JP2009168469A - Sprセンサチップ及びこれを用いたsprセンサ - Google Patents

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下山  勲
Kiyoshi Matsumoto
松本  潔
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英治 岩瀬
Tetsuro Suga
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Abstract

【課題】小型化に適するSPR(表面プラズモン共鳴)センサチップ及びこれを用いたSPRセンサを提供する。
【解決手段】回折格子面6が、金属膜4の表面又はその近傍に形成されている。回折格子面6は、回折格子面6で回折された入射光によって、金属膜4上において、表面プラズモン共鳴を発生させることが可能となっている。ピッチ変更部10は、回折格子面6における格子のピッチを変更する。この発明では、多様な間隔を有する回折格子面を個別に用意する必要がないため、チップの小型化が可能になる。また、一つの回折格子面を用いて、多様なピッチの回折格子を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、SPRセンサチップ及びこれを用いたSPRセンサに関するものである。本発明は、特に、回折格子型のSPRセンサチップに関係している。
SPR(Surface Plasmon Resonance;表面プラズモン共鳴)センサチップは、SPRセンサにおいて用いられる光学部品である。SPRセンサの動作原理は、既によく知られているが、以下においてその概要を説明する。
SPRセンサチップとしては、いわゆるプリズム型と回折格子型という二つのタイプが存在する。
下記非特許文献1及び特許文献1には、プリズム型のSPRセンサチップが記載されている。この技術では、プリズムを介して金属膜に光を照射し、当該膜の近傍において、エバネッセント波を発生させる。一方、金属膜の表面には、光の照射により、同時に、表面プラズモンが発生する。所定の共鳴条件に合致すると、エバネッセント波と表面プラズモンとが共鳴し(すなわち表面プラズモン共鳴が発生し)、光の反射量が減少する。
表面プラズモン共鳴における共鳴条件には、例えば、光の入射角、光の波長、金属膜周囲の媒質の屈折率などの条件が含まれる。
そこで、例えば、光の入射角を変化させ(すなわち掃引させ)、反射光量が減少するときの入射角(共鳴角)を測定する。この共鳴角は、媒質の屈折率に依存するので、共鳴角の変化を計測することにより、媒質の屈折率変化を検出することができる。もちろん、屈折率は誘電率に依存するので、誘電率の測定も可能である。したがって、この技術では、試料を金属膜の表面に配置することにより、当該試料の特性変化を検出することができる。
一般に、SPRセンサの利点として、以下の3点が知られている。
・高感度:金属膜表面における屈折率の変化に対応して、反射光強度が、非常に敏感に変化する。
・試料へのラベル化が不要:試料に対して蛍光を付するなどのラベル付けが不要なので、研究室以外での使用が容易である。
・リアルタイム性:金属膜表面の試料における、時々刻々の特性変化を、リアルタイムで測定することができる。
ところで、前記プリズム型のSPRセンサチップは、プリズムを用いるために、装置が大型化、重量化しやすく、また、コストが高くなりやすいという不都合がある。
一方、下記非特許文献2〜4には、回折格子型のSPRセンサチップが記載されている。この技術では、金属膜において表面プラズモン共鳴を発生させるために、プリズムに代えて、回折格子が用いられている。
この回折格子を用いる技術においても、基本的な動作原理は、プリズムを用いるタイプと同様であり、試料の特性を測定することができる。また、プリズムを用いないために、装置の小型化、軽量化に適するという利点もある。
しかしながら、回折格子型のSPRセンサチップにおいても、前記の動作原理から、試料の特性を測定するためには、基本的に、光の入射角度を変化させなければならない。そのような機構は、一般に、装置全体の大型化、重量増、あるいは高コスト化につながりやすいという不都合がある。
このため、下記特許文献2の技術では、一つのチップ上に、複数の回折格子を設けている。これらの回折格子は、互いに異なるピッチを備えている。回折格子のピッチが変更されることは、表面プラズモン共鳴の条件を変更することになるので、どの格子において吸収が生じたかを検出することで、試料の特性を測定することができる。
しかしながら、この特許文献2の技術では、以下のような不都合がある。
・複数の回折格子をチップ上に設けなければならないので、チップが大型化する。
・一つのチップに搭載できる回折格子の数が少ない場合は、ピッチ変化の間隔が広くなってしまい、測定精度が劣化する。
・測定精度を上げるために、ピッチ変化の間隔を狭くすると、屈折率変化の測定レンジが狭くなってしまう。
・基本的に、複数の回折格子に対して同時に光を照射し、その反射光を受け取る必要があるので、光源や、受光素子や、光学系が、大型化、高コスト化しやすい。
・異なる回折格子に接触する試料の特性が等しくない(つまり均質的でない)場合には、異なる回折格子を用いて測定された特性は、当該試料の特性を示すことにならない。
J. Homola, S. S. Yee, and G. Gauglitz, "Surface plasmon resonance sensors: review," Sensors and Actuators B-Chemical, vol. 54, pp. 3-15, 1999. D. C. Cullen and C. R. Lowe, "A Direct Surface-Plasmon Polariton Immunosensor - Preliminary Investigation of the Nonspecific Adsorption of Serum Components to the Sensor Interface," Sensors and Actuators B-Chemical, vol. 1, pp. 576-579, 1990. P. T. Worthing and W. L. Barnes, "Efficient coupling of surface plasmon polaritons to radiation using a bi-grating," Applied Physics Letters, vol. 79, pp. 3035-3037, 2001. N. Zhang, R. Schweiss, Y. Zong, and W. Knoll, "Electrochemical surface plasmon spectroscopy - Recent developments and applications," Electrochimica Acta, vol. 52, pp. 2869-2875, 2007. 特開2007−263901号公報 特開2003−121350号公報
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものである。本発明の主な目的は、小型化に適するSPRセンサチップ及びこれを用いたSPRセンサを提供することである。
本発明は、下記のいずれかの項目に記載の構成を備えている。
(項目1)
金属膜と、回折格子面と、ピッチ変更部とを備えており、
前記回折格子面は、前記金属膜の表面又はその近傍に形成されており、
かつ、前記回折格子面は、前記回折格子面への入射光を回折するための格子を備えており、
さらに、前記回折格子面は、前記回折格子面で回折された入射光によって、前記金属膜上において、表面プラズモン共鳴を発生させることが可能となっており、
前記ピッチ変更部は、前記回折格子面における前記格子のピッチを変更する構成となっている
ことを特徴とするSPRセンサチップ。
本発明の回折格子面は、特定の共鳴条件に合致したときに、金属膜での表面プラズモンと、金属膜近傍でのエバネッセント波との共鳴を発生させることができるものである。したがって、共鳴条件に合致しない格子ピッチであった場合は、表面プラズモン共鳴を生じないので、金属膜で反射された光の強度は強いままである。
この発明によれば、ピッチ変更部により、回折格子面における格子のピッチを変更することができる。このため、多様な間隔を有する回折格子面を用意する必要がなく、チップの小型化が可能になる。また、一つの回折格子面を用いて、多様なピッチの回折格子を得ることができるので、ピッチの変更間隔を狭くすることにより、測定精度を向上させることもできる。また、一つの回折格子面における格子のピッチを変更することができるので、均質でない試料の測定においても、高い測定精度を得ることが可能になる。
(項目2)
前記金属膜の表面には、凹部と凸部とが交互に、かつ、一定のピッチで形成されており、
前記回折格子面は、前記金属膜の表面により構成されている
ことを特徴とする項目1に記載のSPRセンサチップ。
項目2に記載されるように、本発明の回折格子面は、金属膜の表面における凹凸形状により構成されることができる。
(項目3)
前記ピッチ変更部は、前記金属膜を、その一面側から他面側に向けて膨出させることにより前記格子のピッチを変更する構成となっている
ことを特徴とする項目2に記載のSPRセンサチップ。
金属膜を膨出させることにより、回折格子面が形成された金属膜の曲率が変化し、これによって、格子のピッチを変更することができる。金属膜の他面側に回折格子面を形成すれば、他面側への膨出によって、ピッチを広げることができる。金属膜の一面側に回折格子面を形成すれば、他面側への膨出によって、ピッチを狭めることができる。また、膨出は、例えば、金属膜を押し出すことによって、あるいは、金属膜を引き寄せることによって実現することができる。金属膜の膨出のためには、流体(正圧又は負圧)を用いる方法、電磁力(反力又は引力)を用いる方法、機械力を用いる方法など、適宜の技術を用いることができる。
(項目4)
前記ピッチ変更部は、加圧流体を備えており、
かつ、前記ピッチ変更部は、前記加圧流体を前記金属膜における前記一面側に押しつけることによって、前記金属膜を膨出させる構成となっている
ことを特徴とする項目3に記載のSPRセンサチップ。
この発明によれば、加圧流体を用いて、金属膜を膨出させることができる。加圧流体としては、例えば液体や気体である。動作精度を確保するためには、弾性変形しにくい液体が好適である。加圧流体と金属膜とは直接に接触する必要はなく、間接的に接触していてもよい。要するに、加圧流体からの押圧力により金属膜が膨出できればよい。
(項目5)
さらに、基板と、弾性膜とを備えており、
前記金属膜は、前記弾性膜の表面上に配置されており、
かつ、前記金属膜は、前記弾性膜によって支持されており、
前記基板は、前記加圧流体を収納する収納部を備えており、
前記収納部の一面側は開口されており、
前記弾性膜は、前記収納部における前記一面側を覆うように配置されており、
前記ピッチ変更部は、前記加圧流体を前記弾性膜へ押しつけることにより、前記金属膜を膨出させる構成となっている
ことを特徴とする項目4に記載のSPRセンサチップ。
(項目6)
前記ピッチ変更部は、前記金属膜に対して、前記格子の延長方向に交差する方向における引っ張り力を加えることにより、前記格子のピッチを変更する構成となっている
ことを特徴とする項目2に記載のSPRセンサチップ。
(項目7)
前記ピッチ変更部は、加圧流体と、支持体とを備えており、
前記支持体は、基部と、この基部の一面側に突出された少なくとも二つの支持部とを備えており、
前記二つの支持部は、前記格子の延長方向に交差する方向における、前記金属膜の両端部近傍に取り付けられており、
かつ、前記ピッチ変更部は、前記加圧流体を前記支持体における前記基部の他面側に押しつけることによって、前記基部を膨出させ、これによって、前記金属膜に前記引っ張り力を与える構成となっている
ことを特徴とする項目6に記載のSPRセンサチップ。
(項目8)
さらに、電圧印加部を備えており、
前記電圧印加部は、前記金属膜に交流電圧を印加することにより、前記金属膜に表面弾性波を発生させる構成となっており、
前記回折格子面は、前記表面弾性波によって形成された、前記金属膜表面の凹凸により構成されており、
前記ピッチ変更部は、前記電圧印加部における周波数変更手段であることを特徴とする項目1に記載のSPRセンサチップ。
この発明では、回折格子面を、金属膜に発生した表面弾性波(Surface Acoustic Wave)により構成している。この発明によれば、表面弾性波の波長(空間周波数に相当する)を変更することにより、回折格子面における格子のピッチを変更することができる。表面弾性波の波長を変更するためには、印加電圧の周波数を変更すればよい。
(項目9)
項目1〜8のいずれかに記載されたSPRセンサチップと、光源と、反射光検出部とを備えており、
前記光源は、前記SPRセンサチップにおける前記回折格子面に向けて光を照射する構成となっており、
前記反射光検出部は、前記回折格子面で反射された前記光の光量を検出する構成となっている
ことを特徴とするSPRセンサ。
(項目10)
請求項1〜8のいずれか1項に記載されたSPRセンサチップを用いた試料の解析方法であって、以下を含む:
(1)前記SRPセンサチップにおける前記金属膜の近傍に試料を配置するステップ;
(2)前記SPRセンサチップにおける前記回折格子面に向けて光を照射するステップ;
(3)前記金属膜で反射された光の光量を検出するステップ;
(4)前記ピッチ変更部により、前記回折格子面のピッチを変更した後、前記(2)及び(3)のステップを繰り返すことによって、表面プラズモン共鳴による反射光の吸収が生じたときのピッチ量を特定し、これにより、試料の特性を解析するステップ。
この発明において、ピッチ量とは、ピッチ量の絶対値でもよいし、その差分でもよい。また、ピッチ量そのものでなく、それに関連する物理量(例えば回折格子面の膨出量や引っ張り量など)も、ここで言うピッチ量の概念に含まれる。
本発明によれば、小型化に適するSPRセンサチップ及びこれを用いたSPRセンサを提供することが可能になる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るSPRセンサチップ(以下、単に「チップ」と略称することがある)2を、図1に基づいて説明する。
このチップ2は、金属膜4と、回折格子面6と、弾性膜8と、ピッチ変更部10と、基板12とを備えている。
前記弾性膜8の上面には、一定のピッチで、凹凸が交互に形成されている。弾性膜8の材質としては、例えばパリレンなどの、可撓性のある樹脂を用いることが好ましい。ただし、弾性膜8としては、後述するように回折格子面を弾性変形させることができる柔軟性を有する材質であればよい。
金属膜4は、前記の様に構成された弾性膜8の表面上に配置されており、かつ、金属膜4は、弾性膜8によって支持されている。より具体的には、この例における金属膜4は、弾性膜8の上面に、蒸着のような適宜の手段により密着させられている。
これにより、金属膜4の表面には、凹部42と凸部44とが交互に、かつ、一定のピッチで形成されている。
金属膜4の材質としては、例えば、金(Au)や銀(Ag)である。金属膜4の材質としては、これらに限らず、表面プラズモン共鳴(SPR)を発生させるものであれば使用可能である。
また、本実施形態における回折格子面6は、凹部42と凸部44とを備える金属膜4の表面により構成されている。つまり、この例では、それぞれの凸部44が、回折格子における格子を形成していると把握することができる。これにより、この実施形態では、回折格子面6が、金属膜4の表面に形成されたものとなっている。ただし、回折格子面6は、金属膜4での表面プラズモン共鳴を発生できる程度に、金属膜4の近傍に形成されていればよい。すなわち、一般に、金属膜の表面近傍数100nm程度の位置に回折格子が存在すればSPR励起は可能と考えられる。
また、前記の構成により、本実施形態の回折格子面6は、「回折格子面6への入射光を回折することにより、金属膜4上において表面プラズモン共鳴を発生させることが可能なもの」となっている。もちろん、表面プラズモン共鳴は、所定の条件を満たす場合にのみ発生し、そうでない場合には発生しない。
ピッチ変更部10は、加圧流体102を備えている。かつ、ピッチ変更部10は、加圧流体102を金属膜4における一面側(図1(a)において下面側)に押しつけることによって、金属膜4を膨出させる構成となっている。具体的には、この例では、加圧流体102は、弾性膜8を介して金属膜4に向けて押しつけられる。
加圧流体102を金属膜4に向けて押しつける手段としては、例えば、加圧流体102の静水圧を上昇させればよい。そのためには、例えば、適宜のアクチュエータ(図示せず)を用いて、加圧流体102を押圧することが考えられる。加圧流体102から金属膜4への押圧力を調整することにより、金属膜4の膨出量を制御することができる。
この実施形態においては、前記の構成により、ピッチ変更部10が、金属膜4を、その一面側から他面側に向けて膨出させることができるようになっている。また、ピッチ変更部10は、これにより、回折格子面6における格子のピッチを変更することができるようになっている。
本実施形態の加圧流体102としては、例えば液体や気体である。動作精度を確保するためには、弾性変形しにくい液体が好適である。
基板12は、加圧流体102を収納する収納部122を備えている。すなわち、収納部122は、基板12の内部を部分的に空洞にすることによって形成されている。この実施形態では、基板12の材料として、シリコン結晶が用いられている。シリコン結晶は、一般に、マイクロファブリケーションに適する材料である。ただし、シリコン以外の適宜な材料を用いることは可能である。
収納部122の一面側(図1(a)において上面側)は開口されている。弾性膜8は、収納部122における一面側を覆うように配置されている。これにより、加圧流体102を弾性膜8へ押しつけることができるようになっている。
(第1実施形態の動作)
本実施形態のチップ2においても、基本的には、従来のSPRセンサチップと同様に動作する。すなわち、試料を金属膜4の近傍に配置した状態で、回折格子面6(すなわち金属膜4の表面)に向けて光を入射する。そして、反射光の強度を測定することにより、入射光の共鳴角を検出することができる。図1(b)では共鳴角を符号θ1で表している。この共鳴角の変化に基づいて、試料の特性を測定することができる。
ここで、従来は、共鳴角の変化を調べるために、入射光の入射角を掃引する必要があり、そのための装置構成が必要になるという不都合があった。
これに対して、本実施形態においては、入射光の掃引に代えて、以下の動作を行う。すなわち、ピッチ変更部10を用いて、金属膜4を膨出させる。これにより、回折格子面6における格子ピッチを動的に変化させることができる。ここで、金属膜4を膨出させる動作においては、膨出量(つまりピッチ変化量)を連続的に変化させてもよいし、離散的に変化させても良い。離散的に変化させる場合における、変化量の間隔は、測定条件や測定時間などの種々の条件に合わせて適宜に設定することができる。
図1に示す例においては、金属膜4が押圧されていない状態(図1(a))での、回折格子面6のピッチが、符号aで表されている(図1(b)参照)。ついで、図1(c)のように金属膜4を膨出させることによって、図1(d)のように、回折格子面のピッチを、a+Δaに広げることができる。ここでΔaは、回折格子面のピッチにおける変化量である。このときの共鳴角を図1(d)では符号θ2で示している。
本実施形態では、金属膜4の膨出量を調整することにより、ピッチの変化量Δaを制御することができる。
金属膜4の膨出と共鳴角の変化との関係を図2に示す。この例では、入射角を符号θで表している(図2(a))。
図2(b)に示す破線は、金属膜4を膨出させる前の状態を示す。このグラフにおいて横軸は入射角、縦軸は0次回折光(すなわち反射光)の強度を示す。一方、図2(b)に示す実線は、金属膜4を膨出させた後の状態を示す。ここから、金属膜4の膨出により、共鳴角が変化することが判る。なお、ここでは入射光波長その他の条件は共通としている。したがって、本実施形態のチップによれば、金属膜4の膨出により、格子のピッチを変更することができ、その結果、共鳴条件を変化させることができる。このことは、共鳴を生じるときのピッチ(いわば「共鳴ピッチ」)の変化に基づいて、試料の特性の変動を検出できることを意味する。
この実施形態のチップ2によれば、ピッチ変更部10により、回折格子面6における格子のピッチを動的に変更することができる。このため、多様な間隔を有する回折格子面6を用意する必要がなく、チップの小型化が可能になる。
また、本実施形態では、一つの回折格子面6を用いて、多様なピッチの回折格子を得ることができるので、ピッチの変更間隔を狭くすることにより、測定精度を向上させることもできる。もちろん、本実施例においても、必要があれば、複数の回折格子面を設けることは可能である。
また、一つの回折格子面6における格子のピッチを変更することができるので、均質でない試料の測定においても、高い測定精度を得ることが可能になる。
さらに、本実施形態では、金属膜4の駆動のために電圧印加を行わないので、試料に電界溶液を含む場合にも、電気分解や電気的ショートの問題を容易に回避することが可能となる。
なお、本実施形態のチップ2では、前記したとおり、金属膜4を膨出させることにより、回折格子面6が形成された金属膜4の曲率が変化し、これによって、格子のピッチを変更することができる。したがって、前記の例とは逆に、金属膜4の他面側(図1(a)において下面側)の回折格子面を利用する場合には、この他面側への膨出によって、格子のピッチを広げることができる。
さらに、金属膜4の一面側に回折格子面6を形成した上で、他面側へ金属膜4を膨出させる場合は、格子のピッチを狭めることができる。すなわち、ピッチの変化量Δaは正の値でも負の値であっても良い。
前記した実施形態では、加圧流体102を用いて金属膜4を膨出させたが、この膨出は、例えば、金属膜を押し出すことによって、あるいは、金属膜を引き寄せることによって実現してもよい。すなわち、金属膜4の膨出のためには、流体(正圧又は負圧)を用いる方法、電磁力(反力又は引力)を用いる方法、機械力を用いる方法など、適宜の技術を用いることが可能である。
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態に係るSPRセンサチップ2Aを、図3及び図4を参照して説明する。なお、この実施形態の説明においては、前記した第1実施形態のチップ2と基本的に共通する要素については、同一符号を付することにより、説明を簡略化する。
第2実施形態のチップ2Aにおけるピッチ変更部10は、加圧流体102と、支持体14とを備えている。
支持体14は、基部142と、この基部142の一面側(図3において上面側)に突出された少なくとも二つの支持部144・146とを備えている。
二つの支持部144・146は、回折格子面6における格子の延長方向(図3では紙面の厚さ方向)に交差する方向(図3では左右方向)における、金属膜4の両端部近傍に取り付けられている。具体的には、この例では、支持部144・146は、金属膜4の裏面に取り付けられた弾性膜8の裏面に固定されている。
本実施形態のピッチ変更部10は、加圧流体102を支持体14における基部142の他面側(図3において下面側)に押しつけることによって、基部142を膨出させ、これによって、金属膜4に引っ張り力を与える構成となっている(図4参照)。
すなわち、本実施形態のピッチ変更部10は、金属膜4に対して、格子の延長方向に交差する方向における引っ張り力を加えることにより、格子のピッチを変更する構成となっている。
本実施形態においては、前記した引っ張り力により格子のピッチを代えることにより、SPRにおける共鳴角を変化させることができる。
なお、第2実施形態のチップ2Aにおいても、加圧流体102を負圧にする等の手段により、金属膜4に対して圧縮力を加えることは可能である。この場合には、格子のピッチを縮めることができる。
第2実施形態のチップ2Aにおける他の構成及び利点は、前記した第1実施形態と同様なので、これ以上詳細な説明は省略する。
(第3実施形態)
つぎに、本発明の第3実施形態に係るSPRセンサチップ2Bを、図5及び図6を参照して説明する。なお、この実施形態の説明においては、前記した第1実施形態のチップ2と基本的に共通する要素については、同一符号を付することにより、説明を簡略化する。
第3実施形態では、平常時には凹凸を有しない金属膜16が用いられている(図5参照)。この実施形態の金属膜16は、平板状の支持基板18の表面に取り付けられており、これによって支持されている。
支持基板18の材質としては、本実施形態では、LiNbO3結晶が用いられている。他に好ましい材料としては、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、四ホウ酸リチウム(Li2B4O7)などがあるが、これらには限定されない。
さらに、本実施形態のチップ2Bは、電圧印加部20を備えている。電圧印加部20は、交流電源22と、櫛状電極24とを備えている。交流電源22には、電源周波数を調整することができる周波数変更手段(図示せず)が備えられている。
本実施形態のチップ2Bは、電圧印加部20によって金属膜16に交流電圧を印加することにより、金属膜16に表面弾性波を発生させる構成となっている。
また、本実施形態のチップ2Bにおける回折格子面は、表面弾性波によって形成された、金属膜表面の凹凸により構成されるものとなっている。
さらに、本実施形態のピッチ変更部は、電圧印加部20における周波数変更手段21に相当している。
この実施形態では、表面弾性波の波長(空間周波数に相当する)を変更することにより、回折格子面における格子のピッチを変更することができる。表面弾性波の波長を変更するためには、印加電圧の周波数を変更すればよい。
具体的には、表面弾性波の速さvを
v=3400m/s
とし、その周波数fを
f=3.4GHz
とすれば、1μm程度の格子間隔を得ることができる。
また、一般に、交流電圧の周波数変調においては、適切な電気回路を用いることにより、周波数変調帯域を広く取ることが可能である。このため、この実施形態では、格子のピッチを変更できるレンジを広く設定することができるという利点がある。しかも、この場合において、ピッチ変更の間隔は狭くできるので、広いレンジで、かつ、精度の良い測定が可能になる。
なお、この実施形態では、表面弾性波として、定在波を用いることも、進行波を用いることもできる。進行波を用いた場合には、振幅が0になる瞬間がないので、測定精度を一層向上できると考えられる。
第3実施形態のチップ2Bにおける他の構成及び利点は、前記した第1実施形態と同様なので、これ以上詳細な説明は省略する。
(実験例)
つぎに、前記した第1実施形態のSPRセンサチップ2を用いた実験例を、図7〜図9を参照して説明する。
まず、実験装置の構成を説明する。この実験装置では、光源26と、偏光子28と、反射光の検出器30とを用いる(図7参照)。
光源26としては、この例では、単一波長の光を発生させるレーザダイオードが用いられている。
偏光子28は、光源26からの光の偏光面をTM偏光に調整するものである。
検出器30は、チップ2で反射した光の強度(光量)を検出するものである。
この実験例では、
入射光のスポットサイズ:0.3mm
回折格子面における格子の初期ピッチ:1200nm
とされている。
また、この実験例に用いるチップ2(図8参照)では、基板12の収納部122の背面側(図8において下面側)を、背面膜104により覆っている。そして、この背面膜104の押し込み量dを調整することにより、金属膜4の膨出量を調整した。なお、図7において符号8aは、パリレン有機膜である弾性膜8を、Si製の基板12にボンディングするための接着層(この場合には、パリレン膜)である。
以上の条件下で、一定の押し込み量d毎に、入射角と反射光量との関係を測定した。結果を図9に示す。
図9(a)の横軸は入射角(°)、縦軸は反射光強度(μW)を示している。これによれば、押し込み量dの増加に従って、ディップB(つまり共鳴角)が左へ移動していることが判る。この例では、押し込み量d=0のときのディップBでの共鳴角が41.55°であるのに対して、押し込み量d=250μmのときのこの共鳴角が39.40°となっている。
図9(b)の横軸は、押し込み量d(μm)、縦軸はディップBでの共鳴角(°)である。このグラフから、回折格子面6のピッチを変更することによって、共鳴角の変化量として、2.15°を得ていることが判る。
(実施例)
第1実施形態のチップ2を利用したSPRセンサの具体的な実施例を図10に示す。なお、この実施例の説明に置いては、前記した実施態様及び実験例で説明した構成要素と基本的に共通する要素については、同一符号を付することにより、説明を簡略化する。
このセンサは、光源26と、偏光子28と、検出器30と、ハーフミラー32と、コリメータレンズ34と、サンプル流路36とを備えている。
検出器30としては、この例では、フォトダイオードが用いられている。
サンプル流路36は、金属膜4の回折格子面6に試料を接触させた状態で保持するためのものである。
この実施例のSPRセンサによれば、光源26からの光は、ハーフミラー32を通過後、コリメータレンズ34で平行光線となり、その後、金属膜4の回折格子面6に入射する。回折格子面6で反射した光は、入射光とは逆の経路を辿り、ハーフミラー32で反射されて、検出器30により検出される。
この実施例のセンサでは、弾性膜8の背後(図10では上部)にある背面膜104を押圧することにより、ピッチ変更部10の加圧流体102を介して、金属膜4を下方に膨出させることができる。これにより、このセンサでは、回折格子面6の格子のピッチを変化させることができる。
この例では、SPRを生じたときのピッチまたはその変化量に基づいて、試料の特性(例えば屈折率)を検出することができる。
つまり、このセンサにより、以下のステップで、試料の解析を行うことができる。
(1)SRPセンサチップにおける金属膜の近傍に試料を配置するステップ;
(2)SPRセンサチップにおける回折格子面に向けて光を照射するステップ;
(3)金属膜で反射された光の光量を検出するステップ;
(4)ピッチ変更部により、回折格子面のピッチを変更した後、前記(2)及び(3)のステップを繰り返すことによって、表面プラズモン共鳴による反射光の吸収が生じたときのピッチ量を特定し、これにより、試料の特性を解析するステップ。
この実施例のセンサでは、入射光の入射角を一定としておくことができる。このため、入射光の角度を制御する手段が不要になるという利点がある。
また、入射光の角度を変化させると、反射光を受光できる位置も変化するため、検出器30を可動とするか、あるいは、アレイ状の受光素子を用いる必要が生じる。これに対して、この実施例のセンサでは、検出器30の位置を一定とすることができるので、機構的に簡略となり、小型化、軽量化に適するという利点がある。
なお、前記実施形態及び実施例の記載は単なる一例に過ぎず、本発明に必須の構成を示したものではない。各部の構成は、本発明の趣旨を達成できるものであれば、上記に限らない。
本発明の第1実施形態に係るSPRセンサチップの構造を説明するための説明図である。図(a)はこのチップの横断面図、図(b)はこのチップの要部の斜視図、図(c)は金属膜が湾曲した状態におけるチップの横断面図、図(d)は格子ピッチが拡大した状態でのチップの斜視図である。 格子ピッチの変化と共鳴角との関係を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係るSPRセンサチップの構造を説明するための概略的な横断面図である。 図3のチップの動作を説明するための説明図である。 本発明の第3実施形態に係るSPRセンサチップの構造を説明するための概略的な横断面図である。 図5の平面図である。 実験例における実験装置を説明するための説明図である。 実験例における実験装置を説明するための説明図である。 実験例における実験結果を示すグラフである。 SPRセンサの実施例を説明するための概略的な横断面図である。
符号の説明
2・2A・2B SPRセンサチップ
4・16 金属膜
42 金属膜の凹部
44 金属膜の凸部
6 回折格子面
8 弾性膜
10 ピッチ変更部
102 加圧流体
104 背面膜
d 背面膜の押し込み量
12 基板
122 収納部
14 支持体
142 基部
144・146 支持部
18 支持基板
20 電圧印加部
21 周波数変更手段
22 交流電源
24 櫛状電極
26 光源
28 偏光子
30 検出器(反射光検出部)
32 ハーフミラー
34 コリメータレンズ
36 サンプル流路

Claims (10)

  1. 金属膜と、回折格子面と、ピッチ変更部とを備えており、
    前記回折格子面は、前記金属膜の表面又はその近傍に形成されており、
    かつ、前記回折格子面は、前記回折格子面への入射光を回折するための格子を備えており、
    さらに、前記回折格子面は、前記回折格子面で回折された入射光によって、前記金属膜上において、表面プラズモン共鳴を発生させることが可能となっており、
    前記ピッチ変更部は、前記回折格子面における前記格子のピッチを変更する構成となっている
    ことを特徴とするSPRセンサチップ。
  2. 前記金属膜の表面には、凹部と凸部とが交互に、かつ、一定のピッチで形成されており、
    前記回折格子面は、前記金属膜の表面により構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のSPRセンサチップ。
  3. 前記ピッチ変更部は、前記金属膜を、その一面側から他面側に向けて膨出させることにより前記格子のピッチを変更する構成となっている
    ことを特徴とする請求項2に記載のSPRセンサチップ。
  4. 前記ピッチ変更部は、加圧流体を備えており、
    かつ、前記ピッチ変更部は、前記加圧流体を前記金属膜における前記一面側に押しつけることによって、前記金属膜を膨出させる構成となっている
    ことを特徴とする請求項3に記載のSPRセンサチップ。
  5. さらに、基板と、弾性膜とを備えており、
    前記金属膜は、前記弾性膜の表面上に配置されており、
    かつ、前記金属膜は、前記弾性膜によって支持されており、
    前記基板は、前記加圧流体を収納する収納部を備えており、
    前記収納部の一面側は開口されており、
    前記弾性膜は、前記収納部における前記一面側を覆うように配置されており、
    前記ピッチ変更部は、前記加圧流体を前記弾性膜へ押しつけることにより、前記金属膜を膨出させる構成となっている
    ことを特徴とする請求項4に記載のSPRセンサチップ。
  6. 前記ピッチ変更部は、前記金属膜に対して、前記格子の延長方向に交差する方向における引っ張り力を加えることにより、前記格子のピッチを変更する構成となっている
    ことを特徴とする請求項2に記載のSPRセンサチップ。
  7. 前記ピッチ変更部は、加圧流体と、支持体とを備えており、
    前記支持体は、基部と、この基部の一面側に突出された少なくとも二つの支持部とを備えており、
    前記二つの支持部は、前記格子の延長方向に交差する方向における、前記金属膜の両端部近傍に取り付けられており、
    かつ、前記ピッチ変更部は、前記加圧流体を前記支持体における前記基部の他面側に押しつけることによって、前記基部を膨出させ、これによって、前記金属膜に前記引っ張り力を与える構成となっている
    ことを特徴とする請求項6に記載のSPRセンサチップ。
  8. さらに、電圧印加部を備えており、
    前記電圧印加部は、前記金属膜に交流電圧を印加することにより、前記金属膜に表面弾性波を発生させる構成となっており、
    前記回折格子面は、前記表面弾性波によって形成された、前記金属膜表面の凹凸により構成されており、
    前記ピッチ変更部は、前記電圧印加部における周波数変更手段であることを特徴とする請求項1に記載のSPRセンサチップ。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載されたSPRセンサチップと、光源と、反射光検出部とを備えており、
    前記光源は、前記SPRセンサチップにおける前記回折格子面に向けて光を照射する構成となっており、
    前記反射光検出部は、前記回折格子面で反射された前記光の光量を検出する構成となっている
    ことを特徴とするSPRセンサ。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載されたSPRセンサチップを用いた試料の解析方法であって、以下を含む:
    (1)前記SRPセンサチップにおける前記金属膜の近傍に試料を配置するステップ;
    (2)前記SPRセンサチップにおける前記回折格子面に向けて光を照射するステップ;
    (3)前記金属膜で反射された光の光量を検出するステップ;
    (4)前記ピッチ変更部により、前記回折格子面のピッチを変更した後、前記(2)及び(3)のステップを繰り返すことによって、表面プラズモン共鳴による反射光の吸収が生じたときのピッチ量を特定し、これにより、試料の特性を解析するステップ。
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