JP2009162427A - 熱交換器 - Google Patents

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Takashi Chiyohara
隆 千代原
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Abstract

【課題】複数のチューブ同士の位置ずれの発生を容易に防止し、冷媒タンク等への接続を一括して行うことができる熱交換器を提供すること。
【解決手段】内部を流れる媒体(第一の媒体)Gと外表面を流れる空気(第二の媒体)Kとの間で熱交換を行う複数のチューブ10,11,12を、所定の間隔をおいて配列すると共に、各チューブ10,11,12に空気Kの流通側に突出する上側第一突部21,上側第二突部22,下側第一突部31,下側第二突部32を形成し、隣接するチューブ間において上側第一突部21と下側第二突部32とを当接し、上側第二突部22と下側第一突部31とを当接した熱交換器1であって、上側第一突部21に下側第二突部32が入り込む上側凹部23を形成し、上側第二突部22に下側第一突部31が入り込む下側凹部33を形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、所定の間隙をおいて配列された複数のチューブを有する熱交換器に関するものである。
従来から、内部を流れる冷媒と外表面を流れる空気との間で熱交換を行う複数のチューブが、所定の間隔をおいて配列された熱交換器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この熱交換器では、チューブ間にフィン形状を有しておらず、隣り合うチューブ間の間隙を保持するために保持部材を設けている。
また、チューブの表面に伝熱面積を増大させるためのフィンを設け、このフィンを隣接するチューブに当接させた熱交換器も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−242458号公報 特開2006−138503号公報
ところで、上述の熱交換器では、複数のチューブを重ね合わせる際に相互の位置決めを行うことができず、チューブ同士がずれてしまうことがあった。
また、このずれの発生により、重ね合わせた複数のチューブを冷媒タンク等に接続する際に、一括して接続することができず、手間がかかるという問題も生じていた。
さらに、チューブ同士がずれないように治具を用いて相互に固定することも考えられるが、この場合では治具が必要不可欠となってしまう。
そこで、この発明は、複数のチューブ同士の位置ずれの発生を容易に防止し、冷媒タンク等への接続を一括して行うことができる熱交換器を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、この発明に係る熱交換器は、内部を流れる第一の媒体と外表面を流れる第二の媒体との間で熱交換を行う複数のチューブを所定の間隔をおいて配列すると共に、該チューブに、前記第二の媒体の流通側に突出する突部を形成し、隣接するチューブ間において前記突部同士を当接した熱交換器であって、前記突部、又は、隣接する他のチューブに形成された突部のうち、どちらか一方には、他方が入り込む凹部が形成されたことを特徴としている。
また、前記突部は、前記チューブの長手方向及び短手方向のそれぞれに沿って、マトリクス状に複数配列され、各突部は、前記チューブの長手方向であって、前記第二の媒体の流れ方向に対して傾斜する方向に延び、且つ、当接する突部同士では互いに異なる方向に沿って延びており、前記凹部は、複数の突部に形成され、各凹部に入り込む突部の延在方向に沿って延びる溝形状を呈すると共に、それぞれ異なる方向に沿って延びていることを特徴としている。
また、前記凹部の内側面の傾斜角度は、この凹部に入り込む突部の外側面の傾斜角度と異なっており、前記凹部の底面と、この凹部に入り込む突部の頂部との間に間隙が生じることを特徴としている。
この発明によれば、複数のチューブを重ね合わせた際に、隣り合うチューブのそれぞれに形成された突部の一方に形成された凹部に、他方の突部が入り込み、突部同士が相互に噛み合った状態になる。
これにより、複数のチューブ同士の位置ずれが発生しなくなり、治具等を使用しなくても容易に位置ずれを防止でき、冷媒タンク等への接続を一括して容易に行うことが可能となる。
また、凹部が、この凹部に入り込む突部の延在方向に沿って延びる溝形状を呈しているので、この凹部に入り込んだ突部のずれ方向は、凹部の延在方向のみ可能となる。
ここで、凹部は、マトリクス状に複数配列されると共に、当接する突部同士が互いに異なる方向に延びるように形成された複数の突部に形成され、それぞれが異なる方向に沿って延びるので、各凹部によって規制できるずれ方向が異なり、複数の凹部によって突部のずれ方向を補完しあうこととなる。
そのため、複数のチューブがさらにずれにくくなり、冷媒タンク等への接続を一括してさらに容易に行うことが可能となる。
また、凹部の底面とこの凹部に入り込む突部の頂部との間に間隙が生じることにより、凹部と突部との間にも第二の媒体を流通させることができ、流路抵抗を低減して熱交換効率を向上させることができる。
本発明に係る熱交換器の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示す本発明に係る熱交換器1は、車両に搭載される空気調和システムの一部を構成するヒータコアであり、内部を流れるエンジン冷却水等の媒体(第一の媒体)Gと、外表面を流れる空気(第二の媒体)Kとの間で熱交換を行う複数のチューブ10,11,12,…(…は以下省略する)を有している。
ここで、空気Kは、図1中矢印で示す方向に沿って流れており、各チューブ10,11,12は、それぞれこの流れ方向を横切る方向に延びると共に、この流れ方向にほぼ直交する方向(図1では上下方向)に沿って所定の間隔をおいて配列されている。
なお、この熱交換器1では、空気Kの流れ方向に沿っても複数のチューブを配列しており、ここでは、上下方向に配列されたチューブ群Pを、空気Kの流れ方向に沿って2列並べている。
さらに、各チューブ10,11,12は、それぞれ長手方向の一方の端部10´,11´,12´が媒体導入管2に連通接続され、図示しない長手方向の他方の端部が媒体排出管3に連通接続されている。そして、図示しないポンプから媒体導入管2に送られた媒体Gは、各チューブ10,11,12の内部を長手方向に流れた後、媒体排出管3を通って排出されるようになっている。
そして、チューブ11は、図2に示す平板状のアルミ板を、折返し部Oを境に折りたたむと共に、一方の端部T1が他方の端部T2の下側に入り込むように重ねられて形成され、断面が扁平なほぼ楕円状を呈している(図3参照)。
なお、チューブ11とチューブ10,12及び省略した他のチューブは、チューブ11と同一形状であり、以下、チューブ11について言及する構成及び作用はチューブ10,12及び他のチューブも同様である。
そして、このチューブ11は展開状態では図2に示すようになり、上方側に隣接するチューブ10に面する上側扁平面11a(図2では折返し部Oよりも右側の領域)に、空気Kの流通側に突出した上側突部群20が形成され、下方側に隣接するチューブ12に面する下側扁平面11b(図2では折返し部Oよりも左側の領域)に、空気Kの流通側に突出した下側突部群30が形成されている。
上側突部群20は、複数の上側第一突部21,…と複数の上側第二突部22,…とを有しており、複数のチューブ10,11,12を重ねた際に、チューブ11の上方側に隣接するチューブ10に形成された下側突部群(図示せず)に当接するようになっている。
そして、複数の上側第一突部21,…は、図2においてチューブ11の上側扁平面11aの長手方向左半分の領域(折返し部O側の領域)に、このチューブ11の長手方向に沿って一定間隔で配列されている。
各上側第一突部21は、チューブ11の長手方向であって、空気Kの流れ方向(矢印Kで示す方向)に対して傾斜する方向(矢印Xで示す方向)に延びている。さらに、複数の上側第一突部21,…は、それぞれ同一方向に沿って延びている。
また、各上側第一突部21は、先端部に平坦面(頂部)21aが形成されており、この平坦面21aの長手方向ほぼ中央には平坦面21aよりもへこんだ上側凹部23が形成されている。
この上側凹部23は、上側第一突部21の延在方向とほぼ直交する方向(矢印Yで示す方向)に延びる溝形状を呈しており、この上側第一突部21の延在方向上に起立すると共に、互いに対向した一対の内側面23a,23bを有している。つまり、この内側面23a,23bにより、平坦面21aは断続されている。
また、図4に示すように、この上側凹部23の底面23cの幅Wである内側面23a,23b間の距離は、後述する下側第二突部32の先端部の平坦面32aが入り込める大きさに形成されている。
そして、この上側凹部23の深さH1は、上側第一突部21高さH2よりも十分に小さくなるように形成されている。
さらに、内側面23a,23bは、それぞれ次第に離間するように、すなわち開放端に向かって拡開するように傾斜しており、この傾斜角度θ1は、後述する下側第二突部32の外側面32bの傾斜角度θ4よりも緩やかに(大きく)なっている。
複数の上側第二突部22,…は、図2においてチューブ11の上側扁平面11aの長手方向右半分の領域(端部T2側の領域)に、このチューブ11の長手方向に沿って一定間隔で配列されている。
そして、各上側第二突部22は、チューブ11の長手方向であって、空気Kの流れ方向(矢印Kで示す方向)に対して傾斜する方向(矢印Xで示す方向)に延びている。さらに、複数の上側第一突部22,…は、それぞれ同一方向に沿って延びている。
また、各上側第二突部22は、先端部に凹凸のない平坦面(頂部)22aが形成されている。
さらに、この上側第二突部22の長手方向の外側面22b,(他方図示せず)は、平坦面22aに向かって互いに近接するように傾斜している。つまり、上側第二突部22は先細り形状となっている。そして、この外側面22bの傾斜角度θ2は、後述する下側凹部33の内側面33a,33bの傾斜角度(図示せず)より急傾斜に(小さく)なっている。
一方、下側突部群30は、複数の下側第一突部31,…と複数の下側第二突部32,…とを有しており、複数のチューブ10,11,12を重ねた際に、チューブ11の下方側に隣接するチューブ12に形成された上側突部群(図示せず)に当接するようになっている。
そして、複数の下側第一突部31,…は、図2においてチューブ11の下側扁平面11bの長手方向左半分の領域(端部T1側の領域)に、このチューブ11の長手方向に沿って一定間隔で配列されている。
そして、各下側第一突部31は、チューブ11の長手方向であって、空気Kの流れ方向(矢印Yで示す方向)に対して傾斜する方向(矢印Xで示す方向)に延びている。さらに、複数の下側第一突部31,…は、それぞれ同一方向に沿って延びている。
また、各下側第一突部31は、先端部に平坦面(頂部)31aが形成されており、この平坦面31aの長手方向ほぼ中央には平坦面31aよりもへこんだ下側凹部33が形成されている。
この下側凹部33は、下側第一突部31の延在方向とほぼ直交する方向(矢印Yで示す方向)に延びる溝形状を呈しており、この下側第一突部31の延在方向上に起立すると共に、互いに対向した一対の内側面33a,33bを有している。つまり、この下側凹部33により、平坦面31aは断続されている。
また、この下側凹部33の底面23cの幅(図示せず)である内側面33a,33b間の距離は、上側第二突部22の先端部の平坦面22aが入り込める大きさに形成されている。なお、この下側凹部33の底面32cの幅は、上側凹部23の底面23cの幅Wと同じ大きさである。
そして、図4に示すように、この下側凹部33の深さH3は、下側第一突部31の高さH4よりも十分に小さくなるように形成されている。
さらに、内側面33a,33bは、それぞれ次第に離間するように、すなわち開放端に向かって拡開するように傾斜しており、この傾斜角度(図示せず)は、上側第二突部22の外側面22bの傾斜角度θ2よりも緩やかに(大きく)なっている。なお、この下側凹部33の内側面33a,33bの傾斜角度は、上側凹部23の内側面23a,23bの傾斜角度θ1と同じ大きさになっている。
複数の下側第二突部32,…は、図2においてチューブ11の下側扁平面11bの長手方向右半分の領域(折返し部O側の領域)に、このチューブ11の長手方向に沿って一定間隔で配列されている。
そして、各下側第二突部32は、チューブ11の長手方向であって、空気Kの流れ方向(矢印Kで示す方向)に対して傾斜する方向(矢印Xで示す方向)に延びている。なお、複数の下側第一突部32,…は、それぞれ同一方向に沿って延びている。
また、各下側第二突部32は、先端部に凹凸のない平坦面(頂部)32aが形成されている。
さらに、この下側第二突部32の長手方向の外側面32b,32bは、平坦面32aに向かって互いに近接するように傾斜している(図4参照)。つまり、下側第二突部32は先細り形状となっている。そして、この外側面32bの傾斜角度θ4は、上側凹部23の内側面23a,23bの傾斜角度θ1より急傾斜に(小さく)なっている。なお、この傾斜角度θ4は、下側第二突部22の長手方向の外側面22bの傾斜角度θ2と同じ大きさになっている。
そして、上側第一突部21、上側第二突部22、下側第一突部31、下側第二突部32は、チューブ11の一方の端部T1側から順に短手方向に沿って一列に並んでいる。
これにより、複数の上側第一突部21,…と、複数の上側第二突部22,…と、複数の下側第一突部31,…と、複数の下側第二突部32,…とは、チューブ11の長手方向及び短手方向のそれぞれに沿って、マトリクス状に配列されることとなる(図2参照)。
そして、このチューブ11を折返し部Oから折り曲げてチューブ形状を形成すると、図3に示すように、上側扁平面11aが上方に面し、下側扁平面11bが下方に面するようになる。
このとき、上側第一突部21の下方に下側第二突部32が位置し、上側第二突部22の下方に下側第一突部31が位置する。
さらに、このとき、下側第一突部31及び下側第二突部32は、上側第一突部21及び上側第二突部22の延在方向(図3において矢印Xで示す方向)に対して、直交する方向(図3において矢印Yで示す方向)に延びた状態となる。
すわなち、互いに当接する上側突部群20と下側突部群30同士では、互いに異なる方向に沿って延びることとなる。
さらに、上側凹部23は、上側第一突部21の延在方向(矢印Xで示す方向)に対して直交する方向(矢印Yで示す方向)に延びる溝形状を呈しており、この上側凹部23に入り込む下側第二突部32の延在方向に沿うこととなる。
一方、下側凹部33は、下側第一突部の延在方向(矢印Yで示す方向)に対して直交する方向(矢印Xで示す方向)に延びる溝形状を呈した状態となっており、この下側凹部33に入り込む上側第二突部22の延在方向に沿うこととなる。これにより、上側凹部23と下側凹部33とは互いに異なる方向に沿って延びている。
次に、本発明に係る熱交換器1の作用を説明する。
この熱交換器1を成形するには、まず、チューブ10,11,12をそれぞれ形成する。各チューブ10,11,12は、図2に示す平板状のアルミ板を、折返し部Oを中心に折りたたむと共に、一方の端部T1が他方の端部T2の下側に入り込むように重ねてから両端部を接合する、いわゆるロール成形によって形成される。
ここで、チューブ形状にした際に上側扁平面11aとなる部分、すなわち図2において折返し部Oよりも右側の領域には、あらかじめ複数の上側第一突部21,…及び複数の上側第二突部22,…が突出形成され、下側扁平面11bとなる部分、すなわち図2において折返し部Oよりも左側の領域には、あらかじめ複数の下側第一突部31,…及び複数の下側第二突部32,…が突出形成されている。
次に、所定数、ここでは80本のチューブ10,11,12を、互いの扁平した面が対向する状態で上下方向に重ねあわせる。
このとき、チューブ10の下側突部群(図示せず)とチューブ11の上側突部群20とが当接し、チューブ11の下側突部群30とチューブ12の上側突部群(図示せず)とが当接する。
すなわち、図5に模式的に示すように、上側第一突部21と下側第二突部32とが当接し、上側第二突部22と下側第一突部31とが当接する。
ここで、上側第一突部21に形成された上側凹部23内に、下側第二突部32の平坦面32aが入り込む。
一方、下側第一突部31に形成された下側凹部33内に、上側第二突部22の平坦面22aが入り込む。
このように、上側第一突部21と下側第二突部32とが噛み合い、上側第二突部22と下側第一突部31とが噛み合うことにより、上側突部群20と下側突部群30同士が相互に噛み合った状態になり、複数のチューブ10,11,12同士の位置ずれが発生しなくなる。そして、治具等を使用しなくても容易に位置ずれを防止して、正確な位置規制を行うことが可能となる。
そして、このようにチューブ10,11,12を重ねてチューブ群Pを形成した後に、これらのチューブ10,11,12の長手方向の一方の端部10a,11a,12a(その他図示せず)を、一括して媒体導入管2に形成された図示しないスリットにそれぞれ挿入固定し、図示しない長手方向の他方の端部を一括して媒体排出管3に形成された図示しないスリットにそれぞれ挿入固定し、この熱交換器1を形成する。
このとき、複数のチューブ10,11,12同士の位置ずれが、上側突部群20と下側突部群30同士が相互に噛み合うことで防止されるので、媒体導入管2又は媒体排出管3への接続を一括して容易に行うことが可能となる。
また、上述の実施の形態では、複数の上側第一突部21,…と、複数の上側第二突部22,…と、複数の下側第一突部31,…と、複数の下側第二突部32,…とが、チューブ11の長手方向及び短手方向のそれぞれに沿ってマトリクス状に配列されている。
そして、各上側第一突部21,上側第二突部22,下側第一突部31,下側第二突部32は、それぞれチューブ11の長手方向であって、空気Kの流れ方向に対して傾斜する方向に延びている。さらに、当接する上側突部群20と下側突部群30とでは、互いに異なる方向に延びている。
また、上側凹部23は上側第一突部21に形成され、下側凹部33は下側第一突部31に形成され、上側凹部23はこれに入り込む下側第二突部32の延在方向に沿って延びる溝形状を呈し、下側凹部33はこれに入り込む上側第二突部22の延在方向に沿って延びる溝形状を呈している。そして、上側凹部23と下側凹部33とは、それぞれ異なる方向に沿って延びている。
これにより、上側凹部23に入り込んだ下側第二突部32のずれ方向は、この上側凹部23の延在方向(図3において矢印Yで示す方向)にのみ沿ったものとなる。
一方、下側凹部33に入り込んだ上側第二突部22のずれ方向は、この下側凹部33の延在方向(図3において矢印Xで示す方向)にのみ沿ったものとなる。
このように、上側凹部23によって規制できるずれ方向と、下側凹部33によって規制できるずれ方向とが異なり、この上下凹部23,33によって上側第二突部22及び下側第二突部32のずれ方向を補完しあうこととなる。
そのため、複数のチューブ10,11,12がさらにずれにくくなり、媒体導入管2等への接続を一括してさらに容易に行うことが可能となる。
さらに、上述の実施の形態では、上側凹部23の内側面23a,23bの傾斜角度θ1は、下側第二突部32の外側面32b,32bの傾斜角度θ4と異なっており、ここではθ1よりもθ4が急斜面(小さく)になっている。
これにより、図5(b)に示すように、上側凹部23内に下側第二突部32が入り込んだ際に、上側凹部23の底面23cと、下側第二突部32の頂部である平坦面32aとの間に間隙が生じることとなる。
そのため、この上側凹部23の底面23cと、下側第二突部32の平坦面32aとの間にも空気Kを流通させることができ、この空気Kの流路抵抗を低減して熱交換効率を向上させることが可能となる。
なお、下側凹部33の内側面33a,33bの図示しない傾斜角度は、上側凹部23の内側面23a,23bの傾斜角度θ1と同じ大きさであり、上側第二突部22の外側面22b,(他方図示せず)の傾斜角度θ2は、下側第二突部32の外側面32b,32bの傾斜角度θ4と同じ大きさである。
そのため、下側凹部33内に上側第二突部22が入り込んだ際に、下側凹部33の底面33cと、下側第二突部32の頂部である平坦面32aとの間に間隙が生じることとなる。
そのため、この上側凹部23の底面23cと、下側第二突部32の平坦面32aとの間にも空気Kを流通させることができ、この空気Kの流路抵抗を低減して熱交換効率を向上させることが可能となる。
以上、この発明にかかる実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施の形態に限らない。この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等はこの発明に含まれる。
例えば、図6(a)に示すように、上側第一突部21に円弧状の底面23c´を有する上側凹部23´を形成し、下側第一突部31に円弧状の底面33c´を有する下側凹部33´を形成すると共に、上側第二突部22の平坦面22a、及び、下側第二突部32の平坦面32aが突出方向に膨出した湾曲面を呈していてもよい。
この場合であっても、図6(b)に示すように、上側第一突部21の上側凹部23´に下側第二突部32の平坦面32aが入り込み、下側第二突部31の下側凹部33´に上側第二突部22の平坦面22aが入り込む。
これにより、上側第一突部21,上側第二突部22,下側第一突部31,下側第二突部32が相互に噛み合った状態になり、チューブ同士の位置ずれを防止することが可能となる。
また、図7(a)に示すように、上側第一突部21に上側凹部23を形成し、下側第一突部31に下側凹部33を形成すると共に、上側第二突部22´の平坦面22aに上側当接凸部22cを形成し、下側第二突部32´の平坦面32aに下側当接凸部32cを形成してもよい。
ここで、上側当接凸部22cは、平坦面22aよりも空気Kの流通側に突出すると共に、上側第二突部22´が下側凹部33に入り込んだ際に、下側第一突部31の長手方向側面31bに沿う位置に形成されている。
また、下側当接凸部32cは、平坦面32aよりも空気Kの流通側に突出すると共に、下側第二突部32´が上側凹部23に入り込んだ際に、上側第一突部21の長手方向側面21bに沿う位置に形成されている。
そして、図7(b)に示すように、上側第一突部21の上側凹部23に下側第二突部32´の平坦面32aが入り込んだ際に、下側当接凸部32cが上側第一突部21の側面31bに当接する。
また、下側第一突部31の下側凹部33に上側第二突部22´の平坦面22aが入り込んだ際に、上側当接凸部22cが下側第一突部31の側面21bに当接する。
これにより、上側第一突部21,上側第二突部22´,下側第一突部31,下側第二突部32´の相互のずれ方向をさらに規制することが可能となり、チューブ同士の位置ずれ発生をさらに効果的に防止することができる。
さらに、上述の実施の形態では、上側第一突部21,上側第二突部22,下側第一突部31,下側第二突部32が互いに一つずつ当接するようになっているが、例えば一つの上側第一突部21に対して、複数の下側第二突部32が当接するようになっていてもよい。この場合では、下側第二突部32が入り込む上側凹部23を複数形成する。
これにより、突部の噛み合い状態が複雑になり、チューブ同士の位置ずれ発生をさらに効果的に防止することができる。
また、下側第二突部32同士の間隔が狭くなり、チューブ11の表面積を大きくして熱交換効率を向上させることが可能となる。
さらに、各チューブの長手方向及び短手方向にマトリクス状に配列された複数の突部の列数は限定されず、チューブの大きさや突部の大きさ等により任意に決められる。
本発明に係る熱交換器の外観を示す一部を破断した斜視図である。 チューブの一部を展開した状態を示す斜視図である。 チューブの一部を示す斜視図である。 図3におけるA−A断面図である。 (a)は、本発明に係る熱交換器において、突部同士の当接状態を示す説明図であり、(b)は、当接した状態の突部同士の要部を破断した断面図である。 (a)は、本発明に係る熱交換器の他の例を示すチューブの一部を展開した状態を示す斜視図であり、(b)は、突部同士の当接状態を示す説明図である。 (a)は、本発明に係る熱交換器のさらに他の例を示すチューブの一部を展開した状態を示す斜視図であり、(b)は、突部同士の当接状態を示す説明図である。
符号の説明
1 熱交換器
10,11,12 チューブ
21 上側第一突部(突部)
22 上側第二突部(突部)
23 上側凹部(凹部)
31 下側第一突部(突部)
32 下側第二突部(突部)
33 下側凹部(凹部)
G 媒体(第一の媒体)
K 空気(第二の媒体)

Claims (3)

  1. 内部を流れる第一の媒体と外表面を流れる第二の媒体との間で熱交換を行う複数のチューブを所定の間隔をおいて配列すると共に、該チューブに、前記第二の媒体の流通側に突出する突部を形成し、隣接するチューブ間において前記突部同士を当接した熱交換器であって、
    前記突部、又は、隣接する他のチューブに形成された突部のうち、どちらか一方には、他方が入り込む凹部が形成されたことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記突部は、前記チューブの長手方向及び短手方向のそれぞれに沿って、マトリクス状に複数配列され、
    各突部は、前記チューブの長手方向であって、前記第二の媒体の流れ方向に対して傾斜する方向に延び、且つ、当接する突部同士では互いに異なる方向に沿って延びており、
    前記凹部は、複数の突部に形成され、各凹部に入り込む突部の延在方向に沿って延びる溝形状を呈すると共に、それぞれ異なる方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記凹部の内側面の傾斜角度は、この凹部に入り込む突部の外側面の傾斜角度と異なっており、
    前記凹部の底面と、この凹部に入り込む突部の頂部との間に間隙が生じることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。



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