JP2009165156A - 無線装置及びアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2筐体が相互に回動可能に連結された無線装置のスペース効率を高めるためヒンジ部にアンテナを内蔵して、回動による開閉の状態の影響を受けにくくする。
【解決手段】無線装置1は、第1筐体10と第2筐体20がヒンジ部30を介して相互に回動可能に連結されて構成される。ヒンジ部30は、第1筐体取り付け部31a、軸受け部31b及びスプリング収納部31cからなる第1筐体側部材31と、第2筐体取り付け部32a、32b、シャフト導体部32c、32d及びシャフト非導体部32eからなる第2筐体側部材32から構成され、上記の32c、32d及び32eが1のシャフトを形成して軸受け部31b及びスプリング収納部31cに軸支される。基板21に設けられた無線回路22から給電線23を介して、スプリング収納部31cに収納されたスプリング33から遠い側の導電性を有する第2筐体取り付け部32a及びシャフト導体部32cに給電する。
【選択図】図3

Description

本発明は無線装置及びアンテナ装置に係り、特に2以上の筐体が相互に回動可能に連結されて構成された無線装置及び該無線装置用のアンテナ装置に関する。
近年の携帯電話機等の無線装置は、多機能、高性能化と小型、薄型化の要求を両立させるため、2筐体が開閉可能に連結されて構成されたものが主流を占めている。2筐体の接続には、折りたたみ型、2軸ヒンジを備えた折りたたみ型(ダブルスウィーベル型ともいう。)、スライド型等の方式が用いられている。これらのうち折りたたみ型及びダブルスウィーベル型はヒンジ部を備え、2筐体が該ヒンジ部を介して相互に回動可能に連結されて構成される。
一方、携帯電話機等の無線装置用のアンテナ装置は、従来の筐体外部に延伸されて使用されるホイップアンテナ等のタイプに代わって、筐体に内蔵されたタイプが主流である。このような筐体内蔵タイプのアンテナ装置を使用することにより、無線装置のデザイン性や操作性を向上させることができる。しかし、上述したように無線装置の多機能、高性能化と小型、薄型化が共に要求されることから、アンテナ装置は筐体内部の限定されたスペースに実装された状態で所要の性能を発揮しなければならないという課題の解決を求められている。
上述した課題を解決することを目的として、従来、ヒンジ部にアンテナを配設して構成された携帯無線機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。上記の特許文献1に記載された携帯無線機は、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ部により回動自在に連結されて構成される。該ヒンジ部に、ヒンジ軸を構成するヒンジコアが配設されている。
特許文献1によれば、上記のヒンジコアは、第2の筐体に機械的に固定されると共に第2の筐体の回路基板と電気的接続された第1部材と、第1の筐体に機械的に固定されているが第1の筐体の回路基板と電気的に未接続の第2部材が連結されて構成される。第1部材と第2部材は金属等の導電性部材により略円筒形状または略円柱形状に形成されている。このような構成により、上記のヒンジコアは、第1の筐体の回路基板とは非導通の状態で第2の筐体の回路基板からアンテナ素子として給電される。
特開2007−88692号公報(第2、5、6ページ、図1)
上述した特許文献1に開示された携帯無線機は、ヒンジ軸を構成するヒンジコアの全部を導電性部材で構成し、アンテナ素子として給電するものである。特許文献1の明細書の段落「0026」の記載によれば、該ヒンジコアは金属等の導電性部材により略円筒形状または略円柱形状に形成され、互いに回動する第2の筐体側の第1部材と第1の筐体側の第2部材が機械的に連結接続された構造を有する。該ヒンジコアは、所定の回動位置でクリック感が得られるように保持力を発生する機構と、自力で回動する回転力を発生する機構とを有している。
上記の「自力で回動する回転力を発生する機構」として、例えば回動軸の方向にスプリングを配設して回転抵抗を付加することが考えられる。スプリングは一般に金属製であって導電性を有し、2筐体相互の回動による開閉の状態(例えば折りたたみ型携帯電話における2筐体の開きの角度)によって形状が変化するとアンテナ特性にも影響する。開閉の状態は無線装置の利用目的に応じて変化することが普通であるから、上記のアンテナ特性への影響は好ましくないという問題がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、2筐体を連結するヒンジ部の部材を利用して構成されたアンテナ装置の特性が、2筐体の回動による開閉の状態の影響を受けにくくすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の無線装置は、第1の筐体と、前記第1の筐体に対して回動可能に連結された第2の筐体と、前記第2の筐体に配設され、アンテナ給電回路を有してなる基板と、前記第2の筐体の前記第1の筐体に対する回動の軸をなすと共に非導電性部分及び導電性部分を有するシャフトと、前記回動に対して形状が変化する回転力発生部材を内包し、かつ、前記シャフトの導電性部分は前記非導電性部分よりも前記回転力発生部材から遠い側に位置すると共に前記アンテナ給電回路に接続されてなるヒンジ部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のアンテナ装置は、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ部を介して相互に回動可能に連結され、前記ヒンジ部は前記第2の筐体の前記第1の筐体に対する回動の軸をなすと共に非導電性部分及び導電性部分を有するシャフトと、前記回動に対して形状が変化する回転力発生部材を内包してなる無線装置用のアンテナ装置において、前記シャフトの導電性部分は前記非導電性部分よりも前記回転力発生部材から遠い側に位置し、かつ、前記第2の筐体に配設された基板の有するアンテナ給電回路に接続されてアンテナ素子を構成したことを特徴とする。
本発明によれば、2筐体を連結するヒンジ部の導電性の部分と非導電性の部分の回転力発生部材との位置関係に配慮すると共に、導電性の部分をアンテナ素子として用いることにより、ヒンジ部の部材を利用して構成されたアンテナ装置の特性が2筐体相互の回動による開閉の状態の影響を受けにくくすることができる。
本発明の実施例1に係る無線装置の主要な構成を表す図。 実施例1に係る無線装置のヒンジ部の構成を表す図。 実施例1に係る無線装置のヒンジ部の一部にアンテナ給電するための接続を表す図。 実施例1に係るアンテナ装置の特性をシミュレーションにより評価するためのモデルを表す図。 実施例1に係るアンテナ装置の図4に表した評価モデルのVSWR特性の一例を表す図。 本発明の実施例2に係る無線装置の主要な構成及び接続を表す図。 実施例2に係るアンテナ装置の特性をシミュレーションにより評価するためのモデルを表す図。 実施例2に係るアンテナ装置の図7に表した評価モデルのVSWR特性の一例を表す図。 本発明の実施例3に係る無線装置の主要な構成を表す図。 実施例3に係るスプリング収納部の断面図。 本発明の実施例1ないし3と異なる変形例に係る無線装置の主要な構成及び接続を表す第1の図。 本発明の実施例1ないし3と異なる変形例に係る無線装置の主要な構成及び接続を表す第2の図。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。なお以下の各図を参照しながら上下左右又は水平、垂直(鉛直)をいうときは、特に断らない限り、図が表された紙面における上下左右又は水平、垂直(鉛直)を意味するものとする。また、各図の間で同一の符号は、同一の構成を表すものとする。
以下、図1ないし図5を参照して、本発明の実施例1を説明する。図1は、本発明の実施例1に係る無線装置1の主要な構成を表す図である。無線装置1は、第1筐体10と第2筐体20がヒンジ部30(破線の楕円で囲んで表す。)を介して相互に回動可能に連結されて構成される。なお図1においては、見やすさを考慮し、第1筐体10と第2筐体20を平面的に表している(後掲する図3及び図6においても同じ。)。後で図3を参照して説明するように、第2筐体20には基板21(図1には図示せず。)が配設されている。
図2は、ヒンジ部30の構成を表す図である。ヒンジ部30は、第1筐体側部材31(網掛けしない部分)と、第2筐体側部材32(網掛けした部分)からなる。第1筐体側部材31は、第1筐体取り付け部31a(平板状に形成され取り付け孔を有する部分)、軸受け部31b(図の右側の円筒状に形成された部分)及びスプリング収納部31c(図の左側の円筒状に形成された部分)からなる。第1筐体取り付け部31a、軸受け部31b及びスプリング収納部31cは、非導電性材料からなる。
第1筐体側部材31を構成する第1筐体取り付け部31a、軸受け部31b及びスプリング収納部31cは、相互の間に可動部分を持たず、機械的に一体である。第1筐体側部材31は、第1筐体取り付け部31aが第1筐体10に対して例えばねじ止めされることにより、第1筐体10に対して機械的に固定される。
第2筐体側部材32は、第2筐体取り付け部32a(図の右側のL字型に形成された金網状網掛けの部分)、第2筐体取り付け部32b(図の左側の逆L字型に形成された金網状網掛けの部分)、シャフト導体部32c(シャフト状に形成されたうち右側の金網状網掛けの部分)、シャフト導体部32d(シャフト状に形成されたうち左側の金網状網掛けの部分)及びシャフト非導体部32e(シャフト状に形成されたうち金網状でない薄い網掛けの部分)からなる。第2筐体取り付け部32a、第2筐体取り付け部32b、シャフト導体部32c及びシャフト導体部32dは、導電性材料からなる。シャフト非導体部32eは、非導電性材料からなる。
第2筐体側部材32を構成する第2筐体取り付け部32a、第2筐体取り付け部32b、シャフト導体部32c、シャフト導体部32d及びシャフト非導体部32eは、相互の間に可動部分を持たず、機械的に一体である。第2筐体側部材32は、第2筐体取り付け部32a、32bがそれぞれ第2筐体20に対して例えばねじ止めされることにより、第2筐体20に対して機械的に固定される。
軸受け部31bは中空に形成され、シャフト導体部32cの図示しない右側の端部を収容している。スプリング収納部31cは中空に形成されてスプリング33(点線で表す。)を収納し、シャフト導体部32dの図示しない左側の端部をスプリング33に挿通させて収容している。
シャフト導体部32c、シャフト導体部32d及びシャフト非導体部32eは1本のシャフトを形成し、軸受け部31b及びスプリング収納部31cに軸支されて、該シャフトの長手方向の周りに回転することができる。このようなヒンジ部30の構造により、第1筐体10及び第2筐体20は、該シャフトの長手方向の周りに相互に回動して開閉されることができるように連結される。
スプリング収納部31cに収納されたスプリング33の作用によって上記の回動における回転抵抗が付与され、例えば第1筐体10及び第2筐体20を相互に閉じるときに適度な抵抗感を与えたり、相互に開くときにある程度自然に開くような操作感を持たせたりすることができる。スプリング収納部31cは、第1筐体10及び第2筐体20の相互の開閉操作に適度なクリック感を付与することができる機構を備えてもよい。
図3は、ヒンジ部30の第2筐体取り付け部32aを介してシャフト導体部32cに対してアンテナ給電するための接続を表す図である。第2筐体20には、基板21が配設されている。基板21は無線回路22を搭載し、無線回路22は例えば同軸ケーブルからなる給電線23を介して第2筐体取り付け部32aに接続されている。すなわち、無線回路22と給電線23がアンテナ給電回路を構成し、第2筐体取り付け部32aの下端が給電点となる。なお、図3に表した他の構成は、図1又は図2に同一の符号を付して表したものとそれぞれ同じであるから説明を省略する。
上述した接続により、無線回路22は第2筐体取り付け部32a及びシャフト導体部32cをアンテナ素子として給電し励振することができる。該アンテナ素子が不平衡給電される場合は、基板21の図示しない接地回路に流れる不平衡電流も電磁波の放射源として作用するアンテナ装置を構成することができる。
仮に上述したヒンジ部30のシャフトの全部が導電性材料で形成され、アンテナ素子として給電されたとすると、該アンテナ素子はスプリング収納部31cに収納されたスプリング33に近接する。スプリング33は導電性材料で形成されており、第1筐体と第2筐体20の相互の回動に伴って形状が変化するため、アンテナ特性に影響を与える可能性がある。
上述した実施例1の構成によれば、ヒンジ部30のシャフトのうちスプリング33から遠い側に位置するシャフト導体部32cを第2筐体取り付け部32aと共にアンテナ素子として用いるから、スプリング33の形状変化によるアンテナ特性への影響を抑えることができる。
図4及び図5を参照して、実施例1に係るアンテナ装置の特性の一例を説明する。図4は、該アンテナ装置の特性をシミュレーションにより評価するためのモデルを表す図である。図中の符号10、20、32aないし32dを付して表した構成及び相互の位置関係は、それぞれ若干の形状の変更を別にして図3と共通とする。なお、第1筐体10及び第2筐体20はそれぞれヒンジ部30に近い側の一部のみを示す。また、図4のモデルにおけるシャフト導体部32c、32d間のギャップは、図2又は図3のシャフト非導体部32eに相当する。
図4において符号35を付して表した構成は、第1筐体10と第2筐体20の間にヒンジ部30を通して設けられた、例えばフレキシブル基板のような接続部材である。接続部材35は、ヒンジ部30のうち第2筐体取り付け部32b及びシャフト導体部32dの方に近い側を通している。図3を併せて参照すると、接続部材35はヒンジ部30のスプリング収納部31cに収納されたスプリング33(図4には図示せず。)に近い側を通している。
図4に表した構成によれば、接続部材35は、ヒンジ部30のうちアンテナ素子として励振される第2筐体取り付け部32a及びシャフト導体部32cから遠い側を通して配設されるから、接続部材35を通過する電気信号とアンテナ素子との間の干渉を抑えることができる。
図5は、図4に表した評価モデルの給電点における電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を、シミュレーションにより求めて表す図である。図5の横軸は周波数(単位はギガヘルツ(GHz))、縦軸はVSWRを表す。図5によれば、当該評価モデルは2.2GHzないし5GHzの周波数帯においてVSWRが3以下の良好な特性を示し、例えば無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、ブルートゥース、超広帯域無線(UWB)等のアンテナとして用いることができる。
本発明の実施例1によれば、無線装置の2筐体が相互に回動して開閉するための軸に当るシャフトを導体部と非導体部に分け、開閉の状態によって形状を変えるスプリングから遠い方の導体部をアンテナ素子として励振することにより、開閉の状態に特性が影響されにくくスペース効率に優れたアンテナ装置を構成することができる。
以下、図6ないし図8を参照して、本発明の実施例2を説明する。図6は、本発明の実施例2に係る無線装置5の主要な構成及び接続を表す図である。無線装置5は、実施例1で説明したのと同じ第1筐体10と第2筐体20がヒンジ部50(破線の楕円で囲んで表す。)を介して回動可能に連結されて構成される。第2筐体20には、実施例1で説明したのと同じ基板21が配設されている。
ヒンジ部50は、第1筐体側部材51(網掛けしない部分)と、第2筐体側部材52(網掛けした部分)からなる。第1筐体側部材51は、第1筐体取り付け部51a(平板状に形成され取り付け孔を有する部分)、軸受け部51b(図の右側の円筒状に形成された部分)及びスプリング収納部51c(図の左側の円筒状に形成された部分)からなる。第1筐体取り付け部51a、軸受け部51b及びスプリング収納部51cは、非導電性材料からなる。
第1筐体側部材51を構成する第1筐体取り付け部51a、軸受け部51b及びスプリング収納部51cは、相互の間に可動部分を持たず、機械的に一体である。第1筐体側部材51は、第1筐体取り付け部51aが第1筐体10に対して例えばねじ止めされることにより、第1筐体10に対して機械的に固定される。以上の説明から明らかなように、第1筐体側部材51は実施例1で説明した第1筐体側部材31と同じものと考えることができる。
第2筐体側部材52は、第2筐体取り付け部52a(図の右側のL字型に形成された金網状網掛けの部分)、第2筐体取り付け部52b(図の左側の逆L字型に形成された金網状網掛けの部分)及びシャフト部52c(シャフト状に形成された薄い網掛けの部分)からなる。第2筐体取り付け部52a及び52bは、導電性材料からなる。シャフト部52cは、非導電性材料からなる。シャフト部52cの表面には、例えばヘリカル状(スパイラル状)をなして導体パターン52dが形成されている。導体パターン52dの一端は、第2筐体取り付け部52aに接続されている。
第2筐体側部材52を構成する第2筐体取り付け部52a、第2筐体取り付け部52b及びシャフト部52cは、相互の間に可動部分を持たず、機械的に一体である。第2筐体側部材52は、第2筐体取り付け部52a、52bがそれぞれ第2筐体20に対して例えばねじ止めされることにより、第2筐体20に対して機械的に固定される。
軸受け部51bは中空に形成され、シャフト部52cの図示しない右側の端部を収容している。スプリング収納部51cは中空に形成されてスプリング53(点線で表す。)を収納し、シャフト部52cの図示しない左側の端部をスプリング53に挿通させて収容している。
シャフト部52cは1本のシャフトを形成し、軸受け部51b及びスプリング収納部51cに軸支されて、該シャフトの長手方向の周りに回転することができる。このようなヒンジ部50の構造により、第1筐体10及び第2筐体20は、該シャフトの長手方向の周りに相互に回動して開閉されることができるように連結される。
実施例1で説明したのと同様に、スプリング収納部51cに収納されたスプリング53の作用によって上記の回動における回転抵抗が付与され、例えば第1筐体10及び第2筐体20を相互に閉じるときに適度な抵抗感を与えたり、相互に開くときにある程度自然に開くような操作感を持たせたりすることができる。また、スプリング収納部51cは、第1筐体10及び第2筐体20の相互の開閉操作に適度なクリック感を付与することができる機構を備えてもよい。
実施例1で説明したのと同様に、基板21は無線回路22を搭載し、無線回路22は例えば同軸ケーブルからなる給電線23を介して第2筐体取り付け部52aに接続されている。すなわち、無線回路22と給電線23がアンテナ給電回路を構成し、第2筐体取り付け部52aの下端が給電点となる。
上述した接続により、無線回路22は第2筐体取り付け部52a及び導体パターン52dをアンテナ素子として給電し励振することができる。該アンテナ素子が不平衡給電される場合は、基板21の図示しない接地回路に流れる不平衡電流も電磁波の放射源として作用するアンテナ装置を構成することができる。当該アンテナ装置の構成によれば、ヒンジ部50のシャフトにおいてスプリング収納部51cに収納されたスプリング53から遠い側に位置する導体パターン52dを第2筐体取り付け部52aと共にアンテナ素子として用いるから、スプリング53の形状変化によるアンテナ特性への影響を抑えることができる。
図7及び図8を参照して、実施例2に係るアンテナ装置の特性の一例を説明する。図7は、該アンテナ装置の特性をシミュレーションにより評価するためのモデルを表す図である。図中の符号10、20、52aないし52dを付して表した構成及び相互の位置関係は、それぞれ若干の形状の変更を別にして図6と共通とする。なお、第1筐体10及び第2筐体20はそれぞれヒンジ部50に近い側の一部のみを示す。
図7において符号55を付して表した構成は、第1筐体10と第2筐体20の間にヒンジ部50を通して設けられた、例えばフレキシブル基板のような接続部材である。接続部材55は、ヒンジ部50のうち第2筐体取り付け部52bの方に近い側を通している。図6を併せて参照すると、接続部材55はヒンジ部50のスプリング収納部51cに収納されたスプリング53(図7には図示せず。)に近い側を通している。
図7に表した構成によれば、接続部材55は、ヒンジ部50のうちアンテナ素子として励振される導体パターン52dから遠い側を通して配設されるから、接続部材55を通過する電気信号とアンテナ素子との間の干渉を抑えることができる。
図8は、図7に表した評価モデルの給電点における電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を、シミュレーションにより求めて表す図である。図8の横軸は周波数(単位はGHz)、縦軸はVSWRを表す。図8によれば、当該評価モデルは2.2GHz以上の周波数帯で良好なVSWR特性を示すのに加えて、800MHz帯(セルラ方式携帯電話の周波数帯の一つ)において3以下の良好なVSWR特性を示す。
本発明の実施例2によれば、無線装置の2筐体が相互に回動して開閉するための軸に当るシャフトを非導電性材料により形成し、開閉の状態によって形状を変えるスプリングから遠い方の該シャフトの表面に形成した導体パターンをアンテナ素子として励振することにより、開閉の状態に特性が影響されにくくスペース効率に優れたアンテナ装置を構成することができる。また導体パターンの長さや形状を選ぶことにより、アンテナ設計の自由度を高めることができる。なおアンテナ素子用の導体パターンを形成する場所は必ずしもシャフトの表面に限定されるものではなく、ヒンジ部を構成する非導電性部材の表面であればアンテナ素子形成の可能性がある。
以下、図9ないし図12を参照して、本発明の実施例3を説明する。図9は、本発明の実施例3に係る無線装置6の主要な構成及び接続を表す図である。無線装置6は、実施例1で説明したのと同じ第1筐体10と第2筐体20がヒンジ部60(破線の楕円で囲んで表す。)を介して回動可能に連結されて構成される。第2筐体20には、実施例1で説明したのと同じ基板21が配設されるが図示は省略する。
ヒンジ部60は、第1筐体側部材61と、第2筐体側部材62からなる。第1筐体側部材61は、第1筐体取り付け部61a(平板状に形成され取り付け孔を有する部分)、軸受け部61b(図の右側の円筒状に形成された部分)及びスプリング収納部61c(図の左側の円筒状に形成された部分)からなる。
第1筐体取り付け部61a及び軸受け部61bは、非導電性材料からなる。スプリング収納部61cは、後で図10を参照して説明するように一部に導電性の材料を有して形成される。第1筐体側部材61は、上記のスプリング収納部61cの導電性の有無を除いて、実施例1で説明した第1筐体側部材31と同じものと考えることができる。
第2筐体側部材62は、第2筐体取り付け部62a、第2筐体取り付け部62b、シャフト導体部62c、シャフト導体部62d及びシャフト非導体部62eからなる。第2筐体側部材62は、実施例1で説明した第2筐体側部材32と同じものである。
図10は、第2筐体20のなす面に垂直であって第2筐体20の長手方向に平行な面内におけるスプリング収納部61cの断面図である。スプリング収納部61cは、例えば樹脂等の非導電性部分61c−0が中空に形成され、円筒状の外表面に導体部分61c−1が例えばめっきされて構成される。スプリング収納部61cは非導電性部分61c−0の中空の内部にスプリング63を収納し、図9に表したシャフト導体部62dの図示しない左側の端部をスプリング63に挿通させて収容している。
ヒンジ部60は、上述した構造により、実施例1又は実施例2に係るヒンジ部と同様に、第1筐体10及び第2筐体20の相互の回動とその際の適度な抵抗感や操作感の付与を可能にしている。
図9において第2筐体20は図示しないアンテナ給電回路を内蔵し、第2筐体取り付け部62bの下端に設けた給電点25において、導電性材料からなる第2筐体取り付け部62b及びスプリング収納部61cの導体部分61c−1に対して給電することができる。その場合、スプリング収納部61cの導体部分61c−1がアンテナ素子として作用する。導体部分61c−1とスプリング63の間に非導電性部分61c−0が介在するので、第1筐体と第2筐体20の相互の回動に伴うスプリング63の形状変化がアンテナ特性に与える影響を抑制することができる。
この際、第1筐体10と第2筐体20の間にヒンジ部60を通して設けられた図示しない接続部材は、アンテナ素子から遠ざけるためヒンジ部60のうち第2筐体取り付け部62a及びシャフト導体部62cの方に近い側を通すことが好ましい。
図11及び図12は、上述した各実施例と異なる変形例に係る無線装置の主要な構成及び接続を表す図である。該無線装置は、実施例1で説明したのと同じ第1筐体10と第2筐体20がヒンジ部70(破線の楕円で囲んで表す。)を介して回動可能に連結されて構成される。
ヒンジ部70は、上述した各実施例に係るヒンジ部と異なり、第1筐体側部材71の主要な部分が例えば外表面に導体部分をメッキされて構成され、図11において左端に設けられた給電点15において図示しないアンテナ給電回路により給電されるアンテナ素子を構成する。図12は、第1筐体側部材71の右端に給電点15が設けられた場合を表す。このように、第1筐体側部材71をアンテナ素子として用いることも可能である。
本発明の実施例3によれば、実施例1又は実施例2とは異なるヒンジ部の構成部材もアンテナ素子として利用することができるという、付加的な効果が得られる。
以上の実施例の説明において、無線装置、ヒンジ部及びアンテナ装置の構成、形状、接続、その他の部材の形状、配置等は例示であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまな変形が可能である。例えば、無線装置の筐体構成はいわゆる折りたたみ型に限定されるものではなく、2の筐体が相互に回動可能に連結されたいかなる構成にも本発明を適用することができる。
1、5 無線装置
10 第1筐体
15、25 給電点
20 第2筐体
21 基板
22 無線回路
23 給電線
30、50、60、70 ヒンジ部
31、51、61、71 第1筐体側部材
31a、51a、61a 第1筐体取り付け部
31b、51b、61b 軸受け部
31c、51c、61c スプリング収納部
32a、32b、52a、52b、62a、62b 第2筐体取り付け部
32c、32d、62c、62d シャフト導体部
32e、62e シャフト非導体部
33、53、63 スプリング
52c シャフト部
52d 導体パターン
35、55 接続部材

Claims (9)

  1. 第1の筐体と、
    前記第1の筐体に対して回動可能に連結された第2の筐体と、
    前記第2の筐体に配設され、アンテナ給電回路を有してなる基板と、
    前記第2の筐体の前記第1の筐体に対する回動の軸をなすと共に非導電性部分及び導電性部分を有するシャフトと、前記回動に対して形状が変化する回転力発生部材を内包し、かつ、前記シャフトの導電性部分は前記非導電性部分よりも前記回転力発生部材から遠い側に位置すると共に前記アンテナ給電回路に接続されてなるヒンジ部と
    を備えたことを特徴とする無線装置。
  2. 第1の筐体と、
    前記第1の筐体に対して回動可能に連結された第2の筐体と、
    前記第2の筐体に配設され、アンテナ給電回路を有してなる基板と、
    前記第2の筐体の前記第1の筐体に対する回動の軸をなすと共に非導電性部分及び導電性部分を有するシャフトと、前記回動に対して形状が変化する回転力発生部材と、非導電性材料からなり前記回転力発生部材を収納する収納部を内包すると共に、前記シャフトの導電性部分は前記非導電性部分よりも前記回転力発生部材から遠い側に位置し、かつ、前記収納部の周囲に設けられた導電性の部分又は前記シャフトの導電性部分が前記アンテナ給電回路に接続されてなるヒンジ部と
    を備えたことを特徴とする無線装置。
  3. 前記シャフトの導電性部分は、前記シャフトの非導電性部分の周囲に形成された導体パターンを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記第1の筐体と前記第2の筐体の間に、前記ヒンジ部の前記回転力発生部材に近い側を通して設けられた接続部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線装置。
  5. 前記収納部は周囲に導体パターンが形成され、前記導体パターンが前記アンテナ給電回路に接続されたことを特徴とする請求項2に記載の無線装置。
  6. 第1の筐体と第2の筐体がヒンジ部を介して相互に回動可能に連結され、前記ヒンジ部は前記第2の筐体の前記第1の筐体に対する回動の軸をなすと共に非導電性部分及び導電性部分を有するシャフトと、前記回動に対して形状が変化する回転力発生部材を内包してなる無線装置用のアンテナ装置において、
    前記シャフトの導電性部分は前記非導電性部分よりも前記回転力発生部材から遠い側に位置し、かつ、前記第2の筐体に配設された基板の有するアンテナ給電回路に接続されてアンテナ素子を構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  7. 第1の筐体と第2の筐体がヒンジ部を介して相互に回動可能に連結され、前記ヒンジ部は前記第2の筐体の前記第1の筐体に対する回動の軸をなすと共に非導電性部分及び導電性部分を有するシャフトと、前記回動に対して形状が変化する回転力発生部材と、非導電性材料からなり前記回転力発生部材を収納する収納部を内包してなる無線装置用のアンテナ装置において、
    前記シャフトの導電性部分は前記非導電性部分よりも前記回転力発生部材から遠い側に位置し、かつ、前記収納部の周囲に設けられた導電性の部分又は前記シャフトの導電性部分が前記第2の筐体に配設された基板の有するアンテナ給電回路に接続されてアンテナ素子を構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  8. 前記シャフトの導電性部分は、前記シャフトの非導電性部分の周囲に形成された導体パターンを含むことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 前記収納部は周囲に導体パターンが形成され、前記導体パターンが前記アンテナ給電回路に接続されてアンテナ素子を構成したことを特徴とする請求項7に記載のアンテナ装置。
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