JP2009162376A - 軽量構造物用の免震球支承装置及び球形積層ゴム免震球。 - Google Patents

軽量構造物用の免震球支承装置及び球形積層ゴム免震球。 Download PDF

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Abstract

【課題】
平面転動板間の免震球内の両極端側に積層ゴム支承を内蔵させて、免震球を定位置に静止させ、且つ耐風静止性を得、二枚の平面転動板間を連結させ、原位置自動復元性を有し、免震球自身に弾塑性体ダンパを備えた軽量構造物用の免震球支承装置を提供する。
【解決手段】
免震球12の上及び下極点から積層ゴム支承収納筒孔4を穿設し、円柱形積層ゴム支承Aを挿入し、円柱形積層ゴム支承Aの一端面側を免震球芯側の筒底板5に固着し、他端面側を転動兼取付板7に固着し、転動兼取付板7を被免震物下端基材20と基礎盤上面21とに螺着し、免震球12の水平直径外周線上に弾塑性体ダンパ3を配設した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、軽量構造物や機器及び物品庫等に用い、二枚の平面転動板間に免震球を用いる免震球支承装置及び免震球に関し、詳細には免震球内の両極端側に積層ゴム支承を内臓させ合体させることにより、免震球支承の短所である、不原位置自動復元性や球定位置不停止性及び二枚の平面転動板間の不連結性等を積層ゴムの機能を生かして解決し、軽量構造物用の積層ゴム支承の短所である過大変位時の座屈し易さを、免震球の長所である転動免震に移行させて解決させた軽量構造物用の免震球支承装置と、球形積層ゴム免震球等に関する。
軽量構造物用の免震支承装置としては、円錐状等の転動盤と免震球とを組合せた免震球支承装置と、二枚の平面転動板間に免震球を用いた免震球支承装置とが広く知られ用いられており、更に積層ゴム支承装置も広く知られ用いられている。
円錐状等の転動盤と免震球とを組合せた免震球支承装置は、免震球が自動的に原位置に復元し、且つ自動的に地震力の減衰が得られる利点があり、小球径の免震球を用いる程、免震球支承装置をより小型化することが可能であるため、小球径の免震球を用いるのに適する。
二枚の平面転動板間に免震球を用いた免震球支承装置は、球径の大小を問わず用いられ、特に大球径の免震球を用いると、精密な真球形と真平面の平面転動板を必要とせずに免震機能が得られるため、双方共に安価な汎用の構造物資材で形成させて用いると、構造物同等の耐久性や保守管理の容易性が得られる大きな経済的利点を有している。
しかしながら、二枚の平面転動板間に免震球を用いた免震球支承装置は、免震後に免震球が原位置へ自動的に復元せず、また免震球が自動的に球定位置に停止しない。更に二枚の平面転動板間が相対変位免震する機構のため、二枚の平面転動板間を支障なく連結することは至つて困難である。よつて別途に広い設置場所を必要とする免震球定位置静止装置、対風静止装置、復元装置、地震力減衰装置を併設する必要の難点がある。
二枚の平面転動板間に免震球を用いた従来技術の免震球支承装置として、公開実用新案公報 昭63−76159号の建物用免震構造が知られている。
上記の建物用免震構造によれば、スプリング材9と緊張線材6との二個の部材を組合せたもので、一体的な部材ではなく、二つのそれぞれの機能を合わせて一つの利用目的に用いたものである。建物躯体3内にスプリング材9を配設置する必要があり、大きい設置空間と保守管理空間が必要であり且つ不経済的である。また、スプリング材9に一端が固定されて緊張線材6には平常時に張力が加えられているが、免震体5を直接には引張つていない。免震体5と支承4部との貫通孔8の出入口の口径は、緊張線材6との摩擦を考慮に入れた間隙を持たせた口径が必要となる。よつて、スプリング材9の張力の強弱に関係なく、貫通孔8の口径が広い程、免震体5は強風等の外力により容易に揺動し易く居住性が低下し易い。更に支承部4と基礎部2とは免震体5を介して相対変位するため支障なく連結することは至つて困難である。従つて、上下地震動時に支承4部と基礎部2間が緊張線材6の許容する範囲内で離反し、免震体5が正常な転動免震が行えない恐れも考えられる。別途に免震球風静止装置や水平変位抑制装置、地震力減衰装置等を必要とする。(実用新案公報 昭63−76159号―特許文献1ご参照。)
また、積層ゴム支承装置は、被免震物荷重を静止安定支持し且つ、原位置への自動的な復元力と硬度の高い積層ゴムを用いると地震動の減衰力とが得られ、被免震物側と基礎側とを連結する、優れた免震支承装置として広く用いられている。
しかし、積層ゴム支承装置は水平剛性が大きいため重量構造物用に適し、軽量構造物に積層ゴム支承装置を用いる場合には、水平剛性を小さくした積層ゴム支承を用いないと、軽量構造物が免震効果を得られない場合がある。
よつて、積層ゴムを背高としたり、中空断面形状としたりして水平剛性を低下させた積層ゴム支承が用いられている。
しかしながら、背高の積層ゴム支承を用いると水平地震動時に積層ゴム支承が座屈変形し易い問題点があり、各種の座屈変形防止機構を備えた積層ゴム支承が用いられている。
軽量構造物用の積層ゴム支承の座屈し易い問題点を解決するため、上部構造体と下部構造体とに固定される取付板間に、ゴム層及び金属板を層状に多数積層して構成し、中央部を剥り貫いた形の中空断面形状に形成される中空積層ゴムと、前記中空積層ゴムの中空部に内設されると共に一方の取付板に固定され他方の取付板に対し転動可能とした転がり支承体を備えた免震装置が従来技術として知られている。(特許番号 第3323792号―特許文献2ご参照。)
上記した特許文献2の免震装置においては、中空積層ゴムの座屈変形し易い問題は転がり支承体により解決される。しかし、中空積層ゴムの中空部に内設された転がり支承体が外部環境から遮断され、雨等による錆、土、砂噛み等から影響を受けることがない特長が得られる反面に、容易に解体できない中空積層ゴムの内部に内設した転がり支承体の保守管理が容易に可能でない問題点が浮上する。長年月間使用する免震装置の保守管理は必要不可欠である。また、平常時に転がり支承体が強風等の外力により揺動し易い恐れがあり、免震装置全体が大型化して設置面積を広く必要とし、高額装置化する。
実用新案公報 昭63−76159号 特許番号 第3323792号
二枚の平面転動板を用いた免震球支承装置は、大球径の免震球を用いる程、精密な真球形度を要求されず、同じく平面転動板も真平面度を必要としないため、双方共に安価な汎用の構造物資材で形成させて用いることができ、構造物同等の耐久性や保守管理の容易性の大きな経済的利点を有している。
しかしながら、平常時に免震球が強風等の外力により容易に動いて被免震物を静止安定支持せず、また免震後に免震球が原位置へ自動的に復元せず、二枚の平面転動板間を支障なく連結することは至つて困難であり、免震球が自動的に球定位置に停止せず、更に地震動の減衰力も得られない問題点がある。
積層ゴム支承装置は、被免震物荷重を安定静止支持し且つ、原位置への自動的な復元力と硬度の高い積層ゴムを用いると地震動の減衰力とが得られ、被免震物側と基礎側とを連結する長所を有する優れた免震支承装置である。
しかしながら、水平剛性を弱くした軽量構造物用の積層ゴム支承装置は、座屈を起こしやすい問題点が残つている。
本発明は、上述した二枚の平面転動板を用いた免震球支承装置と軽量構造物用の積層ゴム支承装置との長所と問題点とに鑑みて、二枚の平面転動板間を用いた免震球支承装置の免震球内の両極端側に積層ゴム支承を内臓させ合体させることにより、免震球の平常時の球定位置不静止性と風不静止性とを、積層ゴム支承の長所である静止安定支持機能で補い、免震球の原位置への不復元性を積層ゴムの復元性で補い、二枚の平面転動板間の不連結性を積層ゴムの連結性で補い、また、積層ゴム支承の座屈しやすさの短所を、積層ゴム支承の水平変位から直接に免震球の転動免震に移行させて防止させる、免震球と積層ゴムとの長所と短所を相互に補完させてなる、耐久性が高く長年月に亘る保守管理が容易で、安価な、軽量構造物用の免震球支承装置を提供することを課題とする。
請求項1の発明は、上記課題を解決するため、剛性板とゴム板とを交互に複数層に接着した円柱形積層ゴム支承と、免震球とにおいて、免震球の上及び下極点を中心点にして、免震球面からそれぞれ球芯方向に、ほぼ円筒形の積層ゴム支承収納筒孔を所定の深さまで穿設し、免震球の上及び下極点の水平接線に添わせて平面な転動兼取付板をそれぞれ配設し、積層ゴム支承収納筒孔内に、被免震物荷重を支持できる直径で、円柱形積層ゴム支承を積層ゴム支承収納筒孔内壁と円柱形積層ゴム支承間に所定の間隙を設けて自在に挿入配設し、円柱形積層ゴム支承の一端面側をそれぞれ積層ゴム支承収納筒底に適宜に固着し、上及び下極点側の他端面側をそれぞれ対向する転動兼取付板に固着し、それぞれの転動兼取付板を被免震物下端基材と基礎盤上面とに螺着してなることを特長とする軽量構造物用の免震球支承装置の構成である。
かかる構成により、平常時には積層ゴム支承収納筒孔底を介し、双方の円柱形積層ゴム支承が被免震物荷重を基礎盤に支持させる。小地震動時には双方の円柱形積層ゴム支承が水平変形して免震し、水平変形を超える大地震動時には転動兼取付板に固着した円柱形積層ゴム支承の他端面側が転動兼取付板と共に水平移動しながら円柱形積層ゴム支承が変形すると共に免震球が転動免震に移行する。
免震球の転動免震中は円柱形積層ゴム支承が免震球の自由転動を拘束し、地震動終了時に免震球を原位置に復元させ、再び被免震物荷重を基礎盤に支持させる。
なお、ほぼ円筒形の積層ゴム支承収納筒孔の所定の深さは、転動免震中の免震球を拘束する引張力に対抗できる筒底厚を、球芯を通る水平直径線から残した上で、挿入配設する積層ゴム支承の円柱形積層ゴムが、大地震動時にせん弾変形200%の範囲内で設計変位を変形することができる総積層ゴム厚を有する円柱形積層ゴム支承を収納可能な深さである。
また、ほぼ円筒形の積層ゴム支承収納筒孔内壁と円柱形積層ゴム支承間の所定の間隙は、地震動時に円柱形積層ゴム支承が、より幅広く水平変形が可能で且つ自在に変形することが可能な間隙と形状が必要であり、ほぼ円筒形の積層ゴム支承収納筒孔は正確な円筒形に限られるものではなく、免震球の転動免震に移行するのに支障の出ない範囲内で、球面側の開口径を広い口径とし、円柱形積層ゴム支承がより幅広く水平変形しやすくした適宜な形状の筒形状も含まれる。
更にまた、積層ゴムのせん断変形を容易とするためのゴム厚を増加させる手段として、積層する剛性板の枚数を減らしたり、剛性板に複数の中空穴を開穴したりして、ゴム厚(高さ)を増加させ、ゴム弾性体内に鉛直荷重を支持させる荷重支持材を内蔵させて用いることができる。
なお更に、円柱形積層ゴム支承の両端と転動兼取付板及び積層ゴム支承収納筒底間との固着強度を増強させるため、円柱形積層ゴム支承内に高強度合成樹脂製綱索を内蔵させ相互間を連結させて用いることができる。
請求項2の発明は、円柱形積層ゴム支承の一端面の中心点を中心とする適宜な円周線上の適宜な均等間隔位置から、円筒状の復元ゴム挿入筒孔を、積層ゴムと他端面とを貫通させて開孔し、円柱形球復元ゴム弾性体を自在に挿入し、円柱形球復元ゴム弾性体の一端側をそれぞれ積層ゴム支承収納筒孔底に適宜に固着し、上及び下極点側の他端側をそれぞれ対向する転動兼取付板に固着し、円柱形積層ゴム支承の上及び下極点側の他端面側を、対向する転動兼取付板に自在に面接触させてなることを特長とする請求項1記載の軽量構造物用の免震球支承装置の構成である。
かかる構成により、大地震動時には転動兼取付板に固着した円柱形球復元ゴム弾性体の他端側は転動兼取付板と共に水平移動しながら円柱形球復元ゴム弾性体が変形すると共に免震球が転動免震に移行する。この時、転動兼取付板と自在に面接触させてなる円柱形積層ゴム支承の上及び下極点側の他端面側は転動兼取付板と離反している。
免震球が転動免震中は円柱形球復元ゴム弾性体が免震球の自由転動を拘束し、地震動終了時に免震球を原位置に復元させ、円柱形積層ゴム支承は再び転動兼取付板と自在に面接触して被免震物荷重を基礎盤に支持させる。
なお、円柱形積層ゴム支承に開孔する円筒状の復元ゴム挿入筒孔と、筒孔内に自在に挿入する円柱形球復元ゴム弾性体とは、必ずしも複数の円筒状の復元ゴム挿入筒孔と、円柱形球復元ゴム弾性体とに限られるものではなく、免震球が転動免震中に球復元ゴム弾性体が免震球の自由転動を拘束し、地震動終了時に免震球を原位置に復元させる機能が得られるなら、適宜な位置に、適宜な形状と個数の復元ゴム挿入筒孔と球復元ゴム弾性体を用いることができる。
また、円柱形球復元ゴム弾性体のゴム材料の硬度は適宜に選定して用いられる。硬度の高い、エネルギーを吸収する高減衰性のゴム材料を選定して用いてもよい。
更に円柱形球復元ゴム弾性体の長さ(厚さ)は、上記した請求項1に記述と同様に、設計変位を変形することができる長さを有させる。
なお更に、球復元ゴム弾性体の両端と転動兼取付板及び積層ゴム支承収納筒底間との固着強度を増強させるため、球復元ゴム弾性体内に高強度合成樹脂製綱索を内蔵させ相互間を連結させて用いることができる。
請求項3の発明は、円柱形積層ゴム支承に代えて、円柱形球復元ゴム弾性体を備えたことを特長とする請求項1記載の軽量構造物用の免震球支承装置の構成である。
かかる構成により、平常時には免震球が被免震物荷重を基礎盤に支持させる。免震球が転動免震中は円柱形球復元ゴム弾性体が免震球の自由転動を拘束し、地震動終了時に免震球を原位置に復元させる。
なお、円柱形球復元ゴム弾性体のゴム材料の硬度は適宜に選定して用いられる。硬度の高い、エネルギーを吸収する高減衰性のゴム材料を選定して用いてもよい。
更に円柱形球復元ゴム弾性体の長さ(厚さ)は、上記した請求項1に記述と同様に、設計変位を変形することができる長さを有させる。
なお更に、球復元ゴム弾性体の両端と転動兼取付板及び積層ゴム支承収納筒底間との固着強度を増強させるため、球復元ゴム弾性体内に高強度合成樹脂製綱索を内蔵させ相互間を連結させて用いることができる。
また、積層ゴム支承収納筒孔内に挿入する球復元ゴム弾性体の直径は円柱形積層ゴム支承と同径に限られるものではなく適宜に選定して用いられ、且つ本数も1本に限られるものではなく、適宜な本数を選定して用いることができる。
請求項4の発明は、剛性板とゴム板とを交互に複数層に接着して球形の積層ゴム免震球に形成させてなることを特長とする球形積層ゴム免震球の構成である。
かかる構成により、球形積層ゴム免震球は、平常時には被免震物荷重を基礎盤に支持させ、小地震動時には水平変形して免震し、水平変形を超える大地震動時には球形積層ゴム免震球が回転して転動免震に移行し、球形積層ゴム免震球の球形がやや変形して変形免震すると共に球形積層ゴム自身の復元力により過転動を制御する。地震動終了時には球形積層ゴム自身の復元力により原位置方向に復元する。
なお、球形積層ゴム免震球の積層ゴムは、ゴム材料の硬度は適宜に選定して用いられる。硬度の高い、エネルギーを吸収する高減衰性のゴム材料を選定して用いてもよい。
請求項5の発明は、球形積層ゴム免震球の上及び下極点の水平接線に添わせて平面な転動兼取付板をそれぞれ配設し、球形積層ゴム免震球の上及び下極点を中心点とした免震球面上の適宜な円周線上から均等間隔で円筒状の復元ゴム挿入筒孔をそれぞれ所定の深さまで複数個開孔し、円柱形球復元ゴム弾性体を自在に挿入し、円柱形球復元ゴム弾性体の一端側をそれぞれ対向する復元ゴム挿入筒孔底に固着し、上及び下極点側の他端側をそれぞれ対向する転動兼取付板に固着し、球形積層ゴム免震球の上及び下極点側を対向する転動兼取付板に自在に面接触させてなる、請求項4記載の球形積層ゴム免震球を備えたことを特長とする軽量構造物用の免震球支承装置。
かかる構成により、平常時には球形積層ゴム免震球は転動兼取付板を介して被免震物荷重を基礎盤に支持させ、小地震動時には水平変形して免震し、水平変形を超える大地震動時には円柱形球復元ゴム弾性体の他端側は転動兼取付板と共に水平移動しながら円柱形球復元ゴム弾性体が変形すると共に球形積層ゴム免震球が転動免震に移行する。この時、転動兼取付板と自在に面接触させてなる球形積層ゴム免震球の上及び下極点側は転動兼取付板と離反している。
地震動終了後には、円柱形球復元ゴム弾性体が球形積層ゴム免震球を原位置に復元させると共に球形積層ゴム免震球自身の復元力も加わり復元する。球形積層ゴム免震球の上及び下極点側は再び転動兼取付板と自在に面接触して被免震物荷重を基礎盤に支持させる。
なお、円筒状の復元ゴム挿入筒孔と、筒孔内に自在に挿入する円柱形球復元ゴム弾性体とは、必ずしも複数の円筒状の復元ゴム挿入筒孔と、円柱形球復元ゴム弾性体とに限られるものではなく、適宜な位置に、適宜な形状と個数の復元ゴム挿入筒孔と球復元ゴム弾性体を用いることができる。
また、円柱形球復元ゴム弾性体のゴム材料の硬度は適宜に選定して用いられる。硬度の高い、エネルギーを吸収する高減衰性のゴム材料を選定して用いてもよい。
更に円柱形球復元ゴム弾性体の長さ(厚さ)は、上記した請求項1に記述と同様に、設計変位を変形することができる長さを有させる。
なお更に、球復元ゴム弾性体の両端と転動兼取付板及び復元ゴム挿入筒孔底間との固着強度を増強させるため、球復元ゴム弾性体内に高強度合成樹脂製綱索を内蔵させ相互間を連結させて用いることができる。
請求項6の発明は、免震球をコンクリートで形成させたことを特長とする軽量構造物用の免震球支承装置の免震球の構成である。
かかる構成により、免震球は安価な汎用資材を用いて形成でき、且つ容易に安価に免震球内外を自由設計可能となる。
請求項7の発明は、請求項6記載のコンクリートでなる免震球を備えたことを特長とする請求項1から3のうち何れか一項記載の軽量構造物用の免震球支承装置の構成である。
かかる構成によるコンクリートでなる免震球は、軽量構造物同等の耐久性を有し、全天候設置場所において長年月の保守管理は至つて容易である。
請求項8の発明は、免震球の水平直径線が接する円周線を中心にして、全周にわたり適宜な形状で円周線から水平外方向に所定長さの弾塑性体ダンパを、適宜な均等間隔に配設固着して備えたことを特長とする軽量構造物用の免震球支承装置の免震球の構成である。
かかる構成により、地震動時に免震球が設計変位を変位するとき、或いは変位したとき、免震球の水平直径線が接する円周線上に適宜な均等間隔に配設固着した弾塑性体ダンパの先端が、上及び下極点の転動兼取付板にそれぞれ衝突して免震球の過大転動を阻止すると共に地震力を減衰させる。
弾塑性体ダンパの所定長さは、免震球が上記の設計変位時に、弾塑性体ダンパを固着した免震球の円周線上から、上及び下極点の転動兼取付板間の長さである。適宜に長くすることにより、設計変位を変位する以前に弾塑性体ダンパの先端が、上及び下極点の転動兼取付板にそれぞれ衝突し、予定より早く過大転動を阻止すると共に地震力を減衰させる。適宜な長さを用いることができる。
なお、弾塑性体ダンパは、棒形状に限られるものでなく、ダンパ機能が得られるなら、適宜な形状が用いられ、例えば複数の板状等の弾塑性体を、円周線上に円環状に配設して用いることができる。更に交換可能とすることができる。
請求項9の発明は、請求項8記載の弾塑性体ダンパを備えた免震球を用いたことを特長とする請求項1から7のうち何れか一項記載の軽量構造物用の免震球支承装置及び球形積層ゴム免震球の構成である。
かかる構成により、上記の軽量構造物用の免震球支承装置及び球形積層ゴム免震球は、免震球の過大転動が阻止されると共に地震力の減衰力が得られる。
請求項10の発明は、免震球を、適宜な形状と個数に分割して免震球ユニツトで構成させ、免震球ユニツト相互間を導通する複数の連結ボルト筒孔を免震球ユニツトにそれぞれ貫通させ、該ボルト筒孔内に配設した連結ボルトを螺着して免震球を構成させることを特長とする請求項1から9のうち何れか一項記載の軽量構造物用の免震球支承装置及び球形積層ゴム免震球の構成である。
かかる構成により、比較的に大径免震球となる免震球内に円柱形積層ゴム支承等を配設固着するに際し、設置空間の形成や機器の取付加工が容易となると共に免震球の現場施工が一段と容易となる。更に組立と分解が容易であり、保守管理が甚だ容易となる。
請求項1の発明は、二枚の平面転動板間を用いた免震球支承装置の免震球内の両極端側に積層ゴム支承を内臓させ合体させることにより、免震球の平常時の球定位置不静止性と風不静止性とを、積層ゴム支承の静止安定支持機能で補い、免震球の原位置への不復元性を積層ゴムの復元性で補い、二枚の平面転動板間の不連結性を積層ゴムの連結性で補い、また、積層ゴム支承の座屈しやすさを、内臓した積層ゴム支承が過大水平変位を開始する直前に免震球が回転して転動免震に移行させることで座屈することを防止させた、積層ゴム支承と免震球支承との双方の長所を用い、短所を補完させた軽量構造物用の免震球支承装置が得られる。
請求項2の発明は、平常時には積層ゴム支承収納筒孔底を介し、双方の円柱形積層ゴム支承が被免震物荷重を基礎盤に支持させ、大地震動時には転動兼取付板に固着した円柱形球復元ゴム弾性体の他端側は転動兼取付板と共に水平移動しながら円柱形球復元ゴム弾性体が変形すると共に免震球の自由転動を拘束し、地震動終了時に免震球を原位置に復元させる。
よつて、円柱形積層ゴム支承には被免震物荷重を基礎盤に支持させることを分担させ、円柱形球復元ゴム弾性体には主として復元力を分担させることにより、大地震動時に円柱形積層ゴム支承の積層ゴムに過大な引張軸力が作用しない軽量構造物用の免震球支承装置が得られる。
請求項3の発明は、円柱形積層ゴム支承に代えて、円柱形球復元ゴム弾性体を備えると大きな復元力が得られ、また、円柱形球復元ゴム弾性体のゴム材料の硬度は適宜に選定して用いられるため、硬度の高い、エネルギーを吸収する高減衰性のゴム材料を選定して用いることにより減衰力も得られる。
よつて、風静止性、二枚の平面転動板間の連結性、自動原位置復元性、地震力減衰性を有する軽量構造物用の免震球支承装置が得られる。
請求項4の発明の球形の積層ゴム免震球は、平常時には安定して被免震物荷重を基礎盤に支持させ、小地震動時には水平変形して免震する。水平変形を超える大地震動時には球形積層ゴム免震球が回転して転動免震に移行し、座屈する恐れはない。転動免震中は球形積層ゴム免震球の球形がやや変形して変形免震すると共に球形積層ゴム自身の復元力により過転動を制御する。地震動終了時には球形積層ゴムの復元力により原位置方向に復元し、積層ゴムに高減衰性のゴム材料を選定して用いると減衰力も得られる。
よつて、積層ゴムと免震球との双方の機能を備えた、最も簡潔で効率のよい球形積層ゴム免震球となる。
請求項5の発明は、効率のよい球形積層ゴム免震球に円柱形球復元ゴム弾性体を配設することで、球形積層ゴム免震球の自由転動を制御し、原位置への復元性を有する最も簡潔構成の軽量構造物用の免震球支承装置が得られる。
請求項6の発明は、免震球をコンクリートで形成させることで、安価な汎用資材を用いて形成でき、且つ容易に安価に免震球内外を自由設計可能で自由な空間造形が得られる。また、免震球重量は大となるため被免震物の安定静止支持に寄与する軽量構造物用の免震球となる。
請求項7の発明は、コンクリートでなる免震球を軽量構造物用の免震球支承装置に用いると、軽量構造物同等の耐久性を有し、全天候設置場所において長年月の保守管理は至つて容易な軽量構造物用の免震球支承装置が得られる。
請求項8の発明は、免震球自身に弾塑性体ダンパを備えることで最も効率よくダンパ機能が得られる。免震球の過大転動を確実に阻止すると共に地震力を減衰させる。
請求項9の発明は、軽量構造物用の免震球支承装置の免震球に弾塑性体ダンパを備えることにより、別途に汎用のダンパを備える必要がなく、設置空間が不要となる。
請求項10の発明は、免震球を適宜な形状と個数に分割して免震球ユニツトで構成させることにより、比較的に大免震球となる免震球内に機器の取付加工が容易となると共に、免震球の現場設置施工時の合理的省施工性と経済性が得られ、更に分解と組立が容易に可能なため、長年月間の保守管理が格段に容易となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、全図を通じて同一または相当部分には同一符号を付して重複した説明を避ける。図中の小丸円はゴム板(ゴム弾性体)を示し、斜線部は剛性板及び荷重支持材を示し、点線は隠れた部分を示す。白抜き矢印は水平変位方向を示す。
図1(a)は、請求項1記載の免震球内に円柱形積層ゴム支承を(以下、積層ゴム支承と略称する。)備えた軽量構造物用の免震球支承装置(以下、免震球支承と略称する。)の縦断面図。図1(b)は、図1(a)のA−A部の断面平面図。図1(c)は、図1(a)の転動時の状態を示す縦断面図。図2(a)は、積層ゴム支承の他の実施形態の縦断面図。(b)は、図2(a)のB−B部の平面図。図2(c)は、更に他の実施形態の縦断面図。(d)は、図2(c)のC−C部の平面図。図2(e)は、図2(a)内に固着増強綱索を内蔵させた他の固着実施形態の縦断面図。図2(f)は、図2(c )内に固着増強綱索を内蔵させた更に他の固着実施形態の縦断面図。
図1(a)から図2(f)までを用いて説明すると、免震球12はコンクリートで形成させ、免震球12を縦2分割して免震球ユニツト12aと免震球ユニツト12bとし、適宜な位置にそれぞれ複数の連結ボルト筒孔1を貫通させ、該ボルト筒孔1内に配設した連結ボルト2を螺着して免震球12を形成させる。更に免震球の水平直径線が接する円周線を中心にして、全周にわたり均等間隔に棒鋼の弾塑性体ダンパ3を配設固着して備える。
免震球12を形成させる材料は、コンクリートで形成させるに限らず、鉄材、石材、合成樹脂材、合成樹脂材との複合材等、被免震物を支持し、転動免震可能な材料なら何れを用いて形成させてもよい。
コンクリートは、普通コンクリート又は高強度コンクリート或いはポリマーコンクリート等適宜なコンクリートを用い、鉄筋や繊維等と複合して適宜なコンクリートで形成させて用いてよい。
コンクリートは免震球に必要な耐圧縮強度と耐引張強度を有しており、造形が容易で、耐久性、耐火性に優れ、質量が大で静止し易く安定支持し、安価な免震球が得られる。大直径の免震球を形成させる材料として適する。
免震球12の上及び下極点を中心点にして、免震球面からそれぞれ球芯方向に、ほぼ円筒形の積層ゴム支承収納筒孔(以下、積層ゴム筒孔と略称する。)4a及び4bを穿設するが、免震球12を免震球ユニツト12aと免震球ユニツト12bで形成させるので、積層ゴム筒孔4a及び4bの筒底を形成させる代りとして、鋼板製の筒底板5a及び5bを別途に設け、免震球ユニツト12aと免震球ユニツト12bの水平直径を中央にして積層ゴム筒孔内壁の全周に底板挿入溝6を開溝して筒底板5a及び5bを挿入固定する。
積層ゴム支承Aa及び積層ゴム支承Abの直径は、被免震物荷重を支持することができる直径である。但し免震球12が転動免震に容易に移行できる積層ゴム支承Aa及びAbの直径である必要がある。よつて、免震球12の球径を考慮にいれて選定する。
免震球12の上及び下極点を中心点にして、免震球面からそれぞれ球芯方向に、積層ゴム筒孔4a及び4bを筒底板5a及び5bまで穿設する。
積層ゴム筒孔4a及び4bの筒孔径は、挿入する積層ゴム支承Aa及びAbが、より幅広く水平変形が可能で且つ自在に変形することが可能な間隙と形状が必要であり、免震球12の転動免震に移行するのに支障の出ない範囲内で、球面側の開口径を広い口径を用いる。
免震球12の上及び下極点の水平接線に添わせて平面な転動兼取付板7a及び7bをそれぞれ配設する。
積層ゴム筒孔4a及び4b内に積層ゴム支承Aa及びAbを自在に挿入配設し、積層ゴム支承Aa及びAbのそれぞれの両端を筒底板5a及び5b更に転動兼取付板7a及び7bに適宜な方法で固着(接着を含む。)する。
転動兼取付板7a及び7bの平面全外周囲端縁に、同厚の転動板19を付設する。転動兼取付板7a及び7b更に転動板19を被免震物下端基材20と基礎盤上面21とに螺着する。
積層ゴム支承Aa及びAbは、大地震動時にせん弾変形200%の範囲内で設計変位を変形することができる総積層ゴム厚を有させている。総積層ゴム厚が不足すると、大地震動時に積層ゴム支承Aa及びAbのそれぞれの両端と筒底板5a及び5b更に転動兼取付板7a及び7b間には大きな引張力が加わる。
図2(a)は、積層ゴム支承Aa及びAbの他の実施形態の縦断面図4であり、(c)は、更に他の実施形態の縦断面図である。
上記した大きな引張力に対抗させるため、図2(a)では、剛性板8の枚数を積層ゴム支承Aa及びAbより減少させた上に1部に中空部9を開穴し、内部にゴム弾性体10を充填し、更にゴム弾性体10内に鉛直荷重支持円柱材11を均等支持するよう内蔵させることで、ゴム厚を増加して得た上に被免震物荷重を支障なく支持することができる。
また図2(c)では、鉛直荷重支持円柱材11に代えて、鉛直荷重支持球材13をゴム板14内に内蔵させて剛性板8間を支持させることで、ゴム厚を増加して得た上に被免震物荷重を支障なく支持することができる。
なお更に図2(e)では、図2(a)のゴム弾性体10内に、筒底板5a及び5bと転動兼取付板7a及び7bに一端側を固着した、高強度合成樹脂製の他端側をそれぞれゴム弾性体10内で交叉するように内蔵させ、引張力に対抗させた固着例である。
なおまた、図2(f)では、図2(c)のゴム弾性体10内に、固着増強綱索15の一端側を筒底板5a及び5bに固着し、他端側を転動兼取付板7a及び7bに固着し、ゴム弾性体10の変形量に見合つた長さを保有させてゴム弾性体10内に内蔵させ、引張力に対抗させた固着例である。
積層ゴム支承Aa及びAbのそれぞれの両端と筒底板5a及び5b更に転動兼取付板7a及び7b間には大きな引張力が加わるが、上記した何れかの固着例を用いることで、過大な引張力による固着部の破損することを防止することができる。適宜に選択して用いることができる。
なお、積層ゴム支承Aa及びAbに用いるゴム板14及びゴム弾性体10は硬度の低い天然ゴムまたは合成ゴムが用いられる。
なお更に上記した積層ゴム支承Aa及びAbの他の実施形態は、上記記載に限られるものではなく、過大な引張力による固着部の破損することを防止することができる他の何れの実施形態を用いることができる。
免震球12を免震球ユニツトで形成させるには縦2分割に限らず、複数分割でも横分割でもよい。
免震球12の水平直径線が接する円周線を中心にして、全周にわたり均等間隔に配設する棒鋼の弾塑性体ダンパ3は、弾塑性体ダンパ3の一端側を雄ネジ状とさせ、免震球12をコンクリートで形成させる際に、事前に雌ネジを埋設して置くことで交換容易な弾塑性体ダンパ3が得られる。また、弾塑性体ダンパ3の固着部を適宜な埋設穴として開穴し、弾塑性体ダンパ3の一端側を挿入した上で、充填固定材を用いて交換容易に埋設してもよい。
弾塑性体ダンパ3の形状は、棒鋼状に限られるものではなく、ダンパ機能が得られ、設置に支障がでない形状であるなら何れも用いられる。
軽量構造物としての建物の場合では、地盤面から布基礎上端までの高さを30糎または45糎以上を必要とされている。よつて、高さ約60糎程度範囲の球径の免震球12を用いても何等支障は出ない。
免震球12の直径は、適宜な直径を用いることが出来るが、免震球12の中心角約57.3度(1rad)から約65度範囲程度内の円弧長に、地震設計水平変位量と同長を用いることを、球径の選定の目安として用いるとよい。この中心角の範囲内では積層ゴム支承Aa及びAbは支障なく変形することができるからである。
因みに、地震設計水平変位量として25糎を用い、免震球12の中心角約57.3度の円弧長に保有させると免震球12の直径は約50糎となる。また、中心角約50度の円弧長に保有させると免震球12の直径は約57.3糎となる。(計算式省略す。)
免震球12の半径が大きい程、積層ゴム支承Aa及びAbのゴム板14の総積層高(厚み)量が大きく得られ、変形量が増加し、大きい地震設計水平変位量が得られる。
積層ゴム筒孔4a及び4bの筒孔口16は鋭角状となる。免震球12が転動免震時に積層ゴム支承Aa及びAbが接触して変形するため双方が損傷するおそれがある。筒孔口16に強剛な金属製または耐熱、耐摩擦性を有する合成樹脂等でなる筒孔口補強環17を適宜に固着して用いるとよい。
図3(a)は、請求項2記載の積層ゴム支承Aa及びAbの一端面から他端面間を貫通させて円筒状の復元ゴム挿入筒孔18を複数開孔し、小型円柱形球復元ゴム弾性体23を挿入した免震球支承の縦断面図。図3(b)は、図3(a)のD−D部の断面平面図。図3(c)は、図3(a)の転動時の状態を示す縦断面図。図4(a)は、小型円柱形球復元ゴム弾性体23内に固着増強綱索15を内蔵させた他の固着実施形態の縦断面図。図4(b)は、小型円柱形球復元ゴム弾性体23内に固着増強綱索15を内蔵させた更に他の固着実施形態の縦断面図。
図3(a)から図4(b)までを用いて説明すると、積層ゴム支承Aa及びAbの一端面の中心点を中心とする適宜な円周線上の適宜な均等間隔位置から、複数の復元ゴム挿入筒孔18を開孔し、小型円柱形球復元ゴム弾性体23を自在に挿入し、小型円柱形球復元ゴム弾性体23の一端側をそれぞれ対向する筒底板5a及び5bに、更に他端側をそれぞれ対向する転動兼取付板7a及び7bに固着し、積層ゴム支承Aa及びAbの上及び下極点側の他端面側を、対向する転動兼取付板7a及び7bに自在に面接触させる。
転動兼取付板7a及び7bに小型円柱形球復元ゴム弾性体23の一端側が固着され、積層ゴム支承Aa及びAbの一端面側は転動兼取付板7a及び7bには固着されていないため、免震球12が転動免震を開始すると、積層ゴム支承Aa及びAbと転動兼取付板7a及び7b間は離反した状態となり、積層ゴム支承Aa及びAbには引張力が加わらない。
図4(a)は、筒底板5a及び5bと転動兼取付板7a及び7bに一端側を固着した、高強度合成樹脂製の固着増強綱索15の他端側をそれぞれ小型円柱形球復元ゴム弾性体23内で交叉するように内蔵させ、引張力に対抗させた他の固着実施形態例である。
なおまた、図4(b)では、固着増強綱索15の一端側を筒底板5a及び5bに固着し、他端側を転動兼取付板7a及び7bに固着し、小型円柱形球復元ゴム弾性体23内に、小型円柱形球復元ゴム弾性体23の変形量に見合つた長さを保有させて内蔵させ、引張力に対抗させた更に他の固着実施形態例である。
なお、小型円柱形球復元ゴム弾性体23のゴム弾性体10は天然ゴムまたは合成ゴムが用いられる。硬度を適宜に選定して用いる。
なお更に上記した小型円柱形球復元ゴム弾性体23を内蔵した積層ゴム支承Aa及びAbは、上記記載に限られるものではなく、地震動終了時に免震球12を原位置に復元させる機能が得られるなら、適宜な位置に、適宜な形状と個数の復元ゴム挿入筒孔18と小型円柱形球復元ゴム弾性体23を用いることができる。過大な引張力による固着部の破損することを防止することができる他の何れの形態を用いることができる。
図5(a)は、請求項3記載の積層ゴム支承Aa及びAbに代えて、免震球22内に大型円柱形球復元ゴム弾性体24を備えた免震球支承の縦断面図。図5(b)は、図5(a)のE−E部の断面平面図。図5(c)は、図5(a)の転動時の状態を示す縦断面図。
図5(a)から図5(c)までを用いて説明すると、免震球22の上及び下極点を中心点にして、免震球面からそれぞれ球芯方向に、ほぼ円筒形の復元ゴム挿入筒孔18を開孔し、大型円柱形球復元ゴム弾性体24を自在に挿入し、大型円柱形球復元ゴム弾性体24の一端側をそれぞれ対向する筒底板5a及び5bに、更に他端側をそれぞれ対向する転動兼取付板7a及び7bに固着する。
なお、大型円柱形球復元ゴム弾性体24の直径は、地震動時に免震球22が、転動免震中は免震球22の自由転動を拘束し、地震動終了時に免震球22を原位置に復元させることができる直径を必要とする。また、大型円柱形球復元ゴム弾性体24の本数も1本に限られるものではなく、適宜な本数を選定して用いることができる。
また、大型円柱形球復元ゴム弾性体24の硬度は適宜に選定して用いられる。硬度の高い、エネルギーを吸収する高減衰性のゴム材料を選定して用いてもよい。
更に大型円柱形球復元ゴム弾性体24の長さ(厚さ)は、上記した請求項1に記述と同様に、設計変位を変形することができる長さを有させる。
なお更に、大型円柱形球復元ゴム弾性体24の一端側に固着した筒底板5a及び5bと、他端側に固着した筒底板5a及び5bとの間の固着強度を増強させるため、大型円柱形球復元ゴム弾性体24内に高強度合成樹脂製の固着増強綱索15を、図4(a)及び図4(b)同様に内蔵させ相互間を連結させて用いることができる。(図示せず。)
免震球22の直径は、適宜な直径を用いることが出来るが、免震球22の中心角約57.3度(1rad)から約75度範囲程度内の円弧長に、地震設計水平変位量と同長を用いることを、球径の選定の目安として用いるとよい。この中心角の範囲内では大型円柱形球復元ゴム弾性体24は支障なく変形することができる。
図6(a)は、請求項4記載の、剛性板とゴム板とを交互に複数層に接着してなる球形積層ゴム免震球32の縦断面図。図6(b)は、図6(a)のF−F部の断面平面図。図7(a)は、球形積層ゴム免震球32内に大型円柱形球復元ゴム弾性体24を備えた免震球支承の縦断面図。図7(b)は、図7(a)の転動時の状態を示す縦断面図。
図6(a)と図6(b)を用いて説明すると、剛性板とゴム板とを交互に複数層に接着して球形積層ゴム免震球32を形成させる。
球形積層ゴム免震球32の直径は適宜の径で形成できるため、軽量構造物や機器及び物品庫等のあらゆる軽量物に用いることができる。
低硬度のゴム板を用い、小直径の球形積層ゴム免震球32を形成させ、軽量物と基礎側間に自在に挿入して用いると簡易に免震機能を得ることができる。
なお、球形積層ゴム免震球32の積層ゴムは、ゴム材料の硬度は適宜に選定して用いられる。硬度の高い、エネルギーを吸収する高減衰性のゴム材料を選定して用いてもよい。更に棒鋼の弾塑性体ダンパ3を備えると更に減衰性が得られると共に球形積層ゴム免震球32の過大転動を防止する。
図7(a)と図7(b)を用いて説明すると、球形積層ゴム免震球32の上及び下極点を中心点にして、免震球面からそれぞれ球芯方向に、ほぼ円筒形の復元ゴム挿入筒孔18を開孔し、大型円柱形球復元ゴム弾性体24を自在に挿入し、大型円柱形球復元ゴム弾性体24の一端側を、球形積層ゴム免震球32の水平直径線が平面中央を通る剛性板8のそれぞれ対向する表面に固着し、更に他端側をそれぞれ対向する転動兼取付板7a及び7bに固着する。
球形積層ゴム免震球32の直径は、適宜な直径を用いることが出来るが、大きな地震設計水平変位量を用いる場合では、球形積層ゴム免震球32の中心角約57.3度(1rad)から約75度範囲内の円弧長に、地震設計水平変位量と同長を用いることを、球径の選定の目安として用いるとよい。この中心角の範囲内では大型円柱形球復元ゴム弾性体24は支障なく変形することができる。
大型円柱形球復元ゴム弾性体24の長さ(厚さ)は、上記した請求項1に記述と同様に、設計変位を変形することができる長さを有させる。
また、大型円柱形球復元ゴム弾性体24の一端側に固着した剛性板8と、他端側に固着した転動兼取付板7a及び7bとの間の固着強度を増強させるため、大型円柱形球復元ゴム弾性体24内に高強度合成樹脂製の固着増強綱索15を、図4(a)及び図4(b)同様に内蔵させ相互間を連結させて用いることができる。(図示せず。)
なお、球形積層ゴム免震球32内に筒底板5a及び5b配設して、大型円柱形球復元ゴム弾性体24や固着増強綱索15を固着して用いることができる。(図示せず。)
球形積層ゴム免震球32は、平常時には被免震物荷重を基礎盤に支持させ、小地震動時には水平変形して免震し、水平変形を超える大地震動時には球形積層ゴム免震球32が回転して転動免震に移行し、球形積層ゴム免震球32の球形がやや変形して変形免震すると共に球形積層ゴム免震球32自身の復元力により過転動を制御する。地震動終了時には球形積層ゴム免震球32自身の復元力により原位置方向に復元する。
図8(a)は、請求項10記載の免震球ユニツト12aと免震球ユニツト12bとに形成させた免震球12の展開縦断面図。図8(b)は、図8(a)のG−G部の断面平面図。
図8(a)と図8(b)を用いて説明すると、免震球12を縦2分割して、適宜な位置にそれぞれ複数の連結ボルト筒孔1を貫通させ、該ボルト筒孔1内に配設した連結ボルト2を螺着して展開した免震球ユニツト12aと免震球ユニツト12bとを合体させて免震球12を形成させる。合体と分割は適宜に行える。
比較的に大径免震球となる免震球12内に円柱形積層ゴム支承Aa及びAb等を配設固着するに際し、設置空間の形成や機器の取付加工が容易となると共に免震球12の現場施工が一段と容易となる。更に組立と分解が容易であり、保守管理が甚だ容易となる。
なお、本実施形態は、本発明の好適な実施の態様であり、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定されるものではなく、他の軽量構造物用の免震球支承装置において実施可能である。
(a) 請求項1記載の免震球内に円柱形積層ゴム支承を備えた軽量構造物用の免震球支承装置備えた軽量構造物用の免震球支承装置。(b) 図1(a)のA−A部の断面平面図。(c) 図1(a)の転動時の状態を示す縦断面図。 (a) 積層ゴム支承の他の実施形態の縦断面図。(b) 図2(a)のB−B部の平面図。(c) 図2(c)のC−C部の平面図。(e) 図2(a)内に固着増強綱索を内蔵させた他の固着実施形態の縦断面図。(f) 図2(c )内に固着増強綱索を内蔵させた更に他の固着実施形態の縦断面図。 (a) 請求項2記載の積層ゴム支承Aa及びAbの一端面から他端面間を貫通させて円筒状の復元ゴム挿入筒孔18を複数開孔し、小型円柱形球復元ゴム弾性体23を挿入した免震球支承の縦断面図。(b) 図3(a)のD−D部の断面平面図。(c)、 図3(a)の転動時の状態を示す縦断面図。 (a) 小型円柱形球復元ゴム弾性体23内に固着増強綱索15を内蔵させた他の固着実施形態の縦断面図。(b) 小型円柱形球復元ゴム弾性体23内に固着増強綱索15を内蔵させた更に他の固着実施形態の縦断面図。 (a) 請求項3記載の積層ゴム支承Aa及びAbに代えて、免震球22内に大型円柱形球復元ゴム弾性体24を備えた免震球支承の縦断面図。(b) 図5(a)のE−E部の断面平面図。(c) 図5(a)の転動時の状態を示す縦断面図。 (a) 請求項4記載の、剛性板とゴム板とを交互に複数層に接着してなる球形積層ゴム免震球32の縦断面図。(b) 図6(a)のF−F部の断面平面図。 (a) 球形積層ゴム免震球32内に大型円柱形球復元ゴム弾性体24を備えた免震球支承の縦断面図。(b) 図7(a)の転動時の状態を示す縦断面図。 (a) 請求項10記載の免震球ユニツト12aと免震球ユニツト12bとに形成させた免震球12の展開縦断面図。(b) 図8(a)のG−G部の断面平面図。
符号の説明
Aa 円柱形積層ゴム支承
Ab 円柱形積層ゴム支承
1 連結ボルト筒孔
2 連結ボルト
3 弾塑性体ダンパ
4a ほぼ円筒形の積層ゴム支承収納筒孔
4b ほぼ円筒形の積層ゴム支承収納筒孔
5a 筒底板
5b 筒底板
6 底板挿入溝
7a 転動兼取付板
7b 転動兼取付板
8 剛性板
9 中空部
10 ゴム弾性体
11 鉛直荷重支持円柱材
12 免震球
12a 免震球ユニツト
12b 免震球ユニツト
22 免震球
32 免震球
13 鉛直荷重支持球材
14 ゴム板
15 固着増強綱索
16 筒孔口
17 筒孔口補強環
18 復元ゴム挿入筒孔
19 転動板
20 被免震物下端基材
21 基礎盤上面
23 小型円柱形球復元ゴム弾性体
24 大型円柱形球復元ゴム弾性体

Claims (10)

  1. 剛性板とゴム板とを交互に複数層に接着した円柱形積層ゴム支承と、免震球とにおいて、免震球の上及び下極点を中心点にして、免震球面からそれぞれ球芯方向に、ほぼ円筒形の積層ゴム支承収納筒孔を所定の深さまで穿設し、免震球の上及び下極点の水平接線に添わせて平面な転動兼取付板をそれぞれ配設し、積層ゴム支承収納筒孔内に、被免震物荷重を支持できる直径で、円柱形積層ゴム支承を積層ゴム支承収納筒孔内壁と円柱形積層ゴム支承間に所定の間隙を設けて自在に挿入配設し、円柱形積層ゴム支承の一端面側をそれぞれ積層ゴム支承収納筒底に適宜に固着し、上及び下極点側の他端面側をそれぞれ対向する転動兼取付板に固着し、それぞれの転動兼取付板を被免震物下端基材と基礎盤上面とに螺着してなることを特長とする軽量構造物用の免震球支承装置。
  2. 円柱形積層ゴム支承の一端面の中心点を中心とする適宜な円周線上の適宜な均等間隔位置から、円筒状の復元ゴム挿入筒孔を、積層ゴムと他端面とを貫通させて開孔し、円柱形球復元ゴム弾性体を自在に挿入し、円柱形球復元ゴム弾性体の一端側をそれぞれ積層ゴム支承収納筒孔底に適宜に固着し、上及び下極点側の他端側をそれぞれ対向する転動兼取付板に固着し、円柱形積層ゴム支承の上及び下極点側の他端面側を、対向する転動兼取付板に自在に面接触させてなることを特長とする請求項1記載の軽量構造物用の免震球支承装置。
  3. 円柱形積層ゴム支承に代えて、円柱形球復元ゴム弾性体を備えたことを特長とする請求項1記載の軽量構造物用の免震球支承装置。
  4. 剛性板とゴム板とを交互に複数層に接着して球形の積層ゴム免震球に形成させてなることを特長とする球形積層ゴム免震球。
  5. 球形積層ゴム免震球の上及び下極点の水平接線に添わせて平面な転動兼取付板をそれぞれ配設し、球形積層ゴム免震球の上及び下極点を中心点とした免震球面上の適宜な円周線上から均等間隔で円筒状の復元ゴム挿入筒孔をそれぞれ所定の深さまで複数個開孔し、円柱形球復元ゴム弾性体を自在に挿入し、円柱形球復元ゴム弾性体の一端側をそれぞれ対向する復元ゴム挿入筒孔底に固着し、上及び下極点側の他端側をそれぞれ対向する転動兼取付板に固着し、球形積層ゴム免震球の上及び下極点側を対向する転動兼取付板に自在に面接触させてなる、請求項4記載の球形積層ゴム免震球を備えたことを特長とする軽量構造物用の免震球支承装置。
  6. 免震球をコンクリートで形成させたことを特長とする軽量構造物用の免震球支承装置の免震球。
  7. 請求項6記載のコンクリートでなる免震球を備えたことを特長とする請求項1から3のうち何れか一項記載の軽量構造物用の免震球支承装置。
  8. 免震球の水平直径線が接する円周線を中心にして、全円周にわたり適宜な形状で円周線から水平外方向に所定長さの弾塑性体ダンパを、適宜な均等間隔に配設固着して備えたことを特長とする軽量構造物用の免震球支承装置の免震球。
  9. 請求項8記載の弾塑性体ダンパを備えた免震球を用いたことを特長とする請求項1から7のうち何れか一項記載の軽量構造物用の免震球支承装置及び球形積層ゴム免震球。
  10. 免震球を、適宜な形状と個数に分割して免震球ユニツトで構成させ、免震球ユニツト相互間を導通する複数の連結ボルト筒孔を免震球ユニツトにそれぞれ貫通させ、該ボルト筒孔内に配設した連結ボルトを螺着して免震球を構成させることを特長とする請求項1から9のうち何れか一項記載の軽量構造物用の免震球支承装置及び球形積層ゴム免震球。
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