JP2009163024A - ペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品コスト低減を図りながら、見た目に煩わしく感じたり、ペダルユニットのデザインに制約を生じさせることがないペダル装置を実現する。
【解決手段】楽器本体部10の底部に送信部201と受信部202とを備える赤外線送受信部20を設け、赤外線送受信部20に対向する位置に、ペダル操作子302のペダル操作に応じて反射面が傾斜する反射ミラー303を有するペダルユニット30を配設する。ペダル操作されなければ、反射ミラー303は赤外線送受信部20に正対する為、送信部201から送信される赤外線が受信部202にて所定レベル以上で受信され、楽器本体部10側がペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生する。一方、ペダル操作されると、反射ミラー303が傾斜して受信部202にて所定レベル以上の赤外線を受信できなくなり、楽器本体部10側がペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子楽器に用いて好適なペダル装置に関する。
従来より、ペダル操作を検出して電子楽器に入力するペダル装置が知られている。例えば特許文献1には、ペダルの操作量を検出し、検出した操作量に応じて変調された赤外線を送信するペダルユニットと、電子楽器本体側に設けられ、ペダルユニットから送信される赤外線を受信復調して得られるペダル操作信号を電子楽器に入力する手段とから構成されるペダル装置が開示されている。
特開2006−195264号公報
ところで、上記特許文献1に開示のペダル装置では、ペダル操作される機構部品の他に、ペダルの操作量を検出する回路部品や、検出した操作量に応じて変調された赤外線を送信する回路部品もペダルユニット側に設けることから、構成が複雑化して製品コスト高を招致するという問題がある。また、そうした構成では電源ケーブルを介してペダルユニットに電源供給する形態となるが、その電源ケーブルが見た目に煩わしく感じたり、ペダルユニットのデザインに制約を生じさせる弊害もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、製品コスト低減を図りながら、見た目に煩わしく感じたり、ペダルユニットのデザインに制約を生じさせることがないペダル装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、光信号を送信する送信手段と、楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、前記送信手段から送信される光信号をペダル操作に応じた反射方向へ反射する反射手段と、前記反射手段により反射された光信号を受信する受信手段と、楽器本体側に設けられ、前記受信手段により受信される光信号レベルに従って前記ペダルユニットのペダル操作を表すペダル入力情報を発生するペダル入力情報発生手段とを具備することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、光信号を送信する送信手段と、楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、前記送信手段から送信される光信号を反射する反射手段と、楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、ペダル操作に応じて前記反射手段へ入射する光信号を遮光する遮光手段と、前記反射手段により反射された光信号を受信する受信手段と、楽器本体側に設けられ、前記受信手段により受信される光信号レベルに従って前記ペダル操作を表すペダル入力情報を発生するペダル入力情報発生手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項1又は2のいずれかに従属する請求項3に記載の発明では、前記ペダル入力情報発生手段は、前記受信手段により受信される光信号レベルが所定レベル以上の場合にペダル操作されていないペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生し、一方、受信される光信号レベルが所定レベル未満の場合にペダル操作されたペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生することを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、光信号を間欠的に送信する送信手段と、楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、前記送信手段から送信される光信号を反射する反射手段と、楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、ペダル操作に応じて前記反射手段の反射位置を移動する移動手段と、前記反射手段により反射された光信号を受信する受信手段と、楽器本体側に設けられ、前記送信手段から間欠的に送信される光信号が前記反射手段により反射されて前記受信手段にて受信されるタイミングに基づき測距される距離に従って前記ペダル操作を表すペダル入力情報を発生するペダル入力情報発生手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項4に従属する請求項5に記載の発明では、前記ペダル入力情報発生手段は、測距された距離が所定値以上の場合にペダル操作されていないペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生し、一方、測距された距離が所定値未満の場合にペダル操作されたペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生することを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、光信号を連続的に送信する送信手段と、楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、前記送信手段から送信される光信号を反射する反射手段と、楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、ペダル操作に応じて前記反射手段の反射位置を移動する移動手段と、前記反射手段により反射された光信号を受信する受信手段と、楽器本体側に設けられ、前記送信手段から連続的に送信される光信号と前記反射手段により反射される反射光との位相差で生じる前記受信手段の受信レベル変化から得られる位相変化量に従って前記ペダル操作を表すペダル入力情報を発生するペダル入力情報発生手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項6に従属する請求項7に記載の発明では、前記ペダル入力情報発生手段は、位相変化量が所定値以上の場合にペダル操作されていないペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生し、一方、位相変化量が所定値未満の場合にペダル操作されたペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生することを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、楽器本体とは別体の複数のペダル操作子を備えたペダルユニットに設けられ、それら各ペダル操作子間の間隙に配置され、ペダル操作に連動して反射面が変化する複数の反射手段と、前記複数の反射手段の個々に対向配置され、それぞれに向けて光信号を送信する複数の送信手段と、前記複数の反射手段の個々に対向配置され、対応する反射手段により反射された光信号を受信する複数の受信手段と、楽器本体側に設けられ、前記複数の受信手段の受信出力変化に基づき前記ペダルユニットにおいてペダル操作されたペダル操作子を表すペダル入力情報を発生するペダル入力情報発生手段とを具備することを特徴とするペダル装置。
本発明では、製品コスト低減を図りながら、見た目に煩わしく感じたり、ペダルユニットのデザインに制約を生じないようにすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
A.第1実施形態
(1)全体構成
図1は、本発明の第1実施形態によるペダル装置を具備する電子楽器の外観を示す外観図である。図1において、10は両側部に支持脚を有する電子楽器の本体部である。以下、楽器本体部10と記す。楽器本体部10の底部中央には、赤外線送受信部20が配設される。赤外線送受信部20は、図2に図示するように、正面視直方形状の筐体を有し、その中央部には赤外線を送信する送信部201が設けられ、この送信部201を中心として同心円状に形成されて赤外線を受信する受信部202を備える。
こうした赤外線送受信部20は、図1に図示するように、床面上に設置されるペダルユニット30に対向するよう楽器本体部10の底部に固定される。ペダルユニット30は、図3(a)の側断面図に図示するように、赤外線送受信部20の送信部201および受信部202に対向する面側に開口部Aが切り欠かれた箱状の筐体301と、ペダル操作に応じて揺動するペダル操作子302と、ペダル操作子302の揺動に連動して反射面が傾斜する反射ミラー303とを備える。
ペダル操作子302がペダル操作されていない状態では、図3(a)に図示する通り、反射ミラー303の反射面が赤外線送受信部20に対して正対しているので、送信部201から送信される赤外線は垂直反射により送信側へ戻り、受信部202で受信可能となる。一方、ペダル操作子302がペダル操作された状態では、図3(b)に図示する通り、ペダル操作子302の揺動に連動して反射ミラー303の反射面が傾斜する為、送信部201から送信される赤外線は斜めに反射されて受信部202で受信不可となる。
次に、図4を参照してペダルユニット30の概略構造を説明する。図4は、ペダルユニット30の構造を示す上面図(図4(a))、ペダル操作されていない状態を示す側断面図(同図(b))およびペダル操作された状態を示す側面図(同図(c))である。なお、図4において、図3に図示した構成要素と共通する部分には同一の番号を付し、その説明を省略する。
箱状の筐体301には、上述した赤外線送受信部20と対向する上面側に開口部Aが形成され、一方の側面側にペダル操作子302が貫装される。ペダル操作子302は、筐体301内部で弾性部材305(例えばコイルバネ等)により付勢されると共に、支持部306に揺動自在に軸支される。ペダル操作に応じて、支持部306を支点として揺動するペダル操作子302の端部には、可動部材304を介して反射ミラー303が装着される。反射ミラー303は、ペダル操作子302がペダル操作されていない状態において、開口部Aを介して赤外線送受信部20に正対するよう保持部材307上に載置される。
したがって、弾性部材305の付勢力を超える踏力でペダル操作子302がペダル操作されると、当該ペダル操作子302が支持部306を支点として揺動し、これに応じて可動部材304が上方に変位することによって、図4(c)に図示するように、保持部材307上に載置された反射ミラー303の反射面が傾斜するようになっている。
(2)電気的構成
次に、図5を参照してペダル装置の一部機能を具現する楽器本体部10の電気的構成について説明する。図5は、楽器本体10の電気的構成を示すブロック図である。楽器本体10は、鍵盤1、スイッチ部2、CPU3、ROM4、RAM5、音源6、D/A変換器(DAC)7、サウンドシステム8、A/D変換器(ADC)203、送信部201および受信部202からなる赤外線送受信部20を備える。
鍵盤1は、押離鍵操作(演奏操作)に応じたキーオン/キーオフ信号、鍵番号およびベロシティ等からなる演奏情報を発生する。スイッチ部2は、パワーオン/パワーオフする電源スイッチの他、例えば発生する楽音の音色を選択する音色選択スイッチなどの各種スイッチを備え、これらスイッチ操作に応じた種類のスイッチイベントを発生する。
CPU3は、スイッチ部2から供給される各種スイッチイベントに基づき楽器各部の動作状態を設定する他、鍵盤1から供給される演奏情報に基づき音源6に楽音発生を指示する。また、CPU3は、後述するペダル入力処理を実行して、A/D変換器203の出力に基づきペダルのオンオフ状態を表すペダル入力情報を発生する。なお、CPU3では、ペダル入力情報に従って音源6に発生楽音の修飾態様を指示する。
ROM4は、上記CPU3にロードされる各種制御プログラムや制御データ等を記憶する。ここで言う各種制御プログラムとは、後述するペダル入力処理を含む。RAM5は、CPU3のワークエリアとして用いられ、各種レジスタ・フラグデータを一時記憶する。音源6は、周知の波形メモリ読み出し方式にて構成され、CPU3から供給されるパラメータで指定される音色、音高および音量の楽音データを出力する。
D/A変換器7は、音源6から出力される楽音データをアナログ形式の楽音信号に変換して出力する。サウンドシステム8は、D/A変換器8が出力する楽音信号から不要ノイズを除去する等のフィルタリングを施した後、これを増幅してスピーカから発音させる。送信部201は、CPU3の指示に従って赤外線を送信する。受信部202は、CPU3の指示に従って前述したペダルユニット30の反射ミラー303を介して反射された赤外線を受信する。A/D変換器203は、受信部202の出力をA/D変換してCPU3に供給する。
(3)動作
次に、図6〜図8を参照してCPU3が実行するペダル入力処理の動作を説明する。ペダル入力処理は、楽器本体10がパワーオンされた後、所定周期毎に割り込み実行される。実行タイミングになると、CPU3は図6に示すステップSA1に進み、ノイズ処理を実行する。
ノイズ処理が起動されると、CPU3は図7に示すステップSB1〜SB2において、A/D変換器203から出力される入力レベル値を一定回数以上加算する。入力レベル値を一定回数以上加算し終えると、ステップSB2の判断結果が「YES」になり、ステップSB3に進み、加算された入力レベル値を加算回数で除算してノイズ除去した平均入力値Xを算出する。
ノイズ処理により平均入力値Xを算出し終えると、CPU3は図6に図示するステップSA2を介してヒステリシス処理を実行する。ヒステリシス処理が起動されると、CPU3は図8に示すステップSC1に処理を進め、現在のペダル入力がオフ状態であるか否かを判断する。現在のペダル入力がオフ状態であると、判断結果は「YES」になり、ステップSC2に進み、現在の判定基準レベル、つまりペダルのオンオフ状態を判断するための閾値を所定量増加させて本処理を終える。
一方、現在のペダル入力がオン状態ならば、上記ステップSC1の判断結果は「NO」になり、ステップSC3に進み、現在の判定基準レベルを所定量減少させて本処理を終える。こうしたヒステリシス処理を施すことにより、受信部202が受信する赤外線強度の変化に起因してペダル入力のオンオフ状態が変動しないように判定基準レベルにヒステリシス特性を付与するようになっている。
そして、ヒステリシス処理により判定基準レベルにヒステリシス特性が付与されると、CPU3は図6に示すステップSA3に進み、所定レベル以上、すなわちヒステリシス特性が付与された判定基準レベル以上の平均入力値Xを受信しているか否かを判断する。例えばペダル装置が図3(a)に図示する状態であると、所定レベル以上の平均入力値Xを受信するので、判断結果は「YES」になり、ステップSA4に進む。ステップSA4では、ペダル操作子302がペダル操作されていないペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生してペダル入力処理を終える。
これに対し、例えばペダル装置が図3(b)に図示する状態になると、所定レベル以上の平均入力値Xを受信しなくなる為、上記ステップSA3の判断結果は「NO」になり、ステップSA5に進む。ステップSA5では、ペダル操作子302がペダル操作されたペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生してペダル入力処理を終える。
以上のように、第1実施形態では、楽器本体部10の底部中央に設けられ、送信部201と受信部202とからなる赤外線送受信部20と、この赤外線送受信部20に対向する位置に配置され、ペダル操作子302のペダル操作に応じて反射面が傾斜する反射ミラー303を備えたペダルユニット30とを有し、ペダル操作子302がペダル操作されなければ、反射ミラー303が赤外線送受信部20に正対し、これにより送信部201から送信される赤外線が受信部202において所定レベル以上で受信される為、楽器本体部10側のCPU3がペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生し、一方、ペダル操作子302がペダル操作されると、反射ミラー303の傾斜により受信部22において所定レベル以上の赤外線を受信できなくなる為、楽器本体部10側のCPU3がペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生する。
したがって、従来のペダル装置のように、ペダル操作される機構部品の他に、ペダルの操作量を検出する回路部品や、検出した操作量に応じて変調された赤外線を送信する回路部品をペダルユニット30側に設ける必要がなくなる結果、構成の簡素化により製品コストの低減を図ることが可能になる。また、ペダルユニット30は電気的構成を備えないことから電源ケーブルが不要になるので、見た目に煩わしく感じたり、ペダルユニットのデザインに制約を生じさせることもなくなる、という効果も奏する。
なお、上述した実施形態では、ペダルユニット30が適正設置された状態、つまり楽器本体部10の底部中央に配設される赤外線送受信部20とペダルユニット30とが正対する状態であることを前提として説明したが、実際には図示されていないテストモード処理を実行してペダルユニット30を適正な位置に配置する。
すなわち、テストモード処理では、ペダル操作子302がペダル操作されないペダルオフ状態の時に受信部203の出力値が最大値、ペダル操作子302がペダル操作されたペダルオン状態の時に受信部203の出力値が最小値となるようにペダルユニット30の設置位置を調整すると共に、得られた最大値および最小値に基づきペダルのオンオフ状態を判別する判定基準レベルを初期設定するようになっている。
B.第2実施形態
次に、図9を参照して第2実施形態を説明する。図9は、第2実施形態によるペダル装置のペダルユニット30の構造を示す上面図(図9(a))、ペダルオフ状態を示す側断面図(同図(b))およびペダルオン状態を示す側面図(同図(c))である。なお、図9において、前述した第1実施形態(図4参照)と共通する部分には同一の番号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態によるペダルユニット30では、ペダル操作子302のペダル操作に応じて反射ミラー303の反射面を傾斜させる構造としたのに対し、第2実施形態では、ペダル操作子302のペダル操作に応じて赤外線遮光用のシャッター308が反射ミラー303の反射面を覆う構造とした点で相違する。
すなわち、箱状の筐体301には、前述した赤外線送受信部20と対向する上面側に開口部Aが形成され、一方の側面側にペダル操作子302が貫装される。ペダル操作子302は、筐体301内部で弾性部材305により付勢されると共に、支持部306に揺動自在に軸支される。ペダル操作に応じて、支持部306を支点として揺動するペダル操作子302の端部には、可動部材309a、309bを介して赤外線遮光用のシャッター308が装着される。反射ミラー303は、開口部Aを介して赤外線送受信部20に正対するよう保持部材307上に固着される。
したがって、弾性部材305の付勢力を超える踏力でペダル操作子302がペダル操作されると、当該ペダル操作子302が支持部306を支点として揺動し、これに応じて可動部材309a、309bが上方に変位することによって赤外線遮光用のシャッター308が、図9(c)に図示するように、保持部材307上に固着された反射ミラー303の反射面を覆い、開口部Aから入射する赤外線を遮光する。
こうした構造のペダルユニット30によれば、上述した第1実施形態と同様、ペダル操作子302がペダル操作されなければ、反射ミラー303が赤外線送受信部20に正対し、これにより送信部201から送信される赤外線が受信部202において所定レベル以上で受信される為、楽器本体部10側のCPU3がペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生し、一方、ペダル操作子302がペダル操作されると、シャッター308が反射ミラー303の反射面を覆い、これにより受信部22において所定レベル以上の赤外線を受信できなくなる為、楽器本体部10側のCPU3がペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生する。
以上のように、第2実施形態においても、上述の第1実施形態と同様、ペダルユニット30の構成を簡素化して製品コストの低減を図ることが可能になり、しかもペダルユニット30は電気的構成を必要としない為、電源ケーブルが不要になるから、見た目に煩わしく感じたり、ペダルユニットのデザインに制約を生じさせることもなくなる、という効果も奏する。
C.第3実施形態
次に、図10を参照して第3実施形態を説明する。図10は、第3実施形態によるペダル装置のペダルユニット30の構造を示す上面図(図10(a))、ペダルオフ状態を示す側断面図(同図(b))およびペダルオン状態を示す側面図(同図(c))である。なお、図10において、前述した第1実施形態(図4参照)と共通する部分には同一の番号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態によるペダルユニット30では、ペダル操作子302のペダル操作に応じて反射ミラー303の反射面を傾斜させる構造としたのに対し、第3実施形態では、ペダル操作子302のペダル操作に応じて反射ミラー303の反射面を上昇させる構造とした点で相違する。
すなわち、箱状の筐体301には、前述した赤外線送受信部20と対向する上面側に開口部Aが形成され、一方の側面側にペダル操作子302が貫装される。ペダル操作子302は、筐体301内部で弾性部材305により付勢されると共に、支持部306に揺動自在に軸支される。ペダル操作に応じて、支持部306を支点として揺動するペダル操作子302の端部には係合部材310が配設される。係合部材310は、シザーズ部材311に支持される反射ミラー303の背面に当接する。
したがって、弾性部材305の付勢力を超える踏力でペダル操作子302がペダル操作されると、当該ペダル操作子302が支持部306を支点として揺動し、これに応じてペダル操作子302の端部に設けられた係合部材310が、図10(c)に図示するように、シザーズ部材311に支持される反射ミラー303を持ち上げる。
また、第3実施形態においては、上述の通り、ペダル操作に応じて反射ミラー303の反射面を上昇させるのに対応して、楽器本体10側では赤外線送受信部20と反射ミラー303の反射面との離間距離をCPU3が測距する。具体的には、赤外線送受信部20の送信部201から間欠的に赤外線を送信し、これがペダルユニット30の反射ミラー303で反射されて赤外線送受信部20の受信部202で受信されるタイミングに基づき測距する。測距により得られた距離が所定値以上ならば、ペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生し、一方、ペダル操作子302のペダル操作により反射ミラー303が上昇して測距により得られた距離が所定値未満になると、ペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生する。
このように、第3実施形態では、ペダルユニット30の構成を簡素化して製品コストの低減を図ることが可能になり、しかもペダルユニット30は電気的構成を必要としない為、電源ケーブルが不要になるから、見た目に煩わしく感じたり、ペダルユニットのデザインに制約を生じさせることもなくなる、という効果も奏する。
D.変形例
次に、第3実施形態の変形例について説明する。変形例では、赤外線送受信部20の送信部201から連続的に赤外線を送信し、これがペダルユニット30の反射ミラー303で反射されて赤外線送受信部20の受信部202で受信される位相変化量、すなわち送信波と反射波との干渉で生じる強度変化から得られる位相変化量に基づきペダル操作子302のペダル操作により反射ミラー303が上昇したことを検知してペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生する。
以下、図11〜図13を参照して、こうした変形例によるペダル入力処理の動作を説明する。図11は変形例によるペダル入力処理の動作を示すフローチャートである。図12〜図13は、それぞれ図11のペダル入力処理からコールされるノイズ処理およびヒステリシス処理の動作をそれぞれ示すフローチャートである。
変形例によるペダル入力処理は、前述した第1実施形態と同様、所定周期毎に割り込み実行される。実行タイミングになると、図11に示すステップSD1を介してノイズ処理を実行する。ノイズ処理が起動されると、CPU3は図12に示すステップSE1〜SE2において、A/D変換器203から出力される入力レベル値の変化から得られる位相変化量を一定回数以上加算する。位相変化量を一定回数以上加算し終えると、ステップSE2の判断結果が「YES」になり、ステップSE3に進み、加算された総位相変化量を加算回数で除算してノイズ除去した平均位相変化量Xを算出する。
こうして、ノイズ処理により平均位相変化量Xを算出し終えると、CPU3は図11に図示するステップSD2を介してヒステリシス処理を実行する。ヒステリシス処理が起動されると、CPU3は図13に示すステップSF1に処理を進め、現在のペダル入力がオフ状態であるか否かを判断する。現在のペダル入力がオフ状態であると、判断結果は「YES」になり、ステップSF2に進み、現在の判定基準レベル、つまりペダルのオンオフ状態を判断するための閾値を所定量増加させて本処理を終える。
一方、現在のペダル入力がオン状態ならば、上記ステップSF1の判断結果は「NO」になり、ステップSF3に進み、現在の判定基準レベルを所定量減少させて本処理を終える。こうしたヒステリシス処理を施すことにより、ペダル入力のオンオフ状態が変動しないように判定基準レベルにヒステリシス特性を付与するようになっている。
この後、CPU3は図11に示すステップSD3に進み、所定レベル以上、すなわちヒステリシス特性が付与された判定基準レベル以上の平均位相変化量Xを受信しているか否かを判断する。所定レベル以上の平均位相変化量Xを受信していると、判断結果は「YES」になり、ステップSD4に進み、ペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生してペダル入力処理を終える。一方、所定レベル以上の平均位相変化量Xを受信していなければ、上記ステップSD3の判断結果は「NO」になり、ステップSD5に進み、ペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生してペダル入力処理を終える。
このように、変形例では、送信された赤外線とその反射波との干渉で生じる強度変化から得られる位相変化量に基づきペダル操作子302のペダル操作により反射ミラー303が上昇したことを検知してペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生するので、赤外線送受信部20と反射ミラー303の反射面との離間距離を測距する方式に比べて測定精度が向上し、誤ったペダル入力情報の発生を抑えることが可能になる。
E.第4実施形態
次に、図14〜図20を参照して第4実施形態について説明する。上述した第1〜第3実施形態では、いずれも1本のペダル操作子302を備えたペダルユニット30からなるペダル装置について言及した。これに対し、第4実施形態では、通常の鍵盤楽器が備えるソフトペダル、ソステヌートペダルおよびダンパペダルにそれぞれ相当する3本のペダル(左ペダル操作子302a、中央ペダル操作子302bおよび右ペダル操作子302c)を有するペダルユニット30からなるペダル装置について説明する。
図14は、第4実施形態によるペダルユニット30の構造を示す上面図である。図15は、図14中の矢視B方向から見たペダルユニット30の構造を示す図であり、全てのペダル操作子302a〜302cがペダルオフ状態の場合を示す断面図である。図16は、図14中の矢視B方向から見たペダルユニット30の構造を示す図であり、左ペダル操作子302aがペダルオン状態となった場合を示す断面図である。図17は、図14中の矢視B方向から見たペダルユニット30の構造を示す図であり、中央ペダル操作子302bがペダルオン状態となった場合を示す断面図である。図18は、図14中の矢視B方向から見たペダルユニット30の構造を示す図であり、右ペダル操作子302cがペダルオン状態となった場合を示す断面図である。
第4実施形態によるペダルユニット30は、図14に図示する通り、後述する第1および第2送受信部20−1〜20−2と対向する上面側に開口部Aを有する箱状の筐体301の一方の側面側に、左ペダル操作子302a、中央ペダル操作子302bおよび右ペダル操作子302cがそれぞれ並列に配置された状態で貫装される。これらペダル操作子302a〜302cは、それぞれ前述した第1実施形態と同様に、ペダル操作に応じて操作子他端が上方へ揺動変位する構造を備える。各ペダル操作子302a〜302cの他端上面側には、開口部Aに収まる正面視帯状の反射ミラー400が固着される。反射ミラー400は、例えば可撓性を有する樹脂基材の表面に赤外線を反射する反射面を形成したものである。
本実施形態では、こうした構造のペダルユニット30に対応して、赤外線を連続的に送信する第1送信部と赤外線を受信する第1受信部とで構成される第1送受信部20−1と、赤外線を連続的に送信する第2送信部と赤外線を受信する第2受信部とで構成される第2送受信部20−2とを備える。第1および第2送受信部20−1〜20−2は、それぞれ図15に図示する位置関係でペダルユニット30の反射ミラー400に対向する。
すなわち、第1送受信部20−1の第1送信部から送信された赤外線がペダルユニット30の左ペダル操作子302aと中央ペダル操作子302bとの間隙部分に対応する部分の反射ミラー400で反射されて第1送受信部20−1の第1受信部において受信され、第2送受信部20−2の第2送信部から送信された赤外線がペダルユニット30の中央ペダル操作子302bと右ペダル操作子302cとの間隙部分に対応する部分の反射ミラー400で反射されて第2送受信部20−2の第2受信部において受信されるようにペダルユニット30を設置する。
したがって、図15に図示する通り、ペダルユニット30の左ペダル操作子302a、中央ペダル操作子302bおよび右ペダル操作子302cの全てがペダル操作されていないペダルオフ状態であると、第1および第2受信部出力値は共に最大値Maxとなる。
ペダルユニット30の左ペダル操作子302aがペダル操作された場合には、図16に図示する通り、ペダル操作に応じて左ペダル操作子302aの端部が上方へ揺動変位し、これに連動して左ペダル操作子302aと中央ペダル操作子302bとの間隙部分に対応する部分の反射ミラー400が撓んで反射面が変化する。この結果、第1受信部出力値は最大値Max未満になり、一方、第2受信部出力値は最大値Maxを維持する。
ペダルユニット30の中央ペダル操作子302bがペダル操作された場合には、図17に図示する通り、ペダル操作に応じて中央ペダル操作子302bの端部が上方へ揺動変位し、これに連動して左ペダル操作子302aと中央ペダル操作子302bとの間隙部分に対応する部分の反射ミラー400と、中央ペダル操作子302bと右ペダル操作子302cとの間隙部分に対応する部分の反射ミラー400とがそれぞれ撓んで反射面が変化する。この結果、第1および第2受信部の各出力値は共に最大値Max未満になる。
ペダルユニット30の右ペダル操作子302aがペダル操作された場合には、図18に図示する通り、ペダル操作に応じて右ペダル操作子302cの端部が上方へ揺動変位し、これに連動して中央ペダル操作子302bと右ペダル操作子302cとの間隙部分に対応する部分の反射ミラー400が撓んで反射面が変化する。この結果、第1受信部出力値は最大値Maxとなり、一方、第2受信部出力値は最大値Max未満になる。
次に、図19〜図20を参照して第4実施形態によるペダル入力処理の動作を説明する。第4実施形態によるペダル入力処理は、前述した第1実施形態と同様、楽器本体10がパワーオンされた後、所定周期毎に割り込み実行される。実行タイミングになると、CPU3は図19に示すステップSG1に進み、第1送受信部20−1の第1受信部出力値をレジスタS1に、第2送受信部20−1の第2受信部出力値をレジスタS2にそれぞれストアする。以下、レジスタS1の値を第1受信部出力値S1、レジスタS2の値を第1受信部出力値S2と称す。
続いて、ステップSG2では、第1受信部出力値S1と第2受信部出力値S2とに応じて、判定テーブルからペダル操作の状態Jを読み出す。判定テーブルとは、図15〜図18に図示したペダル操作の状態を判別するテーブルであり、その内容を図20に図示する。この図に示すように、第1受信部出力値S1および第2受信部出力値S2が共に最大値Maxの場合には、ペダル操作の状態Jとして「どれも踏まれていない状態」(図15に図示する状態)を表す値Nが読み出される。
第1受信部出力値S1が最大値Max未満で第2受信部出力値S2が最大値Maxである場合には、ペダル操作の状態Jとして「左ペダル操作子302aが踏まれた状態」(図16に図示する状態)を表す値Lが読み出される。第1受信部出力値S1が最大値Maxで第2受信部出力値S2が最大値Max未満である場合には、ペダル操作の状態Jとして「右ペダル操作子302cが踏まれた状態」(図18に図示する状態)を表す値Rが読み出される。第1受信部出力値S1および第2受信部出力値S2が共に最大値Max未満の場合には、ペダル操作の状態Jとして「中央ペダル操作子302bが踏まれた状態」(図17に図示する状態)を表す値Cが読み出される。
さて、こうした判定テーブルからペダル操作の状態Jが読み出されると、ステップSG3に進み、状態Jが値「L」、値「R」、値「C」および値「N」のいずれであるかを判別する。判定テーブルから読み出された状態Jの値が「L」の場合、すなわち左ペダル操作子302aが踏まれた状態であれば、ステップSG4に進み、左ペダル操作子302aに割り当てられている機能の、第1受信部出力値S1に対応するパラメータ値を発生して音源6に送出して本処理を終える。
判定テーブルから読み出された状態Jの値が「R」の場合、すなわち右ペダル操作子302cが踏まれた状態であれば、ステップSG5に進み、右ペダル操作子302cに割り当てられている機能の、第2受信部出力値S2に対応するパラメータ値を発生して音源6に送出して本処理を終える。
判定テーブルから読み出された状態Jの値が「C」の場合、すなわち中央ペダル操作子302bが踏まれた状態であれば、ステップSG6に進み、中央ペダル操作子302bに割り当てられている機能の、平均出力値((第1受信部出力値S1+第2受信部出力値S2)/2)に対応するパラメータ値を発生して音源6に送出して本処理を終える。判定テーブルから読み出された状態Jの値が「N」の場合、すなわちペダル操作されていない状態ならば、何も処理せずに本処理を終える。
以上のように、第4実施形態では、ペダル操作に応じて他端が上方へ揺動変位する3本のペダル操作子(左ペダル操作子302a、中央ペダル操作子302bおよび右ペダル操作子302c)を並列に配置し、これらペダル操作子302a〜302cの各他端上面に可撓性を有する帯状の反射ミラー400を敷設してペダルユニット30を構成する。
第1送受信部20−1の第1送信部から送信される赤外線が左ペダル操作子302aと中央ペダル操作子302bとの間隙部分に対応する反射ミラー400で反射されて第1送受信部20−1の第1受信部にて受信されると共に、第2送受信部20−2の第2送信部から送信された赤外線がペダルユニット30の中央ペダル操作子302bと右ペダル操作子302cとの間隙部分に対応する反射ミラー400で反射されて第2送受信部20−2の第2受信部にて受信されるようペダルユニット30を設置する。
こうした位置関係でペダルユニット30が設置された状態において、左ペダル操作子302a、中央ペダル操作子302bおよび右ペダル操作子302cのいずれもペダル操作されなければ、第1および第2受信部の各出力値は共に最大値Maxとなる。そして、左ペダル操作子302a、中央ペダル操作子302bおよび右ペダル操作子302cのいずれかがペダル操作されると、ペダル操作されたペダル操作子と隣接するペダル操作子との間隙部分に対応する部分の反射ミラー400が撓んで反射面に変化が生じ、これにより変化する第1および第2受信部の各出力値に基づきペダル操作されたペダル操作子を判別し、判別されたペダル操作子にアサインされたパラメータ(ペダル入力情報)を発生して音源6に供給する。
したがって、第4実施形態においても、従来のペダル装置のように、ペダル操作される機構部品の他に、ペダルの操作量を検出する回路部品や、検出した操作量に応じて変調された赤外線を送信する回路部品をペダルユニット30側に設ける必要がなくなる結果、構成の簡素化により製品コストの低減を図ることが可能になる。
また、第4実施形態では、2つの赤外線送受信部(第1および第2送受信部20−1〜20−2)を備えるだけで左ペダル操作子302a、中央ペダル操作子302bおよび右ペダル操作子302cの各ペダル操作を判別し得る為、各ペダル操作子毎に赤外線送受信部を備える必要がなく、更なる製品コスト低減を図ることが可能になる。さらに、3本のペダル操作子を備えていてもペダルユニット30は電気的構成を備えないことから電源ケーブルが不要になる為、見た目に煩わしく感じたり、ペダルユニットのデザインに制約を生じさせることもなくなる、という効果も奏する。
F.変形例
次に、図21〜図22を参照して第4実施形態の変形例について説明する。図21は第4実施形態の変形例によるペダルユニット30の構造を示す上面図、図22は図21中の矢視B方向から見たペダルユニット30の構造を示す断面図である。
上述した第4実施形態によるペダルユニット30では、可撓性を有する樹脂基材の表面に赤外線を反射する反射面を形成した帯状の反射ミラー400を、各ペダル操作子302a〜302cの上面側に固着する構造とした。これに対し、変形例では、図21に図示するように、左ペダル操作子302aと中央ペダル操作子302bとの間隙、中央ペダル操作子302bと右ペダル操作子302cとの間隙をそれぞれ伸縮性を有する基材で連結し、左ペダル操作子302aと中央ペダル操作子302bとの間隙を連結する基材上に反射ミラー500aを、中央ペダル操作子302bと右ペダル操作子302cとの間隙を連結する基材上に反射ミラー500bを設ける構造を有する。
そして、第1送受信部20−1の第1送信部から送信された赤外線が反射ミラー500aで反射されて第1送受信部20−1の第1受信部において受信され、第2送受信部20−2の第2送信部から送信された赤外線が反射ミラー500bで反射されて第2送受信部20−2の第2受信部において受信されるようにペダルユニット30を設置する。
したがって、図22(a)に図示する通り、ペダルユニット30の左ペダル操作子302a、中央ペダル操作子302bおよび右ペダル操作子302cの全てがペダル操作されていないペダルオフ状態であると、第1および第2受信部出力値は共に最大値Maxとなる。
こうして設置されるペダルユニット30において、例えば右ペダル操作子302cがペダル操作された場合には、図22(b)に図示する通り、ペダル操作に応じて右ペダル操作子302cの端部が揺動変位し、これに連動して反射ミラー500bが傾斜する。これにより、上述した第4実施形態と同様に、反射面の傾斜に対応して変化する第1および第2受信部の各出力値に基づきペダル操作されたペダル操作子を判別し、判別されたペダル操作子にアサインされたパラメータ(ペダル入力情報)を発生して音源6に供給することが可能になり、こうした変形例によれば、第4実施形態よりも反射ミラーの面積を狭小化し得るので、更なる製品コスト低減を実現し得る。
なお、上述した第1〜第4実施形態では、赤外線を送信する送信部と赤外線を受信する受信部とを一体化した送受信部を用いるようにしたが、これは必ずしも一体化する必要は無く、送信部と受信部とを別体配置する態様としても構わない。
また、上述した第1〜第4実施形態では、赤外線を用いる態様としたが、これに替えて、レーザー光を用いることも可能である。加えて、上述した第1〜第4実施形態では、ペダルのオンオフ状態を検知するものとしたが、ハーフペダルの状態を検知する態様にすることも可能である。
さらに、上述した第1実施形態では、所定レベル以上の赤外線を受信している場合にペダルオフ状態、所定レベル未満ならペダルオン状態としたが、これに替えて、所定レベル以上の赤外線を受信している場合にペダルオン状態、所定レベル未満ならペダルオフ状態とする態様でも構わない。また、上述した第1〜第4実施形態では、鍵盤を備える電子楽器に付属するペダル装置について言及したが、これに限らず、例えば電子ドラムのハイハットペダルに適用することも可能である。
なお、上述した第4実施形態およびその変形例では、複数本のペダル操作子が同時にペダル操作されることがないという前提条件の下、3本のペダル操作子を有するペダルユニット30について言及したが、これに限らず、同様の前提条件下であれば、3本以上のペダル操作子を有するペダルユニット30も実現可能である。すなわち、3本以上のペダル操作子を有するペダルユニット30では、例えば第4実施形態の変形例と同様に、各ペダル操作子間の間隙に、揺動変位に連動して反射面が傾斜する反射ミラーを設けると共に、これら反射ミラーに各々対向する赤外線送受信部を設ければ良い。そして、これら赤外線送受信部の受信出力値の変化に基づきペダル操作されたペダル操作子を判別してペダル入力情報を発生する態様となる。
本発明の第1実施形態によるペダル装置を備えた電子楽器の外観を示す外観図である。 第1実施形態による赤外線送受信部20の概略構造を示す正面図である。 第1実施形態による楽器本体10とペダルユニット30との配置関係を示す側断面図である。 第1実施形態によるペダルユニット30の概略構造を説明する上面図および側面図である。 第1実施形態の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態のCPU3が実行するペダル入力処理の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態のCPU3が実行するノイズ処理の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態のCPU3が実行するヒステリシス処理の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態によるペダルユニット30の概略構造を説明する上面図および側面図である。 第3実施形態によるペダルユニット30の概略構造を説明する上面図および側面図である。 変形例によるペダル入力処理の動作を示すフローチャートである。 変形例によるノイズ処理の動作を示すフローチャートである。 変形例によるヒステリシス処理の動作を示すフローチャートである。 第4実施形態によるペダルユニット30の構造を示す上面図である。 図14中の矢視B方向から見たペダルユニット30の構造を示す図であり、全てのペダル操作子302〜302cがペダルオフ状態の場合を示す断面図である。 図14中の矢視B方向から見たペダルユニット30の構造を示す図であり、左ペダル操作子302aがペダルオン状態となった場合を示す断面図である。 図14中の矢視B方向から見たペダルユニット30の構造を示す図であり、中央ペダル操作子302bがペダルオン状態となった場合を示す断面図である。 図14中の矢視B方向から見たペダルユニット30の構造を示す図であり、右ペダル操作子302cがペダルオン状態となった場合を示す断面図である。 第4実施形態によるペダル入力処理の動作を示すフローチャートである。 判定テーブルの内容を示す図である。 第4実施形態の変形例によるペダルユニット30の構造を示す上面図である。 図21中の矢視B方向から見たペダルユニット30の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 鍵盤
2 スイッチ部
3 CPU
4 ROM
5 RAM
6 音源
7 D/A変換器
8 サウンドシステム
10 楽器本体
20 赤外線送受信部
201 送信部
202 受信部
203 A/D変換器
30 ペダルユニット
301 筐体
302 ペダル操作子
303 反射ミラー

Claims (8)

  1. 光信号を送信する送信手段と、
    楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、前記送信手段から送信される光信号をペダル操作に応じた反射方向へ反射する反射手段と、
    前記反射手段により反射された光信号を受信する受信手段と、
    楽器本体側に設けられ、前記受信手段により受信される光信号レベルに従って前記ペダルユニットのペダル操作を表すペダル入力情報を発生するペダル入力情報発生手段と
    を具備することを特徴とするペダル装置。
  2. 光信号を送信する送信手段と、
    楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、前記送信手段から送信される光信号を反射する反射手段と、
    楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、ペダル操作に応じて前記反射手段へ入射する光信号を遮光する遮光手段と、
    前記反射手段により反射された光信号を受信する受信手段と、
    楽器本体側に設けられ、前記受信手段により受信される光信号レベルに従って前記ペダル操作を表すペダル入力情報を発生するペダル入力情報発生手段と
    を具備することを特徴とするペダル装置。
  3. 前記ペダル入力情報発生手段は、前記受信手段により受信される光信号レベルが所定レベル以上の場合にペダル操作されていないペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生し、一方、受信される光信号レベルが所定レベル未満の場合にペダル操作されたペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のペダル装置。
  4. 光信号を間欠的に送信する送信手段と、
    楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、前記送信手段から送信される光信号を反射する反射手段と、
    楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、ペダル操作に応じて前記反射手段の反射位置を移動する移動手段と、
    前記反射手段により反射された光信号を受信する受信手段と、
    楽器本体側に設けられ、前記送信手段から間欠的に送信される光信号が前記反射手段により反射されて前記受信手段にて受信されるタイミングに基づき測距される距離に従って前記ペダル操作を表すペダル入力情報を発生するペダル入力情報発生手段と
    を具備することを特徴とするペダル装置。
  5. 前記ペダル入力情報発生手段は、測距された距離が所定値以上の場合にペダル操作されていないペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生し、一方、測距された距離が所定値未満の場合にペダル操作されたペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生することを特徴とする請求項4記載のペダル装置。
  6. 光信号を連続的に送信する送信手段と、
    楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、前記送信手段から送信される光信号を反射する反射手段と、
    楽器本体とは別体のペダルユニットに設けられ、ペダル操作に応じて前記反射手段の反射位置を移動する移動手段と、
    前記反射手段により反射された光信号を受信する受信手段と、
    楽器本体側に設けられ、前記送信手段から連続的に送信される光信号と前記反射手段により反射される反射光との位相差で生じる前記受信手段の受信レベル変化から得られる位相変化量に従って前記ペダル操作を表すペダル入力情報を発生するペダル入力情報発生手段と
    を具備することを特徴とするペダル装置。
  7. 前記ペダル入力情報発生手段は、位相変化量が所定値以上の場合にペダル操作されていないペダルオフ状態を表すペダル入力情報を発生し、一方、位相変化量が所定値未満の場合にペダル操作されたペダルオン状態を表すペダル入力情報を発生することを特徴とする請求項6記載のペダル装置。
  8. 楽器本体とは別体の複数のペダル操作子を備えたペダルユニットに設けられ、それら各ペダル操作子間の間隙に配置され、ペダル操作に連動して反射面が変化する複数の反射手段と、
    前記複数の反射手段の個々に対向配置され、それぞれに向けて光信号を送信する複数の送信手段と、
    前記複数の反射手段の個々に対向配置され、対応する反射手段により反射された光信号を受信する複数の受信手段と、
    楽器本体側に設けられ、前記複数の受信手段の受信出力変化に基づき前記ペダルユニットにおいてペダル操作されたペダル操作子を表すペダル入力情報を発生するペダル入力情報発生手段と
    を具備することを特徴とするペダル装置。
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