JP2009168869A - プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 バージョンアップ前のプラグインエフェクトによるプロセス41によって波形データに効果処理が施されているとする(図2(a))。バージョンアップ後のプラグインエフェクトによるプロセス42を立ち上げると、プロセス41で用いられていたパラメータがプロセス42に自動的にコピーされる。プロセス41,42の出力する効果処理データは、レベル調整部43,44によってクロスフェードされる(図2(b))。その後、プロセス41は解放され、プロセス42のみによって効果処理データが出力される(図2(c))。
【選択図】 図2
Description
(1)まず音楽処理ソフトウェアを立ち上げ、
(2)音楽処理ソフトウェアによってプラグインエフェクトを起動し、
(3)プラグインエフェクトに対するパラメータ設定を行う
という三段階の手順が必要であった。なお、ステップ(2)については、音楽処理ソフトウェアの初期設定時に所定のプラグインモジュール用のディレクトリ(プラグイン・ディレクトリ)に格納されているプラグインエフェクトのみが起動対象とされる場合が多い。また、(3)について特許文献1には、新規に追加されたチャンネルにプラグインエフェクトが適用される場合には、所定のデフォルトデータに示されているエフェクトパラメータを当該モジュールに自動的に設定する技術が開示されている。
また、「音楽処理ソフトウェアを立ち上げた後にプラグイン・ディレクトリに格納されたプラグインエフェクトも起動可能な音楽処理ソフトウェア」においても、再作成したプラグインエフェクトのテストのためには、
(1)以前のプラグインエフェクトに係るプロセスを停止・解放し、
(2)再作成したプラグインエフェクトに係るプロセスを立ち上げ、
(3)立ち上げたプラグインエフェクト・プロセスのパラメータを再設定する、
という手順を踏まなければならず、やはり作業が煩雑になるという問題があった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、プラグインエフェクトのテストを迅速に実行できるプログラムを提供することを目的としている。
請求項1記載のプログラムにあっては、コンピュータ上で起動されるプログラムであって、指定されたファイル名を有するプラグインエフェクト・ファイルを前記コンピュータに読み込ませることにより、供給された波形データに第1の効果処理を施す第1のエフェクトプロセスを起動する第1の起動過程(SP24)と、入力波形データを前記第1のエフェクトプロセスに供給するとともに、該第1のエフェクトプロセスから出力された第1の効果処理データを受信する第1の効果処理過程(40,図2(a))と、ユーザからの再読込み指示(リロードボタン62の押下)に応じて、前記ファイル名を有するプラグインエフェクト・ファイルを前記コンピュータに読み込ませることにより、供給された波形データに第2の効果処理を施す第2のエフェクトプロセスを起動する第2の起動過程(SP60,SP70〜SP86)と、前記入力波形データを前記第2のエフェクトプロセスに供給するとともに、該第2のエフェクトプロセスから出力された第2の効果処理データを受信する第2の効果処理過程(40,図2(b))と、前記第2のエフェクトプロセスが起動する以前に前記第1の効果処理データを出力波形データとして出力するとともに、前記第2のエフェクトプロセスが起動すると、前記第2の効果処理データを出力波形データとして出力する出力波形データ切換過程(SP82,43,44,45)とを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のプログラムにおいて、前記第1のエフェクトプロセスに対して前記第1の効果処理のパラメータを指定する第1のパラメータ指定過程(図3(c),ウィンドウ120における操作)と、前記第2のエフェクトプロセスが起動した後、該第2のエフェクトプロセスに対して、前記第1の効果処理のパラメータと同一のパラメータを指定する第2のパラメータ指定過程(46,SP78)とを前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする。
次に、本発明の一実施例のプラグインエフェクト試験装置の構成を図1を参照し説明する。
なお、本実施例の試験装置は、汎用パーソナルコンピュータと、該パーソナルコンピュータ上で動作する各種アプリケーションプログラムとによって構成されている。
図1において、2は通信インタフェースであり、ローカルエリアネットワークを介して他の機器との間で波形データのやりとりを行う。4は入力装置であり、文字入力用キーボードおよびマウス等から構成されている。6は演奏操作子であり、演奏用キーボード等から構成されている。
2.1.処理の概要
本実施例のプラグインエフェクト試験装置は、音楽処理ソフトウェアによって呼び出されるプラグインエフェクトの開発を支援するための試験装置であり、試験的にプラグインエフェクトを呼び出す「MyHostプログラム」なるアプリケーションプログラムが実行されることにより、試験装置上でアプリケーションプロセスが起動される。このアプリケーションプロセスにおいては、ユーザの操作に基づいて、指定されたプラグインエフェクトが実行され、通常状態においては、エフェクト処理を行う一のプラグインエフェクト・プロセスが、アプリケーションプロセスの子プロセスとして起動される。
次に、本実施例におけるユーザインタフェースについて説明する。
図3(a)において、80はMyHostプログラムに対応するアプリケーション・アイコンであり、82はMP3形式などの波形ファイルに対応する波形ファイルアイコンであり、84は開発中のプラグインエフェクトに対応するPEアイコンである。これらアイコン80,82,84は、ディスプレイ8のデスクトップウィンドウに表示されている。なお、図3(a)において波形ファイルアイコン82およびPEアイコン84は「1個」づつ図示しているが、実際には選択対象となり得る複数の波形ファイルアイコンおよびPEアイコンを表示させておくと好適である。ここで、ユーザがアイコン80をマウスでダブルクリックすると、MyHostプログラムが起動され、該プログラムによってMyHostアプリケーションウィンドウ50がデスクトップウィンドウに表示される。
次に、MyHostプログラムが起動された場合の動作を説明するが、最初にMyHostプログラムの起動方法について説明しておく。
MyHostプログラムは、アプリケーション・アイコン80(図3(a)参照)を単にマウスでダブルクリックすることによって起動することができるが、この場合には、波形データの入力元およびプラグインエフェクトが指定されない状態でMyHostプログラムが起動されることになる。一方、波形ファイルアイコン82がアプリケーション・アイコン80にドラッグアンドドロップされると、アイコン82に係る波形ファイルが入力元として指定された状態でMyHostプログラムが起動される。また、PEアイコン84がアイコン80にドラッグアンドドロップされると、PEアイコン84に係るプラグインエフェクトが指定された状態でMyHostプログラムが起動される。
2.4.1.PE選択コンボボックス60における選択操作
次に、上記ステップSP32において実行されるイベント処理の具体例を説明する。まず、PE選択コンボボックス60においてプラグインエフェクトが指定されると、その入力操作が「イベント」として検出され、図5(a)に示すイベントルーチンが起動される。図5(a)において処理がステップSP40に進むと、プラグイン・ディレクトリ内において、指定されたプラグインエフェクトがサーチされる。次に、処理がステップSP42に進むと、該プラグインエフェクトが存在するか否かが判定される。
MyHostアプリケーションウィンドウ50にPEアイコン84がドラッグアンドドロップされると、図5(b)に示すイベントルーチンが起動される。図5(b)において処理がステップSP50に進むと、PEファイル読込サブルーチンが呼び出される。その際、ドラッグアンドドロップされたPEアイコン84に係るプラグインエフェクトのファイル名と、「リロード無」の指定とが該サブルーチンに渡される。次に、処理がステップSP52に進むと、上記ステップSP48と同様にPE履歴が更新され、本ルーチンが終了する。
MyHostアプリケーションウィンドウ50においてリロードボタン62がマウスでクリックされると、図5(c)に示すイベントルーチンが起動される。図5(c)において処理がステップSP60に進むと、PEファイル読込サブルーチンが呼び出される。その際、現在起動されている第1のエフェクトプロセスに係るプラグインエフェクトと同一のファイル名と、「リロード有」の指定とが該サブルーチンに渡される。そして、本ルーチンはその後に直ちに終了する。
次に、上記ステップSP46,SP50,SP60において呼び出されるPEファイル読込サブルーチンの動作を図6を参照し説明する。
図6において処理がステップSP70に進むと、指定されたプラグインエフェクト・ファイルが、プラグイン・ディレクトリからテンポラリ・ディレクトリにコピーされる。その際、コピー先のファイルには、適宜ユニークなファイル名が付与される。また、コピー元のファイルのデータファイル(コピー元のファイルに適用されていたパラメータデータを記録するデータファイル)が存在する場合には、コピー先のファイルに適用されるデータファイルとしてテンポラリ・ディレクトリにコピーされる。次に、処理がステップSP72に進むと、テンポラリ・ディレクトリにコピーされた該プラグインエフェクト・ファイルがRAM30内の所定領域に読み込まれる。次に、処理がステップSP74に進むと、新たに読み込まれたプラグインエフェクトが実行されることにより、新たなエフェクトプロセス、すなわち第2のエフェクトプロセスが起動される。
図5,図6を参照して説明したイベント処理は、図4のステップSP32において呼び出される各種イベント処理の具体例であるが、上述した以外のイベントが生じた場合にも、当該イベントに応じた処理が実行される。例えば、図3(a)のMyHostアプリケーションウィンドウ50においてパラメータ編集ボタン64がマウスでクリックされると、PE選択コンボボックス60において選択されているプラグインエフェクトに対応するパラメータ編集ウィンドウ(例えば図3(c)に示すウィンドウ120)を表示するイベント処理が実行される。
さらに、「リロード有」が指定された場合には、第1のプラグインエフェクトに適用されていたパラメータが第2のプラグインエフェクトに自動的に適用されるから、第2のプラグインエフェクトに対して改めてパラメータを指定する手間も省くことが可能である。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例のステップSP6においては、入力履歴に記録された前回の入力元に対応する入力元の存在の有無をチェックするようになっていたが、それに加えて、それ以前の入力元についても順次チェックするようにしてもよい。その場合、まず、[1]前回の入力元の有無をチェックし、存在すればステップSP10に進み、存在しなければその前の入力元をチェックし、[2]チェックした入力元が存在すればステップSP10に進み、存在しなければその前の入力元をチェックし、以下[2]の処理を適宜の回数ないし入力履歴に記録のある限り繰り返すようにすればよい。
Claims (2)
- コンピュータ上で起動されるプログラムであって、
指定されたファイル名を有するプラグインエフェクト・ファイルを前記コンピュータに読み込ませることにより、供給された波形データに第1の効果処理を施す第1のエフェクトプロセスを起動する第1の起動過程と、
入力波形データを前記第1のエフェクトプロセスに供給するとともに、該第1のエフェクトプロセスから出力された第1の効果処理データを受信する第1の効果処理過程と、
ユーザからの再読込み指示に応じて、前記ファイル名を有するプラグインエフェクト・ファイルを前記コンピュータに読み込ませることにより、供給された波形データに第2の効果処理を施す第2のエフェクトプロセスを起動する第2の起動過程と、
前記入力波形データを前記第2のエフェクトプロセスに供給するとともに、該第2のエフェクトプロセスから出力された第2の効果処理データを受信する第2の効果処理過程と、
前記第2のエフェクトプロセスが起動する以前に前記第1の効果処理データを出力波形データとして出力するとともに、前記第2のエフェクトプロセスが起動すると、前記第2の効果処理データを出力波形データとして出力する出力波形データ切換過程と
を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 前記第1のエフェクトプロセスに対して前記第1の効果処理のパラメータを指定する第1のパラメータ指定過程と、
前記第2のエフェクトプロセスが起動した後、該第2のエフェクトプロセスに対して、前記第1の効果処理のパラメータと同一のパラメータを指定する第2のパラメータ指定過程と
を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする請求項1記載のプログラム。
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