JP2009171540A - 送信装置および方法、受信装置および方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】kビットの情報語を持ち、該情報語についてrビットのパリティが付加された符号長(n)の符号の各符号長(n)における最小ハミング距離(dmin)の最大値である最大・最小ハミング距離(Max.dmin)を求め、Max.dminの変化する符号長nを求め、そのnの範囲(nmin≦n≦nmax)を求める。nの範囲において、常に、dmin=Max.dminを満たす生成多項式(G(x))を全検索によって見いだし、全検索によって見いだしたG(x)の中から、項数(w)、符号の未検出誤り確率(Pud)も最小のものを選び出す。このようにして選び出された複数の生成多項式が、処理の対象とするデータの種類や符号長に応じて切り替えて用いられる。
【選択図】図8
Description
情報に誤りが起こったかどうかを検出する方法として広く用いられている技術として、CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)がある。
図1を参照してCRC符号化について述べる。
図1において、送信装置1と受信装置3とが伝送路2を介して接続されている。
CRCは、送信装置1において、情報語(データ)にCRCパリティを付加したCRC符号に対して、Reed-Solomon符号などの誤り訂正符号化を施すことで、誤り訂正復号による誤訂正の検出に用いられる。
送信装置1において、伝送すべきCRC符号化の対象となる、複数の情報語(データ)が連続する、入力情報系列がCRC符号器11に入力され、CRC符号化される。CRC符号器11の詳細は図2を参照して後述する。CRC符号化された情報は次に誤り訂正符号器12に入力され、たとえば、Reed-Solomon符号などの誤り訂正符号化される。誤り訂正符号化された情報は次に伝送路符号器13に入力され、伝送路2に応じた伝送路符号化処理がなされ、伝送路2へと送られる。
伝送路2を経由した信号は、受信装置3の符号検出器31によって検出され、検出された情報が伝送路復号器32に入力される。伝送路復号器32によって伝送路復号された検出情報系列は誤り訂正復号器33によって、誤り訂正符号器12の処理に対応して、たとえば、Reed-Solomon符号などの誤り訂正が行われる。誤り訂正された情報は次にCRC検出器34に入力される。CRC検出器34は、誤り訂正された検出系列に対してCRC処理を行い、誤り訂正が正しく行われたかどうか(検出系列に誤りがあるかどうか)を判定し、その結果を一致信号として出力する。
CRC検出器34の詳細は図5を参照して後述する。
CRC符号のその他の用途として、たとえば、符号検出器におけるポストプロセッサの一部として用いられたり、ヘッダ情報や、パケット通信における送信パケットに対しても用いられる。また、誤り訂正用の消失フラグとしても用いられる。
CRC符号による誤り検出原理を説明する。
kビットからなる情報語(データ)にrビットのパリティを付加して符号長n(n=k+r)ビットの符号語とするとき、情報語を多項式で表現した(k−1)次(order)の情報多項式M(x)にxrを乗じる。たとえば、情報語が2進数で「1010101」の場合、情報多項式M(x)は、x6+x4+x2+1と表記される。
情報多項式M(x)にxrを乗じた結果M(x)・xrを、r次の生成多項式(generator polynomial)G(x)で割った際の剰余多項式R(x)(次数は(r−1)次)と、商多項式Q(x)を用いて下記式1に従って求めることにより、(n−1)次の符号多項式W(x)を下記式2のように構成する。
M(x)・xr=Q(x)・G(x)+R(x)
・・・(1)
W(x)=M(x)・xr−R(x)
・・・(2)
受信多項式Y(x)が生成多項式G(x)で割り切れれば、受信多項式Y(x)は符号多項式W(x)に一致しており、伝送路2において情報語に誤りが発生しなかったと推定できるが、受信多項式Y(x)が生成多項式G(x)で割り切れなければ、受信多項式Y(x)は符号多項式W(x)ではないので、伝送路2において情報語に誤りが生じたと判定できる(推定できる)。
CRCにおいて広く用いられている生成多項式G(x)としては、16ビットCRCであるCRC-CCITT規格に基づく、G(x)=x16+x12+x5+1、または、CRC-ANSI規格に基づく、G(x)=x16+x15+x2+1などである。
図2は情報多項式M(x)から符号多項式W(x)を生成するCRC符号器11の構成例を示す図である。
CRC符号器11は、CRCパリティ生成器110、第1セレクタ111、第2セレクタ112、および、ビット数カウンタ113を有する。
CRCパリティ生成器110は、kビットの情報ビット系列についてrビットのCRCパリティを発生して第1セレクタ111に出力する。CRCパリティ生成器110におけるパリティの発生方法については図3および図4を参照して述べる。
第2セレクタ112は、「0」入力端子にkビットの情報ビット系列が入力されている期間は、ビット数カウンタ113からの状態制御信号S1に基づいて、入力された情報ビット系列を出力する。また、第2セレクタ112は、「0」入力端子への情報ビット系列の入力が終了したとき、「1」入力端子に、第1セレクタ111を経由して入力されるCRCパリティ生成器110で生成したrビットのパリティを出力する。このように、CRC符号器11の第2セレクタ112からは、「kビットの情報ビット系列」と、それに続く、「情報ビット系列に基づいてCRCパリティ生成器110で生成されたrビットのパリティビット」とが出力される。このように、第2セレクタ112から出力される符号ビット系列は、「kビットの情報ビット系列」と、「rビットのパリティビット」とからなる、符号長n=k+rの符号ビット系列となる。
図3は、生成多項式G(x)をG(x)=x3+x+1とした場合のCRCパリティ生成器110の回路例を示す。
図3のCRCパリティ生成器110は、第1シフトレジスタR00、第1排他的論理和(EXOR)回路EXOR1、第2シフトレジスタR01、第3シフトレジスタR02、および、第2排他的論理和回路EXOR2が巡回状に接続されており、第2排他的論理和回路EXOR2の出力が第1排他的論理和回路EXOR1に入力されている。
図4のCRCパリティ生成器110は、第1シフトレジスタR00、第1排他的論理和(EXOR)回路EXOR1、第2シフトレジスタR01、第2排他的論理和回路EXOR2、第3シフトレジスタR02、第3排他的論理和回路EXOR3、第4シフトレジスタR03、第4排他的論理和回路EXOR4が巡回状に接続されており、第4排他的論理和回路EXOR4の出力が第1、2、3排他的論理和回路EXOR1、EXOR2、EXOR3に入力されている。
以下、図3に図解したCRCパリティ生成器110の動作について述べる。図4に図解したCRCパリティ生成器110の動作も図3に図解したCRCパリティ生成器110の動作と基本的には同様である。
ここで、第1〜第3シフトレジスタR00,R01,R02の初期値はゼロである。
情報ビット系列の零次の項をCRCパリティ生成器110に入力し終えた時点での第1〜第3シフトレジスタR00,R01,R02に保持されている値が剰余多項式R(x)の各次数の係数を与える。すなわち、剰余多項式R(x)は、R(x)=(R02の保持内容)×x2+(R01の保持内容)×x+(R00の保持内容)となる。
そのため、この情報ビット系列の零次の項をCRCパリティ生成器110に入力し終えた時点で、図2に図示しない制御回路から出力されるイネーブル信号E0がディセーブル(不活性状態)となり、CRCパリティ生成器110の第1〜第3シフトレジスタR00,R01,R02に保持されている値は保持されて、第1セレクタ111に出力される。
第2セレクタ112は、図2に図示しない制御回路から制御されるビット数カウンタ113から出力される第2セレクト信号S1に従って、換言すれば、ビット数カウンタ113のビット計数値に応じて、第2セレクタ112の「0」入力端子にkビットの情報ビット系列を入力する期間は「0」入力端子に入力される情報ビット系列を選択して情報ビット系列をそのまま出力する。他方、情報ビット系列をCRCパリティ生成器110に入力し終わり、全てのパリティが生成されたタイミングには、第2セレクタ112の「1」入力端子に入力された第1セレクタ111の出力、すなわち、CRCパリティ生成器110で生成したパリティを選択して、出力する。
たとえば、図1の送信装置1において、上述したように、CRC符号器11においてCRC符号化された符号ビット系列は、誤り訂正符号器12に入力され、たとえば、Reed-Solomon符号などの誤り訂正符号化され、誤り訂正符号化された情報が伝送路符号器13に入力されて伝送路2に応じた伝送路符号化処理がなされ、伝送路2へと送られる。
伝送路2を経由した信号は、受信装置3の符号検出器31によって検出され、検出された情報が伝送路復号器32に入力される。伝送路復号器32によって伝送路復号された検出情報系列は誤り訂正復号器33によって誤り訂正が行われる。誤り訂正された情報はCRC検出器34において検出系列に誤りがあるかどうか)を判定される。
CRC検出器34は、CRCパリティ検査器341と、比較器342とを有する。
CRCパリティ検査器341は、上述したように、受信多項式Y(x)が生成多項式G(x)で割り切れるかどうかを調べ、受信多項式Y(x)が生成多項式G(x)で割り切れれば、受信多項式Y(x)は符号多項式W(x)に一致しており、伝送路2において情報語に誤りが発生しなかったと判定し、受信多項式Y(x)が生成多項式G(x)で割り切れなければ、受信多項式Y(x)は符号多項式W(x)ではないので、伝送路2において情報語に誤りが生じたと判定する。
CRCパリティ検査器341は、受信多項式Y(x)を生成多項式G(x)で割る回路であり、比較器342はCRCパリティ検査器341で割った結果に剰余があるか否かをチェックする回路である。
図6に図解したCRCパリティ検査器341の構成は、図3に図解したCRCパリティ生成器110に対応している。CRCパリティ生成器110が図4の回路構成の場合は、CRCパリティ検査器341もそれに則した回路構成となる。以下、図3に図解したCRCパリティ生成器110に対応したCRCパリティ検査器341について述べる。
図6に図解したCRCパリティ検査器341は、第1の排他的論理和回路EXOR11、第1シフトレジスタR10、第2の排他的論理和回路EXOR12、第2シフトレジスタR11、第3シフトレジスタR12が巡回状に接続されており、かつ、第3シフトレジスタR12の出力が第2の排他的論理和回路EXOR12に入力される回路構成をしている。
図6のCRCパリティ検査器341において、受信多項式Y(x)によって表される受信ビット系列を、第1シフトレジスタR10の右端の第1の排他的論理和回路EXOR11に毎時刻ごと1ビットずつ高次の項から順に入力する。受信ビット系列の零次の項をCRCパリティ検査器341に入力し終えた時点での第1〜第3シフトレジスタR10,R11,R12の値が剰余多項式R(x)の係数を与える。すなわち、R(X)=(R12の値)×x2+(R11の値)×x+(R10の値)となる。
ここで、第1〜第3シフトレジスタR10,R11,R12の初期値はゼロである。
比較器342は、R10out,R11out,R12outの全値がゼロ、つまり剰余がゼロかどうかを比較し(チェックし)、R10out,R11out,R12outの値全てがゼロであったかどうかを表す1ビットの一致信号を出力する。すなわち、R10out,R11out,R12outの値全てがゼロであった場合は、受信多項式Y(x)は符号多項式W(x)に一致しており、伝送路2において情報語に誤りが発生しなかったと判定した、比較器342から、たとえば、論理「1」の一致信号が出力され、そうでなかったときは、たとえば、論理「0」の一致信号が出力される。
たとえば、非特許文献1に開示されているように、符号の未検出誤り確率Pudは、次数(パリティ数)r、符号長n、生成多項式G(x)と符号長nが決まると求まる重み分布A、もしくは双対符号(dual code)の重み分布B、2元対称通信路(Binary Symmetric Channel)におけるチャネルビット誤り確率(遷移確率)εによって以下のように表される。
また、バースト誤り検出能力については、長さが生成多項式G(x)の次数以下の誤りは全て検出できる。ただし、長さが生成多項式の次数よりも大きいバースト誤りであっても、その多くは検出可能である。
非特許文献2、3では、16ビットCRCにおいて、各符号長に対して符号の未検出誤り確率が最小となるような生成多項式を提案している。
また、非特許文献5、8において、符号の未検出誤り確率Pudは、符号長nが変化すると、符号の最小ハミング距離dminの変化する符号長を境に極端に上昇する特性を示すことが確認されている。
特許文献1において、生成多項式の次数が与えられたとき、その次数の全ての生成多項式に対して計算したdistance spectrum(距離スペクトル)を元に生成多項式を選択する。このdistance spectrumは、それぞれのハミング距離における符号語の数を表したテーブルである。これにより、最大・最小ハミング距離を持った生成多項式を選択し、符号の未検出誤り確率を最小化する生成多項式を選択する。
全ての符号長において符号の未検出誤り確率が最小(限界値)となる生成多項式や符号の最小ハミング距離が最大となる生成多項式は存在せず、符号長に応じて符号の未検出誤り確率が最小もしくは符号の最小ハミング距離が最大となる生成多項式は異なる。
つまり、広く用いられているCCITT規格やANSI規格、および、非特許文献4〜8に示される生成多項式などは、符号の未検出誤り確率が最小、符号の最小ハミング距離が最大となる符号長の範囲は限られている。
たとえば、特許文献1では、符号長ごとに符号の最小ハミング距離が最大値を持つ生成多項式を選択しているが、これは回路規模の増加につながるという問題があった。
さらに、たとえば、図1の送信装置1に用いるCRC符号器、受信装置3に用いるCRC検出器を回路として装置化する際には、できるだけその回路が簡略化できるCRC符号化方式が望まれる。
本発明の発明者は、図7に例示したように、符号の最小ハミング距離dminの変化する符号長nを境に符号の未検出誤り確率Pudの特性が急激に劣化することに着目した。図7のn−Pud特性は、各符号長における種々の生成多項式G(x)についての限界を示している。
8ビットCRCについての図7の例示において、符号長n=10〜12、13〜17、18〜127、128〜255などの境界で符号の未検出誤り確率Pudが急激に変化する。
さらに、符号長nにおける符号の最小ハミング距離dminは生成多項式によって異なる。
以下、上述した認識の元、図8を参照して、本発明の発明者による本発明のCRC符号選択方法について述べる。
符号の最小ハミング距離dminは、大きい程、ランダム誤り検出能力が高く、符号の未検出誤り確率が低いため、望ましいので、まず、パリティ数(次数)rの符号の各符号長における最小ハミング距離dminの最大値(これを最大・最小ハミング距離、または、最小ハミング距離・最大値といい、Max.dminで表す)を求める。
次いで、最大・最小ハミング距離Max.dminの変化する符号長nを求め、Max.dminが一定の符号長nの範囲をnmin(r,Max.dmin)≦n≦nmax(r,Max.dmin)と表す。nmin(r,Max.dmin)は、符号長nの最小範囲nminが、rとMax.dminで規定されることを意味しており、同様に、符号長nの最大範囲nmaxが、rとMax.dminとで規定されることを示している。
ただし、符号長nが生成多項式G(x)の周期pを超えると、図7の例では、n≧256になると、符号の最小ハミング距離dminは必ず2となる。
生成多項式G(x)の周期pは、生成多項式G(x)が原始多項式のとき最大となり、その最大周期は(2r-1)で表される。つまり、Max.dmin=2における符号長nの範囲は、生成多項式G(x)に関わらず必ず2r≦n≦∞となる。すなわち、nmin(r,2)=2r、nmax(r,2)=∞となる。
次に、出来るだけ広い範囲の符号長nにおいて使用できる生成多項式が望ましいので、nmin(r,Max.dmin)≦n≦nmax(r,Max.dmin)において、常に、dmin=Max.dminを満たす生成多項式G(x)を全検索によって見いだす。
さらに、全検索によって見いだした生成多項式G(x)の中から、項数w、符号の未検出誤り確率Pudも最小のものを選び出す。
まず、nmin(r,Max.dmin)≦n≦nmax(r,Max.dmin)において常に、dmin=Max.dminを満たすためには、周期pについてp≧nmax(r,Max.dmin)を満たし、かつ、(nmax,nmax−r)の符号についてdmin=Max.dminを満たす必要があるので、この条件を満たす生成多項式G(x)を全検索により見付ける。
次に、全検索により見いだした生成多項式G(x)の中から、項数wが最小の生成多項式G(x)を選ぶ。また、G(x)の項数がwのとき、G(x)によって生成された符号語には、ハミング距離dHがwとなる符号語が必ず存在する。したがって、G(x)によって生成される符号の最小ハミング距離dminが最大・最小ハミング距離Max.dminとなっているならば、必ずw≧Max.dminである。このことを利用して、ステップ41において検索するG(x)の中でw<Max.dminのものは省略することが可能である。
次に、この生成多項式G(x)を用いて符号化したCRC符号のnmin(r,Max.dmin)≦n≦nmax(r,Max.dmin)における、符号の未検出誤り確率Pudを式4によって求め、Pudが最小となる生成多項式G(x)を見いだす。
以上の方法で見いだした生成多項式G(x)の例と、比較例を述べる。
表1−A〜表1−Cは、パリティビット数(次数)r=3,4,6,8,10,12,14,16の各符号長における生成多項式G(x)の、本発明における実施例と、比較例として、一般的に用いられている生成多項式の例を示したものである。
生成多項式G(x)について、16進数表記をしている。たとえば、16進数表記の「F」は、2進数表記で「1111」になる。また、16進数表記の「12D」であれば、2進数で表すと、「100101101」であるので、生成多項式G(x)=x8+x5+x3+x2+1を表す。
また、高次の係数と低次の係数を逆転した多項式を相反多項式(reciprocal polynomial)といい、同じ特性を示す。
表1−A〜表1−Cの8〜11列目のデータが比較例における生成多項式を用いて生成した符号の最小ハミング距離dmin、生成多項式G(x)、項数w、および、符号の未検出誤り確率Pudを表す。
表1−A〜表1−Cにおいて、“−”記号は、上記の検索を行い選択した生成多項式が他文献で既に提案されている部分であり、その部分については、参考までに表2に示す。
この例示において、左から順に生成多項式G(x)、項数w、Max.dmin一定の符号長範囲nmin≦n≦nmaxを表し、最後に“new”と示されていれば本発明によるもの、“〔〕”で括られたものはすでに他文献に提案されているものであり、数字はその文献番号を表す。
(2)次数r=4、符号長nが6≦n≦7のとき、生成多項式G(x)=x4+x2+x+1(相反多項式:x4+x3+x2+1)である。
(3)次数r=6、符号長n=7のとき、生成多項式G(x)=x6+x5+x4+x3+x2+x+1である。
(4)次数r=6、符号長n=8のとき、生成多項式G(x)=x6+x4+x2+x+1(相反多項式:x6+x5+x4+x2+1)である。
(5)次数r=6、符号長n=8のとき、生成多項式G(x)=x6+x4+x3+x+1(相反多項式:x6+x5+x3+x2+1)である。
(6)次数r=6、符号長n=8のとき、生成多項式G(x)=x6+x5+x3+x+1である。
(7)次数r=6、符号長nが9≦n≦31のとき、生成多項式G(x)=x6+x2+x+1(相反多項式:x6+x5+x4+1)である。
(8)次数r=8、符号長n=9のとき、生成多項式G(x)=x8+x7+x6+x5+x4+x3+x2+x+1である。
(9)次数r=8、符号長nが10≦n≦12のとき、
生成多項式G(x)=x8+x5+x4+x3+x+1(相反多項式:x8+x7+x5+x4+x3+1)である。
(10)次数r=8、符号長nが10≦n≦12のとき、
生成多項式G(x)=x8+x6+x3+x2+x+1(相反多項式:x8+x7+x6+x5+x2+1)である。
(11)次数r=8、符号長nが18≦n≦127のとき、生成多項式G(x)=x8+x4+x+1(相反多項式:x8+x7+x4+1)である。
(12)次数r=8、符号長nがn≧128のとき、生成多項式G(x)=x8+x5+x3+x2+1(相反多項式:x8+x6+x5+x3+1)である。
(13)次数r=10、符号長nがn=11のとき、生成多項式G(x)=x10+x9+x8+x7+x6+x5+x4+x3+x2+x+1である。
(14)次数r=10、符号長nがn=12のとき、生成多項式G(x)=x10+x8+x6+x4+x3+x2+x+1(相反多項式:x10+x9+x8+x7+x6+x4+x2+1)である。
(15)次数r=10、符号長nが23≦n≦31のとき、生成多項式G(x)=x10+x9+x3+x+1(相反多項式:x10+x9+x7+x+1)である。
(16)次数r=10、符号長nが32≦n≦511のとき、生成多項式G(x)=x10+x5+x2+1(相反多項式:x10+x8+x5+1)である。
(17)次数r=10、符号長nがn≧512のとき、生成多項式G(x)=x10+x3+1(相反多項式:x10+x7+1)である。
(18)次数r=12、符号長nがn=13のとき、生成多項式G(x)=x12+x11+x10+x9+x8+x7+x6+x5+x4+x3+x2+x+1である。
(19)次数r=12、符号長nがn=14のとき、生成多項式G(x)=x12+x10+x8+x6+x4+x3+x2+x+1(相反多項式:x12+x11+x10+x9+x8+x6+x4+x2+1)である。
(20)次数r=12、符号長nが24≦n≦39のとき、生成多項式G(x)=x12+x11+x7+x3+x+1(相反多項式:x12+x11+x9+x5+x+1)である。
(21)次数r=12、符号長nが40≦n≦65のとき、生成多項式G(x)=x12+x10+x7+x6+x5+x2+1である。
(22)次数r=12、符号長nが66≦n≦2047のとき、生成多項式G(x)=x12+x7+x2+1(相反多項式:x12+x10+x5+1)である。
(23)次数r=12、符号長nがn≧2048のとき、生成多項式G(x)=x12+x7+x6+x4+1(相反多項式:x12+x8+x6+x5+1)である。
(24)次数r=14、符号長nがn=15のとき、生成多項式G(x)=x14+x13+x12+x11+x10+x9+x8+x7+x6+x5+x4+x3+x2+x+1である。
(25)次数r=14、符号長nがn=16のとき、生成多項式G(x)=x14+x12+x10+x9+x7+x5+x4+x3+x+1(相反多項式:x14+x13+x11+x10+x9+x7+x5+x4+x2+1)である。
(26)次数r=14、符号長nがn=17のとき、生成多項式G(x)=x14+x11+x8+x6+x5+x3+x2+x+1(相反多項式:x14+x13+x12+x11+x9+x8+x6+x3+1)である。
(27)次数r=14、符号長nが28≦n≦71のとき、生成多項式G(x)=x14+x10+x9+x6+x2+1(相反多項式:x14+x12+x8+x5+x4+1)である。
(28)次数r=14、符号長nが72≦n≦127のとき、生成多項式G(x)=x14+x11+x5+x3+1(相反多項式:x14+x11+x9+x3+1)である。
(29)次数r=14、符号長nが128≦n≦8191のとき、生成多項式G(x)=x14+x5+x2+1(相反多項式:x14+x12+x9+1)である。
(30)次数r=14、符号長nがn≧8192のとき、生成多項式G(x)=x14+x6+x4+x+1(相反多項式:x14+x13+x10+x8+1)である。
(31)次数r=16、符号長nがn=17のとき、生成多項式G(x)=x16+x15+x14+x13+x12+x11+x10+x9+x8+x7+x6+x5+x4+x3+x2+x+1である。
(32)次数r=16、符号長nがn=18のとき、生成多項式G(x)=x16+x14+x12+x10+x8+x6+x5+x4+x3+x2+x+1(相反多項式:x16+x15+x14+x13+x12+x11+x10+x8+x6+x4+x2+1)である。
(33)次数r=16、符号長nが19≦n≦21のとき、生成多項式G(x)=x16+x13+x12+x9+x7+x6+x5+x4+x2+1(相反多項式:x16+x14+x12+x11+x10+x9+x7+x4+x3+1)である。
(34)次数r=16、符号長nが19≦n≦21のとき、生成多項式G(x)=x16+x13+x12+x9+x7+x5+x4+x3+x2+1(相反多項式:x16+x14+x13+x12+x11+x9+x7+x4+x3+1)である。
(35)次数r=16、符号長nがn=22のとき、生成多項式G(x)=x16+x13+x8+x7+x6+x4+x2+x+1(相反多項式:x16+x15+x14+x12+x10+x9+x8+x3+1)である。
(36)次数r=16、符号長nが23≦n≦31のとき、生成多項式G(x)=x16+x13+x11+x5+x3+x2+x+1(相反多項式:x16+x15+x14+x13+x11+x5+x3+1)である。
(37)次数r=16、符号長nが36≦n≦151のとき、生成多項式G(x)=x16+x15+x13+x8+x5+x3+x+1(相反多項式:x16+x15+x13+x11+x8+x3+x+1)である。
(38)次数r=16、符号長nが152≦n≦257のとき、生成多項式G(x)=x16+x15+x8+x+1である。
(39)次数r=16、符号長nが258≦n≦32767のとき、生成多項式G(x)=x16+x13+x2+1(相反多項式:x16+x14+x3+1)である。
(40)次数r=16、符号長nがn≧32768のとき、生成多項式G(x)=x16+x9+x7+x4+1(相反多項式:x16+x12+x9+x7+1)である。
なお、上記列挙した生成多項式G(x)について、符号長nがnmin=nmaxの場合と、nmin≠nmaxの場合とに2分割して整理することもできる。
上述した生成多項式G(x)を、たとえば、図2に示したCRCパリティ生成器110、または、図5に示したCRCパリティ検査器341に適用できる。
たとえば、図2に示したCRCパリティ生成器110について、図3または図4に回路構成を示したように、生成多項式G(x)の次数に応じて設けられるシフトレジスタと排他的論理和回路を巡回的に接続する。排他的論理和回路は生成多項式G(x)の係数に応じて設け、最終段の排他的論理和回路、たとえば、図3の第2排他的論理和回路EXOR2の出力を、前段に位置する他の排他的論理和回路に入力する回路構成とする。
このように、生成多項式G(x)が上述のように求められると、シフトレジスタと排他的論理和回路とを用いて、CRC符号化回路を容易に構成することができる。
CRCパリティ検査器341についても同様である。
それと比較すると、本発明による選択方法に基づく実施例においては、全ての符号長nにおいて限界値に近接した特性が得られる。
図12は、以上のような方法により選択された生成多項式G(x)を用いてデータの送受信を行う送受信システムの構成例を示す図である。
11…CRC符号器
110…CRCパリティ生成器、111…第1セレクタ
112…第2セレクタ、113…ビット数カウンタ
12…誤り訂正符号器、13…伝送路符号器
2…伝送路
3…受信装置
31…符号検出器、32…伝送路復号器、33…誤り訂正復号器
34…CRC検出器
341…CRCパリティ検査器、342…比較器
Claims (8)
- 符号長の異なる複数のデータのそれぞれを対象としたCRC符号化処理用の複数の生成多項式を有し、対象とするデータに応じて生成多項式を切り替えてCRC符号化処理を行うCRC符号化処理手段と、
前記CRC符号化処理手段によりCRC符号化処理が行われることによって得られたデータを送信する送信手段と
を備える送信装置。 - 前記複数の生成多項式は、
kビットの情報語を持ち、該情報語についてrビットのパリティが付加された符号長(n)の符号の各符号長(n)における最小ハミング距離(dmin)の最大値である最大・最小ハミング距離(Max.dmin)を求める第1工程と、
符号の最大・最小ハミング距離(Max.dmin)の変化する符号長(n)を求め、その符号長nの範囲(nmin(r,Max.dmin)≦n≦nmax(r,Max.dmin))を求める第2工程と、
前記符号長(n)の範囲(nmin(r,Max.dmin)≦n≦nmax(r,Max.dmin))において、常に、符号の最小ハミング距離(dmin)が最大・最小ハミング距離(Max.dmin)と等しい条件(dmin=Max.dmin)を満たす生成多項式(G(x))を全検索によって見いだす第3工程と、
前記全検索によって見いだした生成多項式(G(x))の中から、項数(w)、符号の未検出誤り確率(Pud)も最小のものを選び出す第4工程と
を含む処理によって選択された生成多項式である
請求項1に記載の送信装置。 - 符号長の異なる複数のデータのそれぞれを対象としたCRC符号化処理用の複数の生成多項式を有する送信装置の送信方法において、
対象とするデータに応じて生成多項式を切り替えてCRC符号化処理を行い、
CRC符号化処理を行うことによって得られたデータを送信する
ステップを含む送信方法。 - 符号長の異なる複数のデータのそれぞれを対象としたCRC符号化処理用の複数の生成多項式を有する送信装置の処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
対象とするデータに応じて生成多項式を切り替えてCRC符号化処理を行い、
CRC符号化処理を行うことによって得られたデータを送信する
ステップを含むプログラム。 - 送信装置から送信されてきた信号に基づいてデータを取得する取得手段と、
符号長の異なる複数のデータのそれぞれを対象としたCRC処理用の複数の生成多項式を有し、対象とするデータに応じて生成多項式を切り替えてCRC処理を行うことによってデータの誤りを検出するCRC処理手段と
を備える受信装置。 - 前記複数の生成多項式は、
kビットの情報語を持ち、該情報語についてrビットのパリティが付加された符号長(n)の符号の各符号長(n)における最小ハミング距離(dmin)の最大値である最大・最小ハミング距離(Max.dmin)を求める第1工程と、
符号の最大・最小ハミング距離(Max.dmin)の変化する符号長(n)を求め、その符号長nの範囲(nmin(r,Max.dmin)≦n≦nmax(r,Max.dmin))を求める第2工程と、
前記符号長(n)の範囲(nmin(r,Max.dmin)≦n≦nmax(r,Max.dmin))において、常に、符号の最小ハミング距離(dmin)が最大・最小ハミング距離(Max.dmin)と等しい条件(dmin=Max.dmin)を満たす生成多項式(G(x))を全検索によって見いだす第3工程と、
前記全検索によって見いだした生成多項式(G(x))の中から、項数(w)、符号の未検出誤り確率(Pud)も最小のものを選び出す第4工程と
を含む処理によって選択された生成多項式である
請求項5に記載の受信装置。 - 符号長の異なる複数のデータのそれぞれを対象としたCRC処理用の複数の生成多項式を有する受信装置の受信方法において、
送信装置から送信されてきた信号に基づいてデータを取得し、
対象とするデータに応じて生成多項式を切り替えてCRC処理を行うことによってデータの誤りを検出する
ステップを含む受信方法。 - 符号長の異なる複数のデータのそれぞれを対象としたCRC処理用の複数の生成多項式を有する受信装置の処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
送信装置から送信されてきた信号に基づいてデータを取得し、
対象とするデータに応じて生成多項式を切り替えてCRC処理を行うことによってデータの誤りを検出する
ステップを含むプログラム。
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