JP2009162165A - 圧縮機の制御装置、及び圧縮機の制御方法 - Google Patents

圧縮機の制御装置、及び圧縮機の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009162165A
JP2009162165A JP2008001708A JP2008001708A JP2009162165A JP 2009162165 A JP2009162165 A JP 2009162165A JP 2008001708 A JP2008001708 A JP 2008001708A JP 2008001708 A JP2008001708 A JP 2008001708A JP 2009162165 A JP2009162165 A JP 2009162165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
compressor
flow rate
igv
correction value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008001708A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Takeda
一浩 武多
Tadashi Kawahara
忠 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2008001708A priority Critical patent/JP2009162165A/ja
Publication of JP2009162165A publication Critical patent/JP2009162165A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

【課題】吐出されるガスの状態を微調整する。
【解決手段】圧縮機本体の流入量を制御する入口ガイドベーンと、圧縮機本体から吐出されるガスの一部を圧縮機本体の入口側に戻すリサイクルラインと、リサイクルラインの途中に設けられたリサイクル弁と、を備える圧縮機の制御装置において、圧縮機本体の吐出側圧力データPdと、圧縮機の入口側圧力データPsとに基づいて、圧縮機本体を流れるガスの理想流量データQ1を生成する理想流量データ生成部と、理想流量データQ1を、圧縮機本体を流れる流量の実測データQ2と比較する流量比較部と、前記比較結果に基づいて、入口ガイドベーンの開度を調整する第1IGV開度補正値生成部と、第1IGV開度補正値に基づいて、入口ガイドベーンの開度を調整するIGV開度調整部と、リサイクル弁の開度を、圧縮機から出力される燃料ガスの流量が要求された流量となるように調整するRCV弁開度調整部とを具備する。
【選択図】図2A

Description

本発明はガスを圧縮する圧縮機を制御する、圧縮機の制御装置及び制御方法に関する。
ガスを圧縮して、ガスタービンや生産プラントの反応器やガスタービン等に供給する、圧縮機が知られている。そのような圧縮機として、入口ガイドベーン(インレットカイドベーン;以下、IGVと記載する)を介してガスを入口から圧縮機本体に吸込み、圧縮機本体において圧縮し、吐出するものがある。ガスを要求された状態(流量、圧力、温度など)で吐出するため、制御装置が設けられる。制御装置は、例えば、要求データと実測データとに基づいて、IGVの開度などを制御する。
上述のような圧縮機として、特許文献1には、圧縮機本体の吐出側に設けられて吐出ガスの温度と圧力を計測する第1の手段と、吐出ガスの使用側に設けられて吐出ガスの温度と圧力を計測する第2の手段と、その第2の手段が検出した圧力に基づいてIGVの開度を制御する制御装置とを備えるターボ圧縮機が開示されている。
また、圧縮機のなかには、圧縮機本体から吐出されたガスの一部を分岐させる分岐ラインと、分岐ラインの途中に設けられた分岐弁を備えたものがある。分岐ラインとしては、例えば、ガスの一部を圧縮機の入口側にリサイクルするリサイクルラインや、ガスの一部を大気中に放風する放風ラインが挙げられる。以下、リサイクルラインに設けられた分岐弁を、リサイクル弁(以下、RCV)とし、放風ラインに設けられた分岐弁をBOV(Blow off Valve)とする。そのような分岐ラインを備えた圧縮機に係る技術として、特許文献2、3に記載された技術が挙げられる。
特許文献2に記載された圧縮器の制御装置は、圧縮機に対する燃料ガスの流入量を調整する流入量調整手段と、圧縮機から吐出される燃料ガスを入口側に戻すためのRCVと、圧縮機を所定の運転点で運転させるための制御操作値を設定し、その制御操作値に基づいて流入量制御手段及びRCVを制御する制御手段とを備えている。その制御手段は、制御操作値が所定値以上であるときに、その操作値の増大に伴って増加する信号を流入量調整手段の制御信号として発生する第1の制御信号発生手段と、制御操作値が所定値未満であるときに、その操作値の増大に伴って減少する信号をそのRCVの制御信号として発生する第2の制御信号発生手段と、を有する。
また、特許文献3には、供給圧力設定値と入口圧力計測値との比に応じて流量調整開下限値及びスプリット点の弁操作補正値を増加し、これに基づき圧縮機の流入量調整手段及びRCVの開度を制御することが記載されている。
特開2004−353498号 公報 特開2005−76461号 公報 特開2007−239696号 公報
分岐ライン及び分岐弁の設けられた圧縮機において、制御装置は、IGV及び分岐弁の開度を、ガスが要求された状態(吐出流量や吐出圧力)で吐出されるように制御する。
分岐弁はIGVよりも応答性に優れたものが用いられる。これは、分岐弁によりサージング状態を回避するためである。例えば、負荷遮断時等において要求される吐出圧力が著しく上昇した場合、分岐弁を急開させることで吐出圧力が減らされる。このような急開に対応するため、分岐弁に対して優れた応答性及び制御精度が要求される。これに対して、IGVは分岐弁に比べて応答性が劣る場合がある。この場合、圧力又は流量を調整するために、IGVと分岐弁とを同じように使用することができない。
現在の圧縮機の状態(入口圧力、出口圧力、流量など)が理想的な状態と大きく異なっている場合、理想的な状態に近づけるために分岐弁及びIGVの開度が大きく変更される。このとき、分岐弁の応答性がIGVよりも優れていれば、分岐弁がIGVよりも早く全開又は全閉の状態に成り易い。分岐弁が全開又は全閉の状態となった後に、未だ要求されるガスの状態に達しない場合、ガスの状態を要求された状態に制御するには、IGVの開度のみを制御するしかない。このような状態では、応答性に優れた分岐弁を利用して吐出されるガスの状態を制御することができない。すなわち、吐出ガスの状態を微調整することができない。
従って、本発明の目的は、IGVが分岐弁に比べて応答性が劣っていても、IGVによって大まかに圧縮機の状態を調整し、分岐弁によって吐出されるガスの状態を微調整することができる、圧縮機の制御装置及び制御方法を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する括弧付き符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の圧縮機の制御装置は、圧縮機本体(1)と、圧縮機本体(1)に流入するガスの流入量を制御するための入口ガイドベーン(3)と、圧縮機本体(1)から吐出されるガスを要求側装置に送る吐出ラインと、吐出ラインの途中に接続され圧縮機本体(1)から吐出されるガスの一部を分岐させる分岐ラインと、分岐ラインの途中に設けられた分岐弁と、を備える圧縮機の制御装置である。この圧縮機の制御装置は、圧縮機本体(1)の吐出側圧力データPdと、圧縮機本体(1)の入口側圧力データPsとに基づいて、圧縮機本体(1)を流れるガスの理想流量を示す理想流量データQ1を生成する理想流量データ生成部と、圧縮機本体(1)を流れる流量の理想流量データQ1を生成する理想流量データ生成部(10)と、理想流量データQ1を、圧縮機本体(1)を流れる流量の実測データQ2と比較する流量比較部(11)と、流量比較部(11)の比較結果に基づいて、入口ガイドベーン(3)の開度を調整するための第1IGV開度補正値を生成する第1IGV開度補正値生成部(12)と、その第1IGV開度補正値に基づいて、入口ガイドベーン(3)の開度を調整するIGV開度調整部(85)と、前記分岐弁の開度を、前記圧縮機から出力されるガスの流量又は圧力が設定された流量又は圧力となるように調整する分岐弁開度調整部(82)と、を具備する。
上述の構成によれば、圧縮機本体(1)を流れる流量の実測値と理想流量データQ1とに基づいて、IGV(3)の開度が調整される。IGV(3)の開度が変化すると、圧縮機本体(1)を流れるガスの流量が変化する。分岐弁開度調整部(82)は、分岐弁(6)の開度を調整し、圧縮機から出力されるガス(出口ガス)の状態(流量又は圧力)を、実測値に基づいて要求された状態となるように調整する。従って、圧縮機本体(1)を流れるガスの流量変化に応じて分岐弁(6)の開度が調整され、出口ガスの流量又は圧力が要求された流量又は圧力に保たれる。すなわち、IGV(3)の開度を調整した後に、分岐弁(6)の開度が調整される。これにより、分岐弁(6)が全閉または全開となってしまうことを防止でき、分岐弁(6)による微調整を常に行うことができる。
一観点から、その分岐ラインは、圧縮機本体(1)から吐出されるガスの一部を圧縮機本体(1)の入口側に戻すリサイクルライン(5)であることが好ましい。
他の一観点から、その分岐ラインは、圧縮機本体(1)から吐出されるガスの一部を大気中に放風する放風ライン(61)であることが好ましい。
理想流量データ生成部(10)は、Pd/Psが大きいときに大きくなるように、理想流量データQ2を生成することが好ましい。
第1IGV開度補正値生成部(81)は、Q2−Q1が、予め設定された第1流量値ΔQA以上である場合に、入口ガイドベーン(3)が閉じていくような開度に対応する第1IGV開度補正値(MV)を生成し、Q1−Q2が、予め設定された第2流量値ΔQB以上である場合に、入口ガイドベーン(3)が開いていくような開度に対応する第1IGV開度補正値(MV)を生成することが好ましい。そのΔQBは、ゼロであることがより好ましい。
上記の圧縮機の制御装置は、更に、分岐弁(6)の開度を判定する分岐弁開度判定部(30)、を具備するとき、第1IGV開度補正値生成部(81)が、分岐弁開度判定部(30)の判定結果に基づいて、第1IGV開度補正値(MV)を生成することが好ましい。
また、第1IGV開度補正値生成部(81)は、分岐弁(6)の開度が予め設定された第1開度(R1)以下である場合に、入口ガイドベーン(3)が開いていくような開度に対応する第1IGV開度補正値(MV)を生成することが好ましい。
このとき、第1IGV開度補正値生成部(81)は、Q2−Q1が第1流量値ΔQA以上であり、且つ、Q1−Q2が第2流量値ΔQB以上でないか又は分岐弁(6)の開度があらかじめ設定された第1開度R1以下でない場合に、閉指令信号を生成する。また、Q1−Q2が第2流量値ΔQB以上である場合であるか、又は、分岐弁の開度があらかじめ設定された第1開度R1以下である場合に、開指令信号を生成する。
また、第1IGV開度補正値生成部(81)は、分岐弁(6)の開度が予め設定された第2開度R2以上であり、且つ、Q2−Q1が、予め設定された第1流量値ΔQA以上である場合にのみ、入口ガイドベーン(3)が閉じていくような開度に対応する第1IGV開度補正値(MV)を生成することが好ましい。
上記の圧縮機の制御装置は、更に、圧縮機から出力される出口ガスの設定圧力データ(Pd)と設定流量データ(F)とに基づいて、入口ガイドベーン(3)の開度を調整するための第2IGV開度補正値を生成する第2IGV開度補正値生成部(83)を具備するとき、IGV開度調整部(85)は、入口ガイドベーン(3)の開度を、第1IGV開度補正値に対応する開度とその第2IGV開度補正値に対応する開度とが加算された開度となるように、調整することが好ましい。
上記の圧縮機の制御装置は、更に、圧縮機から出力される出口ガスの設定圧力データ(Pd)と設定流量データ(F)とに基づいて、入口ガイドベーン(3)の開度を調整するための第2IGV開度補正値を生成する第2IGV開度補正値生成部を具備するとき、IGV開度調整部(85)は、入口ガイドベーン(3)の開度を、その第2IGV開度補正値が予め設定された第3開度値(α)以下である場合に、第1IGV開度補正値に対応する開度となるように調整し、その第2IGV開度補正値が第3開度値(α)より大きい場合に、前記第2開度補正値に応じて増加するような開度となるように、調整することが好ましい。
本発明の圧縮機の制御方法は、圧縮機本体(1)と、圧縮機本体(1)に供給されるガスの流入量を制御するための入口ガイドベーン(3)と、圧縮機本体(1)から吐出されるガスを要求側装置に送る吐出ラインと、その吐出ラインの途中に接続され圧縮機本体(1)から吐出されるガスの一部を分岐させる分岐ラインと、その分岐ラインの途中に設けられた分岐弁と、を備える圧縮機の制御方法である。この圧縮機の制御方法は、(a);圧縮機本体(1)の吐出側圧力データPdと、圧縮機の入口側圧力データPsとに基づいて、圧縮機本体(1)を流れるガスの理想流量を示す理想流量データQ1を生成するステップと、(b);理想流量データQ1を、圧縮機本体(1)を流れる流量の実測データQ2と比較するステップと、(c);(b)ステップの比較結果に基づいて、入口ガイドベーン(3)の開度を調整するための第1IGV開度補正値(MV)を生成するステップと、(d);第1IGV開度補正値(MV)に基づいて、入口ガイドベーン(3)の開度を調整するステップと、(e);分岐弁(6)の開度を、圧縮機から出力される燃料ガスの流量(F2)又は圧力(Pd)が、設定された流量(F)又は圧力(Pd)となるように調整するステップと、を具備する。
(a)ステップは、(a−1);PdをPsで除算し、Pd/Psを計算するステップと、(a−2);Pd/Psが大きいときに理想流量が増えるように、理想流量データQ2を生成するステップと、を備えることが好ましい。
(c)ステップは、(c−1);Q2−Q1が、予め設定された第1流量値ΔQA以上である場合に、入口ガイドベーン(3)が閉じていくような開度に対応する第1IGV開度補正値を生成するステップと、(c−2);Q1−Q2が、予め設定された第2流量値ΔQB以上である場合に、入口ガイドベーン(3)が開いていくような開度に対応する前記第1IGV開度補正値を生成するステップ、を備えることが好ましい。ΔQBは、ゼロであることがより好ましい。
上記の圧縮機の制御方法であって、更に、(f);分岐弁の開度を判定するステップ、を具備する場合、(c)ステップは、(f)ステップの判定結果に基づいて第1IGV開度補正値を生成するステップ、を備えることが好ましい。
このとき、(c)ステップは、分岐弁(6)の開度が予め設定された第1開度以下である場合に、入口ガイドベーン(3)が開いていくような開度に対応する第1IGV開度補正値を生成するステップ、を備えることが好ましい。
上記の圧縮機の制御方法が、更に、(f);圧縮機から出力される出口ガスの設定圧力データと設定流量データとに基づいて、入口ガイドベーン(3)の開度を調整するための第2IGV開度補正値を生成するステップ、を具備するとき、(d)ステップは、入口ガイドベーン(3)の開度を、第1IGV開度補正値に対応する開度とその第2IGV開度補正値に対応する開度とが加算された開度となるように、調整するステップを含むことが好ましい。
上記の圧縮機の制御方法が、更に、(f);圧縮機から出力される出口ガスの設定圧力データと設定流量データとに基づいて、入口ガイドベーン(3)の開度を調整するための第2IGV開度補正値を生成するステップを具備するとき、(d)ステップは、入口ガイドベーン(3)の開度を、その第2IGV開度補正値が予め設定された第3開度値(α)以下である場合に、第1IGV開度補正値に対応する開度となるように調整し、その第2IGV開度補正値が第3開度値(α)より大きい場合に、その第2開度補正値に応じて増加するような開度となるように、調整するステップを含むことが好ましい。
本発明の圧縮システムは、上記の圧縮機の制御装置と、前記圧縮機の制御装置によって制御される圧縮機と、を具備する。
本発明によれば、IGVの応答性が分岐弁のそれに対して劣っていても、IGVによって大まかに調整を行い、分岐弁によって吐出されるガスの状態を微調整することができる、圧縮機の制御装置及び制御方法が提供される。
(第1の実施形態)
続いて、本発明の第1の実施形態について説明する。図1Aは、本実施形態に係る圧縮システムの構成を示す概略構成図である。図1Aに示されるように、この圧縮システムは、圧縮機本体1と、制御装置8と、ヘッダタンク7と、供給ライン2と、吐出ライン4と、リサイクルライン5とを備えている。供給ライン2は、ガス供給源(図示せず)からガスを圧縮機本体1に供給するためのラインであり、圧縮機本体1の入口に接続されている。吐出ライン4は、圧縮機本体1の出口に接続されている。また、吐出ライン4は、ヘッダタンク7を介してガスタービンに接続されている。リサイクルライン5は、吐出ライン4の途中と供給ライン2の途中との間を接続するように設けられている。供給ライン2の途中又は圧縮機本体1側端部には、入口ガイドベーン(IGV)3が設けられている。リサイクルライン5の途中には、リサイクル弁(RCV)6が設けられている。RCV6は、IGV3よりも応答性に優れたものが用いられている。例えば、IGV3が全閉から全開までに要する時間は10秒であるのに対し、RCVが全閉から全開までに要する時間は1秒である。なお、本実施形態の圧縮システムは、ガスタービン用途に限定されず、生産プラントなどの他の装置にガスを圧送する場合に用いることもできる。
この圧縮システムにおいて、ガスは、ガス供給源からガス供給ライン2を介して圧縮機本体1に送られる。圧縮機本体1において、ガスは圧縮され、吐出ライン4へ吐出される。吐出されたガスは、ヘッダタンク7を介してガスタンクへ送られる。また、RCV6が開いている場合、吐出されたガスの一部はリサイクルライン5を介して供給ライン2に戻される。以下の説明において、ガス供給源2から供給されるガス流量をF1、圧縮機本体1を流れるガス流量をQ、出口ガス(吐出ライン4において、リサイクルライン5との接続部分よりも下流側を流れるガス)の流量をF2、リサイクルライン5を流れるガス流量をFRCVとする。また、圧縮機本体1に供給されるガスの圧力を入口圧力Ps、出口ガスの圧力を出口圧力Pdとする。
供給ライン2には、圧縮機1に供給されるガスの圧力を計測するための入口圧力計9−1が設けられている。入口圧力計9−1は制御装置8に接続されている。入口圧力計9−1の測定結果は、入口圧力Psとして制御装置8に通知される。
吐出ライン4において、圧縮機本体1とリサイクルライン5の接続された部分との間には、圧縮機流量計9−2が設けられている。圧縮機流量計9−2は制御装置8に接続されている。圧縮機流量計9−2の測定結果は、圧縮機本体1を流れる流量Q2として、制御装置8に送られる。
また、吐出ライン4において、リサイクルライン5と接続された部分よりも下流側に、出口圧力計9−3が設けられている。出口圧力計9−3は、制御装置8に接続されている。出口圧力計9−3の測定結果は、出口圧力Pdとして、制御装置8に通知される。
また、IGV3には、IGVの開度を計測する装置が設けられている。この装置により、IGV3の開度を示すデータXoが、制御装置8に通知される。
制御装置8は、IGV3及びRCV6の開度を調整するための装置である。制御装置8は、コンピュータにインストールされたプログラムが実行されることでその機能を実現するような装置であってもよいし、複数の論理回路が組み合わされてその機能を実現するような装置であってもよい。
制御装置8は、図示しない中央監視装置に接続されており、この中央監視装置から、要求される出口ガスの設定流量F2と設定圧力Pdを取得する。制御装置8は、F2、Pd、Ps、Pd、Xo、及びQ2に基づいて、IGV3及びRCV6の開度を調整する。
制御装置8は、PI制御部分82(RCV開度調整部)と、第1IGV開度補正値制御部81と、IGV開度調整部83と、とを備えている。
PI制御部分82は、実測データと設定データとに基づいて、PI(比例・積分)処理により、RCV6の開度を調整する機能を有している。すなわち、PI制御部分82は、出口圧力Pdの実測値に基づいて、実際の出口ガスが設定圧力Pdとなるように、RCV6の開度を調整する。
第1IGV開度補正値制御部81は、IGV3の開度を調整するための補正値である、第1IGV開度補正値MVを生成する機能を実現する。第1IGV開度補正値MVは、第1IGV開度調整部84に通知される。第1IGV開度調整部84は、第1IGV開度補正値MVに基づいて、IGV3の開度を調整する。
第1IGV開度補正値制御部81は、入口側圧力データPs、出口側圧力データPD、圧縮機流量Qの実データQ2、及びIGVの開度データXoに基づいて、第1IGV開度補正値MVを生成する。なお、出口側圧力データPDとしては、出口圧力計9−3によって測定された実際の値Pdが用いられてもよいし、実際の値Pdと設定圧力Pdとがほぼ同じとみなせる場合には、Pdが用いられてもよい。本実施形態では、PDとしてPdが用いられるものとする。
図2Aは、第1IGV開度補正値制御部81の機能構成図である。第1IGV開度補正値制御部81は、理想流量データ生成部10と、流量比較器11と、第1IGV開度補正値生成部12とを備えている。
理想流量データ生成部10は、除算器13と、関数発生器14とを備えている。除算器13は、入口側圧力計9より取得した入口圧力Psを、出口圧力Pdで除算し、Pd/Psを算出する。算出されたPd/Psは、関数発生器14へ通知される。
関数発生器14は、予め設定された関数F(Q)に基づいて、Pd/Psから理想流量データQ1を生成する。理想流量データQ1は、圧縮機本体1の状態を理想状態とするために必要な流量を示すデータである。図3は、関数F(Q)を示す概念図である。図3に示されるように、関数F(Q)は、理想流量Q1を、Pd/Psに比例して増加する流量として表すような関数である。
流量比較器11は、関数発生器14より理想流量データQ1を取得すると、Q1を実際の圧縮機流量Q2と比較する。そして比較の結果を第1IGV開度補正値生成部12に通知する。具体的には、Q2−Q1が、予め設定された第1流量値ΔQA以上である場合に、その旨(Q2−Q1≧ΔQAを示す旨)を示すデータ(以下、ΔQAデータとする)を第1開度補正値生成部12に通知する。ΔQAは、0より大きい値である。また、Q1−Q2が予め設定された第2流量値ΔQB以上である場合に、その旨(Q1−Q2≧ΔQBを示す旨)を示すデータ(以下、ΔQBデータとする)を第1開度補正値生成部12に通知する。ΔQBは、0以上の値である。尚、本実施形態では、ΔQB=ゼロの場合について説明する。
第1IGV開度補正値生成部12は、流量比較器11による比較結果に基づいて、第1IGV開度補正値MVを生成する機能を実現する。第1IGV開度補正値生成部12は、第1タイマー部15、第2タイマー部16、及び計算部40を備えている。計算部40は、第1スイッチ部17、第2スイッチ部18、及びIGV操作値計算部19を備えている。
流量比較器11からΔQAデータが送られてきた場合、ΔQAデータは第1タイマー部15によりΔQA’データに変換され、第1スイッチ部17へ通知される。第1タイマー部15は、チャタリング防止のために設けられており、ΔQAデータを所定時間延長し、ΔQA’データとして第1スイッチ部17に通知する。
一方、流量比較器11からΔQBデータが送られてきた場合、そのΔQBデータは第2タイマー部16によりΔQB’データに変換され、第2スイッチ部18へ通知される。第2タイマー部16は、第1タイマー部15と同様、チャタリング防止のために設けられており、ΔQB’データを所定時間延長し、ΔQB’データとして第2スイッチ部18に通知する。
第2スイッチ部18は、ΔQB’データを受信している期間中は、開指令信号を第1スイッチ部17に供給する。その開指令信号は、開度を予め設定された一定の変化率で開方向へ変化させる旨を示す信号である。また、第2スイッチ部18は、ΔQB’データを受信していないときに、変化率ゼロ信号を第1スイッチ部17に供給する。その変化率ゼロ信号は、開度を変更しない旨を示す信号である。開指令信号及び変化率ゼロ信号は、図示しない信号生成器により生成され、第2スイッチ部18に供給される。
第1スイッチ部17は、ΔQA’データを受信している期間中は、閉指令信号を選択し、変化率信号としてIGV操作値計算部19に供給する。その閉指令信号は、開度をあら締め設定された一定の変化率で閉方向へ変化させる旨を示す信号である。一方、第1スイッチ部17は、ΔQA’データを受信していない期間中は、第2スイッチ部18から取得した信号を選択し、変化率信号としてIGV操作値計算部19に供給する。すなわち、開指令信号及び変化率ゼロ信号のいずれかをIGV操作値計算部19に供給する。閉指令信号は、図示しない信号生成器により生成され、第1スイッチ部17に供給される。
IGV操作値計算部19は、現在のIGV3の開度データXoと、第1スイッチ部17から供給された変化率信号に基づいて、積分演算処理を行い、第1IGV開度補正値MVを生成する。IGV3の開度は、この第1IGV開度補正値MVに基づいて、調整される。
次に、本実施形態の圧縮システムの動作について説明する。
図4は、圧縮機本体1を流れる流量の実測値Q2が理想流量Q1よりも、ΔQB以上少ない場合の動作を説明するための説明図である。本実施形態においてΔQB=ゼロであるので、Q1−Q2≧0、すなわち、Q1≧Q2である場合の説明図である。図4において、横軸は圧縮機本体1の流量Qを示し、縦軸はPd/Psを示している。また、図4には、IGV開度がa、b、c、及びdであるときのそれぞれについて、圧縮機流量QとPd/Psの対応関係が示されている。なお、IGV開度の大きさは、a<b<c<dの順である。また、図4にはサージラインeも示されている。
今、図4に示されるように、Pd/Psが「C」であるとする。圧縮機本体1を流れる流量がQ2であるので、IGVの開度はbであり、圧縮機本体1は図中点A1で示される運転点で運転されていることになる。
理想流量データ生成部10は、PsとPdとに基づいて、Pd/Psを算出する。更に、Pd/Psと関数F(Q)に基づいて、理想流量データQ1を算出する。流量比較器11は、実測流量Q2をQ1と比較する。ここで、上述したようにQ1≧Q2(Q1−Q2≧ΔQB)であるので、第2タイマー部16にΔQBデータが通知される。第2タイマー部16は、ΔQBデータが生成されている期間を延長してΔQB’データに変換し、第2スイッチ部18に通知する。第2スイッチ部18は、開指令信号を選択して、第1スイッチ部17に供給する。第1スイッチ部17は、ΔQA’データの通知されていない期間であるので、開指令信号を変化率信号として選択し、IGV操作値計算部19に供給する。その結果、IGV操作値計算部19は、IGV3の開度が一定の変化率で上昇していくように、第1IGV開度補正値MVを生成する。IGV3は、開度が一定の変化率で上昇していくように制御される。すなわち、IGV3の開度は、図4の開度bから開度c側へ変更されていく。
IGV3の開度が上昇すると、圧縮機本体1を流れる流量Qが増加する。このとき、PI制御部分81は、出口圧力Pdを設定圧力Pdに保持するように、RCV5の開度を調整する。説明を簡単にするために、圧縮機システムが定常運転状態であり、ガス流量F1が一定であるものとすと、出口圧力Pdを一定にするためには、出口ガス流量F2は流入ガス流量F1と等しくしなければならない(F1=F2)。ここで、圧縮機本体1の流量Qは、流量F1とリサイクルラインの流量FRCVの和で表される(Q=F1+FRCV)。従って、流量Qが増加した場合には、FRCVも増やされることになる。すなわち、PI制御部分81は、出口圧力Pdを設定圧力Pdに保持するため、RCV6の開度を増加させる。その結果、Ps/Pdは一定値に保たれ、圧縮機本体1は図4の点Bで示される状態で運転されることになる。
Q1≧Q2である場合には、まずIGV3の開度が増加され、その結果によってRCV6の開度が増加されることになる。
続いて、図5を参照して、圧縮機本体1を流れる流量の実測値Q2が、理想流量Q1よりも、ΔQA以上大きい場合における動作について説明する。すなわち、Q2−Q1≧ΔQAである場合の動作について説明する。図5には、図4と同様に、IGV開度がa、b、c、及びdであるときのそれぞれについて、圧縮機本体1の流量QとPd/Psとの関係が示されている。また、サージラインeも示されている。
今、図5に示されるように、Pd/Psが「C」で一定値(定常運転状態)であるとする。また、ガス供給源から供給されるガス流量F1も一定であるものとする。このとき、圧縮機本体1は図中点A2で示される運転点で運転されていることになる。
Q2−Q1≧ΔQAの場合、流量比較器11からは、ΔQAデータが第1タイマー部15に通知される。第1タイマー部15は、ΔQAデータをΔQA’データに変換し、第1スイッチ部17に通知する。第1スイッチ部17は、ΔQA’データの通知されている期間の間、変化率信号として閉指令信号を選択し、IGV操作値計算部19に供給する。IGV操作値計算部19は、IGVの開度が一定の変化率で閉じていくように、第1IGV開度補正値MVを生成する。その結果、IGV3の開度は、一定の変化率で減少していく。
IGV3の開度が減少すると、圧縮機本体1を流れる流量Qが減少する。このとき、PI制御部分81は、出口圧力Pdを設定圧力Pdに保持するように、RCV5の開度を調整する。上述したように、圧縮機本体1の流量Qは、F1+FRCVにより表されるので、Qが減少すれば、出口圧力PdをPdに保つためには、FRCVを減少させる必要がある。従って、PI制御部分81は、RCVの開度を減少させ、FRCVを減少させる。
すなわち、Q2−Q1≧ΔQAである場合には、IGV3の開度がまず減少され、その結果によって、RCV6の開度も減少されることになる。
一方、「Q2−Q1≧ΔQA」でもなく「Q1−Q2≧ΔQB(=0)」でもない場合、なわち実流量Q2が「Q1−ΔQB<Q2<Q1+ΔQA」の範囲である場合には、第2スイッチ部18が第1スイッチ部17へ変化率ゼロ信号を供給する。そして、第1スイッチ部17が変化率信号として、変化率ゼロ信号をIGV操作値計算部19に供給する。IGV操作値計算部19は、IGV3の開度を一定値に保つような、第1IGV開度補正値MVを生成する。制御装置8は、IGV3の開度を変化させない。この場合、PI制御部分82によって、出口ガスの圧力が要求された圧力PdとなるようにRCV6の開度が調整され、圧縮機システムの運転状態の微調整のみが行われることになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、圧縮機本体1の圧力比(Pd/Ps)に対して、これを流れるガス流量を理想流量とするために、まずIGV3の開度が調整される。RCV6の開度は、IGV3の開度が調整されて圧縮機本体1を流れるガス流量が変更された結果により、微調整されることになる。従って、IGV3を先に大まかに調整して、圧縮機本体1を理想状態に近づけて、RCV6がすぐに全閉または全開の状態になってしまい、流量又は圧力をIGV3のみで調整することになることで、制御の応答性が悪くなってしまうことを防止する。
尚、本実施形態において、図2A中の計算部40は、以下のように動作するコンピュータプログラムによっても実現可能である。図6は、このときのコンピュータプログラムの動作を説明するための説明図であり、ΔQA’データ、ΔQB’データ、及び第1IGV補正値MVのタイミングチャートを示している。図6に示されるように、計算部40は、ΔQB’データが生成されているとき(ON状態)に、一定の変化率で上昇していくようにMVを生成する。また、ΔQA’データが生成されている時(ON状態)に、一定の変化率で減少していくような値でMVを生成する。また、ΔQA’データとΔQB’データとの双方が生成されているときには、一定の変化率で上昇していくようにMVを生成する。このように計算部40がプログラムされていることによっても、本実施形態で述べた作用を奏することができる。
また、本実施形態においては、分岐ラインとしてリサイクルラインが用いられる圧縮機について説明したが、分岐ラインとして他のラインが用いられる場合についても同様に本発明を適用できる。図1Bは、本実施形態の変形例を示す機能構成図である。この変形例において、吐出ライン4の途中には、放風ライン61が接続されている。放風ライン61は、サイレンサー63を介して大気中に吐出ガスの一部を放風するように設けられている。放風ライン61の途中には、分岐弁としてBOV(Blow off Valve)が設けられている。BOVの開度は、本実施形態で述べたPI制御部分82により、制御される。このような構成としても、本実施形態で述べたのと同様の作用を奏することができる。
また、本実施形態における第1開度補正値生成部12は、上述した例に限定されない。図2Bは、本実施形態における他の変形例を示す構成図である。第1開度補正値生成部12は、図2Bに示されるような構成としてもよい。この変形例において、第1開度補正値生成部12は、PI制御部分51と、ヒステリシス演算部52とを備えている。流量比較器11は、PI制御部分51に、理想流量データQ1と実流量データQ2との差を示すΔQを通知する。PI制御部分51では、このΔQに基づいて、比例・積分処理によってΔQをゼロにするようなIGV開度補正値(MV’)を生成し、ヒステリシス演算部52に通知する。ヒステリシス演算部52では、IGV3の開閉動作におけるヒステリシス特性を考慮してMV’の演算を行い、第1IGV開度補正値(MV)を生成する。このような構成としても、本実施形態で述べたのと同様の作用を奏することができる。また、IGV3の開度を、PI制御部分52によってスムーズに理想流量を与える開度に近づけることができる。また、ヒステリシス演算部5によって、IGV3の開閉動作におけるヒステリシス特性を考慮した制御を行うことができる。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。本実施形態においては、第1の実施形態に対して、第1開度補正値制御部81の構成が更に工夫されている。図7Aは、本実施形態における第1開度補正値制御部81の機能構成図である。第1の実施形態に対して、RCV開度判定部30が追加されている。また、第1IGV開度補正値生成部12において、OR論理部29が追加されている。これらの点以外は、第1の実施形態と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
RCV開度判定部30は、比較器31を備えている。比較器31には、RCV6の実際の開度R0が入力されるように構成されている。比較器31は、R0を、予め設定された第1開度R1と比較する。第1開度R1は、RCV6の開度を全閉とならないような範囲に保つための基準値である。すなわち、RCV6の開度がR1より大きければ全閉となる危険性が十分にすくない。比較器31は、比較の結果、R0≦R1であれば、その旨を示すデータ(以下、R1データと記載する)を第1IGV開度補正値生成部12のOR論理部29に通知する。OR論理部29は、流量比較器11からΔQBデータが通知されているときか、又は、RCV開度判定部30からR1データが通知されているときに、第2ΔQBデータを生成して第2タイマー部16に通知する。第2タイマー部16は、第1の実施形態と同様に、第2ΔQBデータを延長してΔQB’データに変換し、第2スイッチ部18に通知する。その結果、開指令信号が第1スイッチ部17を介してIGV操作値計算部19に供給され、IGV3の開度が一定変化率で上げられる。
本実施形態によれば、実際のRCV6の開度R0が予め設定された第1開度R1以下である場合でも、IGV3の開度が上げられる。その結果、PI制御部分82によってRCV6の開度も上げられる。従って、RCV6は、第1開度R1よりも閉じた状態になりづらくなる。その結果、RCV6が全閉となり難くなり、より確実にRCV6を微調整用途として使用することができるようになる。
図7Bは、本実施形態の変形例を示している。本実施形態において、RCV開度判定部30及び第1IGV開度補正値生成部12は、図7Bのような構成とすることもできる。図7Bに示される変形例において、RCV開度判定部30は、PI制御部30−1を備えている。また、第1IGV開度補正値生成部12は、PI制御部71と、加算器72−1とを備えている。RCV開度判定部30では、PI制御部30−1が、実際のRCV6の開度R0と、第1開度R1との差(ΔR=R0−R1)に基づいてPI処理を行い、RCV6の開度を第1開度R1よりも大きい値に保つために必要なIGV3の操作値(MV−1)を算出する。算出された操作値MV−1は、加算器72に入力される。一方、第1IGV開度補正値生成部12においては、流量比較器11からQ2とQ1との差を示すΔQがPI制御部71に入力される。PI制御部71では、PI処理により、ΔQをゼロにするのに必要なIGV3の操作値(MV−2)が算出される。操作値MV−2は、加算器72に入力される。加算器72では、MV−1とMV−2とを加算して、第1IGV開度補正値(MV)を生成する。このように構成しても、本実施形態で述べたのと同様に、RCV6の開度が第1開度R1を下回ることを防止することができる。
また、図7Bに示される変形例において、PI制御部30−1を関数発生器30−2に置き換えてもよい。また、加算器72−1を高位選択器72−2に置き換えてもよい。図7Cは、PI制御部30−1及び加算器72−1を置き換えた場合の構成例を示している。関数発生器30−2は、R0が増加するに伴い直線的に減少するような関数により、操作値MV−1を算出する。高位選択器72−2は、操作値MV−1と操作値MV−2とを比較して、大きいほうの操作値を第1IGV開度補正値MVとして選択する。このように構成しても、本実施形態で述べたのと同様に、RCV6の開度が第1開度R1を下回ることを防止することができる。
(第3の実施形態)
続いて、第3の実施形態について説明する。実施形態においては、第2の実施形態に対して、第1開度補正値制御部81の構成が更に工夫されている。図8は、本実施形態における第1開度補正値制御部81の機能構成図である。第1IGV開度補正値生成部12において、NOT論理部32及びAND論理部33が追加されている。これらの点以外は、第2の実施形態と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、第2ΔQBデータが、NOT論理部32にも通知される。NOT論理部32は、第2ΔQBデータが通知されている期間の間、NOTデータを生成して、AND論理部33に通知する。AND論理部33は、流量比較器11と第1タイマー部15との間に設けられている。AND論理部33は、NOTデータが通知されていないときにのみ、流量比較器11からのΔQAデータを第1タイマー部15に通知する。
本実施形態によれば、第2ΔQBデータが通知されている期間の間は、ΔQAデータが第1タイマー部15を介して第1スイッチ部17に供給されてしまうことはない。第2の実施形態においては、第2ΔQBデータの生成により、開指令信号が第1スイッチ部17に通知されている場合に、ΔQAデータが通知されていると、第1スイッチ部17は開指令信号を無視して閉指令信号を変化率信号として選択してしまう可能性がある。本実施形態によれば、第2ΔQBデータが通知されている期間にΔQAデータが発生したとしても、AND論理部33においてΔQAデータが遮断される。従って、第1スイッチ部17が、開指令信号を無視して閉指令信号を変化率信号として選択してしまうことはない。第2の実施形態と比較して、より確実に、IGV3の制御を行うことができる。
(第4の実施形態)
続いて、第4の実施形態について説明する。実施形態においては、第2の実施形態に対して、第1開度補正値制御部81の構成が更に工夫されている。図9は、本実施形態における第1開度補正値制御部81の機能構成図である。第2の実施形態に対して、第1IGV開度補正値生成部12において、OR論理部29及びAND論理部33が追加されている。これらの点以外は、第2の実施形態と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、RCV開度判定部30より、R0≦R1であるときに「R1データ」がOR論理部29に通知される。また、R0が予め設定された第2開度R2以上であったとき(R0≧R2)に、比較器31から「R2データ」がAND論理部33に供給される。第2開度R2は、RCV6の開度が一定開度以上であることを確認するための基準値である。すなわち、RCV6の開度がR2より大きければ、IGVを閉じても、RCV6が全閉にはならない。第2開度R2は、第1開度R1よりも大きな値に設定される。OR論理部29では、流量比較器11からΔQBデータが通知されているか、又は、RCV開度判定部30から「R1データ」が通知されている期間に、第2ΔQBデータを第2タイマー部16に通知する。一方、AND論理部33は、流量比較器11からΔQAデータが通知されており、且つ、RCV開度判定部30より「R2データ」が通知されているときに、ΔQAデータを第1タイマー部15へ通知する。
本実施形態によれば、第2の実施形態と同様に、実際のRCV6の開度R0が予め設定された第2開度R2以下である場合でも、IGV3の開度が上げられる。また、ΔQAデータは、RCV6の開度R0が一定値R2以上のときにのみ、第1スイッチ部17側へ通知される。従って、ΔQAデータとΔQBデータの双方が同時にスイッチ部17、18側へ通知されてしまうことが防止できる。これにより、より確実にIGV3の制御を行うことができる。
(第5の実施形態)
続いて、第5の実施形態について説明する。図10は、本実施形態における制御装置8の機能構成図である。本実施形態では、既述の実施形態に対して、PI制御部分82の構成が更に追加されている。また、制御装置8に、加算器28(IGV開度調節部85)が追加されている。また、IGV3の開度が、第1IGV開度補正値生成部81により生成されたMVだけでなく、第2IGV開度補正値生成部83により生成されたMV6にも基づいて、制御される。第1IGV開度補正値生成部81により生成されたMVは、加算器28に入力される。
制御装置8のPI制御部分82は、第2IGV開度補正値生成部83と、RCV調整部分84とを更に備えている。
第2IGV開度補正値生成部83は、圧力調節器20と、加算器21と、関数発生器22と、関数発生器23とを備えている。また、RCV開度調整部分84は、関数発生器24、関数発生器25を備えている。
関数発生器22は、負荷指令部より指令された出力指令を予め設定された関数に基づいて、弁の開度の操作値MV0に変換する。操作値MV0は、加算器21に通知される。ここでの出力指令は、吐出ガスの要求流量F2を含んだ指令である。
圧力調節器20は、設定圧力Pdと実際の出口圧力Pdとに基づいて、PI処理を行い、操作値MV1を生成する。操作値MV1は、加算器21に通知される。
加算器21は、操作値MV1とMV0とを加算して、操作値MV2を生成する。操作値MV2は、関数発生器23及び関数発生器24の双方に入力される。
第2IGV開度補正値生成部83では、関数発生器23において、MV2に基づいて操作値MV6を生成する。MV6は、例えば、MV2が50%より小さい場合にはIGV開度を予め設定された最小開度に保ち、MV2が50%以上の場合にはMV2の増加に伴いIGV開度が増加するように、生成される。生成された操作値MV6は、加算器28に入力される。
一方、RCV調整部分84では、関数発生器24において、MV2が操作値MV3に変換される。操作値MV3は、例えば、MV2が50%になるまではRCV開度を直線的に100%から0%まで減少させ、MV0が50%以上の時にはRCV開度を0%に保持させるように、生成される。生成されたMV3は、高位選択部27に入力される。
また、RCV調整部分84では、関数発生器25において、IGV3の実際の開度I0に基づいて、アンチサージのための流量値Q3が生成される。流量値Q3は、流量調節器26に入力される。流量調節器26は、流量値Q3を実際の流量Q2と比較し、Q3とQ2との偏差に対応する操作値MV4を生成する。MV4は、高位選択部27に入力される。高位選択部27は、MV3とMV4とのうちの大きいほうの操作値を、操作値MV5として選択し、このMV5に基づいて、RCV弁の開度を調整する。
一方、第11GV開度補正値生成部81で生成された操作値MVは、加算器28に入力される。加算器28は、関数発生器23より取得したMV6と、第1IGV開度補正値生成部81より取得したMVを加算し、「MV+MV6」に基づいて、IGV3の開度を調整する。
本実施形態によれば、第1IGV開度補正値生成部81で生成された補正値MVに加えて、別の制御系(第2IGV開度補正値生成部83)で生成された補正値MV2をも考慮に入れて、IGV3の開度が調整される。本実施形態のように、第1IGV開度補正値生成部81で生成された補正値MVは、単独でIGV3の開度調整に用いられるのみでなく、他の制御系で生成された補正値と組み合わせて用いられることもできる。
(第6の実施形態)
続いて、第6の実施形態について説明する。図11は、本実施形態の制御装置8の機能構成図である。本実施形態は、第5の実施形態と異なり、第1開度補正値MVが関数発生器23に入力される。そして、関数発生器23(IGV開度調整部85)において、加算器21から入力されたMV2と第1IGV開度補正値生成部81から入力されたMVとに基づいて、補正値MV6が生成され、MV6に基づいてIGV3の開度が調整される。従って、本実施形態においては、関数発生器23は第2IGV開度補正値生成部83に含まれず、IGV開度調節部として機能すると捉えることができる。その他の点については、第5の実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図12Aは、関数発生器23の動作を説明するためのグラフである。図12Aに示されるグラフは、横軸にMV2、縦軸が出力される操作値MV6を示している。図12Aに示されるように、MV2がある値α(図11Aでは50%)よりも小さい場合には、MV6として、MVが出力される。一方、MV2がその値αよりも大きい場合には、MV6として、MV2の増加に伴い増加するような値が出力される。図12Bは、そのような関数発生器23の具体的な構成例を示している。図12Bに示される例では、関数発生器23が、関数発生器部分23−1と、関数発生器部分23−2と、高位選択部分23−3とを備えている。関数発生器部分23−1は、MVとMV2とに基づき、図12Cに示されるような関数により、Y1の値を高位選択部分23−3に出力する。図12Cに示される関数は、下記式1で表される。
(式1);Y1=MV
一方、関数発生器部分23−2は、MVとMV2とに基づき、図12Dに示されるような関数により、Y2を高位選択部分23−3に出力する。図12Dに示されるような関数は、下記式2で表される。
(式2);Y2=(100−MV)×(MV2−α)/(100−α)+MV
高位選択部分23−3は、Y1とY2とのうち、高い方の値を操作値MV6として選択する。選択された値MV6により、IGV3の開度が調整される。
本実施形態のような構成としても、第1IGV開度補正値生成部81で生成された補正値MVは単独でIGVの開度調整に用いられるのみでなく、他の制御系で生成された補正値と組み合わせて用いられる。
以上、第1〜6の実施形態について説明した。尚、これらの実施形態は、それぞれが単独で用いられるものではなく、矛盾のない範囲内で組み合わせて用いることができる。
第1の実施形態の圧縮システムの機能構成図である。 第1の実施形態の圧縮システムの変形例を示す機能構成図である。 第1の実施形態の制御装置の機能構成図である。 第1の実施形態の制御装置の変形例の機能構成図である。 関数F(Q)を説明するためのグラフである。 第1の実施形態の制御装置の動作を説明するためのグラフである。 第1の実施形態の制御装置の動作を説明するためのグラフである。 第1の実施形態の制御装置の他の形態における動作を説明するためのタイミングチャートである。 第2の実施形態の制御装置の機能構成図である。 第2の実施形態の制御装置の変形例を示す機能構成図である。 第2の実施形態の制御装置の変形例を示す機能構成図である。 第3の実施形態の制御装置の機能構成図である。 第4の実施形態の制御装置の機能構成図である。 第5の実施形態の制御装置の機能構成図である。 第6の実施形態の制御装置の機能構成図である。 第6の実施形態における関数発生器の動作を説明するためのグラフである。 第6の実施形態における関数発生器の機能構成図である。 第6の実施形態における関数発生器の動作を説明するためのグラフである。 第6の実施形態における関数発生器の動作を説明するためのグラフである。
符号の説明
1 圧縮機本体
2 供給ライン
3 入口ガイドベーン
4 吐出ライン
5 リサイクルライン
6 リサイクル弁
7 ヘッダタンク
8 制御装置
9−1 入口圧力計
9−2 圧縮機流量計
9−3 出口圧力計
10 理想流量データ生成部
11 流量比較器
12 第1IGV開度補正値生成部
13 除算器
14 関数発生器
15 第1タイマー部
16 第2タイマー部
17 第1スイッチ部
18 第2スイッチ部
19 IGV操作値計算部
20 流量調節器
21 加算器
22 関数発生器
23 関数発生器
24 関数発生器
25 関数発生器
26 流量調節器
27 高位選択部
28 加算器
29 OR論理部
30 RCV開度判定部
31 比較器
32 NOT論理部
33 AND論理部
40 計算部
51 PI制御部
52 ヒステリシス演算部
71 PI制御部
72−1 加算器
72−2 高位選択部
81 第1IGV開度補正値制御部
82 PI制御部分
83 第2IGV開度補正値生成部
84 RCV開度調整部分
85 IGV開度調整部

Claims (21)

  1. 圧縮機本体と、前記圧縮機本体に流入するガスの流入量を制御するための入口ガイドベーンと、前記圧縮機本体から吐出されるガスを要求側装置に送る吐出ラインと、前記吐出ラインの途中に接続され前記圧縮機本体から吐出されるガスの一部を分岐させる分岐ラインと、前記分岐ラインの途中に設けられた分岐弁と、を備える圧縮機の制御装置であって、
    前記圧縮機本体の吐出側圧力データPdと、前記圧縮機の入口側圧力データPsとに基づいて、前記圧縮機本体を流れるガスの理想流量データQ1を生成する理想流量データ生成部と、
    前記理想流量データQ1を、前記圧縮機本体の実測流量データQ2と比較する流量比較部と、
    前記流量比較部の比較結果に基づいて、前記入口ガイドベーンの開度を調整するための第1IGV開度補正値を生成する第1IGV開度補正値生成部と、
    前記第1IGV開度補正値に基づいて、前記入口ガイドベーンの開度を調整するIGV開度調整部と、
    前記分岐弁の開度を、前記圧縮機から出力されるガスの流量又は圧力が設定された流量又は圧力となるように調整する分岐弁開度調整部と、
    を具備する
    圧縮機の制御装置。
  2. 請求項1に記載された圧縮機の制御装置であって、
    前記分岐ラインは、前記圧縮機本体から吐出されるガスの一部を前記圧縮機本体の入口側に戻すリサイクルラインである
    圧縮機の制御装置。
  3. 請求項1に記載された圧縮機の制御装置であって、
    前記分岐ラインは、前記圧縮機本体から吐出されるガスの一部を大気中に放風する放風ラインである
    圧縮機の制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された圧縮機の制御装置であって、
    前記理想流量データ生成部は、前記Pd/前記Psが大きいときに大きくなるように、前記理想流量データQ2を生成する
    圧縮機の制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された圧縮機の制御装置であって、
    前記第1IGV開度補正値生成部は、
    前記Q2−前記Q1が、予め設定された第1流量値ΔQA以上である場合に、前記入口ガイドベーンが閉じていくような開度に対応する前記第1IGV開度補正値を生成し、
    前記Q1−前記Q2が、予め設定された第2流量値ΔQB以上である場合に、前記入口ガイドベーンが開いていくような開度に対応する前記第1IGV開度補正値を生成する
    圧縮機の制御装置。
  6. 請求項5に記載された圧縮機の制御装置であって、
    前記ΔQBは、ゼロである
    圧縮機の制御装置。
  7. 請求項5又は6に記載された圧縮機の制御装置であって、
    更に、
    前記分岐弁の開度を判定する分岐弁開度判定部、
    を具備し、
    前記第1IGV開度補正値生成部は、前記分岐弁開度判定部の判定結果に基づいて、前記第1IGV開度補正値を生成する
    圧縮機の制御装置。
  8. 請求項7に記載された圧縮機の制御装置であって、
    前記第1IGV開度補正値生成部は、前記分岐弁の開度が予め設定された第1開度以下である場合に、前記入口ガイドベーンが開いていくような開度に対応する前記第1IGV開度補正値を生成する
    圧縮機の制御装置。
  9. 請求項7に記載された圧縮機の制御装置であって、
    前記第1IGV開度補正値生成部は、
    前記Q2−前記Q1が前記第1流量値ΔQA以上であり、前記Q1−前記Q2が前記第2流量値ΔQB以上でなく、前記RCVの開度があらかじめ設定された第1開度以下でない場合に、閉指令信号を生成し、
    前記Q1−前記Q2が前記第2流量値ΔQB以上である場合であるか、又は、前記RCVの開度があらかじめ設定された第1開度以下である場合に、開指令信号を生成する
    圧縮機の制御装置。
  10. 請求項7に記載された圧縮機の制御装置であって、
    前記第1IGV開度補正値生成部は、前記分岐弁の開度が予め設定された第2開度以上であり、且つ、前記Q2−前記Q1が、予め設定された第1流量値ΔQA以上である場合に、前記入口ガイドベーンが閉じていくような開度に対応する前記第1IGV開度補正値を生成する
    圧縮機の制御装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載された圧縮機の制御装置であって、
    更に、
    前記圧縮機から出力される出口ガスの設定圧力データと設定流量データとに基づいて、前記入口ガイドベーンの開度を調整するための第2IGV開度補正値を生成する第2IGV開度補正値生成部
    を具備し、
    前記IGV開度調整部は、前記入口ガイドベーンの開度を、前記第1IGV開度補正値に対応する開度と前記第2IGV開度補正値に対応する開度とが加算された開度となるように、調整する
    圧縮機の制御装置。
  12. 請求項1乃至10のいずれかに記載された圧縮機の制御装置であって、
    更に、
    前記圧縮機から出力される出口ガスの設定圧力データと設定流量データとに基づいて、前記入口ガイドベーンの開度を調整するための第2IGV開度補正値を生成する第2IGV開度補正値生成部
    を具備し、
    前記IGV開度調整部は、前記入口ガイドベーンの開度を、前記第2IGV開度補正値が予め設定された第3開度値以下である場合に、前記第1IGV開度補正値に対応する開度となるように調整し、前記第2IGV開度補正値が前記第3開度値より大きい場合に、前記第2開度補正値に応じて増加するような開度となるように、調整する
    圧縮機の制御装置。
  13. 圧縮機本体と、前記圧縮機本体に流入するガスの流入量を制御するための入口ガイドベーンと、前記圧縮機本体から吐出されるガスを要求側装置に送る吐出ラインと、前記吐出ラインの途中に接続され前記圧縮機本体から吐出されるガスの一部を分岐させる分岐ラインと、前記分岐ラインの途中に設けられた分岐弁と、を備える圧縮機の制御方法であって、
    (a)前記圧縮機本体の吐出側圧力データPdと、前記圧縮機の入口側圧力データPsとに基づいて、前記圧縮機本体を流れるガスの理想流量データQ1を生成するステップと、
    (b)前記理想流量データQ1を、前記圧縮機本体の実測流量データQ2と比較するステップと、
    (c)前記(b)ステップの比較結果に基づいて、前記入口ガイドベーンの開度を調整するための第1IGV開度補正値を生成するステップと、
    (d)前記第1IGV開度補正値に基づいて、前記入口ガイドベーンの開度を調整するステップと、
    (e)前記分岐弁の開度を、前記圧縮機から出力されるガスの流量又は圧力が、設定された流量又は圧力となるように調整するステップと、
    を具備する
    圧縮機の制御方法。
  14. 請求項13に記載された圧縮機の制御方法であって、
    前記(a)ステップは、
    (a−1)前記Pdを前記Psで除算し、Pd/Psを計算するステップと、
    (a−2)前記Pd/Psが大きいときに理想流量が増えるように、前記理想流量データQ2を生成するステップと、を備える
    圧縮機の制御方法。
  15. 請求項13又は14に記載された圧縮機の制御方法であって、
    前記(c)ステップは、
    (c−1)前記Q2−前記Q1が、予め設定された第1流量値ΔQA以上である場合に、前記入口ガイドベーンが閉じていくような開度に対応する前記第1IGV開度補正値を生成するステップと、
    (c−2)前記Q1−前記Q2が、予め設定された第2流量値ΔQB以上である場合に、前記入口ガイドベーンが開いていくような開度に対応する前記第1IGV開度補正値を生成するステップ、を備える
    圧縮機の制御方法。
  16. 請求項15に記載された圧縮機の制御方法であって、
    前記ΔQBは、ゼロである
    圧縮機の制御方法。
  17. 請求項13乃至16のいずれかに記載された圧縮機の制御方法であって、
    更に、
    (f)前記分岐弁の開度を判定するステップ、
    を具備し、
    前記(c)ステップは、前記(f)ステップの判定結果に基づいて前記第1IGV開度補正値を生成するステップ、を備える
    圧縮機の制御方法。
  18. 請求項17に記載された圧縮機の制御方法であって、
    前記(c)ステップは、前記分岐弁の開度が予め設定された第1開度以下である場合に、前記入口ガイドベーンが開いていくような開度に対応する前記第1IGV開度補正値を生成するステップ、を備える
    圧縮機の制御方法。
  19. 請求項13乃至18のいずれかに記載された圧縮機の制御方法であって、
    更に、
    (f)前記圧縮機から出力される出口ガスの設定圧力データと設定流量データとに基づいて、前記入口ガイドベーンの開度を調整するための第2IGV開度補正値を生成するステップ、を具備し、
    前記(d)ステップは、前記入口ガイドベーンの開度を、前記第1IGV開度補正値に対応する開度と前記第2IGV開度補正値に対応する開度とが加算された開度となるように、調整するステップを含む
    圧縮機の制御方法。
  20. 請求項11乃至16のいずれかに記載された圧縮機の制御方法であって、
    更に、
    (f)前記圧縮機から出力される出口ガスの設定圧力データと設定流量データとに基づいて、前記入口ガイドベーンの開度を調整するための第2IGV開度補正値を生成するステップを具備し、
    前記(d)ステップは、前記入口ガイドベーンの開度を、前記第2IGV開度補正値が予め設定された第3開度値以下である場合に、前記第1IGV開度補正値に対応する開度となるように調整し、前記第2IGV開度補正値が前記第3開度値より大きい場合に、前記第2開度補正値に応じて増加するような開度となるように、調整するステップを含む
    圧縮機の制御方法。
  21. 請求項1乃至12のいずれかに記載された圧縮機の制御装置と、
    前記圧縮機の制御装置によって制御される圧縮機と、
    を具備する
    圧縮システム。
JP2008001708A 2008-01-08 2008-01-08 圧縮機の制御装置、及び圧縮機の制御方法 Withdrawn JP2009162165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008001708A JP2009162165A (ja) 2008-01-08 2008-01-08 圧縮機の制御装置、及び圧縮機の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008001708A JP2009162165A (ja) 2008-01-08 2008-01-08 圧縮機の制御装置、及び圧縮機の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009162165A true JP2009162165A (ja) 2009-07-23

Family

ID=40965043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008001708A Withdrawn JP2009162165A (ja) 2008-01-08 2008-01-08 圧縮機の制御装置、及び圧縮機の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009162165A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013021664A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 三菱重工コンプレッサ株式会社 遠心圧縮機
KR20170143056A (ko) * 2016-06-17 2017-12-29 현대중공업 주식회사 병렬식 가스 압축기 시스템의 안티서지밸브 제어 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013021664A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 三菱重工コンプレッサ株式会社 遠心圧縮機
US9714658B2 (en) 2011-08-05 2017-07-25 Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation Centrifugal compressor
KR20170143056A (ko) * 2016-06-17 2017-12-29 현대중공업 주식회사 병렬식 가스 압축기 시스템의 안티서지밸브 제어 방법
KR102132057B1 (ko) 2016-06-17 2020-07-09 한국조선해양 주식회사 병렬식 가스 압축기 시스템의 안티서지밸브 제어 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6166482B2 (ja) 圧縮機制御装置、圧縮機制御システム及び圧縮機制御方法
US7556473B2 (en) Control unit for compressor
JP5495938B2 (ja) ガスタービン燃料の制御機構及びガスタービン
JP6140899B2 (ja) 制御装置及び制御方法
JP5868671B2 (ja) 弁制御装置、ガスタービン、及び弁制御方法
EP2822071B1 (en) Fuel cell system
US11773789B2 (en) Flow volume ratio calculation device, control device equipped with same, gas turbine plant equipped with this control device, flow volume ratio calculation method, and fuel line control method
EP3078837B1 (en) Control device and control method
KR20180005934A (ko) 압축기 제어 시스템 및 압축기의 제어 방법
JP2013170573A (ja) 圧縮機制御装置及びその制御方法、圧縮機システム
CN108779715B (zh) 燃气轮机的控制装置以及燃气轮机的控制方法
JP2009162165A (ja) 圧縮機の制御装置、及び圧縮機の制御方法
KR20170033236A (ko) 유량 제어기의 출력 유량을 구하는 방법
JP2011256788A (ja) ガスタービン
JP2019049234A (ja) 蒸気タービン発電機の抽気制御方法及びその制御装置
JP2006170194A (ja) 圧縮機の制御装置及びこれを有するガスタービン発電プラント
JP5760373B2 (ja) 混合ガス製造装置及び混合ガス製造方法
JP6763801B2 (ja) 制御装置、気体圧縮システム、制御方法およびプログラム
JP6450990B2 (ja) 圧縮機設備、これを備えるガスタービンプラント、及び圧縮機設備の制御方法
JP2017174073A (ja) ポジショナ
JP6413145B2 (ja) ガスタービン設備、その制御装置、及びガスタービン設備の制御方法
JP2008217247A (ja) 給水ポンプ過流量防止装置
JP2010203307A (ja) ガスタービン制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110405