JP2009167823A - 内燃機関の排気熱エネルギー回収装置 - Google Patents

内燃機関の排気熱エネルギー回収装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 内燃機関のEGR装置に導入する排ガスを特別のガスクーラーを用いずに冷却し、排ガスの熱エネルギーを有効に利用しながら内燃機関のパティキュレートを減少させる。
【解決手段】 ガソリンエンジンGEの排気通路12の排ガス浄化装置13の下流位置にスターリングエンジンSEの受熱部を配置すると、スターリングエンジンSEで熱エネルギーが吸収されて下流の排ガスの温度が低下するため、その温度低下した排ガスをEGR通路14を介して吸気通路11に還流させることで、排ガス中のパティキュレートを減少させることができる。このように、スターリングエンジンSEを利用して排ガスの温度を低下させるので、排ガスを冷却する特別のガスクーラーが不要になって部品点数を削減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の排気通路の排ガス浄化装置の下流位置に、スターリングエンジンのシリンダ装置のピストンの頂面に臨む受熱部を配置した内燃機関の排気熱エネルギー回収装置に関する。
内燃機関の排気通路に設けた排ガス浄化装置の下流にγ型のスターリングエンジンのディスプレーサシリンダ装置の受熱部を臨ませ、このディスプレーサシリンダ装置と、それと協働するパワーシリンダ装置とによってクランクシャフトを回転させることで、排ガスの熱エネルギーを機械エネルギーに変換する内燃機関の排気熱エネルギー回収装置が、下記特許文献1により公知である。
またディーゼルエンジンの排気通路と吸気通路とをEGR通路で接続し、排ガスを吸気系に還流させるEGR装置において、ガソリンエンジンンの冷却水を利用したガスクーラーを設けてEGRガスを冷却することで、排ガス中のパティキュレート(排気微粒子)を減少させるものが、下記特許文献2により公知である。
特開2002−266701号公報 特開平11−117815号公報
ところで上記特許文献2に記載されたものは、排ガス(EGRガス)をディーゼルエンジンの冷却水で冷却するため、排ガスの熱エネルギーを冷却水に捨てることになり、排ガスの熱エネルギーを回収して再利用するという観点からは望ましいものではなかった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、内燃機関のEGR装置に導入する排ガスを特別のガスクーラーを用いずに冷却し、排ガスの熱エネルギーを有効に利用しながら内燃機関のパティキュレートを減少させることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、内燃機関の排気通路の排ガス浄化装置の下流位置に、スターリングエンジンのシリンダ装置のピストンの頂面に臨む受熱部を配置した内燃機関の排気熱エネルギー回収装置において、前記排気通路の排ガスを吸気通路に還流させるEGR通路の入口端を、前記排気通路に設けた前記スターリングエンジンの受熱部よりも下流側に接続したことを特徴とする内燃機関の排気熱エネルギー回収装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記内燃機関はEGR装置の異常判定手段を備え、前記異常判定手段が前記EGR装置が正常であると判定した後に、前記スターリングエンジンの始動を許可することを特徴とする内燃機関の排気熱エネルギー回収装置が提案される。
尚、実施の形態の電子制御ユニット18は本発明の異常判定手段に対応し、実施の形態の高温側パワーシリンダ装置21Hは本発明のシリンダ装置に対応し、実施の形態の第1パワーピストン23Hは本発明のピストンに対応し、実施の形態の加熱室24Hは本発明の受熱部に対応し、実施の形態のガソリンエンジンGEは本発明の内燃機関に対応する。
請求項1の構成によれば、内燃機関の排気通路の排ガス浄化装置の下流位置にスターリングエンジンの受熱部を配置すると、スターリングエンジンの下流の排ガスの温度が低下するため、その温度低下した排ガスをEGR装置に導入することで排ガス中のパティキュレートを減少させることができる。このように、スターリングエンジンを利用して排ガスの温度を低下させるので、スターリングエンジンで排ガスの熱エネルギーを有効に利用しながら、特別のガスクーラーを廃止して部品点数を削減することができる。
また請求項2の構成によれば、スターリングエンジンを始動すると排ガスの温度が低下して異常判定手段がEGR装置の異常判定を精度良く行うことができなくなるが、異常判定手段がEGR装置が正常であると判定した後にスターリングエンジンを始動することで、EGR装置の異常判定の精度を高めることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1はスターリングエンジンを備えたガソリンエンジンの全体構成図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図6はEGR制御のフローチャートである。
図1に示すように、例えば自動車の走行用の駆動源であるガソリンエンジンGEは吸気通路11および排気通路12を備えており、排気通路12には排ガスを浄化する触媒を担持する排ガス浄化装置13が設けられる。排ガス浄化装置13の直下流の排気通路12の直径が拡大した拡径部分12aに、排ガス浄化装置13を通過して温度上昇した排ガスの熱エネルギーを機械エネルギーとして回収するためのスターリングエンジンSEが設けられる。スターリングエンジンSEの下流の排気通路12と吸気通路11とが、排ガス(EGRガス)を還流させるためのEGR通路14によって接続されており、EGR通路14の途中にEGRガスの還流量を制御するEGR制御弁15が設けられる。
EGR通路14には、EGR制御弁15の異常を判定するEGR制御弁異常判定手段16と、EGR通路14の異常を判定するEGR通路異常判定手段17とが設けられており、これらのEGR制御弁異常判定手段16およびEGR通路異常判定手段17が接続された電子制御ユニット18は、スターリングエンジンSEの駆動および停止を制御する。
図2〜図5に示すように、本実施の形態のスターリングエンジンSEは、高温側パワーシリンダ装置21Hと低温側パワーシリンダ装置21Lとを備えた2ピストン型(α型)のものである。
高温側パワーシリンダ装置21Hは、第1パワーシリンダ22Hと、第1パワーシリンダ22Hに摺動自在に嵌合する第1パワーピストン23Hと、第1パワーシリンダ22Hおよび第1パワーピストン23H間に区画された容積可変の加熱室24Hとを備える。第1パワーシリンダ22H、第1パワーピストン23Hおよび加熱室24Hのシリンダ軸線Lに直交する断面形状は、長径DLおよび短径DS(図5参照)を有する小判形(陸上競技のトラック形)である。
低温側パワーシリンダ装置21Lは、第2パワーシリンダ22Lと、第2パワーシリンダ22Lに摺動自在に嵌合する第2パワーピストン23Lと、第2パワーシリンダ22Lおよび第2パワーピストン23L間に区画された容積可変の冷却室24Lとを備える。第2パワーシリンダ22L、第2パワーピストン23Lおよび冷却室24Lのシリンダ軸線Lに直交する断面形状は、長径DLおよび短径DS(図5参照)を有する小判形(陸上競技のトラック形)である。
加熱室24Hおよび冷却室24Lは複数の作動ガス通路25…で相互に連通し、その内部に空気等の作動ガスが密封される。
高温側パワーシリンダ装置21Hおよび低温側パワーシリンダ装置21Lは実質的に同一構造を有して並置されており、高温側パワーシリンダ装置21Hの加熱室24Hは排気通路12の拡径部分12aに臨んでいる。このとき、高温側パワーシリンダ装置21Hは、加熱室24Hの長径DLの方向が排気通路12の拡径部分12aの長手方向(排ガスの流れ方向)に沿い、かつ短径DSが排気通路12の拡径部分12aの径方向(排ガスの流れ方向に直交する方向)に沿うように配置される。また低温側パワーシリンダ装置21Lの冷却室24Lは、冷却水が流れる冷却水通路26に臨んでいる。
高温側および低温側パワーシリンダ装置21H,21Lの駆動力を回転運動に変換するロンビック機構27は、加熱室24Hおよび冷却室24Lの短径DSの方向と平行に配置された第1、第2回転軸28,29と、第1、第2回転軸28,29にそれぞれ固定されて相互に噛合する第1、第2ギヤ30,31と、第1パワーピストン23Hの下端のボス部23aを第1、第2回転軸28,29の第1クランク部32H,32Hに連結する2本の等長の第1リンク33H,33Hと、第2パワーピストン23Lの下端のボス部23aを第1、第2回転軸28,29の第2クランク部32L,32Lに連結する2本の等長の第2リンク33L,33Lとで構成される。第1、第2回転軸28,29の一方、例えば第1回転軸29に発電機34が接続される。
高温側パワーシリンダ装置21Hの第1パワーピストン23Hの位相に対して、低温側パワーシリンダ装置21Lの第2パワーピストン23Lの位相が90°遅れるように、第1リンク33H,33Hが第1クランク部32H,32Hに接続されるとともに、第2リンク33L,33Lが第2クランク部32L,32Lに接続される。即ち、第1パワーピストン23Hが上死点に達した後、90°の位相遅れを以て第2パワーピストン23Lが上死点に達する。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
スターリングエンジンSEは第1、第2回転軸28,29が360°回転する間に、加熱行程、膨張行程、冷却行程および圧縮行程を行う。
第1、第2回転軸28,29の位相が0°から90°までの加熱行程では、第1、第2回転軸28,29等の回転部分の慣性で、高温側パワーシリンダ装置21Hの第1パワーピストン23Hが図2に示す上死点から中間点まで下降し、低温側パワーシリンダ装置21Lの第2パワーピストン23Lが図2に示す中間点から上死点まで上昇する。その間、低温側パワーシリンダ装置21Lの冷却室24Lの作動ガスが作動ガス通路25…を通過して高温側パワーシリンダ装置21Hの加熱室24Hに流入して高温の排ガスにより加熱され、加熱室24Hおよび冷却室24Lの圧力が増加する。
第1、第2回転軸28,29の位相が90°から180°までのが膨張行程では、加熱室24Hおよび冷却室24Lの増加した圧力により、高温側パワーシリンダ装置21Hの第1パワーピストン23Hが中間点から下死点まで下降し、低温側パワーシリンダ装置21Lの第2パワーピストン23が上死点から中間点まで下降することで、スターリングエンジンSEは駆動力を発生する。
第1、第2回転軸28,29の位相が180°から270°までの冷却行程では、第1、第2回転軸28,29等の回転部分の慣性で、高温側パワーシリンダ装置21Hの第1パワーピストン23Hが下死点から中間点まで上昇し、低温側パワーシリンダ装置21Lの第2パワーピストン23Lが中間点から下死点まで下降する。その間、高温側パワーシリンダ装置21Hの加熱室24Hの作動ガスが作動ガス通路25…を通過して低温側パワーシリンダ装置21Lの冷却室24Lに流入して低温の冷却水により冷却され、加熱室24Hおよび冷却室24Lの圧力が減少する。
第1、第2回転軸28,29の位相が270°から360°までの圧縮行程では、加熱室24Hおよび冷却室24Lの減少した圧力により、高温側パワーシリンダ装置21Hの第1パワーピストン23Hが中間点から上死点まで上昇し、低温側パワーシリンダ装置21Lの第2パワーピストン23Lが下死点から中間点まで上昇することで、スターリングエンジンSEは駆動力を発生する。
このようにして、第1パワーピストン23Hおよび第2パワーピストン23Lが90°の位相差を以て上昇・下降すると、第1パワーピストン23Hに第1リンク33H,33Hおよび第1クランク部32H,32Hを介して接続された第1、第2回転軸28,29が駆動され、かつ第2パワーピストン23Lに第2リンク33L,33Lおよび第2クランク部32L,32Lを介して接続された第1、第2回転軸28,29が駆動される。このとき、第1、第2ギヤ30,31により連結された第1、第2回転軸28,29は相互に同位相で逆方向に回転するため、2本の第1リンク33H,33Hは相互に対称的な動きをし,かつ2本の第2リンク33L,33Lは相互に対称的な動きをする。
高温側および低温側パワーシリンダ装置21H,21Lは,作動ガスにオイルが混入するのを防止するためにオイルレスの潤滑を行っているが、第1、第2リンク33H,33H;33L,33Lが上述した相互に対称的な動きをすることで、第1、第2パワーピストン23H,23Lにサイドスラストが作用しないようにし、第1、第2パワーシリンダ22H,22Lとの摺動部の焼き付きを防止することができる。
ところで、スターリングエンジンSEの出力は、高温側パワーシリンダ装置21Hの加熱室24Hの受熱量が大きいほど大きくなり、前記受熱量は加熱室24Hの断面積が大きいほど大きくなる。しかしながら、加熱室24Hが臨む排気通路12の拡径部分12aの直径を無制限に増加させることはできないため、制限された拡径部分12aの直径の範囲内で加熱室24Hの断面積を増加させることが必要となる。
本実施の形態では、高温側パワーシリンダ装置21Hの加熱室24Hのシリンダ軸線Lに直交する断面形状を長径DLおよび短径DSを有する小判形とし、その長径DLが排気通路12の拡径部分12aの長手方向に沿うように配置したため、通常の円形断面の高温側パワーシリンダ装置に比べて加熱室の断面積を増加させ、スターリングエンジンSEの出力を増加させることができる。
尚、円形断面の高温側パワーシリンダ装置を採用しても、複数の高温側パワーシリンダ装置を排気通路12の拡径部分12aに沿って配置すれば、トータルの受熱量を増加させることができる。しかしながら、この場合には部品点数が増加してコストアップの要因となるだけでなく、排ガスの流れ方向上流側に位置する高温側パワーシリンダ装置と下流側に位置する高温側パワーシリンダ装置とで受熱量が不均一になり、スターリングエンジンSE全体としての効率が低下する問題がある。それに対し、本実施の形態では高温側パワーシリンダ装置21Hの数は1個であるため、上述した不具合が発生することはない。
またロンビック機構27は、第1、第2ギヤ30,31の配置方向の寸法が大きく、それと直交する方向(第1、第2ギヤ30,31の厚さ方向)の寸法が小さくなる。本実施の形態では、高温側パワーシリンダ装置21Hの加熱室24Hの長径DLの方向と第1、第2ギヤ30,31の配置方向とを一致させたので、それと直交方向に第1、第2ギヤ30,31を配置する場合に比べて、高温側パワーシリンダ装置21Hのシリンダ軸線L方向の投影面積内にロンビック機構27を可及的に重ね合わせ、スターリングエンジンSEをコンパクト化することができる。
ところで、ガソリンエンジンGEでは、EGRガスを冷却して吸気系に還流させることで排ガスの性状が改善されることが知られている。
本実施の形態では、排気通路12におけるスターリングエンジンSEの下流位置にEGR通路14の上流端を接続したので、EGRガスを冷却する特別のガスクーラを設けることなく、スターリングエンジンSEの加熱室24Hの作動ガスとの間の熱交換によりEGRガスを冷却することが可能になり、ガスクーラを廃止してコストを削減しながら排ガスの性状を改善することができる。
また電子制御ユニット18はEGR制御弁異常判定手段16およびEGR通路異常判定手段17からの信号に基づいてEGR装置の異常を判定しているが、スターリングエンジンSEが作動するとEGRガスの温度が低下するため、電子制御ユニット18によるEGR装置の異常判定を精度良く行えなくなる可能性がある。そこで本実施の形態では、以下のような対策を講じている。
図6のフローチャートにおいて、先ずステップS1でスターリングエンジンSEの受熱部である加熱室24Hの温度を図示せぬ温度センサの出力に基づいて検出もしくは推定する。尚、前記温度センサを用いる代わりに、ガソリンエンジンGEの始動からの経過時間、ガソリンエンジンGEの冷却水温、ガソリンエンジンGEの始動後の積算吸入空気量、ガソリンエンジンGEの始動後の積算燃料噴射量、ガソリンエンジンGEの排ガス温度等に基づいて受熱部の温度を推定しても良い。
続いてステップS2でEGR制御弁異常判定手段16により、EGRガスの流量に基づいてEGR制御弁15の故障を検知するとともに、ステップS3で排気通路12の空燃比に基づいてEGR通路14の故障(EGRガスの漏れ)を検知する。
そしてステップS4でスターリングエンジンSEの受熱部の温度が判定値よりも高く、スターリングエンジンSEが作動可能な状態にあり、かつステップS5でEGR制御弁15が正常であり、かつステップS6でEGR通路14が正常であるとき、ステップS7でスターリングエンジンSEを始動する。
このように、EGR制御弁15およびEGR通路14の異常判定を完了した後にスターリングエンジンSEを始動するので、スターリングエンジンSEを始動により排ガスの温度が低下してEGR制御弁15およびEGR通路14の異常判定が精度良く行えなくなる不都合を回避することができる。
スターリングエンジンSEの第1回転軸28には発電機34が接続されているため、ガソリンエンジンGEの排ガスの熱エネルギーをスターリングエンジンSEで機械エネルギーに変換した後、その機械エネルギーで発電機34を駆動して電気エネルギーに変換することができる。ガソリンエンジンGEが停止しても、排気通路12の温度は余熱で即座に低下せず、暫くの間高温状態に維持されるため、その間もスターリングエンジンSEを継続的に作動させて発電を行うことができ、排ガスの熱エネルギーを有効に回収することができる。
特に、ガソリンエンジンGEをアイドルストップ可能に構成すれば、信号待ち等でガソリンGEが停止した場合にも、スターリングエンジンSEは停止することなく運転を継続するため、発電機34を継続的に作動させることができる。これにより、アイドルストップしたガソリンエンジンGEを発電機34の発電電力で再始動したり、ガソリンエンジンGEの停止中であっても、バッテリの電力を消費することなく電動ファンを駆動して排気系を冷却するための冷却風を供給することができる。
図7〜図9は本発明の第2の実施の形態を示すもので、図7は前記図2に対応する図、図8は図7の8−8線断面図、図9は図7の9−9線断面図である。
第1の実施の形態のスターリングエンジンSEは、高温側および低温側パワーシリンダ装置21H,21Lが第1、第2回転軸28,29の軸線方向に並置されているが、第2の実施の形態のスターリングエンジンSEは、高温側および低温側パワーシリンダ装置21H,21Lが第1、第2回転軸28,29を挟んで相互に対向するように配置されている。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態のレイアウトに比べてスターリングエンジンSEの高温側パワーシリンダ装置21Hのシリンダ軸線L方向の寸法は大型化するが、シリンダ軸線L方向に直交する方向(第1、第2回転軸28,29の方向)の寸法を小型化することができる。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では高温側パワーシリンダ装置21Hの加熱室24Hおよび低温側パワーシリンダ装置21Lの冷却室24Lの両方の断面形状を小判形にしているが、その断面形状は長径DLおよび短径DSを有するものであれば、楕円形や、角を丸めた長方形であっても良い。
また実施の形態では高温側パワーシリンダ装置21Hの加熱室24Hおよび低温側パワーシリンダ装置21Lの冷却室24Lの両方の断面形状を小判形にしているが、冷却室24Lの断面形状は小判形等である必要はなく、円形であっても良い。
また実施の形態ではα型のスターリングエンジンSEを例示したが、本発明はβ型あるいはγ型のスターリングエンジンに対しても適用することができる。
ディスプレーサピストンおよびパワーピストンを同軸に配置したβ型のスターリングエンジンを採用した場合や、ディスプレーサピストンおよびパワーピストンを別軸に配置したγ型のスターリングエンジンを採用した場合には、ディスプレーサピストンの頂面が臨む加熱室を長径DLおよび短径DSを有する小判形等にすれば良い。
また実施の形態ではスターリングエンジンSEの熱源がガソリンエンジンGEの排ガスであるが、その他のエンジンの排ガスであっても良い。
第1の実施の形態のスターリングエンジンを備えたガソリンエンジンの全体構成図 図1の2−2線拡大断面図 図2の3−3線断面図 図2の4−4線断面図 図2の5−5線断面図 EGR制御のフローチャート 第2の実施の形態のスターリングエンジンの、前記図2に対応する図 図7の8−8線断面図 図7の9−9線断面図
符号の説明
11 吸気通路
12 排気通路
13 排ガス浄化装置
14 EGR通路
18 電子制御ユニット(異常判定手段)
21H 高温側パワーシリンダ装置(シリンダ装置)
23H 第1パワーピストン(ピストン)
24H 加熱室(受熱部)
GE ガソリンエンジン(内燃機関)
SE スターリングエンジン

Claims (2)

  1. 内燃機関(GE)の排気通路(12)の排ガス浄化装置(13)の下流位置に、スターリングエンジン(SE)のシリンダ装置(21H)のピストン(23H)の頂面に臨む受熱部(24H)を配置した内燃機関の排気熱エネルギー回収装置において、
    前記排気通路(12)の排ガスを吸気通路(11)に還流させるEGR通路(14)の入口端を、前記排気通路(12)に設けた前記スターリングエンジン(SE)の受熱部(24H)よりも下流側に接続したことを特徴とする内燃機関の排気熱エネルギー回収装置。
  2. 前記内燃機関(GE)はEGR装置の異常判定手段(18)を備え、前記異常判定手段(18)が前記EGR装置が正常であると判定した後に、前記スターリングエンジン(SE)の始動を許可することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の排気熱エネルギー回収装置。
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