JP2009165313A - 電流共振形コンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング素子の両端間電圧が、当該スイッチング素子に内蔵する寄生容量の影響を受けて大きく振動する問題を一掃できる電流共振形コンバータを提供する。
【解決手段】スイッチング素子S1がオン状態になった後に、当該スイッチング素子S1に正弦波状の共振電流を供給する電流共振回路5を備える。スイッチング素子S1は、その一端と他端との間に接続された寄生容量Csと、逆並列接続されたボディダイオードDbodyとを内蔵して有する。ここでは、スイッチング素子S1がオン状態になった後、電流共振回路5の共振電流によって寄生容量Csが充電され、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが出力電圧Voまで上昇すると導通するダイオードDcを、スイッチング素子S1の一端と出力電圧Voのラインとの間に接続している。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング素子のスイッチング動作により、入力電圧を別な出力電圧に変換すると共に、共振回路による共振電流を利用して、スイッチング素子の両端間に流れる電流を正弦波状に変化させる電流共振形コンバータに関する。
一般に、この種のコンバータは、スイッチング電源装置の力率改善回路などに昇圧コンバータとして適用され、例えば特許文献1に示すように、スイッチング素子がオン状態のときには、直流電源部から供給される電磁エネルギーをチョークコイルに蓄積し、このスイッチング素子がオフ状態になると、チョークコイルに生じる逆起電圧を直流電源部からの入力電圧に重畳して、これを整流ダイオードを介して平滑コンデンサに印加することで、入力電圧よりも高い出力電圧を、平滑コンデンサの両端間に変換生成するようになっている。
また、スイッチング素子がオン状態になった後、当該スイッチング素子を流れる電流が緩やかに変化するように、共振コンデンサと共振インダクタによる電流共振回路が昇圧コンバータに組み込まれる。
図4は、こうした電流共振形昇圧コンバータの一例を示す回路図である。同図において、1は直流入力電圧Viを生成する直流電源部、2は直流電源部1からの入力電圧Viを昇圧して、負荷である抵抗R1に直流出力電圧Voを供給する電流共振形の昇圧コンバータである。
直流電源部1は、例えば商用電源などの交流電源ACからの交流電圧を入力として、当該交流電圧のノイズ成分を除去するノイズフィルタNFと、ノイズフィルタNFを通過した交流電圧を全波整流し、これを入力電圧Viとして出力端間に生成する入力整流部としてのダイオードブリッジDBとにより構成される。
一方、昇圧コンバータ2は、ダイオードブリッジDBの出力端間に接続され、チョークコイルL1およびスイッチング素子S1からなる直列回路3と、スイッチング素子S1の両端間に接続され、整流ダイオードD1および平滑コンデンサC1からなる別な直列回路4と、スイッチング素子S1を流れる電流を正弦波状にする電流共振回路5と、を備えている。ここでの電流共振回路5は、チョークコイルL1および整流ダイオードD1の接続点とスイッチング素子S1の一端との間に共振インダクタLrを挿入接続し、整流ダイオードD1の両端間に共振コンデンサCrを接続して構成される。また6は、スイッチング素子S1の制御端子にパルス状の駆動信号を供給する制御回路であり、この駆動信号の周波数は前記交流電圧の周波数よりも高く、出力電圧Voの変動に応じて駆動信号の例えば周波数を増減させることで、力率を改善して安定した出力電圧Voを抵抗R1に供給するようにしている。
ここで、前記スイッチング素子S1が理想的なMOS型FET(電界効果トランジスタ)である場合には、図4に示す回路で動作上の問題を生じないが、実際のMOS型FETは図5に示すように、ゲート(図中G)とドレイン(図中D),ゲートとソース(図中S),およびドレインとソースの各端子間に、それぞれCrss,Ciss,Cossなる寄生容量が存在すると共に、ドレインとソース間にはボディダイオードDbodyが逆並列接続され、そのボディダイオードDbodyには蓄積電荷に伴う逆回復時間(リカバリー時間)が存在する。
図6は、スイッチング素子S1として理想的なMOS型FETを使用した場合の各部の動作波形である。同図において、ILrは共振インダクタLrを流れる電流(スイッチング素子S1に向けて流れる方向が正)であり、IDSはスイッチング素子S1のドレインを流れる電流(ドレインに流れ込む方向が正)であり、VDSはスイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧(ソースが電位基準)であり、Vdriveはスイッチング素子S1のゲートに与えられる駆動信号の電圧波形を示している。
ここでいう理想的なMOS型FETとは、前記図5における寄生容量Crss,Ciss,Cossが存在せず、またボディダイオードDbodyの逆回復時間がゼロ(すなわち、蓄積電荷が無い)の状態をいう。図6に示すように、制御回路6からスイッチング素子S1のゲートにオンパルスの駆動信号Vdriveが与えられ、それによりスイッチング素子S1がオン状態になると、チョークコイルL1,共振インダクタLrおよびスイッチング素子S1による閉回路が、ダイオードブリッジDBの出力端間に形成され、直流電源部1からのエネルギーがチョークコイルL1に蓄えられると共に、共振インダクタLrと共振コンデンサCrとによる共振電流が、共振インダクタLrを流れる正弦波状の電流ILrとして流れる。
この共振電流が負方向(スイッチング素子S1のソースからドレイン)に流れている間に、制御回路6が駆動信号Vdriveをオフにすると、それまでチョークコイルに蓄えられていたエネルギーによる逆起電圧と、直流電源部1からの入力電圧Viとを重畳した電圧が、整流ダイオードD1を介して平滑コンデンサC1に印加され、入力電圧Viよりも高い出力電圧Voが、平滑コンデンサC1の両端間から抵抗R1に供給される。また、前記負方向の共振電流は、スイッチング素子S1がオフ状態になったことに伴い、ボディダイオードDbodyのアノードからカソードに向かって流れ、スイッチング素子S1のソースからドレインを流れる電流IDSはゼロとなる。
やがて、共振電流が負方向から正方向に切替ると、ボディダイオードDbodyを介しての電流の流れは遅れなく遮断され、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが上昇する。したがって、スイッチング素子S1がターンオフしてから、共振電流すなわち共振インダクタLrを流れる電流ILrの方向が、負から正に切替る瞬間までが、ボディダイオードDbodyに電流が流れる順方向導通期間Tbodyとなる(図6の斜線部分参照)。このボディダイオードDbodyの順方向導通期間後は、共振インダクタLrを流れる電流ILrがゼロになり、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが、整流ダイオードD1を介して出力電圧Voにクランプされるため、スイッチング素子S1の両端(ドレイン・ソース)間には、サージ電圧が発生しない。
一方、図7は、スイッチング素子S1が現実的なMOS型FETである場合の回路図を等価的に示したものである。前述の図5に示すように、実際のMOS型FETは、ゲート電圧をゼロにしてオフ状態にすると、ドレインとソースの端子間にCoss+Cissのキャパシタが等価的に存在することとなる。したがって図7では、このときのキャパシタを寄生容量Csとしてあらわす。また、Dbodyは前述のボディダイオードであり、ここでは蓄積電荷に伴う逆回復時間が存在する。
図8は、寄生容量Csの影響がある場合の各部の波形図を示している。制御回路6からスイッチング素子S1のゲートにオンパルスの駆動信号Vdriveが与えられ、それによりスイッチング素子S1がオン状態になったときの動作と、その後、駆動信号Vdriveがオフになり、共振電流が負方向から正方向に切換わるまでの動作は、前述の図6における回路と同じである。
ここで、共振電流が負方向から正方向に転じると、スイッチング素子S1およびボディダイオードDbodyが何れもオフ状態となっている関係で、寄生容量Csが充電され、その後、この寄生容量Csと共振インダクタLrとによる直列電圧共振が生じ、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSがクランプされることなく大きく振動する。
図9は、前記寄生容量Csに加えて、ボディダイオードDbodyによる逆回復時間の影響がある場合の各部の波形図を示している。制御回路6からスイッチング素子S1のゲートにオンパルスの駆動信号Vdriveが与えられ、それによりスイッチング素子S1がオン状態になったときの動作と、その後、駆動信号Vdriveがオフになり、共振電流が負方向から正方向に切換わるまでの動作は、前述の図6における回路と同じである。
ここでは、ボディダイオードDbodyに電流が流れる順方向導通期間Tbodyに電荷が蓄積され、共振電流が負方向から正方向に転じた後も、当該蓄積電荷によってボディダイオードDbodyにはカソードからアノード向かう逆方向のリカバリー電流が流れる(図9の逆方向導通期間Trecを参照)。つまり、ボディダイオードDbodyの蓄積電荷容量をQrとすると、図9の逆方向導通期間Trec中に作られる三角形の面積は容量Qrに等しい。
やがて、この逆方向導通期間Trecを過ぎると、図8の回路図で説明したように、寄生容量Csが充電され、その後、この寄生容量Csと共振インダクタLrとによる直列電圧共振が生じるが、この場合はボディダイオードDbodyが逆バイアスされてもある時間は導通状態となるので、共振電流すなわち共振インダクタLrを流れる電流ILrが大きく正方向および負方向に振れ、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSはより振動的になる。
特許第3761558号公報
上述したように、スイッチング素子S1が現実的なMOS型FETである場合には、スイッチング素子S1のオフ期間において、その端子間電圧であるドレイン・ソース間電圧VDSが、スイッチング素子S1自体に存在する寄生容量Csや、ボディダイオードDbodyによる逆回復時間によって大きく振動し、スイッチング素子S1の耐圧を超えるなどして、昇圧コンバータ2としての機能を実現することができない。
そこで本発明の目的は、スイッチング素子の両端間電圧が、当該スイッチング素子に内蔵する寄生容量やボディダイオードの影響を受けて、大きく振動する問題を一掃できる電流共振形コンバータを提供することにある。
本発明の請求項1における電流共振形コンバータは、スイッチング素子のスイッチングにより入力電圧を出力電圧に変換すると共に、前記スイッチング素子がオン状態になった後に、当該スイッチング素子に正弦波状の共振電流を供給する共振回路を備え、前記スイッチング素子は、一端と他端との間に接続された寄生容量と、逆並列接続されたボディダイオードとを内蔵して有する電流共振形コンバータにおいて、前記スイッチング素子がオン状態になった後、前記共振電流によって前記寄生容量が充電され、前記スイッチング素子の両端間電圧が前記出力電圧まで上昇すると導通する一方向導通素子を、前記スイッチング素子の一端と前記出力電圧のラインとの間に接続している。
本発明の請求項2における電流共振形コンバータは、請求項1の構成において、前記スイッチング素子がオン状態になった後、前記共振電流が前記スイッチング素子の他端から一端に流れる方向からゼロになるまで、前記スイッチング素子をオンにし続ける駆動手段を備えている。
本発明の請求項3における電流共振形コンバータは、請求項1または2の構成において、前記スイッチング素子のスイッチングにより、前記入力電圧よりも前記出力電圧が高くなるように構成したものである。
本発明の請求項4における電流共振形コンバータは、請求項1〜3のいずれか一つの構成において、前記スイッチング素子に内蔵するボディダイオードに代わり、前記スイッチング素子の一端と他端との間に外付けのダイオードを逆並列接続したものである。
本発明の請求項1では、スイッチング素子がオン状態になった後、共振回路による共振電流が、スイッチング素子の他端から一端に流れる方向から、一端から他端に流れる方向に転じると、当該共振電流によってスイッチング素子に内蔵する寄生容量が充電され、スイッチング素子の両端間電圧が徐々に上昇する。このとき、スイッチング素子の一端と出力電圧のラインとの間に一方向導通素子が接続されているため、スイッチング素子の両端間電圧が出力電圧まで上昇すると、一方向導通素子が導通してスイッチング素子の両端間電圧が出力電圧にクランプされ、従来のような大きな電圧の振動を回避できる。よって、共振回路の誘導性素子とスイッチング素子に内蔵する寄生容量との共振は生じず、スイッチング素子の両端間電圧が、当該スイッチング素子に内蔵する寄生容量の影響を受けて、大きく振動する問題を一掃できる。
本発明の請求項2では、駆動手段がスイッチング素子に流れる共振電流を監視し、この共振電流がスイッチング素子の他端から一端に流れている期間中は、スイッチング素子をオンにし続けることで、ボディダイオードを非導通状態のままにして、ボディダイオードに電流を流さないようにする。こうすれば、当該期間中にボディダイオードに電荷が蓄積されることはなく、スイッチング素子の両端間電圧が、ボディダイオードのリカバリー電流の影響を受けて、大きく振動する問題を一掃できる。
本発明の請求項3では、いわゆる入力電圧よりも高い出力電圧が取り出せる昇圧コンバータにおいて、スイッチング素子の両端間電圧が大きく振動する問題を一掃できる。
本発明の請求項4では、例えばバイポーラトランジスタやIGBTなどのボディダイオードを内蔵しないスイッチング素子に対し、このボディダイオードと同等の機能を有するダイオードを外付けで接続した場合であっても、スイッチング素子の両端間電圧が大きく振動する問題を一掃できる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明における電流共振形コンバータについて、好ましい実施例を説明する。なお、従来例で示した図4〜図9と同一箇所には同一符号を付し、共通する箇所の説明は重複を避けるため極力省略する。
図1および図2は、本発明の好適な実施例における電流共振昇圧コンバータの回路図を示している。従来例と異なる点は、昇圧コンバータ2として、スイッチング素子S1のドレインにアノードを接続し、出力電圧Voを生成する平滑コンデンサC1の一端(正極性端子)にカソードを接続する一方向導通素子としてのダイオードDcと、電流共振回路5の共振電流を検出する電流検出器としての抵抗Rsとを付加し、さらに制御回路6として、図2に示すような駆動手段たる駆動回路11を付加したことにある。それ以外の構成は、図7に示す回路図と共通している。
上記構成についてさらに詳しく説明すると、前記ダイオードDcは、スイッチング素子S1が制御回路6からの駆動信号を受けてオン状態になった後、前記共振インダクタLrと共振コンデンサCrとによる共振電流が負方向から正方向に転じて、スイッチング素子S1に内蔵する寄生容量Csが充電され、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが出力電圧Voまで上昇すると導通するようになっており、このダイオードDcの導通時には、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが出力電圧Voにクランプされる。なお、ここではダイオードDc以外の一方向導通素子を用いてもよく、要はスイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが出力電圧Voにクランプするように導通する一方向導通素子が、スイッチング素子S1の一端であるドレインと出力電圧Voのラインとの間に直接接続されていればよい。また、抵抗Rsについても、他にカレントトランスのような電流検出器を用いてもよい。
また、制御手段たる制御回路6に組み込まれた駆動回路11は、図2に示すように、抵抗Rsの一端と他端にそれぞれ入力端子を接続し、共振電流が負方向に流れているときにH(高)レベルの検出信号Vxを出力する比較器12と、当該比較器12からの検出信号Vxと、従来例で説明した元の駆動信号Vdriveとの何れかがHレベルのときに、Hレベルの出力信号を生成するOR(オア)回路素子13と、前記OR回路素子13からの出力信号を、スイッチング素子S1がスイッチング動作し得る駆動信号Vdrive’に変換して、これをスイッチング素子S1のゲートに供給するドライバ素子14と、により構成される。この駆動回路11は、スイッチング素子S1がオン状態になった後、前記電流共振回路5による共振電流がスイッチング素子S1の他端から一端に流れる負方向からゼロに変化するまで、スイッチング素子S1をオンにし続ける駆動信号Vdrive’を供給できるものであればよく、図2に示す回路構成はあくまでも一例に過ぎない。
次に、上記構成についてその作用を、図3の波形図に基づき説明する。同図において、ILrは共振インダクタLrを流れる電流であり、IDSはスイッチング素子S1のドレインを流れる電流であり、VDSはスイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧であり、これらは前記従来例にも示されている。またVdriveは、従来例においてスイッチング素子S1のゲートに直接与えられていた元の駆動信号の電圧波形を示しており、本実施例ではスイッチング素子S1にではなく駆動回路11のOR回路素子13に与えられる。さらにVxは、比較器12の出力端子に生成する共振電流の電流方向検出信号であり、Vdrive’はドライバ素子14ひいては駆動回路11からスイッチング素子S1のゲートに供給される駆動信号を示している。
制御回路6内で元の駆動信号VdriveがHレベルとなり、それにより駆動回路11のOR回路素子13からドライバ素子14を通して、スイッチング素子S1のゲートにオンパルスの駆動信号Vdrive’が与えられると、スイッチング素子S1がオフからオン状態に切替り、それによりチョークコイルL1,共振インダクタLrおよびスイッチング素子S1による閉回路が、ダイオードブリッジDBの出力端間に形成され、直流電源部1からのエネルギーがチョークコイルL1に蓄えられると共に、共振インダクタLrと共振コンデンサCrとによる共振電流が、共振インダクタLrを流れる正弦波状の電流ILrとして流れる。
スイッチング素子S1がターンオンした直後は、共振インダクタLrを流れる電流ILrが、スイッチング素子S1のドレインからソースの方向(正方向)に、電流IDSとして正弦波状に変化しながら流れ込むが、やがてこの電流ILrひいては電流IDSの流れる方向が逆になり、スイッチング素子S1のソースからドレインの方向(負方向)に流れるようになると、それまでLレベルであった比較器12の出力すなわち検出信号VxがHレベルに反転し、電流ILrひいては電流IDSの流れる方向が負からゼロになるまで、検出信号VxはHレベルを継続する。したがって、元の駆動信号Vdrive若しくは検出信号Vxの何れか一方がHレベルである限り、駆動回路11からスイッチング素子S1のゲートに、当該スイッチング素子S1をオンにする駆動信号Vdrive’が供給される。
ここで、前記電流ILrひいては電流IDSが負方向に流れる間に、元の駆動信号VdriveがHレベルからL(低)レベルに切替るが、検出信号VxがHレベルである期間は、引き続き駆動回路11からスイッチング素子S1のゲートに、オンパルスの駆動信号Vdrive’が供給されるので、スイッチング素子S1はオン状態を維持する。このとき、スイッチング素子S1のオン抵抗をRds(on)とし、スイッチング素子S1の他端から一端を流れる電流をIDSとし、ボディダイオードDbodyの順方向電圧降下をVfとすれば、次の式が成り立つ範囲ではボディダイオードDbodyに電流が流れず、ボディダイオードDbodyは非導通状態となって内部に電荷は蓄積されない。
Figure 2009165313
その後、共振インダクタLrを流れる電流ILrの方向がゼロから正に転じると、検出信号VxもHレベルからLレベルに切替り、スイッチング素子S1のゲートに供給する駆動信号Vdrive’もLレベルになって、当該スイッチング素子S1がオフ状態に移行する。こうなると、スイッチング素子S1に内蔵する寄生容量Csが充電されるのに伴い、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが上昇するが、スイッチング素子S1のドレインと出力電圧Voのラインとの間にクランプ用のダイオードDcが接続されているので、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが出力電圧Voに達すると、ダイオードDcが導通して当該ドレイン・ソース間電圧VDSは出力電圧Voにクランプされる。したがって、電流共振回路5の共振インダクタLrと寄生容量Csとによる共振は生じず、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが出力電圧Voを超えて大きく振動する問題が回避される。
また、スイッチング素子S1がターンオフしたときに、ボディダイオードDbodyには内部電荷が蓄積されておらず、ボディダイオードDbodyが逆バイアスされても導通状態にはならない。よって、ボディダイオードDbodyのリカバリー電流に起因して、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが大きく振動する問題を、ここでも回避することができる。
以上のように本実施例では、スイッチング素子S1のスイッチングにより入力電圧Viを出力電圧Voに変換すると共に、スイッチング素子S1がオン状態になった後に、当該スイッチング素子S1に正弦波状の共振電流を供給する共振回路としての電流共振回路5を備え、前記スイッチング素子S1は、その一端と他端との間に接続された寄生容量Csと、逆並列接続されたボディダイオードDbodyとを等価的に内蔵して有する電流共振形の例えば昇圧コンバータ2において、スイッチング素子S1がオン状態になった後、前記電流共振回路5の共振電流によって寄生容量Csが充電され、スイッチング素子S1の両端間電圧であるドレイン・ソース間電圧VDSが出力電圧Voまで上昇すると導通する一方向導通素子としてのダイオードDcを、スイッチング素子S1の一端と出力電圧Voのラインとの間に接続している。
この場合、スイッチング素子S1がオン状態になった後、電流共振回路5による共振電流が、スイッチング素子S1の他端から一端に流れる方向から、一端から他端に流れる方向に転じると、当該共振電流によってスイッチング素子S1に内蔵する寄生容量Csが充電され、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが徐々に上昇する。このとき、スイッチング素子S1の一端と出力電圧Voのラインとの間にダイオードDcが接続されているため、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが出力電圧Voまで上昇すると、ダイオードDcが導通してスイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが出力電圧にクランプされ、従来のような大きな電圧の振動を回避できる。よって、電流共振回路5の誘導性素子である共振インダクタLrとスイッチング素子S1に内蔵する寄生容量Csとの共振は生じず、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが、当該スイッチング素子S1に内蔵する寄生容量Csの影響を受けて、大きく振動する問題を一掃できる。
さらに本実施例では、スイッチング素子S1がオン状態になった後、前記電流共振回路5による共振電流がスイッチング素子S1の他端から一端に流れる方向からゼロになるまで、スイッチング素子S1をオンにし続ける駆動手段としての駆動回路11を備えている。
こうすると、駆動回路11がスイッチング素子S1に流れる共振電流を監視し、この共振電流がスイッチング素子S1の他端から一端に流れている期間中は、スイッチング素子S1をオンにし続けることで、ボディダイオードDbodyを非導通状態のままにして、ボディダイオードDbodyに電流を流さないようにする。こうすれば、当該期間中にボディダイオードDbodyに電荷が蓄積されることはなく、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが、ボディダイオードDbodyのリカバリー電流の影響を受けて、大きく振動する問題を一掃できる。
さらに本実施例では、スイッチング素子Sのスイッチングにより、入力電圧Viよりも出力電圧Voが高くなるように、直流電源部1の出力端にスイッチング素子S1とチョークコイルL1との直列回路を接続した昇圧コンバータ2としての構成を採用している。こうすると、いわゆる入力電圧Viよりも高い出力電圧Voが取り出せる昇圧コンバータ2において、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが大きく振動する問題を一掃できる。
また別な変形例として、スイッチング素子S1に内蔵するボディダイオードDbodyに代わり、スイッチング素子S1の一端と他端との間に外付けのダイオードを逆並列接続してもよい。こうすると、例えばバイポーラトランジスタやIGBTなどのボディダイオードDbodyを内蔵しないスイッチング素子S1に対し、このボディダイオードDbodyと同等の機能を有するダイオードを外付けで接続した場合であっても、スイッチング素子S1のドレイン・ソース間電圧VDSが大きく振動する問題を一掃できる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。ここではスイッチング素子S1として、MOS型FETを代表例として採り上げたが、バイポーラトランジスタやIGBTなどの半導体スイッチング素子も、少なからずMOS型FETと同様の寄生容量Csを有することから、当該寄生容量Csと共振インダクタLrとによる共振で、スイッチング素子S1の両端間電圧が不必要に上昇し、素子の耐圧を超えるような問題を、本発明で提案したクランプ用のダイオードDcを利用して有効に解決できる。また、実施例で提示した昇圧コンバータ2以外の回路トポロジーに適用することも可能である。
本発明の好適な実施例における電流共振形昇圧コンバータを示す回路図である。 同上、制御回路内部の構成を示す回路図である。 図1および図2に対応した各部の動作波形である。 従来例において、スイッチング素子が理想的なMOS型FETである電流共振形昇圧コンバータの回路図である。 実際のMOS型FETの等価回路図である。 図4に対応した各部の動作波形である。 従来例において、スイッチング素子が現実的なMOS型FETである電流共振形昇圧コンバータの回路図である。 図7に対応して、寄生容量の影響を受けた各部の動作波形である。 図7に対応して、寄生容量およびボディダイオードの逆回復時間の影響を受けた各部の動作波形である。
符号の説明
5 電流共振回路(共振回路)
11 駆動回路(駆動手段)
Cs 寄生容量
Dbody ボディダイオード
Dc (一方向導通素子)
S1 スイッチング素子

Claims (4)

  1. スイッチング素子のスイッチングにより入力電圧を出力電圧に変換すると共に、前記スイッチング素子がオン状態になった後に、当該スイッチング素子に正弦波状の共振電流を供給する共振回路を備え、
    前記スイッチング素子は、一端と他端との間に接続された寄生容量と、逆並列接続されたボディダイオードとを内蔵して有する電流共振形コンバータにおいて、
    前記スイッチング素子がオン状態になった後、前記共振電流によって前記寄生容量が充電され、前記スイッチング素子の両端間電圧が前記出力電圧まで上昇すると導通する一方向導通素子を、前記スイッチング素子の一端と前記出力電圧のラインとの間に接続したことを特徴とする電流共振形コンバータ。
  2. 前記スイッチング素子がオン状態になった後、前記共振電流が前記スイッチング素子の他端から一端に流れる方向からゼロになるまで、前記スイッチング素子をオンにし続ける駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電流共振形コンバータ。
  3. 前記スイッチング素子のスイッチングにより、前記入力電圧よりも前記出力電圧が高くなるように構成したことを特徴とする請求項1または2記載の電流共振形コンバータ。
  4. 前記スイッチング素子に内蔵するボディダイオードに代わり、前記スイッチング素子の一端と他端との間に外付けのダイオードを逆並列接続したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の電流共振形コンバータ。
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