JP2009161195A - 容器蓋巻締ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】容器蓋の巻締ヘッドの容器蓋を被せる口頸部が傾いていたり、容器蓋の開口の中心がずれていても、容器蓋を正しく口頸部に被せるようにすること。
【解決手段】巻締装置の容器蓋巻締ヘッド21は、主軸5の下端部に固定される懸架手段22と懸架手段22に懸架されたチャック手段23とから構成され、該チャック手段23はスプライン28aとスプライン溝31aとのギャップを形成することによって懸架手段22に対して水平方向に変位自在である。また、該チャック手段23は懸架手段22の該懸架部材25に対して傾動自在である。
【選択図】図2

Description

本発明は、容器蓋巻締装置に装備されている回転軸の下端部に装着され、容器蓋をボトルの口頸部のネジ部に螺着させる容器蓋巻締ヘッドに関する。
周知の如く、飲料容器として、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂から形成された容器本体とポリエチレン又はポリプロピレンなどの合成樹脂から形成された容器蓋とから構成された容器が広く実用に供されている。
例えば、PETボトルに飲料水などの液体を充填し、液体が充填されたボトルの口頸部に容器蓋を締結してボトル開口部を閉塞するボトルの液体充填及びキャッピングの処理ラインが広く知られ、実用化されている。
このような処理ラインには、ボトルに液体を充填する充填機、液体が充填されたボトルを受け取って円軌道に沿って搬送する回転式の中間ボトル搬送装置(搬送ターレット)、中間ボトル搬送装置によって搬送されてきたボトルを受け取ってボトルの口頸部に容器蓋を締結するキャッピング装置などが配列されている。
キャッピング装置には、ボトルを搬送円軌道に沿って搬送する回転式のボトル搬送装置と、該ボトル搬送装置により搬送されるボトルの口頸部に容器蓋を締結するキャッピング手段が備えられている。
キャッピング装置に備えられた上記ボトル搬送装置には、回転体が備えられ、回転体の周縁部には周方向に間隔をおいて複数のグリップ機構が配設されている。グリップ機構の各々には一対の開閉式グリッパが備えられている。ボトルは、搬送装置において、そのネック部がグリップ機構のグリッパにグリップされて吊り下げられた状態で搬送円軌道に沿って搬送される。
従来では、このような容器蓋とボトルの口頸部とのキャッピングに関しては、機械精度として、キャッピング手段の容器蓋を収納する巻締ヘッドの中心軸に対する同軸度と巻締ヘッドと容器を保持するグリッパとの位置精度(センタリング精度)が重要とされている。そのため、現行の巻締ヘッドでは、機械剛性の高い構造を採用し、巻締め時の巻締めトルク、ボトルと容器蓋のネジ係合における抵抗などを受けても芯ブレの起きないヘッド構造としてきた。
下記の特許文献1には、容器蓋とボトル口頸部の中心軸線を一致させて巻締めを行っている従来の巻締ヘッド構造の一例が開示されている。
特開平11−49286号公報
しかしながら、このようなキャッピング装置においては、ボトルが搬送される間に、容器蓋の締結処理が遂行される。すなわち、グリップ機構のグリッパによりボトルのネック部をグリップして吊り下げた状態で搬送円軌道に沿って搬送される。一方、巻締ヘッドは同軸上の円軌道に沿って各グリッパの上部に対応して搬送され、巻締め位置で下降し、容器の口頸部に容器蓋の巻締めが行われる。
グリップ機構のグリッパによりボトルのネック部をグリップして吊り下げた状態で搬送円軌道に沿ってボトルを搬送すると、遠心力によってボトルの下部が振られて搬送姿勢が不安定となり、ボトルが傾斜した状態で巻締ヘッドの容器蓋に装着され、ボトルの口頸部が傾斜したまま容器蓋のキャッピングが行われることがある。
したがって、キャッピングが行われる際に、ボトルの開口中心と、グリップ機構に保持されている容器蓋の中心が、常に同軸上に位置するとは限らず、互いの中心がずれたままキャッピング処理が行われことがある。ボトルの口頸部のネジ部と容器蓋のネジ部との螺合がうまくいかないと、容器蓋は正規の状態で装着できなかったりすることがある。さらには、容器蓋にタンパーエビテントバンド(不正開封防止帯)が形成されているものなどは、タンパーエビデントバンドが切れて商品として使い物にならなくなる問題点がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ボトルの口頸部に容器蓋を巻締める際に、容器蓋の開口の中心がずれていたり、容器蓋の軸心が傾斜したりしても、容器蓋の口頸部への巻締めを正しく行うことができる容器蓋巻締ヘッドを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、鉛直に延在する回転軸線を中心として回転自在に且つ昇降自在に装着された回転体に装着される容器蓋巻締ヘッドにおいて、該回転体の下端部に固定される懸架手段と該懸架手段に懸架されたチャック手段とから構成され、該チャック手段は該懸架手段に対して水平方向に変位自在にした。
上記容器蓋巻締ヘッドは、該懸架手段に対する該チャック手段の中心軸の変位長さは0.5乃至2.5mmであることが好ましい。
上記容器蓋巻締ヘッドの該懸架手段は外周面には周方向に等間隔をおいて軸線方向に延在する複数個のスプラインが配設されたスプライン部材を含み、該チャック手段は内周面に周方向に等間隔をおいて軸線方向に延在する複数個のスプライン溝が配設されたスプライン溝部材と、容器蓋を保持するためのチャック部材とを含み、該スプライン部材の該スプラインに該スプライン溝部材の該スプライン溝が係合されており、該スプラインのマタギ歯厚は該スプライン溝のマタギ溝幅よりも小さく、且つ該スプラインの外径は該スプライン溝の底面直径よりも小さくすることができる。
上記容器蓋巻締ヘッドの該懸架手段は該スプライン部材の下方に配置され且つ円錐台形状の懸架面を有する懸架部材を含み、該チャック手段は該スプライン溝部材に固定された被懸架部材を含み、該チャック部材は該懸架部材に固定されており、該被懸架部材は逆円錐台形状の被懸架面を有し、該懸架面上に該被懸架面を載置することによって該チャック手段が該懸架手段に懸架されており、該チャック手段は該懸架部材に対して傾動自在にすることができる。
上記容器蓋巻締ヘッドは、該懸架手段の中心軸に対する該チャック手段の中心軸の傾動角度は1乃至3度とすることができる。
上記容器蓋巻締ヘッドは、該懸架手段と該チャック手段との間には該懸架手段に対して該チャック手段を下方に弾性的に偏倚して該懸架面に該被懸架面を押圧する弾性偏倚手段が介在されていることが好ましい。
本発明の容器蓋巻締ヘッドは、回転体の下端部に固定される懸架手段と該懸架手段に懸架されたチャック手段とから構成され、該チャック手段は該懸架手段に対して水平方向に変位自在にしたので、ボトルと容器蓋巻締ヘッドに支持されている容器蓋との軸線がずれて容器蓋の巻締めを行っても、容器蓋がボトルの口頸部の位置に追従することができ、互いの軸線を一致させて、巻締めを行うことができる。
また、本発明の容器蓋巻締ヘッドの該懸架手段は、該スプライン部材の下方に配置され且つ円錐台形状の懸架面を有する懸架部材を含み、該チャック手段は該スプライン溝部材に固定された被懸架部材を含み、該チャック部材は該懸架部材に固定されており、該被懸架部材は逆円錐台形状の被懸架面を有し、該懸架面上に該被懸架面を載置することによって該チャック手段が該懸架手段に懸架されており、該チャック手段は該懸架部材に対して傾動自在であるので、ボトルの軸がチャック手段の軸に対して傾斜したままの状態で、ボトルの口頸部に容器蓋が装着されても、チャック手段が傾動することによって、両者の軸線を一致させたかつその軸線が傾斜した状態で容器蓋の巻締めができる。
さらに、本発明の容器蓋巻締ヘッドの該懸架手段と該チャック手段との間には該懸架手段に対して該チャック手段を下方に弾性的に偏倚して該懸架面に該被懸架面を押圧する弾性偏倚手段が介在されているので、チャック手段が傾動した状態にあっても、弾性偏倚手段の付勢力によって、チャック手段の被懸架面が懸架面に案内されて初期位置に戻ることができる。
以下、本発明の実施形態による容器蓋巻締ヘッドについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係わる容器蓋の巻締装置を示し、図2はその巻締装置の下端部に設けられている容器蓋の巻締ヘッドを示す。
巻締装置1は、軸を上下方向へ向けて配設した筒状のハウジング3が基台2によって支持されている。ハウジング3の内部には、ハウジング3の中心軸を通る回転体としての主軸5が配設され、主軸5はハウジング3に対して軸廻りに回転可能であり、またハウジング3の軸方向へ上下動することが可能に構成されている。
ハウジング3の上端部には、変速機6及び変速機6の上部に取付けられている駆動モータ7が配設されている。変速機6は、下端側の回転部6aが軸方向に延びる筒状の連結部材8と連結され、連結部材8の下端側内周部と主軸5の外周部とはスプライン結合部9によって連結され、駆動モータ7の回転力が、変速機6、連結部材8、スプライン結合部9を介して主軸5に伝達される。
主軸5のほぼ中間部には、その外周部に内コイルばね10及び外コイルばね11が設けられ、内コイルばね10の下端部が主軸5と共に上下動の移動をする規制部材12の上端部を付勢し、内コイルばね10の上端部は、ハウジング3側に固定されているばね座16を付勢するようにしている。また、外コイルばね11の下端部は、ハウジング3内を摺動可能なばね受け部材13を付勢し、外コイルばね11の上端部はハウジング3に固定されているばね座17を付勢するようにしている
主軸5の下端部には、巻締ヘッド21が取付けられており、巻締ヘッド21の上部には、ヘッド受け部材14が配設されている。ヘッド受け部材14は主軸5を貫通するとともに、ヘッド受け部材14の内周にて、主軸5を相対的に回転可能とし、軸方向への移動に対しては主軸5と共に移動するように規制されている。ヘッド受け部材14の下部に形成しているフランジ部14aとハウジング3の下端部との間には蛇腹が配設され、ハウジング3にはガイド孔3aが形成され、ヘッド受け部材14にはガイドピン14bが取付けられている。ハウジング5の下端部とヘッド受け部材14との間には、蛇腹15が設けられ、ヘッド受け部材14が主軸5とともに上下動する際には、ガイドピン14bがガイド孔3aに案内されて、蛇腹15も同時に伸縮するようにしている。こうした構成によって、主軸5がハウジング3に対して上下方向への進退が可能になり、軸廻りに回転が可能になる。
なお、巻締装置1には、該巻締装置1を昇降可能にする図示しない支持部が設けられている。
図2に示すように、主軸5の下端部には、巻締ヘッド21が取り付けられている。巻締ヘッド21は、懸架手段22とチャック手段23とを備えている。
懸架手段22は、スプライン部材24と懸架部材25とを備え、スプライン部材24は、内周部の円形状の内孔24aが主軸5を貫通し、内周面に形成されたキー溝24bによって、主軸5に対して相対的な回転止めがなされている。そして、このスプライン部材24は、上部に形成されている上部筒状部27と下部に形成されている下部筒状部28とからなっている。
上部筒状部27は、下部筒状部28よりも小径の環状形状であり、上端面がハウジング3の下端に設けられている軸受部29に当接し、下部筒状部28の外周部全周には下部筒状部28の軸方向へ延びる図3に示すスプライン28aが形成されている。上下方向における断面がほぼ逆鍋形状の懸架部材25は、内周面に雌ねじ25aが形成されており、雌ねじ25aは、主軸5の下端部に形成されている雄ねじ5aに螺着することができ、懸架部材25の上端面がスプライン部材24に当接し、スプライン部材24を軸受部29と懸架部材25との間に固定することができる。懸架部材25には、上側に向かって縮径する円錐台形状の懸架面25bが形成され、その円錐台形状の底面にあたり、水平方向へ延びる下端面にはばね座25cが形成されている。
チャック手段23は、上方から下方へ向かってスプライン溝部材31、懸架面25bに対する被懸架部材であるチャックホルダー32及びチャック本体33とから構成されている。円環形状のスプライン溝部材31は、内周部にスプライン溝31aが形成され、スプライン部材24の外周部のスプライン28aと噛合する。
図4に示すように、スプライン28aのマタギ歯厚L1は、スプライン溝31aのマタギ溝幅L2よりも小さく形成し、スプライン28aの外径は、スプライン溝31aの先端直径よりも大きく形成し、スプライン28aの外径はスプライン溝31aの底面直径(即ち、各スプライン溝31aの底面のなす仮想直径)よりも小さく形成されている。
このように、スプライン28a及びスプライン溝31aは、スプライン結合としての本来の作用が及ぼすように、スプライン結合が空回りすることのない大きさにする。本実施形態では、これに加えて、スプライン28aとスプライン溝31aのクリアランスが、通常のスプライン結合よりも大きく形成されている。
具体的には、ペットボトルなどの通常の容器蓋の巻締ヘッドでは芯ずれをなくすため、スプライン28aのマタギ歯厚L1とスプライン溝31aのマタギ溝厚L2とのクリアランスを0.1mm以下とし、スプラインの外径W1がスプライン溝の底面直径W2のクリアランスを半径当たり0.23mm程度としている。本実施形態では、芯ずれの許容範囲において、スプライン28aのマタギ歯厚L1とスプライン溝31aのマタギ溝厚L2とのクリアランスを0.5mm以下とし、スプライン28aの外側の外径W1がスプライン溝31aの底面直径W2のクリアランスを直径あたり1.3mm程度としている。
図2に示すように、スプライン溝部材31の上端面は、ハウジング3の下端面に対してギャップG1を形成し、スプライン溝部材31の下部には、チャックホルダー32が設けられている。チャックホルダー32は、環状フランジ32aと該環状フランジ32aの下部に形成された円筒部32cが設けられている。環状フランジ32aは、スプライン溝部材31の下部に配設され、スプライン溝部材31の下側に開口を有する円形凹部31bに、上端部を嵌合させている。この環状フランジ32aは、チャックホルダー32の半径方向の外側と内側に亘って形成され、スプライン溝部材31と環状フランジ32aがボルト35によって締結され、両者が一体的に固定される。環状フランジ32aの内周側フランジには、懸架面25bに対応する逆円錐台形状の被懸架面32bが形成され、被懸架面32bは懸架面25bに懸架され、スプライン溝部材31が上述したスプライン部材24とのクリアランスによって、傾斜したときは、被懸架面32bは懸架面25bを傾斜するように摺動するようにして、スプライン溝部材31、チャックホルダー32及びチャック部材33が、一体になって傾動することができる。
また、環状フランジ32aの内周側フランジは、スプライン部材24の底面と懸架部材25の懸架面25aとの間に遊嵌状態で支持され、該スプライン部材24の底面とチャックホルダー32の上端面との間には上下(軸)方向にギャップG2が形成されている。ギャップG2は、チャック手段23の傾動を許容する役割を果たす。
チャックホルダー32の環状フランジ32aの下部には、円筒部32cが形成され円筒部32cの内孔には、チャック部材33が取り付けられる。筒状のチャック部材33は、上部側の外周面に雄ねじ33gを形成し、チャックホルダー32の円筒部32cの内周面に形成された雌ねじ32dと螺着することによって、チャックホルダー32に固定される。
チャック本体33の内孔における上下方向の中間位置には、小径部33bを形成し、小径部33bによって形成された、小径部33bの上部に形成された段部には、ばね座33cが形成されている。上述した懸架部材25の下端面に形成したばね座25cとの間に圧縮状態で、弾性偏倚手段としてのスプリングばね37が配設されている。スプリングばね37は、チャック部23が下方位置になるようにばね座33cを下方へ付勢し、通常(無付加)時においてスプライン溝部31の上端面とハウジング3の下端面に対してギャップG1を形成している。
小径部33bの下部には、容器蓋収納孔33dを形成している。チャック部材33の外周部には環状溝33eが周方向に形成され、環状溝33eの内周部には、環状溝33eから容器蓋収納孔33dまで貫通するボール収容孔33fを形成し、ボール収容孔33fには、容器蓋収納孔33dにボール38の表面の一部を突出させている。本実施形態では、等角度間隔に3カ所に形成されている。環状溝33eには、O−リング39が装着され、ボール39を容器蓋収納孔33dの中心方向へ付勢させている。容器蓋収納孔33dは、所定形状の容器蓋34を収容することができ、収容時にはボール38が容器蓋34の外周面を付勢する。容器蓋収納孔33dの下部には、逆円錐形状のガイド面33aを形成している。
このような巻締ヘッド21は、スプライン部材24を主軸5の下端部に差し込み、スプライン溝部31とチャックホルダー32とをボルト35で組み付けた後、スプライン28aにスプライン溝31aを通し、その後、主軸5の下端部に懸架部材25を螺着させて、スプライン部材24と懸架部材25との間に環状フランジ32aを挟み込むようして、チャックホルダー32及びスプライン溝部31を懸架させている。そして、スプリングコイル37の一端を懸架部材25のばね座25cに押し当て、次いでチャック部材33をチャックホルダー32のねじ部に螺着させて、巻締ヘッド21が組み付けられる。
巻締装置1には、このような巻締ヘッド21が複数設けられ、各々が同一回転軌道を回転するように構成されている。
図5及び図6は、ボトル41と一部のみが示されるボトル搬送装置40のグリップ機構のグリッパ42を示している。グリッパ42は、一対の挟持片43a,44aが回転可能にグリッパ支持軸45に取付けられている。挟持片43a、44aの先端部には、円弧面を有する把持部43b,44bを形成している。把持部43b,44bは、ボトル41のネックリング41bの下部の曲率にほぼ対応して形成され、そのネックリング41bの下部を把持することができる。
グリッパ支持軸45は、ボトル搬送装置40に複数設けられ、各々が同一円軌道を回転し、一方、巻締ヘッドは同軸上の円軌道に沿って各グリッパの上部に対応して搬送され、巻締め位置で下降し、容器の口頸部に容器蓋の巻締めが行われる。
このような構成によって、巻締ヘッド21がボトル41の口頸部41aに容器蓋34を巻締めするときは、ボトル搬送装置40によって、ボトル41が巻締ヘッド21の円軌道上に搬送される。巻締ヘッド21には、予め所定位置で容器蓋収納孔33dに容器蓋34が供給される。ボトル41が、巻締ヘッド21の位置に達すると、巻締ヘッド21が下降し、ボトル41の口頸部41aの上方位置に配置されて、容器蓋34をボトル41の口頸部41aに配置する。そして、図1に示す巻締装置1は図示しない支持手段によって降下されることによって、巻締ヘッド21に支持されている容器蓋34に口頸部41aが挿入される。
容器蓋34の口頸部41aへの押圧力は巻締装置1が降下することによって、内コイルばね10、外コイルばね11の順に付加し、これらのコイルばね10,11が縮むことによって発生する。図1の状態ではコイルばね10,11が収縮している状態であり、無負荷状態になると、ギャップYが拡がった状態になる。そして、主軸5が回転して容器蓋34の巻締めが行われる。このとき、口頸部41aは、スプリングコイル37のばね力によって、容器蓋34が口頸部41aを押さえつけるようにして、巻締めが行われる。容器蓋34とボトル41の芯ずれがないような状態では、容器蓋34の雌ねじと、口頸部41aの雄ねじとが、正しく螺合した状態で、通常は、巻締めが行われる。
また、ボトル41の搬送時において、ボトル41の軸線が傾斜した状態で、容器蓋34が口頸部41aに被せられるようなことがある。このような傾動状態では、容器蓋34を介して口頸部41aをスプリングコイル37によって押圧すると、口頸部41aに対して容器蓋34が、芯ズレした状態で覆い被さる。そして、該容器蓋34を巻き付けする際に、スプライン28aとスプライン溝31aにクリアランスを形成したので、チャック部23が口頸部41aの傾斜に合わすように傾斜して、容器蓋34が傾動したまま巻締めすることができる。この巻締めしている間に、それらの軸線が修正されることもあるし、そのまま軸線がずれた状態で巻締めされることもある。
なお、ボトル41の軸線が傾斜した状態で巻締めが行われるような場合は、懸架部材25の懸架面25bとチャックホルダー32の被懸架面32bとが位置ずれすることなくスプライン28aとスプライン溝31aのクリアランスの範囲で行われる傾斜があり、またクリアランスによる傾斜に加えて、さらに懸架面25bと被懸架面32bとが位置ずれした状態で傾斜することがある。
このチャックホルダー32の傾斜は、ハウジング3の下端とスプライン溝部31とのギャップの大きさで決定され、ハウジング3の下端がスプライン溝部31の規制部となる。本実施形態では、ハウジング3の軸線に対して3度までのズレを許容している。
ボトル41の口頸部41aに対する巻締めが終了したときは、巻締ヘッド21を上昇させて、ボトル41の容器蓋34から巻締ヘッド21を分離する。
上述したように、容器蓋34とボトル41の軸線が一致しないような場合では、巻締ヘッド21と容器蓋34とが分離した後に、スプライン28aとスプライン溝31aの軸線のズレが生じたり、懸架部材25の懸架面25bに対してチャックホルダー32の被懸架面32bとがずれたりしたままの状態がある。このように、懸架部材25に対してチャックホルダー32の軸が水平方向へズレたり、傾動したりした状態では、スプリングコイル37の引張り力によって、スプライン28aとスプライン溝31aとが、実質的にそれらの軸線を平行に戻すとともに、懸架面25bのテーパ面と被懸架面32bの逆テーパ面との位置を初期状態(同軸上)に戻すことができる。
このように、本実施形態では、ボトル搬送装置40のグリッパ42によって、ボトル41が軸方向へズレたり、軸が傾斜した状態で搬送されても、巻締ヘッド21のチャック部23がボトル41のズレに追従することができる。これによって、容器蓋34の雌ネジが口頸部41aの雄ネジを乗り越えたりする誤装着を防止できる。また、タンパーエビデントバンドを有するような容器蓋34は、その誤装着によってタンパーエビデントバンドが、誤切断されるのを防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的思想に基づいて、勿論、本発明は種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、懸架部22を主軸5に支持させて、該主軸5を回転させることによって、巻締ヘッド21を回転させるようにした。しかしながら、このような巻締装置1には、回転軸が中心側でなく巻締ヘッド21の外周部を支持し外筒側が回転するタイプのものがある。すなわち、駆動源に連結されたハウジングの内孔に、スプライン溝巻締ヘッド21の支持について、スプライン部材24の内孔に巻締ヘッド21の上端部を、駆動源によって駆動される回転可能な外筒47の下端部に挿入させて取付けてもよい。このように、構成しても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、懸架部22をスプライン部材24と懸架部材25とを別体に形成したが、これらのスプライン部材24と懸架部材25とは一体成形によって形成してもよい。ただし、チャックホルダー32を軸方向に2分割して、スプライン部材24の底面と懸架部材25の懸架面25aとの間に支持させるなどの工夫を要する。
また、同様に、スプライン溝部材31、チャックホルダー32及びチャック部材33を3部品としたが、これを2部品や、1部品にして成形してもよい。
本発明の実施形態による容器蓋巻締ヘッドを採用している巻締装置の断面図である。 本発明の実施形態による容器蓋巻締ヘッドの拡大断面図である。 図2のX−X線方向における断面図である。 図3のスプライン部材とスプライン溝部材との関係を説明するためのそれらの部材の平面図である。 ボトル搬送装置のグリップと該グリップに支持されているボトルの側面図である。 図5の平面図である。
符号の説明
1 巻締装置
5 主軸
21 巻締ヘッド
22 懸架手段
23 チャック手段
24 スプライン部材
25 懸架部材
25b 懸架面
28a スプライン
31 スプライン溝部材
31a スプライン溝
32 チャックホルダー
32 被懸架面
33 チャック部材
34 容器蓋
37 スプリングコイル
41 ボトル
41a 口頸部
41b ネックリング

Claims (6)

  1. 鉛直に延在する回転軸線を中心として回転自在に且つ昇降自在に装着された回転体に装着される容器蓋巻締ヘッドにおいて、
    該回転体の下端部に固定される懸架手段と該懸架手段に懸架されたチャック手段とから構成され、該チャック手段は該懸架手段に対して水平方向に変位自在である、ことを特徴とする容器蓋巻締ヘッド。
  2. 該懸架手段に対する該チャック手段の中心軸の変位長さは0.5乃至2.5mmである、請求項1記載の容器蓋巻締ヘッド。
  3. 該懸架手段は外周面には周方向に等間隔をおいて軸線方向に延在する複数個のスプラインが配設されたスプライン部材を含み、該チャック手段は内周面に周方向に等間隔をおいて軸線方向に延在する複数個のスプライン溝が配設されたスプライン溝部材と、容器蓋を保持するためのチャック部材とを含み、該スプライン部材の該スプラインに該スプライン溝部材の該スプライン溝が係合されており、該スプラインのマタギ歯厚は該スプライン溝のマタギ溝幅よりも小さく、且つ該スプラインの外径は該スプライン溝の底面直径よりも小さい、請求項1又は2記載の容器蓋巻締ヘッド。
  4. 該懸架手段は該スプライン部材の下方に配置され且つ円錐台形状の懸架面を有する懸架部材を含み、該チャック手段は該スプライン溝部材に固定された被懸架部材を含み、該チャック部材は該懸架部材に固定されており、該被懸架部材は逆円錐台形状の被懸架面を有し、該懸架面上に該被懸架面を載置することによって該チャック手段が該懸架手段に懸架されており、該チャック手段は該懸架部材に対して傾動自在である、請求項3記載の容器蓋巻締ヘッド。
  5. 該懸架手段の中心軸に対する該チャック手段の中心軸の傾動角度は1乃至3度である、請求項4記載の容器蓋巻締ヘッド。
  6. 該懸架手段と該チャック手段との間には該懸架手段に対して該チャック手段を下方に弾性的に偏倚して該懸架面に該被懸架面を押圧する弾性偏倚手段が介在されている、請求項4又は5記載の容器蓋巻締ヘッド。
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