JP2009163938A - 表示パネル製造装置及び表示パネルの製造方法 - Google Patents

表示パネル製造装置及び表示パネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板上にインク(有機溶液)を均一に塗布することができるとともに、残留インクによる表示品位や信頼性の低下を抑制することができる表示パネル製造装置及び表示パネルの製造方法を提供する。
【解決手段】表示パネル製造装置のインク吐出機構部は、液流状のインクを吐出して、パネル基板PSBの所定の領域に塗布するノズルヘッド11を備え、該ノズルヘッド11に適用されるノズルプレート113に、インク塗布動作の際に吐出口PHの周囲に残留するインクを吸着してパネル基板PSBへの落下や飛散を防止するためのインクトラップTRaが配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示パネル製造装置及び表示パネルの製造方法に関し、特に、液状材料を塗布することにより形成される発光機能層を有する発光素子が複数配列された表示パネルを製造するための製造装置及び表示パネルの製造方法に関する。
近年、携帯電話や携帯音楽プレーヤ等の電子機器の表示デバイスとして、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」と略記する)等の発光素子を2次元配列した表示パネル(発光素子型表示パネル)を適用したものが知られている。特に、アクティブマトリクス駆動方式を適用した発光素子型表示パネルにおいては、広く普及している液晶表示装置に比較して、表示応答速度が速く、視野角依存性も小さく、また、高輝度・高コントラスト化、表示画質の高精細化等が可能であるとともに、液晶表示装置のようにバックライトや導光板を必要としないので、一層の薄型軽量化が可能であるという極めて優位な特徴を有している。
上述した発光素子の一例である有機EL素子は、周知のように、概略、例えばガラス基板等の一面側に、アノード(陽極)電極と、有機EL層(発光機能層)と、カソード(陰極)電極と、を順次積層した素子構造を有し、有機EL層に発光しきい値を越えるようにアノード電極に正電圧、カソード電極に負電圧を印加することにより、有機EL層内で注入されたホールと電子が再結合する際に生じるエネルギーに基づいて光(励起光)が放射されるものである。
ここで、有機EL層となる正孔輸送層や発光層、電子輸送層を形成する手法としては、有機材料(正孔輸送材料や発光材料、電子輸送材料)に応じて、蒸着法や塗布法等が知られている。具体的には、低分子系の有機材料を用いた有機EL素子の場合、一般に蒸着法が適用される。この手法では、発光素子形成領域や画素形成領域のアノード電極上にのみ低分子系の有機膜を選択的に薄膜形成する際に、上記アノード電極以外の領域への低分子材料の蒸着を防止するためのマスクを用いる場合があり、当該マスクの表面にも低分子材料が付着することになるため、製造時の材料ロスが大きくなるうえ、製造プロセスが非効率的であるという問題を有している。
一方、高分子系の有機材料を用いた有機EL素子の場合には、湿式成膜法(塗布法)としてインクジェット法やノズルコート法等が適用される。これらの手法では、アノード電極上、又は、アノード電極を含む特定の領域にのみ選択的に上記有機材料の溶液を塗布することができるので、材料ロスが少なく効率的な製造プロセスで良好に有機EL層(正孔輸送層や電子輸送性発光層)の薄膜を形成することができるという利点を有している。
このような塗布法を適用した有機EL素子(表示パネル)の製造方法やその製造装置については、例えば、特許文献1等に詳しく説明されている。
特開2002−75640号公報 (第3頁〜第5頁、図3〜図7)
上述したような塗布法のうち、ノズルコート法においては、発光層や電荷輸送層(正孔輸送層、電子輸送層)を形成する有機材料を溶媒に溶解させたインク(有機溶液)を、ノズル(吐出口)から連続的に一定の流量で吐出して塗布することができるので、インクジェット法に比較して、均一な塗布状態を実現することができるという特徴を有している。
しかしながら、ノズルコート法においては、インクジェット法に比較して、ノズルの周囲にインクが残留しやすく、またインクジェット法に比較して少数のノズルで塗布を行うためノズルが基板上を往復する回数が増えるという欠点を有している。そのため、このインクが乾燥、固化するとダストとなって飛散し基板表面に落下して付着したり、また、このようなダストの飛散や落下を防止するために塗布工程後にブロアー等で残留インクを除去しようとした場合に、未乾燥状態のインクが基板表面に落下したりすると、ダークスポット等の原因となり、表示パネルの表示品位や信頼性を低下させる恐れがあるという問題点を有していた。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み、基板上にインク(有機溶液)を均一に塗布することができるとともに、残留インクによる表示品位や信頼性の低下を抑制することができる表示パネル製造装置及び表示パネルの製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、基板上に複数の表示画素が配列された表示パネルの製造装置において、前記基板上に設定された前記表示画素の各形成領域に材料液を吐出して塗布するノズルが設けられた材料液吐出部を有し、前記ノズルの前記材料液の吐出口の周囲に、前記材料液の残留物を吸着して保持する残留物吸着部が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の表示パネルの製造装置において、前記残留物吸着部は、前記ノズルの前記吐出口が設けられた面に対して、凹凸状の断面形状を有して形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の表示パネルの製造装置において、前記残留物吸着部は、前記吐出口を中心として前記ノズルの移動方向に配置されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の表示パネルの製造装置において、前記残留物吸着部は、前記吐出口を中心として同心円状に配置されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1又は2記載の表示パネルの製造装置において、前記残留物吸着部は、前記吐出口を中心として放射状に配置されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3乃至5のいずれかに記載の表示パネルの製造装置において、前記残留物吸着部は、前記吐出口を中心として複数配置されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の表示パネルの製造装置において、前記ノズルの前記吐出口が設けられた面を洗浄して前記残留物を除去する残留物洗浄部をさらに有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の表示パネルの製造装置において、前記材料液吐出部による前記材料液の塗布動作中に、前記ノズルを所定の時間間隔で前記残留物洗浄部に移動させて、前記吐出口が設けられた面を洗浄するノズル動作制御部をさらに有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の表示パネルの製造装置において、前記ノズルの近傍に、前記材料液が塗布される前記表示画素の形成領域以外の前記基板上面が露出しないように形成された遮蔽部をさらに有することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、基板上に複数の表示画素が配列された表示パネルの製造方法において、材料液を吐出するノズルが設けられた材料液吐出部と、前記ノズルの前記材料液の吐出口の周囲に、前記材料液の残留物を吸着して保持する残留物吸着部と、を備えた表示パネル製造装置を用いて、前記基板上に設定された前記表示画素の各形成領域に材料液を吐出することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の表示パネルの製造方法において、前記残留物吸着部は、前記ノズルの前記吐出口が設けられた面に対して、凹凸状の断面形状を有して形成されていることを特徴とする。
本発明に係る表示パネル製造装置によれば、基板上に薄膜を形成する際にインク(有機溶液)を均一に塗布することができるとともに、ノズルに残留するインクによる表示品位や信頼性の低下を抑制することができる。
以下、本発明に係る表示パネル製造装置について、実施の形態を示して詳しく説明する。
<第1の実施形態>
<表示パネル製造装置>
図1は、本発明に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)の第1の実施形態を示す概略構成図である。
第1の実施形態に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)は、大別して、インクジェットのように複数の液滴を不連続に吐出するものと異なり、パネル基板(基板)に対して特定方向に走査しながら担体輸送層や発光層となるインクの液流を連続的に流し続ける機能を備えたインク吐出機構部(材料液吐出部)と、上記インク吐出機構部に設けられたノズルヘッドの走査方向に対して垂直方向(パネル基板平面内で直交する方向)にパネル基板を移動させることにより、ノズルヘッドがパネル基板に対して相対的に2次元座標方向に移動するように制御する基板可動機構部と、を有している。
ここで、本実施形態に係る表示パネル製造装置により製造される表示パネルにおいて、上記パネル基板に配列される各表示画素に発光素子として有機EL素子が設けられる場合には、正孔輸送層(担体輸送層)を形成するための正孔輸送材料として、例えば導電性ポリマーであるポリエチレンジオキシチオフェンPEDOTと、ドーパントであるポリスチレンスルホン酸PSS(以下、「PEDOT/PSS」と略記する)を、水やエタノール、エチレングリコール等の水系溶媒に溶解又は分散させた強酸性の水系インク(材料液)や、電子輸送層(担体輸送層)兼発光層となる電子輸送性発光層を形成するための電子輸送性発光材料として、例えばポリフェニレンビニレン系ポリマーやポリフルオレン系ポリマー等の共役系高分子を、水やテトラリン、テトラメチルベンゼン、メシチレン、キシレン、トルエン等の芳香族系の有機溶媒に溶解又は分散させた水系インク或いは有機溶剤系インク(材料液)を適用することができる。
以下、各機構部について具体的に説明する。
(インク吐出機構部)
インク吐出機構部は、例えば図1に示すように、上記インクを吐出するノズルヘッド(ノズル)11と、当該ノズルヘッド11に対して上記インクを供給するポンプ部12と、当該ポンプ部12におけるノズルヘッド11へのインクの供給量や供給タイミング等の供給状態を制御するポンプ制御部13と、インクを貯蔵するインクタンク14と、上記ノズルヘッド11から吐出するインクの量(吐出量)を制御する吐出制御部16と、ノズルヘッド11を、後述する基板可動機構部(基板ステージ21)に載置されたパネル基板PSBに対して特定方向(主走査方向;図中、両矢印Xmで表記)に走査するためのガイドレール115を備えたヘッド走査部15と、備えている。
なお、図1(a)は、ノズルヘッド11及び基板ステージ21を上方から俯瞰した構造図であり、基板ステージ21は、1軸ロボット22によって上述したヘッド走査部15によるノズルヘッド11の走査方向(Xm方向)に対して直交する方向(副走査方向;図中、両矢印Ymで表記)の任意の位置に移動自在である。図1(b)は、ノズルヘッド11及び基板ステージ21を側方から俯瞰した制御系構成図である。なお、ノズルヘッド11は、基板ステージ21との間のクリアランス(パネル基板PSBに対する垂直方向の離間距離)を調整することができるように、図1(b)に示すように、主走査方向(Xm方向)の移動に加え、基板ステージ21の基板載置面(パネル基板平面)に対して垂直方向(つまり、主走査方向(Xm方向)及び副走査方向(Ym方向)に直交するZm方向;図中、両矢印Zmで表記)の任意の位置に昇降自在に制御されるものであってもよい。
(ノズルヘッド)
図2は、本実施形態に係る表示パネル製造装置に適用されるノズルヘッドの一具体例を示す要部構成図であり、ここで、図2(a)は、本構成例に係るノズルヘッドの斜視図であり、図2(b)は、本構成例に係るノズルヘッドにおいて吐出口が設けられる面(ノズルプレート)を示す下面図であり、図2(c)、(d)は、図2(b)におけるノズルプレートのIIA−IIA線(本明細書においては図2(b)中に示したローマ数字の「2」に対応する記号として便宜的に「II」を用いる)に沿った断面を示す概略断面図であり、図2(e)、(f)は、本構成例に係るノズルプレートの他の具体例を示す要部構成図である。また、図3は、本実施形態に係る表示パネル製造装置に適用されるノズルヘッド(ノズルプレート)のさらに他の具体例を示す要部構成図である。
本実施形態に適用されるノズルヘッド11は、例えば図1に示したように、基板ステージ21の基板載置面側の上方であって、該基板ステージ21の移動方向(副走査方向;図1(a)のYm方向)に対して直交する主走査方向(Xm方向)に走査しつつ、液流状のインクを吐出してパネル基板PSBに連続的に塗布する。
ノズルヘッド11は、例えば図2(a)、(b)に示すように、中空の筐体構造を有し、インクを貯留するインク貯留部111と、当該インク貯留部111の上面側等に設けられ、後述するポンプ部12から供給されるインクをインク貯留部111に注入するための注入口112と、インク貯留部111の下部に設けられ、インク貯留部111に注入されたインクを吐出するための吐出口PHが設けられたノズルプレート113と、所定量のインクを吐出口PHから吐出するように制御信号を出力する吐出制御部16に接続された制御配線114と、ガイドレール115に接続されて主走査方向(Xm方向)に移動するための支持部材(図示を省略)と、を備えている。
特に、本実施形態に係るノズルヘッド11に適用されるノズルプレート113においては、図2(b)に示すように、後述するインク塗布動作の際に吐出口PHの周囲に残留するインク(残留物)を吸着してパネル基板PSBへの落下や飛散を防止するためのインクトラップ(残留物吸着部)TRaが配置されている。図2(b)は図2(a)におけるノズルプレート113を下面側から見た図であり、図2(c)(d)は図2(b)のIIA断面図である。図2(c)(d)においてインクの吐出方向は上向きであり、インクトラップTRaは図2(a)においてノズルプレートの下面側に設けられている。ここで、インクトラップTRaの具体的な形状や配置パターンは、例えば図2(b)〜(d)に示すように、平面形状が円弧状(又は直線状)のパターンを有するとともに、断面形状が凹状(又は溝状)又は凸状(又は山状)に形成された構造を有し、かつ、吐出口PHを中心としてノズルヘッド11の移動方向(主走査方向;Xm方向)に、例えば複数条配置されたものを適用することができる。
なお、インクトラップTRaの形状や配置パターンは、上述した図2(b)〜(d)に示したものに限定されるものではなく、例えば図2(e)に示すように、直線状に形成された凹部(溝部)又は凸部(山部)が吐出口PHを中心として主走査方向(Xm方向)に複数条配置されたもの(インクトラップTRb)や、図2(f)に示すように、直線状に配列された点状の凹部又は凸部が吐出口PHを中心として主走査方向(Xm方向)に複数条配置されたもの(インクトラップTRc)であってもよい。ここで、これらのインクトラップTRa〜TRcは、吐出口PHを中心として主走査方向(Xm方向)に複数条配置されたものに限らず、一条だけ配置されたものであってもよい。
また、本実施形態に係るノズルヘッド11(ノズルプレート113)に適用可能なインクトラップの他の具体例は、例えば図3(a)に示すように、吐出口PHを中心として円状に配列された凹部(溝部)又は凸部(山部)が同心円状に複数条配置されたもの(インクトラップTRd)や、図3(b)に示すように、吐出口PHを中心として円状に配列された点状の凹部又は凸部が同心円状に複数条配置されたもの(インクトラップTRe)であってもよい。ここで、これらのインクトラップTRd、TReは、吐出口PHを中心として同心円状に複数条配置されたものに限らず、一条だけ配置されたものであってもよい。
インクトラップのさらに他の具体例は、例えば図3(c)に示すように、直線状の凹部(溝部)又は凸部(山部)が吐出口PHを中心として外周方向に放射状に複数条配置されたもの(インクトラップTRf)や、図3(d)に示すように、直線状に配列された点状の凹部又は凸部が吐出口PHを中心として外周方向に放射状に複数条配置されたもの(インクトラップTRg)であってもよい。
このような構造を有するノズルヘッド11により、インク塗布動作の際に吐出口PHの周囲に残留したインクは、ノズルヘッド11の走査に伴って主走査方向(Xm方向)に流れ、当該主走査方向に配置されたインクトラップTRa〜TRgの凹部(溝部)又は凸部(山部)に吸着、保持され、ノズルヘッド11(ノズルプレート113)からの落下や飛散が防止される。
また、上述したノズルヘッド11に設けられた注入口112は、後述するポンプ部12の送出口とチューブ(又は配管)を用いて接続されており、吐出制御部16が演算した吐出口PHから吐出された量に基づき、ポンプ制御部13が適宜ポンプ部12を駆動することにより、インクタンク14からインクが注入されてインク貯留部111に常に充填された状態になっている。ノズルヘッド11は、例えばピエゾ素子等の圧電素子或いはインクを加熱して気化膨張させてインクを排出する発熱抵抗素子を備え、制御配線114を介して入力された制御信号にしたがって上記吐出口PHから所定量のインクが基板ステージ21上のパネル基板PSBに向けて吐出される。
そして、後述するように、ノズルヘッド11が基板ステージ21に対して主走査方向(Xm方向)に延在するガイドレール115に沿って相対的に移動し(走査され)、かつ、基板ステージ21がノズルヘッド11の主走査方向(Xm方向)に対して直交する副走査方向(Ym方向)に所定のピッチ(所定の間隔)で相対的に移動する(走査される)ことにより、結果的に、ノズルヘッド11がパネル基板PSBに対して、X−Y2軸方向(2次元座標方向)に相対的に移動することになり、パネル基板PSB上の所定の領域(発光素子形成領域や画素形成領域)に所定量のインクが塗布される。
なお、図2、図3に示したノズルヘッド11においては、インク貯留部111下部のノズルプレート113に唯一の吐出口PHが設けられた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば当該ノズルヘッド11の主走査方向(Xm方向)に対して直交する方向に、所定の間隔(例えば隣接する発光素子又は表示画素相互のピッチ)で複数の吐出口PHがノズルプレート113に設けられているものであってもよい。この場合、各吐出口PHに対して上述したようなインクトラップTRa〜TRgが設けられている。
(ポンプ部)
ポンプ部12は、ポンプ制御部13から出力される駆動信号に基づいて、インクタンク14に貯蔵されたインクを取り込んで上記ノズルヘッド11に送出することにより、インク貯留部111がインクで満たされた(充填された)状態に保持する。
(吐出制御部)
吐出制御部16は、後述する画像処理部24が画像情報データを解析した結果に基づいて、ノズルヘッド11がパネル基板PSBの所定領域に吐出するインクの量(吐出量)を制御する制御信号を制御配線114を介して出力するとともに、吐出量データをポンプ制御部13に出力する。
(基板可動機構部)
基板可動機構部は、例えば図1に示すように、パネル基板PSBが載置、固定される基板ステージ21と、当該基板ステージ21を上述したノズルヘッド11の主走査方向(Xm方向)に対して直交する副走査方向(Ym方向)に移動させる1軸ロボット22と、ノズルヘッド11及び基板ステージ21を所定の基準位置に設定した状態で、ノズルヘッド11に対する基板ステージ21上のパネル基板PSBの載置位置を検出するアライメント(位置合わせ)用カメラ23と、該アライメント用カメラ23により撮像された画像を解析する画像処理部24と、該解析結果に基づいて、ノズルヘッド11及び基板ステージ21間の相対的な位置関係を調整するロボット制御部25と、を備えている。
ここで、基板ステージ21は、図示を省略したが、載置されたパネル基板PSBを所定の位置に固定するための、真空吸着機構や機械的な固定機構を備えている。また、基板ステージ21は、パネル基板PSBに対するノズルヘッド11の初期吐出位置のアライメント(位置合わせ)のために、上記副走査方向(Ym方向)の1軸の移動方向に加え、図1(a)に示すように、基板ステージ21の載置面の重心を軸として当該載置面を回転させる回転方向(θ方向)に対しても微調整移動が可能な構造になっている。なお、このような基板ステージ21を回転させる移動構造に換えて、ノズルヘッド11を走査移動させるガイドレール115を、基板ステージ21(パネル基板平面)に平行な面内で回転させることにより、ノズルヘッド11の初期吐出位置を調整するものであってもよい。また、予めパネル基板PSB上に形成したアライメント用マークを検出するためのアライメント用カメラ23は、相互に位置関係が固定されているヘッド走査部15のガイドレール115(すなわちノズルヘッド11の主走査)及び基板可動機構部の1軸ロボット22(すなわち基板ステージ21の副走査)に対して、所定の位置に固定されている。
<表示パネルの製造方法>
次に、上述したような表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)を適用した表示パネルの製造方法について説明する。
まず、本実施形態に係る表示パネル製造装置を適用して製造される表示パネルについて説明する。
(表示パネル)
図4は、本実施形態に係る表示装置の製造方法により製造される表示パネルの画素配列の一例を示す要部概略図である。ここで、図4(a)は、表示パネルの平面図であり、図4(b)は、図4(a)における表示パネルのIVB−IVB線(本明細書においては図4(a)中に示したローマ数字の「4」に対応する記号として便宜的に「IV」を用いる)に沿った断面を示す概略断面図である。なお、図4(a)に示す平面図においては、説明の都合上、表示パネル(パネル基板PSB)の一面側(有機EL素子の形成側)から見た場合の、各表示画素(色画素)に設けられる画素電極と、各表示画素の形成領域(画素形成領域)を画定する隔壁(バンク)と、の配置関係のみを示し、また、画素電極及び隔壁の配置を明瞭にするために、便宜的にハッチングを施して示した。
図4(a)に示すように、本実施形態に係る製造装置(ノズルコート成膜装置)により製造される表示パネル30は、ガラス等の絶縁性基板からなるパネル基板PSBの一面側に、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色からなる色画素PXr、PXg、PXbを一組として、この組が行方向(図面左右方向)に順次繰り返し配列されるとともに、列方向(図面上下方向)に同一色の色画素PXr、PXg、PXbが複数配列されている。ここでは、隣接するRGB3色の色画素PXr、PXg、PXbを一組として一の表示画素PIXが形成されている。
また、表示パネル30は、図4(a)、(b)に示すように、パネル基板PSBの一面側から突出し、柵状又は格子状の平面パターンを有して配設された隔壁(バンク)31により、パネル基板PSBの一面側に2次元配列された複数の表示画素PIX(色画素PXr、PXg、PXb)のうち、図4(a)の列方向(図面上下方向)に配列された同一色の複数の色画素PXr、又は、PXg、PXbの画素形成領域を含む領域(各色画素領域)が画定される。
そして、各色画素PXr、又は、PXg、PXbの画素形成領域には、各々、画素電極(例えばアノード電極)32と、各画素電極32上を含む色画素領域に、上述した本実施形態に係る製造装置(ノズルコート成膜装置)により形成された有機EL層33(例えば正孔輸送層33a及び電子輸送性発光層33b)と、該有機EL層33を介して各画素電極32に共通に対向するように、単一の電極層(べた電極)により形成された対向電極(例えばカソード電極)34と、が設けられて、各有機EL素子が形成されている。なお、図4(b)において、35は保護絶縁膜又は封止樹脂層であり、36は封止基板である。
(表示パネルの成膜方法)
図5及び図6は、本実施形態に係る製造装置を適用した表示装置の製造方法(表示パネルの成膜方法)の一例を示す工程断面図である。ここでは、図4に示した、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色画素PXr、PXg、PXbを一組とする表示画素PIXを備えたカラー表示パネルを製造する場合について説明し、各色画素へのインクの塗布工程については、上述した表示パネル製造装置の説明(図1〜図3)を適宜参照する。
本実施形態に係る表示装置の製造方法、まず、図5(a)に示すように、ガラス基板等からなるパネル基板PSBの一面側(図面上面側)に設定された各表示画素PIX(色画素PXr、PXg、PXb)の形成領域(画素形成領域)Apxごとに、少なくとも最上層の表面が錫ドープ酸化インジウム(Indium Thin
Oxide;ITO)や亜鉛ドープ酸化インジウム等の透明電極材料からなる画素電極(例えばアノード電極)32を形成した後、図5(b)に示すように、隣接する表示画素(画素形成領域Apx)との境界領域に絶縁性の樹脂材料等からなる隔壁(バンク)31を形成する。ここで、隔壁31は、例えば画素電極32の上面が露出する平面形状(図4(a)参照)を有するように形成されている。
次いで、上記画素電極32及び隔壁31が形成されたパネル基板PSBを純水やアルコールにより洗浄した後、例えば酸素プラズマ処理やUVオゾン処理等を施すことにより、各画素形成領域Apxに露出する画素電極32の表面を、少なくとも後述する有機EL層33(例えば正孔輸送層33a及び電子輸送性発光層33b)を形成する際に塗布される有機溶液(インク)HLF、ELFに対して親液性を有するように親液化する(親液化処理)。
次いで、パネル基板PSBを例えばフッ素系(フッ素化合物)の撥液処理溶液に浸漬して取り出した後、アルコールや純水で洗浄、乾燥させて、隔壁31の表面に撥液性の薄膜(被膜)を形成してもよい(撥液化処理)。ここで、撥液処理溶液として例えばフッ化アルキルアミン等を適用した場合、酸化膜や窒化膜とは反応しないので、画素形成領域Apx内に露出する画素電極32表面のITO等の金属酸化物表面には撥液性の薄膜は形成されず、上述した親液化処理(酸素プラズマ処理やUVオゾン処理)により付与された親液性を保持する。
なお、本実施形態において使用する「撥液性」とは、後述する正孔輸送層33aとなる正孔輸送材料を含む有機溶液HLFや、電子輸送性発光層33bとなる電子輸送性発光材料を含む有機溶液ELFの液滴、もしくは、これらの溶液に用いる有機溶媒を、絶縁性基板上等に滴下して、接触角の測定を行った場合に、当該接触角が50°以上になる状態と規定する。また、「撥液性」に対する後述する「親液性」とは、本実施形態においては、上記接触角が40°以下になる状態と規定する。
また、本実施形態においては、各画素形成領域Apxに形成される画素電極32として、単層の電極材料からなる導電層を適用した場合を図示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば表示パネル30が、後述する有機EL層33において発光した光を、パネル基板PSBの一面側(図4(b)の図面上方側)に出射するトップエミッション型の発光構造を有している場合にあっては、例えば下層側にアルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銀(Ag)、パラジウム銀(AgPd)系の合金等の光反射特性を有する反射金属膜からなる反射金属層と、その上層側に上記ITO等の透明電極材料からなる(光透過特性を有する)導電性酸化金属層と、を積層した電極構造を有しているものであってもよい。
また、本実施形態においては、図示の都合上、各画素形成領域Apxに画素電極32のみが形成された構造を示したが、少なくとも当該画素電極32の各々に接続され、後述する有機EL層33(有機EL素子)に供給する発光駆動電流を制御する駆動制御素子が、各画素電極32の下層側に平坦化膜を介して設けられているものであってもよい。また、表示パネル30は、駆動制御素子を備えていないパッシブ駆動型であってもよい。
次いで、上述した表示パネル製造装置(図1〜図3参照)を適用して、図5(c)に示すように、ノズルヘッド11A(上述したノズルヘッド11と同等の構成を有する)の吐出口PHから正孔輸送材料(例えば、上述したPEDOT/PSS)を水性溶剤(例えば水99〜80wt%、エタノール1〜20wt%)に加えた水系分散液である有機溶液(材料液;上述したインクに相当する)HLFを、上述した吐出制御部16により設定される所定量の液流状にして吐出させ、パネル基板PSBの列方向に配列された複数の画素形成領域Apxに対して、当該ノズルヘッド11Aをガイドレール115に沿って主走査方向である列方向(紙面に垂直方向;上述した実施形態におけるXm方向に相当する)に走査しつつ塗布する。
ここで、ノズルヘッド11Aの吐出口PHから液流状となって吐出される有機溶液HLFは、パネル基板PSB表面に着液し、少なくとも画素電極32の上面に広がる。このとき、隔壁31の表面は撥液性を有している(撥液化処理が施されている)ので、画素形成領域Apxに塗布された有機溶液HLFの液流が隔壁31上に着滴した場合であってもはじかれて、親液性を有する各画素形成領域Apx内にのみ塗布される。
次いで、パネル基板PSBが載置された基板ステージ21を1軸ロボット22により副走査方向(行方向であって紙面の左右方向;上述した実施形態におけるYm方向に相当する)に所定ピッチだけ移動させて、例えば隣接する列、もしくは、所定間隔離れた列の画素形成領域Apxに対しても上記と同様の有機溶液HLFの塗布動作を実行する。以下、パネル基板PSBの全ての列に対して同様の有機溶液HLFの塗布動作を繰り返して、図5(d)に示すように、各画素形成領域Apxの画素電極32上に正孔輸送層33aを形成する。
次いで、上述した表示パネル製造装置(図1〜図3参照)を適用して、図5(e)に示すように、ノズルヘッド11B(上述したノズルヘッド11と同等の構成を有する)の吐出口PHから特定の発光色(例えば赤(R))に対応した有機高分子系の電子輸送性発光材料(例えば、上述したポリフェニレンビニレン系ポリマー)を溶剤に加えてなる有機溶液(材料液;上述したインクに相当する)ELFを、上述した吐出制御部16により設定される所定量の液流状にして吐出させ、パネル基板PSBの列方向に配列された当該特定色(赤(R))の色画素PXrの画素形成領域Apxに対して、当該ノズルヘッド11Bを順次主走査方向である列方向(紙面に垂直方向;Xm方向)に走査して、上述した工程において画素電極32上に形成された正孔輸送層33a上に塗布する。
ここで、上述したように、ノズルヘッド11Bの吐出口PHから液流状となって吐出される有機溶液ELFは、パネル基板PSB表面に着液し、少なくとも正孔輸送層33a上に広がる。このとき、隔壁31の表面は撥液性を有している(撥液化処理が施されている)ので、画素形成領域Apxに塗布された有機溶液ELFの液流が隔壁31上に着滴した場合であってもはじかれて、親液性を有する各画素形成領域Apx内にのみ塗布される。
次いで、パネル基板PSBが載置された基板ステージ21を副走査方向(行方向であって紙面の左右方向;Ym方向)に、例えば3列分、もしくは、3の倍数列分だけ移動させて、当該列の特定色(赤(R))の色画素PXrの画素形成領域Apxに対しても上記と同様の有機溶液ELFの塗布動作を実行する。以下、パネル基板PSBの当該特定色(赤(R))の全ての列に対して同様の有機溶液ELFの塗布動作を繰り返す。
そして、このような各発光色に対応した電子輸送性発光材料を含む有機溶液ELFの塗布動作を、図6(a)、図6(b)に示すように、緑(G)色の色画素PXg、青(B)色の色画素PXbの各画素形成領域Apxを含む列に対しても順次繰り返し実行することにより、図6(c)に示すように、各色の色画素PXr、PXg、PXbの画素形成領域Apxの正孔輸送層33a上に各色に対応した電子輸送性発光材料を薄膜状に定着させた電子輸送性発光層33bが成膜され、各画素電極32上に正孔輸送層33a及び電子輸送性発光層33bからなる有機EL層33が形成される。
次いで、図6(d)に示すように、少なくとも上述した正孔輸送層33a及び電子輸送性発光層33bからなる有機EL層33を介して、各画素形成領域Apxの画素電極32に共通に対向する単一の電極層(べた電極)からなる対向電極(例えばカソード電極)34を形成した後、図4(b)に示したように、対向電極34を含むパネル基板PSB上に、保護絶縁膜や封止樹脂層35を形成し、さらに封止基板36を接合することにより、有機EL素子を備えた表示画素PIX(色画素PXr、PXg、PXb)が2次元配列された表示パネル30が完成する。
このように、本実施形態によれば、各表示画素(各色画素)の有機EL層(例えば正孔輸送層及び電子輸送性発光層)の形成工程において、上述した表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)を用いて各列の画素形成領域に有機溶液(インク)を塗布する際に、ノズルヘッドから吐出された液流状の有機溶液がノズルプレートの吐出口の周囲に残留した場合であっても、当該吐出口周辺に設けられたインクトラップにより吸着、保持されるので、有機溶液の塗布動作(ノズルヘッドの主走査方向への移動動作)中に残留した有機溶液(残留インク)や当該有機溶液が乾燥して形成されるダストのパネル基板表面への落下や飛散を防止することができ、表示パネルの表示品位や信頼性の低下を抑制することができる。
<第2の実施形態>
図7は、本発明に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)の第2の実施形態を示す概略構成図である。ここで、上述した第1の実施形態と同等の構成については同一の符号を付してその説明を簡略化する。
第2の実施形態に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)は、上述した第1の実施形態に示したインク吐出機構部(材料液吐出部)及び基板可動機構部に加え、ノズルヘッドの下面(ノズルプレート)に残留したインクを除去するための残留インク洗浄機構部(残留物洗浄部)を有している。
すなわち、上述した第1の実施形態に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)においては、インク塗布動作の際に、ノズルヘッド11(ノズルプレート113)の吐出口PHの周囲に設けられたインクトラップTRa〜TRgにより、残留したインク(有機溶液)が吸着、保持されてパネル基板PSBへの落下や飛散を防止することができることを示したが、第2の実施形態においては、ノズルヘッド11(ノズルプレート113)のインクトラップTRa〜TRgに吸着した残留インクを除去する洗浄動作を行って、インクトラップTRa〜TRgにおける残留インクの吸着機能を維持、回復するようにした構成を有している。
具体的には、第2の実施形態に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)に設けられる残留インク洗浄機構部は、例えば図7に示すように、ガイドレール115の一方の端部側(例えば図面左端部側)に配置され、少なくともノズルヘッド11の下面部分(ノズルプレート113)が浸漬するように洗浄液が貯留された洗浄槽26aを有するノズル洗浄部26と、洗浄槽26aに清浄な洗浄液を供給するためのタンク27aを有する洗浄液供給部27と、を備えている。
ここで、図7に示すように、ノズル洗浄部26は、洗浄槽26aに貯留され、ノズルヘッド11の洗浄により汚濁した洗浄液を排出するためのドレインバルブ26bを有し、また、洗浄液供給部27は、タンク27aの清浄な洗浄液を洗浄槽26aに供給するための供給ポンプ(又は供給バルブ)27Bを有している。また、洗浄槽26aは、ノズルヘッド11がガイドレールの左方端部側の所定の位置(洗浄位置)に移動した際に、当該ノズルヘッド11の直下に位置するように設置され、ノズルヘッド11を基板ステージ21の基板載置面(パネル基板平面)に対して垂直なZm方向に下降させることにより、ノズルヘッド11の下面部分(ノズルプレート113)が洗浄液に浸漬するように構成されている。
次に、上述したような表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)を適用した表示パネルの製造方法について説明する。
図8は、本実施形態に係る製造装置を適用した表示装置の製造方法(表示パネルの成膜方法)の一例を示すフローチャートである。ここでは、本実施形態に特有のノズルヘッドの洗浄動作について詳しく説明し、上述した第1の実施形態(図5、図6参照)と同等の製造工程についてはその説明を簡略化する。また、図9は、本実施形態に係る製造装置におけるノズルヘッドの洗浄動作の一例を示す動作概念図である。
本実施形態に係る製造装置(ノズルコート成膜装置)における表示パネルの成膜動作及びノズルヘッドの洗浄動作は、図8に示すように、まず、ステップS101において、ロボット制御部25からの制御信号によりガイドレール115上のノズルヘッド11、及び、1軸ロボット22上の基板ステージ21を、各々初期位置に移動させて初期状態に設定する。ここで、ノズルヘッド11の初期位置は、例えば図4に示した表示パネル30に配列される1列目の表示画素PIX(パネル基板PSBに設定された画素形成領域)の延長線上であって、パネル基板PSBの外方の任意の位置(1列目の画素形成領域に対応する走査位置)に設定される。図8中では、説明の都合上、列位置を示す記号を便宜的に「Lx」と表記し、変数xにより特定の列を示すものとする。ステップS101では初期位置が1列目であるので「Lx=L1」と表記する。
次いで、ステップS102において、例えばロボット制御部(ノズル動作制御部)25に内蔵されたカウンタにより動作時間の計測を開始(タイムカウントt=0)するとともに、ステップS103において、ノズルヘッド11の走査及びインクの塗布動作を開始する。これにより、図9(a)、(b)に示すように、ノズルヘッド11をガイドレール115に沿って主走査方向である列方向(Xm方向)に走査しつつ、インク(上述した第1の実施形態に示したような有機溶液)INKを1列目(L1)の画素形成領域に塗布する。
次いで、ステップS104において、例えばロボット制御部25により動作時間(t)が所定時間(Tcln)を経過したか否かが判定され、未経過の場合(t≠Tcln)には、ステップS105において、インクの塗布動作が行われた列(Lx)が最終列(Lend)か否かが判定される。ステップS105において、インクの塗布動作が行われた列(Lx)が最終列(Lend)でない場合(Lx≠Lend)には、ステップS106において、1軸ロボット22により基板ステージ21を例えば1列分に相当するピッチだけ移動させ(Lx←Lx+1)、ノズルヘッド11を2列目の画素形成領域に対応する走査位置(Lx=L2)に設定する。その後、再びステップS103に戻って、ノズルヘッド11の走査及びインクの塗布動作を再開し、2列目(L2)の画素形成領域にインクを塗布する。
このようなステップS103〜S106の一連の処理を、ステップS104において、動作時間(t)が所定時間(Tcln)を経過したと判断されるまで(t≧Tcln)、あるいは、ステップS105において、インクの塗布動作が行われた列(Lx)が最終列(Lend)に到達したと判断されるまで(Lx=Lend)、繰り返し実行する。
そして、ステップS104において、動作時間(t)が所定時間(Tcln)を経過したと判断された場合(t≧Tcln)には、ステップS107において、図9(c)、(d)に示すように、ノズルヘッド11をガイドレール115に沿って洗浄位置(図面左方端部の所定位置)まで移動させた後、ステップS108において、ノズルヘッド11を基板ステージ21に垂直なZm方向(図9(d)の下方)に下降させて、ノズルヘッド11の下部、具体的には、少なくともノズルプレート113の吐出口PHの周囲に設けられたインクトラップTRa〜TRg部分を洗浄液に浸漬させる。ここで、ノズルヘッド11の下部の洗浄液への浸漬方法は、例えば、一定時間浸漬状態を保持するものであってもよいし、ノズルヘッド11の上昇及び下降を繰り返して、洗浄液に複数回浸漬するものであってもよい。
これにより、インクの塗布動作において液流状に吐出されたインクINKのうち、吐出口PHの周囲に残留し、インクトラップにより吸着、保持された残留インクが洗浄液に溶解して除去され、ノズルプレート113(インクトラップTRa〜TRg)表面が清浄な状態に改善される。その後、再びステップS102に戻って、カウンタをリセットし、動作時間の計測を再度開始(タイムカウントt=0)するとともに、ステップS103において、ノズルヘッド11の走査及びインクの塗布動作を再開する。
以上のような一連の表示パネルの成膜動作及びノズルヘッドの洗浄動作を繰り返し実行し、ステップS105において、インクの塗布動作が行われた列(Lx)が最終列(Lend)に到達したと判断された場合(Lx=Lend)には、パネル基板PSBへのインクINKの塗布動作(有機膜の成膜動作)が完了したものと判断して、ノズルヘッド11の走査及びインクの塗布動作を終了する。
このように、本実施形態によれば、各表示画素(各色画素)の有機EL層(例えば正孔輸送層及び電子輸送性発光層)の形成工程において、パネル基板の各列の画素形成領域にインクを塗布する際に、吐出口周辺に設けられたインクトラップにより吸着、保持された残留インクを、残留インク洗浄機構部により所定の時間ごとに除去して、インクトラップ表面を正常な状態に改善することができるので、残留インクの吸着機能を定期的に維持又は回復することができる。したがって、残留インクや当該残留インクが乾燥して形成されるダストのパネル基板表面への落下や飛散を一層防止することができ、表示パネルの表示品位や信頼性の低下をさらに抑制することができる。
なお、本実施形態においては、残留インク洗浄機構部(残留インクの洗浄方法)として、洗浄液が貯留された洗浄槽26aにノズルヘッド11の下面部分(ノズルプレート113)を浸漬させて、インクトラップTRa〜TRgに吸着、保持された残留インクを溶解させて除去する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば洗浄槽26aに振動部を備え、ノズルヘッド11の下面部分(ノズルプレート113)が浸漬された洗浄液を超音波振動させて、インクトラップTRa〜TRgに吸着された残留インクを除去するもの(超音波洗浄)であってもよいし、洗浄槽26a中にスポンジ等の拭き取り部材を備え、洗浄液を染み込ませた拭き取り部材によりノズルヘッド11の下部(ノズルプレート113)表面をワイプして残留インクを除去するものであってもよい。ここで、拭き取り部材は、ノズルヘッドの洗浄動作ごとにノズルヘッド11の下部(ノズルプレート113)表面との接触面が異なるように、拭き取り部材自体が移動や回転する構成や、新たなものに交換される構成を有しているものであってもよい。
<第3の実施形態>
図10は、本発明に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)の第3の実施形態を示す要部構成図であり、図10(a)は、ノズルヘッド及び基板ステージとシャッター板のスリットとの位置関係を上方から俯瞰した概略図であり、図10(b)は、ノズルヘッド及び基板ステージとシャッター板との位置関係を側方から俯瞰した(つまり図10(a)におけるXC−XC線(本明細書においては図10(a)中に示したローマ数字の「10」に対応する記号として便宜的に「X」を用いる)に沿って矢視した)概略図である。ここで、上述した第1又は第2の実施形態と同等の構成については同一の符号を付してその説明を簡略化する。
第3の実施形態に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)は、図10(a)、(b)に示すように、上述した第1又は第2の実施形態に示した表示パネル製造装置の構成に加え、ノズルヘッド11と基板ステージ21上に載置されるパネル基板PSBとの間に配置され、かつ、ノズルヘッド11の走査方向(主走査方向;Xm方向)に対応してスリットSTが設けられた単一又は複数の平板からなるシャッター板(遮蔽部)17を有している。
ここで、シャッター板17は、インクの塗布対象となっている領域(スリットSTにより露出した領域)以外の領域を塞いで(覆って)露出しないように形成され、かつ、相互に位置関係が固定されているヘッド走査部15のガイドレール115及び基板可動機構部の1軸ロボット22に対して、上記スリットSTが所定の位置に固定されるように基板ステージ21(パネル基板平面)に平行に配置されている。
すなわち、本実施形態においては、ノズルヘッド11は、図10(a)、(b)に示すように、シャッター板17との位置関係が固定されているガイドレール115に沿って主走査方向(Xm方向)に連続的に移動することにより、吐出口PHから吐出されたインクINKがスリットSTを介してパネル基板PSBの主走査方向(Xm方向)に塗布される。また、基板ステージ21は、シャッター板17との位置関係が固定されている1軸ロボット22に沿って副走査方向(Ym方向)に所定のピッチで移動することにより、インクINKがスリットSTを介してパネル基板PSBの副走査方向(Ym方向)に順次塗布される。
このように、本実施形態によれば、各表示画素(各色画素)の有機EL層(例えば正孔輸送層及び電子輸送性発光層)の形成工程において、パネル基板の各列の画素形成領域にインクを塗布する際に、ノズルヘッドから吐出された液流状のインクが、ノズルヘッドとパネル基板との間に配置されたシャッター板に設けられたスリットを介してパネル基板表面に着滴して塗布されるので、ノズルヘッド(ノズルプレート)の吐出口の周囲に残留し、インクトラップに吸着、保持されたインクやその乾燥物であるダストが、仮にノズルヘッドから脱落又は飛散したとしても、シャッター板の上面に落下し、パネル基板表面への落下を防止することができ、残留インクに起因する表示パネルの表示品位や信頼性の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態においては、シャッター板17がノズルヘッド11とパネル基板PSBとの間に配置された構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばノズルヘッド11(ノズルプレート)の下面と略同程度の高さ(パネル基板PSB又は基板ステージ21からの高さ)に配置され、ノズルヘッド11の外形寸法よりも広い幅のスリットSTを設けたシャッター板17を適用するものであってもよい。
また、本実施形態に適用されるシャッター板17は、スリットSTの端部が例えばL字型に上方に屈曲した形状を有するものであってもよいし、シャッター板17の上面に粘着性の部材が設けられているものであってもよい。これによれば、ノズルヘッド11から落下又は飛散し、一旦シャッター板17の上面に落下したインクやダストの、パネル基板PSB表面への再落下を防止することができる。
また、シャッター板17に高電圧を印加する構成を有するものであってもよく、これにより、ノズルヘッド11から落下又は飛散したインクやダストを静電引力によってシャッター板17に吸着(静電吸着)させることできるとともに、一旦シャッター板17の上面に落下したダストを再び飛散しないようにすることができ、さらに、パネル基板PSB表面に落下したダストを静電引力によってシャッター板17に吸着させることもできるので、ダストに起因する表示パネルの表示品位や信頼性の低下を一層抑制させることができる。乾燥したインクに起因するダストは、ノズルの動きにより空気との摩擦により正に帯電しやすいので、シャッター部は負に帯電させることが望ましい。
なお、上述した第1〜第3の実施形態においては、ノズルヘッド11はヘッド操作部15により走査方向(Xm方向)に移動し、基板ステージ21が1軸ロボット22により走査方向と直交する副走査方向(Ym方向)に移動しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばノズルヘッド11がガイドレール115により主走査方向(Xm方向)に移動するとともに、主走査方向に直交する副走査方向(Ym方向)にも移動し、かつ、基板ステージ21が固定された構成を有するものであってもよい。
本発明に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)の第1の実施形態を示す概略構成図である。 第1の実施形態に係る表示パネル製造装置に適用されるノズルヘッドの一具体例を示す要部構成図である。 第1の実施形態に係る表示パネル製造装置に適用されるノズルヘッド(ノズルプレート)のさらに他の具体例を示す要部構成図である。 第1の実施形態に係る表示装置の製造方法により製造される表示パネルの画素配列の一例を示す要部概略図である。 第1の実施形態に係る製造装置を適用した表示装置の製造方法(表示パネルの成膜方法)の一例を示す工程断面図(その1)である。 第1の実施形態に係る製造装置を適用した表示装置の製造方法(表示パネルの成膜方法)の一例を示す工程断面図(その2)である。 本発明に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)の第2の実施形態を示す概略構成図である。 第2の実施形態に係る製造装置を適用した表示装置の製造方法(表示パネルの成膜方法)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る製造装置におけるノズルヘッドの洗浄動作の一例を示す動作概念図である。 本発明に係る表示パネル製造装置(ノズルコート成膜装置)の第3の実施形態を示す要部構成図である。
符号の説明
11 ノズルヘッド
12 ポンプ部
13 ポンプ制御部
14 インクタンク
15 ヘッド走査部
16 吐出制御部
21 基板ステージ
22 1軸ロボット
23 アライメント用カメラ
24 画像処理部
25 ロボット制御部
26 ノズル洗浄部
27 洗浄液供給部
30 表示パネル
113 ノズルプレート
115 ガイドレール
PH 吐出口
TRa〜TRg インクトラップ
PSB パネル基板

Claims (11)

  1. 基板上に複数の表示画素が配列された表示パネルの製造装置において、
    前記基板上に設定された前記表示画素の各形成領域に材料液を吐出して塗布するノズルが設けられた材料液吐出部を有し、
    前記ノズルの前記材料液の吐出口の周囲に、前記材料液の残留物を吸着して保持する残留物吸着部が設けられていることを特徴とする表示パネルの製造装置。
  2. 前記残留物吸着部は、前記ノズルの前記吐出口が設けられた面に対して、凹凸状の断面形状を有して形成されていることを特徴とする請求項1記載の表示パネルの製造装置。
  3. 前記残留物吸着部は、前記吐出口を中心として前記ノズルの移動方向に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の表示パネルの製造装置。
  4. 前記残留物吸着部は、前記吐出口を中心として同心円状に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の表示パネルの製造装置。
  5. 前記残留物吸着部は、前記吐出口を中心として放射状に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の表示パネルの製造装置。
  6. 前記残留物吸着部は、前記吐出口を中心として複数配置されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の表示パネルの製造装置。
  7. 前記ノズルの前記吐出口が設けられた面を洗浄して前記残留物を除去する残留物洗浄部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の表示パネルの製造装置。
  8. 前記材料液吐出部による前記材料液の塗布動作中に、前記ノズルを所定の時間間隔で前記残留物洗浄部に移動させて、前記吐出口が設けられた面を洗浄するノズル動作制御部をさらに有することを特徴とする請求項7記載の表示パネルの製造装置。
  9. 前記ノズルの近傍に、前記材料液が塗布される前記表示画素の形成領域以外の前記基板上面が露出しないように形成された遮蔽部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の表示パネルの製造装置。
  10. 基板上に複数の表示画素が配列された表示パネルの製造方法において、
    材料液を吐出するノズルが設けられた材料液吐出部と、
    前記ノズルの前記材料液の吐出口の周囲に、前記材料液の残留物を吸着して保持する残留物吸着部と、を備えた表示パネル製造装置を用いて、
    前記基板上に設定された前記表示画素の各形成領域に材料液を吐出することを特徴とする表示パネルの製造方法。
  11. 前記残留物吸着部は、前記ノズルの前記吐出口が設けられた面に対して、凹凸状の断面形状を有して形成されていることを特徴とする請求項10記載の表示パネルの製造方法。
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