JP2009170642A - 電気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気素子と基板との熱膨張差により、基板における電気素子の配設状態が損なわれることを防止できる電気装置を提供する。
【解決手段】電気装置1は、配線パターン5,6が形成されている板状の基板2と、下板部7および上板部8の他端側7a,8aの開口が同一直線上で正対するように下板部6,6がそれぞれ基板2の配線パターン5,6に電気接続されている一対の接続部材3,3と、リード電極13の先端部が接続部材3の連結部9と間隙S2を有するように一対のリード電極13,13に形成されたそれぞれの切り欠き15のリード電極13の突出方向に沿う縁部が一対の接続部材3,3の凸部10と下板部7とによりそれぞれ弾性的に挟持されている電気素子4とを具備している。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板に電気素子を配設している電気装置に関する。
電気装置としての表面実装形の発光装置は、例えば、略立方体または略長方体に形成されたパッケージの内部に発光素子が設けられ、この発光素子の正極および負極のそれぞれの電極に接続された一対のリード電極がパッケージの表面に露出するように形成されている。そして、一対のリード電極が露出しているパッケージ面で基板の配線パターンにはんだ付けされている(例えば特許文献1参照。)。この従来技術の発光装置は、発光素子の点灯、消灯の繰り返しによるパッケージと基板との熱膨張率差などに起因して、リード電極と基板の配線パターンとを接合しているはんだの接合部にクラックが発生することがあり、リード電極が前記接合部から剥離することがあるという不具合がある。
この不具合を防止するために、はんだを使用しないで発光装置を基板に実装するものが提案されている。例えば、板状のリード端子を有する発光ダイオードをベース部品に着脱可能に固定するリードフレームであって、フレーム本体に一体形成される切り出し片を起立させ折り返すことでその先端がフレーム本体の上面に対向するように形成し、フレーム本体上面と切り出し片先端との間に差し込まれたリード端子をフレーム本体と切り出し片とで挟持する発光ダイオードの固定装置が提案されている(特許文献2参照。)。
この従来技術の固定装置は、リード端子がフレーム本体と切り出し片とにより機械的に保持されるものであり、このとき、切り出し片先端のエッジをリード端子に食い込ませることで、リード端子におけるフレーム本体表面の面直方向の移動だけでなく、フレーム本体表面の面沿い方向での移動も効果的に規制することが可能というものである。また、フレーム本体に、リード端子に設けられたノッチ部に係合する弾性係止片を設けることで、リード端子のフレーム本体に対する位置決めを行うことが可能となると共に、リード端子のフレーム本体に対する移動を規制することが可能となるというものである。
特開2005−191203号公報(第7−8頁、第1図) 特開2005−340454号公報(第5−7頁、第1図)
特許文献2の発光ダイオードの固定装置は、発光ダイオードの点灯、消灯の繰り返しに伴いリード端子、フレーム本体およびベース部品が熱膨張、熱収縮を繰り返すものである。ここで、リード端子、フレーム本体およびベース部品は、熱膨張率差や温度上昇の差などによって熱膨張の割合が異なるものである。
そして、リード端子は、フレーム本体に設けられた弾性係止片や切り出し片先端のエッジにより移動が規制されるように固定されているので、異なった割合の熱膨張が繰り返されると、リード端子からの応力によって弾性係止片が折れ曲がったり、弾性力が低下したり、切り出し片先端のエッジが摩耗したりすることがある。これにより、リード端子のフレーム本体における移動の規制が低下して、発光ダイオードのベース部品(例えば基板)に対する位置決めが損なわれるおそれがある。
また、リード端子が弾性係止片や切り出し片先端のエッジにより固定されていることにより、熱応力が発光ダイオードチップを被っているパッケージ側に加わり、リード端子とパッケージの接合(固定)が損なわれるおそれがある。すなわち、上記固定装置は、リード端子、フレーム本体およびベース部品の熱膨張差によるリード端子の逃げを形成していないので、発光ダイオードのベース部品に対する光学系が損なわれるおそれがある。
本発明は、電気素子と基板との熱膨張差により、基板における電気素子の配設状態が損なわれることを防止できる電気装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の電気装置の発明は、配線パターンが形成されている板状の基板と;それぞれ平面状に形成された下板部および上板部と、この下板部および上板部が所定の隙間を有して対向するように下板部および上板部のそれぞれの一端側で下板部および上板部を連結している連結部と、前記上板部又は下板部に形成された前記所定の隙間側に突出する凸部とを有してなり、下板部および上板部の連結部と対向する他端側に形成される開口が同一直線上で正対するように前記下板部がそれぞれ基板の配線パターンに電気接続されている一対の接続部材と;通電により発熱する電気素子本体と、板状に形成されて前記電気素子本体から互いに180°異なる方向に突出され、この突出方向の先端側に開口または前記突出方向の先端側が切り欠かれた切り欠きがそれぞれ形成され、前記電気素子本体にそれぞれ電気接続されている一対のリード電極とを有してなり、リード電極の先端部が接続部材の連結部と間隙を有するように前記開口または切り欠きのリード電極の前記突出方向に沿う縁部が一対の接続部材の凸部と下板部又は上板部とによりそれぞれ弾性的に挟持されている電気素子と;を具備していることを特徴とする。
本発明および以下の各発明において、特に言及しない限り、各構成は以下による。
電気素子は、自己の発熱量が大きい、または基板に密集して配置したときや密閉した空間に配設したときに、放熱手段を有しないと定格の特性や寿命を確保することができないものをいい、例えば抵抗素子、インダクタンス素子や発光ダイオード(LED)などである。
一対のリード電極は、電気素子が極性を有するものであるときには電気素子の正極および負極のそれぞれの電極に接続され、電気素子が極性を有さないものであるときには電気素子の一端側および他端側に接続されるものである。また、リード電極は、例えばリン青銅や銅などの導電性部材により形成され、1枚の部材から形成されるものに限らず、複数の部材を連結して形成されてもよい。
そして、一対のリード電極は、開口または切り欠きのリード電極の突出方向に沿う縁部において、凸部が上板部に形成されるときには凸部と下板部とにより、凸部が下板部に形成されるときには凸部と上板部とにより、弾性的に挟持されるものである。
凸部は、基板、接続部材および発光ダイオードが熱膨張および熱収縮したときにリード電極に形成された開口または切り欠きのリード電極の突出方向の縁部を下板部又は上板部との間で挟持するものであれば、その構造は特に問わないものであり、例えば円錐体、円錐台、半球体や半楕円体などである。
また、前記開口または切り欠きは、凸部および下板部又は上板部により挟持されているときのリード電極の電気素子本体からの突出方向の縁部の一部が凸部および下板部又は上板部により挟持されるものであれば、その形状は特に問わない。
本発明によれば、電気素子が通電されて電気素子本体からの熱により、基板、接続部材および電気素子がそれぞれ熱膨張すると、電気素子のリード電極に形成された開口または切り欠きのリード電極の突出方向の縁部において、リード電極が接続部材の凸部と下板部又は上板部とにより弾性的に挟持された状態で、かつリード電極の先端部が接続部材の連結部に当接することなく、リード電極と接続部材の凸部が相対的に微動し、リード電極と接続部材および基板との熱膨張差による熱応力が吸収される。
請求項2に記載の電気装置の発明は、請求項1記載の電気装置において、一対のリード電極に形成された前記開口または切り欠きは、一対の接続部材の凸部と下板部又は上板部とによりそれぞれ弾性的に挟持されているときに、リード電極の前記電気素子本体からの突出方向と直交する方向に沿う縁部が前記凸部と隙間を有するように形成されていることを特徴とする。
切り欠きは、リード電極の突出方向の先端側が切り欠かれて形成されているので、電気素子本体側の前記縁部と凸部との間に前記隙間が形成される。開口は、凸部のリード電極の突出方向の両側において前記縁部と凸部との間にそれぞれ隙間が形成される。
本発明によれば、リード電極の突出方向の開口または切り欠きの形成範囲内に凸部が位置するので、基板、接続部材および電気素子がそれぞれ熱膨張したときに、開口または切り欠きの前記形成範囲内においてリード電極と凸部が相対的に微動して、リード電極と接続部材および基板との熱膨張差による熱応力が吸収される。
請求項3に記載の電気装置の発明は、請求項1または2記載の電気装置において、接続部材の凸部は、電気素子のリード電極を下板部又は上板部と挟持しているときのリード電極の前記電気素子本体からの突出方向と直交する方向に凸状に湾曲するように形成され、その頂部がリード電極に形成された前記開口または切り欠きの内部に挿入し、その曲面部が前記開口または切り欠きのリード電極の前記突出方向に沿う縁部を下板部又は上板部とにより弾性的に挟持することを特徴とする。
本発明によれば、リード電極の電気素子本体からの突出方向におけるリード電極と接続部材との熱膨張差に対しては、リード電極と接続部材の凸部が前記突出方向の前後に相対的に微動し、リード電極の板状の表面において前記突出方向と直交する方向におけるリード電極と接続部材との熱膨張差に対しては、凸部の頂部が開口または切り欠きの内部に挿入する度合いが変化してリード電極と接続部材の凸部が相対的に微動し、リード電極が接続部材の凸部と下板部又は上板部とにより弾性的に挟持される。
請求項4に記載の電気装置の発明は、請求項1ないし3いずれか一記載の電気装置において、電気素子は、可視光を放射する発光ダイオードからなり、基板は、接続部材を介して発光ダイオードを複数個配設していることを特徴とする。
本発明によれば、発光ダイオードは、基板からの脱落や基板に対する傾きなどの不具合が防止されて基板の所定の位置に固定されるので、光学系が損なわれない電気装置が提供される。
請求項1の発明によれば、基板、接続部材および電気素子がそれぞれ熱膨張したときに、電気素子のリード電極に形成された開口または切り欠きの縁部においてリード電極と接続部材の凸部が相対的に微動してリード電極と接続部材および基板との熱膨張差による熱応力を吸収するので、基板の配線パターンと接続部材の下板部を電気接続している例えばはんだ又は導電性接着材などへの熱応力が抑制され、はんだ又は導電性接着材などにクラックや剥離などの接合不良が発生することを防止することができて、電気素子を基板の所定の位置に安定して固定することができるとともに、一対のリード電極を一対の接続部材の下板部および上板部の所定の隙間に挿入することにより電気素子を基板に容易に取り付けることができる。
請求項2の発明によれば、基板、接続部材および電気素子がそれぞれ熱膨張したときに、開口または切り欠きのリード電極の突出方向の形成範囲内でリード電極と凸部が相対的に微動するので、開口または切り欠きのリード電極の突出方向に沿う縁部において一対のリード電極を凸部および下板部又は上板部とにより弾性的に挟持する状態に変化を生じにくくすることができる。
請求項3の発明によれば、基板、接続部材および電気素子がそれぞれ熱膨張したときに、接続部材の凸部がリード電極に形成された開口または切り欠き内においてリード電極の突出方向および凸部の突出方向に微動するので、リード電極と接続部材および基板の熱膨張差による熱応力を吸収して凸部の曲面部と下板部又は上板部とで電気素子のリード電極を弾性的に挟持することができる。
請求項4の発明によれば、複数個の発光ダイオードが基板の所定の位置に固定されるので、所定の方向に照明光を出射できる電気装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1ないし図4は、本発明の一の実施の形態を示し、図1は電気装置の電気素子が配設される前の概略一部斜視図、図2は電気装置を示し、(a)は一部概略上面図、(b)は一部概略正面図、図3は図2(a)のX−X方向の概略断面図、図4は他の凸部の概略正面図である。
図1において、電気装置1は、基板2、対を成す接続部材3,3および電気素子としての発光ダイオード(LED)4を有して構成され、発光ダイオード4からの放射光を所定の光量に調整して出射するLED照明装置である。
基板2は、所定の肉厚を有する板状のガラスエポキシ材や紙フェノール材などにより長方形状に形成されている。そして、一面(表面)2aに、例えば銅箔からなる配線パターン5,6が形成されている。
接続部材3,3は、導電性を有する金属板例えば銅板やアルミニウム板からなり、例えば平面状に形成された1枚の長方形状の金属板を折り曲げることにより、下板部7および上板部8を形成しているものである。そして、折り曲げられた部位は、下板部7および上板部8のそれぞれの一端側7a,8aを連結している連結部9となり、下板部7および上板部8を所定の隙間S1を有して対向させている。連結部9は、金属板の幅に相当する所定長を有している。そして、連結部9を除く下板部7および上板部8の周回の部位は、前記所定の隙間S1により開口を有している。また、前記所定の隙間S1は、発光ダイオード4のリード電極13が挿入可能な大きさに形成されている。
そして、対を成す接続部材3,3の下板部7,7がそれぞれ基板2に形成された配線パターン5,6に図示しないはんだ又は導電性接着材により電気接続されている。このとき、連結部9に対向(正対)する下板部7および上板部8の他端側7b,8bに形成される開口が同一直線上で正対し、かつ連結部9,9間に発光ダイオード4の一対のリード電極13,13を挿入することのできるように、下板部7,7が基板2の配線パターン5,6にそれぞれ電気接続されている。また、下板部7および上板部8は、その他端側7b,8bが発光ダイオード4に干渉(当接)しないように形成されている。
そして、上板部8には、所定の隙間S1側(下板部7側)に突出する凸部10が形成されている。この凸部10は、上板部8の外面8cにおいて、所定の間隔を有して接続部材3,3が正対する直線上と直交する方向に切り込みが形成され、この切り込み間を所定の隙間S1側(下板部7側)に押圧して形成されている。これにより、図3に示すように、接続部材3,3が正対する直線上と直交する方向に凸状に湾曲している。
発光ダイオード4は、表面実装形であり、図1に示すように、電気素子本体としてのLEDチップ11およびパッケージ12と、一対のリード電極13,13とを有して構成されている。LEDチップ11は、通電により可視光を放射するように構成され、パッケージ12に設けられた凹部内で透光性樹脂例えばエポキシ樹脂14により覆われている。LEDチップ11は、可視光の放射に伴って発熱する。
パッケージ12は、例えば電気絶縁性の合成樹脂またはセラミックや窒化アルミニウムなどの焼結材料からなり、一対のリード電極13,13と一体的に略長方形状に形成されている。そして、LEDチップ11を収容し、長手方向の両側面12a,12aよりそれぞれリード電極13を突出させている。
一対のリード電極13,13は、例えばリン青銅からなり、それぞれ平板に形成され、パッケージ12が形成されたときにパッケージ12に一体化されている。このとき、リード電極13,13の下面13a,13aは、図2(b)に示すように、パッケージ12の下面12bとほぼ同一面上となっている。そして、パッケージ12の内部においてLEDチップ11の正負の電極にそれぞれ接続されている。
また、一対のリード電極13,13は、パッケージ12の両側面12a,12aから互いに180°異なる方向に突出されている。その突出長は、発光ダイオード4を一対の接続部材3,3の連結部9,9間に挿入可能な大きさとなっている。そして、リード電極13,13は、図1に示すように、それぞれパッケージ12からの突出方向の先端側に先端側が切り欠かれて当該突出方向に沿う切り欠き15が形成されている。切り欠き15は、接続部材3の凸部10を収容できるように前記突出方向に所定長を有する長方形状に形成されている。
発光ダイオード4は、一対の接続部材3,3に固定されるとともに電気接続される。すなわち、基板2の一面(表面)2aにおいて接続部材3,3が互いに対向している方向と直交する方向の下板部7および上板部8の開口から発光ダイオード4の一対のリード電極13,13が挿入される。このとき、一対のリード電極13,13は、パッケージ12からの突出方向と接続部材3,3の互いに対向している方向とが同一方向(平行)となるように挿入される。そして、リード電極13,13が下板部7および上板部8の隙間S1に押し込まれると、リード電極13,13は、接続部材3,3の凸部10,10に当接する。
そして、リード電極13,13をさらに押し込むようにすると、凸部10,10および上板部8,8が弾性変形し、凸部10,10がリード電極13,13を乗り越えて、切り欠き15,15内に挿入される。そして、図3に示すように、凸部10,10の曲面部10a,10aが切り欠き15,15のリード電極13,13のパッケージ12からの突出方向に沿う縁部の両側に当接するときに、リード電極13,13の押し込みを停止する。
一対のリード電極13,13は、切り欠き15,15の前記縁部の両側において、接続部材3,3の凸部10,10の曲面部10a,10aと下板部7,7とによりそれぞれ弾性的に挟持される。このとき、リード電極13,13は、図2(b)に示すように、その先端部が接続部材3,3の連結部9,9の内面と例えば1〜2mmの間隙S2を有している。すなわち、当該間隙S2を有することができるように接続部材3,3が基板2に配設されている。また、図2(a)に示すように、切り欠き15のリード電極13の突出方向と直交する方向に沿う縁部は、例えば2〜5mmの隙間S3を有している。すなわち、当該隙間S3を有することができるように切り欠き15が形成されている。また、図2(b)に示すように、パッケージ12は、その下面12bが基板2の一面(表面)2aとの間に、接続部材3の下板部7の厚さにほぼ相当する分の隙間を有している。すなわち、当該隙間を有することができるように一対のリード電極13,13がパッケージ12に固定されている。このようにして、発光ダイオード4は、一対の接続部材3,3に固定されて電気接続されている。
そして、一対の接続部材3,3の複数組が基板2に形成された配線パターン5,6および基板2に実装された図示しない抵抗素子などを介して直列的に接続され、それぞれの接続部材3,3に発光ダイオード4が取り付けられている。そして、基板2の長手方向の両端側には、それぞれ配線パターン5および配線パターン6に電気接続された図示しない電源端子が設けられている。電源端子に直流電源が供給されると、発光ダイオード4は、通電されて可視光を放射する。可視光は、基板2の長手方向に亘って出射される。
なお、接続部材3の凸部10は、上板部8を所定の隙間S1側(下板部7側)に押圧し凹ませて形成しているが、これに限らず、上板部8の内面に例えば凸部体を溶接等により取り付けることにより形成してもよい。また、凸部10は、凸状に湾曲形成するに限らず、図4に示すように、円錐体、円錐台、半球台や半楕円体に形成されたものであってもよい。すなわち、切り欠き15のリード電極13の突出方向に沿う縁部を下板部7との間で弾性的に挟持することのできるように形成されていればよいものである。
次に、本発明の一実施の形態の作用について述べる。
基板2の電源端子に直流電源を供給すると、配線パターン5,6および金属製の接続部材3,3を介して発光ダイオード4に電流が流れて、発光ダイオード4から可視光が放射される。基板2の長手方向に亘って複数組の接続部材3,3が配設され、各接続部材3,3にそれぞれ発光ダイオード4が取り付けられているので、基板2の長手方向に亘って可視光が放射される。
発光ダイオード4から可視光が放射されると、LEDチップ11が発熱し、その熱がパッケージ12および一対のリード電極13,13に伝熱し、さらに接続部材3,3および基板2に伝熱する。そして、一対のリード電極13,13、接続部材3,3および基板2は、温度上昇して熱膨張する。ここで、一対のリード電極13,13、接続部材3,3および基板2は、それぞれ熱膨張率が異なり、それぞれの温度上昇も異なるので、互いに熱膨張の割合が異なる。特に、発光ダイオード4が高出力形であると、LEDチップ11からの発熱量が大きいので、前記熱膨張の割合が顕著に異なる。
そして、一対のリード電極13,13に形成されている切り欠き15,15において、基板2の長手方向に対するリード電極13と接続部材3および基板2との熱膨張差に対し、接続部材3の凸部10の曲面部10aが下板部7との間で切り欠き15の縁部を挟持した状態でリード電極13に対して相対的にリード電極13の突出方向に前後微動する。凸部10の曲面部10aは、図2(a)に示すように、切り欠き15のリード電極13の突出方向の縁部の範囲内に位置して切り欠き15内に収容されているので、切り欠き15の前記縁部を微動可能である。このとき、図2(b)に示すように、リード電極13の先端部と接続部材3の連結部9の内面との間には間隙S2を有するので、リード電極13の突出方向にリード電極13および凸部10が前後微動しても、リード電極13の先端部が連結部9に当接することが防止される。こうして、リード電極13および凸部10が相対的にリード電極13の突出方向に微動することにより、基板2の長手方向に対するリード電極13と接続部材3および基板2との熱膨張差に起因する熱応力を吸収することができる。
また、基板2の一面(表面)2aにおいて基板2の長手方向と直交する方向(基板2の幅方向)に対するリード電極13と接続部材3および基板2との熱膨張差に対し、接続部材3の凸部10の曲面部10aが下板部7との間で切り欠き15の縁部を挟持した状態でリード電極13に対して相対的に切り欠き15の内部方向(凸部10の突出方向)に上下微動する。すなわち、図3に示すように、凸部10の曲面部10aは、湾曲形成されているので、切り欠き15の縁部を当接しながら図中上下方向に微動する。この上下微動により、凸部10の頂部10bは、切り欠き15の内部での位置が図中上下方向で変化し、切り欠き15への挿入度合いが変化するものである。こうして、リード電極13および凸部10の曲面部10bが相対的に切り欠き15の内部方向に上下微動することにより、基板2の幅方向(リード電極13の上面13bにおいてパッケージ12からの突出方向と直交する方向)に対するリード電極13と接続部材3および基板2との熱膨張差に起因する熱応力を吸収することができる。
そして、切り欠き15は、リード電極13の突出方向と直交する方向に沿う縁部が凸部10と隙間S3を有することができるように形成されているので、切り欠き15のリード電極13の突出方向の形成範囲内において、リード電極13と凸部10が相対的に上記前後微動および上記上下微動する。したがって、一対のリード電極13,13が凸部10,10および下板部7,7により弾性的に挟持される状態に変化を生じにくくすることができて、発光ダイオード4を一対の接続部材3,3に安定して固定することができる。
そして、基板2の電源端子への直流電源の供給を停止すると、発光ダイオード4に電流が流れなくなり、発光ダイオード4が発熱しなくなる。一対のリード電極13,13、接続部材3,3および基板2は、温度低下するにしたがい、それぞれ熱収縮する。そして、接続部材3の凸部10の曲面部10aが下板部7との間で切り欠き15の縁部を挟持した状態でリード電極13に対して相対的にリード電極13の突出方向に前後微動し、切り欠き15の内部方向に上下微動する。
上述したように、一対のリード電極13,13、接続部材3,3および基板2に熱膨張差が発生しても、一対のリード電極13,13および接続部材3,3の凸部10,10が相対的に微動するので、一対のリード電極13,13が接続部材3,3に熱応力を加えにくく、あるいは接続部材3,3から熱応力を受けにくくなる。すなわち、一対のリード電極13,13は、接続部材3,3から熱応力を受けにくくなることにより、自身の変形やパッケージ12との接合不良が生じにくくなる。また、接続部材3,3が一対のリード電極13,13から熱応力を受けにくくなることにより、接続部材3,3を基板2の配線パターン5,6に電気接続しているはんだや導電性接着材にクラックや剥離などの接合不良が発生したり、接続部材3,3が基板2から取り外れることが防止される。すなわち、発光ダイオード4に対して、基板2からの脱落や基板2に対する傾きなどの不具合が発生することが防止される。これにより、発光ダイオード4を光学系が損なわれないように基板2の所定の位置に配設することができて、基板2での取付けに対する品質を向上させることができるとともに、基板2から所定の方向に可視光(照明光)を出射することができる。
なお、一対のリード電極13,13には、切り欠き15に代えて、リード電極13,13のパッケージ12からの突出方向の先端側にそれぞれ例えば長方形状の開口を形成してもよい。この場合、当該開口は、接続部材3,3の凸部10,10がリード電極13,13の突出方向で当接し、かつ凸部10を収容可能な大きさに形成されていればよい。
また、凸部10は、下板部7側に形成してもよい。この場合、凸部10が下板部7を所定の隙間S1側(上板部8側)に押圧し凹ませて形成されたものであるときには、当該凹ませた部位(曲面部10a)を弾性変形させる点からして、基板2の配線パターン5,6と接続部材3,3とを電気接続するはんだや導電性接着材が凸部10の形成部位まで侵入しないようにすることが望ましい。
そして、発光ダイオード4は、一対のリード電極13,13を上述の接続部材3,3の下板部6および上板部7の隙間S1に押し込む操作と逆の操作をすることにより、接続部材3,3から取り外される。すなわち、発光ダイオード4は、接続部材3,3に着脱自在に容易に取り付けられるものである。したがって、LED照明装置1は、発光ダイオード4を接続部材3,3により基板2に容易に配設することができるとともに、故障した発光ダイオード4を容易に交換することができる。また、発光色や光出力の異なる発光ダイオード4を選択的に接続部材3,3に着脱できるので、LED照明装置1は、その汎用性が向上しているものである。
そして、発光ダイオード4は、パッケージ12の下面12bと基板2の上面2aとの間に、例えばシリコーンなどの放熱性部材を介在させることにより、発光ダイオード4からの熱を迅速に基板2に伝熱させることができる。これにより、発光ダイオード4を高出力化することができて、明るく照明することのできるLED照明装置1を提供することができる。
本発明の一の実施の形態を示す電気装置の電気素子が配設される前の概略一部斜視図。 同じく、電気装置を示し、(a)は一部概略上面図、(b)は一部概略正面図。 同じく、図2(a)のX−X方向の概略断面図。 同じく、他の凸部の概略正面図。
符号の説明
1…電気装置としてのLED照明装置
2…基板
3,3…一対の接続部材
4…電気素子としての発光ダイオード
7…下板部
8…上板部
9…連結部
10…凸部
11…電気素子本体としてのLEDチップ
12…電気素子本体としてのパッケージ
13,13…一対のリード電極

Claims (4)

  1. 配線パターンが形成されている板状の基板と;
    それぞれ平面状に形成された下板部および上板部と、この下板部および上板部が所定の隙間を有して対向するように下板部および上板部のそれぞれの一端側で下板部および上板部を連結している連結部と、前記上板部又は下板部に形成された前記所定の隙間側に突出する凸部とを有してなり、下板部および上板部の連結部と対向する他端側に形成される開口が同一直線上で正対するように前記下板部がそれぞれ基板の配線パターンに電気接続されている一対の接続部材と;
    通電により発熱する電気素子本体と、板状に形成されて前記電気素子本体から互いに180°異なる方向に突出され、この突出方向の先端側に開口または前記突出方向の先端側が切り欠かれた切り欠きがそれぞれ形成され、前記電気素子本体にそれぞれ電気接続されている一対のリード電極とを有してなり、リード電極の先端部が接続部材の連結部と間隙を有するように前記開口または切り欠きのリード電極の前記突出方向に沿う縁部が一対の接続部材の凸部と下板部又は上板部とによりそれぞれ弾性的に挟持されている電気素子と;
    を具備していることを特徴とする電気装置。
  2. 一対のリード電極に形成された前記開口または切り欠きは、一対の接続部材の凸部と下板部又は上板部とによりそれぞれ弾性的に挟持されているときに、リード電極の前記電気素子本体からの突出方向と直交する方向に沿う縁部が前記凸部と隙間を有するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気装置。
  3. 接続部材の凸部は、電気素子のリード電極を下板部又は上板部と挟持しているときのリード電極の前記電気素子本体からの突出方向と直交する方向に凸状に湾曲するように形成され、その頂部がリード電極に形成された前記開口または切り欠きの内部に挿入し、その曲面部が前記開口または切り欠きのリード電極の前記突出方向に沿う縁部を下板部又は上板部とにより弾性的に挟持することを特徴とする請求項1または2記載の電気装置。
  4. 電気素子は、可視光を放射する発光ダイオードからなり、基板は、接続部材を介して発光ダイオードを複数個配設していることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の電気装置。
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