JP2009157966A - 光ピックアップ装置の評価方法、テストディスクおよび光ディスク - Google Patents
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Abstract
【課題】光ピックアップ装置におけるS字カーブの分離性能(層間分離特性)を円滑に評価し得る評価方法およびそれに用いるテストディスクを提供する。
【解決手段】S字カーブS0とS字カーブS1の間に存在するフォーカスエラー信号の平坦区間の時間長Bを判定し、この時間長BとS字カーブS0、S1の時間間隔Aの比率B/AからS字カーブS0、S1分離度を検出する。そして、この比率B/Aが閾値α以上の場合に、光ピックアップ装置の層間分離特性が適正であると評価する。
【選択図】図3
【解決手段】S字カーブS0とS字カーブS1の間に存在するフォーカスエラー信号の平坦区間の時間長Bを判定し、この時間長BとS字カーブS0、S1の時間間隔Aの比率B/AからS字カーブS0、S1分離度を検出する。そして、この比率B/Aが閾値α以上の場合に、光ピックアップ装置の層間分離特性が適正であると評価する。
【選択図】図3
Description
本発明は、光ピックアップ装置の評価方法およびテストディスクに関し、特に、HD DVD(High-Definition Digital Versatile Disc)の記録/再生に用いる光ピックアップ装置の特性を評価する際に用いて好適なものである。さらに、本発明は、上記評価方法およびテストディスクによって適正とされた光ピックアップ装置に適合する光ディスクに関するものである。
現在、次世代光ディスクとして、HD DVD(以下、「HD」という)の商品化が進められている。直径12cmのHDでは、一つの記録層に約15Gバイトのデータを記録することができ、各面に記録層を2層ずつ有する両面2層タイプのHDでは、合計60Gバイトのデータを記録することができる。
このように、2つの記録層が積層されたHDでは、記録容量を顕著に高めることができる。しかし、その反面、層間クロストークや層間分離の問題が生じ、このため、HD用の光ピックアップ装置では高い光学性能が要求されなければならない。
図6(a)および(b)は、それぞれ、2層タイプのDVDおよびHDに対してフォーカスサーチを行ったときのフォーカスエラー信号の理想波形を示す図である。図示のとおり、これらディスクにフォーカスサーチを行うと、レーザ光の焦点が1つ目の記録層(レイヤーL0)と2つ目の記録層(レイヤーL1)にそれぞれ差し掛かる際にS字カーブS0、S1が生じる。これらS字カーブS0、S1が基準レベル(S字カーブが現れる前後の区間におけるフォーカスエラー信号のレベル)とクロスする位置F0、F1が、レイヤーL0、L1に対するレーザ光のオンフォーカス位置である。
これら記録層の間に配された中間層(ML)をレーザ光の焦点が移動すると、フォーカスエラー信号は平坦となる。HDでは、ディスクの高密度化のため再生波長を短くする等した結果、レイヤーL0、L1間のギャップがDVDの半分程度であるため、同図(a)および(b)に示す如く、フォーカスエラー信号上、中間層(ML)に対応する区間(以下、「ML区間」という)は、HDの方がDVDよりもかなり短くなる。このため、HDでは、フォーカスエラー信号からML区間を検出するのが難しくなる。つまり、HDでは、S字カーブS0、S1の分離が難しくなる。
ここで、同図(b)には、理想的なフォーカスエラー信号が示されているが、光ピックアップ装置の光学特性が理想光学系よりも劣化すると、同図(c)に示す如く、ML区間においてフォーカスエラー信号は平坦にならず、この区間の信号は、基準レベルから持ち上がりつつ斜めに傾くようになる。この傾向は、光学特性の劣化が進むにつれてさらに顕著となる(同図(d)参照)。このため、このように光学特性の劣化が進むと、図中、破線で丸囲みした部分の信号Wが徐々に前後のS字カーブと同化し、ディスク装置側においてML区間を円滑に判別できなくなってしまう。
このように、HDでは、もともと短く判別し難いML区間が、光ピックアップ装置の光学特性の劣化によってさらに判別し難くなってしまう。ML区間の判別が困難になると、2つのS字カーブS0、S1の境界を判別し難くなり、たとえば、読み取り位置をレイヤー間でジャンプさせる場合の動作を円滑に行い得なくなる。
通常、光ピックアップ装置の読み取り位置をレイヤーL0からレイヤーL1へと切り替える場合には、ジャンプ先レイヤーであるレイヤーL1のS字カーブS1の識別が必須となる。ところが、上記のように、ML区間が傾いて前後のS字カーブと同化すると、S字カーブS0、S1の境界が不明瞭となり、装置側において、レイヤーL1のS字カーブS1の始端を円滑に判別できなくなる惧れがある。こうなると、レイヤー1へのジャンプ動作に移行することができず、結果的に、レイヤー1へのジャンプ動作が未完に終わってしまう。
この場合、フォーカスサーチを行って、レイヤー1に対する引き込みが行われる。しかし、この動作のために、レイヤー1への移行時間が遅れてしまう。このように移行が遅れると、レイヤー1に対する再生開始が遅れ、その結果、データのシームレス性が担保されなくなる惧れがある。
レイヤー間に跨って映画コンテンツ等が記録されている場合、このようにシームレス性が破綻すると、画像途切れ等の不所望な事態が生じ、これにより、プレーヤの商品価値が顕著に損なわれる惧れがある。このような問題を未然に回避するために、HDプレーヤに搭載される光ピックアップ装置にあっては、2つのS字カーブを適正に分離できる性能(以下、「層間分離特性」という)を備えておく必要がある。
なお、以下の特許文献1には、板状部材を透過したレーザ光を光検出器で受光したときに出力される信号のパルス形状に基づいて、光ピックアップ装置の性能を評価する方法が記載されている。
特開2004−310952号公報
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、光ピックアップ装置におけるS字カーブの分離性能(層間分離特性)を円滑に評価し得る評価方法およびそれに用いるテストディスクを提供することを目的とする。さらに、本発明は、これら評価方法およびテストディスクによって適正とされた光ピックアップ装置に適合する光ディスクを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み本発明は、以下の特徴を有する。
請求項1の発明は、積層方向に複数の記録層を有するテストディスクを用いて光ピックアップ装置の性能を評価する評価方法であって、評価対象の光ピックアップ装置に前記テストディスクに対するフォーカスサーチを行わせる第1の工程と、前記第1の工程において前記光ピックアップ装置について取得されたフォーカスエラー信号から当該フォーカスエラー信号上に連続して現れる第1および第2のS字カーブの分離度を検出する第2の工程と、前記第2の工程にて検出された前記分離度が閾値範囲にあるかを判定する第3の工程を備え、前記第2の工程は、前記第1のS字カーブと前記第2のS字カーブの間に存在する前記フォーカスエラー信号の平坦区間(B)を判定し、この平坦区間(B)と前記第1および第2のS字カーブの間隔(A)の比率から前記分離度を検出することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光ピックアップ装置の評価方法において、前記第2の工程は、前記第1のS字カーブの2つ目のピーク位置から終端までの区間の予め決められた位置おいて当該第1のS字カーブに対し引かれる第1の接線を求める工程と、前記第2のS字カーブの始端から1つ目のピーク位置までの区間の予め決められた位置おいて当該第2のS字カーブに対し引かれる第2の接線を求める工程と、前記フォーカスエラー信号の基準レベルに前記第1の接線が交わる第1の交点と前記基準レベルに前記第2の接線が交わる第2の交点との間の区間を前記平坦区間(B)として取得する工程とを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の光ピックアップ装置の評価方法において、前記第1の接線は、前記第1のS字カーブの2つ目のピークの振幅に対し所定の割合の大きさとなる前記第1のS字カーブの位置において求められ、前記第2の接線は、前記第2のS字カーブの1つ目のピークの振幅に対し前記割合と同じ割合の大きさとなる前記第2のS字カーブの位置において求められることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2に記載の光ピックアップ装置の評価方法において、前記第1の接線は、前記第1のS字カーブの2つ目のピークから終端側に所定の信号区間だけずれた前記第1のS字カーブの位置において求められ、前記第2の接線は、前記第2のS字カーブの1つ目のピークから始端側に前記信号区間と同じ信号区間だけずれた前記第2のS字カーブの位置において求められることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れか一項に記載の光ピックアップ装置の評価方法において、前記テストディスクは、隣り合う前記記録層の標準間隔が20μmに設定され、前記分離度は、B/Aの演算によって求められ、前記第3の工程は、B/Aが0.1以上または0.1を超えるかを判定することを特徴とする。
請求項6の発明は、光ピックアップ装置の性能を評価するためのテストディスクにおいて、積層方向に複数の記録層を有し、隣り合う前記記録層間の標準間隔が13μmから40μmまでの範囲に設定されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載のテストディスクにおいて、前記標準間隔が20μmから35μmの範囲に設定されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6に記載のテストディスクにおいて、前記標準間隔が25μmから30μmの範囲に設定されていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項6に記載のテストディスクにおいて、前記標準間隔が20μmに設定されていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1に記載の評価方法に用いるテストディスクにおいて、基準光学系を有する光ピックアップ装置にて前記工程1ないし3を行って得られる前記パラメータ値AおよびBからB/Aを求めたとき、B/Aの標準値が0.1から0.7の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されていることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10に記載の評価方法に用いるテストディスクにおいて、前記B/Aの標準値が0.2から0.6の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されていることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項10に記載の評価方法に用いるテストディスクにおいて、前記B/Aの標準値が0.4から0.5の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されていることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項10に記載の評価方法に用いるテストディスクにおいて、前記B/Aの標準値が0.2となるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されていることを特徴とする。
請求項14の発明は、再生専用の光ディスクにおいて、基準光学系を有する光ピックアップ装置にて当該光ディスクに対しフォーカスサーチを行ったときにフォーカスエラー信号上に連続して現れる第1および第2のS字カーブ間の平坦区間(B)と前記第1および第2のS字カーブの間隔(A)の比率B/Aの標準値が0.1から0.7の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されている、
ことを特徴とする光ディスク。
ことを特徴とする光ディスク。
請求項15の発明は、請求項14に記載の光ディスクにおいて、前記B/Aの標準値が0.2から0.6の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されていることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項14に記載の光ディスクにおいて、前記B/Aの標準値が0.4から0.5の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されていることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項14に記載の光ディスクにおいて、前記B/Aの標準値が0.2となるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されていることを特徴とする。
なお、請求項2に記載の「標準レベル」とは、S字カーブが現れる前後の区間におけるフォーカスエラー信号の信号レベルを意味する。
また、請求項5ないし9に記載の「標準間隔」とは、形成誤差等に起因する間隔の揺らぎがないものとしたときの記録層間の間隔を意味する。たとえば、「標準間隔」は、記録層間の間隔をテストディスクの全領域に渡って平均化したときの間隔に相当する。
また、請求項10ないし13および請求項14ないし17に記載の「標準値」とは、形成誤差等に起因する記録層間の間隔の揺らぎがないものとしたときに基準光学系について求めたB/Aの値を意味する。たとえば、「標準値」は、当該B/Aの値をテストディスクの全領域に渡って平均化したときの間隔に相当する。
さらに、請求項10および14に記載の「基準光学系」とは、光学設計値および光学レイアウトが適正化された光学系を意味する。たとえば、「基準光学系」の光学設計値は、HD DVD規格にて規定される光学設計値の許容範囲の中心値とされる。
本発明によれば、光ピックアップ装置におけるS字カーブの分離性能(層間分離特性)を円滑に評価することができる。本発明によって特性を管理することにより、層間分離性能が均一な光ピックアップ装置の供給が可能となる。また、光ディスクが請求項14ないし17の特徴を有していれば、このように特性が管理された光ピックアップ装置によって、当該光ディスクを円滑に再生することができる。
各請求項に係る発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により明瞭に理解されよう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。本実施の形態は、HDに対応可能な光ピックアップ装置の特性を評価する際の評価方法に本発明を適用したものである。
まず、図1に、光ピックアップ装置の評価に用いるテストディスク10の構成を示す。テストディスク10は、再生専用型のHD DVD−ROMと略同様の物理フォーマットを有している。
図示の如く、テストディスク10は、基板11の上に、記録層12と、中間層13と、記録層14と、基板15と、印刷層16を順番に積層した構造を有している。ここで、中間層の厚み(記録層12、14間の間隔)と、基板11、15の厚みおよび屈折率は、以下のとおり設定されている。
(1)基板11、15の厚み :0.590(mm)
(2)基板11、15の屈折率:1.6(波長405nmの場合)
(3)中間層13の厚み :20μm
(2)基板11、15の屈折率:1.6(波長405nmの場合)
(3)中間層13の厚み :20μm
基板11、15は、ポリカーボネート等、波長400nm程度のレーザ光を透過しやすい材料にて形成されている。この他、基板11、15を形成する材料として、ポリオレフィンや、ポリ乳酸等を主成分とする生分解材料を用いることもできる。基板11、15は、トラックパターン(ピット列)を有するスタンパを用いて射出成型により形成される。基板11、15の表面には、スタンパ上のトラックパターンが転写される。
なお、基板11、15の双方または何れか一方をガラス材料によって形成することもできる。この場合、0.590mmよりもやや薄いガラス板の上に紫外線硬化樹脂を塗布し、その上に上記トラックパターンを有するスタンパを押し付けて紫外線を照射する。その後、スタンパをガラス板から引き離すことにより、ガラス板の上にトラックパターンが転写される。この場合、ガラス板と紫外線硬化樹脂の層を合わせた厚みが0.590(mm)となるよう調整される。
このように、基板11、15の双方または何れか一方をガラス材料によって形成することにより、テストディスク10の反りや面ブレを抑えることができる。なお、特に基板11はガラスで形成するのが好ましい。こうすると、光ピックアップ100の特性評価の際に万一対物レンズが基板11表面に衝突しても、基板11表面の傷つきを防止することができ、テストディスク10の耐久性を高めることができる。なお、基板15の方もガラスにて形成すれば、テストディスク10の反りや面ブレをより徹底して抑制することができ、光ピックアップ装置の特性評価をより円滑に行うことができる。さらに、測定時の温度変化や湿度変化による反りや面ブレが生じ難いため、有利である。基板11、15がガラスである場合、反りや面ブレが減ることで、光ピックアップ装置の評価時にこれらの影響が少なくなり、測定のばらつきが生じ難くなる。
記録層12は、銀合金等の半透過性材料によって形成されている。また、記録層14は、アルミニウムや銀等の高反射率材料によって形成されている。これら記録層12、14は、スパッタ等の手法によって、トラックパターンが転写された基板11、15の表面に薄膜形成される。
中間層13は、波長400nm程度の光に対する吸収率が低い紫外線硬化樹脂によって形成される。中間層13は、記録層12が積層された基板11と記録層14が積層された基板15を貼り合わせる際の接着層として機能する。かかる貼り合わせ時には、記録層12の表面に、中間層13を形成する紫外線硬化樹脂が塗布され、その上に、記録層14側から基板15を重ね合わせる。その後、基板11側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させる。これにより、中間層13が形成され、この中間層13を媒介として、基板11と基板15が貼り合わされる。
なお、ここでは、基板11、15の厚みを0.590mm、屈折率を1.6としたが、これに限定されるものではなく、基板11、15の厚みは0.57〜0.63mmであっても良く、屈折率は1.5〜1.7(波長400〜410の範囲において)であっても良い。
図2に、テストディスク10のエリアフォーマットを示す。
レイヤー0(記録層12)は、ディスク内周側から順に、システムリードインエリア、コネクションエリア、データリードインエリア、データエリア、ミドルエリアにエリア分割される。また、レイヤー1(記録層14)は、ディスク内周側から順に、バーストカッティングエリア(BCA)、システムリードアウトエリア、コネクションエリア、データリードアウトエリア、データエリア、ミドルエリアにエリア分割される。なお、レイヤー0には、BCAは配置されない。
BCAには、平坦な記録層14をディスク円周方向に間欠的に消失させることにより、準拠する規格書のブック情報等が記録されている。なお、記録層14の消失は、たとえば、高パワーレーザを用いて記録層14を焼き切ることによって行われる。
システムリードインエリアには、螺旋状にピット列が配列され、これにより、当該テストディスク10の物理パラメータ(ピットサイズ、トラックピッチ、等)に関する情報等が記録されている。
コネクションエリアは、レイヤー0、1とも、平坦な鏡面となっている。
レイヤー0のデータリードインエリア、データエリア、ミドルエリアには、螺旋状にピット列が形成されている。レイヤー1のデータリードアウトエリア、データエリア、ミドルエリアにも、螺旋状にピット列が形成されている。ただし、このピット列は、レイヤー0のピット列とは反対向きに旋回している。システムリードアウトエリアには、所定の情報が記録されている。
その他、本実施の形態におけるテストディスク10の物理フォーマットは下表のとおりである。
次に、光ピックアップ装置の評価方法について説明する。まず、図3を参照して、2つのS字カーブの間に現れる平坦区間の時間長Bの測定手法について説明する。
同図(a)は、評価対象の光ピックアップ装置を用いて上記テストディスク10に対しフォーカスサーチを行ったときのフォーカスエラー信号の波形を模式的に示す図である。図示の如く、テストディスク10に対してフォーカスサーチを行うと、フォーカスエラー信号上に2つのS字カーブS0、S1が現れる。上記従来技術の項で述べた如く、中間層13に対応するML区間の信号Wは、光ピックアップ装置の層間分離特性が劣化するに応じて、次第に、前後のS字カーブS0、S1に同化するようになる。よって、信号Wの平坦区間は、光ピックアップ装置の層間分離特性が劣化するに応じて短くなる。
同図(b)は、平坦区間の時間長Bの測定方法を説明する図である。この測定方法では、まず、上記2つのS字カーブS0、S1について接線L0、L1が求められる。ここで、接線L0は、図示の如く、フォーカスエラー信号がS字カーブS0の2つ目のピークの振幅Pbの1/2の大きさとなる位置において求められ、また、接線L1は、フォーカスエラー信号がS字カーブS1の1つ目のピークの振幅Paの1/2の大きさとなる位置において求められる。そして、フォーカスエラー信号の基準レベルにこれら接線L0、L1が交わる2つの交点が求められ、これら交点間の時間幅が、平坦区間の時間長Bとして取得される。
なお、ここでは、フォーカスエラー信号がピーク振幅Pb、Paの1/2の大きさとなる位置において接線L0、L1を求めたが、ピーク振幅Pb、Paに対し同じ比率となる位置において接線L0、L1を求めればよく、たとえば、フォーカスエラー信号がピーク振幅Pb、Paの1/4の大きさとなる位置において接線L0、L1を求めても良い。
また、ここでは、ピーク振幅Pb、Paに対する比率によって接線L0、L1を求める位置を規定したが、同図(b)に示す如く、S字カーブS0の2つ目のピークタイミングとS字カーブS1の1つ目のピークタイミングからそれぞれ同じ時間幅ΔtだけML区間側にシフトしたフォーカスエラー信号の位置において、接線L0、L1を求めても良い。
本実施の形態では、このようにして平坦区間の時間長Bを求め、さらに、同図(a)に示すS字カーブS0、S1間の時間間隔Aを求めた上で、B/Aを演算し、その演算結果を、S字カーブS0、S1の分離度として取得するようにしている。ここで、時間間隔Aは、S字カーブS0、S1が基準レベルとそれぞれ交わる2つの交点間の間隔を測定することにより求められる。このように求めた分離度は、以下のとおり、S字カーブS0、S1の分離具合を示す指標として適正なものとなる。
すなわち、中間層13に対応するML区間の信号Wは、光ピックアップ装置の層間分離特性が劣化するに応じて、次第に、基準レベルから持ち上げられつつ平坦から傾き、前後のS字カーブS0、S1に同化する傾向がある。同図(b)を参照して分かるとおり、前後のS字カーブS0、S1に対する信号Wの同化が進むと、前後のS字カーブS0、S1の波形の傾きが緩やかとなり、これに伴って、接線L0、L1の傾きも緩やかとなる。こうして接線L0、L1の傾きが緩やかとなると、これら接線L0、L1と基準レベルの交点の間隔が縮まり、平坦区間の時間長Bが短くなる。したがって、前後のS字カーブS0、S1に対する信号Wの同化が進み、S字カーブS0、S1の分離具合が低下すると、平坦区間の時間長Bが短くなることになる。他方、時間間隔AはS字カーブS0、S1の分離具合に拘らず一定である。よって、B/Aを演算すれば、その算出値は、平坦区間の時間長Bの短長の程度、すなわち、S字カーブS0、S1の分離具合を示すものとなる。
図4は、光ピックアップ装置の特性を評価する際の流れを示すフロー図である。
図4(a)を参照して、特性評価時には、まず、評価対象の光ピックアップ装置を用いて、テストディスク10に対しフォーカスサーチが行われる(S101)。次に、かかるフォーカスサーチ時に取得されたフォーカスエラー信号上の2つのS字カーブS0、S1の時間間隔Aが上記の如くして求められる(S102)。また、上記図3(b)を参照して説明した如くして、S字カーブS0、S1について、接線L0、L1が求められる(S103)。ここでは、上記図3(b)に示す如く、ピーク振幅Pb、Paの1/2の大きさとなる位置において接線L0、L1が求められる。そして、接線L0、L1とフォーカスエラー信号の基準レベルとが交わる交点間の時間間隔が平坦区間の時間長Bとして求められる(S104)。
このようにして時間間隔Aと時間長Bが求まると、次に、B/Aが演算され、その演算結果は予め決められた閾値α以上であるかが判別される(S105)。上記のようにテストディスク10の中間層13の厚みが20μmである場合、閾値αは、α=0.1に設定される。ここで、B/A≧αであれば(S105:YES)、当該光ピックアップ装置の層間分離特性は適正であると評価される(S106)。他方、B/A≧αでなければ(S105:NO)、当該光ピックアップ装置の層間分離特性は不適正であると評価される(S107)。
なお、図4(a)のフローのS103では、ピーク振幅Pb、Paの1/2の大きさとなる位置において接線L0、L1を求めたが、ピーク振幅Pb、Paの1/4の大きさとなる位置において接線L0、L1を求めても良い。また、図4(b)のS110に示す如く、S字カーブS0の2つ目のピークタイミングとS字カーブS1の1つ目のピークタイミングからそれぞれ同じ時間幅ΔtだけML区間側にシフトしたフォーカスエラー信号の位置において、接線L0、L1を求めても良い。図4(b)のその他のステップは、同図(a)と同じである。なお、S105では、演算値B/Aがα(=0.1)以上であるかを判別したが、α(=0.1)を超えるかを判別しても良い。
次に、図5(a)を参照して、上記閾値αの設定方法について説明する。同図(a)は、テストディスク10の中間層13の厚みを変化させつつ基準光学系を備えた光ピックアップ装置を用いて上記演算値B/Aを実測した測定結果を示す図である。実測値は、同図中にプロットされている。なお、「基準光学系」とは、光学設計値および光学レイアウトが適正化された光学系のことである。
ここでは、基準光学系のレーザ波長λと対物レンズの開口数(NA)が、それぞれ、λ=405nm、NA=0.65に設定されている。また、上記図3における接線L0、L1は、ピーク振幅Pb、Paの1/4の大きさとなる位置において求められている。ピーク振幅Pb、Paの1/4の大きさとなる位置において接線L0、L1を求めても、中間層13の厚みと演算値B/Aの関係は、図5(a)の場合と略同様となる。
図5(a)を参照して、テストディスク10の中間層13の厚みが上記の如く20μmに設定されている場合、基準光学系について実測された演算値B/Aは、0.2をやや上回ることとなる。よって、上記の場合には、演算値B/Aが0.2以上であれば、評価対象の光ピックアップ装置の層間分離特性は適正であると評価される。
しかし、中間層13の厚みは、テストディスク10の形成誤差等に起因して、20μmを中心に揺らぎが生じる可能性がある。このため、評価時にフォーカスサーチを行った領域の中間層13の厚みが20μmから変動していると、層間分離特性が適正であるにも拘らず演算値B/Aが0.2を下回る場合が起こり得る。たとえば、ディスク全面においての変動幅の最大値が7μmであると仮定し、評価時にフォーカスサーチを行った領域がこの最大変動幅の位置であるとすると、その際の中間層13の厚みは13μmとなる。この場合、基準光学系と同等の層間分離特性を有する光ピックアップ装置によって評価を行うと、図5(a)を参照して分かるとおり、演算値B/Aは0.1程度となる。
上記図4のフロー図では、このような場合にも光ピックアップ装置の層間分離特性が適正であると判別されるよう、閾値αを、α=0.1に設定した。なお、評価を厳しくして層間分離特性の適正化を図る場合には、閾値αを、0.1〜0.2の範囲に設定すると良い。
なお、上記では、テストディスク10の中間層13の厚みを20μmに設定したため、ディスク起因によるバラつきを考慮して、閾値αを0.1に設定したが、たとえば、テストディスク10の中間層13の厚みを30μmに設定する場合には、図5(a)から、閾値αは0.4程度に設定される。このように、閾値αはテストディスク10の中間層13の厚みに応じて適宜変更される。
以上のとおり、本実施の形態によれば、光ピックアップ装置の層間分離特性を円滑かつ適正に評価することができる。
なお、上記図4のフロー図に従う評価は、ピット長とトラックピッチの異なるシステムリードインエリア/システムリードアウトエリアとデータエリア(図2のデータ/データリードイン/データリードアウト)の両方で行うことが望ましく、また、テストディスク10の内周部、中周部、外周部で行うのが望ましい。こうすると、トラックピッチとマーク長が異なって光学的干渉が異なった場合でも層間分離が正確にできることを確認できる。また、ピットのないコネクションエリアにて測定評価を行っても良い。さらに、上記実施の形態では、テストディスク10にピットを形成したが、ピットを形成せずに記録層12、14を鏡面にて形成しても良い。この場合、コネクションアリア等の鏡面にはピットやトラックがないため、これらによる光学的干渉のない状態で光ピックアップ装置の特性を確かめることができる。
ところで、上記実施の形態では、テストディスク10の中間層13の厚みを20μmに設定したが、これ以外の厚みに設定することもできる。
図5(a)を参照すると、中間層13の厚みが13〜40μmの範囲にあるときに、中間層13の厚みと演算値B/Aの関係がリニアとなり、この範囲の前後では、両者の関係が急激に変化する。すなわち、中間層13の厚みが13μmよりも小さくなると、演算値B/Aが急激に低下するが、これは、層間クロストークの影響によるものと考えられる。
図5(b)は、中間層13の厚みと層間クロストーク(xtalk)の関係をシミュレーションしたものである。同図から分かるとおり、層間クロストーク(xtalk)は、記録層12、14の間隔(中間層13の厚み)が小さくなるほど増加し、間隔が14μm以下で50%以上に達する。同図(a)の実測結果において、中間層13の厚みが13μmよりも小さくなると演算値b/aが急速に低下するのは、層間クロストークによって、S字カーブS0、S1の分離が限界に達したことによるものと考えられる。このことから、テストディスク10の中間層13の厚みは、13μm以上に設定する必要がある。中間層13の厚みが13μmの場合、基準光学系によって測定したときの演算値B/Aは0.1であるから、演算値B/Aにて中間層13の厚みを規定する場合には、演算値B/Aが0.1以上となるように中間層13の厚みを設定する必要がある。
他方、中間層13の厚みが40μmを超える場合にも、演算値B/Aが急激に低下する。これは、球面収差が生じたことによるものであり、中間層13の厚みが40μmを超えると層間隔による正確なS字カーブが得られなくなることを示している。このときの演算値B/Aは0.7である。よって、テストディスク10の中間層13の厚みは、40μm以下、あるいは、演算値B/Aが0.7以下となるよう設定する必要がある。
以上から、中間層13の厚みは、13μm〜40μm程度に設定する必要がある。しかし、これは、中間層13の厚みに揺らぎがないと想定した場合のものであって、実際には、上記の如く、ディスク形成誤差等によって、中間層13の厚みに揺らぎが想定される。よって、この揺らぎを考慮すれば、テストディスク10の中間層13の厚みは、20μm〜35μm程度に設定するのが好ましく、さらに限定的には、より安定な評価を行うために、25μm〜30μm程度に設定するのが好ましい。
また、中間層13の厚みを演算値B/Aにて規定する場合には、中間層13の厚みは、演算値B/Aが0.1〜0.7程度となるよう設定する必要がある。しかし、これも、上記の場合と同様、中間層13の厚みに揺らぎがないと想定した場合のものである。よって、この揺らぎを考慮すれば、テストディスク10の中間層13の厚みは、演算値B/Aが0.2〜0.6程度となるよう設定するのが好ましく、さらに限定的には、演算値B/Aが0.4〜0.5程度となるよう設定するのが好ましい。
本実施の形態による評価は、ディスクが静止した状態で行っても良い。これは、テストディスク10がROMディスクで、よほど強いレーザ光を照射しなければ変形しないためであり、このように静止した状態で評価を行うと、ディスク回転による回転ぶれの影響を抑制でき、測定精度を高めることができる。
本実施の形態における評価方法は、表1に示したディスクパラメータのデータを正確に再生可能とする光ピックアップ装置に好適な検査方法であり、N.A.が0.6〜0.9、レーザ波長が395〜420nmの範囲の光学系を備え、かつ、基板の屈折率が1.4〜1.75の範囲で、基板11の厚みが0.58〜0.65、最短ピット長(2T)が0.408μm以下(システムリードイン)およびトラックピッチが0.68μm以下(システムリードイン)の高密度多層光ディスクを再生可能な光ピックアップ装置の検査に好適なものである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記以外に種々の変更が可能である。たとえば、本発明は、層間が狭くなり層分離が重要な多層ブルーレイディスクの記録/再生に用いる光ピックアップ装置の特性評価およびそのために用いるテストディスクに適用することもできる。ブルーレイディスクは記録層間の厚みはHDと同じであるがカバー層の厚みがHDの基板厚と異なっているため、上記実施の形態に係るテストディスク10の基板11を厚さ0.1μmのカバー層とすることで、ブルーレイディスク用のテストディスクを作成することが可能である。
なお、上記では、テストディスクにおける層間間隔の範囲を示したが、再生専用ディスクをテストディスクにおける層間間隔と同様の範囲に設定すれば、上記評価方法にて適正とされた光ピックアップ装置にて、当該再生専用ディスクを円滑に再生することができる。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
10 テストディスク
11 基板
12 記録層
13 中間層
14 記録層
15 基板
100 光ピックアップ装置
11 基板
12 記録層
13 中間層
14 記録層
15 基板
100 光ピックアップ装置
Claims (17)
- 積層方向に複数の記録層を有するテストディスクを用いて光ピックアップ装置の性能を評価する評価方法であって、
評価対象の光ピックアップ装置に前記テストディスクに対するフォーカスサーチを行わせる第1の工程と、
前記第1の工程において前記光ピックアップ装置について取得されたフォーカスエラー信号から当該フォーカスエラー信号上に連続して現れる第1および第2のS字カーブの分離度を検出する第2の工程と、
前記第2の工程にて検出された前記分離度が閾値範囲にあるかを判定する第3の工程を備え、
前記第2の工程は、前記第1のS字カーブと前記第2のS字カーブの間に存在する前記フォーカスエラー信号の平坦区間(B)を判定し、この平坦区間(B)と前記第1および第2のS字カーブの間隔(A)の比率から前記分離度を検出する、
ことを特徴とする光ピックアップ装置の評価方法。 - 請求項1に記載の光ピックアップ装置の評価方法において、
前記第2の工程は、
前記第1のS字カーブの2つ目のピーク位置から終端までの区間の予め決められた位置おいて当該第1のS字カーブに対し引かれる第1の接線を求める工程と、
前記第2のS字カーブの始端から1つ目のピーク位置までの区間の予め決められた位置おいて当該第2のS字カーブに対し引かれる第2の接線を求める工程と、
前記フォーカスエラー信号の基準レベルに前記第1の接線が交わる第1の交点と前記基準レベルに前記第2の接線が交わる第2の交点との間の区間を前記平坦区間(B)として取得する工程とを有する、
ことを特徴とする光ピックアップ装置の評価方法。 - 請求項2に記載の光ピックアップ装置の評価方法において、
前記第1の接線は、前記第1のS字カーブの2つ目のピークの振幅に対し所定の割合の大きさとなる前記第1のS字カーブの位置において求められ、
前記第2の接線は、前記第2のS字カーブの1つ目のピークの振幅に対し前記割合と同じ割合の大きさとなる前記第2のS字カーブの位置において求められる、
ことを特徴とする光ピックアップ装置の評価方法。 - 請求項2に記載の光ピックアップ装置の評価方法において、
前記第1の接線は、前記第1のS字カーブの2つ目のピークから終端側に所定の信号区間だけずれた前記第1のS字カーブの位置において求められ、
前記第2の接線は、前記第2のS字カーブの1つ目のピークから始端側に前記信号区間と同じ信号区間だけずれた前記第2のS字カーブの位置において求められる、
ことを特徴とする光ピックアップ装置の評価方法。 - 請求項1ないし4の何れか一項に記載の光ピックアップ装置の評価方法において、
前記テストディスクは、隣り合う前記記録層の標準間隔が20μmに設定され、
前記分離度は、B/Aの演算によって求められ、
前記第3の工程は、B/Aが0.1以上または0.1を超えるかを判定する、
ことを特徴とする光ピックアップ装置の評価方法。 - 光ピックアップ装置の性能を評価するためのテストディスクにおいて、
積層方向に複数の記録層を有し、
隣り合う前記記録層間の標準間隔が13μmから40μmまでの範囲に設定されている、
ことを特徴とするテストディスク。 - 請求項6に記載のテストディスクにおいて、
前記標準間隔が20μmから35μmの範囲に設定されている、
ことを特徴とするテストディスク。 - 請求項6に記載のテストディスクにおいて、
前記標準間隔が25μmから30μmの範囲に設定されている、
ことを特徴とするテストディスク。 - 請求項6に記載のテストディスクにおいて、
前記標準間隔が20μmに設定されている、
ことを特徴とするテストディスク。 - 請求項1に記載の評価方法に用いるテストディスクにおいて、
基準光学系を有する光ピックアップ装置にて前記工程1ないし3を行って得られる前記パラメータ値AおよびBからB/Aを求めたとき、B/Aの標準値が0.1から0.7の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されている、
ことを特徴とするテストディスク。 - 請求項10に記載のテストディスクにおいて、
前記B/Aの標準値が0.2から0.6の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されている、
ことを特徴とするテストディスク。 - 請求項10に記載のテストディスクにおいて、
前記B/Aの標準値が0.4から0.5の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されている、
ことを特徴とするテストディスク。 - 請求項10に記載のテストディスクにおいて、
前記B/Aの標準値が0.2となるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されている、
ことを特徴とするテストディスク。 - 再生専用の光ディスクにおいて、
基準光学系を有する光ピックアップ装置にて当該光ディスクに対しフォーカスサーチを行ったときにフォーカスエラー信号上に連続して現れる第1および第2のS字カーブ間の平坦区間(B)と前記第1および第2のS字カーブの間隔(A)の比率B/Aの標準値が0.1から0.7の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されている、
ことを特徴とする光ディスク。 - 請求項14に記載の光ディスクにおいて、
前記B/Aの標準値が0.2から0.6の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されている、
ことを特徴とする光ディスク。 - 請求項14に記載の光ディスクにおいて、
前記B/Aの標準値が0.4から0.5の範囲に含まれるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されている、
ことを特徴とする光ディスク。 - 請求項14に記載の光ディスクにおいて、
前記B/Aの標準値が0.2となるよう隣り合う前記記録層間の間隔が設定されている、
ことを特徴とする光ディスク。
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JP2007332417A JP2009157966A (ja) | 2007-12-25 | 2007-12-25 | 光ピックアップ装置の評価方法、テストディスクおよび光ディスク |
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