JP2009165078A - 情報処理装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷データに係るエンコード処理やデコード処理の処理時間の短縮を図ることができるようにする。
【解決手段】描画領域を複数の矩形領域に分割したバンド単位で印刷データに係るラスタライズを行い、バンド単位に分割処理されたラスタライズデータの各々を同じ量子化テーブルとハフマンテーブルを用いて圧縮して、そのデータを印刷装置で行われるデコード処理に応じた形式に加工して印刷装置に転送するようにして、ラスタライズ処理が終了したバンドから圧縮処理を行うことができるようにするとともに、バンド単位に分割して圧縮された複数のデータをデコーダに1つのデータであると認識させることができるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷データの変換処理におけるエンコード処理を行う情報処理方法等に関する。
従来、コンピュータの出力装置として、ヘッドに備えられた複数のノズルから吐出される数色のインクによりドットを形成して画像を記録するインクジェットプリンタが提案されている。インクジェットプリンタは、コンピュータ等で処理された画像を多色多階調で印刷するのに用いられている。
近年では、階調表現を豊かにするために、画像データ(イメージデータ)をそのまま印刷装置に送信し、印刷装置がメディアを判定し、自動的にそのメディアに適した色処理を行うという印刷処理方法が用いられてきている。
しかし、イメージデータをそのまま印刷装置に転送すると転送時間がかかるという問題がある。近年のプリンタは、非常に高速となり、ドライバの処理時間や転送時間の削減が必要となっている。そのことにより現在では、主にイメージデータを圧縮するためにエンコード(例えばJpeg圧縮)してプリンタにデータ転送し、印刷装置本体でデータを伸張するためにデコードを行う方法が一般的に用いられている。
例えば、ラスタライズ処理を行ったラスタライズデータに対しエンコードをして、データサイズを小さくした圧縮データを印刷装置に送信することによって、転送時間の削減を図る方法である。
この方法は一般的に、1ページを1つのJpeg画像として圧縮したJpegデータをプリンタに送信しようとする場合、1ページすべてをラスタライズ処理してから圧縮処理を行う必要があるため、圧縮処理を開始するまでに非常に時間がかかる。また、エンコード処理においても、1ページ分のJpegデータをエンコードするのにも多くの処理時間を必要とする。圧縮したイメージからプリンタに送信することも考えられるが、圧縮を行うエンコーダの仕様によっては、イメージ全体の圧縮処理が終わるまでは圧縮イメージを得ることができない。
そこで、効率良くイメージデータを圧縮する方法の1つとして、1つの画像を少分割して圧縮する方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開2006−121174号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、データを分割してエンコード処理を行うが、上述した問題にも挙げた1ページのラスタライズ処理が終わるまでエンコード処理を開始することができず、処理時間がかかる問題がある。また、1つの画像を少分割してエンコード処理することによって、デコード処理の際に少分割されたデータに対するデコード処理の度にデコーダの初期化をしなければならないという問題が発生する。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、例えば、描画領域を複数の矩形領域に分割したバンド単位でラスタライズし、ラスタライズ処理が終了したバンドからJpeg圧縮を行う。そして、圧縮されたデータを印刷装置で行われるデコード処理に応じた形式に加工する。これにより、バンド単位に分割してエンコードした各Jpegをデコーダに1つのJpegデータであると認識させることができる。このようにして、上述したような問題を解決し、印刷データに係るエンコード処理やデコード処理の処理時間の短縮を図ることができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、オペレーティングシステムで稼動され、印刷装置と通信可能な情報処理装置であって、描画命令で記述された印刷データを入力する入力手段と、描画領域を複数の矩形領域に分割したバンド単位で前記印刷データに係るラスタライズを行うラスタライズ手段と、バンド単位に分割処理されたラスタライズデータに対し、同じ量子化テーブルとハフマンテーブルを用いて圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手段により圧縮されるデータを印刷装置で行われるデコード処理に応じた形式に加工する処理手段と、前記処理手段により加工されたデータを印刷装置に転送する転送手段とを有することを特徴とする情報処理装置等、を提供する。
本発明によれば、描画領域を複数の矩形領域に分割したバンド単位でラスタライズしたラスタライズデータに対し圧縮を行う。これにより、全イメージをラスタライズ処理することを待たずして、ラスタライズ処理が終了したバンドから圧縮処理を行うことができる。また、圧縮されたデータを印刷装置で行われるデコード処理に応じた形式に加工することで、バンド単位に分割して圧縮された複数のデータをデコーダに1つのデータであると認識させることができる。これにより、転送時間の短縮、またデコード処理を行う度に発生するデコーダの初期化を最初のみ行えば良く、処理時間の短縮を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<システム構成の説明>
(コンピュータのハードウェア構成例)
図1は、本発明の一実施形態を示す情報処理装置の構成例を説明するブロック図である。なお、情報処理装置は、ネットワークインターフェースや双方向インタフェースを介して、印刷装置と通信可能なように構成されている。
また、印刷装置は、用紙サイズや用紙種別を検知するセンサを備え、情報処理装置からの印刷資源情報の取得要求に応じて、検出された用紙の種別やサイズ等を情報処理装置に通知する機能を備えている。ここで、用紙の種別とは、フォトプリント、普通紙等のように、印刷目的に合わせて、プリンタドライバがサポートする用紙として給紙可能な用紙の種別を意味する。なお、印刷装置のインク数によっては、サポートする用紙の種別は、2種類以上の場合もある。
図1において、100は装置全体の制御を行うCPUであり、オペレーティングシステム(OS)で稼動されてシステムバス108を介して各デバイスを制御する。CPU100は、ハードディスク(HD)105に格納されているアプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OSや、本実施形態のネットワークプリンタ制御プログラム等を実行する。また、CPU100は、RAM102にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。
101は記憶手段としてのROMであり、内部には、基本I/Oプログラム等のプログラム、文書処理の際に使用するフォントデータ、テンプレート用データ等の各種データを記憶する。102は一時記憶手段としてのRAMであり、CPU100の主メモリ、ワークエリア等として機能する。なお、RAM102には、プリンタドライバが生成する印刷データから印刷領域を算出する場合に、その変数を記憶する領域も確保される。
本実施形態では、CPU100、ROM101、RAM102等により、本発明の入力手段、ラスタライズ手段、圧縮手段、処理手段、転送手段等の機能が実現される。
103は記憶媒体読み込み手段としてのフレキシブルドライブであり、記憶媒体としてのフレキシブルディスク(FD)104に記憶されたプログラム等を本コンピュータにロードすることができる。104は記憶媒体であるフレキシブルディスク(FD)であり、コンピュータが読み取り可能なようにプログラム等が格納された記憶媒体である。なお、記憶媒体はフレキシブルディスクに限らず、CD−ROM、CDR、CDRW、PCカード、DVD、ICメモリカード、MO、メモリスティック等、任意である。
105は外部記憶手段の一つであり、大容量メモリとして機能するハードディスク(HD)であり、アプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OS、ネットワークプリンタ制御プログラム、関連プログラム等を格納している。
106は指示入力手段であるキーボードであり、ユーザがクライアントコンピュータに対して、また、オペレータや管理者がプリントサーバに対して、デバイスの制御コマンドの命令等を入力指示するものである。107は表示手段であるディスプレイであり、キーボード106から入力したコマンドや、印刷装置の状態等を表示したりするものである。
108はシステムバスであり、コンピュータ内のデータの流れを司るものである。109は入出力手段であるインタフェースであり、該インタフェース109を介してコンピュータは外部装置とのデータのやり取りを行う。
<印刷システムの構成例>
図2は、図1に示した情報処理装置を適用した本実施形態における印刷システムの概略構成を示す図である。なお、情報処理装置は、例えば一般的に普及しているパーソナルコンピュータで構成され、例えば、Microsoft社のWindows(登録商標)をOSとして使用して、これに基づいて稼動される。さらに、印刷処理機能を有する任意のアプリケーション201をインストールし、更に、このコンピュータに印刷装置208を接続した形態が考えられる。なお、OSは、上述したOSに限定されることはない。
アプリケーション201は、グラフィックデバイス・インタフェース(Graphics Device Interface:以下、「GDI」)202を介して、印刷装置(プリンタ)208に対する印刷設定情報を設定することができる。ここで、印刷設定情報とは、印刷装置208においてアプリケーション201が生成したページを印刷するために必要な情報であり、印刷する用紙の種類、用紙サイズ、給紙先の給紙口に係る情報等がある。
ユーザインタフェースドライバ203は、各印刷設定情報において設定可能な選択肢の一覧を、GDI202を介してアプリケーション201に通知する他、各種印刷設定を設定可能なインタフェースを持つ。
アプリケーション201が印刷要求した描画データ(印刷データ)は、OSの描画モジュールであるGDI202経由でプリンタグラフィックドライバ(PGD)206に渡される。アプリケーション201が印刷要求した描画命令で記述された印刷データは、文書データや画像データ等の印刷データである。これにより、PGD206により印刷ジョブが生成され、生成された印刷ジョブは印刷装置208へ印刷要求として出力される。
GDI202は、通常、そのデータをEMF(Enhanced Meta File)データとして、一旦、スプールファイル204にスプール(OSのスプール処理)する。そのスプール処理が終了すると、プリントプロセッサ205に印刷要求が発行される。これにより、プリントプロセッサ205は、スプールファイル204から印刷出力情報と描画データをページ単位で読み込み、1ページずつGDI202を介してPGD206に出力して印刷するように要求する。
なお、プリントプロセッサ205は、OSのモジュールとして用意されている。しかし、印刷装置208のメーカ等がカスタマイズしたプリントプロセッサ205をPGD206とともに供給し、それらをハードディスクにインストールすることも許容されている。
こうしてプリントプロセッサ205から印刷が要求されたPGD206は、以下のようなレンダリング処理を行う。つまり、GDI202が有する描画機能であるGDIレンダリングエンジンを用いて、描画データを印刷装置208の印刷解像度に合わせてラスタイメージデータにレンダリングする。このラスタイメージデータは、色を多段階の値として保持する多値データであり、これを元に色処理を行うことで印刷装置208の保持するインク毎の色成分に分解したハーフトーンデータが生成される。
これらのラスタイメージデータ及びハーフトーンデータを、ページ全体分一度に処理しようとすると、一般的に非常に大きなメモリ容量が必要になる。よって、PGD206は、GDI202に対して、描画領域を複数の矩形領域に分割したバンド単位での分割処理を要求することができる。その場合、そのバンドのサイズを指定することが可能である。また、あるバンドに対して処理が終わった後に、PGD206がバンドサイズの変更をGDI202に対して要求することも可能である。
また、PGD206は、バンド単位で処理を行うバンドモードではなくページ単位で処理を行うアンバンディングモードをGDI202に対して要求し、すべての描画データを独自で保存することもできる。その後、描画領域を複数の矩形領域に分割し、バンド単位で出力を行うような形態も許容されている。
その後、PGD206は、印刷設定情報をプリンタコマンドに変換し、該変換したプリンタコマンドの印刷すべき印刷データへの付加などを行った後、印刷装置208に送信する。
実際には、PGD206から出力されたデータは、ランゲージモニタ207に送信依頼という形で出力される。ランゲージモニタ207は印刷ジョブを特定サイズのパケットに区切り、印刷装置208へ逐一出力する。なお、印刷装置208が多値データを受け取ることができるような多値印刷装置である場合には、ラスタイメージデータを直接印刷装置208に送信したり、何らかの圧縮を施した上で印刷装置208に送信したりすることなども許容される。
<処理の詳細>
図3は、本実施形態における処理手順の一例を示すフローチャートである。図3に示す処理は、ROM101やHD105に予めCPU100の制御手順(プログラム)を記憶させておき、この制御手順をCPU100が実行することにより実現される。
まず、初期化処理を行う(S301)。初期化処理では、主な処理として、メモリ初期化を行う。ここで、Jpeg方式でエンコードするためにJpeg方式の処理単位である8又は16の倍数のサイズをGDIに返却しておき、8又は16の倍数のサイズで分割したデータを受け取る。
すると、8又は16の倍数で指定したバンドサイズに属する描画命令をシステムがプリンタドライバに送る。プリンタドライバは、その描画命令を解釈して、独自又はシステムのラスタライザを用いてラスタライズデータにレンダリングする(S302:入力工程、ラスタライズ工程)。次に、生成されたラスタライズデータに対してJpeg圧縮するエンコード処理を行う(S303)。エンコード処理の詳細については後述する。
仮に、8又は16の倍数のバンドサイズでデータを受け取らない場合には、ラスタライズ処理後に、8又は16の倍数に分割するようにしても良い。また、8又は16の倍数のバンドサイズでデータを受け取った場合でも、ラスタライズ処理後に、さらに8又は16の倍数に分割してエンコードするようにしても良い。
このステップS302及びS303の処理を残りのバンドがなくなるまで繰り返し行う(S304)。最後に、ステップS301で確保したメモリの解放等の終了処理(S305)を行い、処理を終了する。
次に、図3に示したステップS303でのエンコード処理について、詳しく説明する。図4は、エンコード処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
処理を開始すると、バンド単位で分割処理され、ステップS302でレンダリングされたラスタライズデータに対し、Jpeg方式に従ってエンコードを行う(S401:圧縮工程)。このとき、分割されたバンドでは同じ量子化テーブル、ハフマンテーブルを用いて圧縮(エンコード)する。
次に、ヘッダが印刷装置208に送信済みかどうかを調べる(S402)。調べる方法としては、制御フラグをRAM102上に立てておく方法が考えられる。もし、ヘッダが印刷装置208に送信されていなければ、すなわち、RAM102に制御フラグが立っていなければヘッダを印刷装置208に送信して、RAM102に制御フラグを立てる(S403:処理工程)。
ヘッダを印刷装置208に送信する方法としては、編集したヘッダを最初のJpegデータに付加したまま送信する方法や、ヘッダのみを抜き出して送信する方法が挙げられる。しかし、この2つの方法はあくまで一例であり、本発明ではこの方法に限定されるわけではない。
ここで、ヘッダは、通常、Jpegのデコードを行うために必要なものなので、圧縮されたイメージデータと共に送る必要がある。しかし、バンド単位に分割し、圧縮されたJpegデータを毎回送信する度に、ヘッダ付きで送信を行うとデータサイズが大きいので転送する時間がかかり効率的ではない。また、分割されたバンド毎に圧縮されたJpegデータにヘッダをつけたまま印刷装置208に送信すると、送られてきたJpegデータのデコードを開始しようとする度にデコーダの初期化を行う必要があり、処理時間がかかり効率的ではない。
本実施形態では、この問題を解決するためにバンド分割され圧縮された複数のJpegデータを伸張するためにデコードする際、デコーダにあたかも元の1つのJpegデータをデコードしているかのように認識させることができるようにヘッダを加工する。これにより、ヘッダの送信を最初の一度のみにすることができ、2つめのバンドからヘッダ部分を除いたイメージデータ部分のみを送信すれば良くなり、転送時間を短縮することができる。また、デコード処理においても、デコーダの初期化を行う必要がなくなるので、処理時間の短縮が図れる。
以下、本実施形態において具体的にどのようにヘッダを編集するかを説明する。
図5は、Jpegデータの構造の一例を示した図である。Jpegデータにおいては、各マーカは2バイトである。
“FF D8”はJpegデータの開始を表しており、“FF D9”はJpegデータの終了を表している。また、“FF DA”はスキャン開始を表しており、SOSマーカと呼ばれる。SOSマーカの後ろにはパラメータセグメントが続き、そこまでがヘッダとなる。ヘッダの後ろには圧縮されたイメージデータが続く。
図5に示す例では、“FF D8”から“F4 EA”までがヘッダ、“28 A2”から“80 3F”までが圧縮されたイメージデータ、“FF D9”がフッタとなる。
したがって、本実施形態では、2つ目以降のバンドのJpegデータについては、“FF D8”及び“F4 EA”を検出してヘッダを削除して印刷装置208に送信する。また、ヘッダ同様にフッタ(“FF D9”)を検出して、最終バンド以外のJpegデータのフッタを削除して印刷装置208に送信する。
ここで、ヘッダの部分を詳しく見てみると、ヘッダの“FF C0”は、ハフマン式コードのベースラインDCTフレームを表しており、そのフレームセグメントの6バイト目、及び7バイト目はデータの高さが設定されている。そこで、本実施形態では、この設定値を結合後のJpegデータの高さに設定し直してから印刷装置208に送信する。
このようにヘッダに設定されているデータの高さの値を編集するとともに、ステップS401において同じ量子化テーブルとハフマンテーブルを用いてエンコードすることにより、複数のバンドのデータを1つのヘッダを用いてデコードすることができる。
ここまで述べたことをまとめると、デコーダは最初に送られてきた編集済みヘッダを元にデコード処理を行うため、デコーダは分割された複数のJpegデータを1つのJpegデータとして認識してデコードを行う。よって、ヘッダの送信は最初の1度のみで済み、2つめのバンド以降のJpegデータからはヘッダを取り除いたデータのみを送れば良いことになる。また、フッタの送信は最後のみで済む。
これにより、印刷装置208に送信するデータサイズを大幅に削減することができ、転送時間を短縮することができる。また、デコーダの初期化も2つめのバンド以降は行う必要がなくなるので、処理時間が短縮できる。
しかし、このままでは複数のバンドに分割されたJpegデータを結合して、元の1枚の画像にうまくデコードすることができない。それは、Jpeg方式では圧縮する過程においてDC成分は前に処理したDC成分との差分を取っておいたものをハフマン符号化するが、この差分は次回の処理に引き継がれどんどん累積していくことになるためである。
よって、リスタートマーカを付加せずにデコードを行うと、図6Aに示すようにJpeg1からJpeg2の繋ぎ目をデコードする際に、元の正しいイメージデータに復元ができなくなる。そこで、本実施形態では、正しくバンド間の相関性をリセットするために、エンコードしたJpegデータにリスタートマーカを付加する(S404:処理工程)。リスタートマーカとは、指定された間隔ごとに挿入されるマーカコードのことである。
このリスタートマーカを付加して印刷装置208にデータを送信すると、図6Bに示すように相関性がリセットされてデコードされるので、正しいイメージデータに復元することができる。リスタートマーカを付加する際、リスタートの間隔をヘッダに書き込んでおく必要性があるが、ステップS403にてヘッダを編集する際に、リスタートマーカの間隔はバンドで分割されたデータの幅に設定しておけば良い。
そして、印刷装置208にヘッダ、フッタ等加工したJpegデータ(例えば、ヘッダ・フッタの削除したデータや加工したヘッダ付データ)を送信する(S405:転送工程)。
以上がエンコード処理の詳細である。
本実施形態では、バンド単位に分割して圧縮(エンコード)した各Jpegデータをデコータに1つのJpegデータであると認識させるために、上述したようにヘッダを編集する。これにより、デコードする際にデコーダの初期化が最初のみで良く、毎回初期化する必要がないので処理時間が短縮できる。また、ドライバ側のエンコード処理と印刷装置208側でのデコード処理も当然並列に処理できることは言うまでもない。これにより、効率よく処理することができる。
図3に示したステップS302でラスタライズした際、バンドに分割されたイメージデータがすべて白、すなわち白紙と判断された場合、エンコード処理を行わずに、バンドの高さ分紙をスキップするコマンド命令を印刷装置208に送信するようにしても良い。このようにして本発明におけるスキップ処理手段を実現し、バンドに分割されたイメージデータがすべて白である場合、エンコード処理をスキップして、空白であることを示す情報、又は空白であることを示すコマンドを生成して通知するようにしても良い。これにより、エンコード処理以下の処理を行う必要がなくなり、更なる処理時間の短縮を図ることができる。
また、印刷装置208に自装置のメモリ量をプリンタドライバに返却する手段を設けるようにしても良い。この場合には、プリンタドライバは、データを圧縮するためにエンコード処理する際に印刷装置208のメモリ量を取得する。そして、取得した印刷装置208のメモリ量と分割されてラスタライズされたラスタライズデータ、もしくはラスタライズされたあとに分割されたラスタライズデータのサイズを比較する。
その結果、印刷装置208のメモリサイズよりも大きかった場合、印刷装置208のメモリ量より小さくなるようさらに分割する。このとき、当然8又は16の倍数になるように分割する。そして、分割したラスタライズデータに対してデータがなくなるまで順にエンコード処理を行う。このようにして、印刷装置208のメモリ量に応じてデータを分割することにより、印刷装置208のメモリが不足するという事態を解消することができる。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 本実施形態における印刷システムの概略構成を示す図である。 本実施形態における処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態におけるエンコード処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 Jpegデータの構成の一例を示す図である。 デコード処理時のイメージデータの状態を示す概念図である。 デコード処理時のイメージデータの状態を示す概念図である。
符号の説明
100 CPU
101 ROM
102 RAM
103 FDドライブ
104 FD
105 HD
106 キーボード
107 ディスプレイ
108 システムバス
109 インタフェース

Claims (7)

  1. オペレーティングシステムで稼動され、印刷装置と通信可能な情報処理装置であって、
    描画命令で記述された印刷データを入力する入力手段と、
    描画領域を複数の矩形領域に分割したバンド単位で前記印刷データに係るラスタライズを行うラスタライズ手段と、
    バンド単位に分割処理されたラスタライズデータに対し、同じ量子化テーブルとハフマンテーブルを用いて圧縮する圧縮手段と、
    前記圧縮手段により圧縮されるデータを印刷装置で行われるデコード処理に応じた形式に加工する処理手段と、
    前記処理手段により加工されたデータを印刷装置に転送する転送手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. オペレーティングシステムで稼動され、印刷装置と通信可能な情報処理装置であって、
    描画命令で記述された印刷データを入力する入力手段と、
    描画領域を複数の矩形領域に分割し、前記印刷データに係るラスタライズを行うラスタライズ手段と、
    ラスタライズされたラスタライズデータを複数の矩形領域に分割し、同じ量子化テーブルとハフマンテーブルを用いて圧縮する圧縮手段と、
    前記圧縮手段により圧縮されるデータを印刷装置で行われるデコード処理に応じた形式に加工する処理手段と、
    前記処理手段により加工されたデータを印刷装置に転送する転送手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記圧縮手段は、ラスタライズデータがすべて白である場合に、エンコード処理をスキップして、空白であることを示す情報を返却するスキップ処理手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記スキップ処理手段は、前記圧縮手段の出力として前記空白であることを示す情報を受け取った場合、それを示すコマンドを生成することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記処理手段は、前記印刷装置のメモリ量に応じてデータを分割することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  6. オペレーティングシステムで稼動され、印刷装置と通信可能な情報処理方法であって、
    描画命令で記述された印刷データを入力する入力工程と、
    描画領域を複数の矩形領域に分割したバンド単位で前記印刷データに係るラスタライズを行うラスタライズ工程と、
    バンド単位に分割処理されたラスタライズデータに対し、同じ量子化テーブルとハフマンテーブルを用いて圧縮する圧縮工程と、
    前記圧縮工程により圧縮されるデータを印刷装置で行われるデコード処理に応じた形式に加工する処理工程と、
    前記処理工程により加工されたデータを印刷装置に転送する転送工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
  7. オペレーティングシステムで稼動され、印刷装置と通信可能な情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    描画命令で記述された印刷データを入力する入力工程と、
    描画領域を複数の矩形領域に分割したバンド単位で前記印刷データに係るラスタライズを行うラスタライズ工程と、
    バンド単位に分割処理されたラスタライズデータに対し、同じ量子化テーブルとハフマンテーブルを用いて圧縮する圧縮工程と、
    前記圧縮工程により圧縮されるデータを印刷装置で行われるデコード処理に応じた形式に加工する処理工程と、
    前記処理工程により加工されたデータを印刷装置に転送する転送工程とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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