材5はばね6b、6dの引っ張り力に従って、図3の位置にある。すなわち、通常時、キャリア部材5は、ばね6b、6dが固着された支持部2b、2d寄りに位置する。生体情報取得時、ばね6a、6cに対するパルス電流の印加に伴って、キャリア部材5は支持部2b、2dから支持部2a、2c寄りへ移動する。
なお、パルス電流印加に伴うばね6a、6cの引っ張り力は、ばね6a、6cの引っ張り力に比して十分に大きい。従って、比較的短時間にキャリア部材5を図3から図4の状態にまで移動させることができる。なお、ここでは、形状記憶合金の金線をコイル状に巻くことによって、その引っ張り力を増大させている。
このように、ばね6a、6cにパルス電流を流すことのみによってキャリア部材5を移動させることができるため、他の駆動機構(たとえば、モータを活用した駆動機構)に比べて、騒音が発生しない、振動が発生しない、および消費電流を低くすることができるといったメリットがある。
なお、ばね6a、6cに流す電流は、直流、単純交流の電流であっても良い。ただし、パルス変調した電流をばね6a、6cに流すことによって、流れる電流量を比較的精度よく調整することができる。
また、図4から図3の状態に戻す場合には、ばね6a、6cへのパルス電流の供給を停止すれば良い。キャリア部材5は、ばね6b、6dの引っ張り力に従って、図4から図3の位置へ自然に移動する。ばね6a、6cは加熱されなければ実効的なばね作用を奏さない。
図3に示すように、収納部材7内には、発光素子8、光検出モジュール9、A/D変換回路10が収納される。
発光素子8は、半導体発光素子(LED(Light Emitting Diode))、又は半導体レーザ素子(LD(Laser Diode))といった半導体のベアチップがモールドパッケージされた半導体光素子である。発光素子8は、電極間に電流を流すことによって近赤外領域の波長(波長:600nm〜1000nm)の光(ここでは、760nm又は870nm)を出射する。
光検出モジュールは、後述するように、ラインセンサ9a上に光学機能部9bが積層された光学部品である。光検出モジュール9は、ラインセンサ9a、光学機能部9b、及びコネクタ11から構成される。ラインセンサ9aは、フォトダイオードからなる画素が1列に配置されたフォトセンサである。光学機能部9bは、1列の画素列に対応して1列のレンズ列を有する。また、光学機能部9bは、レンズと画素間の各光チャネルを分離する遮光構造を有する。光検出モジュールの具体的な構成については、図8を参照して後述する。
A/D変換回路(半導体集積回路)10は、トランスインピーダンス回路を介してラインセンサ9aの各画素から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する半導体回路である。なお、A/D変換機能に加えて、他の機能も付加させても良い。
ここで、図7を参照して、収納部材7内の構成について説明する。なお、図7(a)は、図3のY1−Y1の生体情報取得装置70の概略的な断面構成を示す模式図である。図7(b)は、図3のX1−X1の生体情報取得装置70の概略的な断面構成を示す模式図である。
図7(a)に示すように、収納部材7は、キャリア部材5の凹部内に固着される。収納部材7は、光検出モジュール9を収納するための凹部を有する。
キャリア部材5らの上方にはカバー板12が配置される。カバー板12は、透明樹脂、ガラスといった透明性の板状部材であって、生体情報取得装置70を外界から保護する。カバー板12は、発光素子8からの出射光に対して実質的に透明である。なお、カバー板12の設置態様は任意である。カバー板12を支持部2a〜2dの上面に固着させることによって、カバー板12をベース板1に固着させても良い。
なお、キャリア部材5がレール3によって支持されることで、キャリア部材5とベース板1との間には、所定の空間が設けられている。
図7(b)に示すように、収納部材7は、厚肉部7a、薄肉部7b、厚肉部7c、傾斜部7d、及び肉厚部7eをこの順で有する。傾斜部7dは、厚肉部7cから厚肉部7eに向かって、徐々に厚肉化された部分であって、厚肉部7cと厚肉部7eとの間に傾斜面7d1を有する。厚肉部に薄肉部7bを設けることによって、収納部材7には凹部(収納空間)13aが形成される。厚肉部に薄肉部7dを設けることによって収納部材7には凹部(収納部)13bが形成される。
光検出モジュール9は、凹部13aの底面(薄肉部7bの上面)に配置される。また、発光素子8は、凹部13bの底面(傾斜部7dの上面)に配置される。本実施形態では、このようにキャリア部材5の移動に従って、発光素子8及び光検出モジュール9が共に移動する。これによって発光素子8をキャリア部材の外部に固定する場合と比べて、フォトセンサ9aの位置に関わらず、フォトセンサ9aへ入力される光の光量を所望の範囲にすることができる。
なお、コネクタ11は、薄肉部7bに設けられた孔に取り付けられる。コネクタ11は、外部の半導体回路に可撓性を有する配線基板を介して接続される。また、発光素子8とラインセンサ9aとの間に厚肉部7cを設けることによって、発光素子8からの出射光がラインセンサ9aに直接的に入力することが抑制される。
また、本実施形態では、発光素子8を傾斜部7dの上面に配置する。これによって、発光素子8の出射光を斜め方向に設定することができる。従って、より効果的に指100に対して近赤外線を照射することができる。発光素子8が載置される台座の形状を工夫することによって、出射光の方向制御を非常に簡易な構成で実現することができる。なお、可撓性の配線基板(フィルム配線)によって、発光素子8へは電流が供給されるものとする。この点は、ラインセンサ9aについても同様である。
図8に、光検出モジュール9の概略的な断面構成を示す。図8に示すように、光検出モジュールは、ラインセンサ9a上に光学機能部9bが積層された光学部品である。
図8に示すように、ラインセンサ9aは、複数の画素PXが所定の間隔をあけて順次配置された1列の画素列を有する。光学機能部9bは、光チャネル分離層32、マイクロレンズアレイ33、及びバンドパスフィルタ34が、この順で下方から上方へ配置される。なお、ラインセンサ9aにはコネクタ11が接続されているものとする。
バンドパスフィルタ(フィルタ部材)34は、発光素子8からの出射光(以下、検査光と呼ぶこともある)が含まれる近赤外線の帯域(650nm〜1000nm、より好ましくは、650nm〜800nm)を選択的に通過させる板状の光学部材である。
マイクロレンズアレイ33は、透明基板50、及びレンズ(集光レンズ)52を有する。なお、バンドパスフィルタ34を支持するスペーサ層51が透明基板50の上面に配置される。
複数のレンズ52は、ラインセンサ9aの各画素PXに対応してライン状に配置される(図9参照)。レンズ52の光軸上に画素PXが配置される。レンズ52の上面視形状は四角形である。レンズ52の被写界深度は、4mm以下である。また、レンズ52の肉厚は、3〜5mmである。
透明基板50及びレンズ52は、検査光に対して、実質的に透明な材料からなる。透明基板50は、石英基板である。レンズ52は、透明基板50に形成されたレジスト層が、グレイスケールマスクを用いたホトリソグラフィーにより部分的に除去されて形成される光学部品である。なお、マイクロレンズアレイ33を画素PXの上方に設けることによって、指100の表皮から所定の深さに位置する静脈像を好適に撮像することが可能になる。
光チャネル分離層32は、遮光膜40、第1透明層41、第2透明層42、及びレジスト層43を有する。
遮光膜40は、通常の半導体プロセス技術(スパッタ、蒸着等)に基づいて、金属材料がマイクロレンズアレイ33の下面に格子状に形成された層である。遮光膜40は、マイクロレンズアレイ33の各レンズ52に対応してマトリクス状に形成された複数の開口部OP1を有する。尚、複数の開口部OP1とは、光学的な意味での開口を意味する。ここでは、開口部OP1には、第1透明層41が充填されている。
第1透明層41は、レジスト(樹脂材料)からなる層であって、検査光に対して実質的に透明である。第1透明層41は、通常のコート法(スピンコート法等)により、遮光膜40が形成された後、マイクロレンズアレイ33の下面に形成される。コート後の加熱処理によって、第1透明層41の粘性は失われる。
第2透明層42は、第1透明層41と同じ材料からなるレジスト層である。よって、第2透明層42も、検査光に対して実質的に透明である。第2透明層42は、互いに離間する複数のランド42aを有する。ランド42aは、通常のコート法(スピンコート法等)により、第1透明層41の下面に第2透明層42が形成された後、その第2透明層42に格子状の溝が形成されることで形成される。つまり、格子状の溝が形成されることにより、互いに分離された複数のランド42aが形成される。分離されたランド42aは、ラインセンサ9aの各画素PXに対応して2次元状に配置される。なお、ランドとは、溝により規定される島状の部分を意味する。各ランドは、互いに完全に分離されている必要はない。
レジスト層43は、ランド42aを覆うように充填される。レジスト層43は、検査光を吸収する材料(フタロシアニン等)を含むレジスト層である。レジスト層43は、スピンコート法等に基づいて、ランド42aを覆うように(第2透明層42に形成された溝を埋めるように)レジスト材料が塗布されることで形成される。そして、リソグラフィーに基づいて、マイクロレンズアレイ33の各レンズ52の集光箇所に対応する開口部OP2がレジスト層43に形成される。なお、開口部OP2は、ラインセンサ9aの各画素PXの配置位置にも対応する。開口部OP2は、ラインセンサ9aの各画素PXに対応して、ライン状に配置される。
次に、光検出モジュール9の機能について説明する。指100の内部領域で反射された検査光は、マイクロレンズアレイ33のレンズ52を介して、ラインセンサ9aの画素PXに集光される。以下、順を追って説明する。なお、上述の内部領域は、指100の表面から1mm程度の深さの領域である。
発光素子8から出射された検査光は、ヒトの指100に照射される。ヒトの指100の内部では、検査光は反射されたりする。また、ヒトの指100の内部の静脈で、検査光は吸収される。
ヒトの指100を透過した検査光は、光検出モジュール9に入射する。まず検査光は、バンドパスフィルタ34を通過する。なお、検査光以外の外乱光は、バンドパスフィルタ34により遮断される。バンドパスフィルタ34によってノイズ成分を遮断することができるため、より良質な画像を取得することができる。
バンドパスフィルタ34を通過した検査光は、マイクロレンズアレイ33に入射する。マイクロレンズアレイ33では、透明基板50の上面に配置された各レンズ52によってラインセンサ9aの各画素PXに集光される。
マイクロレンズアレイ33のレンズ52により集光された光は、光チャネル分離層32に入射される。光チャネル分離層32は、上述のように、ラインセンサ9aの各画素に対応してライン状に配置された開口部OP1及び開口部OP2を有する。また、光チャネル分離層32は、ラインセンサ9aの各画素に対応してライン状に配置されたランド42aを有する。隣り合うランド42aの間には、レジスト層43が充填される。ランド42aの下面にもレジスト層43が形成される。レジスト層43には、近赤外線を吸収する顔料が含有されている。従って、レジスト層43に入射した光は、効果的にレジスト層43に含まれる顔料により吸収される。
このような構成により、光チャネル分離層32は、マイクロレンズアレイ33のレンズ52からラインセンサ9aの画素PXに至る光路(光チャネル)同士を分離する。そして、光チャネル間で生じうるクロストーク(混信)は抑制される。なお、検査光は、レンズ52から画素PXに進むに従って集光されるから、開口部OP2の開口幅は、開口部OP1の開口幅よりも狭く設定されている。
ラインセンサ9aの各画素に入射された光は、各画素で光電変換される。そして、電気信号として読み出され、上述のA/D変換回路10でアナログ/デジタル変換される。
次に、図10乃至図13を参照して、カバー板12の背面に形成されたパターン及びこれを活用したラインセンサ9aからの像信号の読出し動作について説明する。なお、図10(a)は、カバー板12に設けられるパターンの構成を示す概略図である。図10(b)は、パターンの概略的な部分拡大図である。図10(c)は、パターンの積層構造を示す概略図である。
図10(a)に示すように、カバー板12の背面には、規則的なパターン14が形成される。
図10(b)に示すように、パターン14は、光吸収部14a、および光反射部14bを有する。光吸収部14aは、発光素子8から出射される近赤外線を吸収する。光反射部14bは、発光素子8から出射される近赤外線を反射する。
光吸収部14aは、幅W1の部分、及び幅W2の部分を有する(但し、W1<W2である)ライン状の部分である。光反射部14bは、一定の間隔をあけて配置されている。
図10(c)に示すように、パターン14は、金属膜14cの上層に黒色樹脂層14dが形成された積層体である。なお、金属膜14cは、カバー板12の背面に形成されるものとする。パターン14は、通常の薄膜形成技術、及びパターニング技術を用いて形成される。
図10(b)に示すように、黒色樹脂層14dを規則的にパターニングすることによって、金属膜14cを部分的に露出させ、規則的に光反射部14bを形成する。光吸収部14aは、パターニングされた黒色樹脂層14dの除かれなかった部分である。
図11に、ラインセンサ9aの画素列とパターン14との関係を示す。画素列は、パターン14が形成されていない領域R1からパターン14が形成された領域R2に亘る。ここでは、画素列は、光反射部14bの長手方向と平行に配置されている。
図11の矢印に示すように画素列が移動するとき、領域R2にある画素PXは、光吸収部14a、光反射部14bを交互に通過する。ラインセンサ9aの移動期間内では、発光素子8は発光している。従って、領域R2にある画素PXが光反射部14bに近接すればするほど、領域R2にある画素PXからの出力値は増大する。光反射部14bは所定の間隔をあけて規則的に配置されている。従って、領域R2にある画素PXからの出力に基づいてラインセンサ9aの移動量を検出することができる。結果として、後述するように、適切なタイミングでラインセンサ9aから像を出力させることができる。
なお、ここでは光吸収部14aのx軸に沿う幅W3は、光反射部14bのx軸に沿う幅W4の略N倍に設定されている(但し、Nは2以上の自然数である)。
ここで図12にラインセンサ9aに接続される信号処理部の概略的な構成を示す。図12に示すように、信号処理部15は、比較器15a、及び読出処理部15bを有する。なお、ここでは、説明の便宜上、A/D変換回路10は省略されている。
信号処理部15の接続関係は次のとおりである。比較器15aの入力aには、領域R2にある画素からの出力が接続される。比較器15aの入力bには、閾値が入力される。比較器の出力cは、読出処理部15bの入力aに接続される。読出処理部の入力bには、領域R1にある画素の出力が接続される。読出処理部の出力cは、ラインセンサに接続される。読出処理部の出力dは、外部の制御回路に接続される。
比較器15aは、領域R2にある画素から出力される信号S1と予め設定された閾値THとを比較する。信号S1が閾値THを超えた場合、比較器15aはハイレベルの信号(タイミング検出信号)S2を出力する。
読出処理部15bは、比較器15aからハイレベルの信号S2が入力されると、ラインセンサ9aに対してハイレベルの信号(リード指示信号)S3を出力する。
ラインセンサ9aは、所定のサイクルで像取得を実行する。ラインセンサ9aは、読出処理部15bからハイレベルの信号S3が入力されると、その時点で蓄積している信号S4を読出処理部15bの入力bへ出力する。読出処理部15bは、ラインセンサ9aから入力された信号S4を外部の制御回路へ出力する。
図13を参照してラインセンサ9aの移動に伴う像取得動作(特に信号処理部15の動作)について説明する。
時刻t1では、信号S1は閾値THを超える。そして、比較器15aは、ハイレベルの信号S2を出力する。その後、読出処理部15bは、ハイレベルの信号S3を出力する。その後、ラインセンサ9aは、ハイレベルの信号S3の入力時に取得している像P1を信号S4として出力する。信号処理部15から出力される信号S4は、外部の記憶装置(半導体メモリ)に蓄積画像として保持される。なお、像P1は、図11の領域R10に対応する像であるものとする。
時刻t2では、信号S1は閾値THを超える。そして、比較器15aは、ハイレベルの信号S2を出力する。その後、読出処理部15bは、ハイレベルの信号S3を出力する。その後、ラインセンサ9aは、ハイレベルの信号S3の入力時に取得している像P4を信号S4として出力する。信号処理部15から出力される信号S4は、外部の記憶装置(半導体メモリ)に蓄積画像として保持される。外部の半導体メモリには、像P1と像P4が蓄積画像として保持される。なお、像P4は、図11の領域R11に対応する像であるものとする。
時刻t3では、信号S1は閾値THを超える。そして、比較器15aは、ハイレベルの信号S2を出力する。その後、読出処理部15bは、ハイレベルの信号S3を出力する。その後、ラインセンサ9aは、ハイレベルの信号S3の入力時に取得している像P7を信号S4として出力する。信号処理部15から出力される信号S4は、外部の記憶装置(半導体メモリ)に蓄積画像として保持される。外部の半導体メモリには、像P1、像P4、像P7が蓄積画像として保持される。なお、像P7は、図11の領域R12に対応する像であるものとする。
このような処理に基づいて外部には像P1〜PXが蓄積される。本実施形態においては、上述のようにパターン14は規則性を有する。より具体的には、一定の間隔で光反射部14bが形成されている。規則的なパターン14を活用することによってラインセンサ9aの移動量を検出し、所望の範囲で指100の静脈像を過不足なく取得することができる。
本実施形態においては、形状記憶合金のばね6を活用してキャリア部材5を移動させている。形状記憶合金は、その温度に応じて収縮する。しかしながら、形状記憶合金の温度を精度よく制御することは難しい。形状記憶合金のばねの特性にはばらつきが予想され、その温度は使用される環境も影響するからである。
本実施形態では、上述のように、規則的なパターン14を活用してラインセンサ9aから像を出力させる。従って、たとえ、ラインセンサ9aの移動速度が一定ではないとしても、適切なタイミングで必要な分の像を取得することができる。換言すると、t1〜t2の時間間隔と、t2〜t3の時間間隔とが一致していなくてもリードされる像には何ら影響はない。このようにして、所望の範囲で指100の静脈像を過不足なく取得することが実現される。
なお、信号処理部15の具体的な構成は任意である。ラインセンサ9aの画素から出力されるアナログ信号を、A/D変換回路でデジタル信号へ変換した上で、上述の比較器15a、及び読出処理部15bを接続させても良い。比較器15a、読出処理部15bをソフトウェアによって実現させても良い。
また、読出処理部15bから伝達される信号S3に基づいてラインセンサ9aに像取得を実行させ、取得した像を出力させても良い。この場合、ラインセンサ9aは、必要な期間のみ像取得を実行する。従って、ラインセンサ9aの消費電力を低減させることができる。
また、パターン14には何らかの規則性(周期性)が設定されていれば良い。また、パターン14に設定された周期性の変位を検出する手段は光学的な方法以外(例えば、磁気的な方法)であっても良い。パターン14の変位を検出する別個のセンサを設けても良い。
最後に図14、15を参照して、生体情報取得装置70が組み込まれる生体認証装置80の構成及び動作について概略的に説明する。
図14に示すように、生体認証装置80は、処理部81、認証実行部82、画像形成部83、記憶部84、発光部85、静脈像取得部86、及び指紋検出部87を有する。なお、発光部85は、発光素子8に相当する。静脈像取得部86は、生体情報取得装置70に相当する。なお、生体認証装置80は、生体情報取得装置をインターフェイスとする通常のコンピュータから構成されるものとする。また、生体認証装置80は、図14に示す構成に限定されるべきものではない。
生体認証装置80は、図15に示すように動作する。なお、生体認証装置80は、図1に示した携帯電話60に組み込まれているものとする。
まず生体認証装置80が組み込まれた携帯電話60は非動作状態にある。
次に携帯電話60の生体認証機能が活性化される(S1)。なお、生体認証機能を活性化させる具体的な方法は任意である。操作者が携帯電話のあるボタンを押したときに生体認証機能が活性化されるように設定すれば良い。なお、生体認証機能が活性化されるとき、カバー板12の前面上には指100が載置されるものとする。
次に、生体認証機能の活性化に基づいて、ラインセンサ9aの移動を開始させる(S2)。より具体的には、ばね6a、6cにパルス電流を流し、ばね6a、6cを加熱し、ばね6a、6cを収縮させる。また、このとき、発光素子8から近赤外線を出力させる。また、ラインセンサ9aを所定のフレームレートで像取得させる。
次に、像の読出しを実行する(S3)。ラインセンサ9aから像を読み出す手順は、図13で説明したとおりである。
次に、画像形成部83は、認証用の静脈像を形成する(S4)。本実施形態においては、ラインセンサ9a(信号処理部15)から順次出力される画像同士をつなぎ合わせると、所望の静脈像が復元される。つまり、画像形成部83は、取得した画像同士の重複部分を考慮して画像処理する必要はない。規則的なパターンを活用してラインセンサ9aで過不足なく像を取得することで、画像形成部83の処理負担を低減させることができる。
次に、認証実行部82は認証を実行する(S5)。具体的には、認証実行部82は、画像形成部83から出力された認証用画像と記憶部84に予め登録された静脈像画像とに基づいて生体認証を実行する。例えば、認証実行部82は、両画像間で静脈の分岐態様がN(N:2以上の自然数)箇所以上で一致していれば認証成功と判定し、両画像間で静脈の分岐態様が一致する箇所がN箇所未満であれば認証失敗と判定する(S6)。なお、認証の具体的な方法は画像処理方法に依存するため、上述の例に限定されるべきものではない。
認証成功の場合、生体認証装置80が組み込まれた携帯電話の機能が活性化される(S7)。そして、携帯電話は、通常の動作状態に復帰する。なお、認証失敗の場合、生体認証装置80が組み込まれた携帯電話は非動作状態を維持する。
このようにして、生体認証装置80が携帯電話に組み込まれることによって、携帯電話のセキュリティー性能が飛躍的に向上する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態においては、フォトセンサの画素列の画素配置方向に直交する方向にフォトセンサを移動させることで、フォトセンサの撮像可能範囲を超える所望の範囲で静脈像を取得することを実現することができる。また、形状記憶合金を活用してフォトセンサを移動させることで、より簡素な駆動機構を実現できる。また、レールといったガイド部材を設けることによって、フォトセンサの移動を安定にすることができる。規則的なパターンを活用してフォトセンサの移動量を検出し、この検出結果に基づいて、フォトセンサから取得像を出力させることで、後続の画像処理負担を低減させることができる。また、コネクタ11をベース板1の開口に部分的に収納させることで、生体情報取得装置70の薄型化を図ることができる。
[第2の実施形態]
以下、図16及び17を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図16(a)は、光照射モジュールの概略的な部分拡大斜視図である。図16(b)は、光照射モジュールの概略的な構成を示す模式図である。図17は、光照射モジュールのバリエーションを説明するための模式図である。
図16(a)に模式的に示すように、光照射モジュールLMは、収納部材7の凹部に部分的に収納される。なお、ここでは、厚肉部7cと厚肉部7eとの間には薄肉部7d1が形成されている。
図16(a)に示すように、光照射モジュールLMは、発光素子8とライトガイド16を有する。
ライトガイド16は、発光素子8の上面に配置される。ライトガイド16は、板状の導光部材であって、発光素子8からの出射光に対して実質的に透明である。ライトガイド16は、側面16c、16d、16e、16fを有する。また、ライトガイドは、前面16a、背面16bを有する。
図16(b)に示すように、ライトガイド16の背面16bには、接着剤17を介して複数の発光素子8が実質的に等しい間隔で配置される。このようにして、ライトガイド16の光出射面16aからは、光出射面16aの長手方向に沿って、より均一化された光が出射される。そして、ラインセンサ9aで取得される像の品質を向上させることができる。なお、ライトガイド16に位置決め部を予め設定しておけば、各発光素子8を所定間隔で配置することもできる。
なお、図17に示すライトガイドを用いても良い。
図17(a)の場合、図面を正面視したとき、ライトガイド16の中央部の幅はライトガイド16の左端又は右端側の部分の幅よりも広い。これによって、背面16bにおける反射ロスを抑制することができる。なお、この場合、発光素子8は、側面16eに接着剤17を介して固着され、側面16fに接着剤17を介して固着される。
図17(b)の場合は、図17(a)とは異なり、背面16bに複数の溝19が形成されている。溝19は、ライトガイド16の厚み方向に延在する。ライトガイド16の背面16bに複数の溝19が形成されることによって、複数の反射面18が形成される。発光素子8からの出射光は、各反射面18で全反射され、前面16aまで案内される。
反射面18の配置間隔を適宜設定することで、ライトガイド16内の光ロスを極力抑制することが可能になる。これによって、生体情報取得装置70の消費電力を低減することにも寄与する。また、反射面18の配置間隔を適宜設定することで、前面16aの長手方向の出射光強度をより均一なものに設定することができる。
[第3の実施形態]
以下、図18を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。図18は、パターン14と画素列との関係を示す概略的な説明図である。第1の実施形態と比較して、本実施形態はパターン14の構成が異なる。ここでは、光吸収部14aのx軸に沿う幅と光反射部14bのx軸に沿う幅は共に幅W5であり一定である。このような場合であっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第4の実施形態]
以下、図19を参照して本発明の第4の実施形態について説明する。図19は、生体情報取得装置71の上面構成を示す概略的な模式図である。第1の実施形態と比較して、本実施形態は発光素子8の配置箇所が異なる。ここでは、発光素子8は、キャリア部材5に収納されている。このような場合であっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。そもそもキャリア部材5と収納部材7とは一体的に成型しても良いし、光検出モジュール9と発光素子8とを別々の部材に収納させても良いのである。
また、発光素子8は、可撓性を有するフィルム配線20上に実装される。可撓性を有する配線基板を用いて電気的な接続を確保することで、キャリア部材5の移動に伴って配線基板に与えられる物理的ストレスの影響を低減させることができる。
[第5の実施形態]
以下、図20を参照して本発明の第5の実施形態について説明する。図20は、生体情報取得装置72の上面構成を示す概略的な模式図である。第4の実施形態と比較して、ばね6の配置方法が異なり、これに対応して、キャリア部材5の構成が異なる。
より大きな引張り力をばね6に付与したい場合には、ばね長を長くすれば良い。本実施形態においてはこの点に鑑みて、互いに対向する支持部から内側へ延在する一組のばねに、各ばねが平行に存在する部分を持たせた。より具体的には、支持部2aから内側へ延在するばね6aをキャリア部材5の厚板部5cに固着させ、支持部2bから内側へ延在するばね6bをキャリア部材5の厚板部5aに固着させ、支持部2aと支持部2b間でばね6aとばね6bとを平行に配置させた。これにより、各ばね6a、6bのコイル長をより長くし、各ばね6a、6bの引っ張り力を増大させることができる。なお、上述の説明は、右側の一組のばね6c、6dについても同様に当てはまる。重複する説明は省略する。
なお、ばね6a、6cと同じ形状記憶合金で、ばね6b、ばね6dを形成しても良い。しかしながら、このような場合には、図4から図3の状態に戻すために、ばね6b、6dに対してもパルス電流を流す必要が生じ、生体情報取得装置70の消費電流を増大させてしまう。第1の実施形態のように、一組のコイルの一方のみを形状記憶合金製のコイルとし、他方を通常のコイルとすれば、生体情報取得装置70の消費電力を低減させることができる。また、ばね6a〜6dの配置位置は任意である。
[第6の実施形態]
以下、図21を参照して本発明の第6の実施形態について説明する。図21(a)はフォトセンサ、レンズ、及びパターンの関係を示す説明図であり、図21(b)はレンズと画素との関係を示す説明図である。
本実施形態では、第3実施形態とは異なり、図21(a)に示すように4列の画素列を有するエリアセンサ9cを用いる。なお、エリアセンサは、複数の画素を含む画素列を複数有するフォトセンサである。エリアセンサ9cは、上方にレンズ52が配置されない画素dPXからなる1列の画素列を有する。また、図21(b)に示すように、1つのレンズ52に対応して4つの画素列L1〜L4が配置される。また、上方にレンズ52が形成されない1つの画素列dL1が配置される。画素PX上にはレンズ52が設けられ、画素dPX上にはレンズ52が設けられていない。
1つのレンズ52に対応して複数の画素PXを設けることによって、たとえある画素PXが故障したとしても、共通するレンズ52に対応する他の画素PXを像取得用に用いることができる。これによって生体情報取得装置70の製品の信頼性を高めることができる。
また、上方にレンズ52が設けられない画素dPXを設けることによって、レンズ52を介して取得した像から背景成分を減算することが可能になる。このような画像処理を実行することで認証用の静脈像の品質をより高めることが可能になる。
[第7の実施形態]
以下、図22を参照して本発明の第7の実施形態について説明する。図22はフォトセンサ、レンズ、及びパターンとの関係を示す説明図である。本実施形態においては第6の実施形態とは異なり、2列のレンズ列が配置される。また、10列の画素列を有するエリアセンサ9dを用いる。このようにレンズ列を複数設け、これに対応して複数の画素を用意することによって、一度により広範囲な静脈像を取得することができる。これによって後続の画像処理負担を低減させることもできる。また、一方のレンズ列に対応して設けられた画素が不良になった場合であっても、他方のレンズ列に対応して設けられた画素で静脈像の取得を実行することができる。
[第8の実施形態]
以下、図23乃至図27を参照して、本発明の第8の実施形態について説明する。図23は、ラインセンサが移動する前の生体情報取得装置の構成を示す概略的な模式図である。図24は、ラインセンサが移動した後の生体情報取得装置の構成を示す概略的な模式図である。図25は、バネの特性を示すグラフである。図26は、バネの伸張及び収縮を説明するための説明図である。図27は、バネの配置態様のバリエーションを示す説明図である。
本実施形態では、上述の実施形態とは異なり、バネ6a、6cに代えて、バネ6eを設ける。バネ6eは、バネ6a、6cと同様に、Ti-Ni系又はTi-Ni-Cu系の線状の合金(形状記憶合金)がコイル状に巻かれたコイル部材である。これによって、ラインセンサ9aを移動させるために必要な力(ストローク)を好適に確保することができる。また、ラインセンサ9aの移動に必要な電流量を低減させ、生体情報取得装置の消費電力を効果的に低減させることができる。以下、より具体的に説明する。
図23に、ラインセンサが移動する前の生体情報取得装置の構成を示す概略的な模式図を示す。図24に、ラインセンサが移動した後の生体情報取得装置の構成を示す概略的な模式図を示す。
図23、24に示すように、バネ6eは、上面視でV字状に延在している。バネ6eは、キャリア部材5の背面に形成された突起45に係合している。バネ6eの一端は、ベース板1の背面(支持部2aの裏側)に固着されている。バネ6eの他端は、ベース板1の背面(支持部2cの裏側)に固着されている。なお、バネ6eの端部をベース板1に固着させる方法は任意である。例えば、バネ6eの端部に輪状体を取り付け、この輪状体をベース板1に設けた凸部に取り付けることで、バネ6eの端部をベース板1に固着させても良い。接着剤等によって、バネ6eの端部をベース板1に固着させても良い。
ベース板1とキャリア部材5は、バネ5eを介して、互いに接続されている。なお、バネ6eには、バネ6eの一端から他端までを通電させるための配線(不図示)が接続されている。
バネ6eは、キャリア部材5(ラインセンサ9a)の移動方向に交差する方向に延在する。バネ6eは、その一端から突起45まで右斜め下方向に延在する。バネ6eは、突起45からその他端まで右斜め上方向に延在する。
本実施形態では、キャリア部材5の移動方向に交差する方向にバネ6eを延在させる。これによって、バネ6eの伸縮量に対するキャリア部材5の移動量を効果的に増大させることができる。
また、バネ6eの各端から見て、突起45は、ラインセンサ9aよりも離れた位置にある。このように突起45を配置することで、バネ6eのバネ長を長くすることができる。
また、キャリア部材5の移動後の状態でも、バネ6eは依然としてキャリア部材5の移動方向に交差する方向に延在しており、バネ6eは完全に収縮した状態にはない。これによって、キャリア部材5の移動のために必要な電力を効果的に低減することができる。
消費電力の低減について図25を参照して説明する。図25に示すように、バネ6eを形成する形状記憶合金はS字特性を有する。バネ6eを通電させてバネ6eの温度を上昇させることで、バネ6eを収縮させることができる。このとき、バネ6eを完全に収縮させた状態にするためには、バネ6eに過大な電流を通電させることが必要になる。これは、収縮終了点に推移するに従って、温度変化に対する収縮歪量が小さくなるためである。
本実施形態では、この点に鑑みて、バネ6eを完全に収縮させることなく、キャリア部材5を図24に示すように所望の位置に移動させる。これによって、キャリア部材5の移動に要する電流量を低減し、結果的に、生体情報取得装置の消費電力を低減させることができる。
なお、バネ6eが完全に収縮したとき、バネ6eを形成するラセン状の金属線は、バネ6eの延在方向に沿って高密度に配置され、隣り合う金属線の間隔が無い又は極めて狭い状態にある。
図26を参照して、バネ6eの伸張及び収縮について説明する。キャリア部材5が初期位置にあるとき(図23に示す状態)、図26(a)に示すようにバネ6eを形成する金属線の間隔はW1である。キャリア部材5が移動後の位置にあるとき(図24に示す状態)、図26(b)に示すようにバネ6eを形成する金属線の間隔はW2である。ここでは、W2<W1の関係が成立する。但し、W1は正の整数とし、W2は、0又は正の整数である。
図26(b)の状態のとき、バネ6eは、まだ完全に収縮した状態にはない。本実施形態では、上述の形状記憶合金の特性(図25参照)を踏まえ、バネ6eを完全に収縮させることなく、キャリア部材5を図23に示す位置から図24に示す位置に移動させる。これによって、所望の範囲でキャリア部材5を移動させつつ、生体情報取得装置の消費電力が増大することを効果的に抑制することができる。
最後に、図27を参照して、バネ6eの配置態様について説明する。
図27(a)に示すように、バネ6eは、1点の突起45でキャリア部材5に係合させても良い(この態様は、本実施形態の場合に一致する)。図27(b)に示すように、バネ6eは、2点の突起45でキャリア部材5に係合させても良い。図27(c)に示すように、バネ6eを複数本用意し、各バネ6eを各突起45に個別に係合させても良い。なお、バネ6eを複数本にする場合、各バネ6eに対して各バネ6eを通電させるための配線を接続する必要が生じてしまう。
本発明の技術的範囲は上述の実施形態に限定されない。フォトセンサ以外のセンサを活用して生体情報を取得しても良い。静脈認証のほかにも指紋認証にも活用できる。手のひら、足等の生体の他の部位を静脈認証の対象としても良い。センサを移動させる駆動機構は、モータ、リンク機構、及び伝達機構を活用した駆動機構であっても良い。また、有機高分子系人工筋肉(導電性高分子、高分子ゲル、誘電エラストマーなど)を活用して駆動機構を構成しても良い。キャリア部材、収納部材は、樹脂以外の材料で成型しても良い。マイクロレンズアレイをカバー板の背面に形成させても良い。マイクロレンズアレイのマイクロレンズのレンズ形状は任意である。
撮像対象は、指紋像又は静脈像等の生体情報に限らない。本発明は、一般的な撮像装置にも適用できる。形状記憶合金を活用した駆動機構によって、撮像装置の大型化を抑制しつつ、その低価格化を簡素な構成で図ることができる。また、キャリア部材の移動方向に交差するように形状記憶合金を配置することによって、十分なストロークを得ることができる。
本発明の第1実施形態にかかる携帯電話の概略的な模式図である。 本発明の第1実施形態にかかる携帯電話の前面の構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第1実施形態にかかる生体情報取得装置の上面構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第1実施形態にかかる移動後の生体情報取得装置の上面構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第1実施形態にかかる生体情報取得装置のベース部分の構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第1実施形態にかかる生体情報取得装置に含まれるキャリア部材及び収納部材の概略的な構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態にかかる生体情報取得装置の概略的な断面構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態にかかる光検出モジュールの概略的な断面構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態にかかるレンズと画素との配置関係を示す概略的な模式図である。 本発明の第1実施形態にかかるカバー板に形成されたパターンを説明するための概略的な説明図である。 本発明の第1実施形態にかかる画素列とパターンとの位置関係を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態にかかるラインセンサに接続される信号処理部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる信号処理部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態にかかる生体認証装置の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる生体認証装置の概略的な動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかる光照射モジュールの概略的な構成を示す説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる光照射モジュールのバリエーションを説明するための模式図である。 本発明の第3実施形態にかかるパターン14と画素列との関係を示す概略的な説明図である。 本発明の第4実施形態にかかる生体情報取得装置71の上面構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第5実施形態にかかる生体情報取得装置72の上面構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第6実施形態にかかる生体情報取得装置に含まれる部材の配置関係を示す説明図である。 本発明の第7実施形態にかかるフォトセンサ、レンズ、及びパターンとの関係を示す説明図である。 本発明の第8実施形態にかかるラインセンサが移動する前の生体情報取得装置の構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第8実施形態にかかるラインセンサが移動した後の生体情報取得装置の構成を示す概略的な模式図である。 本発明の第8実施形態にかかるバネの特性を示すグラフである。 本発明の第8実施形態にかかるバネの伸張及び収縮を説明するための説明図である。 本発明の第8実施形態にかかるバネの配置態様のバリエーションを示す説明図である。 所望の範囲を説明するための説明図である。
符号の説明
2 支持部
3 レール
4 緩衝部材
5 キャリア部材
6 ばね
7 収納部材
8 発光素子
9 光検出モジュール
9a ラインセンサ
9b 光学機能部
10 A/D変換回路
11 コネクタ
12 カバー板
14 パターン
14a 光吸収部
14b 光反射部
14c 金属膜
14d 黒色樹脂層
15 信号処理部
15a 比較器
15b 読出処理部
16 ライトガイド
17 接着剤
18 反射面
19 溝
20 フィルム配線
32 光チャネル分離層
33 マイクロレンズアレイ
34 バンドパスフィルタ
40 遮光膜
41 透明層
42a ランド
42 透明層
43 レジスト層
45 突起
50 透明基板
51 スペーサ層
52 レンズ

60 携帯電話
61 上側本体
62 下側本体
63 ヒンジ
64 表示部
65 ボタン
67 指

70 生体情報取得装置

80 生体認証装置
81 処理部
82 認証実行部
83 画像形成部
84 記憶部
85 発光部
86 静脈像取得部
87 指紋検出部

Claims (16)

  1. 被検体の生体情報を取得する生体情報取得装置であって、
    1列以上の画素列を有するセンサと、
    生体情報を取得するとき、前記画素列に含まれる複数の画素の配置方向に交差する方向へ前記センサを移動させる駆動機構と、
    を備える生体情報取得装置。
  2. 前記駆動機構は、電気的制御に基づいて形状記憶合金を伸張又は収縮させて前記センサを移動させることを特徴とする請求項1に記載の生体情報取得装置。
  3. 前記駆動機構は、線状の前記形状記憶合金がコイル状に巻かれたコイル部材を電気的制御に基づいて伸張又は収縮させることを特徴とする請求項2に記載の生体情報取得装置。
  4. 前記形状記憶合金は、前記センサの移動方向に交差する方向に延在することを特徴とする請求項2又は3に記載の生体情報取得装置。
  5. 前記センサが直接的又は間接的に取り付けられるガイド部材を更に備え、
    当該ガイド部材は、前記駆動機構による前記センサの移動を案内することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の生体情報取得装置。
  6. 前記センサの移動量の検出用に予め形成された規則的なパターンを更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の生体情報取得装置。
  7. 前記センサは、前記パターンの規則性に応じた値を当該センサの移動に従って出力する画素を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の生体情報取得装置。
  8. 前記センサの移動量を検出する検出手段を更に備え、
    前記検出手段により検出される移動量に基づいて、前記センサから認証に用いる像を出力させる又は前記センサに認証に用いる像を取得させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の生体情報取得装置。
  9. 前記センサの移動に伴って移動すると共に、前記センサからの出力を外部回路へ接続させるコネクタと、
    前記センサが直接的又は間接的に取り付けられるベース部材と、を更に備え、
    当該ベース部材は、前記コネクタを少なくとも部分的に収納する開口を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の生体情報取得装置。
  10. 前記センサの移動に従って移動すると共に、前記被検体に対して照射されるべき光を出射する光源を更に備え、
    前記センサはフォトセンサであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の生体情報取得装置。
  11. 複数の前記光源と、
    複数の前記光源からの出射光を案内するライトガイドと、
    を更に備えることを特徴とする請求項10に記載の生体情報取得装置。
  12. 前記被検体に対して照射されるべき光を出射する光源と、
    入射光を前記画素に集光する複数のレンズと、
    を更に備え、
    前記センサはフォトセンサであり、
    1つの前記レンズに対応して複数の前記画素が配置されることを特徴とする請求項1に記載の生体情報取得装置。
  13. 前記被検体に対して照射されるべき光を出射する光源と、
    入射光を前記画素に集光する複数のレンズと、
    を更に備え、
    前記センサは、フォトセンサであり、上方に前記レンズが配置されない画素を有することを特徴とする請求項1に記載の生体情報取得装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の生体情報取得装置を備える電子機器。
  15. 1列以上の画素列を有するセンサと、
    前記画素列に含まれる複数の画素の配置方向に交差する方向へ前記センサを移動させる駆動機構と、
    を備える撮像装置であって、
    前記駆動機構は、電気的制御に基づいて前記センサの移動方向に交差する方向に延在する形状記憶合金を伸張又は収縮させて前記センサを移動させる、撮像装置。
  16. 前記駆動機構は、線状の前記形状記憶合金がコイル状に巻かれたコイル部材を電気的制御に基づいて伸張又は収縮させることを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
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JPS626824A (ja) * 1985-07-03 1987-01-13 Nippon Denso Co Ltd 車両用サンバイザ駆動装置
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