JP2009162095A - 自動2輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスの集中を図り、低重心化でき、かつ最適配置にスペース効率よく吸気系部品を配置して装置のコンパクト化を図る。
【解決手段】燃料タンク7の下方に後傾シリンダ10を配置し、その前方に配置したラジエタ12との間に吸気ダクト13の本体部50を収容する。吸気ダクト13は本体部50の上部を燃料タンク7の底面7aにて車体フレーム5上へ固定され、かつ内蔵した吸気ファンネル15及びスロットルボデイ16により吸気ポート17へ吸気する。吸気ダクト13は本体部50の前面に設けた窓穴へリッド部が着脱自在であり、一体のダクト部はラジエタ12の上に配置され、導風口14はラジエタ12の前方へ出て走行風を取り込む。
【選択図】図2

Description

この発明は自動2輪車、特にマスの集中及び低重心化並びにコンパクト化を図ることのできる吸気系部品を備えたものに関する。
なお、本願において、上下・前後・左右とは車体について進行方向前方に向かった状態を基準とする。また、内方とは車体中心側、外方とはその反対側をいう。さらにシリンダの後傾とは上下方向において、シリンダの上方が車体後方へ傾くように傾斜する状態をいう。
前後V型エンジンを採用した自動2輪車において、前気筒側の排気管を前気筒からその前方を通って下方へ延ばし、クランクケース下方へ回り込ませ、後気筒からその後方を通って下方へ延ばした後気筒側の排気管とエンジン後方で集合させて、マフラーへ接続し、このマフラーを後輪の側方を通ってその上方へ延ばすとともに、前後気筒間のVバンク側から吸気するようにしたものがある(特許文献1参照)。
また、前傾エンジンのシリンダ前面から前方へ出る排気管をシリンダ前方を通って下方へ延ばし、エンジン下方へ回り込ませ、クランクケース後部下方に配置したマフラーへ接続し、シリンダの背面にて斜め後上方から吸気するように構成したものもある(特許文献2参照)。
特許第2722097号公報 特許第3962012号公報
従来例のように、シリンダの上方にエアクリーナを配置する構造にすると、吸気系部品がシリンダ上方へ配置することになり、マスの集中及び低重心化を図りにくくなる。また、吸気系部品を最適配置し、車体をコンパクト化すること、並びにラジエタの排熱をエンジンへ当たらないように遮熱する場合には特別な部材を用意しなければならない。そこで本願発明はこのような課題の解決を目的とする。
上記課題を解決するため自動2輪車に係る請求項1の発明は、前後輪間にエンジンを配置し、シリンダの前後に吸気系部品及び排気系部品をそれぞれ接続した自動2輪車において、
前記シリンダの前方にラジエータを配置し、
シリンダを後傾させ、かつ吸気ポートをシリンダの前方に、排気ポートをシリンダの後方に設け、
前記吸気系部品を前記シリンダの前方で、かつラジエータの後方に配置したことを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記吸気系部品は、車両前方からの空気を取り入れ、吸気ポートから空気をエンジン内に取り込む吸気ボックスであり、この吸気ボックス内にはエアフィルタが配置され、このエアフィルタは平面視前方に向けて略V字形としたことを特徴とする。
請求項3の発明は上記請求項2において、前記ラジエータ上方に前記吸気ボックスへ接続されるダクトを設け、このダクトにラジエータを車体に支持するためのステーを貫通させたことを特徴とする。
請求項4の発明は上記請求項1において、前記ラジエータと前記シリンダは側面視略V字形をなし、この略V字形の空間内に前記吸気系部品を配置したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前記シリンダの前方にラジエータを配置し、シリンダを後傾させ、かつ吸気ポートをシリンダの前方に、排気ポートをシリンダの後方に設けることにより、吸気系部品をシリンダの前方で、かつラジエータの後方に配置したので、吸気系部品をシリンダの前方かつその近傍へ集中配置できることになる。このため、従来のように吸気系部品をシリンダの上方や後方へ配置する場合と比べて、マスの集中及び低重心化を図ることができ、吸気系部品の最適配置を実現して車両全体のコンパクト化を図ることができる。しかもシリンダとラジエタとの間に吸気系部品を配置したので、ラジエタからの廃熱を吸気系部品が遮ることにより、エンジンに直接当たらないように配置でき、遮熱のための特別な部材を不要にできる。
請求項2の発明によれば、吸気系部品である吸気ボックス内にエアフィルタを配置し、かつこのエアフィルタを平面視前方に向けて略V字形としたので、
吸気ポートまでの距離を確保でき、ダーティサイドの通路長を十分に確保できる。
請求項3の発明によれば、ラジエータ上方に吸気ボックスへ接続されるダクトを設け、このダクトにラジエータを車体に支持するためのステーを貫通させたので、ラジエータ上方にダクトを配置して吸気ボックスとラジエタを近接配置したにもかかわらず、ダクトに邪魔されることなくラジエータの上部を車体に支持することが可能になる。
請求項4の発明によれば、ラジエータとシリンダを側面視略V字形をなすように配置して略V字形の空間を形成し、ここに吸気系部品を配置したので、ラジエータとシリンダの間に吸気系部品を効率よく収容配置できる。
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1はこの自動2輪車の車体カバーを装着した状態における外観側面図、図2は車体カバー等の外観部品の一部を仮想線にして示す車体要部の側面図である。これらの図において、1は前輪であり、フロントフォーク2を介してヘッドパイプ3へ回動自在に支持され、ハンドル4により操舵される。
ヘッドパイプ3は車体フレーム5の前端に設けられ、その斜め下がりに後方へ延びるメインフレーム6の上には燃料タンク7が支持され、下方にはエンジン8が支持される。燃料タンク7の底面7aのうち後部には、下方突部7bが形成され、内蔵式の燃料ポンプ(図示省略)が取付けられている。下方突部7bを収容する空間は、シリンダ10の後方かつメインフレーム6上方に形成されている。
エンジン8はクランクケース9と、その上に後傾したシリンダ10を備える。クランクケース9は前部下方が最も大きく下方へ突出するオイルパン9aをなし、その後方にミッション部9bが形成されている。ミッション部9bの下面における地上高はオイルパン9aよりも高くなっている。
ミッション部9bはクランクケース9のオイルパン9aよりも段差をなして高くなっており、その下方に比較的太径で大容量のマフラー20が位置している。
シリンダ10は燃料タンク7の下方に位置し、シリンダ10の上部は燃料タンク7の底面へ接近している。
シリンダ10の前方には吸気ボックス11が位置する。吸気ボックス11はその前方に位置するラジエタ12とシリンダ10の間に挟まれ、かつ上端を燃料タンク7の底面に押さえられて固定されている。吸気ボックス11の上部には吸気ダクト13が設けられ、その先端の導風口14はラジエタ12の上方から前方へ張り出し、ラジエタ12の前方から走行風W(図1〜3参照)を吸気ボックス11内へ取り込む。ラジエタ12は上部をメインフレーム6に支持され、下部をクランクケース9の前面から突出するステー9cに支持されている。
吸気ボックス11内には吸気ファンネル15及び簡略表示したスロットルボデイ16が収容される。吸気ファンネル15は斜め上方が斜め上がりに前方へ延びるように上下方向へ配置され、シリンダ10の前面に上向きに指向して形成された吸気ポート17へ接続し、斜め上方から吸気ポート17内へ吸気するようになっている。
シリンダ10の背面側には後方を指向する排気ポート18が設けられ、ここから排気管19により排出される。排気管19は一度後方へ延出し、直後に略180°屈曲して前方斜め下がりに延び、クランクケース9の前方へ出てから、下方へ曲がってその前面に沿って下方へ延び、さらに後方へ屈曲してクランクケース9の下方へ回り込み、ミッション部9bの下方に配置されたマフラー20へ接続する。マフラー20へ入った排気は、マフラー20の後方に接続されたテールパイプ21から外気へ排出される。
テールパイプ21は略90°屈曲して排気下流側先端の排気口21aは横向きに開口している。
このように排気管19はシリンダ10に対して側面視で略S字状をなして巻き付くように形成され、マスの顕著な集中を図るとともに、シリンダ10の後傾と相まって出力向上に必要十分な排気管長を実現している。
ミッション部9bの下方は、オイルパン9aよりも一段高くなって、その下方でオイルパン9aと後方の後輪31との間にマフラーを配置する空間を確保している。したがってこの空間内へ比較的太径で大容量のマフラー20を配置できる。その結果、マフラー20の下方へオイルパン9aと同程度の最低地上高を確保した状態で、エンジン8の最も低い位置へマフラー20を配置することにより、低重心化を図ることができるとともに、エンジン8の重心近くへマフラー20を近接配置できるのでマスの集中化を図ることができる。
メインフレーム6の後端部は上下方向に延びるセンターフレーム22が接続され、その上端部から斜め上がり後方へ突出する支柱23が設けられる。この支柱23の上端からは、斜め上がり後方へ延出するシートレール24が設けられ、ここに燃料タンク7の後端部とシート25が支持される。符号26は支柱23の下部とシートレール24を結ぶリヤステーである。センターフレーム22、支柱23、シートレール24及びリヤステー26は左右一対で設けられる。
センターフレーム22はクランクケース9の後部であるミッション部9bの後部に沿って斜め上下に延び、その上下方向中間部でピボット部27によりリヤアーム28の前端部が上下方向へ揺動自在に支持される。リヤアーム28の前部は下部に設けられたリンク29を介してリヤクッション30により支柱23と連結される。
リヤアーム28の後端部には後輪31が支持され、チェーン32を介してエンジン8のドライブスプロケット8aにより駆動される。31aは後輪車軸、31bはドリブンスプロケットである。
車体は車体カバーで覆われる。車体カバーは、ヘッドパイプ3の前方からラジエタ12、吸気ボックス11及びシリンダ10の側方を覆う上部カバー33と、ラジエタ12より下方となるエンジン8の下部側面を覆う下部カバー34を備える。上部カバー33と下部カバー34は車体側面で、前方へ斜め下がりの分割ラインで上下に分割されている。
下部カバー34は排気管19の下方部分を含む下方の排気系部品を覆う。下部カバー34の後端部は後輪31の側面へ中心近くまで延出する延出部35を備え、延出部35の基部となる後輪31と重なる位置に側方へ開口した側面開口部36が形成され、ここにテールパイプ21の排気口21aが臨み、ここから排気が車体外側方へ排出される。
延出部35の上方にはステップ37が位置する。ステップ37はセンターフレーム22から後方へ略V字状をなして突出するステップホルダ38の後端部に設けられている。
図3は要部の平面図である。メインフレーム6はヘッドパイプ3より後方へ拡開して延びる左右一対で設けられる。本図では見えないが、シートレール24及びリヤステー26等も左右一対で設けられる。吸気ボックス11は前部側が左右のフロントフォーク2の間隔程度に広く、後方側は次第に左右幅が狭くなっている。吸気ダクト13はラジエタ12の上を越えて前方へ延出し、フロントフォーク2の後方に位置する導風口14から走行風を導入する。
吸気ボックス11の後壁はシリンダ10の前面へ重なり、さらに後壁下部にシリンダ10の吸気ポートが重なり、吸気ファンネル15の下端部が吸気ポート17へ接続している。
ラジエタ12は車幅方向(左右方向)へ横断して配置され、左右方向中間部が最も後方へ突出する湾曲面をなしている。
排気管19の排気ポート18へ接続する排気上流側端部は、車体中心C近傍(若干右側へ寄っている)に位置し、マフラー20は車体中心C上に位置する。
符号44bはステー46及び47を取付けるためのボスであり、メインフレーム6の側面左右に設けられる。
図4は車体メインフレーム6部分の平面図である。ヘッドパイプ3は平面視で後方へ拡開する略V字状のヘッド部40の前端部に一体に設けられる。ヘッド部40は軽合金の鋳造又は鍛造で成形される。左右の後方へ延出する腕部41に左右の角パイプ部42の前端部が接続され、これらの腕部41及び角パイプ部42と、ヘッド部40の背面壁43で囲まれた空間44に吸気ボックス11(図1)が収容配置される。このとき吸気ボックス11の上端部周囲が腕部41及び角パイプ部42の各上面並びに背面壁43の上面でヘッドパイプ3の後方となるクロス部45の上面後部へ重なるようになっている。41aは燃料タンク7の前端部を取付けるためのボスである。
図5は吸気系部品及び排気系部品の配置を示す斜視図である。吸気ボックス11は前傾するラジエタ12と後傾するシリンダ10との間に形成される略V字状の空間内へ本体部50の下半部側が収容され、吸気ダクト13はラジエタ12の上に出て、ラジエタ12の前方へ突出し、この吸気ダクト13を貫通してラジエタ12の上面から延びるステー47が上方へ突出し、上端部をメインフレーム6の下面へ支持させるようになっている。
排気管19はまず排気ポート18から後方へ出て、シリンダ10の背面とクランクケース9のミッション部9b上面との間に形成される空間内で湾曲し、エンジン8の側面をシリンダ10とクランクケース9の接続部に沿って前方に延び、シリンダ10の前方で再び曲がり、ラジエタ12の下端とオイルパン9aの前方下部との間に形成される空間内へ入って下方へ延び、各部品間に形成される間隙を利用して配設されている。
次に、吸気ボックス11についてさらに詳細に説明する。図6は吸気ボックス11を分解して示し、構成各部は側面視形状である。吸気ボックス11は本体部50と吸気ダクト13に分割される。本体部50は樹脂製で上方及び前面に開口する縦長のボックス形状をなす。上部は開口部51(図5)の開口縁部をなして略直角の外向きに折り曲げれらたフランジ52が形成され、このフランジ52は側面視で後方へ斜め下がりに傾斜している。フランジ52の上にシール53が設けられ、このシール53上に燃料タンク7の底面7aが乗ることにより、上端の開口部51がふさがれる。
前面壁54には窓穴55が形成される。この窓穴55はフィルタエレメント75を挟んで吸気ダクト13で覆われる。本体部50の背面58には段部59が設けられ、ここに後傾シリンダ10の吸気ポート17が開口する段部10aが重なるようになっている。段部59には貫通穴59aが形成され、ここに吸気ファンネル15(図2)の下端部が突出して段部10aへ接続するようになっている。
吸気ダクト13は樹脂製でリッド部60とダクト部61が一体に形成されて側面視略T字状をなし、リッド部60が窓穴55に重なる。リッド部60の上下方向中央部からは前方へダクト部61が一体に延出し、その先端は前方斜め下がりにカットされて前方へ開口する導風口14をなす。
ダクト部61にはラジエタ12も上面から突出するステー47が下から上へ貫通し、メインフレーム6の側面へ支持される。
図7は本体部50の側面図、図8は正面図である。窓穴55は前面中央部に左右幅ほぼ一杯に大きく開口する。窓穴55を囲み段差状をなす開口周縁部のうち上下には上縁部55a,下縁部55bが形成される。また、左右の側縁部55cは側面視で略くの字状をなしている。上縁部55aには前方へ突出するスタッド56が設けられ、下縁部55bには係止穴57が形成されている。これらは吸気ダクト13の取付時に係止するためのものである。スタッド56は上縁部55aの左右に一対形成されている。係止穴57も下縁部55bに左右一対で形成される。この係止穴57にはその上を横切るように略S字状をなして、ファスナスプリング70が設けられている。
図7,8において、符号76は本体部50の背面上部に形成された後方へ開口する配管穴であり、ここに高圧の燃料パイプ77が燃料タンク7の下方突部7b(図2)に取付けられた燃料ポンプの底部から通され、本体部50内のスロットルボデイ16(図2)へ至るようになっている。78,79はセンサ支持プレートである。
図9は段部59を図7のZ矢示方向から示す図である。この図に明らかなように、段部59には吸気ファンネル15を通す大きな径の貫通穴59aが形成され、さらに貫通穴59aの外周部にインジェクション取付用の小穴80が設けられている。
図10は吸気ダクト13の側面図、図11は同平面図、図12は同正面図である。これらの図において、リッド部60の周囲には段差をなして縁取る周縁部62が形成され、窓穴55の周囲へ重なるようになっており、周縁部62のうち、上下は上縁部62a及び下縁部62b、左右は側縁部62cをなす。
上縁部62aは本体部50の窓穴55を囲む上縁部55aへ重なり、下縁部62bは同じく下縁部55bへ重なり、左右の側縁部62cは側縁部55cへ重なる。
上縁部62aの左右には本体部50の上縁部55aに設けられているスタッド56が貫通する係止穴65とスタッド56を係止するファスナスプリング71が設けられている。下縁部62bには左右に本体部50の下縁部55bに設けられている係止穴57へ係合するスタッド66が後方へ向けて突出形成されている。
側縁部62cは側縁部55cと同様に略くの字状に屈曲している。吸気ダクト13はリッド部60の周囲である周縁部62を窓穴55の開口周囲へ重ねることで、ファスナスプリング71及びスタッド66がそれぞれ窓穴55周囲のスタッド56及びファスナスプリング70と係合することにより、窓穴55を覆って本体部50と一体化する。
周縁部62の段部63の内側にはシール64が設けられ、窓穴55の開口縁部と気密に重なるようになっている。
ダクト部61は中空であり、天井部に取付用ナット67が一体化され、メインフレーム6から延びるステー46(図6)の先端にボルト止めさてメインフレーム6へ取付けられる。取付用ナット67の後方に上下方向の貫通穴68が形成され、この貫通穴68は周壁によりダクト部61内部と区画されている。取付用ナット67,貫通穴68は左右に対をなして設けられる。貫通穴68は前後方向へ長い長四角状の開口をなす。貫通穴68にはステー47(図5・6)が下方から上方へ貫通して、ラジエタ12をメインフレーム6の側面へラバーマウントして防振支持している。このときステー46も共締めでラバーマウントされる。
導風口14は斜めにカットされることにより、開口面積を大きくし、その左右方向中央部は、ヘッドパイプ3を逃げる半円弧状の逃げ凹部84をなす。この逃げ凹部84部分には左右一対の上下のリブ85が設けられ、導風口14を補強している。ダクト部61内は、導風口14からリッド部60側へ向かう導風路をなし、この導風路はリッド部61における開口で本体部50内へ連通する。図11に示すように、この開口部近傍に平面視で前方へ凸の略V字状をなす段差87が設けられ、ここにフィルタエレメント75(図6)を位置決めする。フィルタエレメント75については後述する。
図13は図8の13−13線断面である。ファスナスプリング70は係止穴57を挟んで一対で形成されるリベット72に両端が支持される。この両端部はコイル状の弾性部73をなして下縁部55bから離れるように突出し、中間部は係止穴57の上を横切っている。
係止穴57からスタッド66を突出させ、その先端側に形成されている係止溝74にファスナスプリング70の中間部を入れ、スタッド66を回すことによりが弾性変形して、スタッド66の基部に形成された環状溝74へ嵌合し、吸気ダクト13側の下縁部62bを本体部50側の下縁部55bへ密着するよう付勢して、良好なシール性を維持するとともに、着脱を自在とし、迅速かつ簡単に吸気ダクト13を着脱できる。なお、スタッド56とファスナスプリング71も同様構造をなしている。
図14は図7における14−14線断面であり、側縁部55cの内側に板状のフィルタエレメント75の両側後端部が嵌合されて支持される。フィルタエレメント75の外側表面の周囲は吸気ダクト13のダクト部61に設けられた段部87にて支持される。フィルタエレメント75の中央部には上下方向に支持プレート88が設けられ、V字状の突出形状を維持する。89は枠部である。
側縁部55cは波形断面に形成され、これに対応して同様断面に形成される吸気ダクト13側の側縁部62cとの嵌合を確実にしている。
フィルタエレメント75は窓穴55の全体を覆い、その上に吸気ダクト13を取付けることにより、吸気ダクト13の周縁部62を窓穴55の周囲へ取付けることにより、フィルタエレメント75の周囲を固定する。
フィルタエレメント75はスポンジ状材料等の公知材料からなるものであり、フィルタエレメント75を取付けることによって吸気ダクト13から取り込んだ外気を浄化する。すなわち、本体部50内全体がクリーンサイドとなり、吸気ダクト13がダーティサイドとなる。
このとき、フィルタエレメント75を平面視で前方へ凸の略V字状にすることにより、吸気ポート17までの距離を確保でき、ダーティサイドの通路長を十分に確保できる。
次に、本実施例の作用を説明する。図6において、フィルタエレメント75を窓穴55へ嵌め、さらに吸気ダクト13を取付けると、フィルタエレメント75を容易に固定できる。また、吸気ダクト13は迅速かつ容易に着脱できるので、フィルタエレメント75の交換等におけるメンテナンスが容易である。
吸気ダクト13を一体化した本体部50を図4に示す空間44内へ上方から入れ、フランジ52(図7・8)を左右のメインフレーム6上へ乗せ、さらに、図6に示すように、段部59をシリンダ10の段部10aに合わせ、上方から燃料タンク7をメインフレーム6上へ乗せ、燃料タンク7の前端をヘッド部41に設けられたボス41a(図4)へボルト止めし、図示しないが後端部をシートレール24のクロス部へ嵌合して取付けると、燃料タンク7が車体フレーム5上に支持されると同時に、底面7aの前部がフランジ52と重なるので、シール53を介してフランジ52をメインフレーム6上へ燃料タンク7の底面7aで挟んで固定する。
したがって吸気ボックス11の本体部50は、車体側へ固定するためにボルト等の特別な固定部材を省略でき、取付けも容易になる。そのうえシール53を燃料タンク7の底面7aで密接するので、本体部50の上部を開放したままでよく、シール性を確保しつつも開口51を覆う特別な蓋部材を不要にできる。換言すれば、燃料タンク7を蓋部材として兼用することができる。
また、吸気ダクト13の本体部50はラジエタ12とシリンダ10との間に形成される略V字状の空間内へ収容され、前面壁54はシリンダ10の前面壁に沿って密接配置される。さらに、吸気ダクト13のダクト部61はラジエタ12の上方へ出て導風口14が前方へ突出するので、ラジエタ12とシリンダ10の間隔を狭くすることができ、この結果、吸気系部品をシリンダ10近傍へ集中配置してマスの集中が可能になる。
そのうえ、ダクト部61に貫通穴68を設け、ここにステー47を貫通させ、ステー47の上端をメインフレーム6の側面に設けたボス44b(図3)へラバーを介して防振支持させることにより、ラジエタ12をヘッドパイプ3近傍の空間44へ吊り下げ支持できる。ラジエタ12の下部は、ブラケット9c(図2)にてクランクケース8へ強固に支持できる。
本体部50内の吸気ファンネル15は、シリンダ10の段部10aへ段部59を乗せることにより、貫通穴59aが吸気ポート17と一致するので(図6)、吸気ファンネル15の下端を吸気ポート17へ接続することにより、吸気ボックス11が後傾シリンダ10と一体化される。
導風口14から取り込まれた走行風Wは、ダクト部61内を通ってリッド部60から窓穴55へ至り、ここでフィルタエレメント75により浄化されて本体部50内へ入る。本体部50内には吸気ファンネル15が窓穴55の中央部後方にて窓穴55へ斜めに向かって開口しているので、吸気ファンネル15の上端から吸気ファンネル15内へ入り、さらにスロットルボデイ16(図2)から噴射される燃料と混合気となって吸気ポート17へ、ほぼ直線状に入る。
この吸気通路は、ほぼ直線状で比較的短いので、空気の流速が大きく、高い充填効率で吸気ポート17へ吸気できる。したがって、吸気系部品の最適配置が可能になる。そのうえ、クリーンサイドとなる本体部50内にスロットルボデイ16を収容するので、精密な電子部品に対するゴミ等による悪影響を排除することができる。さらに、フィルタエレメント75を平面視で前方へ凸の略V字状に配置したので、吸気ポート17までの距離を確保でき、ダーティサイドの通路長を十分に確保できる。
また、吸気ボックス11の本体部50がシリンダ10の前方を覆うので、ラジエタ12の排風は、本体部50に遮断されてシリンダ10へ直接当たらず、効果的に遮熱できる。
さらに、排気管19を後傾したシリンダ10の後方から出して、側面視でシリンダ10を斜めに横切るよう略S字状に配置することで、十分な排気管長を確保しつつマスの集中、低重心化を可能並びに全体のコンパクト化に貢献できる。
そのうえ、太径の排気チャンバ20をミッション部9bの下方へ配置することにより、車体の最低地上高を必要十分に確保しつつ、車体中央に配置でき、スペース効率よく配置できることになるとともに、さらなるマスの集中、低重心化を可能並びに全体のコンパクト化に貢献できる。
実施例に係る自動2輪車の外観側面図 上記の要部の平面図 上記自動2輪車の要部側面図 車体フレームの要部平面図 吸気系部品と排気系部品の配置を斜め後方から示す斜視図 吸気ボックスを分解して周囲の部品と共に示す図 本体部の側面図 本体部の正面図 図7におけるZ矢示図 吸気ダクトの側面図 吸気ダクトの正面図 吸気ダクトの平面図 図8における13−13線断面図 図7における14−14線断面図
符号の説明
5:車体フレーム、6:メインフレーム、7:燃料タンク、8:エンジン、9:クランクケース、10:シリンダ、11:吸気ボックス、12:ラジエタ、13:吸気ダクト、14:導風口、15:吸気ファンネル、16:スロットルボデイ、17:吸気ポート、18:排気ポート、19:排気管、20:排気チャンバ、50:本体部、60:リッド部、61:ダクト部、75:フィルタエレメント

Claims (4)

  1. 前後輪間にエンジンを配置し、シリンダの前後に吸気系部品及び排気系部品をそれぞれ接続した自動2輪車において、
    前記シリンダの前方にラジエータを配置し、
    シリンダを後傾させ、かつ吸気ポートをシリンダの前方に、排気ポートをシリンダの後方に設け、
    前記吸気系部品を前記シリンダの前方で、かつラジエータの後方に配置したことを特徴とする自動2輪車。
  2. 前記吸気系部品は、車両前方からの空気を取り入れ、吸気ポートから空気をエンジン内に取り込む吸気ボックスであり、この吸気ボックス内にはエアフィルタが配置され、このエアフィルタは平面視前方に向けて略V字形としたことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車。
  3. 前記ラジエータ上方に前記吸気ボックスへ接続されるダクトを設け、このダクトにラジエータを車体に支持するためのステーを貫通させたことを特徴とする請求項2に記載した自動2輪車。
  4. 前記ラジエータと前記シリンダは側面視略V字形をなし、この略V字形の空間内に前記吸気系部品を配置したことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車。
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