JP2009170022A - 光ピックアップ装置の検査方法および光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置の検査方法および光ピックアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光ピックアップ装置を一定の方法で評価することが出来ず、品質管理が困難であり、また、性能評価に手間取る問題があった。
【解決手段】記録層が1層である第1のテストディスクと、記録層が2層である第2のテストディスクとの少なくとも2種類以上のテストディスクを用いた再生信号評価により光ピックアップ装置を検査するようにする。これにより、再生信号により光ピックアップ装置を検査するようにでき、メーカーによらず一定の評価方法で光ピックアップ装置の品質管理が行えるようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ピックアップ装置の検査方法、およびその検査方法による検査に合格した光ピックアップ装置に関し、特にHD_DVD(High Definition Digital Versatile Disc)の記録/再生に用いる光ピックアップ装置の特性を評価する際に用いて好適な光ピックアップ装置の検査方法である。さらに、その検査方法による検査に合格した光ピックアップ装置に関するものである。
レーザ光を使用して光学的に信号再生及びあるいは信号記録が行われる光ディスクにおいては、青紫色(青色)のレーザ光(例えば405nm)を用いてDVD(Digital Versatile Disc)より記録密度の向上が図られた光ディスク規格としてHD_DVD規格が知られている。直径12cmのHD_DVDでは、記録層が1層で約15Gバイトのデータを記録することができ、記録層が2層で約30Gバイトのデータが記録することができる。これら記録層が1層と2層のディスクではそれぞれ反射率などが異なり、また2層タイプのディスクにおいては記録層の層間分離、層間クロストークといった問題が生じ、このため、これらディスクを再生可能とする光ピックアップ装置では高い光学性能が要求されている。
また、使用するレーザ波長が短くなり、再生される記録マークが小さく、記録密度が高密度化したことから、ディスクのチルトなどの機械特性によって再生/もしくは記録状態が大きく変化する。このため、最適な光ピックアップにおいてはディスクの状態変化が生じても良好な再生性能が得られることが求められている。さらに、使用するレーザ波長が短くなり、2層タイプのメディアにおける層間クロストークなどの影響が大きくなっており、多層タイプのメディアにおいても良好な再生性能が得られる特性が求められている。
このため、さまざまな手法・ディスクを用いて光ピックアップを評価するために、非常に多くの時間や装置が必要となり、コスト的に非常に大きな負担となっていた。
ところで、光ディスクの記録再生を光ディスク装置に用いられる光ピックアップ装置は、例えば光ディスクに検査用データを記録した後に、この検査用データを再生した再生データを評価して検査される(特許文献1参照)。
光ピックアップ装置は、特許文献1に示される如く、例えば光ピックアップ装置により読み取られて波形整形された再生信号の波形形状を計測して判定される再生信号の良否判定、2値化したデジタル再生信号から測定されるジッタ値及びデータ誤り率により評価される。
ところで、HD_DVD規格においては、再生信号の2値化方式として高密度化技術のPRML(Partial Response and Maximum Likelihood)を採用していることから評価指標として再生信号のジッタを採用することが出来ず、代わりにPRSNR(Partial Response Signal-to-Noise Ratio)とSbER(Simulated bit Error Rate)が採用されている。
PRSNR、SbERは、HD_DVD規格のディスク、光ディスク装置、光ピックアップ装置のいずれを評価するにも採用され、例えばHD_DVD−Rディスクを評価するのにもこのPRSNR、SbERの他に記録パワー、反射率、信号変調度などが評価項目となる(非特許文献1参照)。
特開2004−280978号公報 東芝レビュー Vol.61 No.11(2006) HD DVD-Rディスク(24〜27ページ)
ところで、HD_DVD規格ディスクに対応するHD_DVD用光ピックアップ装置は、メーカーごとでそれぞれ仕様が異なり、採用されている部品や機能がさまざまである。また、製造工程における部品取り付けや部品自体の製造ばらつきなどによって、光ピックアップの性能が大きく変化していた。そして、光ピックアップ装置は、メーカーごとに独自な方法で品質管理が行われている。そのため、光ピックアップ装置の性能や品質はメーカーごとに大きくばらつき、プレーヤやドライブなどのディスク装置としてユーザが使用する場合に満足な性能を得られないという問題があった。
すなわち、HD_DVD用等のDVD規格より高密度ディスクの光ピックアップ装置の性能を評価する手法は、現状ではまだ確立していない。その為、ディスク装置の開発メーカーにとっては光ピックアップ装置を光ピックアップ装置メーカーと同一の方法で評価することが出来ず、品質管理が困難であり、また、性能評価に手間取る問題があった。
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、光ピックアップ装置の性能をテストディスクを用いた信号再生によって評価する検査方法を提供することを目的とする。さらに本発明は、光ピックアップ装置メーカー以外の者であっても容易に簡便な方法にて、光ピックアップ装置の性能を評価する検査方法を提供することを目的とする。
また、これら検査方法を用いることで、粗悪な光ピックアップを排除し、十分な再生性能を持った光ピックアップ装置を供給することを目的とする。
上記課題に鑑み本発明は、以下の特徴を有する。
請求項1の発明は、光ピックアップ装置の検査方法であって、記録層が1層である第1のテストディスクと、記録層が2層である第2のテストディスクとの少なくとも2種類以上のテストディスクを用いた再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする。これにより、再生信号により光ピックアップ装置を検査するようでき、メーカーによらず一定の評価方法で光ピックアップ装置の品質管理が行える。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
NAが0.6以上の対物レンズを備える光ピックアップ装置を検査することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記テストディスクのトラックピッチが略0.68μm以下である領域の再生信号評価により光ピックアップ装置を評価することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、波長450nm以下の光学系による再生信号評価により光ピックアップ装置を評価することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法であって、前記記録層が1層である第1のテストディスクと、前記記録層が2層である第2のテストディスクと、アクチュエータの動作を検証するためのテストディスクとの、
少なくとも3種類のテストディスクを用いた再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする。これによりアクチュエータの性能を再生信号により評価可能とする。メーカーによらず一定の評価方法で光ピックアップ装置の品質管理が行える。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法であって、前記記録層が1層である第1のテストディスクと、前記記録層が2層である第2のテストディスクと、前記アクチュエータの動作を検証するためのテストディスクとして面ぶれ評価用の面ぶれが発生される形態の第3のテストディスクと、チルト評価用の歪みを有する形態の第4のテストディスクと、偏心評価用の偏心を有する第5のテストディスクとの、少なくとも5種類のテストディスクを用いた再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする。これによりメーカーによらず一定の評価方法で光ピックアップ装置の品質管理が行える。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第3のテストディスク内に前記面ぶれが略0.4mmp−p以上の領域が形成されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第4のテストディスク内にチルトが略0.8°以上の領域が形成されていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第5のテストディスク内に略100μmの偏心が形成されている領域があることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、再生エラーを発生させる欠陥領域を有する第6のテストディスクを用いた再生信号評価を加え、少なくとも6種類のテストディスクを用いた再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第3のテストディスクの面ぶれが半径57mm付近で略0.4mmp−pとなるように形成しされたことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項10に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第6のテストディスク内に略200μmのブラックスポットが形成されていることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項10に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
前記第6のテストディスクの再生信号評価は、欠陥領域におけるPIエラー評価により行われることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項10に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記6種類のテストディスクのうち少なくとも1枚を用い、光ピックアップ装置による再生信号のPRSNRの評価結果により光ピックアップ装置を評価することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項10に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
前記第6のテストディスクはFSM変調方式により変調されていることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項1〜15のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検
査方法において、前記第2のテストディスクのスパイラル方向がOTPにて形成されていることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項1〜16のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第2のテストディスクの中間層の厚さが14μm以上25μm以下に構成されていることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項1〜17のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第1もしくは前記第2のテストディスクうち、少なくとも一方にて、同一のテストディスク内に用意されたトラックピッチの異なる領域の再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項1〜18のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第1もしくは前記第2のテストディスクうち、少なくとも一方にて、同一のテストディスク内に用意されたBCA領域の再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項1〜19のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第1もしくは前記第2のテストディスクうち、少なくとも一方にて、温度環境を変化させて再生信号を評価することにより、光ピックアップ装置を検査することを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項1〜20までに記載のいずれか1項の光ピックアップ装置の検査方法による検査に合格した光ピックアップ装置である。これにより、提供される光ピックアップ装置がすべて適正な信号再生が可能となる。
本発明に依れば、実用上十分な性能を満たす光ピックアップ装置を評価することが可能な光ピックアップ装置の検査方法が提供できる。これにより、DVDより高密度ディスクに対応するHD_DVD用等の光ピックアップ装置の粗悪品を排除することが可能となる。
また、本発明に依れば、第1及びもしくは第2のテストディスクを用いた再生信号評価をテストディスクのデータ領域とこのデータ領域より内周側の所定領域とにより行うようにしているので、テストディスクの広範囲の領域を用いて効率的な評価が可能となる。
更に、第3のテストディスクを用いた面ぶれ評価、第4のテストディスクを用いたチルト評価、第5のテストディスクを用いた偏心評価、第6のテストディスクを用いた欠陥評価の少なくとも1つをディスク最外周部により行うようにしているので、再生信号評価に用いられる複数のディスクを用いて、ディスクの内周から外周の全面における特性を評価できる。
特に、第3のテストディスクを用いた面ぶれ評価、第4のテストディスクを用いたチルト評価はディスク外周部での変化量が大きいエリアが評価対象となるので、厳格な評価により面ぶれ、チルトに対する信頼性を検証することが可能である。
また、本発明に依れば、少なくとも6のテストディスクを用いた評価により実用上十分な性能を備えた一定の品質を保持した光ピックアップ装置が提供できる。
DVDより高密度ディスクに対応する光ピックアップ装置を評価する方法において、で
きる限り少ないディスクを用いて実用上十分な性能を満たす光ピックアップを評価することが可能であり、粗悪な光ピックアップの不足している性能を的確に判定することが可能となる。
図1は本発明にかかる光ピックアップ装置の検査方法を実現する光ピックアップ装置の検査装置の一例を示す回路ブロックであり、この検査装置による検査対象はDVDより高密度ディスクに対応する光ピックアップ装置に好適であり、本実施例においてはHD_DVD規格のHD_DVD用ディスクに対応する光ピックアップ装置である。
図1において、HD_DVD規格に対応する仕様(例えばレーザ波長405nm、対物レンズのNA(numerical aperture)0.65)の光ピックアップ装置1は、レーザ制御回路2による制御に応じてレーザ駆動回路3によりレーザ光源が駆動されてれレーザ光をHD_DVD用ディスクDに照射し、このディスクDからの反射光を光検出器1aにより受光する。
光検出器1aの各受光領域からそれぞれ発生される各受光出力はヘッドアンプ4に供給され、ヘッドアンプ4はこれらの各受光出力を演算してディスクの主信号のHF信号(高周波信号)、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、チルトエラー信号をそれぞれ生成する。
サーボ回路5は前記フォーカスエラー信号に応じてレーザ光をディスクの信号面に合焦させるフォーカス制御、前記トラッキングエラー信号に応じてレーザ光をディスクの信号トラックに追従させるトラッキング制御を行うと共に、光ピックアップ装置1自体をディスクの径方向に送るスレッド送り制御、及び前記チルトエラー信号に応じてレーザ光をディスクの信号面に対して垂直に照射させるチルト制御を行う。
また、サーボ回路5はディスクを回転駆動するスピンドルモータ6をクロック生成回路7により生成されるクロックに応じて所定の線速度一定に駆動させるスピンドル制御を行う。本実施例では特に断らない限り6.61m/sので駆動するものとする。
PRML(Partial Response and Maximum Likelihood)復号回路8はヘッドアンプ2から出力されるHF信号を2値化データ信号に復号し、デコーダ9はこの2値化データ信号からHD_DVD規格に採用される変調コードであるETM(Eight to Twelve Modulation)に応じたETM復調、あるいはHD_DVDの中国規格(CH−DVD)のディスクの場合、そのCH−DVDの変調コードであるFSM(Four to Six Modulation)に応じたFSM復調を行い、併せてHD_DVD規格ディスクのデータ構造に応じて各種データを復調する。
評価システム10は光ピックアップ装置1の品質を検査するのに必要な各種項目を評価するのに用いられる各種計測手段(不図示)により構成され、これら各種計測手段による計測値によって前記各種項目を評価する複数の評価部、すなわち再生信号評価部11、サーボ信号評価部12、PRML評価部13、SbER(Simulated bit Error Rate)評価部14、およびPIエラー評価部15を有する。
以上のように構成される光ピックアップ装置の検査装置は、HD_DVD規格のディスクに対応するディスク再生装置のデコーダまでの構成に評価システム10を加えた構成である。
図1の光ピックアップ装置の検査装置により光ピックアップ装置を検査する場合、検査
する光ピックアップ装置を検査装置に取り付けて図2〜図4の各フローチャートに示す検査を実行する。
ここで、HD_DVD−ROMの物理規格に準拠する直径12cmの1層ディスク、いわゆるSL(Single Layer)ディスク、および直径12cmの2層ディスク、いわゆるDL(Dual Layer)ディスクの領域レイアウトを図5,図6を用いて説明する。
SLテストディスクは図5に示す如く、内周から外周に向かって順に、BCA(Burst Cutting Area)、システムリードイン領域、接続領域、データリードイン領域、データ領域、およびデータリードアウト領域となっている。
DLテストディスク(OTP(Opposite Track Path)タイプ)は図6に示す如く、光ピックアップ装置に近いL0信号層がデータの並び順に沿って内周から外周に向かって順に、システムリードイン領域、接続領域、データリードイン領域、データ領域、およびミドル領域となっており、光ピックアップ装置に遠いL1信号層がデータの並び順に沿って外周から内周に向かって順に、ミドル領域、データ領域、データリードアウト領域、接続領域、システムリードアウト領域、およびBCAとなっている。
また、HD_DVD−ROMディスクの物理規格のシステムリードイン領域およびデータ領域の主要パラメータは図7に示すとおりであり、システムリードイン領域はデータ領域に比べてビット長、マーク長およびトラックピッチが大きく設定されており、システムリードイン領域の記録密度はデータ領域の記録密度より低くなっている。
図2に示すフローチャートに則した第1の検査は、第1のテストディスクであるSLテストディスクを光ピックアップ装置の検査装置にセットして実行される。
ディスクをセットし、ディスク再生を開始すると(ステップa,b)、光ピックアップ装置1によるトレース位置がシステムリードイン領域に設定され、最初にシステムリードイン領域の再生が開始され、このシステムリードイン領域を用いた検査が実行される(ステップc)。このシステムリードイン領域を用いた検査は、ジッター、変調度、アシンメトリおよびDPD(Differential Phase Detection)法のトラッキングエラー信号のDPD信号が評価システム10により評価されて行われる。システムリードインはディスクの内周部分に位置し、この領域を適正に再生できることはディスクの内周部分での再生特性を検証することになる。また、システムリードイン領域のトラックピッチは0.68μmであり、2T=0.408μmのマークを再生可能であることを検証できる。
システムリードイン領域を用いた検査が終了すると、光ピックアップ装置1によるトレース位置がディスク中心から半径41mmの地点に駆動され、次にデータ領域を用いた検査が実行される(ステップd)。半径41mmの地点はディスク中周に位置し、この検査によりディスク中周領域での再生性能を検証する。また、データ領域はトラックピッチが0.4μmであり、2T=0.204μmのマークを再生可能であることを検証できる。
このデータ領域を用いた検査は、PRSNR、SbER、変調度、アシンメトリおよびDPD信号が評価システム10により評価される。さらに、特に指示しない場合、通常は室温(25°C)環境で評価を行うが、0°C、及び60°Cの温度環境下で評価システム10により少なくともPRSNRの評価を行う。これは、レーザの発光波長や使用される光学部品の特性が周囲の環境温度によって変化し、それに伴って再生特性が大きく変化するため、温度変化による特性劣化が生じないことを検証する。このPRSNR評価で問題が生じる場合には別途、DPD信号など温度依存性の検査を行うことで、劣化原因の特定が可能となる。この温度環境による検証においては、光ピックアップ装置と光ディスク
を所望の温度環境下に設置し、環境温度を一定に保ち、一定時間放置した後に評価を行うようにする。この際、レーザ点灯による光ピックアップ装置および光学部品の急激な温度変化により、評価結果に誤差が生じないように、レーザを点灯したまま2時間以上放置することが望ましい。少なくとも一定時間環境温度下に設置することで、レーザ発光素子の温度変化による波長シフト・出射パワー変動などを加味した検証が可能となる。
データ領域を用いた検査が終了すると、光ピックアップ装置1によるトレース位置がBCAに設定され、BCAを用いた検査が実行される(ステップe)。このBCAを用いた検査は、変調度が評価システム10により評価されて行われる。このBCAは通常のピットや溝形状とは異なっており、バーコードのように間欠的に反射率が変化する領域で、光ピックアップ装置1がBCA領域を再生可能であることを検証する。BCA評価の際、ディスクの回転数は2760rpmとした。ディスクの最内周位置に存在し、ディスク最内周で再生可能なことが検証できる。
以上の第1のテストディスクを用いた第1の検査の判定(ステップf)の結果、第1の検査を全て合格した光ピックアップ装置1は、次の検査が続行される(ステップg)。一方、第1の検査に不合格の光ピックアップ装置1は必要な性能を満たさないとして、この場合はSLテストディスクへの対応度が不足として不良品認定される(ステップh)。
尚、光ピックアップ装置1によるトレース位置をディスクの所定の半径距離に移動させるために、例えば光ピックアップ装置1の送り機構にポテンショメータを設けてこのポテンショメータにより光ピックアップ装置1の移動位置を検出するようにする。
本実施例では各検査項目を順次記述したが、検査順序はこれに限定されるものではなく、例えばBCA領域を先に評価してもよい。また、大量生産時など品質管理の観点にて行う検査においてはSLテストディスクが再生可能であるがを判定できればよく、一部項目を省略して、例えば、中周のPRSNRを評価するのみであってもよい。また評価半径位置なども適宜変更可能であるが、第1のテストディスクを用いた第1の検査の判定によりSLテストディスクが再生可能であることを検証できればよい。ただ、後の評価と組み合わせてディスクの全面にて評価可能であることを示すには少なくともBCA、システムリードイン、ディスク中周位置での評価が行われることが好適である。
図11に本願実施例で用いるSLテストディスクの断面構造を示す。光ピックアップ装置の方から基板101、記録層102、接着層103、基板104、印刷層105という構造を有している。基板101、の厚みを0.600mm、基板101の屈折率を1.6(波長405nmの場合)と設定した。
基板101、104はポリカーボネートなど、波長400nm程度のレーザ光を透過しやすい材料にて形成されている。このほか、基板101、104を形成する材料としてはポリオレフィンやポリ乳酸を主成分とする生分解性材料も用いることが可能である。基板101は、トラックパターン(ピット列)を有するスタンパを用いて、射出成型により形成される。基板101の表面には、スタンパ上のトラックパターンが転写される。トラックは内周から外周に向かって形成されている。
尚、基板101をガラス材料にて形成する方が好適である。これは温度環境を変化させた場合に基板にチルトや面ブレといった機械特性の変化を小さく抑えることができ、再生性能が劣化した場合にディスク起因による劣化を排除することが可能なためである。また、基板がガラスで形成されると保管中や検査の際に光ピックアップ装置がディスクに接触して生じる傷が付きにくく、汚れた場合も簡単にふき取ることが可能となり、SLテストディスクの耐久性・信頼性を高めることができる。
基板をガラスで形成する場合、0.600のガラス板の上に紫外線効果樹脂を塗布し、その上にトラックパターンを有するスタンパを押し付けて紫外線を照射する。その後、スタンパをガラス板から引き離すことにより、ガラス板の上にトラックパターンが転写される。この場合、ガラス板と紫外線硬化樹脂の層を合わせた厚みが0.610mmとなるように調整される。
記録層102は形成されたトラックパターン上にアルミニウムや銀、もしくはこれらの合金などの使用するレーザ光の波長に対して高反射率を有する材料によって形成されている。記録層102の材料はスパッタもしくは蒸着などの手法によって基板表面もしくは紫外線硬化樹脂上に薄膜形成される。
接着層103は、記録層102が形成された基板1と基板4を貼り合わせるために形成される。かかる貼り合わせの際は記録層102の表面に紫外線硬化樹脂が塗布され、その上に基板4を重ねあわせる。その後、基板104側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させる。これにより基板101と104が記録層102を中間に形成された状態で貼り合わせられる。なお、ここでは基板101、104の厚みを0.600mm、屈折率を1.6としたがこれに限定されるものではなく、基板101、104の厚みは0.58mmから0.62mmであってもよく、屈折率は1.5〜1.7(波長400〜410の範囲において)であってもよい。
印刷層105はなくてもよい。しかしどちらの基板面が光ピックアップ装置1側の光入射面かを容易に判断でき、ディスクの種別判別のため、印刷面105を形成した方がよい。
ところで、第1の検査の各検査の具体的な評価方法を以下に示す。
まず、変調度、アシンメトリの各検査に用いられ、PRML復号回路8により等化された各マーク長のHF信号の信号強度レベルを図8に示すアイパターンを用いて説明する。
図8において、「Zero Level」はディスクが無い状態での信号レベルを示しており、「I2」は最短マーク長(2T)のHF信号振幅を示し、「I2L」は「Zero Level」を基準とした最短マーク長(2T)のHF信号のボトム信号レベルを示し、「I2H」は「Zero Level」を基準とした最短マーク長(2T)のHF信号のピーク信号レベルを示している。同様に、「I3」はマーク長(3T)のHF信号振幅を示し、「I3L」は「Zero Level」を基準とした3Tマーク長のHF信号のボトム信号レベルを示し、「I3H」は「Zero Level」を基準とした3Tマーク長のHF信号のピーク信号レベルを示しており、「I11」はマーク長(11T)のHF信号振幅を示し、「I11L」は「Zero Level」を基準とした11Tマーク長のHF信号のボトム信号レベルを示し、「I11H」は「Zero
Level」を基準とした11Tマーク長のHF信号のピーク信号レベルを示している。
ジッタの検査は、例えばPRML復号回路8により復号される2値化データ信号の各マーク長の各パルス幅のばらつきを測定して行われ、マーク長及びトラックピッチがデータ領域に比べて大きいシステムリードイン領域のみ評価され、測定されるジッタが8.0%以下であることが合格判断の基準として要求される。
変調度の評価は、データ領域において、I11/I11H≧0.40、かつI3/I11≧0.35であるか否かにより行われ、これらの要求を満たすことが合格判断の基準となる。一方、システムリードイン領域において、I11/I11H≧0.30、かつI3/I11≧0.5であるか否かにより行われ、これらの要求を満たすことが合格判断の基
準となる。
アシンメトリは各HF信号振幅の中心ずれを示し、データ領域において、アシンメトリの評価は式1=[(I11H+I11L)/2−(I2H+I2L)/2]/I11、式2=[(I11H+I11L)/2−(I3H+I3L)/2]/I11とした場合の式1および式2のいずれもの演算値が−0.1〜0.1であるか否か、及び式3=[(I3H+I3L)/2−(I2H+I2L)/2]/I11とした場合の式3の演算値が−0.04〜0.04であるか否かにより行われ、これら全ての要求を満たすことが合格判断の基準となる。
一方、システムリードイン領域において、アシンメトリの評価は式1=[(I11H+I11L)/2−(I2H+I2L)/2]/I11の演算値が−0.05〜0.15であるか否かにより行われ、この要求を満たすことが合格判断の基準となる。
DPD信号の評価を説明する前に、図9に示すトラッキングエラー信号生成回路によりDPD信号の生成方法を説明する。
光ピックアップ装置1のディスクDからの反射光を受光する光検出器1aに形成されるメイン受光部20は互いに直交する分割線により4分割されている。メイン受光部20の各分割領域からそれぞれ出力される各受光出力をIa,Ib,Ic,Idとすると、メイン受光部20のそれぞれ対角上の分割領域同士を加算した第1加算出力(Ia+Ic),第2加算出力(Ib+Id)はそれぞれアンプ21,22を介して増幅された後、それぞれ2値化回路23,24により波形等化され、波形整形されて2値化信号に変換される。2値化された第1加算出力(Ia+Ic)と2値化された第2加算出力(Ib+Id)とは位相比較器25により位相比較され、位相比較器25から[phase(Ia+Ic)−phase(Ib+Id)]のDPD信号が発生される。このDPD信号は、光ピックアップ装置1によるトレース位置のトラッキング方向への移動量を横軸に示し、DPD信号の電圧レベルを縦軸に示すと、図10に示す如く三角波信号となる。
位相比較器25から発生されるDPD信号は遮断周波数が30kHzの一次ローパスフィルタ26を介して図10の三角波信号の角を鈍らせたトラッキングエラー信号として抽出される。
DPD信号の評価は、図10に示すDPD信号[phase(Ia+Ic)−phase(Ib+Id)]の「0 Level」を基準とした各極性の振幅値をそれぞれT1,T2とした場合のDPD信号のアシンメトリに相当する(T1−T2)/(T1+T2)の絶対値が0.20maxか否か、および光ピックアップ装置1によるトレース位置がトラッキング方向(図10の横軸方向)に0.05μm移動する分のDPD信号の振幅変化量Δt/Tが0.2〜0.6であるか否かにより行われ、これらの要求を満たすことが合格判断の基準となる。
PRSNRはディスクからの再生信号波形と理想的な信号波形との乖離を数値化したもので、PRSNRの評価は20測定点を測定し、この20測定点における平均(prsnr(i))、標準偏差(prsnr(i))をそれぞれ算出し、PRSNR=平均(prsnr(i))−2×標準偏差(prsnr(i))を演算した値が15以上か否かにより行われ、この要求を満たすことが合格判断の基準となる。これはディスクの評価位置によって、例えばディスク上のマーク形成がばらつくことや反射率が変動するため、そのばらつきによりPRSNR値が変化することも加味した上で評価を行うために行う。
また、SbERはPRML信号処理の誤識別により発生するビット誤り率の推定値であ
り、SbERの評価はPRSNRの評価のときと共用される20測定点の測定、およびこの20測定点における平均(prsnr(i))、標準偏差(prsnr(i))を用いてSbER=平均(prsnr(i))+2×標準偏差(prsnr(i))が演算され、このSbERの値が5×10−5以下か否かにより行われ、この要求を満たすことが合格判断の基準となる。これはディスクの評価位置によって、例えばディスク上のマーク形成がばらつくことや反射率が変動するため、そのばらつきによりSbER値が変化することも加味した上で評価を行うために行う。
第1の検査を全て合格した光ピックアップ装置1は続いて第2の検査が行われる。この第2の検査は第2のテストディスクであるDLテストディスクを用いて実行され、第1の検査とテストディスクの形態がSLテストディスクとDLテストディスクと相違するだけで他は図2に示すフローチャートに則した同一の検査が行われる。第2の検査でDLテストディスクを用いることにより、システムリードイン、リードアウト領域、データ領域においてDLテストディスク特有の層間クロストーク、低反射率の影響を検証できる。加えて、光ピックアップ装置1に近い層であるL0層202と遠い層であるL1層204を明確に分離して再生可能かを検証することができる。図12に本願実施例で用いるDLテストディスクの断面構造を示す。光ピックアップ装置1の方から基板201、L0層202、中間層203、L1層204、基板205、印刷層206という構造を有している。ここで中間層203の厚み(L0層202とL1層204の間隔)は20μm、基板201、205の厚みを0.590mm、基板201、205の屈折率を1.6(波長405nmの場合)と設定した。
基板201、205はポリカーボネートなど、波長400nm程度のレーザ光を透過しやすい材料にて形成されている。このほか、基板201、205を形成する材料としてはポリオレフィンやポリ乳酸を主成分とする生分解性材料も用いることが可能である。基板201、205は、トラックパターン(ピット列)を有するスタンパを用いて、射出成型により形成される。基板201、205の表面には、スタンパ上のトラックパターンが転写される。
尚、基板201、205の双方、またはいずれか一方をガラス材料にて形成する方が好適である。これは温度環境を変化させた場合に基板にチルトや面ブレといった機械特性の変化を小さく抑えることができ、再生性能が劣化した場合にディスク起因による劣化を排除することが可能なためである。また、基板がガラスで形成されると保管中や検査の際に光ピックアップ装置1がテストディスクに接触して生じる傷が付きにくく、汚れた場合も簡単にふき取ることが可能となり、DLテストディスクの耐久性・信頼性を高めることができる。
基板をガラスで形成する場合、0.590よりもやや薄いガラス板の上に紫外線効果樹脂を塗布し、その上にトラックパターンを有するスタンパを押し付けて紫外線を照射する。その後、スタンパをガラス板から引き離すことにより、ガラス板の上にトラックパターンが転写される。この場合、ガラス板と紫外線硬化樹脂の層を合わせた厚みが0.590mmとなるように調整される。トラックのスパイラルパターンはL0層202では内周から外周に向かい、L1層では外周から内周に向かうように形成する(OTPタイプ)。
L0層202は形成されたトラックパターン上に銀合金などの半透過性材料によって形成されている。また、L1層204はアルミニウムや銀、もしくはこれらの合金などの高反射率材料によって形成されている。これらL0層202、L1層204の材料はスパッタもしくは蒸着などの手法によって基板表面に薄膜形成される。
中間層203は、波長400nm程度の波長に対する吸収率が低い紫外線硬化樹脂によって形成される。中間層203は、L0層202に積層された基板201とL1層204が
積層された基板205を貼り合わせる際の接着層として機能する。かかる貼り合わせの際はL0層202の表面に中間層を形成する紫外線硬化樹脂が塗布され、その上にL1層204を重ねあわせる。その後、基板201側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させる。これにより基板201と205がL0層202とL1層204の間に中間層203が形成された状態で貼り合わせられる。なお、ここでは基板201、205の厚みを0.590mm、屈折率を1.6としたがこれに限定されるものではなく、基板201、205の厚みは0.57から0.63mmであってもよく、屈折率は1.5〜1.7(波長400〜410の範囲において)であってもよい。
中間層203の厚さについては層間クロストークの影響を検証する必要があるため、14μmから25μmの範囲であってもよい。図13は中間層203の厚みと層間クロストークの関係をシミュレーションしたものである。図13からわかるとおり、L0層202とL1層204の間隔(中間層203の厚み)が小さくなるほど増加し、間隔が14μm以下で50%以上に達する。このことは中間層が14μm以下では理想的な光学ヘッド装置においても層の分離が困難で正しく所望の層を再生できないことを示している。また25μmよりも厚い厚さではクロストークの影響が20%以下と極めて小さくなる。そこで中間層203の厚さは層間分離がもっとも難しい14μm以上からクロストークの影響を判断できる20%のクロストーク量を示す25μm以下の範囲に設定すればよい。
一方、DLテストディスクの構造や検査手法において最内周から外周までのすべてのエリアでクロストークの検証が可能な構造となっている。このため、中間層203はディスク全面に渡って均一な厚さが求められるが、全く同じ厚さに制御してテストディスクを作製することは困難である。そこで、テストディスク全面における中間層203の変動を±5μmとし、中間層203の厚さを20μmとすることが全面でクロストークの影響を評価可能な中間層厚さとしてもっとも好適である。
印刷層206はなくてもよい。しかしどちらの基板面が光ピックアップ装置側の光入射面かを容易に判断でき、ディスクの種別判別のため、印刷面206を形成した方がよい。
また、本願実施例ではOTPタイプのディスクを用いた。これは、L0層202とL1層204でトラックのスパイラル方向が逆になっているため、トラッキングした層がL0層202かL1層204かがトラックスチル状態のトラックのジャンプ方向で瞬時に判別できるとの効果があるためである。
しかしながら、ディスクタイプはこれに限定されるものではなく、PTP(Parallel Track Path)タイプのDLテストディスクであってもよい。その場合、ディスクのエリア構成が一部異なりL0層、L1層にそれぞれシステムリードイン、データリードアウト領域を有し、ミドルエリアが存在しない。また、トラックのスパイラル方向がL0層、L1層ともに内周から外周に向う。但し、トラックピッチやマーク長のパラメータは半径位置では同一であり、OTPタイプのDLテストディスクと同一の検査が可能となる。ただし、トラッキングしている層を判別するには、フォーカスサーチ信号などをモニタリングしてどちらの層にトラッキングしているかを別途調べる必要がある。
第2のテストディスクを用いた第2の検査を全て合格した光ピックアップ装置1は、次の検査が続行される(ステップg)。一方、第2の検査に不合格の光ピックアップ装置1は必要な性能を満たさないとして、この場合はDLテストディスクへの対応度が不足として不良品認定される(ステップh)。
以上の第1〜第2種類のテストディスクをそれぞれ用いた第1〜第2の検査により光ディスク再生に必要な諸特性の性能である、信号再生能力・温度依存特性を満たす光ピックアップ装置を判別することが可能となる。
そして、第1〜第2の検査により必要な再生性能を全て満たす光ピックアップ装置が提供できる。
第2の検査を全て合格した光ピックアップ装置1は、次にアクチュエータの性能の検証について第3のテストディスクを用いた第3の検査が行われる。
第3の検査は、面ぶれ評価用の面ぶれが発生される形態の第3のテストディスクである面ぶれテストディスクを光ピックアップ装置の検査装置にセットして図3のフローチャートに示す各ステップが実行される。この第3のテストディスクは信号再生評価の際にディスク回転によって0.4mmp−p(peak to peak)の所定の面ぶれを発生する。
第3のテストディスクをセットし、ディスク再生を開始すると(ステップi,j)、光ピックアップ装置1によるトレース位置がディスク中心から半径57mmの地点に駆動され、この地点のデータ領域の再生が開始され、検査が実行される(ステップk)。この半径57mmの地点のデータ領域を用いた検査は、PRSNRが評価システム10により評価されて行われる。
PRSNRの評価は先述の第1の検査の場合と同様に行われ、PRSNRを演算した値が15以上か否かにより行われる(ステップl)。
本実施例で用いた面ぶれテストディスクの基本的な物理パラメータ、ディスクの構造はSLテストディスクと同一のものを用いた。これは光ピックアップ装置の検証時に面ぶれの影響を効果的に検証できるためである。再び図11を参照し、基板101の厚みを0.600mm、基板101の屈折率を1.6(波長405nmの場合)と設定した。
基板101、104はポリカーボネートなど、波長400nm程度のレーザ光を透過しやすい材料にて形成されている。このほか、基板101、104を形成する材料としてはポリオレフィンやポリ乳酸を主成分とする生分解性材料も用いることが可能である。基板101は、トラックパターン(ピット列)を有するスタンパを用いて、射出成型により形成される。基板101の表面には、スタンパ上のトラックパターンが転写される。トラックは内周から外周に向かって形成されている。
尚、基板101をガラス材料にて形成してもよい。基板がガラスで形成されると保管中や検査の際に光ピックアップ装置がディスクに接触して生じる傷が付きにくく、汚れた場合も簡単にふき取ることが可能となり、SLテストディスクの耐久性・信頼性を高めることができる。
記録層102は形成されたトラックパターン上にアルミニウムや銀、もしくはこれらの合金などの高反射率材料によって形成されている。記録層102の材料はスパッタもしくは蒸着などの手法によって基板表面もしくは紫外線硬化樹脂上に薄膜形成される。
接着層103は、記録層102が形成された基板1と基板4を貼り合わせるために形成される。かかる貼り合わせの際は記録層102の表面に紫外線硬化樹脂が塗布され、その上に基板4を重ねあわせる。その後、基板104側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させる。これにより基板101と104が記録層102を中間に形成された状態で貼り合わせられる。
このように作製したディスクはあらかじめ、できる限り面ぶれがないように最適な状態で形成され、面ぶれを与えるために、最内周のBCAエリアより内側のクランプエリアに面ぶれが生じるように加工を行う。例えば、周方向で厚さの異なるシールを貼りつけるな
どして、半径57mmにて0.4mmp−p(peak to peak)の面ぶれテストディスクを作製する。この手法によれば、ディスク作製によるピットの形成状態などはSLテストディスクと同等であり、ディスク自体の信号品質は全く問題なく、半径57mmで所望の面ぶれを持ったディスクを作製することが可能となる。半径57mmでの面ぶれを0.4mmp−pとして評価するのは、面ぶれはディスク外周部ほど大きくなる傾向があり、ディスクの加工が容易となるためである。
このようにすることで、0.4mmp−pの面ぶれがあっても光ピックアップ装置1が適性に信号再生を行うことができることを検証することできる。このことは、ディスクに面ぶれが生じても、光ピックアップ装置が適正にアクチュエータを駆動してディスク再生を行うことができ、充分なフォーカス能力を持つことを意味する。つまり、面ぶれの変動に応じて適正にアクチュエータを駆動できることを示す。また、SLテストディスクと同等のディスクを使用すれば、ディスクの最外周での評価を行うことになり、光ピックアップ装置がディスク最外周で適正に信号再生が可能であることも検証できることになる。
また、この手法に限らず、基板をポリカーボネートで射出成型により作製する場合、成型時の金型の温度・圧力を調整する(例えば高くする)ことにより、一定の面ぶれを生じさせて作製することが可能である。この手法によれば、成型時の作製条件を一定にすることで、ほぼ同一の特性を持った面ぶれテストディスクを作製可能となるが、信号品質が通常のSLテストディスクと異なることが考えられ、ディスク自体の信号品質に配慮が必要である。
ここで半径位置を57mmとしたが、光ピックアップ装置の評価時に半径位置制御を行っても対物レンズ位置や取り付け誤差が生じることが考えれる。そのため、半径位置誤差を±1mmとし、面ぶれディスクでは半径56mmから58mmの範囲で0.4mmp−pの面ぶれが生じるようにすることが望ましい。
なお、ここでは基板101、104の厚みを0.600mm、屈折率を1.6としたがこれに限定されるものではなく、基板101、104の厚みは0.58から0.62mmであってもよく、屈折率は1.5〜1.7(波長400〜410の範囲において)であってもよい。
印刷層105はなくてもよい。しかしどちらの基板面が光ピックアップ装置側の光入射面かを容易に判断でき、ディスクの種別判別のため、印刷面105を形成した方がよい。
また、本実施例では通常使用環境下で必要最小限必要な特性を検証するため、面ぶれ量としてディスク自体とディスクチャッキングで生じうる0.4mmp−p(peak to peak)の面ぶれテストディスクが最適とした。しかしながら、想定する使用環境がさらに苛酷である場合、さらに大きな面ぶれテストディスクであってもよく0.6mmp−p(peak
to peak)の面ぶれテストディスクであってもよい。使用環境が非常に安定な環境で使用される光ピックアップ装置の検証の場合面ぶれテストディスクの内周部を使用すれば、少ない面ぶれでの評価が可能であり、どれほどの面ぶれまで対応できるかといった検証も可能である。
また、面ぶれ量が所望の量あればこの第3の検査は可能であるため、最外周での検証を別途SLテストディスクにて行えば、ディスク作製の困難さはあるが半径位置は半径57mmに限定されるものではない。
本実施例ではSLテストディスクにて面ぶれの影響を検証できるようにしたが、DLディスクを面ぶれテストディスクとして使用してもよい。その場合は層間クロストークなど
も生じるため、再生信号劣化の原因特定は難しくなるが、再生可能である光ピックアップ装置はより高性能な特性を有することを示すことになる。
本実施例においては線速度を6.61m/sにてディスクを回転させて第3のテストディスクを用いた面ぶれディスクへの対応度に関する第3の検査の判定をする。しかしながら、線速度をを変更しておこなってもよく、その際は変更したされた線速度にて所定の面ぶれが生じるように、面ぶれテストディスクを作製する。
以上の第3のテストディスクを用いた面ぶれディスクへの対応度に関する第3の検査の判定の結果、第3の検査を合格した光ピックアップ装置1は、次の検査が続行される(ステップm)。一方、第3の検査に不合格の光ピックアップ装置1は必要な性能を満たさないとして、この場合は面ぶれディスクへの対応度が不足として不良品認定される(ステップn)。
第3の検査を合格した光ピックアップ装置1は、次のアクチュエータの性能の検証について第4のテストディスクを用いた第4の検査が行われる。
第4の検査は、チルト評価用の歪みを有する形態の第4のテストディスクであるチルトテストディスクを光ピックアップ装置の検査装置にセットして第3の検査とテストディスクの形態が相違するだけで第3の検査と同様に図3のフローチャートに示す各ステップが実行される。この第4のテストディスクは0.8°のラジアルチルトを有している。
図3のフローチャートのとおり第4のテストディスクにより光ピックアップ装置1の第4の検査がPRSNRを評価することにより行われ、PRSNRを演算した値が15以上か否かにより行われる(ステップl)。
以上の第4のテストディスクを用いたチルトテストディスクへの対応度に関する第4の検査を合格した光ピックアップ装置1は、次の検査が続行される(ステップm)。一方、第4の検査に不合格の光ピックアップ装置1は必要な性能を満たさないとして、この場合はチルトディスクへの対応度が不足として不良品認定される(ステップn)。
本実施例で用いたチルトテストディスクの基本的な物理パラメータ、ディスクの構造はSLテストディスクと同一のものを用いた。これは光ピックアップ装置の検証時にチルトの影響を効果的に検証できるためである。再び図11を参照し、基板101の厚みを0.600mm、基板101の屈折率を1.6(波長405nmの場合)と設定した。
基板101、104はポリカーボネートなど、波長400nm程度のレーザ光を透過しやすい材料にて形成されている。このほか、基板101、104を形成する材料としてはポリオレフィンやポリ乳酸を主成分とする生分解性材料も用いることが可能である。基板101は、トラックパターン(ピット列)を有するスタンパを用いて、射出成型により形成される。基板101の表面には、スタンパ上のトラックパターンが転写される。トラックは内周から外周に向かって形成されている。
記録層102は形成されたトラックパターン上にアルミニウムや銀、もしくはこれらの合金などの高反射率材料によって形成されている。記録層102の材料はスパッタもしくは蒸着などの手法によって基板表面もしくは紫外線硬化樹脂上に薄膜形成される。
接着層103は、記録層102が形成された基板1と基板4を貼り合わせるために形成される。かかる貼り合わせの際は記録層102の表面に紫外線硬化樹脂が塗布され、その上に基板4を重ねあわせる。その後、基板104側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂
を硬化させる。これにより基板101と104が記録層102を中間に形成された状態で貼り合わせられる。
チルトを与える加工については、通常のSLテストディスクと同じように基板にピットを形成し、貼り合わせて紫外線硬化樹脂を硬化させる際に照射時間を長くするか、接着層に使用する紫外線硬化樹脂を硬化の際に応力が大きいものを使用すればよい。但し、面ぶれが同時に起こらないようにする。応力によりチルトを生じる場合は、外周に向かってチルト量は大きくなる傾向を示し、半径57mmにて0.8°のラジアルチルトのチルトテストディスクを作製する。この手法によれば、ディスク作製によるピットの形成状態などはSLテストディスクと同等であり、ディスク自体の信号品質は全く問題なく、半径57mmで所望のチルトを持ったディスクを作製することが可能となる。
このようにすることで0.8°のラジアルチルトのチルトがあっても光ピックアップ装置1が適性に信号再生を行うことができることを検証することできる。このことは、ディスクにチルトが生じても、光ピックアップ装置が適正にアクチュエータを駆動してディスク再生を行うことができることを意味する。つまり、チルトにより一定の負荷をアクチュエータが常に受けた状態での性能が満たされるかを検証できる。そのため、ラジアルテストディスクによる検証は一定時間、具体的には15分以上安定して信号再生が可能であることを検証するほうが望ましい。また、SLテストディスクと同等のディスクを使用すれば、ディスクの最外周での評価を行うことになり、光ピックアップ装置がディスク最外周で適正に信号再生が可能であることも検証できることになる。
また、この手法に限らず、基板をポリカーボネートで射出成型により作製する場合、成型時の金型の温度・圧力を調整する(例えば高くする)ことにより、一定のチルトを生じさせて作製することが可能である。この手法によれば、成型時の作製条件を一定にすることで、ほぼ同一の特性を持ったチルトテストディスクを作製可能となるが、信号品質が通常のSLテストディスクと異なることが考えられ、ディスク自体の信号品質に配慮が必要である。
なお、ここでは基板101、104の厚みを0.600mm、屈折率を1.6としたがこれに限定されるものではなく、基板101、104の厚みは0.58から0.62mmであってもよく、屈折率は1.5〜1.7(波長400〜410の範囲において)であってもよい。
印刷層105はなくてもよい。しかしどちらの基板面が光ピックアップ装置側の光入射面かを容易に判断でき、ディスクの種別判別のため、印刷面105を形成した方がよい。また本実施例では通常使用環境下で必要最小限必要な特性を検証するため、チルト量としてディスク自体とディスクチャッキングで生じうる0.8°のラジアルチルトを持ったチルトテストディスクが最適とした。しかしながら、想定する使用環境がさらに苛酷である場合、さらに大きなチルトテストディスクであってもよく1.0°のラジアルチルトを持ったチルトテストディスクであってもよい。使用環境が非常に安定な環境で使用される光ピックアップ装置の検証の場合チルトテストディスクの内周部を使用すれば、少ないチルト量での評価が可能であり、どれほどのチルトまで対応できるかといった検証も可能である。
また、チルト量が所望の量あればこの第4の検査は可能であるため、最外周での検証を別途SLテストディスクにて行えば、半径位置は半径57mmに限定されるものではない。
本実施例においては線速度を6.61m/sにてディスクを回転させて第4のテストデ
ィスクを用いたチルトディスクへの対応度に関する第4の検査の判定をする。しかしながら、線速度を変更しておこなってもよく、その際は変更したされた線速度にて所定のチルトが生じるように、チルトテストディスクを作製する。
本実施例ではSLテストディスクにてチルトの影響を検証できるようにしたが、DLディスクをチルトテストディスクとして使用してもよい。その場合は層間クロストークなども生じるため、再生信号劣化の原因特定は難しくなるが、再生可能である光ピックアップ装置はより高性能な特性を有することを示すことになる。
第4の検査を合格した光ピックアップ装置1は、次のアクチュエータの性能の検証について、第5のテストディスクを用いた第5の検査が行われる。
第5の検査は、100μmp−p(peak to peak)の偏心を有する第5種類の偏心テストディスクを光ピックアップ装置の検査装置にセットして第3、第4の検査とテストディスクの形態が相違するだけで第3、第4の検査と同様に図3のフローチャートに示す各ステップが実行される。
図3のフローチャートのとおり第5種類の偏心テストディスクにより光ピックアップ装置1の第5の検査がPRSNRを評価することにより行われ、PRSNRを演算した値が15以上か否かにより行われる(ステップl)。
本願実施例で用いた偏心テストディスクの基本的な物理パラメータ、偏心ディスクの構造はSLテストディスクと同一のものを用いた。これは光ピックアップ装置の検証時に偏心の影響を効果的に検証できるためである。再び図11を参照し、基板101の厚みを0.600mm、基板101の屈折率を1.6(波長405nmの場合)と設定した。
基板101、104はポリカーボネートなど、波長400nm程度のレーザ光を透過しやすい材料にて形成されている。このほか、基板101、104を形成する材料としてはポリオレフィンやポリ乳酸を主成分とする生分解性材料も用いることが可能である。基板101は、トラックパターン(ピット列)を有するスタンパを用いて、射出成型により形成される。基板101の表面には、スタンパ上のトラックパターンが転写される。トラックは内周から外周に向かって形成されている。
尚、基板101をガラス材料にて形成してもよい。基板がガラスで形成されると保管中や検査の際に光ピックアップ装置がディスクに接触して生じる傷が付きにくく、汚れた場合も簡単にふき取ることが可能となり、SLテストディスクの耐久性・信頼性を高めることができる。
記録層102は形成されたトラックパターン上にアルミニウムや銀、もしくはこれらの合金などの高反射率材料によって形成されている。記録層102の材料はスパッタもしくは蒸着などの手法によって基板表面もしくは紫外線硬化樹脂上に薄膜形成される。
接着層103は、記録層102が形成された基板1と基板4を貼り合わせるために形成される。かかる貼り合わせの際は記録層102の表面に紫外線硬化樹脂が塗布され、その上に基板4を重ねあわせる。その後、基板104側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させる。これにより基板101と104が記録層102を中間に形成された状態で貼り合わせられる。
このように作製したディスクは偏心を与えるために、ディスクの中心にあるセンターホールに偏心が生じるように加工を行う。例えば、センターホールを大きく切り抜き、中心
をずらして製造されたリングを中心に接着する。この際、データトラックの偏心量を100μmp−p(peak to peak)になるようにする。この手法によれば、ディスク作製によるPitの形成状態などはSLテストディスクと同等であり、ディスク自体の信号品質は全く問題なく、所望の偏心を持ったディスクを作製することが可能となる。
このようにすることで、100μmp−p(peak to peak)の偏心があっても光ピックアップ装置1が適性に信号再生を行うことができることを検証することできる。このことは、ディスクに偏心が生じても、光ピックアップ装置が適正にアクチュエータを駆動してディスク再生を行うことができ、充分なトラッキング能力を持つことを意味する。また、SLテストディスクと同等のディスクを使用して、最外周で検証するようにすれば、ディスクの最外周での評価を行うことになり、光ピックアップ装置がディスク最外周で適正に信号再生が可能であることも検証できることになる。
また、この手法に限らず、基板をポリカーボネートで射出成型により作製する場合、成型時のスタンパの取り付けを調整することにより、一定の偏心を生じさせて作製することが可能である。この手法によれば、成型時の作製条件を一定にすることで、ほぼ同一の特性を持った偏心テストディスクを作製可能となる。
尚、ここでは基板101、104の厚みを0.600mm、屈折率を1.6としたがこれに限定されるものではなく、基板101、104の厚みは0.58から0.62mmであってもよく、屈折率は1.5〜1.7(波長400〜410の範囲において)であってもよい。
印刷層105はなくてもよい。しかしどちらの基板面が光ピックアップ装置側の光入射面かを容易に判断でき、ディスクの種別判別のため、印刷面105を形成した方がよい。
また、本実施例では通常使用環境下で必要最小限必要な特性を検証するため、偏心量としてディスク自体とディスクチャッキングで生じうる100μmp−p(peak to peak)の偏心テストディスクが最適とした。しかしながら、想定する使用環境がさらに苛酷である場合、さらに大きな偏心テストディスクであってもよく200μmp−p(peak to peak)の偏心テストディスクであってもよい。
また、偏心量が所望の量あればこの第5の検査は可能であるため、最外周での検証を別途SLテストディスクにて行えば、評価半径位置は半径57mmに限定されるものではない。
本実施例ではSLテストディスクにて偏心の影響を検証できるようにしたが、DLディスクを面ぶれテストディスクとして使用してもよい。その場合は、L0層とL1層での偏心量の相違も生じるためディスク作製が困難となる。また、層間クロストークなどで再生信号劣化の原因特定は難しくなるが、再生可能である光ピックアップ装置はより高性能な特性を有することを示すことになる。
以上の第5のテストディスクを用いた偏心ディスクへの対応度に関する第5の検査を合格した光ピックアップ装置1は、次の検査が続行される(ステップm)。一方、第5の検査に不合格の光ピックアップ装置1は必要な性能を満たさないとして、この場合は偏心ディスクへの対応度が不足として不良品認定される(ステップn)。
本願実施例では第3から第5の検査を順次実施したが、各検査は単独の検査として独立しており、順序を変更してもよく、同一性能の光ピックアップ装置が複数存在する場合は同時並行で検査を行ってもよい。
以上の第1〜第5種類のテストディスクをそれぞれ用いた第1〜第5の検査により必要な諸特性の性能である、信号再生能力・温度依存特性・アクチュエータの動作能力の必要能力を満たす光ピックアップ装置を判別することが可能となる。
そして、第1〜第5の検査により必要な諸特性の性能を全て満たす実用上十分な性能品質の光ピックアップ装置が提供できる。
第5の検査を合格した光ピックアップ装置1は、さらに第6のテストディスクを用いた第6の検査が行われてもよい。
第6の検査は、ディスク中心から外周側に半径57mmのエリアに200μmのブラックスポットの欠陥を有する第6種類のディフェクトテストディスクを光ピックアップ装置の検査装置にセットして図4のフローチャートに示す各ステップが実行される。
第6種類のディフェクトテストディスクをセットし、ディスク再生を開始すると(ステップo,p)、光ピックアップ装置1によるトレース位置がディスク中心から半径57mmの地点に駆動され、この地点のデータ領域の再生が開始され、検査が実行される(ステップq)。この半径57mmの地点のデータ領域を用いた検査は、重ならない4連続ECC(Error Correction Code)ブロック(データセクタ32セクタ)のPIエラーを10点以上測定し、この測定点における平均(pi(i))、標準偏差(pi(i))をそれぞれ算出し、PIエラー=平均(pi(i))+2×標準偏差(pi(i))を演算した値が280以下か否かにより行われる。これはディスクの評価位置によって、例えばディスク上のマーク形成がばらつくことや反射率が変動するため、そのばらつきによりPIエラー値が変化することも加味した上で評価を行うために行う。
本実施例ではディフェクトテストディスクの変調コードはHD_DVDの中国規格(CH−DVD)のディスクでFSM変調のものを用いたが、ETM変調もしくはFSM変調に応じたETM復調であってよい。
尚、HD_DVD規格において、誤り訂正フォーマットはDVD規格と同様に誤り訂正符号としてRS(208,192,17)×RS(182,172,11)のリードソロモン積符号が採用されている。
以上の第6のディフェクトテストディスクを用いた欠陥ディスクへの対応度に関する第6の検査の判定(ステップr)の結果、第6の検査を合格した光ピックアップ装置1は、必要な性能を全て満たしたとして良品認定される(ステップs)。一方、第6の検査に不合格の光ピックアップ装置1は必要な性能を満たしていないとして、この場合は欠陥ディスクへの対応度が不足として不良品認定される(ステップt)。
本実施例で用いたディフェクトディスクの基本的な物理パラメータ、ディスクの構造はSLテストディスクと同一のものを用いた。これは光ピックアップ装置の検証時にディフェクトの影響を効果的に検証できるためである。再び図11を参照し、基板101の厚みを0.600mm、基板101の屈折率を1.6(波長405nmの場合)と設定した。
基板101、104はポリカーボネートなど、波長400nm程度のレーザ光を透過しやすい材料にて形成されている。このほか、基板101、104を形成する材料としてはポリオレフィンやポリ乳酸を主成分とする生分解性材料も用いることが可能である。基板101は、トラックパターン(ピット列)を有するスタンパを用いて、射出成型により形成される。基板101の表面には、スタンパ上のトラックパターンが転写される。トラックは内周から外周に向かって形成されている。
尚、基板101をガラス材料にて形成してもよい。基板がガラスで形成されると保管中や検査の際に光ピックアップ装置がディスクに接触して生じる傷が付きにくく、汚れた場合も簡単にふき取ることが可能となり、SLテストディスクの耐久性・信頼性を高めることができる。
記録層102は形成されたトラックパターン上にアルミニウムや銀、もしくはこれらの合金などの高反射率材料によって形成されている。記録層102の材料はスパッタもしくは蒸着などの手法によって基板表面もしくは紫外線硬化樹脂上に薄膜形成される。
接着層103は、記録層102が形成された基板1と基板4を貼り合わせるために形成される。かかる貼り合わせの際は記録層102の表面に紫外線硬化樹脂が塗布され、その上に基板4を重ねあわせる。その後、基板104側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させる。これにより基板101と104が記録層102を中間に形成された状態で貼り合わせられる。
このように作製したディスクにディフェクトを与えるために、光入射面に200μmの黒いインクを塗るなどしてディフェクトが生じるようにブラックスポットを付加する。この手法によれば、ディスク作製によるピットの形成状態などはSLテストディスクと同等であり、ディスク自体の信号品質は全く問題なく、半径57mmで所望の面ぶれを持ったディスクを作製することが可能となる。半径57mmでのディフェクトを200μmとして評価することができる。
このようにすることで、200μmのディフェクトがあっても光ピックアップ装置1が適性に信号再生を行うことができることを検証することできる。このことは、ディスクにディフェクトが生じても、光ピックアップ装置が適正にフォーカスやトラキングサーボを維持してディスク再生を行うことができ、適正な誤り訂正を行うことが可能な再生信号を出力できることを意味する。また、SLテストディスクと同等のディスクを使用すれば、ディスクの最外周での評価を行うことになり、光ピックアップ装置がディスク最外周で適正に信号再生が可能であることも検証できることになる。
尚、ここでは基板101、104の厚みを0.600mm、屈折率を1.6としたがこれに限定されるものではなく、基板101、104の厚みは0.58から0.62mmであってもよく、屈折率は1.5〜1.7(波長400〜410の範囲において)であってもよい。
印刷層105はなくてもよい。しかしどちらの基板面が光ピックアップ装置側の光入射面かを容易に判断でき、ディスクの種別判別のため、印刷面105を形成した方がよい。また本実施例では通常誤り訂正ができる限り大きいディフェクトを検証するため、ディフェクト量として200μmのブラックスポットが最適とした。
また、ディフェクト量が所望の量あればこの第6の検査は可能であるため、最外周での検証を別途SLテストディスクにて行えば、ディスク作製の困難さはあるが半径位置は半径57mmに限定されるものではない。
また、本願実施例ではディフェクトをブラックスポットにより形成したが、これに限るものではなく、適正にフォーカスやトラキングサーボを維持してディスク再生を行うことができ、適正な誤り訂正を行うことが可能な再生信号を出力できることを検証できればよく、エアバブル、指紋やスクラッチにより作製してもよい。
本実施例ではSLテストディスクにて面ぶれの影響を検証できるようにしたが、DLデ
ィスクを面ぶれテストディスクとして使用してもよい。その場合は層間クロストークなども生じるため、再生信号劣化の原因特定は難しくなるが、再生可能である光ピックアップ装置はより高性能な特性を有することを示すことになる。
第1〜第5の検査に加えて第6の検査を行うことで、光ピックアップ装置のサーボ能力および、誤り訂正時に良好な訂正が可能な再生信号を出力できる再生信頼性の能力を検査することができ、光ピックアップ装置の信頼性をより高めることが可能となる。
以上の第1〜第6種類のテストディスクをそれぞれ用いた第1〜第6の検査により必要な諸特性の性能を全て満たす光ピックアップ装置を判別することが可能となる。
そして、第1〜第6の検査により必要な諸特性の性能を全て満たす実用上十分な性能品質の光ピックアップ装置が提供できる。
最後に、本願実施例で示した検査方法により検査される光ピックアップ装置について述べる。検査される光ピックアップ装置はトラックピッチが0.68μm以下、最短ピット長(2T)が0.408μm以下の再生性能を有する高密度多層光ディスクを再生可能な光ピックアップ装置である。特に図7で示したディスクパラメータのデータを正確に再生可能とする光ピックアップ装置において特に好適な検査方法である。
波長635nm、N.A.0.6の光ピックアップ装置で検証を行ったが、図7に示したデータ領域を再生することはできなかった。波長を450nmに変更すれば再生可能となった。また波長405nm、N.A.0.65の光ピックアップ装置では図7で示したディスクパラメータのデータを再生でき、本実施例で示したすべてのテストディスクにおいて最適な再生特性を示した。さらに波長を360nmと短くしN.A.0.65としたところ、各テストディスクの再生信号が得られなかった。これはディスク基板が波長395nm以下で急激に透過率が下がることに起因する。
そのため、少なくともレーザ波長が395nm〜450nmの範囲の光学系を備え、対物レンズのN.Aは0.60より大きく設定されていればよい。光学系の範囲をこれらの範囲で選択することにより、トラックピッチが0.68μm以下、最短ピット長0.408μm以下の範囲の信号を最適に再生可能にすることができる。また、DLディスクの中間層厚さが50μm以下においても層と層の分離が可能であり、15μmであっても再生可能である光ピックアップ装置に適応可能である。
さらに記録性能を有するものであってもよい。
また、DLより多層メディアに対応した光ピックアップ装置の検査としても層分離性能をDLディスクを用いて確認することは重要であり、適応可能である。多層対応の光ピックアップ装置においては本願で示した検査に加えて多層メディアでの検査を加えてもよい。
本実施の形態の光ピックアップ装置の検査方法においては、SLテストディスクを用いたシステムリードイン領域での第1の検査、およびDLテストディスクを用いたシステムリードイン領域での第2の検査では、ジッタ、変調度、アシンメトリおよびDPD信号を評価するようにし、SLテストディスクを用いたデータ領域での第1の検査、およびDLテストディスクを用いたデータ領域での第2の検査では、PRSNR、SbER、変調度、アシンメトリおよびDPD信号を評価するようにしたが、これらの評価項目を全てでなくてもいくつかを必須の評価項目として決定してやれば、要求する品質に応じて評価項目を減じることも可能である。
また、本実施例ではHD_DVD規格に準拠したテストディスクを用いて検査を行うことを示したが、これに限定されるものではなく、各種テストディスクを例えばBlu-ray規格に準拠したテストディスクに変更すれば、適宜適応可能である。但し、その場合、光入射側の基板厚さが0.1μm、システムリードイン領域のトラックピッチが0.35μm、データ領域のトラックピッチが0.32μmなど規格に基づいてテストディスクの物理パラメータの一部は変更され、検査される光ピックアップ装置は少なくともレーザ波長が395nm〜450nmの範囲の光学系を備え、対物レンズのN.Aは0.8より大きく設定される。
本実施例では直径12cmのテストディスクを用いて検査を行うことを示したが、対応する直系が異なる光ピックアップ装置に適応する場合、これに限られるものではなく、直径8cmのディスクにしか対応しない光ピックアップ装置での検査であれば、テストディスクは8cmで作製されてもよい。テストディスクの直径を変更した場合、外周のエリアはディスクの最外周で行えばよく、面ぶれやチルトなどが所定量与えられていればよい。
また、本実施例では再生専用ディスクを各種テストディスクに使用したが、これに限るものではなく、記録ディスクにあらかじめ信号を記録した、記録済みディスクを用いて各種テストディスクを作製してもよい。
本実施例に加えて記録済みディスクをテストディスクに加えるとさらにより一層高機能な性能を検証可能な手法とすることもできるが、本実施例に基づけば一定の性能を有する光ピックアップ装置を安定して供給可能となり、粗悪な光ピックアップ装置を少ないコストと時間で排除することが可能となる。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲において、適宜、種々の変更が可能である。
本発明にかかる光ピックアップ装置の検査方法を実現する光ピックアップ装置の検査装置の一例を示す回路ブロック図である。 図1に示す光ピックアップ装置の検査装置における第1の検査、あるいは第2の検査方法を示すフローチャートである。 図1に示す光ピックアップ装置の検査装置における第3の検査、第4の検査、あるいは第5の検査方法を示すフローチャートである。 図1に示す光ピックアップ装置の検査装置における第6の検査方法を示すフローチャートである。 HD_DVD−ROMの物理規格に準拠する1層ディスク(SLテストディスク)の領域レイアウトを説明する説明図である。 HD_DVD−ROMの物理規格に準拠する2層ディスク(DLテストディスク)の領域レイアウトを説明する説明図である。 HD_DVD−ROMの物理規格のシステムリードイン領域およびデータ領域の主要パラメータを説明する説明図である。 アイパターンにより各マーク長のHF信号の信号強度レベルを説明する説明図である。 DPD信号を生成するトラッキングエラー信号生成回路を示す回路ブロック図である。 図9のトラッキングエラー信号生成回路により生成されるDPD信号を説明する説明図である。 SLテストディスクの断面構造を示す概略図である。 DLテストディスクの断面構造を示す概略図である。 DLディスクの中間層によるの層間クロストーク量のシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
1 光ピックアップ装置
2 レーザ制御回路
3 レーザ駆動回路
4 ヘッドアンプ
5 サーボ回路
7 クロック生成回路
8 PRML復号回路
9 デコーダ
10 評価システム
11 再生信号評価部
12 サーボ信号評価部
13 PRML評価部
14 SbER評価部
15 PIエラー評価部
101 基板
102 記録層
103 接着層
104 基板
105 印刷層
201 基板
202 L0層
203 中間層
204 L1層
205 基板
206 印刷層

Claims (21)

  1. 光ピックアップ装置の検査方法であって、記録層が1層である第1のテストディスクと、記録層が2層である第2のテストディスクとの少なくとも2種類以上のテストディスクを用いた再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  2. 請求項1に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
    NAが0.6以上の対物レンズを備える光ピックアップ装置を検査することを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  3. 請求項1または2に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
    前記テストディスクのトラックピッチが略0.68μm以下である領域の再生信号評価により光ピックアップ装置を評価することを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、波長450nm以下の光学系による再生信号評価により光ピックアップ装置を評価することを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法であって、前記記録層が1層である第1のテストディスクと、前記記録層が2層である第2のテストディスクと、アクチュエータの動作を検証するためのテストディスクとの、少なくとも3種類のテストディスクを用いた再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法であって、前記記録層が1層である第1のテストディスクと、前記記録層が2層である第2のテストディスクと、前記アクチュエータの動作を検証するためのテストディスクとして面ぶれ評価用の面ぶれが発生される形態の第3のテストディスクと、チルト評価用の歪みを有する形態の第4のテストディスクと、偏心評価用の偏心を有する第5のテストディスクとの、少なくとも5種類のテストディスクを用いた再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第3のテストディスク内に前記面ぶれが略0.4mmp−p以上の領域が形成されていることを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第4のテストディスク内にチルトが略0.8°以上の領域が形成されていることを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第5のテストディスク内に略100μmの偏心が形成されている領域があることを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
    再生エラーを発生させる欠陥領域を有する第6のテストディスクを用いた再生信号評価を加え、少なくとも6種類のテストディスクを用いた再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  11. 請求項10に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第3のテストディスクの面ぶれが半径57mm付近で略0.4mmp−pとなるように形成しされたことを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  12. 請求項10に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記第6のテストディスク内に略200μmのブラックスポットが形成されていることを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  13. 請求項10に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
    前記第6のテストディスクの再生信号評価は、欠陥領域におけるPIエラー評価により行われることを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  14. 請求項10に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、前記6
    種類のテストディスクのうち少なくとも1枚を用い、光ピックアップ装置による再生信号のPRSNRの評価結果により光ピックアップ装置を評価する、光ピックアップ装置の検査方法。
  15. 請求項10に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
    前記第6のテストディスクはFSM変調方式により変調されていることを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
    前記第2のテストディスクのスパイラル方向がOTPにて形成されていることを特徴とする、
    光ピックアップ装置の検査方法。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
    前記第2のテストディスクの中間層の厚さが14μm以上25μm以下に構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置の検査方法。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
    前記第1もしくは前記第2のテストディスクうち、少なくとも一方にて、同一のテストディスク内に用意されたトラックピッチの異なる領域の再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  19. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
    前記第1もしくは前記第2のテストディスクうち、少なくとも一方にて、同一のテストディスク内に用意されたBCA領域の再生信号評価により光ピックアップ装置を検査することを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  20. 請求項1〜19のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置の検査方法において、
    前記第1もしくは前記第2のテストディスクうち、少なくとも一方にて、温度環境を変化させて再生信号を評価することにより、光ピックアップ装置を検査することを特徴とする、光ピックアップ装置の検査方法。
  21. 請求項1〜20までに記載のいずれか1項の光ピックアップ装置の検査方法による検査に合格した光ピックアップ装置。
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