JP2009163837A - 垂直磁気記録媒体及び垂直磁気記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 垂直磁気記録媒体及び垂直磁気記録装置に関し、高Ku材を記録層として用いた垂直磁気記録媒体における、磁気的孤立化を垂直磁気記録媒体全面にわたり形成し、ノイズを低減する。
【解決手段】 基板上に軟磁性層、中間層、垂直磁気記録層、及び、保護膜を少なくとも各1層以上設けている垂直磁気記録媒体であって、前記垂直磁気記録層は少なくともグラニュラ構造の合金膜からなる磁気記録層を有するとともに、前記中間層と前記グラニュラ構造の磁気記録層との間に、前記グラニュラ構造の磁気記録層と接するようにグラニュラ構造の合金膜からなる孤立促進層を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は垂直磁気記録媒体及び垂直磁気記録装置に関するものであり、特に、少なくともグラニュラ磁気記録層を備えた垂直磁気記録媒体の低ノイズ化のための構成に関するものである。
近年、磁気記録装置(HDD)は、コンピュータだけではなく、ハードディスクビデオレコーダ等の映像記録機器や、携帯型音楽再生装置等にも使用されるようになった。
それに伴い、磁気記録装置のより一層の大容量化及び小型化が要求されている。
このような磁気記録装置の大容量化及び小型化を達成するためには、記録密度の向上が必須であり、従来は、記録を担う磁性層の磁化容易軸が基板面に対して平行に配向した水平磁気記録方式の記録媒体、即ち、面内記録型磁気ディスクを用いた磁気記録装置が一般的であった。
これに対し、近年、磁性層の磁化容易軸が基板面に対し垂直に配向した垂直磁気記録方式の記録媒体、即ち、垂直磁気記録媒体を用いた垂直磁気記録装置が実用化されるようになった。
この垂直磁気記録装置では、記録媒体の記録ビット境界での反磁界の影響が小さく、データを鮮明に記録できるため、データの高密度記録が可能であるという利点がある。
また、より一層の高密度記録を可能とするために、記録層の下方に軟磁性体からなる裏打層を形成することが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
ここで、図6を参照して、垂直磁気記録装置における記録原理を説明する。
図6参照
図6は、垂直磁気記録の原理図であり、垂直磁気記録媒体70は、基板71と、基板71上に形成された軟磁性体からなる裏打層72と、裏打層72の上に形成された中間層73と、中間層73の上に形成された磁気記録層74とにより構成されている。
また、必要に応じて、磁気記録層74の上に保護層や潤滑層(いずれも、図示を省略)を形成する。
磁気ヘッドを使用して垂直磁気記録媒体にデータを記録する場合には、ライトコイル63に書込電流を流して励磁すると、主磁極61の先端と垂直記録媒体70の下層を構成する裏打層72の間に垂直方向の磁束64が発生し、磁束64は裏打層72に向って磁気記録層74を垂直に通過し、磁気記録層74を垂直方向に磁化する。
これにより垂直記録媒体70の磁気記録層74に記録がなされる。
裏打層72に流れ込んだ磁束64は補助磁極62へと戻り、1つの磁気回路を形成する。
この際、垂直記録媒体70に対向する面の主磁極61の形状によって、記録される磁化状態が決まり、特に、媒体走行方向に対する下流側すなわち主磁極トレーリングエッジにおける大きな磁界で記録が行われる。
このように垂直磁気記録媒体側に裏打層を有するため、垂直記録方式では、ヘッド書き込み能力が高く、10T(テスラ)を超える記録磁界を発生させることができ、5k〔Oe〕を超える比較的大きな保磁力を有する磁気記録層にも書き込みが可能である。
このような垂直磁気記録媒体において、高密度記録を行うにはグラニュラ磁性層の粒径を微細化したり、磁気記録層の薄膜化などが要求される(例えば、特許文献3参照)。
これにより、磁区ドメインを小さくすることは可能になるが、磁気記録層に記録されているデータが消失する、所謂“熱揺らぎ”が問題となる。
このような“熱揺らぎ”によるデータの消失を防ぐにはKu×V/(kB×T)を大きくすれば良いが、V(体積)の増大は高密度記録で要求されているグラニュラ磁性層の粒径微細化、磁性層薄膜化に逆行することになる。
そこで、磁気異方定数Kuの大きな磁性材料を記録層として用いればKu×V/(kB×T)を大きくすることができ、5×106 erg/cc以上の高Ku材として、従来から用いられているグラニュラ記録層であるCoCrPt−SiO2 のCr含有量を低減すれば良い。
しかし、Cr含有量を低減すれば、グラニュラ記録層を構成する粒界に偏析するCrの量が少なくなって、CoCrPt粒子間の磁気的な結合が強くなって、磁気的な孤立状態が緩和され、ノイズ要因となる問題がある。
そこで、高Ku材を磁気記録層として用いた時の磁気的孤立状態を促進する方法として、中間層を構成するRuの最表面を酸素曝露することが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
即ち、中間層上にグラニュラ記録層を成長させる場合、Ru粒子上にCoCrPtが結晶成長するが、Ruを酸素曝露することによってRu粒子間に酸化物が成長し、CoCrPt粒子間の分離が改善されて、CoCrPt粒子の磁気的孤立が促進されるためである。
特開2002−203306号公報 特開昭62−239314号公報 特開2007−035139公報 特開2007−004858公報
しかし、Ruの酸素曝露を記録媒体全面に均一に行うことは難しく、場所により磁気的孤立状態が異なるという問題がある。
したがって、高Ku材を記録層として用いた垂直磁気記録媒体における、磁気的孤立化を垂直磁気記録媒体全面にわたり均一に形成し、ノイズを低減することを目的とする。
この垂直磁気記録媒体は、基板上に軟磁性層、中間層、垂直磁気記録層、及び、保護膜を少なくとも各1層以上設けている垂直磁気記録媒体であって、前記垂直磁気記録層は少なくともグラニュラ構造の合金膜からなる磁気記録層を有するとともに、前記中間層と前記グラニュラ構造の磁気記録層との間に、前記グラニュラ構造の磁気記録層と接するようにグラニュラ構造の合金膜からなる孤立促進層を備えていることを要件とする。
また、垂直磁気記録装置としては、上述の垂直磁気記録媒体を搭載することを要件とする。
本発明によれば、中間層の上であって、従来のグラニュラ構造の磁気記録層との間に孤立促進を担うグラニュラ構造の孤立促進層を設けているので、5×106 erg/cc以上の高Ku材を用いた記録層の磁気的孤立状態が促進され、ノイズが低減され、データを高密度記録することが可能な磁気記録媒体が得られる。
即ち、グラニュラ構造の結晶成長初期において、構造分離が悪いことが知られているが、グラニュラ構造の孤立促進層を設けることによって、その上に成長させるグラニュラ構造の磁気記録層の結晶成長初期における分離構造が改善され、それによって、磁気的な孤立状態が改善される。
また、このような孤立促進層を備えた垂直磁気記録媒体を搭載することによって、ノイズ低減が可能となり、データを高密度に記録することが可能になる。
ここで、図1を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1参照
図1は、本発明の実施の形態の垂直磁気記録媒体の概念的断面図であり、垂直磁気記録媒体10は、基板11と、軟磁性裏打層12と、中間層13と、孤立促進層14と、磁気記録層15と、保護層16とにより構成される。
この場合の基板11は、例えば、直径が2.5インチの円盤状の部材であり、また、表面が平坦であり、機械的強度が高いことが要求され、例えば、ガラス或いはアルミニウム合金等の非磁性材料により形成されている。
また、基板11の上に設ける軟磁性裏打層12は、例えば、CoZrNb、CoZrTa、FeCoB、FeTaC、FeTaN、FeAlSi、FeCoAlO、CoNiFeB、CoFe2 4 、ZnFe2 4 、または、CoFe等の軟磁性体により形成されている。
この場合の軟磁性裏打層12は、スパッタリング法或いはメッキ法により形成される。
また、軟磁性裏打層12の上に設ける中間層13は、その上に形成される孤立促進層14や磁気記録層15の結晶配向性や結晶粒径を制御するために形成される。
中間層13としては、例えば、Ta、NiFe及びRuを下からこの順で積層した積層膜(Ta/NiFe/Ru膜)や、Ta及びRuを下からこの順で積層した積層膜(Ta/Ru膜)、又はTa、NiFeCr及びRuを下からこの順で積層した積層膜(Ta/NiFeCr/Ru膜)などが用いられる。
この他に、NiW及びRuを下からこの順で積層した積層膜(NiW/Ru膜)、或いは、NiCr及びRuを下からこの順で積層した積層膜(NiCr/Ru膜)を用いても良い。
Ta/NiFe/Ru膜構造の場合、例えば、Taを3nm、NiFeを3〜5nm、Ruを29nmの厚さに順次スパッタリングする。
また、Ta/Ru膜構造の場合、Taを3nm、Ruを10〜20nmの厚さに順次スパッタリングする。
また、Ta/NiFeCr/Ru膜構造の場合、Taを3nm、NiFeCrを3〜5nm、Ruを10〜20nmの厚さに順次スパッタリングする。
また、NiW/Ru膜構造の場合、NiWを5〜10nm、Ruを10〜20nmの厚さに順次スパッタリングする。
また、NiCr/Ru膜構造の場合、NiCrを5〜10nm、Ruを10〜20nmの厚さに順次スパッタリングする。
これらの構成において、軟磁性裏打層12はアモルファスを主体とするものの、一部に微結晶化している可能性があるため、軟磁性裏打層12の結晶情報を上層に反映させないために、まず、アモルファスTa膜を形成する。 次いで、例えば、中間にNiFeを設ける場合には、このNiFeはその上に形成するRu膜の結晶性改善と結晶粒径をある程度制御する機能を有している。
また、最表面に設けるRu膜は、グラニュラ磁気記録層を垂直磁化膜にする機能を有しており、Ru以外の材料では垂直磁化膜にはなるが、所期の保磁力が得られない。
なお、最表面に設けるRu膜の代わりにRuC、例えば、C組成比が5at%のRuC等のRu合金を用いても良い。
また、中間層13の上に設ける孤立促進層14は、グラニュラ構造、すなわち磁化容易磁区が基板に対し垂直に配向した金属結晶粒17をSiO2 、TiO2 、Ta2 3 、或いは、Cr2 3 等の非磁性体18で磁気的に分離した構造を有している。
なお、孤立促進層14が非グラニュラ構造である場合、中間層13の表面のRu層による分離機能が低減してしまう。
また、孤立促進層14を構成する金属結晶粒17は、少なくともCo、Cr、及び、Ptを含有するものであり、Cr濃度は、12at%以上25at%以下、より好適には、13at%以上18at%以下することが望ましい。
典型的には、孤立促進層14は、例えば、90mol%(Co66−Cr13−Pt21)−10mol%(SiO2 )等のCoCrPt−SiO2 により形成される。
なお、CoCrPtにおけるサフィックスはat%を表す。
グラニュラ構造においてCrが磁気的孤立を制御する特性を有しており、Cr濃度が12at%未満になると磁気的孤立が弱まって金属結晶粒の磁気的結合が強まりすぎ、一方、25at%を超えると、Crの増加により飽和磁化Ms が小さくなりすぎ、この孤立促進層14を磁気記録層を兼ねる構成とすることができなくなる。
なお、孤立促進層14が磁気記録層を兼ねない場合には、非磁性材料で構成しても良く、例えば、92mol%(Co60−Cr40)−8mol%(SiO2 )等のCoCr−SiO2 により形成される。 この場合の非磁性酸化物も、SiO2 に限定されるものではなくTiO2 、Ta2 3 、Cr2 3 などを用いても良い。
また、孤立促進層14の上に設ける磁気記録層15は、少なくとも孤立促進層14と接する部分がグラニュラ構造の磁気記録層からなり、金属結晶粒をSiO2 、TiO2 、Ta2 3 、或いは、Cr2 3 等の非磁性体で磁気的に分離した構造を有している。
また、磁気記録層15を構成する金属結晶粒は、少なくともCo、Cr、及び、Ptを含有するものであり、Cr濃度は、0at%以上15at%以下、より好適には、7at%以上11at%以下することが望ましい。
典型的には、磁気記録層15は、例えば、92mol%(Co74−Cr9 −Pt17)−8mol%(SiO2 )等のCoCrPt−SiO2 により形成される。
なお、Cr濃度が15at%超えると、Crの増加により飽和磁化Ms が小さくなりすぎ、信号出力が小さくなり望ましくない。
また、磁気記録層15は、CoCrPt−SiO2 に限られるものではなく、CoCrPtOを用いても良く、Oが酸化物を形成して全体としてグラニュラ構造となる。
また、グラニュラ構造の磁気記録層の上に非グラニュラ構造の第2の磁気記録層を設けても良く、非グラニュラ構造の第2の磁気記録層によって記録磁界の低減や外部磁場による記録情報の劣化が抑制される。
なお、このような非グラニュラ構造の第2の磁気記録層としては、例えば、Co60−Cr20−Pt15−B15等のCoCrPtBを用いることができる。
また、磁気記録層15の上に設ける保護層16は、例えば、CN(窒化カーボン)、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)又はSiN(窒化シリコン)等の硬度が高い材料により形成される。
なお、CNにより形成する場合には、Ar及びNを含む雰囲気中でカーボンをスパッタリングすれば良く、また、DLCにより形成するときはCVD法を使用し、SiNにより形成するときはスパッタ法を使用する。
なお、保護層15の上には潤滑層(図示を省略)が形成される。 この潤滑層は、例えば、パーフルオロポリエーテル、フッ素化アルコール、または、フッ素化カルボン酸を例えば、0.5〜5nmの厚さに塗布して形成する。
以上を前提として、次に、図2及び図3を参照して本発明の実施例1の垂直磁気記録媒体の製造工程を説明する。
なお、ここでは、図示を簡単にするためには、基板の片面に成膜しているが、実際には、基板の表裏に対称的に成膜するものである。
図2(a)参照
まず、直径が例えば2.5インチのガラス基板21を用意し、このガラス基板21を、例えば、DCマグネトロンスパッタ装置のチャンバ内に配置して、チャンバ内を真空排気し、その後、例えば、軟磁性体であるCoZrNbをスパッタリングして、厚さが、30〜100nm、例えば、50nmの裏打層22を形成する。
図2(b)参照
次いで、裏打層22の上に、例えば、Ta231 を3nm、NiFe232 を3〜5nm、Ru233 を29nmの厚さに順次スパッタリングして、これらの金属膜を積層したTa/NiFe/Ru構造の中間層23を形成する。
図2(c)参照
次いで、スパッタ法により、中間層23の上にCoCrPt241 とSiO2 242 とからなるCoCrPt−SiO2のグラニュラ構造を有する孤立促進層24を、1〜3nm、例えば、2.5nmの厚さに形成する。
この場合の孤立促進層24に磁気記録機能を兼ねさせるためには、孤立促進層24の中の磁性金属結晶は、垂直磁気異方性を有することが必要であり、磁気記録層を兼ねることになり、例えば、90mol%(Co66−Cr13−Pt21)−10mol%(SiO2 )とする。
図2(d)参照
次いで、スパッタ法により、孤立促進層24の上にCoCrPt251 とSiO2 252 とからなるCoCrPt−SiO2 のグラニュア構造を有する第1磁気記録層25を、例えば10nmの厚さに形成する。
この第1磁気記録層25は、例えば、92mol%(Co74−Cr9 −Pt17)−8mol%(SiO2 )とする。
図3(e)参照
次いで、第1磁気記録層25の上に、非グラニュラ構造を有する第2磁気記録層26を、例えば、8nmの厚さに形成する。
この非グラニュラ構造の第2磁気記録層26は、例えば、Co60−Cr20−Pt15−B15とする。
図3(f)参照
次いで、第2磁気記録層26の上にCNからなる保護層27を例えば3〜5nmの厚さに形成する。
この場合の保護層27は、Ar及びNを含む雰囲気中でカーボンをスパッタリングして形成する。
図3(g)参照
次いで、保護層27の上に潤滑層28を形成することによって、本発明の実施例1の垂直磁気記録媒体20が完成する。
この場合の潤滑層28は、例えばパーフルオロポリエーテルを用い、ディッピング法によって、例えば0.5〜5nmの厚さに形成する。
図4参照
図4は、本発明の垂直磁気記録媒体の特性説明図であり、M−Hループを示している。
なお、ここでは、中間層の表面のRuを酸素曝露するとともに、5×106 erg/cc以上の高Ku材を磁気記録層とした垂直磁気記録媒体、即ち、曝露媒体と、中間層Ru上に、そのまま高Ku材を記録層とした垂直磁気記録媒体、即ち、無曝露媒体を比較のために併せて示している。
図から明らかなように、無曝露媒体のM−Hループは立っており、磁気的孤立が悪いことを示しており、この磁気記録層を用いた垂直磁気記録媒体では媒体ノイズが大きくなり、高密度記録ができないことになる。
また、曝露媒体では、無曝露媒体に比べてM−Hループが寝ており、磁気的孤立が促進されていることを示す。
しかし、曝露媒体では、Ruの酸化が均一に行われないため円盤上における磁気特性の分布が悪く、場所により磁気特性が異なり高密度記録を行う上で問題がある。
一方、本発明の実施例1の垂直磁気記録媒体では、曝露媒体と同じM−Hループを示しており、磁気的孤立状態が良好なことを示している。
更には、円盤上における磁気特性の分布が小さく、高密度記録が可能となる。
次に、図5を参照して、本発明の実施例2の磁気ディスク装置を説明する。
図5参照
図5は、本発明の実施例2の磁気ディスク装置の概略的平面図であり、磁気ディスク装置30は、その筐体内に、上述の実施例1の垂直磁気記録媒体20と、垂直磁気記録媒体20を回転させるスピンドルモータ(図示せず)と、データの書き込み及び読み出しを行う磁気ヘッドを搭載したスライダ31と、スライダ31を保持するサスペンション32と、サスペンション32を垂直磁気記録媒体20の半径方向に駆動制御するアクチュエータ(図示せず)とを有している。
スピンドルモータにより垂直磁気記録媒体20が高速で回転すると、垂直磁気記録媒体20の回転によって生じる空気流により、磁気ヘッドを搭載したスライダ31は垂直磁気記録媒体20から若干浮上する。
アクチュエータによりスライダ31が垂直磁気記録媒体20の半径方向に移動し、垂直磁気記録媒体20に対してデータの書き込み又は読み出しが行われる。
以上の実施例1及び実施例2を含む実施の形態に関し、さらに、以下の付記を開示する。
(付記1) 基板上に軟磁性層、中間層、垂直磁気記録層、及び、保護膜を少なくとも各1層以上設けている垂直磁気記録媒体であって、前記垂直磁気記録層は少なくともグラニュラ構造の合金膜からなる磁気記録層を有するとともに、前記中間層と前記グラニュラ構造の磁気記録層との間に、前記グラニュラ構造の磁気記録層と接するようにグラニュラ構造の合金膜からなる孤立促進層を備えている垂直磁気記録媒体。
(付記2) 前記グラニュラ構造の磁気記録層の前記孤立促進層と接する面と反対側の面に非グラニュラ構造の合金膜からなる磁気記録層が接している付記1記載の垂直磁気記録媒体。
(付記3) 前記孤立促進層は磁気記録機能を有する付記1または2に記載の垂直磁気記録媒体。
(付記4) 前記孤立促進層は、少なくともCo、Cr、及び、Ptを含有する付記3記載の垂直磁気記録媒体。
(付記5) 前記孤立促進層のグラニュラ構造に用いられる非磁性体が、SiO2 、TiO2 、Ta2 3 、或いは、Cr2 3 のいずれかである付記4記載の垂直磁気記録媒体。
(付記6) 前記孤立促進層のCr濃度は、12at%以上25at%以下である付記4または5に記載の垂直磁気記録媒体。
(付記7) グラニュラ構造の磁気記録層は、少なくともCo、Cr、及び、Ptを含有する付記1乃至6のいずれか1に記載の垂直磁気記録媒体。
(付記8) 前記グラニュラ構造の磁気記録層に用いられる非磁性体が、SiO2 、TiO2 、Ta2 3 、或いは、Cr2 3 のいずれかである付記7記載の垂直磁気記録媒体。
(付記9) 前記グラニュラ構造の磁気記録層のCr濃度は、0at%以上15at%以下である付記7または8に記載の垂直磁気記録媒体。
(付記10) 前記中間層は、Ru、または、Ruを含有する合金からなる付記1乃至9のいずれか1に記載の垂直磁気記録媒体。
(付記11) 付記1乃至10のいずれか1に記載の垂直磁気記録媒体を搭載した垂直磁気記録装置。
本発明の実施の形態の垂直磁気記録媒体の概念的断面図である。 本発明の実施例1の垂直磁気記録媒体の製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の垂直磁気記録媒体の製造工程の図2以降の説明図である。 本発明の垂直磁気記録媒体の特性説明図である。 本発明の実施例2の磁気ディスク装置の概略的平面図である。 垂直磁気記録の原理図である。
符号の説明
10 垂直磁気記録媒体
11 基板
12 軟磁性裏打層
13 中間層
14 孤立促進層
15 磁気記録層
16 保護層
17 金属結晶粒
18 非磁性体
20 垂直磁気記録媒体
21 ガラス基板
22 裏打層
23 中間層
231 Ta
232 NiFe
233 Ru
24 孤立促進層
241 CoCrPt
242 SiO2
25 第1磁気記録層
251 CoCrPt
252 SiO2
26 第2磁気記録層
27 保護層
28 潤滑層
30 磁気ディスク装置
31 スライダ
32 サスペンション
61 主磁極
62 補助磁極
63 ライトコイル
64 磁束
70 垂直磁気記録媒体
71 基板
72 裏打層
73 中間層
74 磁気記録層

Claims (5)

  1. 基板上に軟磁性層、中間層、垂直磁気記録層、及び、保護膜を少なくとも各1層以上設けている垂直磁気記録媒体であって、前記垂直磁気記録層は少なくともグラニュラ構造の合金膜からなる磁気記録層を有するとともに、前記中間層と前記グラニュラ構造の磁気記録層との間に、前記グラニュラ構造の磁気記録層と接するようにグラニュラ構造の合金膜からなる孤立促進層を備えている垂直磁気記録媒体。
  2. 前記グラニュラ構造の磁気記録層の前記孤立促進層と接する面と反対側の面に非グラニュラ構造の合金膜からなる磁気記録層が接している請求項1記載の垂直磁気記録媒体。
  3. 前記孤立促進層は、少なくともCo、Cr、及び、Ptを含有する請求項1または2に記載の垂直磁気記録媒体。
  4. 前記孤立促進層におけるC濃度は、12at%以上25at%以下である請求項3記載の垂直磁気記録媒体。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の垂直磁気記録媒体を搭載した垂直磁気記録装置。
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