JP2009166259A - 熱転写受容シート - Google Patents

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恭子 内田
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Masato Kawamura
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Abstract

【課題】画像耐光性が良好で、印画濃度が高く、写真用途などに利用可能な熱転写受容シートを提供する。
【解決手段】シート状支持体の少なくとも一面上に、中空粒子を含む中間層、画像受容層を積層した熱転写受容シートにおいて、前記画像受容層が、ヒンダードアミン構造(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリロイル基)を分子中に含有し、主鎖にカルボキシル基を有するポリエステル樹脂を含有することを特徴とする熱転写受容シート。
【選択図】 なし

Description

本発明の熱転写受容シートは、画像耐光性が良好で、印画濃度が高い、写真用途などに利用可能な熱転写受容シートに関するものである。
染料熱転写方式は、染料層を有する染料熱転写シート(以下単に、「インクリボン」ともいう)と、この染料を受容する染料受容層(以下単に、「受容層」ともいう。)を有する熱転写受容シート(以下単に、「受容シート」ともいう)を用い、染料層と受容層を重ね合わせ、加熱により染料を受容層上に転写して画像を形成する。加熱はサーマルヘッドで行われ、多色の色ドットによりフルカラー画像を形成する。染料を用いているため画像は鮮明で透明性が高く、写真用途に利用可能な高品質画像が得られる。
得られた画像は、長期間保存したり、光に曝されたりしても、褪色・変色しないことが求められ、受容層に転写した染料の安定化が重要となる。
受容シートの受容層には、染料染着性の良好な樹脂が使用され、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂など、これまでさまざまな樹脂が提案されている。中でも、ポリエステル樹脂は、染着性に優れ、印画濃度の高い画像を得られる。しかし、印画後の受容シートを室内の壁に飾るなどの光に曝される環境に置くと、画像が褪色しやすく、画像耐光性に問題があった。
この問題を解決するために、受容層に紫外線吸収剤や光安定剤を添加する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。染料熱転写方式において使用している染料は、光、特にエネルギーの強い紫外線に曝されると褪色する性質がある。ベンゾトリアゾール系化合物やベンゾフェノン系化合物などの紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、光のエネルギーを熱エネルギーに変換する性質があり、染料の褪色を抑制する効果がある。一方、ヒンダードアミン系化合物などの光安定剤は、紫外線エネルギーによって生じる有害なフリーラジカルを捕捉する性質があるといわれる。それぞれ異なるシステムで紫外線の影響を低減する効果を発現しており、併用することでその効果が最も発揮され、受容層に紫外線吸収剤と光安定剤の両方を添加することで、画像の褪色を防止する効果がある。しかし、提案されているこれらの有機化合物は分子量が500程度と比較的低く、受容シートを未印画のまま長期保存すると、受容層表面への滲みだし(いわゆるブリードアウト)が発生して、耐光性改善効果が不足するばかりでなく、印画の際に印画品質が著しく劣る問題があった。
この問題を解決するために、光安定剤を高分子化する提案がなされている(例えば、特許文献2参照)。ヒンダードアミン系等の光安定剤を、アクリル酸エステル等の重合性ビニル単量体との共重合体とすることで、分子量が増加しブリードアウトの問題が発生しにくくなった。しかし、充分な量の光安定剤を受容層中に添加するためには、共重合体の主成分であるアクリルを多量に添加することになり、受容層の染料染着性を損ね、印画濃度が不足する問題があった。
特開昭61−28359号公報(第1頁) 特開2003−54142号公報(第2頁)
本発明は、上記従来技術の欠点を改良し、画像耐光性が良好で、印画濃度が高い熱転写受容シートを提供しようとするものである。
本発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意研究を行った結果、下記の技術的事項を基礎として構成される本発明に至ったのである。
即ち、
(1)シート状支持体の少なくとも一面上に、中空粒子を含む中間層、画像受容層を積層した熱転写受容シートにおいて、前記画像受容層が、ヒンダードアミン構造を有するポリエステル樹脂を含有することを特徴とする熱転写受容シート。
(2)前記ポリエステル樹脂が、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリロイル基を分子中に有する(1)に記載の熱転写受容シート。
(3)前記ポリエステル樹脂が、ポリエステル主鎖にカルボキシル基を有する(1)または(2)に記載の熱転写受容シート。
本発明により、画像耐光性が良好で、印画濃度が高い熱転写受容シートが得られる。
以下に本発明について、詳細に説明する。
(シート状支持体)
シート状支持体としては、セルロースパルプを主成分とする紙類や合成樹脂シート類が使用される。例えば、紙類としては上質紙(酸性紙、中性紙)、中質紙、コート紙、アート紙、グラシン紙、樹脂ラミネート紙などが挙げられる。合成樹脂を主成分としたシート類としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。また多孔質延伸シート類としてはポリオレフィン、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂を主成分とした、例えば合成紙、多孔質ポリエステルシートなどが挙げられる。積層体類としては、多孔質延伸シート同士、多孔質延伸シートと他のシート及び/又は紙等とを積層貼着させたシートなどが挙げられる。
シート状支持体の受容層面側の平滑度は、50秒以上が好ましい。50秒未満では、得られた受容シートの平滑性が不足し、画像均一性が損なわれる場合がある。なお平滑度は、シート表面の平滑性の指標である。一定条件下で基準面と試験片表面との間を流れる空気の流量を測定することで得られ、J.TAPPI紙パルプ試験方法No.5(王研式平滑度)に規定されている。
(中間層)
中間層は、断熱性とクッション性を付与できるので、画像鮮明性や画像均一性を向上できる。中間層で使用される中空粒子の材質、製造方法は特に限定されないが、具体的には、中空粒子の壁を形成する材料としてアクリルニトリル、塩化ビニリデン、スチレンアクリル酸エステルの重合体等が挙げられる。それら中空粒子の製造方法としては、樹脂粒子中にブタンガスを封入し、加熱発泡させる方式や、エマルジョン重合方式などが挙げられる。
中間層の塗工量は、1〜30g/mが好ましい。1g/m未満では、断熱性やクッション性が不足することがあり、30g/mを越えると、コストが増大する割に得られる効果が不十分なことがある。
中空粒子の粒径は、0.1〜10μmが好ましい。0.1μm未満では、中空粒子の壁が薄くなって耐熱性が不足し、塗工乾燥工程で壊れやすいことがある。一方、10μmを越えると、得られた受容シートの表面凹凸が大きくなり、画像均一性が劣ることがある。
中空粒子の体積中空率は、50〜90%が好ましい。50%未満では、断熱性とクッション性を付与する効果が不十分な場合がある。一方、90%を越えると、中空粒子の壁が薄くなり、耐久性が低下することがある。
(受容層)
受容層は、ヒンダードアミン構造を有するポリエステル樹脂を含有する。ヒンダードアミン構造は、紫外線エネルギーによって生じる有害なフリーラジカルを捕捉する性質をもち、受容層に染着した染料の光による褪色を抑制する効果がある。主鎖であるポリエステルは、染料染着性に優れた樹脂であり、受容層に用いることで印画濃度が向上する。
ヒンダードアミン構造としては、2位と6位がアルキル置換されたピペリジン環を有する構造が挙げられる。例えば、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルアセチル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルステアロイル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリロイル基、2、2、6、6−ペンタメチル−4−ピペリジルアクリロイル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルフェニルアセチル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾイル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルメチル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルステアロイル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルシクロヘキシル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルベンジル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルフェニル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルエチルカルバモイル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルシクロヘキシルカルバモイル基、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルフェニルカルバモイル基、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルカルボニル基、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルオキサリル基、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジル)−マロニル基、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジル)−セバシル基、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジル)−アジピル基、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジル)−テレフタル基、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシ)−エチル基、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジル)トリレン−2、4−ジカルバミル基、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレン−1、6−ジカルバミル基、トリス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−1、3、5−トリカルボキシル基等が挙げられる。この中でも、耐光性改善効果が高く、ポリエステルの重縮合反応に添加した際における反応性が良好な点で、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリロイル基が好ましい。
ヒンダードアミン構造を有するポリエステル樹脂を製造する方法は、公知のものが使用できる。例えば、多価カルボン酸成分と多価アルコール成分のエステル反応を行い、次に、反応系の中にヒンダードアミン構造を有する化合物を添加して縮重合反応を行う方法などが挙げられる。ヒンダードアミン構造を有する化合物を、反応系に添加する際には、これらの化合物をそのまま反応系に添加する方法と、あらかじめ共重合体としてから添加する方法と、いずれでもよい。共重合体は、官能基を有するビニルモノマーなどと公知の方法で共重合させればよい。
エステル反応に使用する多価カルボン酸成分と多価アルコール成分は、公知のものが挙げられる。
多価カルボン酸成分としては例えば、脂環族ジカルボン酸(1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、2,6−デカリンジカルボン酸など)、芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、テレフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸など)、脂肪族ジカルボン酸(アジピン酸、無水コハク酸、無水マレイン酸など)が挙げられる。この中では、イソフタル酸の使用が好ましく、多価カルボン酸全成分中、イソフタル酸を50〜100モル%含むことが好ましい。イソフタル酸成分が50モル%未満では、得られるポリエステル樹脂の耐光性が劣る場合がある。
また、多価アルコール成分としては例えば、脂環族多価アルコール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水添BIS−A(水素化ビスフェノールA)、1,2−シクロペンタンジオールなど)、脂肪族多価アルコール(エチレングリコール、ネオペンチルグリコールなど)、3価以上の多価アルコール(トリメチロールプロパンなど)が挙げられる。
ポリエステル樹脂は、主鎖であるポリエステルに、カルボキシル基を有することが好ましい。カルボキシル基を有することで、イソシアネートなどの架橋剤で架橋反応をさせ耐熱性を付与することができる。また、カルボキシル基を有することで、水性塗工液中での安定性を付与することができる。カルボキシル基導入は公知の方法で実施される。例えば、ポリエステルの縮重合反応において親水基を有する多価カルボン酸(スルホイソフタル酸など)を使用する方法、カルボキシル基を有する化合物とポリエステルとを共重合させる方法、カルボキシル基を有する化合物をポリエステルにグラフト重合する方法などである。
ポリエステル樹脂の分子量は特に限定されるものではないが、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定されるポリスチレン換算数平均分子量で1000〜50000の範囲であることが好ましい。数平均分子量が1000未満の場合には、受容層からのブリードアウトが発生する場合がある。数平均分子量が50000を超えると、塗布・乾燥時に、成膜性が不足してヒビなどの塗工欠陥となる場合がある。
ポリエステル樹脂のTgは、20〜80℃が好ましい。20℃未満では、耐熱性が不足して、印画の際にインクリボンとの貼りつきが発生し、走行不良となる場合がある。80℃を超えると、染料染着性が不足して、印画濃度が劣る場合がある。
受容層には、必要に応じて、他の染料染着性樹脂を併用することができる。染料に対する親和性が高く、染料染着性の良好な熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−アクリル共重合体樹脂、セルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
受容層には、架橋剤を添加することが好ましい。架橋剤としては、ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物、カルボジイミド化合物、有機金属化合物等他が挙げられ、中でも、耐熱性向上の効果の点でポリイソシアネート化合物が好ましい。
また受容層には、印画走行性を向上する目的で離型剤を添加することが好ましく、シリコーンオイル、ポリシロキサングラフトアクリル樹脂などが挙げられる。さらに、画像耐久性を向上する目的で、酸化防止剤や紫外線吸収剤を添加することができる。
受容層用塗工液の調製の際、20℃における塗工液粘度は、一般には5〜500mPa・sの範囲が好ましく、より好ましくは30〜300mPa・sの範囲である。粘度が5mPa・s未満では、受容層塗工液がバリア層などに浸み込んで、印画濃度や画質が低下する場合がある。500mPa・sを超えると、塗工液に泡が発生した場合に脱泡し難いことや、また塗工時に泡を巻き込んで塗工欠陥を生じることがある。
(裏面層)
受容層が設けられていない側の面(裏面)上には、適宜、裏面層が設けられる。裏面層の目的は、走行性向上、静電気防止、受容シート相互の擦れによる受容層の傷つき防止、受容シートを重ね置きしたときの裏面への染料移行防止などである。裏面層は、接着成分としての樹脂と、必要に応じて顔料や添加剤を含有する。
受容シートにカレンダー処理を施してもよい。得られた受容シート表面の凹凸を減少させ、均一な画像を得るためである。カレンダー処理は、中間層、受容層塗工後のいずれの段階で行ってもよい。カレンダー処理に使用されるカレンダー装置は、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー、グロスカレンダー、クリアランスカレンダー等の一般に製紙業界で使用されているカレンダー装置を適宜使用できる。
上記各塗工層には、一般の塗被紙製造において使用される濡れ剤、分散剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防腐剤等の各種助剤が適宜添加される。
受容層や、その他の塗工層は、バーコーター、グラビアコーター、コンマコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ゲートロールコーター、ダイコーター、カーテンコーター、及びスライドビードコーター等の公知のコーターを使用して、所定の塗工液を塗工、乾燥して形成することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。特に断らない限り、実施例中の「部」および「%」は、すべて「質量部」および「質量%」を示し、溶剤に関するものを除き固形分量である。Tgはガラス転移温度を示す。
実施例1
(紙支持体Aの作成)
水温20℃でカナディアン・スタンダード・フリーネス300CCに叩解した晒広葉樹クラフトパルプ100部に対して、0.4部のポリアクリアミド(商品名:ポリストロン117、荒川化学社製)、1.0部の重曹、1.2部のカチオン化デンプン(商品名:Cato−2、日本エヌエスシー社製)、1.0部のアルキルケテンダイマー系サイズ剤(商品名:SPK903、荒川化学社製)、および0.3部のポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン(商品名:WS−525、日本PMC社製)を添加し、得られたパルプスラリーから、坪量180g/mの原紙を製造した。
更にこの原紙にサイズプレスとして、カルボキシル基変性PVAと塩化ナトリウムとを重量比2:1で水に溶解して調製された5%サイズ液を塗工量が1.5g/m(乾燥後)になるように塗工した後、乾燥し、更にカレンダー処理して紙支持体Aを得た。得られた紙支持体Aは、厚さが170μmであった。
(中間層Aの形成)
紙支持体A上に、下記組成の中間層塗工液Aを、固形分塗工量が20g/mになるように塗工、乾燥し中間層Aを形成した。
中間層塗工液A
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.2μm、体積中空率85%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
ポリブタジエン樹脂(商品名:LX111、Tg=−80℃、日本ゼオン製) 45部
水 200部
〔ヒンダードアミン構造(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリロイル基)を有するポリエステル樹脂1(ポリエステル主鎖にカルボキシル基を有する)の製造〕
イソフタル酸(95部)、スルホイソフタル酸(5部)、エチレングリコール(20部)、ネオペンチルグリコール(80部)を、チタン触媒とともに、フラスコ中で加熱・攪拌し、エステル交換反応を行った。ここに、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(1部)を添加し、縮重合反応を行い、ヒンダードアミン構造(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリロイル基)を有するポリエステル樹脂1(ポリエステル主鎖にカルボキシル基を有する。Tg60℃、分子量13000)を得た。
(受容シートの形成)
前記中間層Aに、下記組成の受容層塗工液Aを、固形分塗工量が5g/mになるように塗工、乾燥し、熱カレンダーで平滑化処理を実施し、受容シートを得た。
受容層塗工液A
ヒンダードアミン構造(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリロイル基)
を有するポリエステル樹脂1の水分散物 90部
ポリイソシアネート化合物(商品名:IS−70N、日華化学製、固形分100%)9部
ポリシロキサングラフトアクリル樹脂(商品名:US450、東亞合成製、固形分25%)1部
水 200部
実施例2
(紙支持体B)
厚さ150μmのアート紙(商品名:OK金藤N、王子製紙製、坪量174.4g/m)を紙支持体Bとして使用した。
(中間層Bの形成)
紙支持体B上に、下記組成の中間層塗工液Bを、固形分塗工量が20g/mになるように塗工、乾燥し中間層Bを形成した。
中間層塗工液B
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.2μm、体積中空率85%) 45部
塩化ビニル系樹脂(商品名:ビニブラン603、日信化学製、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂分散物、Tg64℃) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
水 200部
〔ヒンダードアミン構造(2、2、6、6−ペンタメチル−4−ピペリジルアクリロイル基)を有するポリエステル樹脂2の製造〕
イソフタル酸(95部)、スルホイソフタル酸(5部)、エチレングリコール (40部)、シクロヘキサンジメタノール(60部)、トリメチロールプロパン(3部)を、チタン触媒とともに、フラスコ中で加熱・攪拌し、エステル交換反応を行った。ここに、4−アクリロイルオキシ−1、2、2、6、6−ペンタメチルピペリジン(20モル%)と、ポリエチレングリコールアクリル酸エステル(80モル%)の共重合体(6部)を添加し、縮重合反応を行い、ヒンダードアミン構造(2、2、6、6−ペンタメチル−4−ピペリジルアクリロイル基)を有するポリエステル樹脂2(Tg61℃、分子量10000)を得た。
(受容シートの作成)
中間層Bの上に、下記組成の受容層塗工液Bを、固形分塗工量が4g/mとなるように塗工、乾燥し、熱カレンダーによる平滑化処理を実施し、受容シートを得た。
受容層塗工液B
ヒンダードアミン構造(2、2、6、6−ペンタメチル−4−ピペリジルアクリロイル基)を有するポリエステル樹脂2の水分散物 90部
ポリイソシアネート化合物(商品名:IS−70N、日華化学製、固形分100%)9部
ポリシロキサングラフトアクリル樹脂(商品名:US450、東亞合成製、固形分25%)1部
水 200部
比較例1
実施例1において、受容層用塗工液Aの代りに下記組成の受容層用塗工液Cを使用した以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
受容層用塗工液C
ポリエステル樹脂(商品名:バイロナールMD1200、Tg67℃、分子量15000、東洋紡製) 90部
ポリイソシアネート化合物(商品名:IS−70N、日華化学製、固形分100%)9部
ポリシロキサングラフトアクリル樹脂(商品名:US450、東亞合成製、固形分25%)1部
水 200部
評価
上記各実施例および比較例で得られた受容シートについて、下記試験を行った。得られた結果を表1に示す。
〔画像耐光性〕
市販の熱転写ビデオプリンター(商品名:DPP−SV55、ソニー社製)を用いて、サーマルヘッドでコントロールされた加熱を施すことにより、黒ベタ画像を作成した。得られた黒ベタ画像を、Xeフェードメーターで10,000kJ/mの積算照度になるまで処理した。画像の耐光性試験前及び試験後の色調をJIS Z 8721に準拠して、色差計(グレタグ社)を用いて測定した。測定値は、JIS Z 8729に基づき、L*a*b*表色系で記録し、JIS Z 8730に基づく方法で処理前後の色差(ΔE*)を算出した。
結果を表1に示す。
◎:色差が6未満であり、実用には全く問題ない。
○:色差が6以上10未満であり、実用可能である。
×:色差が10以上であり、実用には適さない。
〔印画濃度〕
市販の熱転写ビデオプリンター(商品名:DPP−SV55、ソニー社製)を用いて、サーマルヘッドでコントロールされた加熱を施すことにより、黒ベタ画像を作成した。得られた黒ベタ画像について、マクベス反射濃度計(商品名:RD−914、Kollmorgen社製)を用いて、その反射濃度を測定し、印画濃度を評価した。結果を表1に示す。
◎:印画濃度が1.9以上であり、実用には全く問題ない。
○:印画濃度が1.7以上1.9未満であり、実用可能である。
×:印画濃度が1.7未満であり、実用には適さない。
Figure 2009166259
表1から明らかなように、本発明の熱転写受容シートは、画像耐光性が良好で、印画濃度が高い熱転写受容シートである。
本発明により、画像耐光性が良好で、印画濃度が高い熱転写受容シートを提供することができ、実用上極めて有用である。

Claims (3)

  1. シート状支持体の少なくとも一面上に、中空粒子を含む中間層、画像受容層を積層した熱転写受容シートにおいて、前記画像受容層が、ヒンダードアミン構造を有するポリエステル樹脂を含有することを特徴とする熱転写受容シート。
  2. 前記ポリエステル樹脂が、2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリロイル基を分子中に有する請求項1に記載の熱転写受容シート。
  3. 前記ポリエステル樹脂が、ポリエステル主鎖にカルボキシル基を有する請求項1または2に記載の熱転写受容シート。
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