JP2009161238A - 箱詰装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】板状物の束を箱内に円滑に収納する。
【解決手段】板状物の束1が起立状態で載せられる往復移動可能な可動テーブル2と、可動テーブルに出没可能に取り付けられ、板状物の束を可動テーブルに載せる際に没入状態になり、可動テーブルが往動する際に突出状態になって板状物の束を後方から支えるプッシャ3と、可動テーブルと共に往動する板状物の束の前方に配置され、往動して来たこの束の前端に当接するストッパ4と、往動して停止した可動テーブル上の板状物の束をその下方が窄むように挟持し、可動テーブルが復動した後に板状物の束を解放して下方の箱5内に落下させるクランプ板6と、可動テーブル上に板状物の束を起立状態で保持し、可動テーブルが往動する際に板状物の束をクランプ板間に案内するガイド7とを具備する。カートンのような板状物を重ねた重い嵩張った束を簡易かつ迅速に箱に詰めることができる。
【選択図】図3
【解決手段】板状物の束1が起立状態で載せられる往復移動可能な可動テーブル2と、可動テーブルに出没可能に取り付けられ、板状物の束を可動テーブルに載せる際に没入状態になり、可動テーブルが往動する際に突出状態になって板状物の束を後方から支えるプッシャ3と、可動テーブルと共に往動する板状物の束の前方に配置され、往動して来たこの束の前端に当接するストッパ4と、往動して停止した可動テーブル上の板状物の束をその下方が窄むように挟持し、可動テーブルが復動した後に板状物の束を解放して下方の箱5内に落下させるクランプ板6と、可動テーブル上に板状物の束を起立状態で保持し、可動テーブルが往動する際に板状物の束をクランプ板間に案内するガイド7とを具備する。カートンのような板状物を重ねた重い嵩張った束を簡易かつ迅速に箱に詰めることができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、折り畳まれたカートン等の板状物の束を通い箱等の箱に詰めるための装置に関する。
商品等の包装に用いられるカートンは、製函機から折り畳まれた板状物となって将棋倒し状態でベルトコンベア上に排出される。従来、この製函機から出た板状に折り畳まれたカートンは、定型の通い箱に一定の数量ずつ箱詰めされたうえで、商品等を包装する工場へと搬送されている。一般に、この箱詰作業は、上記ベルトコンベア上を並んで低速走行するカートンを作業者が一定枚数ずつ束にし、各通い箱又は通い箱の各仕切り室内に挿入することによって行われている。また、工場によってはロボットを使用することによって、箱詰作業が行われている。
また、袋で包装されたマヨネーズ容器を、中仕切りを有する搬送用の箱内に効率よく詰め込むために、袋入りマヨネーズ容器を横一列に並んだ状態で案内する落下シュートと、各落下シュート内に入った袋入りマヨネーズ容器を支えて所定の順序で箱の仕切り室内に落下させるストッパ部材とを有する箱詰装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
上記カートンの束を通し箱等に詰める作業では、カートンの一束が例えば約5kgの重量を有し、これを作業者が手でベルトコンベア上で揃えて持上げ、箱に入れることになるので、箱詰作業に多大の手間と労力を必要とする。また、この梱包作業に時間がかかることが、製函機によるカートンの生産速度を上げられない要因の一つとなっている。この箱詰作業をロボットにより行うようにすれば生産速度を高めることができるが、ロボット装置が高価であること、広い設置スペースを占有すること、近くで人手作業を行うことができないこと等種々問題があるので、その使用が困難である場合が多い。また、ロボットを採用した場合は、箱詰時に作業員が目視による行うカートンの外観検査、束の員数の確認等を行うのが困難になるという問題がある。
また、袋入りマヨネーズ容器を箱詰する装置は、袋入りマヨネーズ容器の箱詰作業にのみ使用することができるものであるから、カートンの束のような板状物が重なったものを箱詰するのは困難である。
従って、本発明は、ロボットを使用することなくカートンのような板状物の重い嵩張った束を、作業者による目視検査、員数確認等を困難にすることなく、簡易かつ迅速に箱に詰めることができる箱詰装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、板状物(1a)の束(1)が起立状態で載せられる往復移動可能な可動テーブル(2)と、この可動テーブル(2)に出没可能に取り付けられ、上記板状物(1a)の束(1)を可動テーブル(2)に載せる際に没入状態になり、上記可動テーブル(2)が往動する際に突出状態になって上記板状物(1a)の束(1)を後方から支えるプッシャ(3)と、上記可動テーブル(2)と共に往動する上記板状物(1a)の束(1)の前方に配置され、往動して来たこの束(1)の前端に当接するストッパ(4)と、往動して停止した上記可動テーブル(2)上の板状物(1a)の束(1)をその下方が窄むように挟持し、可動テーブル(2)が復動した後に板状物(1a)の束(1)を解放して下方の箱(5)内に落下させるクランプ板(6)と、上記可動テーブル(2)上に上記板状物(1a)の束(1)を起立状態で保持し、上記可動テーブル(2)が往動する際に板状物(1a)の束(1)を上記クランプ板(6)間に案内するガイド(7)とを具備したことを特徴とする箱詰装置である。
請求項2に記載されるように、請求項1に記載の箱詰装置において、上記板状物(1a)の束(1)を解放する際に板状物(1a)に向かってエアを吐出するエア吐出手段(18)が上記クランプ板(6)に設けられたものとすることができる。
請求項3に記載されるように、請求項1に記載の箱詰装置において、上記プッシャ(3)が上記可動テーブル(2)の後端に枢軸(11)を介して起倒可能に連結され、上記可動テーブル(2)を往復移動させるシリンダ装置(10)が上記プッシャ(3)に連結され、このシリンダ装置(10)によって上記可動テーブル(2)が往動する際に上記プッシャ(3)が起立して突出状態になり、上記可動テーブル(2)が復動する際に上記プッシャ(3)が倒れて没入状態となるようにしたものとすることができる。
請求項4に記載されるように、請求項3に記載の箱詰装置において、上記可動テーブル(2)とこの箱詰装置の機枠(9)との間にボールプランジャ(12)が介装されたものとすることができる。
請求項5に記載されるように、請求項1に記載の箱詰装置において、上記クランプ板(6)とガイド(7)と箱(5)とが、上記可動テーブル(2)の移動方向に直交する方向に複数箇所にわたって配置され、各箱(5)又は箱(5)の各仕切り室(5b)内にそれぞれ板状物(1a)の束(1)が一度に挿入されるようにしたものとすることができる。
請求項1に係る発明によれば、板状物(1a)の束(1)が起立状態で載せられる往復移動可能な可動テーブル(2)と、この可動テーブル(2)に出没可能に取り付けられ、上記板状物(1a)の束(1)を可動テーブル(2)に載せる際に没入状態になり、上記可動テーブル(2)が往動する際に突出状態になって上記板状物(1a)の束(1)を後方から支えるプッシャ(3)と、上記可動テーブル(2)と共に往動する上記板状物(1a)の束(1)の前方に配置され、往動して来たこの束(1)の前端に当接するストッパ(4)と、往動して停止した上記可動テーブル(2)上の板状物(1a)の束(1)をその下方が窄むように挟持し、可動テーブル(2)が復動した後に板状物(1a)の束(1)を解放して下方の箱(5)内に落下させるクランプ板(6)と、上記可動テーブル(2)上に上記板状物(1a)の束(1)を起立状態で保持し、上記可動テーブル(2)が往動する際に板状物(1a)の束(1)を上記クランプ板(6)間に案内するガイド(7)とを具備した箱詰装置であるから、カートンのような板状物(1a)を重ねた重い嵩張った束(1)を簡易かつ迅速に箱(5)に詰めることができる。従って、箱詰する作業者の労力を軽減することができ、また、製函機等の生産機械による生産速度を高めることができる。また、ロボットを使用することなく箱詰作業を行うので、作業者による目視検査、員数確認等を行いつつ箱詰作業を行うことができる。
請求項2に記載されるように、請求項1に記載の箱詰装置において、上記板状物(1a)の束(1)を解放する際に板状物(1a)に向かってエアを吐出するエア吐出手段(18)が上記クランプ板(6)に設けられたものとする場合は、クランプ板(6)から箱(5)内へと板状物(1a)の束(1)を円滑に落下させ、箱詰をスピードアップすることができる。
請求項3に記載されるように、請求項1に記載の箱詰装置において、上記プッシャ(3)が上記可動テーブル(2)の後端に枢軸(11)を介して起倒可能に連結され、上記可動テーブル(2)を往復移動させるシリンダ装置(10)が上記プッシャ(3)に連結され、このシリンダ装置(10)によって上記可動テーブル(2)が往動する際に上記プッシャ(3)が起立して突出状態になり、上記可動テーブル(2)が復動する際に上記プッシャ(3)が倒れて没入状態となるようにしたものとする場合は、プッシャ(3)の起倒運動と可動テーブル(2)を往復運動とを共通のシリンダ装置で行うことができ、それだけ箱詰装置の構造が小型簡素化される。
請求項4に記載されるように、請求項3に記載の箱詰装置において、上記可動テーブル(2)とこの箱詰装置の機枠(9)との間にボールプランジャ(12)が介装されたものとする場合は、可動テーブル(2)が往動し始める時にボールプランジャ(12)によって可動テーブル(2)に抵抗力を加えることができるので、可動テーブル(2)の往動開始に先立って確実にプッシャ(3)を起立させ、正確に板状物(1a)の束(1)を可動テーブル(2)とともに往動させることができる。
請求項5に記載されるように、請求項1に記載の箱詰装置において、上記クランプ板(6)とガイド(7)と箱(5)とが、上記可動テーブル(2)の移動方向に直交する方向に複数箇所にわたって配置され、各箱(5)又は箱(5)の各仕切り室(5b)内にそれぞれ板状物(1a)の束(1)が一度に挿入されるようにしたものとする場合は、複数箇所で同時に箱詰作業を行うことができるので、それだけ板状物(1a)の箱詰作業の効率を高め、ひいては板状物(1a)の製造効率を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1乃至図3に示すように、この箱詰装置は、板状物1aの束1が起立状態で載せられる往復移動可能な可動テーブル2と、この可動テーブル2に出没可能に取り付けられ、板状物1aの束1を載せる際に没入状態になり、可動テーブルが往動する際に突出状態になって板状物1aの束1を後方から支えるプッシャ3と、可動テーブル2と共に往動する板状物1aの束1の前方に配置され、往動して来たこの束1の前端に当接するストッパ4と、往動して停止した可動テーブル2上の板状物1aの束1をその下方が窄むように挟持し、可動テーブル2が復動した後に板状物1aの束1を解放して下方の箱5内に落下させるクランプ板6と、可動テーブル2上に板状物1aの束1を起立状態で保持し、可動テーブル2が往動する際に板状物1aの束1をクランプ板6,6間に案内するガイド7,7とを具備する。
この実施の形態では、板状物1aは、図11(A)に例示するように、具体的にはカートンを筒状にサック貼りしたものを折り畳んでなるものであり、これが箱詰の対象とされる。カートンは、図示しない製函機から図11(A)に示す状態となって排出される。製函機は、その内部で素材シートから図11(B)に示すようなブランク1bを打ち抜き、打ち抜きと同時にブランク1b上に罫線等を入れ、ブランク1bを筒状に折り曲げ、ブランク1bの糊付け片1cを反対側に接着し、図11(A)に示す板状物1aに仕上げて排出する。
製函機から送り出されるカートンの板状物1aは、図1および図3に示すように、ベルトコンベア8によってこの箱詰装置へと搬送される。カートンの板状物1aは将棋倒し状態で互いに重なり合って列状にベルトコンベア8上を搬送される。製函機の作用によって、図1に示すように、板状物1aの列内で所定の員数ごとに板状物1aが少しばかり列から押し出される。この押し出された板状物1aを目安にして作業者は所定数量の板状物1aを列から取り出し、箱詰装置内に装填する。
図1ないし図3に示すように、可動テーブル2は、この箱詰装置の機枠9内に水平に配置される。この可動テーブル2は、作業者が立位で手作業によって上記ベルトコンベア8上の板状物1aを所定枚数取り出しうる程度の高さの位置に設置される。
可動テーブル2は、図1中機枠9内の前部において左右方向に水平に長く伸びる板部材として形成される。
この可動テーブル2の上方には、図1および図3に示すように、可動テーブル2上に板状物1aの束1を起立状態で保持するためのガイド7が設置される。この実施の形態では、ガイド7は可動テーブル2の長手方向に沿って四対設置され、各対内で板状物1aの束1を起立状態で保持することができるようになっている。
また、ガイド7は、可動テーブル2が往動する際に各板状物1aの束1をクランプ板6,6間に案内するためのものであり、この案内を円滑に行うことができるようにガイド7,7の各対はクランプ板6,6の各対間に向かって窄むように水平方向および上下方向で傾斜している。各ガイド7,7は、図3に示すように、可動テーブル2に干渉しないように、可動テーブル2上に浮上した状態で箱詰装置の機枠9に連結されている。
可動テーブル2は、図1中機枠9内を箱詰装置の前後方向にシリンダ装置10によって往復移動可能である。シリンダ装置10は、図1ないし図3に示すように、機枠9内の左右両側に前後方向に伸びるように設置される。各シリンダ装置10のシリンダの後端が機枠9に枢支され、ピストンロッド10aの先端がプッシャ3を介して可動テーブル2に連結される。シリンダ装置10の伸縮運動によって、可動テーブル2は機枠9内を図1中実線で示す位置とクランプ板6,6との間を前後方向に往復移動することになる。
図1および図3に示すように、板状物1aをそれぞれ所定枚数だけ集積してなる四束が作業者によって可動テーブル2上にガイド7,7間に挟まれた起立状態で載せられ、シリンダ装置10が縮動作すると、板状物1aの全束1が可動テーブル2と共に二点鎖線で示す位置から一点鎖線で示す位置へと一斉に往動する。
プッシャ3は、図1および図3に示すように、可動テーブル2の前縁に沿って伸びるように配置される。プッシャ3は角棒状に形成され、その長手方向の一平面が可動テーブル2の前端面に対峙するようにヒンジ11によって連結される。図5(A)(B)に示すように、プッシャ3は、ヒンジ11のピンを支点にして上下方向に回動可能であり、上方向に回動すると可動テーブル2上に突出し、下方向に回動すると可動テーブル2下に没入する。
上記シリンダ装置10のピストンロッド10aは、図4(A)(B)および図5(A)(B)に示すように、没入状態のプッシャ3の上面に枢軸であるピン10bを介して連結される。図3および図5(A)に示すように、シリンダ装置10が伸状態で可動テーブル2が往動前の後退位置にあると、プッシャ3はヒンジ11を支点にして下方に回動し可動テーブル2の上面下に没する。これにより、作業者はプッシャ3に邪魔されることなく板状物1aの束1を可動テーブル2上に載せることができる。また、図5(B)に示すように、シリンダ装置10が縮動作して可動テーブル2が往動しようとすると、プッシャ3はヒンジ11を支点にして上方に回動し可動テーブル2上に突出する。これにより、可動テーブル2上の板状物1aの束1はその後方からプッシャ3によって押され、可動テーブル2上からの落下が防止される。シリンダ装置10のシリンダをプッシャ3に連結し、ピストンロッド10aを機枠9に連結するようにしても同様な動作を行わせることができる。
このように、プッシャ3の起倒運動と可動テーブル2を往復運動とが、共通のシリンダ装置10で行われるように構成されていることから、それだけ箱詰装置の構造が小型簡素化されることとなる。
図1、図2および図4(A)(B)に示すように、可動テーブル2とこの箱詰装置の機枠9との間には、ボールプランジャ12が介装される。図1および図2に示すように、ボールプランジャ12は、可動テーブル2の左右両側にそれぞれ配置される。各ボールプランジャ12が機枠9側に固定され、受け板13が可動テーブル2に固定される。受け板13は、可動テーブル2が往動前の後退位置に停止した状態でボールプランジャ12に対峙するように設置される。受け板13には球面形の溝が形成され、この溝にボールプランジャ12のボール12aが嵌り込むようになっている。
これにより、可動テーブル2が往動し始める時にボールプランジャ12によって可動テーブル2に抵抗力が加えられ、可動テーブル2の往動開始に先立って確実にプッシャ3を起立させ、正確に板状物1aの束1を可動テーブル2とともに往動させることができる。
図2および図3に示すように、ストッパ4は、可動テーブル2と共に往動する板状物1aの束1の前方で箱詰装置の左右方向に伸びる梁部材として構成される。この梁部材の左右両端が箱詰装置の機枠9に連結される。可動テーブル2に乗って往動して来た板状物1aの束1は、その前端がストッパ4に当接し、後端がプッシャ3に押されることによって、可動テーブル2が停止すると同時に定位置に一定の起立姿勢で位置決めされる。
クランプ板6は、図1および図3に示すように、可動テーブル2が往動して停止したときの板状物1aの束1を挟みうる位置に設置され、可動テーブル2の移動方向に直交する左右方向に沿うように四対設けられる。クランプ板6の各対は上記ガイド7の各対に対応している。
クランプ板6は、図2に示すように、対になったものが実線位置と二点鎖線の位置との間を互いに逆向きに往復角運動を行うようになっている。二点鎖線で示すように一対のクランプ板6,6が下側が窄むように回動して板状物1aの束1を把持し、実線で示すように一対のクランプ板6,6が平行状態に拡開すると板状物1aの束1を解放して下方に落下させる。各対のクランプ板6,6は下側が窄むように回動することから、板状物1aの束1を正確に把持することができる。
また、板状物1aは図11(A)に示すようなカートンであり、同図(B)に示すように、下側のブランク面積が大きく上側のブランク面積が小さいので、板状物1aの束1とした場合上側が薄く、下側が厚くなる。したがって、板状物1aの束1としてカートンが上下逆様になるように集積し、上記ガイド7,7間に挿入するものとすれば、クランプ板6,6の先窄みに対応して板状物1aの束1も下側が窄むので、クランプ板6,6は板状物1aの束1をより確実に把持することとなる。
図1および図2に示すように、全クランプ板6のうち同じ向きに回動するクランプ板6同士はロッド14,15で互いに連結される。そして、両組の端のクランプ板6が機枠9にそれぞれシリンダ装置16,17を介して連結される。両シリンダ装置16,17が伸縮運動を行うと、全クランプ板6が一斉に上記往復角運動を行って、ガイド7,7間に保持された板状物1aの束1を掴んだり、解放したりする。
図3に示すように、各クランプ板6には、板状物1aの束1を解放する際に板状物1aに向かってエアを吐出するエア吐出手段が設けられる。すなわち、各クランプ板6には板状物1aの束1における両外側の板状物1aに向かって開口するエア吐出孔18が形成され、エア吐出孔18にエアを通すフレキシブル管であるホース19が連結される。全ホース19の上流側の集合管には電磁弁20が設けられる。全クランプ板6が、図2中、二点鎖線の位置から実線の位置へと開いて板状物1aの束1を解放すると同時に、電磁弁20が開きエアをエア吐出口18へと流す。このエアはクランプ板6のエア吐出口18から板状物1aに向かって吐出し、これにより板状物1aとクランプ板6との間の摩擦抵抗が低減ないし解消し、板状物1aの束1は円滑に落下する。
クランプ板6の下方には、図2および図3に示すように、板状物1aを梱包するための箱5が配置される。この箱5は通し箱であり、仕切り板5aによって内部に仕切り室5bが二行×四列で形成される。仕切り室5bの行がクランプ板6の配列方向に伸び、列が可動テーブル2の移動方向に伸びるように、この箱5がクランプ板6の下方に設置される。
箱5は、図2および図3に示すように、箱詰装置の機枠9内を左右方向に伸びるローラコンベア21により支持される。このローラコンベア21は、箱5を箱詰装置内で左右方向に送るように配置される。ローラコンベア21は、機枠9内を前後方向に伸びるレール22に沿ってスライド可能であり、ローラコンベア21のフレームと箱詰装置の機枠9との間に設けられたシリンダ装置23により、箱詰装置内を前後方向に往復移動可能である。
また、ローラコンベア21のフレームの前側には箱5の外壁面に当たる前当て部材21aが固定され、箱詰装置の機枠9の背後には箱5の反対側の外壁面に当たる後当て部材24が回動可能に取り付けられる。後当て部材24は、この後当て部材24と機枠9との間に設けられたシリンダ装置25によって回動可能である。
図3に示すように、箱5は、前後の当て部材21a,24によって挟まれることによりローラコンベア21上の定位置に位置決めされる。これにより、箱5の一行の各仕切り室5bが、クランプ板6,6の各対に挟持された板状物1aの束1にそれらの直下から正対する。クランプ板6,6が板状物1aの束1を解放すると、全束1が一斉に箱5の一行の各仕切り室5b内に向かって落下する。その後、シリンダ装置23が縮動作すると、箱5が仕切り室5bの一行分だけずれ、他の行の仕切り室5bが、クランプ板6,6の各対に挟持された板状物1aの束1にそれらの直下から正対することになり、これらの仕切り室5b内にも同様にして板状物1aの束1が詰め込まれる。全仕切り室5b内に板状物1aの束1が収納された箱5はローラコンベア21上から箱詰装置外へと搬出される。
次に、上記構成の箱詰装置の作用について説明する。
(1)図2および図3に示すように、通し箱等の箱5を箱詰装置内の所定の位置にセットする。
(2)図1および図3に示すように、製函機から排出されたカートンの板状物1aがベルトコンベア8上を流れてくると、作業者が員数を揃え、外観検査を行って板状物1aの束1を作り、図6、図1および図3に示すように、ガイド7,7間に押し込む。ガイド7,7に挟まれた板状物1aの束1は、可動テーブル2上に起立状態で保持される。
この作業をすべてのガイド7,7の対に対して行う。これにより、図1に示すように、板状物1aの四つの束1が可動テーブル2上に起立状態で並ぶことになる。
板状物1aが図11(A)に示すようなカートンであれば、同図(B)に示すように、下側のブランク面積が大きく上側のブランク面積が小さいので、板状物1aの束1とした場合上側が薄く、下側が厚くなる。上述したようにクランプ板6は下側が窄むように回動するので、板状物1aの束1としてはカートンが上下逆様になるように集積した状態でガイド7,7間に挿入するのが望ましい。
(3)作業者が箱詰装置の起動ボタンを押して、箱詰装置を起動させると、シリンダ装置10が縮動作し、可動テーブル2が往動を開始する。
シリンダ装置10はプッシャ3を介して可動テーブル2に連結されているので、図7および図5(B)に示すように、まずプッシャ3が可動テーブル2上に突出する。プッシャ3は、可動テーブル2上の板状物1aの束1を後方から押し、可動テーブル2上からの落下を防止する。
可動テーブル2は、往動開始時にボールプランジャ12により復動方向に抵抗力を与えられるので、可動テーブル2の動きに先立ちプッシャ3が立ち上がりやすくなる。
(4)可動テーブル2が前進すると、可動テーブル2上の板状物1aの束1はガイド7,7に案内されつつ、図8(A)(B)に示すように、クランプ板6,6間に侵入する。可動テーブル2はシリンダ装置10の縮動作の停止と共に往動を停止し、その際可動テーブル2上の板状物1aの束1は、その前端がストッパ4に当接し、後端がプッシャ3に押されることによって、箱詰装置内の定位置に一定の起立姿勢で位置決めされる。
(5)クランプ板6を駆動するシリンダ装置16,17が作動し、図9(A)(B)に示すように、クランプ板6,6の各対が板状物1aの束1を挟み込む。上述したように、板状物1aであるカートンは下側が薄くなるように集積されているので、クランプ板6,6の各対がそれらの下側が窄むように回動すると、図9(B)に示すように、板状物1aの束1もこれに倣うように下側が窄む。これにより、板状物1aの束1は容易に落下しないようにクランプ板6,6により挟持されることとなる。
(6)クランプ板6,6が板状物1aの束1を把持すると、図9(A)に示すように、可動テーブル2が復動を開始してクランプ板6から離脱し、ガイド7下の原位置に戻って停止する。また、プッシャ3も元の位置へと回動し、可動テーブル2の上面下に没入する。
(6)図10(A)(B)に示すように、クランプ板6,6の各対が開動作して板状物1aの束1を解放する。その際、図3に示すエア供給源側の電磁弁20が開き、ホース19からエア吐出孔18にエアが流れる。このエアがクランプ板6のエア吐出口18から板状物1aに向かって吐出し、板状物1aとクランプ板6との間の摩擦抵抗を軽減する。これにより、クランプ板6,6の各対間における板状物1aの束1は円滑に下方の箱5に向かって一斉に落下する。
(7)板状物1aの束1が箱5の一行の仕切り室5b内に収納されると、図3に示すシリンダ装置23が縮動作し、箱5を仕切り室5bの一行分だけ移動させる。
その後、上記(2)〜(7)の工程を繰り返すことにより、箱5内の他の行における仕切り室5b内に板状物1aの束1が収納される。
すべての仕切り室5b内に板状物1aの束1が収納された箱5は、ローラコンベア21上から箱詰装置外へと搬出される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々変更可能である。例えば、板状物はカートンに限らず、封筒、シート、ノート等その他の板状物であってもよい。クランプ板、ガイド等は一対のみ設けることも可能であるし、図示例の四対よりも少なく又は多く設けることも可能である。また、板状物の束を収納する箱も、種々の態様のものを使用することができる。
1…板状物の束
1a…板状物
2…可動テーブル
3…プッシャ
4…ストッパ
5…箱
5b…仕切り室
6…クランプ板
7…ガイド
9…箱詰装置の機枠
10…シリンダ装置
11…ヒンジ
12…ボールプランジャ
18…エア吐出孔
1a…板状物
2…可動テーブル
3…プッシャ
4…ストッパ
5…箱
5b…仕切り室
6…クランプ板
7…ガイド
9…箱詰装置の機枠
10…シリンダ装置
11…ヒンジ
12…ボールプランジャ
18…エア吐出孔
Claims (5)
- 板状物の束が起立状態で載せられる往復移動可能な可動テーブルと、この可動テーブルに出没可能に取り付けられ、上記板状物の束を可動テーブルに載せる際に没入状態になり、上記可動テーブルが往動する際に突出状態になって上記板状物の束を後方から支えるプッシャと、上記可動テーブルと共に往動する上記板状物の束の前方に配置され、往動して来たこの束の前端に当接するストッパと、往動して停止した上記可動テーブル上の板状物の束をその下方が窄むように挟持し、可動テーブルが復動した後に板状物の束を解放して下方の箱内に落下させるクランプ板と、上記可動テーブル上に上記板状物の束を起立状態で保持し、上記可動テーブルが往動する際に板状物の束を上記クランプ板間に案内するガイドとを具備したことを特徴とする箱詰装置。
- 請求項1に記載の箱詰装置において、上記板状物の束を解放する際に板状物に向かってエアを吐出するエア吐出手段が上記クランプ板に設けられたことを特徴とする箱詰装置。
- 請求項1に記載の箱詰装置において、上記プッシャが上記可動テーブルの後端に枢軸を介して起倒可能に連結され、上記可動テーブルを往復移動させるシリンダ装置が上記プッシャに連結され、このシリンダ装置によって上記可動テーブルが往動する際に上記プッシャが起立して突出状態になり、上記可動テーブルが復動する際に上記プッシャが倒れて没入状態となるようにしたことを特徴とする箱詰装置。
- 請求項3に記載の箱詰装置において、上記可動テーブルとこの箱詰装置の機枠との間にボールプランジャが介装されたことを特徴とする箱詰装置。
- 請求項1に記載の箱詰装置において、上記クランプ板とガイドと箱とが、上記可動テーブルの移動方向に直交する方向に複数箇所にわたって配置され、各箱又は箱の各仕切り室内にそれぞれ板状物の束が一度に挿入されるようにしたことを特徴とする箱詰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008002791A JP2009161238A (ja) | 2008-01-10 | 2008-01-10 | 箱詰装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008002791A JP2009161238A (ja) | 2008-01-10 | 2008-01-10 | 箱詰装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009161238A true JP2009161238A (ja) | 2009-07-23 |
Family
ID=40964325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008002791A Pending JP2009161238A (ja) | 2008-01-10 | 2008-01-10 | 箱詰装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009161238A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111169692A (zh) * | 2020-01-31 | 2020-05-19 | 杜藏恩 | 一种塑胶件入料带包装设备 |
CN111498183A (zh) * | 2020-04-24 | 2020-08-07 | 辰星(苏州)自动化设备有限公司 | 一种装盒机用过渡机构 |
-
2008
- 2008-01-10 JP JP2008002791A patent/JP2009161238A/ja active Pending
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