JP2009163141A - 音声信号出力装置、音声信号出力方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】音響反射板を専用に設けることなく、特定範囲の音場を制御する。
【解決手段】入射波を受け取り、入射波と同位相の駆動信号を生成する駆動部12と、駆動信号による駆動で入射波と同位相の出力波を出力する出力部20とを備えた。
【選択図】図2
【解決手段】入射波を受け取り、入射波と同位相の駆動信号を生成する駆動部12と、駆動信号による駆動で入射波と同位相の出力波を出力する出力部20とを備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、特にフラットパネルスピーカ装置に適用して好適な音声信号出力装置、及びその音声信号出力方法、プログラム及び記録媒体に関する。
従来、舞台等で音楽が演奏される際に、その空間における音響反射効果を改善する目的で音響反射板が使用されることが多い。音響反射板を用いることで、用いなかった場合に舞台の後ろや上に抜けてしまう音を、観客のいる前方へ反射させることができる。
近年では、このような音響反射板の特性を生かして、指向性スピーカから出力される音声を音響反射板で反射させることによって、特定範囲の音場を制御するようなことも行われている。
例えば特許文献1には、音源からの距離に応じて音響反射板の面積を大きくすることにより、音源から離れた場所における音の減衰を防ぐ技術について記載されている。
特開2007−274132号公報
ところで、特許文献1に記載の技術においては、音響反射板に入射する音波の種類が1種類である場合が想定されているが、仮に音波の種類が複数ある場合にも、それぞれの音波に対して一律に、音響反射板が有する固有の反射率を適応させることしかできない。
つまり、音響反射板に入射する音波(音声)の種類が複数存在する場合に、それぞれの音波に対して異なる反射率を適用するようなことはできないという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、異なる複数の音声に対してそれぞれ異なる反射率を適用することを目的とする。
本発明は、第1の音源から入力される第1の音声信号と第2の音源から入力される第2の音声信号の両方による音声を出力するスピーカ装置からの出力波が入射される音声信号出力装置において、入力された第1の音声信号及び/又は第2の音声信号に基づいて駆動信号を生成する駆動部と、駆動信号による駆動で出力波を出力する出力部とを備えたものである。
このようにしたことで、音声信号の種類が複数存在する場合にも、それぞれを基に異なる駆動信号が生成され、その駆動信号による駆動で出力波が出力されるようになる。
本発明によると、音声信号の種類が複数存在する場合にも、それぞれを基に異なる駆動信号が生成され、その駆動信号による駆動で出力波が出力されるため、異なる駆動信号により生成された各出力波は、反射率の異なる音波としてユーザの元に伝達されるようになる。
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図3を参照して説明する。本実施の形態では、音声信号出力装置をフラットパネルスピーカ装置に適用している。図1は、フラットパネルスピーカ装置100と据え置き型のスピーカ装置200とで構成されるシステムの構成例を示したものである。
本システムにおいては、スピーカ装置200から出力される出力波Ow1が、フラットパネルスピーカ装置100によって反射された反射波Rw1が届く位置に、ユーザUを位置させることで、スピーカ装置200から出力される音声の反射音を、ユーザに聴取させる。本例においては、フラットパネルスピーカ装置100が、入射波Iw1を物理的に反射するだけでなく、入射波Iw1を基に生成した信号を、その位相は変えることなく所定の倍率で増幅したものを、出力波Ow2として出力する処理も行う。
スピーカ装置200は、スピーカユニットや増幅部(いずれも図示略)を備えており、CD(Compact Disc)プレーヤやDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤなどの再生装置から入力される音声信号を増幅して、スピーカユニットから出力する。スピーカ装置200としては、従来から製品化されている汎用品を適用可能である。
フラットパネルスピーカ装置100は、ベース10、振動材20、振動子30、車輪400A〜車輪40D(図1において車輪40Dは図示略)、入射波取得部としてのマイクロフォン11とで構成される。ベース10は、例えば、鉄、アルミニウム、マグネシウム、またはチタニウムなどの金属などから形成される。プラスチック等の軽量な素材で構成してもよい。ベース10の上側には、溶接等により振動材20が取り付けられており、振動材20は、ベース10上に直立している。すなわち、フラットパネルスピーカ装置100は、床面から所定の高さとなる衝立としての役割も果たす。また、図示せぬ音声信号入力部も備えており、スピーカ装置200と同様に、通常のスピーカとしての機能も果たす構成としてある。
振動材20は、石膏ボード、MDF(Medium Density Fiberboard)などの木材、アルミプレート、カーボン、もしくはアクリルなどの樹脂、またはガラスなどの素材から板状に形成される。また、振動材20は、異なる素材を組み合わせた(積層させた)複合材料により形成するようにしてもよい。
振動材20の内部には、振動子30が取り付けられている。振動子30は、図示せぬ増幅部から入力される音声信号を基に、振動材20を振動させる。そして振動材20が振動することにより、振動材20から音声が出力される。増幅部には、図示せぬ音声信号入力部から入力される音声信号もしくは、マイクロフォン11から出力される音声信号が入力される。
ベース10の下側には、その四隅に車輪40A〜車輪40Dを取り付けてあり、ユーザによってフラットパネルスピーカ装置100が押された場合に、車輪40A〜車輪40Dが床面上を回転することで、フラットパネルスピーカ装置100が、ユーザによって押された方向に移動する。なお、本例では車輪40A〜車輪40Dを用いて、フラットパネルスピーカ装置100を移動可能に構成した例に挙げているが、車輪を有さない構成に本例を適用してもよい。
マイクロフォン11は、振動材20の内部の中心位置近辺に取り付けてある。マイクロフォン11は、振動材20に入射される入射波Iw1を拾って音声信号に変換し、後述する増幅部に出力する。
ここで、図2を参照して、フラットパネルスピーカ装置100の内部構成の例について説明する。図2は、振動材20に入射された音波(入射波Iw1)を加工して出力波として出力するまでの処理に関わる、各部の構成例を示したブロック図であり、マイクロフォン11、増幅部12、振動子30、振動材20が図示されている。
マイクロフォン11と振動子30、振動材20については図1を参照して既に説明済みであるため、ここでは説明を省略する。増幅部12は、マイクロフォン11から出力された音声信号の位相は変えずに所定の増幅率で増幅して、増幅された信号を振動子入力信号として振動子20に入力する。つまり本例においては、増幅部12が、振動子20を駆動する駆動信号の生成部としても機能する。増幅部12による増幅率は、1以上の任意の値に設定可能としてある。
振動子入力信号によって振動子30が駆動され、振動することにより、振動材20にもその振動が伝わる。そして振動材20が振動することにより、フラットパネルスピーカ装置100から出力波Ow2が出力される。
上述した各部における処理の例を、図3のフローチャートに示してある。図3において、まず、振動材20に入射した入射波Iw1は、マイクロフォン11に取得されて音声信号に変換され(ステップS1)、生成された音声信号は、増幅部12に出力される(ステップS2)。次に、増幅部12によって、入力された音声信号が所定の倍率で増幅され(ステップS3)、増幅された音声信号が、振動子入力信号として振動子30に出力される(ステップS4)。
つまり、振動材20から出力される音波は、スピーカ装置100から出力された音波と同位相で、かつ増幅率が調整された音波となる。再び図1を参照すると、ユーザUの元には、スピーカ装置100から出力される出力波Ow1と、出力波Ow1がフラットパネルスピーカ装置100によって反射された反射波Rw1と、スピーカ装置100から出力される音波と同位相で、かつ増幅率が調整された音声信号により生成された出力波Ow2とが届くことになる。
これにより、フラットパネルスピーカ装置100内の増幅部12での増幅率が、大きな値に設定されている場合は、出力波Ow2の振幅量も大きなものとなる。すなわち、増幅部12での増幅率を大きくすることで、振動材20による反射率を高めることができる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、フラットパネルスピーカ装置100を、入射波Iw1の反射率を自由に変更可能な音響反射板としても利用することができるようになる。すなわち、フラットパネルスピーカ装置100内の増幅部12における増幅率を所望の値に設定することにより、音響反射板として用いた場合の反射率を、自在に調整できるようになる。つまり、反射率を容易に調整可能な音響反射板を得ることができる。
また、ユーザUがスピーカ装置100から離れた位置にいる場合には、増幅部12における増幅率を大きくすることで、距離による音声信号の減衰を補うことができる。つまり、音源(本例においてはスピーカ装置100)との距離の大きさによって生じる、ユーザUにおける聴き取り辛さを、解決することができる。
また、ユーザUが、聴力があまり良くない老人等である場合には、増幅部12における増幅率を大きな値に設定することで、ユーザUの元に届ける音声の音量を大きくすることができる。これによって、ユーザUにおける聴き取り難さを解消することができる。つまり、本例のフラットパネルスピーカ装置100を用いることにより、ユーザUに聴かせる音声の音量を、ユーザUの能力に応じて調整できるようになる。
なお、上述した第1の実施の形態では、入射波Iw1を観測する手段としてマイクロフォン11を用いた例を挙げたが、入射波Iw1を観測手段はこれに限定されるものではなく、例えば加速度計等を用いるようにしてもよい。
図4に、加速度計13を用いた場合の構成例を示してある。図4において、図2と対応する箇所には同一の符号を付している。図4において、加速度計13は、入射波Iw1によって引き起こされた振動材20の振動を取得し、取得した振動を変位信号に変換する。そして、生成した変位信号を増幅部12に出力する。増幅部12では、加速度計13から出力された変位信号を、その位相は変えずに所定の増幅率で増幅して、増幅した信号を振動子入力信号として振動子20に入力する。
以下の動作は、図2を参照して説明したものと同様となる。つまり、振動子入力信号によって振動子30が駆動され、振動することにより、振動材20にもその振動が伝わる。そして振動材20が振動することにより、フラットパネルスピーカ装置100から出力波Ow2が出力される。
上述した第1の実施の変形例によれば、入射波Iw1により振動された振動材20の振動を、加速度計13が直に取得することができるため、入射波の観測結果が、マイクロフォン11を使用した場合に比べてより正確なものとなる。
なお、上述した第1の実施の形態及びその変形例においては、スピーカ装置200から出力された出力波を、マイクロフォン11や加速度計13を用いて観測する構成を例に挙げたが、出力波を作り出す元となるスピーカ装置200への入力音声信号を、フラットパネルスピーカ装置100′にも入力させる構成としてもよい。この場合のフラットパネルスピーカ装置100′の構成例を図5に示してある。
図5において、再生装置等で構成される音源1から出力される音声信号は、スピーカ装置200とフラットパネルスピーカ装置100′の両方に入力される。図5に示したフラットパネルスピーカ装置100′は、遅延部14、伝達関数補正部15、増幅部12、振動子30、振動材20とを有する。
本例では、音源1からスピーカ装置200に音声信号が入力されてから、フラットパネルスピーカ装置100′の振動板20にスピーカ装置200からの出力波が入射されるまでの時間を予め計算しておく。そして、その時間と、フラットパネルスピーカ装置100′に音声信号が入力されてから、その音声信号を元に生成された出力波Ow2が振動材20から出力されるまでの時間を、一致させるようにしている。具体的には、フラットパネルスピーカ装置100′に入力された音声信号に、所定量の遅延を加えることを行う。
このようにすることで、フラットパネルスピーカ装置100′から出力波Ow2が出力されるタイミングが調整される。そして、出力波Ow2の出力タイミングと、スピーカ装置200からの入射波Iw1を実際に反射した場合の反射波Rw1の生成タイミングとが、ほぼ同一のタイミングとなり、出力信号位相が一致する。遅延量の付加を行うのが、図5に示した遅延部14であり、遅延部14は、予め算出しておいた遅延量を、音源1から入力される音声信号に追加し、遅延量が加えられた音声信号を、伝達関数補正部15に出力する。
伝達関数補正部15は、スピーカ装置200からの出力波Ow1がフラットパネルスピーカ装置100′に入射されるまでの間の空間における、音声の伝達特性を再現するために、伝達関数を補正する処理を行う。具体的には、伝達関数補正部15は予め伝達関数を算出しておき、その伝達関数を用いて遅延部14から出力された音声信号を補正する。補正した音声信号は、増幅部12に出力される。
増幅部12は、伝達関数補正部15から出力された音声信号を、その位相は変えずに所定の増幅率で増幅して、増幅された信号を振動子入力信号として振動子30に入力する。そして、振動子入力信号によって振動子30が駆動され、振動することにより、振動材20にもその振動が伝わる。その結果、振動材20が振動することにより、フラットパネルスピーカ装置100から出力波Ow2が出力される。
図6には、音源1からの音声信号が入力されてから、振動子入力信号が生成されるまでの処理の例を、フローチャートで示してある。まず、音源1から出力された音声信号がフラットパネルスピーカ装置100′に入力されると(ステップS11)、その信号は遅延部14に入力される。そして遅延部14において、入力された音声信号に、予め算出済みの遅延量が追加され(ステップS12)、遅延量が加えられた音声信号が、伝達関数補正部15に出力される(ステップS13)。
伝達関数補正部15では、遅延量が加えられた音声信号に対する、伝達関数を用いた補正が行われ(ステップS14)。補正が加えられた音声信号は、増幅部12に出力される(ステップS15)。増幅部12では、音声信号に対して所定の倍率の増幅が加えられ(ステップS16)、増幅された音声信号が、振動子入力信号として振動子30に出力される(ステップS17)。
上述した第1の実施の形態の変形例によれば、音源1から入力される音声信号に直接加工を加えることができる。つまり、スピーカ装置200から出力された出力波がフラットパネルスピーカ装置100′に伝達する前に、音源1から入力された音声信号に対する遅延量の追加や、伝達関数の補正等の調整を行うことができる。これにより、スピーカ装置200からの出力波が、フラットパネルスピーカ装置100′によって反射されるタイミングとほぼ同タイミングで、遅延量や伝達関数等の調整が行われた音声信号による出力波を、フラットパネルスピーカ装置100′より出力させることができる。
従って、本例の構成によれば、第1の実施の形態における効果に加えて、フラットパネルスピーカ装置100′からユーザUの元に伝達される音を、より違和感の少ない音とすることができるという効果を有する。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図7〜図9を参照して説明する。第2の実施の形態では、図7に示されるように、フラットパネルスピーカ装置100′′に入射する音波Iw1に所定の遅延量を加えて、出力波Ow3として出力するようにしている。これにより、ユーザUの元には、まず入射波Iw1がフラットパネルスピーカ装置100′′によって反射された音波(反射波Rw1)が届き、遅れて出力波Ow3が到達する。すなわちユーザUにおいては、出力波Ow3が、残響音(エコー音)として聴取されるようになる。
図8には、本例における、フラットパネルスピーカ装置100′′の内部構成例を示している。図8において、図2、図4、図5と対応する箇所には同一の符号を付してある。マイクロフォン11は、振動材20に入射される入射波Iw1を拾って音声信号に変換し、遅延部14′に出力する。
遅延部14′は、マイクロフォン11から出力された音声信号に、予め設定しておいた遅延量、もしくはユーザUにより指定された遅延量を付加し、遅延された音声信号を増幅部12に出力する。増幅部12は、増幅部12では、遅延部14′から出力された音声信号を、その位相は変えずに所定の増幅率で増幅して、増幅された信号を振動子入力信号として振動子20に入力する。
その振動子入力信号によって振動子30が駆動され、振動することにより、振動材20にもその振動が伝わる。そして振動材20が振動することにより、フラットパネルスピーカ装置100から出力波Ow3が出力される。つまり出力波Ow3は、振動材20への入射波Iw1を反射した反射波Rw1よりも、時間的に遅れてフラットパネルスピーカ装置100′′から出力されるようになる。
図9には、マイクロフォン11によって入射波Iw1が観測されてから、振動子入力信号が生成されるまでの処理の例を、フローチャートで示してある。まず、マイクロフォン11によって入射波Iw1が観測されると、入射波Iw1が音声信号に変換され(ステップS21)、その音声信号は遅延部14′に出力される(ステップS22)。遅延部14′では、音声信号に任意の遅延量が付加され(ステップS23)、遅延された音声信号は、増幅部12に出力される(ステップS24)。そして増幅部12で、音声信号に対して所定の倍率の増幅が加えられ(ステップS25)、増幅された音声信号が、振動子入力信号として振動子30に出力される(ステップS26)。
上述した第2の実施の形態によれば、フラットパネルスピーカ装置100′がスピーカ装置200の音響反射材として機能すると同時に、残響音の生成装置としての機能も有するようになる。この場合、遅延部14′における遅延量の大きさを調整することで、残響音の出力タイミングを調整することができる。すなわち、好みのエコー音を生成することができるようになる。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図10を参照して説明する。第3の実施の形態においては、スピーカ装置200の音源1が複数ある場合に、フラットパネルスピーカ装置100′′′が、それぞれの音声信号を異なる反射率で反射可能な構成としてある。
図10に示されるシステムは、第1の音源1a、第2の音源1b、加算部16、スピーカ装置200、フラットパネルスピーカ装置100′とで構成される。第1の音源1aと第2の音源1bとは、互いに異なる音声信号を出力する。加算部16は、音源1aからから出力される第1の音声信号In1と、第2の音源1bから出力される第2の音声信号In2とを加算してスピーカ装置200に出力する。
フラットパネルスピーカ装置100′は、スピーカ装置200から出力される出力波が到達する位置に配置してあり、第1の音声信号In1に基づいて生成された出力波Ow1及び、第2の音声信号In2に基づいて生成された出力波Ow2のそれぞれを反射する。図10に示した各部で構成されるシステムにおいて、スピーカ装置200から出力される音波が到達する場所にはユーザU1が、フラットパネルスピーカ装置100′によって反射される音波が到達する位置には、ユーザU2が位置している。
フラットパネルスピーカ装置100′は、図5に示したものと同一の構成としてあり、遅延部14、伝達関数補正部15、増幅部12、振動子30、振動材20とを有する。そして、遅延部14には、第1の音源1aから出力される第1の音声信号In1のみが入力される。
つまり、フラットパネルスピーカ装置100′において、遅延部14によって第1の音声信号In1に所定の遅延量が加えられ、伝達関数補正部15によって、その信号に補正が加えられ、増幅部12によって、遅延及び補正が加えられた音声信号In1が所定の倍率で増幅される。このような処理が行われた音声信号In1は、振動子入力信号として振動子30に入力され、振動子入力信号によって振動子30が駆動され、振動することにより、振動材20にもその振動が伝わる。そして振動材20が振動することにより、フラットパネルスピーカ装置100から出力波Ow3が出力される。
すなわち、フラットパネルスピーカ装置100′から出力される出力波Ow3の振幅は、第1の音声信号In1に基づいて出力された出力波Ow1における振幅より大きくなる。つまり、単にスピーカ装置200のみを通して出力される音声よりも、大きな音声が出力されるようになる。
これに対して、第2の音源1bから出力される音声信号In2は、スピーカ装置200のみに入力するようにしている。従って、音声信号In2に基づいてスピーカ装置200から出力された出力波Ow2に関しては、フラットパネルスピーカ装置100′による各種信号処理は、加えられないことになる。つまり、第2の音声信号1bに対応する出力波Ow2は、フラットパネルスピーカ装置100′に到達すると、単純に(物理的に)反射され、反射波Rw2とされる。
このような構成とすることで、スピーカ装置200から出力される音声のみが到達する位置にいるユーザU1の元には、スピーカ装置200から出力された出力波Ow1と出力波Ow2とが到達する。また、スピーカ装置200から出力される音波と、フラットパネルスピーカ装置100′によって反射される音波の両方が伝達する位置にいるユーザU2の元には、スピーカ装置200から出力された出力波Ow2が物理的に反射された反射波Rw2と、信号処理が行われた音声信号による出力波Ow3と反射波Rw1とで構成される出力波Owa1とが到達する。
つまり、ユーザU1の元には、単に音声信号In1と音声信号In2とが加算された音声が伝達され、ユーザU2の元には、音声信号In2の音声と、音声信号In2が増幅された信号による音声とが伝達されるようになる。すなわち、ユーザU2に伝達される音声の方が、ユーザU1に伝達される音声より大きなものとなる。
上述した第3の実施の形態によれば、フラットパネルスピーカ装置100′を、複数の異なる音声信号のそれぞれに対して、異なる反射率を適用可能な音響反射板として用いることができるようになる。
また、フラットパネルスピーカ装置100′による反射波が到達する位置としない位置とで、届ける音声の音量を変えることができるようになる。
もしくは、音源1aからは例えばBGM(Back Ground Music)を出力し、音源1bからは歌声を出力するといったように、異なる音源から異なる音声を出力させることにより、場所によって届ける音声の内容を変えることも可能となる。このように構成することで、例えば高音域の音声を好むユーザUに対しては、高音域の音声を伝達し、低音域の音声を好むユーザUに対しては低温域の音声を伝達するといったように、ユーザUの好みに応じて伝える音声の種類を変えることができるようになる。
この場合、スピーカ装置200として、指向性スピーカやアレイスピーカ等の指向性があるスピーカを用いることで、音波が伝達される位置毎の音声分離性能を向上させることができる。
なお、上述した第3の実施の形態では、音源1の数が2つの場合を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、3つや4つ等、音源1が他の数量で構成される場合に適用してもよい。
また、上述した第3の実施の形態では、2つの音源1から出力される音声信号のうち、一方の音声信号のみをフラットパネルスピーカ装置100′に入力し、遅延量の付加や伝達関数の補正等の信号処理を行う構成を例に挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、2つの音声信号をそれぞれフラットパネルスピーカ装置100′に入力し、それぞれに対して異なる増幅率を適用するような構成としてもよい。
また、上述した第3の実施の形態では、複数の異なる音声信号に対して異なる反射率を適用可能な構成を例に挙げたが、いずれか一方の音声信号に対しては、適応させる反射率を0とすることが可能な構成としてもよい。この場合のシステムの構成例を図11に示してある。図11において、図10と対応する箇所には同一の符号を付してある。
図11に示されるシステムは、第1の音源1a、第2の音源1b、加算部16、スピーカ装置200と、フラットパネルスピーカ装置100′′とで構成される。音源1a、音源1bと加算部16については、図10に示した構成と同一の構成であるため、ここでは説明を省略する。
フラットパネルスピーカ装置100′′の配置も、図10に示したものと同一としてある。つまり、スピーカ装置200から出力される出力波が到達する位置に配置してあり、第1の音声信号In1に基づいて生成された出力波Ow1及び、第2の音声信号In2に基づいて生成された出力波Ow2のそれぞれを反射する。図11に示した各部で構成されるシステムにおいて、スピーカ装置200から出力される音波のみが到達する場所にはユーザU1が、スピーカ装置200から出力される音波と、フラットパネルスピーカ装置100′によって反射される音波の両方が到達する位置には、ユーザU2が位置している。
フラットパネルスピーカ装置100′′は、遅延部14、伝達関数補正部15、位相反転部17、増幅部12′′、振動子30、振動材20とを有する。遅延部14、伝達関数補正部15、振動子30、振動材20については、図10に示した例を用いて既に説明済みであるため、ここでは説明を省略する。
位相反転部17は、入力された音声信号の位相を反転させる処理を行う。位相反転部17には、遅延部14によって遅延が加えられ、伝達関数補正部15によって補正が加えられた音声信号が入力されるため、位相反転部17によって、このような信号処理が施された音声信号の位相が反転される。そして、位相が反転された音声信号は、増幅部12′′に出力される。
増幅部12′′は、位相反転部17から出力された音声信号に対して、1以下の倍率で増幅をかけ、増幅した音声信号を、振動子入力信号として振動子30に出力する。これにより、振動子30及び振動材20の振動により発生する出力波の位相は、スピーカ装置200から出力された出力波の位相とは逆位相となる。かつ、位相が反転された音声信号は、1以下の増幅率で増幅されているため、フラットパネルスピーカ装置100′′′から出力される出力波Owb1によって、スピーカ装置200から出力される音波Ow2が打ち消されることになる。
図11に示した例においては、2つの音源1から出力される音声信号のうち、第2の音声信号In2のみをフラットパネルスピーカ装置100′′に入力する構成としている。このため、音声信号In2を伝送する出力波Ow2は、フラットパネルスピーカ装置100′′から出力される、出力波Ow2とは逆の位相を有する出力波Owb1によって打ち消される。つまり、第2の音声信号In2に関しては、フラットパネルスピーカ装置100′′′が吸音材として機能していることになる。
つまり、スピーカ装置200から出力される音声のみが到達する位置にいるユーザU1の元には、スピーカ装置200から出力された出力波Ow1と出力波Ow2とが到達する。また、スピーカ装置200から出力される音波と、フラットパネルスピーカ装置100′′によって反射される音波の両方が伝達する位置にいるユーザU2の元には、出力波Ow1がフラットパネルスピーカ装置100′′によって反射された、反射波Rw1のみが到達する。すなわち、ユーザUが位置する位置によって、聴取される音声の種類が変化するようになる。
ここで、図12を参照して、フラットパネルスピーカ装置100′′の増幅部12′′における増幅率と、振動材20が音響反射材として機能する場合の反射率との関係について説明する。図12は、縦軸に反射率、横軸に増幅率をとったグラフであり、位相反転部17による位相反転が行われる場合と行われない場合の両方のパターンにおける例が示されている。図12においては、振動材20が固有に有する反射率が、例えば0.7であるものと想定している。
図12において、位相反転部17による位相反転処理が行われるケースでは、増幅率を0とすると反射率は0.7となり、1.0とすると反射率は0となる。増幅率として、その間の値を設定した場合には、反射率は、設定した増幅率の大きさと反比例する値になる。位相反転部17による位相反転処理が行われないケースでは、増幅率を0とすると反射率は0.7となり、増幅率を0.3とした時点で、反射率は1.0になる。以降、増幅率が1.0までの間で増えるごとに、その値に比例して反射率も大きくなる。
つまり、図11に示されるシステムにおいて、増幅部12′′による増幅率を1以下の任意の値に設定することにより、フラットパネルスピーカ装置100′′を吸音材として機能させる場合の吸音率を、所望の値に設定することができる。なお、図12に示した特性図のうち、位相反転を行わない場合の例を示した箇所は、第1の実施の形態と第2の実施の形態における、増幅率と反射率との関係を示したものでもある。
上述した第3の実施の形態の変形例によれば、特定の音声信号に対して、位相反転部17による位相反転処理及び、増幅部12′′による1以下の増幅率での信号増幅を行うことにより、その音声信号をフラットパネルスピーカ装置100′′によって吸音させることができるようになる。つまり、複数の音源1から出力される音声信号のうち、特定の音声信号については、吸音材としての機能を適用させることができる。
この場合、増幅部12′′における増幅率を1以下の任意の値に設定することにより、吸音率を自在に変化させることができる。
また、上述した第3の実施の形態の変形例によれば、フラットパネルスピーカ装置100′′による反射波が到達する位置としない位置とで、届ける音声の種類を変化させることができるようになる。
次に、図13〜図14を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態においては、マイクロフォンもしくは加速度計による入射波の観測結果を用いて、フラットパネルスピーカ装置100′′′を吸音材として機能させる構成に適用している。
図13は、フラットパネルスピーカ装置100′′′の内部構成例を示すブロック図である。図13に示したフラットパネルスピーカ装置100′′′は、マイクロフォン11、位相反転部17、増幅部12′′、振動子30、振動材20とを有する。
図13において、図2、図4、図5、図8、図11、図12と対応する箇所には同一の符号を付してある。図13に示したフラットパネルスピーカ装置100′′′において、マイクロフォン11は、振動材20に入射される入射波Iw1を拾って音声信号に変換し、位相反転部17に出力する。
位相反転部17は、マイクロフォン11から出力された音声信号の位相を、逆位相に変換して、増幅部12′′に出力する。増幅部12は、位相反転部17で位相が反転された音声信号を、1以下の増幅率で増幅して、増幅された信号を振動子入力信号として振動子20に入力する。
その振動子入力信号によって振動子30が駆動され、振動することにより、振動材20にもその振動が伝わる。そして振動材20が振動することにより、フラットパネルスピーカ装置100′′′から出力波Ow4が出力される。出力波Ow4の位相は、スピーカ装置200からの出力波(=振動材20への入射波Iw1)とは逆位相であるため、フラットパネルスピーカ装置100′′′から出力波Ow4が出力されることにより、スピーカ装置200からの出力波が打ち消されるようになる。つまり、フラットパネルスピーカ装置100′′′が、入射波を吸音する吸音材としての機能を果たすようになる。
図14には、マイクロフォン11によって入射波Iw1が観測されてから、振動子入力信号が生成されるまでの処理の例を、フローチャートで示してある。まず、マイクロフォン11によって入射波Iw1が観測されると、入射波Iw1が音声信号に変換され(ステップS31)、その音声信号は、位相変換部17に出力される(ステップS32)。位相変換部17では、音声信号の位相が逆位相に変換され(ステップS33)、位相が反転された音声信号が、増幅部12′′に出力される(ステップS34)。
増幅部12′′では、音声信号に対して1以下の任意の倍率の増幅が加えられ(ステップS35)、増幅された音声信号が、振動子入力信号として振動子30に出力される(ステップS36)。
上述した第4の実施の形態によれば、フラットパネルスピーカ装置′′′′を、吸音材として機能させることができるようになる。この場合も、第3の実施の形態及びその変形例と同様に、増幅部12′′の増幅率を調整することで、吸音率を調整することができる。
なお、上述した第1〜第4の実施の形態による一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図15に、上述した実施の形態の一連の処理をプログラムにより実行することが可能な、パーソナルコンピュータ50(以下、PC50とも称する)の構成例を示してある。図15に示したPC50は、制御部101、メモリ102、通信部103、操作部104、表示部105、記憶部106、外部記憶媒体I/F部107、外部記憶媒体108とを備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)等で構成され、メモリ102、または記憶部に記録されているプログラムに従って、上記一連の処理や、他の各種の処理を実行する。メモリ102は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)で構成され、制御部101が実行するプログラムやデータなどが記憶される。
通信部103は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。外部記憶媒体I/F部107は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどの外部記憶媒体108が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録108に転送され、記録される。
操作部104は、キーボードやマウスなどより構成され、ユーザからの操作入力に応じた操作信号を生成して制御部101に出力する。表示部105は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCDよりなるディスプレイである。記憶部106は、例えばハードディスクやDVD(Digital Versatile Disc)からなり、制御部101が実行するプログラムや各種のデータを記録する。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図15に示すように、外部記憶媒体108として構成される。外部記憶媒体108としては、上述した磁気ディスクのようなリムーバブルメディアの他に、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているメモリ102や、記憶部106なども含む。
プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部103を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
また、プログラムは、一つのコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
1a,1b…音源、10…ベース、11…マイクロフォン、12…増幅部、13…加速度計、14…遅延部、15…伝達関数補正部、16…加算部、17…位相反転部、20…振動材、30…振動子、40A〜40D…車輪、50…PC
Claims (14)
- 第1の音源から入力される第1の音声信号と第2の音源から入力される第2の音声信号の両方による音声を出力する第2の音声信号出力装置からの出力波が入射される音声信号出力装置であって、
入力された前記第1の音声信号及び/又は前記第2の音声信号に基づいて駆動信号を生成する駆動部と、
前記駆動信号による駆動で出力波を出力する出力部とを備えたことを特徴とする
音声信号出力装置。 - 請求項1記載の音声信号出力装置において、
前記出力部は、板状の振動材で構成されるとともに、
前記振動材を振動させる振動子を備えたことを特徴とする
音声信号出力装置。 - 請求項2記載の音声信号出力装置において、
前記振動材は、前記第2の音声信号出力装置からの出力波を反射することを特徴とする
音声信号出力装置。 - 請求項3記載の音声信号出力装置において、
前記駆動部は、前記駆動信号を任意の増幅率で増幅する増幅部を備えることを特徴とする
音声信号出力装置。 - 請求項4記載の音声信号出力装置において、
前記増幅部は、前記第1の音声信号と前記第2の音声信号のいずれか一方の音声信号に対のみを増幅することを特徴とする
音声信号出力装置。 - 請求項4記載の音声信号出力装置において、
前記駆動部は、前記第1の音声信号と前記第2の音声信号の両方が入力された場合には、前記各音声信号のそれぞれより生成した駆動信号に対して、異なる増幅率を適用することを特徴とする
音声信号出力装置。 - 請求項5記載の音声信号出力装置において、
前記駆動部から出力される音声信号の位相を反転させる位相反転部を備えたことを特徴とする
音声信号出力装置。 - 請求項7記載の音声信号出力装置において、
前記増幅部は、前記位相反転部で位相反転処理された音声信号を、1以下の増幅率で増幅することを特徴とする
音声信号出力装置。 - 請求項4記載の音声信号出力装置において、
前記入力された第1の音声信号及び/又は第2の音声信号に対して、予め設定された所定の遅延量を付加して出力する遅延部を備えたことを特徴とする
音声信号出力装置。 - 請求項9記載の音声信号出力装置において、
前記遅延部で付加される遅延量は、前記第2の音声信号出力装置に入力される音声信号が前記遅延部に入力されてから、前遅延部によって遅延量が追加された記音声信号から生成された出力波が前記振動材から出力されるまでの時間を、前記第1の音声信号及び/又は第2の音声信号出力部から出力された出力波が、前記振動材に入射して反射されるまでの時間と同じ時間にするための調整時間に基づいて決定されることを特徴とする
音声信号出力装置。 - 請求項8記載の音声信号出力装置において、
前記遅延部から出力された信号を、予め設定された伝達関数を用いて補正し、前記振動子に出力する伝達関数補正部を備えたことを特徴とする
音声信号出力装置。 - 第1の音源から入力される第1の音声信号と第2の音源から入力される第2の音声信号の両方による音声を出力する第2の音声信号出力装置からの出力波が入射される音声信号出力装置による音声信号出力方法であって、
入力された前記第1の音声信号及び/又は前記第2の音声信号に基づいて駆動信号を生成するステップと、
前記駆動信号による駆動で出力波を出力するステップとを有することを特徴とする音声信号出力方法。 - 第1の音源から入力される第1の音声信号と第2の音源から入力される第2の音声信号の両方による音声を出力する第2の音声信号出力装置からの出力波が入射される音声信号出力装置による音声信号出力方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
入力された前記第1の音声信号及び/又は前記第2の音声信号に基づいて駆動信号を生成するステップと、
前記駆動信号による駆動で出力波を出力するステップとをコンピュータに実行させるための
プログラム。 - 第1の音源から入力される第1の音声信号と第2の音源から入力される第2の音声信号の両方による音声を出力する第2の音声信号出力装置からの出力波が入射される音声信号出力装置による音声信号出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
入力された前記第1の音声信号及び/又は前記第2の音声信号に基づいて駆動信号を生成するステップと、
前記駆動信号による駆動で出力波を出力するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体。
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JP2008002563A JP2009163141A (ja) | 2008-01-09 | 2008-01-09 | 音声信号出力装置、音声信号出力方法、プログラム及び記録媒体 |
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JP2018077275A (ja) * | 2016-11-07 | 2018-05-17 | ヤマハ株式会社 | 音響装置 |
-
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- 2008-01-09 JP JP2008002563A patent/JP2009163141A/ja active Pending
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CN109906481A (zh) * | 2016-11-07 | 2019-06-18 | 雅马哈株式会社 | 音响装置及振动传递方法 |
US10755693B2 (en) | 2016-11-07 | 2020-08-25 | Yamaha Corporation | Acoustic apparatus and vibration transmission method |
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