JP2009159715A - モータ駆動装置および方法 - Google Patents

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朋治 横内
Ken Maruyama
建 丸山
Satoru Nagano
哲 永野
Takehiro Yano
剛広 矢野
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Abstract

【課題】従来の構成では、マイコンにあらかじめプログラミングしておくため、回転速度によっては最適に減衰制御できない。また、従来の構成では、マイコンからの指令を受けてからでないと、減衰制御できないため、発振部における基準クロック周期ごとの一回一回のスイッチングによる減衰制御の選択が不可能であった。
【解決手段】この課題を解決するために本発明のステッピングモータ駆動装置は、モータに電流が流れ出すと電流検出部において検出信号を出力し、その検出信号を起点に動作するタイマを備え、設定タイマ時間後のコンパレータ出力の値をラッチ回路において読み込み、その値から減衰制御を行う。これにより、外部マイコンからの操作を必要とせず、基準クロック周期ごとに自動的に減衰制御動作が可能なステッピングモータ駆動装置を提供でき、より目標値に近づけたモータ駆動電流波形を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ駆動装置および方法に関し、さらに詳しくはステッピングモータ駆動装置において、より低騒音およびより低振動に駆動する技術に関する。
従来、例えばDSC(Digital Still Camera:デジタル静止画カメラ)およびDVC(Digital Video Camera:デジタルビデオカメラ)などの動画撮影用電子機器において、絞り、焦点、およびズームなどの駆動制御用に、位置制御が容易なステッピングモータが用いられている。動画撮影用電子機器に用いられるステッピングモータには、特に低騒音性および低振動性が求められる。ステッピングモータが発する騒音は、機器の内蔵マイクに雑音として録音され、振動およびその結果として手振れを生じさせ、画質を劣化させる恐れがあるからである。
そのため、ステッピングモータの動作を低騒音化および低振動化させる駆動技術が、開発されている。まず、ステッピングモータの駆動方式に関する従来例を、以下に説明する。図4は、特開2004−215385号公報、および特開2004−274880号公報に説明されているステッピングモータ駆動装置の構成図である。
図4において、20pは、駆動制御の対象であるステッピングモータ、19ap、19bpは、ステッピングモータ20pのそれぞれA相、B相モータコイル、18ap、18bpは、それぞれA相、B相モータコイル19ap、19bpに駆動電力を供給するA相駆動処理部、B相駆動処理部である。B相駆動処理部18bpはA相駆動処理部18apと同一の構成になっており、A相駆動処理部18ap内の各要素は添字ap、B相駆動処理部18bp内の各要素は添字bpでそれぞれ表される。以降、本従来例では、A相駆動処理部18apについて構成および動作を説明するが、B相駆動処理部18bpについても同様に説明できるので、省略する。
A相駆動処理部18apにおいて、1apは、回転位相信号S15apをトリガーとしてステップ状に増加し減少するステップ信号S1apを生成するステップ信号生成部、2apは、ステップ信号生成部1apから出力されるステップ信号S1apを平滑化する積分部、3apは、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)のスイッチング周期ごとの基準パルスを表すPWM基準信号S3apを生成する発振部、4apは、モータに電流を流す駆動部、41ap、42ap、43ap、44apは、駆動部4apを構成するトランジスタ、5apは、モータに流れる電流を検出する電流検出部、6apは、積分部2apの出力S2apと電流検出出力S5apとを比較する比較部、7aは、発振部3apからの出力と比較部6apからの出力を取り込むフリップフロップ、8apはフリップフロップ7aの出力S7aをもとに、駆動部4apのオン/オフのタイミングを制御する通電制御部、9apはマイコン10pからの指令を受け、通電制御部8apを制御し、モータ電流の減衰量を制御する減衰制御部である。10pはマイコンである。
次に本従来例の動作について説明する。図5に、従来のステッピングモータ駆動装置の各部の出力信号波形を示す。まず、ステップ信号生成部1apにおいてレベルが階段波状に変化し、かつ階段波の各ステップのレベルによって、目標電流値を表すステップ信号S1apを生成する。ステップ信号S1apを、積分部2apにより平滑する。この平滑された積分部出力S2apが、モータ電流の実際の目標電流値となる。また、発振部3apは、所定周期のPWM基準信号S3apを生成し、モータコイルへの給電期間の開始を指示する。これは図5の時点T1pに相当する。PWM基準信号S3apは、フリップフロップ7apのセット端子に入力される。フリップフロップ7apの出力は、通電制御部8apに入力され、通電制御部8apによって駆動部4apのそれぞれのトランジスタを制御し、モータに電流を流す。これは図5の給電期間T2pに相当する。以降モータに電流を流すことを給電と呼ぶ。
給電中のモータ電流の流れを図6Aに示す。図6Aに示すように、給電中、駆動部4apの各トランジスタ41ap、44apはオンし、各トランジスタ42ap、43apはオフした状態でモータコイルに電流を流す。または、モータ動作方向によっては、上述した説明の逆で、各トランジスタ42ap、43apはオンし、各トランジスタ41ap、44apはオフする状態の場合もある。この給電状態は、フリップフロップ7apがセット優先であるため、PWM基準信号S3apのパルスエッジを起点に、周期ごとに決められた時間において確実に起こる。これは、モータ電流の誤検出を防ぐためである。上述したフリップフロップ7apのセット動作は、図5の期間T3pに相当する。
モータに電流が流れ出すと、電流検出部5apにおいてモータ電流を検出し、その値S5apを出力する。目標電流値である積分部出力S2apの値と電流検出部5apの出力値S5apを比較部6apで比較する。電流検出部5apの出力値S5apが積分部2apの出力値S2apを越えると、モータ電流が、目標電流値を越えたことになるので、比較部6apはローを出力し、フリップフロップ7apのリセット端子に入力される。上述した動作は図5の時点T4pに相当する。フリップフロップ7apの出力S7apは、通電制御部8apに入力され、通電制御部によって駆動部4apのそれぞれのトランジスタを制御し、モータコイル19apへの電流供給を停止させる。このとき、モータコイル19apにより回生電流が流れる。これは図5の回生期間T5pに相当する。以降、電流回生時を回生と呼ぶ。PWM周期ごとに、この繰り返しでステッピングモータ20pの駆動制御を行っている。
また、マイコン10pから減衰制御部9ap、9bpに信号を送ることで、回生時のモータ電流の傾きを調整することができる。マイコン10pから減衰制御用の信号が減衰制御部9apに送られると、減衰制御部9apはその信号から減衰状態を決定できる信号を通電制御部8apに送る。これにより、回生時、通電制御部8apが駆動部4apの各トランジスタのゲート部を制御することで、減衰制御が可能となる。
図6Bに回生時におけるモータコイル電流の流れの1例を示す。図6Bでは回生時、駆動部4apのトランジスタ41apをオンし、トランジスタ42apをオンまたはオフし、トランジスタ43ap、44apをオフする。この時、モータコイルのインダクタンスによる両端の電圧VLは、トランジスタ42apがオンしている場合、モータコイルに流れる電流がモータコイルの抵抗で発生する電圧降下分に等しくなる。他方、トランジスタ42apがオフしている場合、電圧VLは、(モータコイルに流れる電流がモータコイルの抵抗で発生する電圧降下分)+(トランジスタ42apの寄生ダイオードの導通電圧)に等しくなる。そのためトランジスタ42apがオンまたはオフ状態のいずれであっても、モータコイル両端の電圧VLは小さい電圧となる。モータコイル電流の減衰の速さを表す傾きは、(モータコイル両端電圧VL)/(モータコイル抵抗値)で決まるため、モータコイル電流の傾きは小さいものになる。つまり、コイル電流の減衰が遅くなる状態である。以後、この状態を低速減衰状態と呼び、低速減衰状態に制御することを低速減衰制御と呼ぶ。
図6Cに別の回生時におけるモータコイル電流の流れの1例を示す。図6Cでは回生時、駆動部4apの各トランジスタ41ap、44apをオフし、トランジスタ42ap、43apをオンまたはオフする。この時、モータコイル両端の電圧VLは、各トランジスタ42ap、43apがオンしている場合、ほとんど給電中とは逆向きのモータ電源電圧値がかかり、(モータコイルに流れる電流がモータコイルの抵抗で発生する電圧降下分)+(モータ電源電圧値)に等しくなる。他方、トランジスタ42apまたはトランジスタ43apがオフしている場合には、電圧VLは、(モータコイルに流れる電流がモータコイルの抵抗で発生する電圧降下分)+(モータ電源電圧値)+(トランジスタ42apまたはトランジスタ43apの寄生ダイオードの導通電圧)に等しくなる。このモータコイル両端にかかる電圧VLは、各トランジスタ42ap、43apがオンまたはオフ状態のいずれであっても、上述した低速減衰状態時のモータコイル端電圧よりもはるかに大きい。つまり、モータコイル電流の傾きは大きく、コイル電流の減衰が速い状態である。以後、この状態を高速減衰状態と呼び、高速減衰状態に制御することを高速減衰制御と呼ぶ。
図6Dに、給電状態、低速減衰状態、および高速減衰状態のそれぞれの状態において、通電制御部8apによって制御される駆動部4apの各トランジスタ41ap、42ap、43ap、44apの状態を示す。
図7Aは、高速減衰制御が低速減衰制御より好ましい場合の波形図である。この場合、積分部2apの目標電流波形出力S2apより、モータコイル19apの実電流波形S19apが高い値にあり、高速減衰制御により実電流波形S19apを高速に下げて、目標電流波形S2apに近づけるように制御する。図7Bは図7Aとは逆で、低速減衰制御が高速減衰制御より好ましい場合の波形図である。この場合、積分部2apの目標電流波形出力S2apよりモータコイル19apの実電流波形S19apが低い値にあり、低速減衰制御により実電流波形S19apの減衰を抑えて、目標電流波形S2apに近づけるように制御する。
マイコン10に事前に、回転数に応じてどちらの減衰を選択するか、決められたプログラムを作成しておき、回転数に応じて、高速減衰制御、あるいは低速減衰制御を適切に選択する。例えば、1200PPS(Pulse Per Second:パルス/秒)程度の速い回転数ならば、高速減衰制御を選択し、120PPS程度の遅い回転数時ならば、低速減衰制御を選択することで、より目標に近いモータ電流波形を得ることが可能となる。
特開2004−215385号公報 特開2004−274880号公報
しかしながら、上述した従来のステッピングモータ駆動装置の構成では、マイコンにあらかじめプログラミングしておくため、回転速度によっては最適に減衰制御できない。
例えば、図8Aに示すように、回転数の速い領域では1ステップの周期が短いため、目標電流波形に近づけるためには、速い減衰が好ましい。そのため、あらかじめ回転速度の速い領域では、高速減衰制御を選択していた。また、図8Bに示すように、回転速度の遅い領域では、1ステップの周期が長いため、目標電流波形に近づけるには、遅い減衰が好ましい。そのため、回転速度の遅い領域では、低速減衰制御を選択していた。しかし、図8Cに示すように、回転速度が速くもなく、遅くもない領域ではどちらの減衰制御も一長一短であり、減衰制御の最適化が難しいという課題を有していた。
また、ステップ信号生成部1apから出力されるステップ信号値S1apによっても、高速減衰制御あるいは低速減衰制御それぞれに一長一短が存在する。例えば、低速減衰状態において、図9A、図9Bに示すように、ステップ信号生成部1apのステップ信号値S1apが高い場合S1pHには、モータコイルに流れる電流は大きく、モータコイル抵抗によって発生する電圧降下分VLの電圧も大きくなる。VL値が大きいため、回生電流の傾きも大きくなり、減衰量も大きくなる。あるいは、図9A、図9Cに示すように、ステップ信号生成部1apのステップ信号値S1apが低い場合S1pLには、モータコイルに流れる電流は小さく、モータコイル抵抗によって発生する電圧降下分VLの電圧は小さくなる。VL値が小さいため、回生電流の傾きも小さくなり、減衰量も小さくなる。このように、ステップ信号の電圧値S1apによっても、減衰制御の最適化が難しくなる領域も存在した。
また、上述した従来のステッピングモータ駆動装置の構成では、マイコン10pからの指令を受けてからでないと、減衰制御できないため、PWM周期ごとの一回一回のスイッチングによる減衰制御の選択が不可能という課題も有していた。
本発明は上述した従来の問題点を解決するもので、マイコンから逐次指令するのではなく、PWM周期ごとの一回一回のスイッチングにおいて、高速減衰制御と低速減衰制御を自動的に選択し、減衰状態を最適に調整することが可能なモータ駆動装置および方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために本発明のモータ駆動装置は、モータに駆動電力を電源から供給する給電状態と、前記モータから回生電力を受ける回生状態とを繰り返し行い、前記モータを駆動するモータ駆動装置であって、駆動信号を生成する駆動信号生成部と、前記駆動信号に基づいて、前記駆動電力を生成する駆動部と、前記モータのモータ電流の大きさを検出し、電流検出信号を生成する電流検出部と、前記モータ電流の目標値を表す目標信号を生成する目標信号生成部と、前記電流検出信号と前記目標信号とを比較し、比較結果信号を生成する比較部とを有し、前記駆動部は、前記回生状態において前記モータ電流が、前記電源へ還流し、かつ高速に減衰する高速減衰導通路と、前記回生状態において前記モータ電流が、前記駆動部内を還流し、かつ緩やかに減衰する低速減衰導通路と、を含み、前記駆動信号生成部は、前記比較結果信号に基づいて、前記駆動信号を制御し、前記回生状態において前記駆動部を、前記高速減衰導通路または前記低速減衰導通路のいずれか一方の導通路に設定することを特徴としている。
さらに、本発明のモータ駆動方法は、モータに駆動電力を電源から供給する給電状態と、前記モータから回生電力を受ける回生状態とを繰り返し行い、前記モータを駆動するモータ駆動方法であって、駆動信号を生成し、前記駆動信号に基づいて、前記駆動電力を生成し、前記モータのモータ電流の大きさを検出し、電流検出信号を生成し、前記モータ電流の目標値を表す目標信号を生成し、前記電流検出信号と前記目標信号とを比較し、比較結果信号を生成する、ステップを有し、前記駆動信号を生成するステップは、前記比較結果信号に基づいて、前記駆動信号を制御し、前記回生状態において、前記モータ電流が、前記電源へ還流しかつ高速に減衰するステップ、または前記モータ電流が、前記駆動部内を還流しかつ緩やかに減衰するステップ、のいずれか一方のステップに設定することを特徴とている。
本発明のモータ駆動装置および方法によれば、PWM周期ごとにモータ電流の減衰量の切り替えを自動制御することが可能になり、どのような回転数に対しても、目標電流波形に沿った実電流波形が得られる。これにより、低騒音性および低振動性を備えたモータ駆動装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態に関するいくつかの例について、図面を参照しながら説明する。なお、図面において、実質的に同一の構成、動作、および効果を表す要素については、同一の符号を付す。また、以下において記述される数字は、すべて本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。さらに、ハイ/ローにより表される論理レベルまたはオン/オフにより表されるスイッチング状態は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベルまたはスイッチング状態が異なる組み合わせで、同等な結果を得ることも可能である。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。さらに、以下の実施の形態は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを用いて構成されるが、ハードウェアを用いる構成は、ソフトウェアを用いても構成可能であり、ソフトウェアを用いる構成は、ハードウェアを用いても構成可能である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態におけるモータ駆動装置のブロック図である。図1において、20は、駆動制御の対象であるステッピングモータ、19a、19bは、ステッピングモータ20のそれぞれA相、B相モータコイル、18a、18bは、それぞれA相、B相モータコイル19a、19bに駆動電力を供給するA相駆動処理部、B相駆動処理部である。B相駆動処理部18bはA相駆動処理部18aと同等の構成になっており、A相駆動処理部18a内の各要素は添字a、B相駆動処理部18b内の各要素は添字bでそれぞれ表される。以降、第1の実施形態では、A相駆動処理部18aについて構成および動作を説明するが、B相駆動処理部18bについても同様に説明できるので、省略する。
16は、A相回転位相信号S15aを生成するA相回転位相信号生成部、24は、A相回転位相信号S15aの位相を90度シフトしB相回転位相信号S15bを生成する位相シフト部である。A相回転位相信号生成部16および位相シフト部24は、回転位相信号生成部15を構成する。
A相駆動処理部18aにおいて、1aは、A相回転位相信号S15aをトリガーとしてステップ状に増加し減少する階段波状のステップ信号S1aを生成するステップ信号生成部、2aは、ステップ信号S1aを平滑化し目標信号S2aを生成する積分部である。ステップ信号生成部1aおよび積分部2aは、目標信号生成部21aを構成する。4aはモータ20に駆動電力を供給する駆動部、41a、42a、43a、44aは、駆動部4aを構成するスイッチング素子、5aは、モータコイル19aに流れるモータ電流S19aを間接的に検出し電流検出信号S5aを生成する電流検出部である。
駆動部4aは、モータ電源50aと接地端子51aとの間に挿入され、モータ電源50aからモータ電源電圧V50aが供給される。電流検出部5aは、駆動部4aと接地端子51aとの間に挿入され、駆動部4aと接地端子51aとの間に流れる電流を検出する。各スイッチング素子41a、42aの一端はモータ電源50aに共通に接続され、他端はモータコイル19aの両端に接続される。スイッチング素子43a、44aの一端は電流検出部5aに共通に接続され、他端はモータコイル19aの両端に接続される。スイッチング素子41aおよびスイッチング素子43aは互いに接続され、ハーフブリッジを構成する。スイッチング素子42aおよびスイッチング素子44aは互いに接続され、ハーフブリッジを構成する。各スイッチング素子41a、42aは高電位側スイッチング素子とも呼ばれ、各スイッチング素子43a、44aは低電位側スイッチング素子とも呼ばれる。
各スイッチング素子41a、42aはPMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor:Pチャネル金属酸化膜半導体)トランジスタで構成される。各スイッチング素子43a、44aはNMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor:Nチャネル金属酸化膜半導体)トランジスタで構成される。各スイッチング素子41a、42a、43a、44aは、導通方向がモータ電源50aから接地端子51aへの方向になるように接続され、導通方向とは逆方向に導通する寄生ダイオードを含む。なお、各スイッチング素子41a、42a、43a、44aは、バイポーラトランジスタまたはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等、他のスイッチング可能な素子であってもよい。また寄生ダイオードは、各スイッチング素子41a、42a、43a、44aとは別に、新たに設けてもよい。
6aは、電流検出信号S5aと目標信号S2aとを比較し比較結果信号S6aを生成する比較部である。3aは、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)スイッチング周期の基準パルスを表すPWMセット信号S3aを生成するセット信号発生部、7aは、PWMセット信号S3aと比較結果信号S6aに基づいて駆動部4aを制御する信号(後述の駆動信号S8a)の基準タイミングを表す駆動基準信号S7aを生成するフリップフロップ部である。フリップフロップ部7aは、PWMセット信号S3aによりセットされ、比較結果信号S6aによりリセットされる。駆動基準信号S7aは、セットされるとハイレベルになり、リセットされるとローレベルになる。8aは、駆動基準信号S7aに基づいて駆動部4aのオン/オフのタイミングを制御する4系統の駆動信号S8aを生成する通電制御部である。
13aは、駆動基準信号S7aに基づいて所定期間を計時し、所定期間終了時点のタイミングを表す駆動基準タイマ信号S13aを生成するタイマ部である。セット信号発生部3aは、駆動基準タイマ信号S13aに基づいてPWMセット信号S3aを生成する。セット信号発生部3a、フリップフロップ部7a、タイマ部13a、および通電制御部8aは、駆動信号生成部17aを構成する。
11aは、PWMセット信号S3aに基づいて所定期間を計時し、所定期間後のタイミングを表すPWMセットタイマ信号S11aを生成するタイマ部、12aは、PWMセットタイマ信号S11aに基づいて比較結果信号S6aを取り込み、減衰選択信号S12aとして出力するラッチ部である。タイマ部11aおよびラッチ部12aは、減衰選択部22aを構成する。9aは、減衰選択信号S12aに基づいてモータ電流S19aの減衰量を制御する減衰制御信号S9aを生成し、通電制御部8aに出力するA相減衰制御部である。
次に第1の実施形態の動作について説明する。ここで第1の実施形態のモータ駆動装置は、ステッピングモータ20に駆動電力を供給することによりステッピングモータ20を駆動し、ステッピングモータ20から回生電力を受ける。駆動電力を供給する期間を給電期間、その時の状態を給電状態、給電状態に制御することを給電制御とそれぞれ呼ぶ。また回生電力を受ける期間を回生期間、その時の状態を回生状態、回生状態に制御することを回生制御とそれぞれと呼ぶ。
図2は、第1の実施形態のモータ駆動装置における各部の信号波形図である。まず、ステップ信号生成部1aは、レベルが階段波状に変化し、かつ階段波の各ステップのレベルによって、目標電流値を表すステップ信号S1aを生成する。積分部2aは、ステップ信号S1aを平滑し、モータ電流S19aの実際の目標電流値を表す目標信号S2aを生成する。セット信号発生部3aは、ハイレベルからローレベルに変化することにより給電期間の開始時点T1を表すPWMセット信号S3aを生成する。フリップフロップ部7aは、PWMセット信号S3aがハイレベルからローレベルへ変化する時点T1において、ローレベルからハイレベルへ変化する駆動基準信号S7aを生成する。通電制御部8aは、駆動基準信号S7aがハイレベルになると、4系統の駆動信号S8aにおける論理レベルの組み合わせを変更する。駆動部4aは、論理レベルが変更した駆動信号S8aに基づいて、モータコイル19a両端へ駆動電力を供給する。これは図2の給電期間T2に相当する。
給電期間中のモータ電流の流れを図3Aに示す。図3Aに示すように、給電状態において、駆動部4aの各スイッチング素子41a、44aはオンし、各スイッチング素子42a、43aはオフした状態でA相モータコイル19aにモータ電流S19aを流す。または、モータ動作方向によっては、上述した説明の逆で、各スイッチング素子42a、43aはオンし、各スイッチング素子41a、44aはオフした状態の場合もある。フリップフロップ部7aがセット優先であるため、図2に示すようにPWMセット信号S3aの下降パルスエッジを起点に、期間T3において給電状態は確実に起こる。これにより、モータ電流S19aは確実に流れ、電流検出部5aにおいてモータ電流S19aの誤検出を防止することができる。
モータ電流S19aが流れ出すと、電流検出部5aはモータ電流S19aを検出し、その値を表す電流検出信号S5aを出力する。比較部6aは、電流検出信号S5aが目標信号S2aを越えると、モータ電流S19aが、目標電流値を越えたことになるので、比較結果信号S6aをローレベルにする。もし期間T3が終了しPWMセット信号S3aがハイレベルになっていれば、フリップフロップ部7aはリセットされ、駆動基準信号S7aをローレベルにする。もし期間T3が終了していなければ、終了した時点でフリップフロップ部7aはリセットされる。上述した動作は図2の時点T4に相当する。通電制御部8aは、駆動基準信号S7aがローレベルになると、4系統の駆動信号S8aにおける論理レベルの組み合わせをさらに変更する。駆動部4aは、論理レベルが変更した駆動信号S8aに基づいて、モータコイル19a両端への駆動電力の供給を停止する。このとき、モータコイル19aに回生電流が流れる。これは図2の回生期間T5に相当する。
タイマ部13aは、フリップフロップ部7aがリセットされた図2の時点T4を起点に、所定期間を計時し、所定期間の終了時点で駆動基準タイマ信号S13aを出力する。セット信号発生部3aは、駆動基準タイマ信号S13aに基づいて、フリップフロップ7aをセットさせるPWMセット信号S3aを出力する。したがって、図2の回生期間T5はタイマ部13aで計時される所定期間に一致する。タイマ部13aは、回生期間を一定の所定期間T5に設定する。タイマ部13aの回路構成としては、A相駆動処理部18aの基準クロックを計数するカウンタであっても良いし、CRの時定数を利用したものであっても良い。このように第1の実施形態のモータ駆動装置は、給電期間T2と回生期間T5の和として表されるPWMスイッチング周期ごとに、給電期間T2と回生期間T5の繰り返しによりステッピングモータ20の駆動制御を行う。この場合、給電期間T2が変化するため、PWMスイッチング周期も変化する。これにより、急激に回転数を変動させるためにモータ電流S19aの目標値を急激に変動しても、給電期間T2が短くなる結果PWMスイッチング周期が短くなり、実際のモータ電流S19aは目標値に追従しやすくなる。
タイマ部11aは、PWMセット信号S3aがローになる時点T1を起点に所定期間T8を計時し、所定期間T8の終了時点でPWMセットタイマ信号S11aを出力する。所定期間T8は、PWMスイッチング周期より短く設定することが可能である。回路構成としては、A相駆動処理部18aの基準クロックを計数するカウンタであっても良いし、CRの時定数を利用したものであっても良い。ラッチ部12aは、PWMセットタイマ信号S11aおよび比較結果信号S6aに基づいて、所定期間T8終了時点T6で比較結果信号S6aを取り込み、減衰選択信号S12aを比較結果信号S6aと同一の論理レベルにする。タイマ部11aおよびラッチ部12aは回生期間T5終了時点、すなわち給電期間T2開始時点から所定期間T8経過時点で、減衰選択信号S12aを比較結果信号S6aと同一の論理レベルに設定する。A相減衰制御部9aは、減衰選択信号S12aに基づいて回生状態におけるモータ電流S19aの傾きを調整することができる。
図3Bに、回生状態におけるモータコイル電流S19aの流れの1例を示す。図3Bでは回生状態において、駆動部4aのスイッチング素子41aをオンし、スイッチング素子42aをオンまたはオフし、各スイッチング素子43a、44aをオフする。この場合、モータコイル電流S19aは、モータコイル19a、スイッチング素子42a、およびスイッチング素子41aの経路を流れる。すなわちモータコイル電流S19aは、駆動部4a内を還流する。
この時、モータコイル19aの両端電圧VLは、スイッチング素子42aがオンしている場合、ほとんどモータコイル電流S19a(すなわち回生電流)がモータコイル19aの抵抗で発生する電圧降下分に等しくなる。他方、スイッチング素子42aがオフしている場合、電圧VLは、(モータコイル電流S19aがモータコイル19aの抵抗で発生する電圧降下分)+(スイッチング素子42aの寄生ダイオードの導通電圧)に等しくなる。そのためスイッチング素子42aがオンまたはオフ状態のいずれであっても、モータコイル19a両端の電圧VLは小さい電圧となる。モータコイル電流S19aの減衰の速さを表す傾きは、(モータコイル19aの両端電圧VL)/(モータコイル19aの抵抗値)で決まるため、モータコイル電流S19aの傾きは小さい。つまり、コイル電流S19aの減衰が遅くなる。以後、このような状態を低速減衰状態STLと呼び、低速減衰状態STLに制御することを低速減衰制御と呼ぶ。また図3Bにおいてモータコイル電流S19aが流れる経路を、低速減衰導通路と呼ぶ。
図3Cに、別の回生状態におけるモータコイル電流S19aの流れの1例を示す。図3Cでは回生状態において、駆動部4aの各スイッチング素子41a、44aをオフし、各スイッチング素子42a、43aをオンまたはオフする。この場合、モータコイル電流S19aは、モータコイル19a、スイッチング素子42a、モータ電源50a、接地端子51a、およびスイッチング素子43aの経路を流れる。すなわちモータコイル電流S19aは、駆動部4aおよびモータ電源50aを還流する。
この時、モータコイル19aの両端電圧VLは、各スイッチング素子42a、43aがオンしている場合、ほとんど給電状態中とは逆方向にモータ電源電圧V50aがかかり、(モータコイル電流S19aがモータコイル19aの抵抗で発生する電圧降下分)+(モータ電源電圧V50a)に等しくなる。他方、スイッチング素子42aまたはスイッチング素子43aがオフしている場合には、電圧VLは、(モータコイル電流S19aがモータコイル19aの抵抗で発生する電圧降下分)+(モータ電源電圧V50a)+(スイッチング素子42aまたはスイッチング素子43aの寄生ダイオードの導通電圧)に等しくなる。このモータコイル19aの両端にかかる電圧VLは、各スイッチング素子42a、43aがオンまたはオフ状態のいずれであっても、上述した低速減衰状態STL時のモータコイル19aの両端電圧VLよりもはるかに大きい。つまり、モータコイル電流S19aの傾きは大きく、コイル電流S19aの減衰は速くなる。以後、このような状態を高速減衰状態STHと呼び、高速減衰状態STHに制御することを高速減衰制御と呼ぶ。また図3Cにおいてモータコイル電流S19aが流れる経路を、高速減衰導通路と呼ぶ。
図3Dに、給電状態、低速減衰状態STL、および高速減衰状態STHの各状態において、通電制御部8aによって制御される駆動部4aの各スイッチング素子41a、42a、43a、44aの状態を示す。駆動部4aの各スイッチング素子のオン/オフ状態が図3Dとなるように駆動信号S8aの論理レベルの組み合わせを設定すれば、モータコイル電流S19aは、低速減衰導通路を流れる場合、低速減衰状態STLとなり、高速減衰導通路を流れる場合、高速減衰状態STHとなる。
A相減衰制御部9aは、給電期間T2開始時点から所定期間T8経過時点における比較結果信号S6aを表す減衰選択信号S12aに基づいて、低速減衰状態STLまたは高速減衰状態STHのいずれか一方の状態を選択する。A相減衰制御部9aは、さらにこの選択結果に基づいて、駆動信号S8aの論理レベルの組み合わせが低速減衰状態STLまたは高速減衰状態STHのいずれか一方の状態になるように、減衰制御信号S9aを設定する。駆動部4aは、減衰制御信号S9aに基づいて駆動信号S8aの論理レベルの組み合わせを変更する。減衰制御信号S9aは4系統の駆動信号S8aの論理レベルの組み合わせそのものであってもよいし、1系統の信号であってもよい。1系統の信号の場合は、駆動部4aは、減衰制御信号S9aに基づいて4系統の駆動信号S8aを生成する。
ここで目標信号S2aが、電流検出信号S5aより高い値であれば、比較結果信号S6aはハイである。図2に示すように、比較結果信号S6aがハイの時は、目標電流値に対して、実電流値が低い状態と判断される。この場合、できるだけ目標電流値に近づけるためには、電流ができるだけ緩やかに減衰する必要がある。そのため、電流の減衰量が少ない低速減衰状態STLを選択する。給電期間T2開始時点から所定期間T8経過時点T6において比較結果信号S6aがハイの時には減衰選択信号S12aはハイになり、A相減衰制御部9aは低速減衰状態STLを選択する。これにより、通電制御部8aは、図3Dの低速減衰状態STLで示すように、駆動部4aの各スイッチング素子41aから44aを制御し、回生状態において駆動部4aを低速減衰状態STLに設定する。このように、目標電流値に対して実電流値が低いと判断されると、できるだけ目標電流値に近づけるために、減衰制御を自動的に行い、低速減衰制御を選択することができる。
また、目標信号S2aが、電流検出信号S5aより低い値であれば、比較部6aの比較結果信号S6aはローである。図2に示すように、比較結果信号S6aがローの時は、目標電流値に対して、実電流値が高い状態と判断される。この場合、できるだけ目標電流値に近づけるためには、電流ができるだけ急速に減衰する必要がある。そのため、電流の減衰量が大きい高速減衰状態STHを選択する。給電期間T2開始時点から所定期間T8経過時点T7において比較結果信号S6aがローの時には、減衰選択信号S12aはローになり、A相減衰制御部9aは高速減衰状態STHを選択する。これにより、通電制御部8aは、図3Dの高速減衰状態STHで示すように、駆動部4aの各スイッチング素子41aから44aを制御し、回生状態において駆動部4aを高速減衰状態STHに設定する。このように、目標電流値に対して実電流値が高いと判断されると、できるだけ目標電流値に近づけるために、減衰制御を自動的に行い、高速減衰制御を選択することができる。なお、高速減衰制御において、図2の回生期間T5の期間内に図1のタイマ部13aの出力信号S14aにより高速減衰状態STHから低速減衰状態STLに切り替える制御も可能である。
以上、第1の実施形態において、A相回転位相信号S15aに基づいて、A相駆動処理部18aおよびA相減衰制御部9aは、A相モータコイル19aにA相駆動電力を供給する。同様にして、A相回転位相信号S15aの位相を90度シフトしたB相回転位相信号S15bに基づいて、B相駆動処理部18bおよびB相減衰制御部9bは、B相モータコイル19bにA相駆動電力とは90度位相のシフトしたB相駆動電力を供給する。ステッピングモータ20は、A相駆動電力とB相駆動電力を受けて、所定の回転速度で回転する。
第1の実施形態における構成を半導体集積回路で実現する実施例としては、各駆動信号生成部17a、17bと、各駆動部4a、4bと、各目標信号生成部21a、21bと、各比較部6a、6bとを含む構成が可能である。各電流検出部5a、5bについては、高集積化のためには含めるべきであるが、チップコスト、汎用性等を考慮し、この半導体集積回路に外付けにする場合もある。
このように第1の実施形態のモータ駆動装置によれば、駆動信号生成部は、駆動部において、モータ電流が、モータ電源へ還流しかつ高速に減衰する高速減衰導通路と、モータ電流が、駆動部内を還流しかつ緩やかに減衰する低速減衰導通路とを設定する。これにより、駆動部は回生状態において両導通路を最適に切り替え、モータ電流値を目標値に大略一致させることができる。
さらに、減衰選択部および減衰制御部は、給電状態の開始時点から所定期間経過後の比較結果信号に基づいて、高速減衰状態または低速減衰状態のいずれか一方を選択する。これにより、PWMスイッチング周期ごとに最適な導通路を選択することができ、回転数を大きく変動させるためモータ電流の目標値が大きく変動しても、実モータ電流値を目標値に追従させることができる。
このように、PWMスイッチング周期ごとに、タイマ時間後の比較部6aの出力により、高速あるいは低速どちらの減衰制御を行うかについて自動的に設定することができ、どのような回転数に対しても、目標電流波形に沿った実電流波形が得られる。これにより、低騒音性および低振動性を備えたモータ駆動装置を提供することができる。
なお、以上の本発明の実施の形態では、モータ駆動装置としてステッピングモータ駆動装置を例に説明したが、本発明は一般のモータ駆動装置にも展開できる。また、A相モータコイル19aおよびB相モータコイル19bを備えた2相構成のモータ駆動装置について説明したが、3相以上のモータコイルを備えたN(Nは3以上の整数)相構成のモータ駆動装置に対しても、本発明は適用可能である。さらに、実施の形態におけるこれまでの説明は、すべて本発明を具体化した一例であって、本発明はこれらの例に限定されず、本発明の技術を用いて当業者が容易に構成可能な種々の例に展開可能である。
本発明は、モータ駆動装置および方法に利用できる。
本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置のブロック図 本発明の第1の実施形態における各部の信号波形図 本発明の給電状態における電流の流れを表す説明図 本発明の低速減衰状態における回生電流の流れを表す説明図 本発明の高速減衰状態における回生電流の流れを表す説明図 本発明の通電制御部によって制御されるスイッチング素子の状態を表す説明図 従来例のステッピングモータ駆動装置のブロック図 従来例のステッピングモータ駆動装置における各部の信号波形図 従来例の給電状態における電流の流れを表す説明図 従来例の低速減衰状態における回生電流の流れを表す説明図 従来例の高速減衰状態における回生電流の流れを表す説明図 従来例の通電制御部によって制御されるトランジスタの状態を表す説明図 従来例の高速減衰状態を表す説明図 従来例の低速減衰状態を表す説明図 従来例の回転数が速い場合におけるステップ信号とモータ電流の波形図 従来例の回転数が遅い場合におけるステップ信号とモータ電流の波形図 従来例の低速減衰、高速減衰ともに適さない場合におけるモータ電流の波形図 従来例の駆動部の出力ステップ信号を表す説明図 従来例のステップ信号が高い場合の回生電流の減衰割合を表す説明図 従来例のステップ信号が低い場合の回生電流の減衰割合を表す説明図
符号の説明
1a、1b ステップ信号生成部
2a、2b 積分部
3a、3b セット信号発生部
4a、4b 駆動部
41a、42a、43a、44a 駆動部4a内のスイッチング素子
41b、42b、43b、44b 駆動部4b内のスイッチング素子
5a、5b 電流検出部
6a、6b 比較部
7a、7b フリップフロップ部
8a、8b 通電制御部
9a A相減衰制御部
9b B相減衰制御部
11a、11b、13a、13b タイマ部
12a、12b ラッチ部
15 回転位相信号生成部
16 A相回転位相信号生成部
17a、17b 駆動信号生成部
18a A相駆動処理部
18b B相駆動処理部
19a A相モータコイル
19b B相モータコイル
20 ステッピングモータ
21a、21b 目標信号生成部
22a、22b 減衰選択部
24 位相シフト部
50a、50b モータ電源
51a、51b 接地端子

Claims (5)

  1. モータに駆動電力を電源から供給する給電状態と、前記モータから回生電力を受ける回生状態とを繰り返し行い、前記モータを駆動するモータ駆動装置であって、
    駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    前記駆動信号に基づいて、前記駆動電力を生成する駆動部と、
    前記モータのモータ電流の大きさを検出し、電流検出信号を生成する電流検出部と、
    前記モータ電流の目標値を表す目標信号を生成する目標信号生成部と、
    前記電流検出信号と前記目標信号とを比較し、比較結果信号を生成する比較部とを有し、
    前記駆動部は、
    前記回生状態において前記モータ電流が、前記電源へ還流し、かつ高速に減衰する高速減衰導通路と、
    前記回生状態において前記モータ電流が、前記駆動部内を還流し、かつ緩やかに減衰する低速減衰導通路と、を含み、
    前記駆動信号生成部は、前記比較結果信号に基づいて、前記駆動信号を制御し、前記回生状態において前記駆動部を、前記高速減衰導通路または前記低速減衰導通路のいずれか一方の導通路に設定することを特徴とする、モータ駆動装置。
  2. 前記比較部は、前記電流検出信号と前記目標信号との差分値を表す比較結果信号を生成し、
    前記駆動信号生成部は、前記比較結果信号を所定値と比較し、前記電流検出信号が前記目標信号よりも前記所定値以上の場合、前記駆動部を前記高速減衰導通路または、前記高速減衰導通路と前記低速減衰導通路に設定することを特徴とする、請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. さらに、前記給電状態の開始時点から第1所定期間を計時する第1タイマ部を含み、
    前記駆動生成部は、前記所定期間後の前記比較結果信号に基づいて、前記駆動信号を制御することを特徴とする、請求項1記載のモータ駆動装置。
  4. 前記駆動信号生成部は、
    前記回生状態の開始時点から第2所定期間を計時する第2タイマ部を含み、
    前記第2所定期間後に前記給電状態を開始することを特徴とする、請求項1記載のモータ駆動装置。
  5. モータに駆動電力を電源から供給する給電状態と、前記モータから回生電力を受ける回生状態とを繰り返し行い、前記モータを駆動するモータ駆動方法であって、
    駆動信号を生成し、
    前記駆動信号に基づいて、前記駆動電力を生成し、
    前記モータのモータ電流の大きさを検出し、電流検出信号を生成し、
    前記モータ電流の目標値を表す目標信号を生成し、
    前記電流検出信号と前記目標信号とを比較し、比較結果信号を生成する、ステップを有し、
    前記駆動信号を生成するステップは、前記比較結果信号に基づいて、前記駆動信号を制御し、前記回生状態において、前記モータ電流が、前記電源へ還流しかつ高速に減衰するステップ、または前記モータ電流が、前記駆動部内を還流しかつ緩やかに減衰するステップ、のいずれか一方のステップに設定することを特徴とする、モータ駆動方法。
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