JP2009167757A - ブラインド - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のスラットに亘って一連の模様が付されているにも関わらずスラットの反転時に模様崩れが生じないブラインドを提供することを目的とする。
【解決手段】縦型ブラインド10のヘッドレール12には複数のランナが設けられており、それぞれのランナに対してスラット28が取り付けられている。操作コード30の操作によりスラット28を回転させると、隣接するスラット28同士がスラット28の幅の半分が重ね代となって重なり合い、縦型ブラインド10は閉鎖状態となる。この状態で各スラット28に跨る完成絵柄60,62が形成されている。当該状態からスラット28を反転させた場合には、当初の完成絵柄60,62が隠され、それとは異なる完成絵柄61,63が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブラインド及びブラインドの製造方法に関するものである。
ブラインドは、窓からの日射を低減したり、屋内の様子を屋外から見えないようにしたりする目的で使用される。このブラインドとしては、縦型ブラインドや横型ブラインドが知られている。これらは細長い帯状のスラット(ルーバ)を複数平行に並べて構成されている。ブラインドには操作コードが設けられており、その操作コードを操作することによってスラットの角度を調整することができる。そして、各スラットが窓面に略平行な同一面に並び、かつ隣接するスラット同士が一部重なり合った状態となることにより、窓を閉鎖した状態となる。
ところで、近年、スラット表面に絵や文字などの模様を付し、装飾効果を高める試みがなされている。例えば、複数のスラットに跨るようにして一連の模様を付したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−300858号公報
しかしながら、複数のスラットに跨るようにして一連の模様を付したブラインドでは、スラットを反転させた場合に模様が崩れてしまう。この点について図7に基づいて説明すると、図7(a)に示すようにスラットにそれぞれ部分模様1a〜1hを付し、スラットを並べることによって模様1を形成する(ここでは「A」という文字からなる模様を例示している)。ここで、スラットを反転させると各部分模様1a〜1hも反転される。すると、図7(b)に示すように、部分模様1a〜1hが個々の位置で反転されることによって、模様1の全体像が崩れてしまう。
一般にブラインドはスラットを表裏反転させることができるが、上記のような模様付きブラインドにあっては、模様崩れを防止しようとすればスラットの反転操作を躊躇せざるを得ず、スラットの反転機能を有効活用できなくなるという問題が生じる。
本発明は、複数のスラットに亘って一連の模様が付されている場合であってもスラットの反転時に模様崩れの生じないブラインドを提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.帯状のスラット(スラット28)を複数備え、それら各スラットが並列して設けられるとともに、隣接するスラット同士が一部重なり合うことによって閉鎖状態となるブラインドにおいて、前記スラット同士の重ね代が一のスラットのほぼ半分又はそれより大きくなっている。
手段1によれば、スラット同士の重ね代が一のスラットのほぼ半分又はそれより大きくなっているため、閉鎖状態からスラットを反転させても、反転前に現れていた部分は反転後の重ね代によって隠される。このため、反転前に現れていた部分を利用し、複数のスラットに跨るようにして一連の模様を付した場合でも、各スラットの部分模様はスラット反転後に隠されて、模様崩れが生じない。
手段2.手段1において、前記各スラットの一方又は両方の面のうち、前記閉鎖状態における非重なり部分には、複数のスラットに跨る一連の模様(完成絵柄60,62)となる部分模様(部分絵柄60a〜60h,62a〜62f)が付されている。
手段2によれば、閉鎖状態にあるブラインドの一面又は両面には模様が付され、そこからスラットを反転させるとその模様を形成していた部分模様のすべてが反転後の重ね代によって隠される。このため、スラットを反転させた場合に当初の模様が崩れてしまうとしても、その崩れた模様が視認されず模様崩れが生じない。
手段3.手段1又は2において、前記模様が付されているスラットの前記閉鎖状態における重ね代には、スラットを反転した場合に一連の模様(完成絵柄61,63)となる第2の部分模様(部分絵柄61a〜61g,63a〜63h)が付されている。
手段3によれば、スラットの反転に伴い、重ね代に形成されてスラット同士の重なりにより当初隠されていた第2の模様が反対面側に現れ、当初の模様とは異なる模様がブラインドに付される。このため、スラットの両面にそれぞれ2種類の模様を付せば、全体として4種類の模様をブラインドに付すことができる。
手段4.手段2又は3において、両端にあるスラットが有する一対の表面のうち表面全域が現れる面は、無地、又は反転前に現れている模様と反転後に反対側に現れる模様とに併用される絵柄が付されている。
両端にあるスラットがそれぞれ有する一対の表面のうち、表面全域が現れる面は、スラットが反転しても重ね代が生じることがなく全面が露出する。このため、その面に付された絵柄により、反転後に反対側に現れる模様が崩されてしまう。この点、本手段によれば、無地、又はいずれの模様にも併用される絵柄が付されているため、スラットを反転させても模様が崩されることはない。
手段5.手段1乃至4のいずれか1において、前記複数のスラットのうち一のスラットがそれぞれに取り付けられた複数のランナ(ランナ15)と、前記複数のランナが一列に並んで設けられ、該ランナの移動を案内するヘッドレール(ヘッドレール12)と、前記複数のランナのうち先頭のランナを移動させるように操作される操作手段(操作コード30)と、前記先頭のランナを除く各ランナに設けられ、先頭側に隣接するランナを接離可能に連結するランナ連結手段(スペーサ35)と、前記ランナ連結手段に設けられ、ランナ同士を設定間隔に保持する保持手段(フック50)と、を備え、前記保持手段の設定間隔は、ランナに取り付けられた各スラットの重ね代がほぼ半分又はそれより大きくなるように設定されている。
手段5によれば、複数のランナがヘッドレールの一端側に集められた状態で、操作手段の操作により先頭ランナをレールに沿って移動させると、その先頭ランナに連なり、連結手段により連結された隣接ランナが順次移動する。この場合、各ランナ同士の間隔は保持手段により設定間隔に保持される。そして、この設定間隔は各スラットの重ね代が一のスラットの半分以上となるように設定されているため、ランナの移動によって各スラットが展開されても、重ね代は一のスラットの半分以上となる。したがって、本手段によれば、各スラットを展開することにより、上記手段1乃至4のいずれか1に記載のブラインドが得られる。
以下、発明を具体化した一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。この実施の形態では縦型ブラインドをブラインドの具体例とし、図3はその縦型ブラインド10の一部を概略的に示す正面図である。
図3に示すように、縦型ブラインド10にはその上部にヘッドレール12が設けられている。ヘッドレール12は、全体として一方向に延びる長尺状の直方体形状を有している。このヘッドレール12には、当該レール12の延びる方向に移動可能な複数のランナ15が一列に並んで設けられている。各ランナ15の延長線上には、ヘッドレール12の一端側において固定体20が設けられている。固定体20はヘッドレール12に固定されており、各ランナ15と異なり移動しないようになっている。
複数のランナ15のうち、固定体20とは反対側の先頭ランナ15(以後、他のランナ15と区別する場合はトップランナ25という)には、開閉用コード26が取り付けられている。開閉用コード26は、トップランナ25からヘッドレール12の内部を介してヘッドレール12の一端側から引き出されている。そして、開閉用コード26を操作することによってトップランナ25が移動するようになっている。なお、その詳細な構成は省略する。
ここで、固定体20及び各ランナ15の連結構成、及びランナ15の動作について図4を用いて説明する。なお、図4(a)は固定体20及びランナ15の構成を示す斜視図であり、図4(b)はランナ15の動作を概略的に説明する説明図である。
図4(a)に示すように、固定体20及び各ランナ15は、それぞれに設けられたスペーサ35によって隣接するもの同士が接離可能に連結されている。詳述すると、そのスペーサ35はランナ15の移動方向に延びる帯板状をなし、基端部が固定体20及び各ランナ15にそれぞれ固定されるとともに、先端部は自由端となっている。固定体20及び各ランナ15に設けられた各スペーサ35は、それぞれその先頭側に隣接するランナ15のリング48に挿通されている。その挿通により、固定体20又は一のランナ15に対し、その先頭側に隣接するランナ15はスペーサ35に案内されながら接離可能となる。ただ、スペーサ35の先端部には、リング48と係合するフック50が設けられている。そのため、フック50とリング48との係合によりスペーサ35の抜け止めが図られている。
そして、固定体20から離れる方向へトップランナ25を移動させると、図4(b)に示すように、トップランナ25のリング48は、トップランナ25に次ぐランナ15(以下、第2ランナともいう)に設けられたスペーサ35のフック50に係合する。このため、トップランナ25と第2ランナ15との間がスペーサ35の長さ以上に離間することがなく、トップランナ25に引かれるようにして第2ランナ15も移動することとなる。次いで、第2ランナ15のリング48が第2ランナ15に次ぐランナ15(以下、第3ランナともいう)に設けられたスペーサ35のフック50に係合する。このため、第2ランナ15と第3ランナ15との間もスペーサ35の長さ以上に離間することがなく、第2ランナ15に引かれるようにして第3ランナ15も移動することとなる。このように、トップランナ25を移動させると、それに後続するランナ15が次々と連なって移動する。
逆に、固定体20に近づく方向へトップランナ25を移動させると、トップランナ25はリング48に挿通された第2ランナ15のスペーサ35に案内され、第2ランナ15側に移動する。その後、トップランナ25と第2ランナ15とが当接すると、両者が一緒になって固定体20側に移動する。この場合、第2ランナ15はそのリング48に挿通された第3ランナ15のスペーサ35に案内されながら移動する。このように、トップランナ25を固定体20側に向けて移動させると、他のランナ15を次々と集めながら移動し、トップランナ25を含めた各ランナ15が固定体20側に集められる。
かかる構成によって相互に連結された各ランナ15には、それぞれ帯状のスラット28が取り付けられている。スラット28はその上端縁の幅方向中心でランナ15に取り付けられており、ランナ15によって吊下げられている。スラット28の下端部には重り(いわゆるバランスウエイト、図示略)が設けられている。この重りにより、スラット28が緊張状態に保たれている。また、スラット28の下端部では、隣接するスラット28同士が連結紐(図示略)によって連結されて、スラット28同士の間隔が保持されている。
また、各ランナ15には操作コード30が取り付けられ、その操作コード30はヘッドレール12の一端側から引き出されている。そして、操作コード30が操作されると、各ランナ15のスラット取り付け部が上下方向を回動軸として回動し、それに伴ってスラット28も回動する。この場合、各スラット28がヘッドレール12の延びる方向と略平行となるよう角度調整を行うことにより、各スラット28同士が一部重なり合って閉鎖状態となる。また、その状態から操作コード30を操作して各スラット28を反転させれば、各スラット28同士は再度一部が重なり合って閉鎖状態となる。
以上のように構成された縦型ブラインド10では、各スラット28をヘッドレール12の一端側に畳まれた状態から展開させる場合、開閉用コード26を操作してトップランナ25を固定体20から離れる方向へ(他端側へ)移動させる。すると、後続するランナ15も次々と連なって他端側へ移動する。ランナ15が移動すればそれに取り付けられたスラット28も移動するため、それによって各スラット28が展開される。各スラット28を所望の状態(例えば、ヘッドレール12のほぼ全域にスラット28が配置された状態)まで展開させれば、そのスラット28によってブラインドとしての機能が得られる。また、その状態で操作コード30を操作することにより、スラット28同士を一部重ね合わせて閉鎖状態にしたり、重なり合いを解消して光を取り込んだりすることができる。
一方、各スラット28が展開された状態から一端側に畳み込む場合、開閉用コード26を操作してトップランナ25を固定体20側に向けて移動させる。すると、トップランナ25は他のランナ15を次々と集めながら移動し、各ランナ15はヘッドレール12の一端側に集められる。これにより、各スラット28は畳み込まれる。
ここで、説明の便宜上、縦型ブラインド10の正面視において、開閉用コード26及び操作コード30がヘッドレール12の左側で垂れ下がるようにした状態を表側とし、その反対を裏側とする。そして、その表側で、左端のスラット28から右側に向かって順に、隣接するスラット28が表側表面に重なるようにして各スラット28が吊下られた状態を反転前の状態とする(図3参照)。その反転前の状態でのスラット28同士の重なりは、裏側からみても同様となっている(後述する図1(c)参照)。この状態から各スラット28を右回転させて反転させると、表側では、右端のスラット28から左側に向かって順に、隣接するスラット28が表側表面に重なるようにして各スラット28が吊下げられる(図1(b)参照)。また、その反転後におけるスラット28同士の重なりは、裏側でも同様となっている(図1(d)参照)。
以上を前提に、本実施の形態では、次のような特徴的構成を備えている。
まず、スペーサ35の長さをスラット28の幅W(短手方向の長さ)の半分となっている。このため、図4(b)に示すように、一のランナ15とそれに隣接するランナ15との最大離間距離はスラット28の幅Wの半分1/2Wとなる。すなわち、一のランナ15に設けられたリング48が、次のランナ15に設けられたスペーサ35のフック50に係合した状態では、両ランナ15の離間距離がスラット28の幅Wの半分となっている。
また、隣接するスラット28同士が一部重なり合った状態では各スラット28の重ね代がスラット28の幅Wの半分となる。このため、表側では右半分が右側に隣接するスラット28によって隠され、裏側でも右半分が右側に隣接するスラット28によって隠される。反転すれば、表側では左半分が左側に隣接するスラット28によって隠され、裏側でも左半分が左側に隣接するスラット28によって隠される。
なお、前記連結紐の長さもスラット28の幅の半分としておけば、スラット28の下端部でも隣接するスラット28同士の間隔を1/2Wに保てる。
次に、本実施の形態ではすべてのスラット28が展開され、かつ隣接するスラット28同士が一部重なり合った状態で、各スラット28に跨る一連の模様が付されている。そこで、それら各スラット28の模様を図1及び図2に基づいて説明する。なお、図1は縦型ブラインド10の正面図であり、図2は重なりを解消した状態の全スラット28を示す正面図である。
図1(a)〜(d)に示すように、各スラット28同士が一部重なり合った状態とすると、反転前及び反転後のそれぞれにおいて、表側及び裏側に異なる完成絵柄60〜63が付されている。そして、このような各種の完成絵柄60〜63が形成されるように、各スラット28の表面にはそれぞれ部分絵柄が付されている。
具体的には、図2に示すように、各スラット18の表裏両面にはそれぞれ幅方向の中心を境目として左右に2種類の絵柄が付されている。そして、図2(a)に示すように、各スラット28の反転前表側左半分には反転前の表側に現れる完成絵柄60を形成する部分絵柄60a〜60hが付され、右半分には反転後の裏側に現れる完成絵柄63を形成する部分絵柄63a〜63hが付されている。また、図2(b)に示すように、各スラット28の反転前裏側左半分には反転前の裏側に現れる完成絵柄62を形成する部分絵柄62a〜62fが付され、右半分には反転後の裏側に現れる完成絵柄61を形成する部分絵柄61a〜61gが付されている。
そして、前述したように、反転前では表側でも裏側でも、スラット28の右半分は右側に隣接するスラット28によって隠される。このため、反転前の表側では、右側に隣接するスラット28により右半分の部分絵柄63a〜63hが隠され、表面上に現れる左半分の部分絵柄60a〜60hによって完成絵柄60が形成される。一方、反転前の裏側でも、右側に隣接するスラット28により右半分の部分絵柄61a〜61gが隠され、表面上に現れる左半分の部分絵柄62a〜62fによって完成絵柄62が形成される。
各スラット28を反転させると、スラット28の表側からみた左半分が裏側からみて左半分となり、表側からみた右半分が裏側からみて右半分となる。同様に、スラット28の裏側からみた左半分は表側からみて左半分となり、裏側からみた右半分は表側からみて右半分となる。そして、反転後は表側でも裏側でも、スラット28の左半分が左側に隣接するスラット28によって隠される。そうであれば、反転前に隠されていた部分が反対側で表面上に現れ、反転前に表面上に現れていた部分が反対側で隠されることになる。
このため、反転後の表側では、反転前の裏側で表面上に現れていた左半分の部分絵柄62a〜62fが左側に隣接するスラット28により隠され、反転前の裏側で隠されていた部分絵柄61a〜61gが表面上に現れて完成絵柄61が形成される。一方、反転後の裏側では、反転前の表側で表面上に現れていた左半分の部分絵柄60a〜60hが左側に隣接するスラット28により隠され、反転前の表側で隠されていた部分絵柄63a〜63hが表面上に現れて完成絵柄63が形成される。
次に、本実施の形態では、両端部に設けられたスラット28c,28dには、部分絵柄が付されず、無地となっている。その理由は以下の通りである。
図1に示されているように、反転前の表側右端に設けられたスラット28c、及び反転前の裏側右端(表側からみて左端)に設けられたスラット28dの露出面65a,65bは、反転前後で全面が露出したままの状態となっている。このため、その露出面65a,65bに一方の完成絵柄に対応した部分絵柄が付されていると、スラット28c,28dが反転した場合にその部分絵柄によって他方の完成絵柄が崩されてしまう。そこで、前述したように両端のスラット28c,28dが無地とされれば、当該スラット28c,28dに付された絵柄によって、スラット28の反転前後に形成される完成絵柄60〜63が崩されないようになっている。
次に、本縦型ブラインド10におけるスラット28の製造方法について説明する。
スラット28を製造する場合、先ず、パソコンを用いてスラット28に付する絵柄を設定し、その設定した絵柄を転写紙70に印刷する。この場合、転写紙70には図2(a)(b)に示された絵柄が印刷される。
その後、転写紙70と繊維素材73とを重ね合わせた状態で180度〜200度に加温して転写紙70に印刷されていた絵柄を繊維素材73に転写する。具体的には、図5(a)に示すように、ローラに巻きつけられた転写紙70及び繊維素材73を引き出して重ね合わせ、加温機75を通過させる。加温機75を通過した後には、転写紙70は捨紙78として回収されるとともに、絵柄が付された繊維素材73も同様に回収される。
次に、その絵柄が付されたシート状の繊維素材73を超音波レーザによってカットする。この場合、繊維素材73が超音波裁断装置80にセットされた後、超音波発生部85に向けて図示しないローラーによって送られる(図5(b)における下側に向かって進む)。繊維素材73が超音波発生部85を通過すると、その繊維素材73は超音波発生部85から照射される超音波レーザによって帯状に裁断される。ここで繊維素材73が帯状に裁断された後もスムーズに進行させるため、裁断後の帯状部材(スラット28)を抑える押さえ部90が超音波発生部85に取り付けられている。このように、超音波裁断装置80を用いて繊維素材73をカットすることによってスラット28が製造される。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
本実施の形態では、閉鎖状態となる場合の重ね代が一のスラット28の幅Wの半分となっているため、スラット28を反転させると、反転前に現れている部分絵柄を上記重ね代によって隠すことが可能となる。よって、スラット28を反転させた場合でも模様崩れが生じない。
また、スラット28の両面のうち反転前の閉鎖状態におけるスラット28の非重なり部分に、完成絵柄60,62が形成される部分絵柄60a〜60h,62a〜62fが付されている。さらに、スラット28が反転した場合にも完成絵柄61,63が形成されるように、スラット28の両面の重ね代にも部分絵柄61a〜61g,63a〜63hが付されている。すなわち、一のスラット28における両面にそれぞれ2種類の部分絵柄が付されている。よって、反転前後で模様を崩すことなく、計4種類の完成絵柄60〜63を付すことができる。
両端のスラット28は無地として部分絵柄を付さない構成としたため、スラット28を反転させても完成絵柄60〜63が崩されない。
ヘッドレール12に案内されて移動する複数のランナ15が設けられており、そのランナ15にスラット28がそれぞれ取り付けられている。また、リング48とフック50との係合により、一のランナ15とそれに隣接するランナ15との離間距離がスラット28の幅Wの半分より大きくならない。これにより、一のスラット28と隣接しているスラット28との重ね代が一のスラット28の幅Wの半分より小さくならない。
仮に、1枚のシート状スクリーンの表裏両面に絵柄が付されている場合、一方から絵柄をみると他面に付された絵柄が透けてみえてしまうことが考えられる。本実施の形態では、隣接するスラット28が重なり合うことによって完成絵柄60〜63が形成されるため、2枚のスラット28が前後に重なることとなる。このため、一方から完成絵柄60〜63をみても他面側の完成絵柄60〜63が透けてみえてしまうことを抑制できる。
絵柄が付されたシート状の繊維素材73が超音波レーザによって裁断されてスラット28が製造される。一般に、繊維素材を裁断する場合にはその裁断面にほつれが発生する。そのほつれを修繕するために、スラットとして使用する面積よりも大きく繊維素材の裁断を行う。この点、本実施の形態では超音波レーザによる裁断を行うため、繊維素材73を裁断したとしてもほつれが生じない。これにより、繊維素材73を裁断してスラット28を製造する場合に、スラット28として使用する面積よりも大きく繊維素材73を裁断する必要がなくなる。よって、上記一般的な裁断方法に比べ、少ない繊維素材73にて同量のスラット28を製造することができる。
また、この場合、繊維素材73を隙間なく使用できるため、繊維素材73に絵柄を付する場合に隙間を考慮して絵柄を印刷する必要がなくなる。これにより、絵柄を設定する場合の設定作業が容易となる。さらに、繊維素材73に印刷する絵柄に隙間を設ける必要がある場合にはその隙間の分だけ転写紙70が余分に必要となるが、本実施の形態では転写紙70に隙間を設ける必要がないため、転写紙70を有効利用できるし、転写した後に回収される捨紙78の削減も可能となる。
なお、本実施の形態は上記記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)上記実施形態はスラット28がランナ15に吊り下げられている縦型ブラインド10を例としているが、ブラインドとしては、スラット28を横向きに取り付けたる横型ブラインドであってもよい。また、上記縦型ブラインド10は片開き式のものであったが、両開き式としてもよい。
(2)上記実施形態では、超音波レーザによる裁断によってスラット28を製造したが、スラット28の製造方法は任意である。例えば、繊維素材73からスラット28の形状となるよう裁断を行い、その裁断によって発生したほつれを修繕した後に絵柄を付す方法が考えられる。また、スラット28の素材は繊維素材73に限定されることはなく、スラット28を構成する素材は任意である。例えば、アクリル等を用いた合成樹脂材料や、アルミニウム等を用いた金属材料が考えられる。
(3)上記実施形態では、スラット28には絵柄が転写されているが、絵柄が付されたシートをスラット28に貼り付ける構成としてもよい。この場合、シートを取り外し可能としておけば、シートを取り替えるだけで絵柄を変更できる。
(4)上記実施形態では、反転前後の表裏で合計4種類の完成絵柄60〜63が付されているが、最低1種の完成絵柄が形成されるようにしてもよい。この場合でも、スラット28が反転した場合に、隣接するスラット28との重ね代にてその部分絵柄が隠されるため、完成絵柄が崩されない。但し、上記実施形態の如く、反転前後で縦型ブラインド10をいずれの方向からみても完成絵柄が付されるような構成が望ましい。
(5)上記実施形態では、スラット28における幅方向の中心を境目として2種類の部分絵柄が付されていたが、部分絵柄がその中心まで印刷されていなくともよい。すなわち、部分絵柄がスラット28の一端から半分より狭い領域(例えば、端から48%の領域)に付されていてもよい。この場合、スラット28の半分の領域うち部分絵柄が付されず残った領域(上記例では2%の領域)には、2種類の完成絵柄との関係で違和感のない部分絵柄を付しておく又は無地にしておくことが好ましい。これにより、スラット28を閉鎖状態として完成絵柄が形成されている場合に、スラット28が揺れる等して多少ずれてしまったとしても、形成されている完成絵柄と全く異なる絵柄が視認されてしまうことを防げる。
(6)上記縦型ブラインド10が設置される場所は限定されることなく、例えば、店舗等における窓に設置してもよい。この場合、店舗の外側から見える面には広告等の完成絵柄を付しておき、店舗内から見える面には店舗の雰囲気を演出する完成絵柄が形成されるようにすることが好ましい。これにより、上記縦型ブラインド10を店舗等に好適に設置することができる。
(7)開閉用コード26が設けられておらず、電気制御にてトップランナ25を移動させようにしてもよい。また、スラット28同士の重ね代を一のスラット28の幅Wの半分に保持する構成も、例えばスペーサ35を伸縮自在とし、スペーサ35が延びた状態でスラット28の幅Wの半分となるよう構成してもよい。
(8)上記実施形態では、スラット28同士の重ね代を一のスラット28の幅Wの半分としたが、重ね代がほぼ半分又はそれより大きくなっていればよい。但し、重ね代となっている領域を増加させることによって、完成絵柄を形成するためにスラット28が大量に必要となってしまうことが考えられる。
重ね代を半分より大きくした場合の実施形態を図6に基づいて説明する。この図6では、スラット28が閉鎖状態となった場合に完成絵柄95が形成され、それぞれのスラット28に部分絵柄95a〜95hが付されている。本構成におけるスラット28では、図6(a)に示すように、隣接するスラット28同士の重ね代が一のスラット28の幅Wの約2/3となっている。この場合でも、スラット28を反転させると隣接するスラット28との重ね代により、反転前に現れていたスラット28の部分絵柄を隠すことができる。
具体的には、図6(b)に示すように、スラット28を幅方向に3等分した領域をそれぞれ左スラット28L,中スラット28M,右スラット28Rとすると、この場合、中スラット28Mは常に隠される遮蔽領域となっている。そこで、本構成では、一のスラット28の中スラット28Mに、該スラット28に被さるスラット28の部分絵柄の一部が付されている。例えば、部分絵柄95cの一部が部分絵柄95dに続けて中スラット28Mにも付されている。これにより、スラット28を閉鎖状態とした場合にそのスラット28が揺れ等により若干ずれてしまったとしても、完成絵柄95が崩れることを防げる。
(9)本実施形態では、スラット28に模様としての完成絵柄60〜63を付したが、それ以外に写真やメッセージ等を模様としてもよい。
(10)本実施形態では、両端スラット28c,28dの露出面65a,65bを無地としたが、反転前後で共通する共通絵柄等、反転した場合に形成される完成絵柄を崩さない絵柄を付してもよい。
本実施形態の縦型ブラインドを示す正面図である。 重なりを解消した状態の全スラットを示す正面図である。 縦型ブラインドの一部を概略的に示す正面図である。 (a)は固定体及びランナの連結構成を示す斜視図であり、(b)はランナの動作を概略的に説明する説明図である。 スラットの製造方法を示す概略図である。 重ね代を変更した別例を示すスラットの斜視図及び正面図である。 従来の縦型ブラインドを示す正面図である。
符号の説明
10…縦型ブラインド、12…ヘッドレール、15…ランナ、20…固定部、25…トップランナ、28…スラット、25…開閉用コード、30…操作コード、35…スペーサ、48…リング、50…フック、65a,65b…露出面、70…転写紙、73…繊維素材、75…加温機、78…捨紙、80…超音波発生装置、85…超音波発生部、90…押さえ部。

Claims (5)

  1. 帯状のスラットを複数備え、それら各スラットが並列して設けられるとともに、隣接するスラット同士が一部重なり合うことによって閉鎖状態となるブラインドにおいて、
    前記スラット同士の重ね代が一のスラットのほぼ半分又はそれより大きくなっていることを特徴とするブラインド。
  2. 前記各スラットの一方又は両方の面のうち、前記閉鎖状態における非重なり部分には、複数のスラットに跨る一連の模様となる部分模様が付されていることを特徴とする請求項1に記載のブラインド。
  3. 前記模様が付されているスラットの前記閉鎖状態における重ね代には、スラットを反転した場合に一連の模様となる第2の部分模様が付されていることを特徴とする請求項2に記載のブラインド。
  4. 両端にあるスラットがそれぞれ有する一対の表面のうち表面全域が現れる面は、無地、又は反転前に現れている模様と反転後に反対側に現れる模様とに併用される模様が付されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のブラインド。
  5. 前記複数のスラットのうち一のスラットがそれぞれに取り付けられた複数のランナと、
    前記複数のランナが一列に並んで設けられ、該ランナの移動を案内するハンガーレールと、
    前記複数のランナのうち先頭のランナを移動させるように操作される操作手段と、
    前記先頭のランナを除く各ランナに設けられ、先頭側に隣接するランナを接離可能に連結するランナ連結手段と、
    前記ランナ連結手段に設けられ、ランナ同士を設定間隔に保持する保持手段と、
    を備え、
    前記保持手段の設定間隔は、ランナに取り付けられた各スラットの重ね代が一のスラットのほぼ半分又はそれより大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のブラインド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011162941A (ja) * 2010-02-04 2011-08-25 Nakamoto Pakkusu Kk ブラインド用スラットの製造方法
JP2018509190A (ja) * 2015-01-15 2018-04-05 キム, ソンチョルKIM, Sung Chul ブラインド型カーテン用連結具及びこれを含むブラインド型カーテン
US11060348B1 (en) * 2019-03-12 2021-07-13 Angeleta Shaw Window blind decorating kit

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