JP5168468B2 - 偏波分散モニタ方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は光通信システムにおける偏波分散モニタ技術に係り、特に複数の直線偏波状態の光信号を多重化した偏波多重光の偏波分散モニタ方法および装置に関する。
近年、通信容量拡大により、光信号チャネルあたりの伝送速度が10Gb/s超級が実用化されており、100Gb/s超級の研究開発も活発になってきている。たとえば光信号1チャネルあたり100Gb/s超級を実現する手段の一つとして、直交する二つの直線偏波状態の光に50Gb/sずつの信号を割り当て、光領域で偏波合成して100Gb/sの光信号とする偏波多重方式が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この偏波多重方式は、送受信器を構成する電気デバイスに要求される動作速度が、伝送信号速度の半分ですむという利点があるため、電気デバイスを改良することなく伝送信号の多重度を上げ伝送コストを低減できる優れた技術の一つである。
他方、伝送信号速度の上昇により、偏波分散に起因する波形歪みの影響が大きくなるという問題がある。高速伝送での光パルスの波形歪みはシンボル間干渉を引き起こすので、誤りのない信号送受信を行うためには偏波分散補償を行うことが一つの解決策である。この偏波分散補償方法としては、たとえば受信光の偏波分散を検出して偏波分散を打ち消すように偏波制御を行う方法などが提案されている(たとえば特許文献1、特許文献2を参照)。このような偏波分散補償を行うには、受信光の偏波分散の量的把握が必要であり、そのための偏波分散モニタがますます重要な技術となっている。
偏波分散モニタ方式としては、たとえばDOP(Degree of Polarization)を利用する方式(非特許文献2)、アイ開口を利用する方式(非特許文献3)、所定周波数により周波数変調された受信光を偏波分離し、それぞれの偏波成分の所定周波数成分の強度を利用する方式(特許文献1)、受光信号のベースバンドクロック周波数の1/2成分および1/4成分の強度を利用する方式(特許文献2)などが提案されている。
特開平7−177088号公報 特開2000−330079号公報 D.van den Borne and et al., "1.6−b/s/Hz Spectrally Efficient 40 × 85.6−Gb/s Transmission Over 1,700 km of SSMF Using POLMUX−RZ−DQPSK"、OFC2006 J.C.Rasmussen and et al., "Automatic Compensation of Polarization−Mode Dispersion for 40Gb/s Transmission Systems", pp.2101−2109, no.12, vol.20, IEEE JLT (2002年12月) Zhihong Li and et al.,"Chromatic Dispersion and Polarization−Mode Dispersion Monitoring for RZ−DPSK Signals Based on Asynchronous Amplitude−Histogram Evaluation", pp.2859−2866, no.7, vol.24, IEEE JLT(2006年7月) M.Secondini and et al., "All−Order PMD Outage Probability Evaluation by Markov Chain Monte Carlo Simulation", pp.1417−1419, no.7, vol.17, IEEE PTL (2005年7月)
しかしながら、上述した偏波分散モニタ技術では偏波多重信号の偏波分散をモニタすることができない。
まず、DOPは単一の偏波状態の信号に対して定義されるものであるため、二つの偏波状態が同時に存在する偏波多重信号においてはDOPが定義できない。従って、偏波多重信号に対してはDOPを利用する偏波分散モニタ方式が利用できない。
また、アイ開口度やベースバンドクロック周波数成分の強度を利用する方式では、偏波多重光を対象とすることが想定されていないので、モニタを行うためには各偏波信号に分離しなければならずモニタが複雑化する。
さらに、アイ開口度を利用する方式では、偏波多重光に偏波分散がない場合でも多重する二つの偏波状態の信号の時間遅延や光強度比等の偏波合成条件によってアイ開口度が変化する。このためにモニタ結果が偏波分散によるものなのか偏波合成条件によるものなのかを判断することができない。
また、ベースバンドクロック周波数成分の強度を利用する方式では、偏波分散量が同じであっても偏波合成条件によってベースバンドクロック周波数成分の強度が増減する。このためにモニタ結果が偏波分散によるものなのか偏波合成条件によるものなのかを判断することができない。
そこで、本発明の目的は、偏波多重光の偏波分散量を簡易にモニタすることができる偏波分散モニタ方法および装置を提供することにある。
本発明による偏波分散モニタは、複数の直線偏光の光信号が偏波多重された偏波多重光の偏波分散をモニタする装置であって、前記偏波多重光を受光して電気信号に変換する光電変換手段と、前記電気信号の周波数成分を分析し、所定周波数成分に基づいて偏波分散モニタ信号を出力する周波数分析手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば偏波多重光の偏波分散量を簡易にモニタすることができる。
1.第1実施形態
図1(A)は本発明の第1実施形態による偏波分散モニタの概略的構成を示すブロック図、図1(B)および(C)は偏波分散が発生していない偏波多重光の偏波成分波形図およびそれに対応する電気信号の波形図、図1(D)および(E)は偏波分散が発生した偏波多重光の偏波成分波形図およびそれに対応する電気信号の波形図である。
図1(A)において、本実施形態による偏波分散モニタ10は、偏波多重光を電気信号Pに変換する光電変換部11と電気信号Pの周波数分析を行う周波数アナライザ12とを有する。光電変換部11は入射する偏波多重光をそのまま電気信号に変換する光センサであり、その電気信号を電気的に増幅する増幅器を含むこともできる。
周波数アナライザ12は、電気信号Pから予め設定された周波数成分を抽出し、その周波数成分の強度を偏波分散量に対応する信号として出力する。後述するように、所定周波数成分の強度と偏波分散量とはある範囲において1対1に対応させることができる。したがって、偏波分散検出部20に周波数成分の強度と偏波分散量DGD(Differential Group Delay)との対応を予め記憶しておけば、周波数アナライザ12からの周波数成分強度を用いて、入力した偏波多重光の偏波分散量DGDを検出することができる。
たとえば、2つの光信号がx軸方向の直線偏波状態とy軸方向の直線偏波状態とに遅延なく偏波合成され、その偏波多重光が光伝送路を通して光電変換部11に入射した場合を考える。まず、図1(B)に示すように、偏波多重光に偏波分散が発生せずに光電変換部11に入射した場合、偏波多重光の光強度波形は、同じ強度波形を有するx軸成分とy軸成分との和となる。したがって、光電変換部11が出力する電気信号Pの波形は、図1(C)に示すように、x軸またはy軸の一方の光信号の2倍の強度を有する波形に対応する。
これに対して、図1(D)に示すように、偏波多重光に偏波分散が発生して光電変換部11に入射した場合、偏波分散量DGDの発生によってx軸成分とy軸成分との間に遅延が発生し、偏波多重光の光強度波形は、それら遅延したx軸成分とy軸成分との和となる。したがって、光電変換部11が出力する電気信号Pの波形は、たとえば図1(E)に示すように、各パルスの先端部が2つに割れた波形に変化する。このことは、電気信号Pの周波数成分が図1(C)と図1(E)との間で変化したことを意味し、この周波数成分の変化を偏波分散量DGDに対応付けることができる。
より具体的には、x軸方向の直線偏波状態の光信号とy軸方向の直線偏波状態の光信号とが同じ変調周波数(シンボルレート)のパルス信号である場合、電気信号Pの当該変調周波数と同じ周波数成分の強度は偏波分散量DGDの大きさに依存して変化する。したがって、周波数アナライザ12によって当該変調周波数と同じ周波数成分を抽出し、その強度から偏波分散検出部20が偏波分散量DGDの大きさを検出することが可能となる。したがって、偏波分散検出部20に周波数成分の強度と偏波分散量DGDとの対応を予め記憶しておけば、周波数アナライザ12からの周波数成分強度を用いて、入力した偏波多重光の偏波分散量DGDを検出することができる。
1.2)第1実施例
上述した光電変換部11から出力される電気信号Pの振幅は、受信する偏波多重光の光強度レベルの変動に影響される。そこで、受信する光強度レベルの変動の影響を除くように周波数成分強度を生成することが望ましい。次に、このような受信光強度レベルの変動の影響を抑制する周波数アナライザ12の一例を説明する。
図2は本発明の第1実施例による偏波分散モニタの構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロックと同じ機能を有するブロックには同一参照番号を付す。本実施例によれば、周波数アナライザ12は、所定周波数成分抽出部121、レベル抽出部122およびレベル変動抑制部123からなる。所定周波数成分抽出部121およびレベル抽出部122は光電変換部11から電気信号Pを共通に入力する。
所定周波数成分抽出部121は、電気信号Pの所定周波数Bの成分を抽出し、周波数B成分P_Bをレベル変動抑制部123へ出力する。所定周波数Bは、上述した偏波多重光におけるx軸方向の直線偏波光とy軸方向の直線偏波光とに共通する変調周波数あるいはシンボルレートであることが望ましい。所定周波数成分抽出部121は、この機能からわかるように、狭帯域のバンドパスフィルタにより実現することができる。
レベル抽出部122は、電気信号Pの低周波数成分、ここでは直流(DC)近傍の成分をレベル成分として抽出し、DC成分PDCをレベル変動抑制部123へ出力する。レベル抽出部122は、この機能からわかるように、ローパスフィルタあるいはDC近傍の低周波数帯バンドパスフィルタにより実現することができる。
レベル変動抑制部123は周波数B成分PBとDC成分PDCとの比を計算することで、光強度レベルの変動の影響を抑制したモニタ信号PRFを生成することができる。したがって、偏波分散検出部20は、モニタ信号PRFを用いて、受信偏波多重光の光強度レベルの変動に影響されない正確な偏波分散量DGDを求めることができる。
次に、偏波分散量DGDを求める具体例を説明する。ここでは、レベル変動抑制部123が周波数B成分PBのDC成分PDCに対する比を計算しモニタ信号PRFとして出力する場合を一例として説明する。この場合、比率PB/PDCの値をRF−SNRと記すものとする。
図3(A)および(B)は偏波分散が発生した偏波多重光の偏波成分波形図およびその光強度の波形図、図3(C)は、偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比の変化を示すグラフである。ただし、送信側においてx軸方向の直線偏波状態の光信号とy軸方向の直線偏波状態の光信号とが遅延なく合成され、その偏波多重光が光伝送路を通過中に偏波分散DGDを生じたものとする。また、後述する偏波固有軸角度差θ、すなわち送信側の偏波多重光の偏波固有軸と光伝送路の偏波固有軸との間の角度差は0であるとする。さらに、x軸およびy軸方向の直線偏波のシンボルレートBは50Gb/s、1つの光パルスの幅は1ビット幅(=20ps)とし、送信側での偏波合成時の遅延量および偏波分散量DGDはビット幅に対する比率で表されるものとする。
図3(C)に示すように、偏波分散量DGDが0であれば、x軸およびy軸方向の直線偏波のタイミングは一致し周波数B成分が大きな値となるので、50GHz成分とDC成分との比は大きい値を示す。偏波分散量DGDが増加するに従って、図3(A)および(B)に示すように、周波数Bより高い周波数成分が現れるので、相対的に周波数B成分が小さくなり、その結果、50GHz成分とDC成分との比は低下する。そして、偏波分散量DGDが0.5ビットになると、2倍の周波数2B成分が最大となり周波数B成分が実質的になくなるので、50GHz成分とDC成分との比は最低値を示す。さらに偏波分散量DGDが0.5ビットを超えて大きくなると、周波数B成分が上昇に転じるので、その結果、50GHz成分とDC成分との比も最低値から増大する。
このように、偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比は、偏波分散量DGDが0から10ps(0.5ビット)にかけて単調に減少し、10ps(0.5ビット)から20ps(1ビット)にかけて単調増加する。また、10ps(0.5ビット)付近で急峻に変化することがわかる。非特許文献4によれば、RZ化された光信号を受信できる偏波分散量の最大値は約0.5ビット程度であるから、偏波分散量DGDを求めるには、偏波分散量が0〜0.5ビットの範囲で単調変化すればよい。したがって、図3(C)の測定結果から本実施例は十分有効であることがわかる。
本実施例によれば、周波数Bの成分強度と同時にDC成分強度も検出し、両者の比をモニタすることにより、受信する偏波多重光の光強度変動に影響されることなくDGDによる変動分をモニタすることができる。
1.3)具体例1
以下、本実施例による偏波分散モニタを光伝送システムに適用した一例を詳細に説明する。
図4は本発明の第1実施例による偏波分散モニタを用いた光伝送システムの概略的ブロック構成図である。ここでは、偏波分散モニタ100が光伝送システム200の受信側に設けられている。
偏波分散モニタ100は、基本的に、上述した第1実施例と同様の構成(図2)を有する。ここでは、光電変換部11として光検出器(PD)101および増幅器102、所定周波数成分抽出部121として通過中心周波数B[Hz]の狭帯域バンドパスフィルタ104、レベル抽出部122としてローパスフィルタ103、レベル変動抑制部123として比率計算部105がそれぞれ用いられ、さらに比率計算部105の出力であるモニタ信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器(ADC)106が出力段に設けられている。
なお、アナログ−デジタル変換器を増幅器102の後段に設けて、狭帯域バンドパスフィルタ104、ローパスフィルタ103および比率計算部105をデジタル信号処理回路あるいはプログラム制御プロセッサ上でのプログラム実行により実現することもできる。
偏波多重光を用いた光伝送システム200において、光送信器201および202は同一のシンボルレートBで変調されたRZパルスの光信号を出力するが、光送信器201の出力光は偏光合成器203の一方の入力ポートに直接入力し、光送信器202の出力光は可変遅延器204を介して偏光合成器203の他方の入力ポートに入力する。光送信器201および202の出力光は偏光合成器203で合成され、光伝送路210へ送出される。
光伝送路210を通過した偏波多重光は、光分岐器220にてその一部が偏波分散モニタ100へ分岐され、残りが偏光ビームスプリッタ221へ出力される。偏光ビームスプリッタ221は、偏波多重光を偏波分離し、x軸方向直線偏波の光信号を光受信器222へ、y軸方向直線偏波の光信号を光受信器223へそれぞれ出力する。
光分岐器220で偏波分散モニタ100へ分岐された偏波多重光は、光検出器101にてO/E変換され増幅器102で増幅された後、ローパスフィルタ103およびバンドパスフィルタ104へ出力される。ローパスフィルタ103は増幅器102からの出力信号のDC成分PDCを比率計算部105へ出力し、バンドパスフィルタ104は増幅器102からの出力信号の周波数B成分PBを比率計算部105へ出力する。比率計算部105は周波数B成分PBのDC成分PDCに対する比を演算し、その結果をAD変換器106によりデジタル変換してモニタ信号RF−SNRを生成する。
次に、図4に示すシステムの動作について図5〜図8を参照しながら説明する。
図5(A)はx軸に平行な直線偏波光の偏波成分波形図およびその光強度の波形図、図5(B)はy軸に平行な直線偏波光の偏波成分波形図およびその光強度の波形図、図5(C)は偏波分散のない偏波多重光の偏波成分波形図およびその光強度の波形図、図5(D)は偏波分散が発生した偏波多重光の偏波成分波形図およびその光強度の波形図である。なお、上述したように、x軸およびy軸方向の直線偏波のシンボルレートBを50Gb/s、1つの光パルスの幅を1ビット幅=20psであるとする。
図5(A)に示すように、光送信器201からx軸に平行な直線偏波のRZ化された光信号が送出される。光送信器201の出力光はx軸方向の偏波成分しかもたないため、光信号強度はx軸方向の偏波成分に一致する。また、図5(B)に示すように、光送信器202からy軸に平行な直線偏波のRZ化された光信号が送出される。光送信器202の出力光はy軸方向の偏波成分しかもたないため、光信号強度はy軸方向の偏波成分に一致する。
上述したように、光送信器201の出力光は偏光合成器203に直接導かれるが、光送信器202の出力光は可変遅延器204を介して偏光合成器203に導かれる。可変遅延器204での遅延量は任意の値に設定可能であるが、後述するように、0ビット遅延(0遅延)あるいは0.5ビット遅延(10ps遅延)に固定することが望ましい。可変遅延器204での遅延量が0ビットであれば、図5(C)に示すような偏波多重光が偏波合成器203から出力され光伝送路210に入射する。
偏波多重光が光伝送路210を通過中に偏波分散が発生し、図5(D)に示すように、x軸偏波光とy軸偏波光との間にτだけの時間差(偏波分散量DGD)が発生したとする。この場合、偏波多重光の強度波形は、図5(C)から図5(D)のように変化する。すなわち、上述したように、光分岐器220に到達する偏波多重光の強度波形は偏波分散量τに依存する。この強度波形の変化の具体例を図6に示す。
図6(A)〜(C)は、偏波分散量τがビット幅20psに対して0.3〜0.5倍であるときの受信偏波多重光の強度波形をそれぞれ示すグラフである。
図6(A)および(B)に示すように、偏波分散量τが0.3ビットから0.4ビットに増加すると、受信偏波多重光の強度波形に周波数B=50GHzより高い周波数成分が現れる。偏波分散量τが0.5ビットになると、図6(C)に示すように、実質的に周波数B=50GHzの成分は現れなくなる。したがって、偏波分散量τが0.3ビットから0.5ビットに変化するに従って、受信偏波多重光の強度波形における50GHzの周波数成分の強度が次第に低下する。
図7(A)〜(C)は、偏波分散量τがビット幅20psに対して0.3〜0.5倍であるときの電気信号Pの周波数スペクトルをそれぞれ示すグラフである。ただし、ここでは、光検出器101に入力される光強度は一定としてある。
図7(A)〜(C)に示すように、偏波分散量τが増加するに従って、50GHzの周波数成分の強度が減少し、0.5ビットで0になることがわかる。すなわち、上述したように、50GHzの周波数成分の強度をモニタすることにより、偏波分散量τを求めることができる。
さらに、図7(A)〜(C)のグラフからわかるように、偏波分散量τが変化してもDC成分はほとんど変化しない。すなわち、図7に示す周波数スペクトルの分布曲線は、偏波分散量τに関係なく、入力した偏波多重光の光強度が増減するに伴って上下にシフトする。したがって、偏波分散量τが一定の場合、受信した偏波多重光の光強度が変動しても、そのDC成分強度と50GHz成分強度との比率は変化しない。この現象を利用することで、50GHz成分強度そのものをモニタする代わりに、50GHz成分とDC成分との比率をモニタすることによって、受信した偏波多重光の光強度変動に起因する変動分を抑圧することができる。すなわち、比率計算部105によって50GHz成分PBとDC成分PDCとの強度比を演算することで、正確なモニタ信号RF−SNRを得ることができる。
1.4)固定遅延量の設定
上述したように、送信側の可変遅延器204による固定遅延量を決定することで、モニタ信号RF−SNRの偏波分散量DGDに対する変化の様子を変えることができる。
図8(A)は、送信側においてx軸偏波光とy軸偏波光とが0ビットの固定遅延で合成され、その偏波多重光が光伝送路を通過中に偏波分散DGDを生じた場合の偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比の変化を示すグラフであり、図8(B)は、送信側においてx軸偏波光とy軸偏波光とが0.5ビットの固定遅延で合成され、その偏波多重光が光伝送路を通過中に偏波分散DGDを生じた場合の偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比の変化を示すグラフである。ただし、偏波固有軸角度差θ=0°であるとする。
図8(A)に示すように、x軸偏波光とy軸偏波光とが0ビットの固定遅延で合成された場合には、偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比は、偏波分散量DGDが0から10ps(0.5ビット)にかけて単調に減少し、10ps(0.5ビット)から20ps(1ビット)にかけて単調増加する。また、10ps(0.5ビット偏波分散)付近で急峻に変化することがわかる。
これに対して、図8(B)に示すように、x軸偏波光とy軸偏波光とが0.5ビットの固定遅延で合成された場合には、偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比は、偏波分散量DGDが0から10ps(0.5ビット)にかけて単調に増加し、10ps(0.5ビット)から20ps(1ビット)にかけて単調に減少する。また、0ps(0.5ビット固定遅延)付近で急峻に変化することがわかる。
いずれにしても、比率計算部105によって50GHz成分PBとDC成分PDCとの強度比RF−SNRを求めることで、受信した偏波多重光の光強度レベル変動に影響されることなく、強度比RF−SNRに対応する偏波分散量DGDを0.5ビットの範囲で正確に決定することができる。
1.5)効果
上述したように、図4に示す偏波分散モニタ100では、ローバスフィルタ103が受光信号強度波形のDC成分強度を検出し、バンドパスフィルタ104が50GHz成分強度を検出し、比率計算部105がDC成分強度に対する50GHz成分強度の比を算出することで偏波多重光の強度変動の影響を抑制することができる。
更に、本実施例によれば、次のような効果を得ることもできる。
(1)本実施例による偏波分散モニタ100は構成が簡単である。その理由は、光検出部101と狭帯域バンドパスフィルタ103,104があれば作製可能であるためである。その結果、必要な部品点数が少なくなり、製造コストが安価になる。
(2)本実施例による偏波分散モニタ100は使用方法が簡単である。その理由は、モニタ対象とする偏波多重光の一部を光分岐器220によって分岐するだけで偏波分散をモニタすることができ、制御や初期設定が不要であるためである。その結果、作業工数が少なくてすむ。
(3)本実施例による偏波分散モニタ100は高感度である。その理由は、図8に例示するように、モニタ結果が最小となる偏波分散値付近での変化率が急峻であるためである。
(4)本実施例による偏波分散モニタ100は測定自由度が高い。図8に例示するようにモニタ結果が急峻に変化する領域が送信側の固定遅延量を調整することにより可変できるため、感度よくモニタしたい偏波分散値を任意に設定できるためである。
(5)本実施例による偏波分散モニタ100はスケーラビリティが高い。その理由は、狭帯域バンドパスフィルタの通過中心周波数を変えるだけで任意のシンボルレートの偏波多重光の偏波分散をモニタすることができ、偏波多重伝送路中の任意の位置で使用可能なためである。
2.第2実施形態
上述したように、本発明の第1実施例によれば、偏波多重光のレベル変動の影響を抑制することができる。しかしながら、受信した偏波多重光の強度波形の所定周波数成分強度は、偏波多重光のレベル変動だけではなく、送信側の偏波多重光の偏波固有軸と光伝送路の偏波固有軸との間の角度差θの変動によっても変化することに注意する必要がある。すなわち、偏波分散量が同じ値であっても、偏波固有軸の角度差θが変化すると偏波分散モニタで分析される周波数スペクトルの成分強度が変化してしまう。角度差θは、光伝送路の温度変化や加えられる圧力変化等によって変化するため、一定値に固定することが実際問題として困難である。
そこで、本発明の第2実施形態は、送信される偏波多重光の偏波固有軸を時間的にランダムに変化させることにより偏波固有軸角度差θの変動の影響を抑制しようとするものである。以下詳述する。
図9は本発明の第2実施形態による偏波モニタシステムの概略的構成を示すブロック図である。なお、図1に示す偏波分散モニタと同じ機能を有するブロックには同一参照番号を付している。
図9において、偏波スクランブラ30はx軸方向およびy軸方向の偏波多重光の偏波固有軸をランダムに変化させて光伝送路40へ送出する。この偏波スクランブル速度は、光伝送路40の偏波固有軸や偏波分散量の変動に比べて十分速いことが必要である。偏波スクランブル速度が遅いと、光伝送路40の偏波固有軸や偏波分散量の変動が無視できなくなるからである。偏波分散モニタ10の構成および動作は第1実施形態と同様であるから説明は省略する。
上述したように、周波数Bの成分強度が偏波多重光の光伝送路入力端における2つの固有偏波モードへの分配比の変動や、受信する偏波多重光の光強度によっても変動する。本実施例によれば、偏波スクランブルを行うことにより分配比を時間平均し、これに起因する周波数Bの成分の強度変動を抑圧する。さらに、周波数Bの成分強度と同時にDC成分強度も検出し、両者の比をモニタすることにより、受信する偏波多重光の光強度変動に影響されることなくDGDによる変動分をモニタすることができる。
2.1)第2実施例
以下、本発明の第2実施例による偏波分散モニタシステムに適用した一例を詳細に説明する。ここでは、第1実施例による偏波分散モニタ(図2参照)における周波数アナライザ12を用いて偏波多重光のレベル変動の影響を抑制する構成を採用する。
図10は本発明の第2実施例による偏波分散モニタシステムの概略的ブロック構成図である。なお、図4に示すブロックと同一機能を有するブロックには同一参照番号を付して詳細な説明は省略する。
光伝送システム200では可変遅延器204が0.5ビットの固定遅延に設定され、光送信器202からの出力光が0.5ビット遅延して光送信器201からの出力光と偏波合成される。偏光合成器203により偏波合成された偏波多重光は偏波スクランブラ230を通して光伝送路210へ送出される。
偏波スクランブラ230は、x軸方向およびy軸方向の偏波多重光の偏波状態を時間的にランダムに変化させる。偏波スクランブル速度は、光伝送路210の偏波固有軸や偏波分散量の変動が追従しないように十分速い速度に設定される。その他の構成は、偏波分散モニタ100も含めて、第1実施例の具体例で述べたとおりであるから、ここでは繰り返さない。
2.2)偏波スクランブルによる平均化
図11は偏波多重光の偏波固有軸と光伝送路の偏波固有軸との角度差を説明するための図である。x−y軸が偏光合成器203から出力される偏波多重光の偏波固有軸を表しており、x'−y'軸が光伝送路210の入力端における偏波固有軸を表している。固有偏波モードへの分配比の変化は、入力直線偏光の軸と光伝送路210の固有軸との角度差、すなわちx−y軸とx'−y'軸のなす角度θの変化で表される。この偏波固有軸角度差θに起因する変動抑圧について詳細に説明する。
図12(A)は偏波固有軸角度差θ=0°、送信側の固定遅延量0.5ビットの時の偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比の変化を示すグラフ、図12(B)は角度差θをパラメータとした50GHz成分とDC成分との比の変化を示すグラフ、図12(C)は偏波スクランブルによって時間平均された50GHz成分とDC成分との比のグラフである。
図12(B)に示すように、偏波分散量DGDが同じ値であっても、偏波固有軸角度差θが変化すると50GHz成分強度が変化してしまうことがわかる。上述したように、角度差θは光伝送路の温度変化や圧力変化等によって変化するから一定値に固定することは事実上困難である。そこで、偏波スクランブラ230によって偏波多重光の偏波固有軸を光伝送路210の偏波固有軸や偏波分散量の変動が追従しない程度に十分速く、時間的にランダムに変化させる。これによって、角度差θの変動が平均化され、結果的に50GHz成分強度の変動も平均化され角度差θの変動の影響を抑制することができる。
図12(C)は、図12(B)に示す角度差θ=0〜90°でランダム変化させることで、結果的に平均化された50GHz成分とDC成分との比を示す。この平均化された50GHz成分強度の偏波分散量DGDに対する変化の様子は、図12(A)に示す角度差θ=0°の時の変化の様子と同様である。すなわち、角度差θを時間平均することによって角度差θに起因する50GHz成分強度の変動が抑圧できていることがわかる。ただし、偏波スクランブラ230のスクランブル速度が遅いと角度差θに起因する50GHz成分強度変動が無視できなくなるため、偏波スクランブル速度は、角度差θの変動に比べて十分高速に行う必要がある。
こうして偏波分散検出部20は、平均化されたモニタ信号RF−SNRを用いて偏波分散量DGDを正確に求めることができる。
2.3)効果
上述したように、図10に示す偏波スクランブラ230および偏波分散モニタ100を用いたシステムでは、偏波スクランブラ230によって偏波多重光の偏波固有軸を時間的にランダムに変化させることで角度差θの変動に起因する50GHz成分強度の変動を平均化することができ、角度差θの変動の影響を抑制することができる。さらに、偏波分散モニタ100では、バンドバスフィルタ103が受光信号強度波形のDC成分強度を検出し、バンドパスフィルタ104が50GHz成分強度を検出し、比率計算部105がDC成分強度に対する50GHz成分強度の比を算出することで偏波多重光の強度変動の影響を抑制することができる。すなわち、本実施例によれば、偏波多重光の強度および偏波固有軸角度差θの変動の影響を共に抑制することができる。
更に、本実施例によれば、次のような効果を得ることもできる。
(1)本実施例による偏波分散モニタ100は構成が簡単である。その理由は、光検出部101と狭帯域バンドパスフィルタ103,104があれば作製可能であるためである。その結果、必要な部品点数が少なくなり、製造コストが安価になる。
(2)本実施例による偏波分散モニタ100は使用方法が簡単である。その理由は、モニタ対象とする偏波多重光の一部を光分岐器220によって分岐するだけで偏波分散をモニタすることができ、制御や初期設定が不要であるためである。その結果、作業工数が少なくてすむ。
(3)本実施例による偏波分散モニタ100は高感度である。その理由は、図8に例示するように、モニタ結果が最小となる偏波分散値付近での変化率が急峻であるためである。
(4)本実施例による偏波分散モニタ100は測定自由度が高い。図8に例示するようにモニタ結果が急峻に変化する領域が送信側の固定遅延量を調整することにより可変できるため、感度よくモニタしたい偏波分散値を任意に設定できるためである。
(5)本実施例による偏波分散モニタ100はスケーラビリティが高い。その理由は、狭帯域バンドパスフィルタの通過中心周波数を変えるだけで任意のシンボルレートの偏波多重光の偏波分散をモニタすることができ、偏波多重伝送路中の任意の位置で使用可能なためである。
3.適用例
図13は本発明による偏波分散モニタを適用した偏波多重光ネットワークの一例を示す概略的ネットワーク図である。ここでは、4つの光ノード3001〜3004が光伝送路3010〜3016によってそれぞれ接続され、偏波多重光が伝送される光ネットワークを例示し、偏波分散の増大を検出したときにワーキングパスをプロテクションパスに切り替える場合を説明する。
図13に示す光ネットワークにおいて、光ノード3001を起点とし、光伝送路3010、光ノード3002、光伝送路3011を順に通過し、光ノード3003を終点とする光パス3030を例にとる。本発明による偏波分散モニタ3020〜3023が光パス3030の起点から終点の間で光ノード3001〜3003の各々の入出力に配備されているものとする。
この光パス3030のいずれかの地点、一カ所において偏波分散Xが発生したとする。簡単のため、他の箇所では偏波分散は0であるとすれば、偏波分散モニタ3020〜3023の偏波分散検出により、次のようにして偏波分散Xの発生箇所を絞り込むことが可能である。光パス3030の一カ所で偏波分散Xが発生した場合、偏波分散モニタ3023にて偏波分散Xが検出される。偏波分散モニタ3020における偏波分散が0の場合には、光ノード3001では偏波分散Xが発生していないことがわかる。
次に、偏波分散モニタ3021における偏波分散モニタ値が0の場合には、光ノード3001、光伝送路3010の両方で偏波分散が0であることがわかる。偏波分散モニタ3022における偏波分散モニタ結果がXの場合、偏波分散モニタ3021の偏波分散が0であることから、偏波分散モニタ3021と偏波分散モニタ3022との間で偏波分散Xが発生していることになる。偏波分散モニタ3021と偏波分散モニタ3022との間には光ノード3002が配置されているので、偏波分散Xは光ノード3002で発生していることが特定できる。
そこで、光パス終点である光ノード3003は、光パス起点である光ノード3001に対して、光パス3030に送信している信号を光伝送路3016に切り替えるリクエストを光伝送路3016を通して送信する。光ノード3003からのリクエストを受けた光ノード3001は、光パス3030にて光ノード3003に送出している信号を、光伝送路3016に切り替えることにより光通信の品質を維持することができる。
本発明は偏波多重光の偏波分散を検出するモニタおよびモニタシステム一般に適用可能である。
(A)は本発明の第1実施形態による偏波分散モニタの概略的構成を示すブロック図、(B)および(C)は偏波分散が発生していない偏波多重光の偏波成分波形図およびそれに対応する電気信号の波形図、(D)および(E)は偏波分散が発生した偏波多重光の偏波成分波形図およびそれに対応する電気信号の波形図である。 本発明の第1実施例による偏波分散モニタの構成を示すブロック図である。 (A)および(B)は偏波分散が発生した偏波多重光の偏波成分波形図およびその光強度の波形図、(C)は、偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比の変化を示すグラフである。 本発明の第1実施例による偏波分散モニタを用いた光伝送システムの概略的ブロック構成図である。 (A)はx軸に平行な直線偏波光の偏波成分波形図およびその光強度の波形図、(B)はy軸に平行な直線偏波光の偏波成分波形図およびその光強度の波形図、(C)は偏波分散のない偏波多重光の偏波成分波形図およびその光強度の波形図、(D)は偏波分散が発生した偏波多重光の偏波成分波形図およびその光強度の波形図である。 (A)〜(C)は、偏波分散量τがビット幅20psに対して0.3〜0.5倍であるときの受信偏波多重光の強度波形をそれぞれ示すグラフである。 (A)〜(C)は、偏波分散量τがビット幅20psに対して0.3〜0.5倍であるときの電気信号Pの周波数スペクトルをそれぞれ示すグラフである。 (A)は、送信側においてx軸偏波光とy軸偏波光とが0ビットの固定遅延で合成され、その偏波多重光が光伝送路を通過中に偏波分散DGDを生じた場合の偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比の変化を示すグラフであり、(B)は、送信側においてx軸偏波光とy軸偏波光とが0.5ビットの固定遅延で合成され、その偏波多重光が光伝送路を通過中に偏波分散DGDを生じた場合の偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比の変化を示すグラフである。 本発明の第2実施形態による偏波モニタシステムの概略的構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施例による偏波分散モニタシステムの概略的ブロック構成図である。 偏波多重光の偏波固有軸と光伝送路の偏波固有軸との角度差を説明するための図である。 (A)は偏波固有軸角度差θ=0°、送信側の固定遅延量0.5ビットの時の偏波分散量DGDに対する50GHz成分とDC成分との比の変化を示すグラフ、(B)は角度差θをパラメータとした50GHz成分とDC成分との比の変化を示すグラフ、(C)は偏波スクランブルによって時間平均された50GHz成分とDC成分との比のグラフである。 本発明による偏波分散モニタを適用した偏波多重光ネットワークの一例を示す概略的ネットワーク図である。
符号の説明
10 偏波分散モニタ
11 光電変換部
12 周波数アナライザ
20 偏波分散検出部
100 偏波分散モニタ
101 光検出部
102 増幅器
103 ローパルフィルタ
104 バンドバスフィルタ
105 比率計算部
106 AD変換器
121 所定周波数成分抽出部
122 DC成分抽出部
123 レベル変動抑制部
200 光伝送システム
201 光送信器
202 光送信器
203 偏光合成部
204 可変遅延器
210 光伝送路
220 光分岐器
221 偏光ビームスプリッタ
222 光受信器
223 光受信器
230 偏波スクランブラ
3001〜3004 光ノード
3010〜3016 光伝送路
3020〜3023 偏波分散モニタ
3030 光パス

Claims (15)

  1. 複数の直線偏光の光信号が偏波多重された偏波多重光の偏波分散をモニタする装置において、
    前記偏波多重光を受光して電気信号に変換する光電変換手段と、
    前記電気信号の波形の周波数成分を分析し、所定周波数成分に基づいて偏波分散モニタ信号を出力する周波数分析手段と、
    を有することを特徴とする偏波分散モニタ。
  2. 前記周波数分析手段は、
    前記電気信号から前記複数の光信号のシンボルレート周波数成分と低周波数成分とをそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記シンボルレート周波数成分の強度レベル変動を前記低周波数成分の強度を用いて抑制して前記偏波分散モニタ信号を生成するレベル変動抑制手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の偏波分散モニタ。
  3. 前記偏波多重光を構成する前記複数の光信号の間で所望の遅延量が設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の偏波分散モニタ。
  4. 複数の直線偏光の光信号が偏波多重された偏波多重光の偏波分散をモニタする方法において、
    前記偏波多重光を受光して電気信号に変換し、
    前記電気信号の波形の周波数成分を分析し、
    所定周波数成分に基づいて偏波分散モニタ信号を生成する、
    ことを特徴とする偏波分散モニタ方法。
  5. 前記偏波分散モニタ信号は、前記電気信号から前記複数の光信号のシンボルレート周波数成分と低周波数成分とをそれぞれ抽出し、前記シンボルレート周波数成分の強度レベル変動を前記低周波数成分の強度を用いて抑制することにより生成される、ことを特徴とする請求項4に記載の偏波分散モニタ方法。
  6. 送信側において、前記複数の光信号の間で所望の遅延量を設定した後で偏波合成することで前記偏波多重光が生成されることを特徴とする請求項4または5に記載の偏波分散モニタ方法。
  7. 送信側において、前記偏波多重光の偏波状態をランダムに変化させて光伝送路へ送出することを特徴とする請求項4−6のいずれか1項に記載の偏波分散モニタ方法。
  8. 送信側で複数の直線偏光の光信号が偏波多重されて光伝送路へ送出され、前記光伝送路を伝送する偏波多重光からその偏波分散をモニタするシステムであって、
    前記送信側に設けられ、前記偏波多重光の偏波状態をランダムに変化させる偏波スクランブル手段と、
    前記偏波多重光を前記光伝送路から受光して電気信号に変換する光電変換手段と、
    前記電気信号の波形の周波数成分を分析し、所定周波数成分に基づいて偏波分散モニタ信号を出力する周波数分析手段と、
    を有することを特徴とする偏波分散モニタシステム。
  9. 前記周波数分析手段は、
    前記電気信号から前記複数の光信号のシンボルレート周波数成分と低周波数成分とをそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記シンボルレート周波数成分の強度レベル変動を前記低周波数成分の強度を用いて抑制して前記偏波分散モニタ信号を生成するレベル変動抑制手段と、
    を有することを特徴とする請求項8に記載の偏波分散モニタシステム。
  10. 前記偏波多重光を構成する前記複数の光信号の間で所望の遅延量を設定する可変遅延手段を更に有することを特徴とする請求項8または9に記載の偏波分散モニタシステム。
  11. 請求項1に記載の偏波分散モニタを光ノードの受信端および/または送信端に光学的に接続した光伝送ネットワーク。
  12. 請求項8に記載の偏波分散モニタシステムを有する光伝送ネットワーク。
  13. 前記偏波分散モニタ信号は偏波分散量に対応づけられた前記所定周波数成分の強度変化を示すことを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の偏波分散モニタ
  14. 前記偏波分散モニタ信号は偏波分散量に対応づけられた前記所定周波数成分の強度変化を示すことを特徴とする請求項4−7のいずれか1項に記載の偏波分散モニタ方法
  15. 前記偏波分散モニタ信号は偏波分散量に対応づけられた前記所定周波数成分の強度変化を示すことを特徴とする請求項8−10のいずれか1項に記載の偏波分散モニタシステム
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