JP2009159293A - 光伝送装置および光伝送方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光伝送装置は、出力側光コネクタから戻ってくる戻り重畳光から基本低周波を除去した時の周波数成分を取得して、各周波数帯において低い周波数レベルを示す周波数成分が取得された場合には、出力側光コネクタから戻ってくる戻り光が、光コネクタの外れを原因とするフレネル光であると識別する。また、基本低周波よりも小さい周波数帯において高い周波数レベルを示す周波数成分が取得された場合には、周波数成分を積分して周波数の振幅を検出し、この振幅が閾値を超えている場合には、出力側光コネクタから戻ってくる戻り光が、誘導ブリュアン散乱を原因とするストークス光であると識別する。
【選択図】 図1
Description
最初に、図1〜図3を用いて、実施例1に係る光伝送装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る光伝送装置の概要および特徴を説明するための図である。図2は、実施例1に係るフレネル光の特性を示す概念図である。図3は、実施例1に係るストークス光の特性を示す概念図である。
次に、図4を用いて、実施例1に係る光伝送装置の構成および処理を説明する。図4は、実施例1に係る光伝送装置の構成および処理を説明するための図である。
実施例1に係る光伝送装置は、入力側光コネクタ1と、出力側光コネクタ2と、光合分波器3と、EDF(Erbium Doped Fiber)4と、励起光源5と、光出力制御器6と、基本低周波発振器7と、受光器8と、受光器9と、受光検出器11と、帯域除去フィルタ12と、整流器13と、光識別器14とから構成される。
続いて、実施例1に係る光伝送装置による処理を説明する。光出力制御器6は、受光検出器11から戻り光の検出を示す信号の入力を受け付けると(図4の(1)参照)、基本低周波発振器7により発生させた基本低周波を励起光に重畳させるように励起光源5を制御し(図4の(2)参照)、基本低周波が重畳された重畳光を出力側光コネクタ2へ出力する。
上述してきたように、実施例1によれば、戻り重畳光の周波数帯域から基本低周波の周波数成分を除去した周波数成分を取得して積分し、積分結果(振幅)が閾値を超えている場合には、受光検出器11によって検出された戻り光が、誘導ブリュアン散乱を原因とするストークス光であると識別し、積分結果が閾値を超えていない場合には、受光検出器11によって検出された戻り光が、光コネクタの外れを原因とするフレネル光であると識別するので、基本低周波成分が重畳された状態の戻り重畳光から基本低周波成分を除去して、基本低周波成分以外の成分があるか否かを評価することができ、光コネクタ外れによるフレネル光、あるいは誘導ブリュアン散乱によるストークス光のいずれであるかを識別することができ、システム内で検出された反射光が光コネクタ外れまたはSBSのいずれを原因とするものであるかを識別することができるという効果を奏する。
最初に、図5〜図7を用いて、実施例2に係る光伝送装置の概要および特徴を説明する。図5は、実施例2に係る光伝送装置の概要および特徴を説明するための図である。図6は、実施例2に係るフレネル光の特性を示す概念図である。図7は、実施例2に係るストークス光の特性を示す概念図である。
次に、図8および図9を用いて、実施例2に係る光伝送装置の構成および処理を説明する。図8は、実施例2に係る光伝送装置の構成および処理を説明するための図である。図9は、実施例2に係るロックインアンプの原理を説明する数式を示す図である。実施例2に係る光伝送装置は、以下に説明する点が実施例1とは異なる。
続いて、実施例2に係る光伝送装置による処理を説明する。上記の実施例1と同様に、光出力制御器6は、受光検出器11から戻り光の検出を示す信号の入力を受け付けると(図8の(1)参照)、基本低周波発振器7により発生させた基本低周波を励起光に重畳させるように励起光源5を制御し(図8の(2)参照)、基本低周波が重畳された重畳光を出力側光コネクタ2へ出力する。
上述してきたように、実施例2によれば、重畳光に対する戻り重畳光の周波数と、重畳された基本低周波の周波数とを乗算して周波数帯域から低周波数帯域を除去し、経時的な波形の変化量であるジッタ量を取得して、取得されたジッタ量が閾値を超えている場合には、戻り光がストークス光であると識別し、取得されたジッタ量が閾値を超えていない場合には、戻り光がフレネル光であると識別するので、光信号波形の位相と振幅を評価するための波形の経時的な変化量であるジッタ量を得て、光コネクタ外れによるフレネル光、あるいは誘導ブリュアン散乱によるストークス光のいずれであるかを識別することができ、システム内で検出された反射光が光コネクタ外れまたはSBSのいずれを原因とするものであるかを識別することができるという効果を奏する。
図4または図8に示した光伝送装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、光伝送装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、光出力制御器6と基本低周波発振器7とを統合するなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、光伝送装置にて行なわれる各処理機能(図4および図8参照)は、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上記の実施例において説明した光伝送装置により、以下のような光伝送方法が実現される。
前記光伝送路により伝送された光信号の戻り光を検出する戻り光検出部と、
前記戻り光検出部により戻り光が検出された場合に、基本低周波を重畳した重畳光を生成して送出する重畳光送出部と、
前記重畳光送出部より送出された重畳光に対する戻り重畳光の解析結果に基づいて、前記戻り光検出部により検出された戻り光が、光コネクタ外れによるフレネル光、あるいは誘導ブリュアン散乱によるストークス光のいずれであるかを識別する戻り光識別部と、
前記戻り光識別部による識別結果を区別できる状態で警報を出力する警報出力部と、
を備えたことを特徴とする光伝送装置。
前記戻り光識別部は、前記ジッタ量取得部により取得されたジッタ量が閾値を超えている場合には、前記戻り光検出部により検出された戻り光が前記ストークス光であると識別し、前記ジッタ量取得部により取得されたジッタ量が閾値を超えていない場合には、前記戻り光検出部により検出された戻り光が前記フレネル光であると識別することを特徴とする付記1に記載の光伝送装置。
前記戻り光識別部は、前記周波数成分取得部により取得された周波数成分を積分して、当該積分結果が閾値を超えている場合には、前記戻り光検出部により検出された戻り光が前記ストークス光であると識別し、当該積分結果が閾値を超えていない場合には前記フレネル光であると識別することを特徴とする付記1に記載の光伝送装置。
前記光伝送路により伝送された光信号の戻り光を検出する戻り光検出ステップと、
前記戻り光検出ステップにより戻り光が検出された場合に、基本低周波を重畳した重畳光を生成して送出する重畳光送出ステップと、
前記重畳光送出ステップより送出された重畳光に対する戻り重畳光の解析結果に基づいて、前記戻り光検出部により検出された戻り光が、光コネクタ外れによるフレネル光、あるいは誘導ブリュアン散乱によるストークス光のいずれであるかを識別する戻り光識別ステップと、
前記戻り光識別ステップによる識別結果を区別できる状態で警報を出力する警報出力ステップと、
を含んだことを特徴とする光伝送方法。
前記戻り光識別ステップは、前記ジッタ量取得ステップにより取得されたジッタ量が閾値を超えている場合には、前記戻り光検出ステップにより検出された戻り光が前記ストークス光であると識別し、前記ジッタ量取得ステップにより取得されたジッタ量が閾値を超えていない場合には、前記戻り光検出ステップにより検出された戻り光が前記フレネル光であると識別することを特徴とする付記4に記載の光伝送方法。
前記戻り光識別ステップは、前記周波数成分取得ステップにより取得された周波数成分を積分して、当該積分結果が閾値を超えている場合には、前記戻り光検出部により検出された戻り光が前記ストークス光であると識別し、当該積分結果が閾値を超えていない場合には前記フレネル光であると識別することを特徴とする付記4に記載の光伝送方法。
2 出力側光コネクタ
3 光合分波器
4 EDF
5 励起光源
6 光出力制御器
7 基本低周波発振器
8 受光器
9 受光器
10 ミラー
11 受光検出器
12 帯域除去フィルタ
13 整流器
14 光識別器
15 ロックインアンプ
Claims (4)
- 光信号を送出する出力を制御するとともに、光コネクタにより接続された光ファイバを含んで構成される光伝送路を介して光信号を伝送する光伝送装置であって、
前記光伝送路により伝送された光信号の戻り光を検出する戻り光検出部と、
前記戻り光検出部により戻り光が検出された場合に、基本低周波を重畳した重畳光を生成して送出する重畳光送出部と、
前記重畳光送出部より送出された重畳光に対する戻り重畳光の解析結果に基づいて、前記戻り光検出部により検出された戻り光が、光コネクタ外れによるフレネル光、あるいは誘導ブリュアン散乱によるストークス光のいずれであるかを識別する戻り光識別部と、
前記戻り光識別部による識別結果を区別できる状態で警報を出力する警報出力部と、
を備えたことを特徴とする光伝送装置。 - 前記重畳光送出部より送出された重畳光に対する戻り重畳光の周波数と、前記重畳された基本低周波の周波数とを乗算し、当該乗算された周波数の周波数帯域から低周波数帯域を除去して、経時的な波形の変化量であるジッタ量を取得するジッタ量取得部をさらに備え、
前記戻り光識別部は、前記ジッタ量取得部により取得されたジッタ量が閾値を超えている場合には、前記戻り光検出部により検出された戻り光が前記ストークス光であると識別し、前記ジッタ量取得部により取得されたジッタ量が閾値を超えていない場合には、前記戻り光検出部により検出された戻り光が前記フレネル光であると識別することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。 - 前記重畳光送出部より送出された重畳光に対する戻り重畳光の周波数帯域から、前記重畳された基本低周波の周波数成分を除去した周波数成分を取得する周波数成分取得部をさらに備え、
前記戻り光識別部は、前記周波数成分取得部により取得された周波数成分を積分して、当該積分結果が閾値を超えている場合には、前記戻り光検出部により検出された戻り光が前記ストークス光であると識別し、当該積分結果が閾値を超えていない場合には前記フレネル光であると識別することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。 - 光信号を送出する出力を制御するとともに、光コネクタにより接続された光ファイバを含んで構成される光伝送路を介して光信号を伝送する光伝送方法であって、
前記光伝送路により伝送された光信号の戻り光を検出する戻り光検出ステップと、
前記戻り光検出ステップにより戻り光が検出された場合に、基本低周波を重畳した重畳光を生成して送出する重畳光送出ステップと、
前記重畳光送出ステップより送出された重畳光に対する戻り重畳光の解析結果に基づいて、前記戻り光検出部により検出された戻り光が、光コネクタ外れによるフレネル光、あるいは誘導ブリュアン散乱によるストークス光のいずれであるかを識別する戻り光識別ステップと、
前記戻り光識別ステップによる識別結果を区別できる状態で警報を出力する警報出力ステップと、
を含んだことを特徴とする光伝送方法。
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