JP2009163311A - 情報処理装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒 - Google Patents

情報処理装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒 Download PDF

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Abstract

【課題】一般的な印刷機構を用いて、紙を積み重ねた結果できる側面に情報が擬似的に印刷されているように見えるよう用紙の表面/裏面に対して情報を印刷する。
【解決手段】用紙の厚さ及び枚数から、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面の幅を計算する計算手段と、側面に表示させるための印刷情報を取得する取得手段と、前記計算手段により計算された側面の幅、及び前記取得手段により取得された印刷情報とから、側面画素イメージを作成する作成手段と、前記作成手段により作成された側面画素イメージを、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報として表示させるべく、前記用紙それぞれの側面にあたる縁部分に印刷を行う印刷手段とによって実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷用紙の側面に情報を表示させるための印刷を印刷用紙にする情報処理装置、および制御方法およびプログラムおよび記録媒体に関するものである。
従来の印刷では、印刷用紙の表面もしくは裏面への印刷が前提となっているが、印刷物を立体と考えると、これまでの印刷対象であった紙面(表/裏)のみならず側面に対しても面が存在するため、この側面への印刷が考えられる。
通常の印刷は紙に対して用紙の表面や裏面に対し2次元的に情報を記録するものであるが、実際の印刷は複数枚印刷する場合が多く、これは印刷物を立体と考えたとき、表や裏以外にもう4側面に対して印刷が印刷対象と考えられる。
例えば、複数枚数印刷し、それをまとめた場合、側面となる部分に何らかの情報を表現することによりその資料の所存を明確にすることが可能になる。
このとき利用者からは、通常紙面と同じ感覚で側面に対する印刷が行えると汎用性が高まる。
しかしながら、側面印刷を行う場合は、特許文献1に記載のような専用の印刷機構を用いる必要があるが、通常の印刷機や複写機に対して別途専用の印刷機構を追加するのは、構造・金額・保守等何らかの負担を強いるものになるため、一般的な印刷機構を用いて側面部分に印刷を行える方法が求められる。
現在、用紙の表や裏の面に対してできるかぎり多くの面積で印刷をするため、紙の縁ぎりぎりに印刷する「縁なし印刷」という方法がある。
特許文献2には、縁なし印刷を応用した技術が開示されており、その内容は、用紙の端部に印刷されたページマーク、部マーク、表裏マークを利用者がチェックするだけで、束(部)の仕分け、ページ順、紙の表裏方向の統一性等を容易にチェックし、整えることを容易にすることと、ふちなし印刷する際には、ふちなし印刷画像の仕上がりの美しさと、整列の容易性を同時に実現することが記載されている。
特開2004−136459号公報 特開2004−202852号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、紙を積み重ねた結果できる側面を積極的に活用するものではない。
本発明は、上記課題を解決するものであり、一般的な印刷機構を用いて、紙を積み重ねた結果できる側面に情報が擬似的に印刷されているように見えるよう用紙の表面/裏面に対して情報を印刷すること(以下「側面印刷」という。)を目的とする。
本発明の情報処理装置は、複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報を表示させるための印刷をする情報処理装置であって、用紙の厚さ及び枚数から、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面の幅を計算する計算手段と、側面に表示させるための印刷情報を取得する取得手段と、前記計算手段により計算された側面の幅、及び前記取得手段により取得された印刷情報とから、側面画素イメージを作成する作成手段と、前記作成手段により作成された側面画素イメージを、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報として表示させるべく、前記用紙それぞれの側面にあたる縁部分に印刷を行う印刷手段とを有する。
本発明の制御方法は、複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報を表示させるための印刷をする情報処理装置における制御方法であって、用紙の厚さ及び枚数から、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面の幅を計算する計算ステップと、側面に表示させるための印刷情報を取得する取得ステップと、前記計算ステップにより計算された側面の幅、及び前記取得手段により取得された印刷情報とから、側面画素イメージを作成する作成ステップと、前記作成ステップにより作成された側面画素イメージを、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報として表示させるべく、前記用紙それぞれの側面にあたる縁部分に印刷を行う印刷ステップとを有する。
本発明によれば、一般的な印刷機構を用いて、紙を積み重ねた結果できる側面に情報が擬似的に印刷されているように見えるよう用紙の表面/裏面に対して情報を印刷することが可能となる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、通常の印刷の場合の例と、本発明による方法により印刷した場合の例とを示した図である。101が通常の印刷の場合であり、105が側面印刷した場合である。
図1において、102は印刷用紙を示し、103は紙面における印刷内容を示す。現状の機構では側面印刷を行えないので、用紙の側面である104には何も表示されない。
106は印刷用紙を示し、107は紙面における印刷内容を示す。本発明による側面印刷は縁なし印刷の技術を用いて用紙の側面部分にあたる108にマークを行うものである。このとき109のように側面に印刷すべき情報を適切に展開し、該当する位置にマークをする(印刷をする)ことにより、用紙を積み重ねた結果110のようにあたかも側面に印刷されているように側面印刷を行うことを可能とする。
なお、縁なし印刷で側面にあたる部分に印刷を行ってはいるが、あくまでも紙面に対しての印刷でありコントラストが低くなるという問題があるが、これは浸透インク/浸透トナーや発泡インクや発泡トナーを用いることで解決できる。具体例を図2に示す。
図2は、浸透インク/浸透トナー、発泡インク/発泡トナーの概念を示した図である。
図2において、201は、印刷用紙を示し、202は、印刷直後の浸透インク/浸透トナーを示す。その後インク/トナーは印刷用紙に浸透し、203の状態になる。
同様に、204は、印刷直後の発泡インク/発泡トナーを示す。その後インク/トナーに対して発泡処理(加熱等の適切な処理)を行い、205の状態になる。
これらの対応を行うことで側面部分のコントラストの低下をある程度防ぐことが可能となる。
なお、本発明は、縁なし印刷の技術を用いなくとも、側面印刷を実現することが可能である。即ち、用紙を裁断する場合である。図3〜5に具体例を示す。
図3は、「裁断なし」の場合を示す図である。
図3において、301は、裁断を行わない通常の印刷時の用紙を示す。302は、用紙に対する通常の印刷エリアを示す。303は、印刷情報を示す。304は、通常紙面の場合のマーク位置であり、この場合縁なし印刷を行うので用紙の縁にマークが印刷されている。
図4は、「裁断あり」の場合を示す図である。
図4において、305は、裁断を行う場合の印刷用紙を示す。306は、用紙に対する通常の印刷エリアであり、308はその印刷情報である。用紙が裁断される場合は、裁断位置が示されるがこれが309を示す。
側面印刷を行うためには、側面にあたる部分の印刷を行う必要があり、これを310で示している。当然のことながら、裁断される場所に印刷を行う必要があるため用紙の縁ではなく309が指す裁断位置にマークを印刷する必要がある。
図5は、一裁断を行った場合の概略図である。
図5において、401は、裁断後の側面にあたる位置にマークが印刷された用紙である。402は、裁断後の側面にあたる部分である。403は、側面部分のマークである。404は、裁断位置を示す。405は、裁断を行って側面にあたる部分が表面に現れたものである。
なお、図では単純に太線で表しているが、実際には文字や図形等が現れる。
上記説明のようにすることで、縁なし印刷の技術をもいることなく、側面印刷を実現することが可能となる。
次に、本発明を実施するための、システム構成「印刷要求装置(情報処理装置)、印刷装置(プリンタ)」について説明する。
図6は、印刷要求装置501側で本発明を実現する場合を示すものであり、図7は、印刷装置610側で本発明を実現する場合を示すものである。
ここで、印刷を要求する側を「印刷要求装置」とし、印刷を行う側を「印刷装置」とする。なお、複写機や特定の業務に特化したシステムは、何らかの画像入力装置や他システムとの連携装置をもっているが、ここではすでに印刷すべき情報はアプリケーションが管理している前提とし、他装置の記載は不図示とする。
501は、印刷要求装置を示す。
504は、印刷を依頼するアプリケーションであり、その上位に502のユーザインタフェースが存在している。また、アプリケーションの下には505のデバイスドライバがあり509のオペレーティングシステムを経由し印刷装置と接続されている。本発明を実現するためには、従来のデバイスドライバ(プリンタドライバ)506に、側面印刷拡張507部分の拡張を行う。
601は、印刷要求装置を示す。504は、印刷を依頼するアプリケーションであり、その上位に502のユーザインタフェースが存在している。また、アプリケーションの下には505のデバイスドライバがあり509のオペレーティングシステムを経由し印刷装置と接続されている。本発明を実現するためには、従来の印刷制御プログラム613に、側面印刷拡張614部分の拡張を行う。
印刷要求装置および印刷装置はユーザインタフェースをもっているので、機能拡張にともない情報をユーザインタフェースから設定することも考えられる。
図8は、デバイスドライバを機能拡張した場合における、印刷要求装置の表示装置上に表示される背表紙印刷設定の入力画面(「背表紙名入力」画面)を示す図である。
図9は、印刷制御プログラムを機能拡張した場合における、印刷装置の表示装置上に表示される入力画面の入力欄に「セビョウシメイ:」との文字が入力された例を示す図である。
図10は、側面印刷実現時の側面の扱いを示す図である。このとき印刷用紙は、紙面を上にして平積みのようすを表現している。
複数枚の印刷をおこなった場合、701で示すAの高さを持ち、また、702で示す印刷用紙の横幅Bを持つことになる。
ここで、Aを用紙の縦幅、Bを用紙の横幅と考える。もしくはAを用紙の横幅、Bを用紙の縦幅と考えてもよい。これらをそれぞれA'、B'とする。
上記において、A'XB'は二次元をあらわすので、これを印刷用紙と仮想的に取り扱い、通常の紙面同様に印刷を行う。
図11は、フォントROM等に保存された7ドットX7ドットのフォント例を示す図である。
現在のフォントは多様化しているが、側面印刷の原理を簡単に説明するため、ドットマトリックスで構成されたフォント例を用いることとする。
801は、無印刷部分のピクセルを示し、802は、印刷部分のピクセルを示す。
図12は、上記フォントを側面印刷に割り当てた場合の例を示す図である。
なお、実際の側面印刷においては、印刷用紙一枚の厚さや文字の大きさでフォントのドットの大きさは異なるが、本説明では便宜上フォント1ドットが用紙1枚の厚さに該当する前提で記載する。同様に横方向のドットの大きさも印刷機構により異なるが、本説明では用紙1枚の厚さと同じ大きさとして記載する。
901は、印刷用紙の厚さを示す。便宜上1ドットの大きさは用紙1枚と同じ厚さとする。902は、横方向のドットの最小単位である。903は、無印刷部分を示し、904は印刷された部分を示す。
図11で構成されたドットマトリックスフォントを、各用紙の縁部分にそれぞれ印刷を行った場合、図12で表されるAという文字が構成されることになる。上記において1ドット単位の例で記載したが、この最小単位を1ドットではなく複数ドットで構成してもよいし、1ドット単位の印刷ルールをn倍にしても考え方は同じである。
上記方法は、既存印刷機の内部において一般的に使用される方法であり、側面印刷においても既存の手法で描画可能である。
図13は、図形描画における座標系と直線例を示した図である。
1001は、Y方向の座標軸を示している。左上を原点としているため、Y方向の増加分は下向きとなる。1002は、X方向の座標軸を示している。左上を原点としているため、X方向の増加分は右向きとなる。1003は、Y=Xの線分を示している。
図14は、上記座標系を側面印刷に割り当てた場合の例を示す。なお、実際の側面印刷においては、印刷用紙一枚の厚さや文字の1座標の大きさは異なるが、本説明では便宜上1座標が用紙1枚の厚さに該当する前提で記載する。同様に横方向の座標大きさも印刷機構により異なるが、本説明では用紙1枚の厚さと同じ大きさとして記載する。
1101は、印刷用紙の厚さを示す。便宜上1ドットの大きさは用紙1枚と同じ厚さとする。1102は、横方向の座標の最小単位である。1103は無印刷部分を示し、1104は印刷された部分を示す。
図13で構成される図形を各用紙の縁部分にそれぞれ印刷を行った場合、図14ような線分が用紙の側面部分に記載される。
上記において1ピクセル単位の例で記載したが、この最小単位を1ピクセルではなく複数ピクセルで構成してもよいし、1ピクセル単位の印刷ルールをn倍にしても考え方は同じである。
上記方法は、既存印刷機の内部において一般的に使用される方法であり、側面印刷においても既存の手法で描画可能である。
図15は、本発明の実施の手順を示すフローチャートである。
上述したとおり、本発明は、印刷要求装置又は印刷装置のいずれにおいても実現可能であるが、便宜上、印刷要求装置のデバイスドライバ506において実施するものとして以下説明する。
基本的な流れは、紙面に対する印刷情報をすべて読み込み側面の高さを求める。これと同じく用紙の縦幅や横幅もとめる。この作業により4側面を4枚の用紙と考えることができる。次に各側面(4枚の用紙と想定したもの)に対して、印刷する情報を取得する。これは画像/文字/記号などが考えられる。その後1枚あたりの用紙の側面に印刷する画素を求めるため、高さにあたる部分のピクセル情報を用紙の枚数で割ることにより1枚あたりの画素が求められる。以下、各処理の説明を記載する。
S101において、デバイスドライバ506は、印刷名に印刷するためのテキスト情報、図形等の情報の取得を行う。
S102において、デバイスドライバ506は、紙面印刷イメージの保存を行う(S110)。この時点では用紙の高さ(最後まで印刷したときの仕上がり厚)が不明であるため、一旦印刷紙面に出力すべき情報をすべて保存する。保存する形式は、特に規定しないが、以下の処理を考慮すると紙面印刷イメージの形式が望ましい。
S103において、デバイスドライバ506は、側面部分の印刷情報を取得する。この情報は、任意のものが可能であるが、データ形式印刷装置が扱えるものである必要がある。
S104において、デバイスドライバ506は、印刷対象の用紙1枚の厚さを求める。
S105において、デバイスドライバ506は、印刷枚数を求める。
S106において、デバイスドライバ506は、S104で求めた1枚の用紙厚さにS105で求めた印刷枚数をかけることにより、用紙の高さ(最後まで印刷したときの仕上がり厚)を求める。この時点で、4側面を4枚の印刷用紙と考えたときの縦横の大きさが求まる。
S107において、デバイスドライバ506は、側面印刷情報を所定のルールに従って展開する。この所定のルールについては図16〜18において後述する。展開された側面画素イメージ(S111)を、S102で求めた紙面印刷イメージ(S110)の側面部分にあたる場所に展開するための計算をする。
S108において、デバイスドライバ506は、通常複数枚印刷を行うための終了の判断を行う。即ち、すべて印刷したか否かによって判断する。
全て印刷した場合は、終了となり、全て印刷していない場合は、S109へ進む。
S109において、デバイスドライバ506は、実際の印刷部分であり、この時点で通常紙面の印刷を行うと同時に側面部分にあたる縁部分にマーク(情報)を印刷する。なお、裁断する場合は、裁断される箇所の縁部分にマークを印刷する。その後、S108へ進み、全て印刷するまで繰り返す。
図16は、S107において文字を印刷する場合の詳細フローである。
S201において、デバイスドライバ506は、フォントジェネレータから印刷対象文字の画素情報を取得する。このときドットマトリックスフォントであればフォントROMから取得するし、アウトラインフォントであれば描画ルールを取得する。
S202において、デバイスドライバ506は、描画イメージを作成する。描画イメージは文字情報が指定された位置に指定さえた大きさでスケーリングされたピクセル画素イメージである。
S203において、デバイスドライバ506は、S202で展開されたピクセル画素イメージを、各用紙の側面に対してのマークに対応した形式変換する。
S204において、デバイスドライバ506は、印刷しやすいように印刷イメージとして情報を保存する(S111)。
図17は、S107において画像情報を印刷する場合の詳細フローである。
S301において、デバイスドライバ506は、画像情報を、各用紙一枚単位の側面にあたる部分のマークに展開する。
S302において、デバイスドライバ506は、印刷しやすいように印刷イメージとして情報を保存する(S111)。
図18は、図形情報を印刷する場合の詳細フローである。
S401において、デバイスドライバ506は、指定された図形を適切な座標系に展開し二次元イメージの描画情報として取得する。
S402において、デバイスドライバ506は、画像情報を、各用紙一枚単位の側面にあたる部分のマークに展開する。
S403において、デバイスドライバ506は、印刷しやすいように印刷イメージとして情報を保存する(S111)。
以上説明したように、本発明によれば、一般的な印刷機構を用いて、紙を積み重ねた結果できる側面に情報が擬似的に印刷されているように見えるよう用紙の表面/裏面に対して情報を印刷することが可能となる。
図19〜図32において、本発明を応用した様々な利用形態を説明する。
図19は、印刷枚数によって縁マーク部分の幅を制御する場合を示す図である。即ち、印刷枚数が少なく、側面の領域が十分確保できないときは、縁マーク部分の幅を通常より広くする制御を行うことで、図20に示すように、印刷物をずらすことで、視認可能な情報を側面印刷することが可能となる。
図21は、背表紙を印刷した例である。通常紙面印刷と同時に側面印刷として背表紙タイトルを印刷することで、背表紙を効率よく作成できる。
図22は、禁持ち出しマークを印刷した例である。側面印刷として1側面だけでなく、4側面に特定の文字や色等を印刷することで、印刷物の扱いを示すことが可能となる。禁持ち出しマークの例として、正規の状態と特定部分が抜き出された場合の例を記載する。
一部の印刷装置においては、用紙の仕上がり厚が適切にまとまらない場合も考えられる。例えば、図23において、仕上がり厚が想定したよりも小さい場合と大きい場合の例を記載する。このような場合、背表紙としては必ずしも好ましくないが、例えば、図24に示すように印刷する文字の大きさを変更して印刷する方法が考えられる。このように印刷することで背表紙としての最低限の機能は果たすことができる。
実際印刷においてジョブの概念があり、側面印刷を実装する場合にジョブの情報を取得できるのであれば、側面印刷において有効に活用することができる。例えば、図25には、複数ジョブ印刷を行った場合のジョブ番号を割り当てた場合の例を示す。
回収前提のドキュメントなどは、背表紙にあわせ総部数と連番を割り当てることで回収もれを防ぐ運用も考えられる。
また、ドキュメントがあらかじめ複数で構成されることがわかっているのであれば、側面印刷の展開ルールを工夫することで有効な運用も考えられる。図26には、複数ドキュメントを想定した場合の背表紙例を示す。
また、ドキュメント印刷時に特定のキーワードを検出して側面印刷を行った場合の例を記載する。
図27は印刷時に章番号を自動検出し、それに対して側面部分に章番号を印刷した例を記載する。
また、側面印刷の例として記号の印刷も考えられる。図28は、側面部分にバーコードを印刷した場合の例である。単独でバーコードを印刷してもメリットは少ないが、図29に示すように、印刷物がベルトコンベア上にあり、バーコードセンサーによって生産管理や発送制御を行っている場合は、有効に活用できると考えられる。
側面印刷を複数の機器で運用を行った場合のメリットも考えられる。図30はネットワーク上に複数のPC(パーソナルコンピュータ)やWS(ワークステーション)が接続された環境で、Taroユーザが月報と会議資料をX1プリンタに印刷すると同時に、Jiroユーザが議事録をX1プリンタに印刷している例である。
印刷対象の側面印刷情報としてドキュメント名、ユーザ名、出力機器名を指定した場合の例を図31に示す。最初の「会議資料」がドキュメント名であり、「User:Taro」がユーザ名であり、「Pr:X1」が出力機器名である。このとき、ユーザ名や出力機器名の情報を側面印刷の機能として自動取得できれば効率より運用が考えられる。
図32にプリンタトレイ上に印刷物が出力された状態を示す。側面に各種情報が印刷されているので、利用者は自分のドキュメントを効率よく探すことができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
側面印刷イメージを示す図である。 浸透インク/浸透トナーおよび発泡インク/発泡トナーを示す図である。 側面印刷時のマーク位置を示す図である。 裁断を行う場合の側面印刷を示す図である。 裁断を行う場合の印刷イメージを示す図である。 側面印刷をデバイスドライバで実装する場合を示す図である。 側面印刷をプリンタで実装する場合を示す図である。 側面印刷をデバイスドライバで実装した場合のユーザインタフェースを示す図である。 側面印刷をプリンタで実装した場合のユーザインタフェースを示す図である。 側面印刷時の擬似用紙面の考え方を示す図である。 フォントROMイメージを示す図である。 側面印刷時の文字印刷方法概念を示す図である。 図形描画イメージを示す図である。 側面印刷時の図形描画方法概念を示す図である。 側面印刷処理手順を示すフローチャートである。 文字印刷時の詳細手順を示すフローチャートである。 画像印刷時の詳細手順を示すフローチャートである。 図形印刷時の詳細手順を示すフローチャートである。 印刷枚数によって縁マーク部分の幅を制御する場合を示す図である。 側面印刷状態を示す図である。 背表紙印刷例を示す図である。 禁持ち出しマーク印刷例を示す図である。 仕上がり厚不定時の側面印刷例を示す図である。 用紙厚不定時の側面印刷例を示す図である。 複数ジョブ印刷例を示す図である。 複数ドキュメント印刷例を示す図である。 キーワード検出側面印刷例を示す図である。 バーコード印刷例を示す図である。 バーコード印刷活用例を示す図である。 複数マシン配置時環境例を示す図である。 複数マシン配置時の側面印刷例を示す図である。 複数マシン配置時のトレイ出力例を示す図である。
符号の説明
501 印刷要求装置
502 ユーザインタフェース
504 アプリケーション
506 デバイスドライバ
507 側面印刷拡張1
509 オペレーティングシステム
511 印刷装置
512 ユーザインタフェース
514 印刷制御プログラム
614 側面印刷拡張2

Claims (6)

  1. 複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報を表示させるための印刷をする情報処理装置であって、
    用紙の厚さ及び枚数から、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面の幅を計算する計算手段と、
    側面に表示させるための印刷情報を取得する取得手段と、
    前記計算手段により計算された側面の幅、及び前記取得手段により取得された印刷情報とから、側面画素イメージを作成する作成手段と、
    前記作成手段により作成された側面画素イメージを、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報として表示させるべく、前記用紙それぞれの側面にあたる縁部分に印刷を行う印刷手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記印刷手段は、前記用紙への通常の印刷と共に、前記用紙それぞれの側面にあたる縁部分に印刷を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記側面にあたる縁部分とは、印刷した用紙を裁断する場合においては、裁断される部分を縁部分とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報を表示させるための印刷をする情報処理装置における制御方法であって、
    用紙の厚さ及び枚数から、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面の幅を計算する計算ステップと、
    側面に表示させるための印刷情報を取得する取得ステップと、
    前記計算ステップにより計算された側面の幅、及び前記取得手段により取得された印刷情報とから、側面画素イメージを作成する作成ステップと、
    前記作成ステップにより作成された側面画素イメージを、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報として表示させるべく、前記用紙それぞれの側面にあたる縁部分に印刷を行う印刷ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  5. 複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報を表示させるための印刷をする情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
    用紙の厚さ及び枚数から、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面の幅を計算する計算手段と、
    側面に表示させるための印刷情報を取得する取得手段と、
    前記計算手段により計算された側面の幅、及び前記取得手段により取得された印刷情報とから、側面画素イメージを作成する作成手段と、
    前記作成手段により作成された側面画素イメージを、前記複数毎の用紙を平積みした場合にできる用紙の側面に視認可能な情報として表示させるべく、前記用紙それぞれの側面にあたる縁部分に印刷を行う印刷手段として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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