JP2009158361A - スライド式電子部品 - Google Patents

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Osamu Nomura
修 野村
Tsutomu Shimada
島田  勉
Hitoshi Watanabe
仁 渡辺
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Abstract

【課題】ケースの上下にケースを挟むように取り付けた操作つまみ体と移動体とをスライド移動させた際に音や振動が生じないスライド式電子部品を提供する。
【解決手段】ケース110と、ケース110の上面に沿ってスライド移動する操作つまみ体140と、ケース110の下面側に設置され開口115を介して操作つまみ体140に取り付けられ操作つまみ体140と一体にスライド移動する移動体50と、移動体50によって駆動操作される電子部品本体20とを具備する。開口115内において操作つまみ体140の支持部材183に衝撃吸収部材210を取り付け、操作つまみ体140をスライド移動した終端位置において衝撃吸収部材210を開口115の内周面115aに当接させることで音や振動の発生を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スライド式スイッチやスライド式可変抵抗器等のスライド式電子部品に関するものである。
従来、スライド式電子部品の中には、例えば特許文献1に示すように、電子機器の外装ケース(30)に設けた貫通穴(31a,31b)を介してその上下につまみ(10)と摺動型物(50)とを設置してこれらを一体に係合することで、これらつまみ(10)と摺動型物(50)とを外装ケース(30)に対して一体にスライド移動するように構成し、つまみ(10)をスライド移動することで摺動型物(50)をスライド移動させてその電気的出力を変化させる構造のものがある。この摺動型物(50)には中点復帰用のコイルスプリング(55)が取り付けられており、指等によってつまみ(10)を一方の方向にスライド移動させた後に指を離すと、つまみ(10)及び摺動型物(50)は元の中立位置に自動復帰する。
しかしながらこの種の従来のスライド式電子部品においては、つまみ(10)を指等によって一方のスライド移動方向にスライド移動した際につまみ(10)から外装ケース(30)の貫通穴(31a,31b)内に挿入されている係合爪(25a,25b)の側面が貫通穴(31a,31b)の内周面に衝突し、これによって音及び振動が生じてしまうという問題があった。
一方外装ケース(30)上に設置しているつまみ(10)が外装ケース(30)に対してスムーズにスライド移動するためにはつまみ(10)と外装ケース(30)との間に所定の隙間(遊び)を設けておかなければならないが、このためつまみ(10)は外装ケース(30)に対して所定のがたつきを生じてしまう。このため例えば指によってつまみ(10)を一方のスライド方向にスライド移動してから前記指を離して中立位置に自動復帰させる際、つまみ(10)と外装ケース(30)の間の前記がたつきによって音及び振動が生じてしまう恐れがあった。この問題は、前記中立位置へのつまみ(10)の復帰速度が速くなればなるほど大きくなる。
これらの音及び振動は、このスライド式電子部品を例えばデジタルビデオカメラの操作つまみ等として利用した場合に、その録音に雑音として収録されてしまう等の不都合を生じる。
特開2007−53018号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、ケースの上下にケースを挟むように操作つまみ体と移動体とを一体にスライド移動自在に取り付けてなるスライド式電子部品において、操作つまみ体と移動体とをスライド移動させた際に、音や振動が生じないスライド式電子部品を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、ケースと、ケースの上面側に設置されケースの上面に沿ってスライド移動する操作つまみ体と、ケースの下面側に設置され前記ケースに設けた開口を介して前記操作つまみ体に取り付けられ操作つまみ体と一体にスライド移動する移動体と、前記移動体によって駆動操作される電子部品本体と、を具備し、前記操作つまみ体をスライド移動することで移動体をスライド移動させて前記電子部品本体を駆動しその電気的出力を変化させるスライド式電子部品において、前記ケースの開口内において前記操作つまみ体又は移動体に衝撃吸収部材を取り付け、前記操作つまみ体をスライド移動した終端位置においてこの衝撃吸収部材をケースの開口の内周面に当接させることを特徴とするスライド式電子部品にある。
本願請求項2に記載の発明は、前記操作つまみ体又は移動体から前記開口内に支持部材を突出して設け、この支持部材を前記衝撃吸収部材に設けた支持部材挿入孔に挿入することで、支持部材に衝撃吸収部材を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のスライド式電子部品にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記操作つまみ体及び移動体を中立位置に自動復帰させる自動復帰機構が設けられており、また前記移動体とケースとの間には、前記移動体とケースとの間を開く方向に付勢することで前記操作つまみ体を前記ケースに押し付ける弾発部材が設置され、さらにこの弾発部材は中央に設けた基部の両側から前記スライド移動方向に向けて延びる一対のアーム部を有し、両アーム部にそれぞれ前記ケースに弾接する弾発部を設けてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド式電子部品にある。
本願請求項4に記載の発明は、前記ケースの上下面は前記スライド移動方向に向けて略円弧状に湾曲しており、前記移動体のケースと対向する面もケースの下面と略同一の略円弧状に形成され、前記弾発部材の基部を前記移動体の前記ケースに対向する面に取り付けてその両弾発部をケースの下面に弾接することで、両アーム部を略円弧状に弾性を持って撓ませることを特徴とする請求項3に記載のスライド式電子部品にある。
請求項1に記載の発明によれば、ケースの開口内に衝撃吸収部材を設置したので、操作つまみ体をスライド移動した終端位置において操作つまみ体又は移動体がケースの開口の内周面に当接することで生じる音や振動を防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、衝撃吸収部材を容易且つ確実にケースの開口内に設置することができ、また衝撃吸収部材は一部品で構成できるので部品点数を少なくできる。
請求項3に記載の発明によれば、弾発部材の付勢によって操作つまみ体をケースに押し付けるので、操作つまみ体と移動体とをケースに対してがたつきなくスライド移動させることができ、従って自動復帰機構によって移動体及び操作つまみ体が中立位置に自動復帰する際の前記がたつきに基く音や振動の発生を防止できる。また弾発部材による付勢によって、操作つまみ体のスライド移動に抵抗力を付与でき、自動復帰機構による自動復帰時の操作つまみ等の移動速度を遅くでき、この点からも前記がたつきに基く音や振動の発生を防止できる。さらに基部の両側に一対のアーム部を設け両アーム部にそれぞれケースに弾接する弾発部を設けて弾発部材を構成したので、移動体をバランス良くケースから離れる方向に付勢でき、これによって操作つまみ体をバランス良くケースに押し付けることができ、操作つまみ体と移動体とをケースに対してスムーズにがたつきなくスライド移動させることが可能となり、従って前記がたつきに基く音や振動の発生をさらに効果的に防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、ケースがスライド移動方向に向けて略円弧状に湾曲していて操作つまみ体も円弧状にスライド移動する構造のスライド式電子部品であっても、容易に操作つまみ体をバランス良くケースに押し付けて、操作つまみ体と移動体とをケースに対してスムーズにがたつきなくスライド移動させることが可能となり、前記がたつきに基く音や振動の発生を効果的に防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態にかかるスライド式電子部品1の概略側断面図、図2はスライド式電子部品1(その上側の部品)を上側から見た分解斜視図、図3はスライド式電子部品1(その下側の部品)を上側から見た分解斜視図、図4はスライド式電子部品1(その上側の部品)を下側から見た分解斜視図、図5はスライド式電子部品1(その下側の部品)を下側から見た分解斜視図である。これらの図に示すようにスライド式電子部品1は、回路基板10上に設置した電子部品本体20上に、移動体50と、弾発部材(以下「板バネ」という)80と、ケース110と、操作つまみ150及びつまみ補助部材180を一体化してなる操作つまみ体140と、ケース110の開口115内に設置される衝撃吸収部材210とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。なお以下の説明において、「上」とはケース110から操作つまみ体140を向く方向をいい、「下」とはケース110から移動体50を向く方向をいうものとする。また以下の説明において、「スライド移動方向」とは図1に矢印Aで示すように、操作つまみ体140の移動方向をいい、また「幅方向」とはスライド移動方向Aに直交する方向をいうものとする。
回路基板10はフレキシブル回路基板であっても良いし、硬質回路基板であっても良い。フレキシブル回路基板の場合はその下面側に硬質板を設置してこれを保持する。電子部品本体20は自動復帰機構付きのスライド式電子部品本体であり、前記回路基板10上に設けた図示しない摺接パターンの種類によって、スライド式可変抵抗器本体であったり、スライド式スイッチ本体であったりする。具体的には回路基板10上に取り付けた本体ケース21内に、本体ケース21の長手方向にスライド移動するスライド移動体23を収納し、このスライド移動体23に図示しない摺動子を取り付け、スライド移動体23をスライド移動することで前記摺動子を前記回路基板10上に設けた摺接パターンに摺接させることによってその電気的出力を変化させるように構成している。ここで本体ケース21はステンレス製、スライド移動体23はPOM樹脂製であるが、それぞれ他の材質で構成しても良い。スライド移動体23は本体ケース21内に収納された図示しない弾発手段(この例では圧縮コイルバネ)によって、本体ケース21の略中央に自動復帰する構成となっている。弾発手段による自動復帰機構は従来公知の機構であればどのような機構であっても良く、要はスライド移動体23を所望の中立位置(必ずしもスライド移動方向の中央でなくても良く、端部であっても良い)に自動復帰させる機構であれば良い。弾発手段も圧縮コイルバネに限られず、引っ張りコイルバネを用いたもの、ねじりコイルバネを用いたもの、板バネを用いたものなど、種々のものであってもよい。
本体ケース21の側面には長孔状の開口部25が設けられており、開口部25からは前記スライド移動体23と一体成形された操作レバー27が突出している。操作レバー27の先端側部分は上方向に屈曲してその先端に略円柱状の係合部29を設けている。係合部29はスライド移動体23のスライド移動方向Bに直交する方向に円柱の中心軸が向くように設置されている。
移動体50は合成樹脂成形品であり、この実施形態においてはABS樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂材を用いて構成しても良い。移動体50の形状は、略板状で矩形状であり、その全体がこの移動体50のスライド移動方向Aに向かって略円弧状に湾曲する形状に形成されている。移動体50の上面中央には、平面状であってスライド移動方向に直交する方向に延びる弾発部材取付部(以下「板バネ取付部」という)51が設けられ、この板バネ取付部51内には一対の上下に貫通する小孔からなる取付部53が形成されている。移動体50の上面のスライド移動方向Aに向かってその左右両側近傍には、それぞれ上方向に突出する凸条からなる摺接部55,55が設けられ、一方の摺接部55の外側には上方向に突出する側壁57が設けられている。移動体50の下面中央の前記一対の取付部53の間の位置には、一対の柱状の突出部59,59の間に形成される凹状の被係合部61が設けられている。突出部59,59はスライド移動方向Aに向かって併設されている。被係合部61は上下方向に向かって平行な内側面を有する凹部であり、前記スライド移動体23の操作レバー27に設けた係合部29をぴったり且つ上下動自在で回動自在に挿入する寸法を有している。
板バネ80は弾性金属板を略矩形状に形成して構成されており、この実施形態ではリン青銅板を用いている。もちろん他の各種材質のものを用いても良い。板バネ80の中央には前記移動体50に設けた板バネ取付部51上に載置される基部81を設け、この基部81の両側からスライド移動方向Aに向けて一対のアーム部83,83を延ばし、両アーム部83,83の先端近傍にそれぞれ弾発部85,85を設けて構成されている。基部81は平面状であって前記移動体50の板バネ取付部51内に設置される寸法で構成され、前記移動体50に設けた取付部53,53に対向する位置にそれぞれ取付部53,53と略同一内径の貫通孔からなる挿通部87,87を設けている。アーム部83は基部81の端辺部分を上方向に折り曲げてさらに逆方向に折り曲げることで、基部81と略平行で基部81よりも若干高い位置に位置するように構成されており、その先端辺は下方向に折り曲げられている。そしてアーム部83の平面状部分の先端近傍の左右両端近傍に上方向に略円錐状に突出する前記弾発部85が設けられている。つまり弾発部85はそれぞれのアーム部83の先端近傍の左右両位置に一対ずつ設けられている。
ケース110は合成樹脂製であり、ここではABS/PC樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂材を用いて構成しても良い。ケース110の形状は略板状であってその全体がスライド移動方向Aに向かって円弧状に湾曲している。湾曲の曲率半径は、前記移動体50の略円弧状の上面の曲率半径と略同じである。ケース110の中央には凹状でスライド移動方向に延びる略矩形状のつまみ収納部111が設けられている。つまみ収納部111はその幅(スライド移動方向Aに直交する方向の長さ)寸法が、下記する操作つまみ体140の幅寸法と略同一(操作つまみ体140の幅寸法より若干長い)であり、その長さ(スライド移動方向Aに向かう長さ)寸法が、下記する操作つまみ体140の長さ寸法よりも所定長さ長い寸法に形成されている。つまみ収納部111の底面113の略中央には矩形状に貫通する開口115が設けられており、その左右両側には上方向に向かって突出する一対の凸状からなる摺接部117(図2にはその一方のみ示す)が設けられている。ケース110下面は、前記つまみ収納部111を設けることによって下方向に突出する突出部119となっており、突出部119の下面の開口115両側のスライド方向Aに向かう面は前記板バネ80の弾発部85が弾接する板バネ弾接面121となっている。
操作つまみ150は合成樹脂(この実施形態ではABS樹脂を用いているが他の各種合成樹脂材を用いても良い)を略矩形状に成形して構成されており、その上面中央には指等によってこの操作つまみ150を操作する操作部151が設けられている。またその下面は前記ケース110上面(正確には底面113)と略同一の曲率半径で円弧状に凹んでおり、その中央にはつまみ補助部材180を収納する補助部材収納部153が設けられている。補助部材収納部153の底面には下方向に向かって突出する一対の小突起からなる補助部材取付部155が設けられている。
つまみ補助部材180は合成樹脂(この実施形態ではPOM樹脂を用いているが他の各種合成樹脂材を用いても良い)を略矩形板状に成形して構成されており、その下面は前記ケース110上面(正確には底面113)と略同一の曲率半径で円弧状に凹んだ面となっている。つまみ補助部材180の前記操作つまみ150の各補助部材取付部155に対向する位置には、それぞれ各補助部材取付部155を挿入する上下に貫通する小孔からなる挿通取付部181が設けられ、またつまみ補助部材180下面の両挿通取付部181の間の位置には下方向に向かって突出する柱状の支持部材183が設けられている。支持部材183はつまみ補助部材180と一体成形され、略長円柱状の形状となっている。ここで「長円」とは、この明細書においては、半径の等しい二つの円を共通外接線でつないだ形をいうものとする。以下の文章においても同様である。そして長円の長手方向(長軸方向)がスライド移動方向Aを向くように支持部材183は設置されている。
つまみ補助部材180下面の前記支持部材183の両側(スライド移動方向A向かって左右両側)には、下方向に向かって突出する一対の連結部185が設けられている。連結部185は結合台座187の下面中央に柱状の小突起からなる結合部189を設けて構成されており、何れも前記支持部材183からは所定の距離離間している。つまみ補助部材180下面の外周辺近傍の左右3ヶ所ずつにはそれぞれ、薄く矩形状に突出する摺接部191が設けられている(図4では5ヵ所のみ示す)。摺接部191は前記ケース110の摺接部117上に当接する位置に設けられている。
衝撃吸収部材210は弾性を有するクッション材を略矩形状(この例では直方体形状)に形成して構成されており、その幅方向の外形寸法は、前記つまみ補助部材180に設けた一対の連結部185の間の離間距離と略同一寸法であり、またスライド方向Aの長さ寸法は連結部185(その結合台座187)の長さ寸法よりも所定寸法長い寸法に形成されている。衝撃吸収部材210の略中央には上下に貫通して前記つまみ補助部材180に設けた支持部材183を挿入する支持部材挿入孔211が設けられている。支持部材挿入孔211の内形形状は前記支持部材183の外形形状と略同一の長円形であり、両者は略同一寸法に形成されており、弾性を有する衝撃吸収部材210の支持部材挿入孔211を少し押し広げながら支持部材183を挿入することで支持部材183に衝撃吸収部材210を取り付けることができる寸法に形成されている。ここで使用する衝撃吸収部材210の材質は、ゴム弾性を有する材料(ゴム製又は合成樹脂製の弾性体)であり、この例では衝撃吸収部材210として、高発泡ウレタンフォーム又は高発泡シリコンフォーム(例えば株式会社ロジャースイノアックの商品名「ポロン(PORON)」又は「ナンネックス(NanNex)」)を用いている。何れの部材においても、高い衝撃(振動)吸収性と、低圧縮残留性(いわゆるヘタリが小さい)とを有している。もちろん他の各種弾性材料を用いて衝撃吸収部材210を構成しても良い。
次にスライド式電子部品1の組立方法を説明する。まず操作つまみ150の補助部材収納部153内につまみ補助部材180を収納し、その際操作つまみ150の一対の補助部材取付部155をつまみ補助部材180の挿通取付部181に挿入し、つまみ補助部材180の下面に突出する補助部材取付部155の先端を熱かしめによって固定する。これによって操作つまみ体140が構成される。
次につまみ補助部材180の下面中央に衝撃吸収部材210を設置し、その際つまみ補助部材180の支持部材183を衝撃吸収部材210の支持部材挿入孔211に挿入して取り付ける。
次に衝撃吸収部材210を取り付けた操作つまみ体140をケース110のつまみ収納部111内に収納する。このときつまみ補助部材180の下面に設けた一対の連結部185はケース110の開口115内に挿入され、その先端側の結合部189はケース110の下面に突出する。
そしてケース110のつまみ収納部111の下面側に板バネ80と移動体50とをこの順番で配置し(このとき板バネ80の基部81が移動体50の板バネ取付部51上に載置される)、その際前記一対の結合部189をそれぞれ板バネ80の挿通部87と移動体50の取付部53とに挿通し、移動体50の下面に突出する前記結合部189の先端を熱かしめする。これによってケース110を介してその上下に操作つまみ体140と板バネ80と移動体50とが一体に取り付けられる。
そして前記操作つまみ体140等を取り付けたケース110の下面側に、電子部品本体20を設置した回路基板10を配置し、図示しない結合手段によってケース110に対して回路基板10を所定の設置位置に取り付ける。このとき電子部品本体20から突出している係合部29を前記移動体50下面の被係合部61に係合する。これによってスライド式電子部品1の組み立てが完了する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにスライド式電子部品1は、ケース110と、ケース110の上面側に設置されケース110の上面に沿ってスライド移動する操作つまみ体140と、ケース110の下面側に設置されケース110に設けた開口115を介して操作つまみ体140に取り付けられ操作つまみ体140と一体にスライド移動する移動体50と、移動体50によって駆動操作される電子部品本体20と、を具備している。
次にスライド式電子部品1の動作を説明する。図1に示すスライド式電子部品1において、操作つまみ体140の操作部151を指等によって例えば図1に示す右方向に移動すれば、操作つまみ体140及びこれと一体の移動体50がケース110の湾曲面形状に沿って円弧状にスライド移動する(図6参照)。このときスライド移動体23の略円形の係合部29が移動体50の被係合部61に係合されているので、これら係合部29と被係合部61との係合により、移動体50の円弧スライド運動がスライド移動体23の直線スライド運動に変換され、スライド移動体23に取り付けた図示しない摺動子が回路基板10上の摺接パターン上を摺動し、回路基板10上に設けた図示しない回路パターンの出力が変化する。そして前記操作つまみ体140から指等を離してこれをフリーの状態にすると、電子部品本体20内に取り付けた自動復帰機構(その弾発手段)によってスライド移動体23は元の中立位置(この例の場合は中央位置)に自動復帰し、回路基板10の電気的出力が元の状態に変化すると同時に、移動体50及び操作つまみ体140も元の中立位置(この例の場合は中央位置)に自動復帰する。
そしてこのスライド式電子部品1においては前述のように、ケース110の開口115内において操作つまみ体140に衝撃吸収部材210を取り付けているので、操作つまみ体140をスライド移動していって図6に示すようにその終端位置に至った際は、この衝撃吸収部材210がケース110の開口115の内周面115aに当接する。衝撃吸収部材210は柔軟性があるので、たとえケース110の開口115の内周面115aに当接しても、音や振動が生じることはない。つまりケース110の開口115内に衝撃吸収部材210を設置したので、操作つまみ体140をスライド移動した終端位置において操作つまみ体140(開口115内に位置する連結部185の部分など)がケース110の開口115の内周面115aに当接することで生じる音や振動を防止できる。
特にこのスライド式電子部品1の場合、操作つまみ体140から開口115内に支持部材183を突出して設け、この支持部材183を衝撃吸収部材210に設けた支持部材挿入孔211に挿入することで支持部材183に衝撃吸収部材210を取り付けたので、衝撃吸収部材210を容易且つ確実にケース110の開口115内に設置することができ、また衝撃吸収部材210は一部品で構成できるので部品点数を少なくできる。
特に上記衝撃吸収部材210は、支持部材183に取り付けられて支持された上に、その外周左右両側面が一対の連結部185(その結合台座187の部分)によって挟持・ガイドされるので、さらにその取り付けを確実にでき、例えこれが開口115の内周面115aに強く当接することで強い衝撃が加わったとしてもその位置がずれたり回転したりして不都合が生じることはない。
ところでこのスライド式電子部品1は、操作つまみ体140及び移動体50を、ケース110を挟んでその上下に一体にスライド移動自在に取り付ける構造なので、操作つまみ体140及び移動体50をケース110に対してスムーズにスライド移動させるために、操作つまみ体140及び移動体50とケース110の上下面との間に所定の隙間(がたつき)が必要であり、そのため操作つまみ体140及び移動体50が電子部品本体20に設けた自動復帰機構(操作つまみ体140及び移動体50を中立位置に自動復帰させる自動復帰機構)によって中立位置に自動復帰する際に、前記がたつきによる音や振動が生じる恐れがある。これは特に自動復帰の速度が速いほど大きくなる。そこでこのスライド式電子部品1においては、前述のように移動体50とケース110との間に移動体50とケース110との間を開く方向に付勢することで操作つまみ体140をケース110に押し付ける板バネ80を設置し、これによって操作つまみ体140の下面をがたつきなくケース110の上面に押し付けている。従って操作つまみ体140及び移動体50の自動復帰時でも(もちろんそれ以外の動作のときでも)ケース110に対して操作つまみ体140及び移動体50をがたつきなくスライド移動させることができる。従って自動復帰機構によって移動体50及び操作つまみ体140が中立位置に自動復帰する際のがたつきに基く音や振動が発生しなくなる。また板バネ80による弾発によって、操作つまみ体140のスライド移動に抵抗力を付与でき、自動復帰機構による自動復帰時の操作つまみ140等の移動速度を遅くでき、この点からも前記がたつきに基く音や振動の発生が防止できる。
またこのスライド式電子部品1においては、板バネ80を弾性板製であって、中央に設けた基部81の両側からスライド移動方向Aに向けて延びる一対のアーム部83,83を有し、両アーム部83,83にそれぞれケース110に弾接する弾発部85,85を設けて構成しているので、移動体50をバランス良くケース110から離れる方向に付勢でき、これによって操作つまみ体140をバランス良くケース110に押し付けることができ、操作つまみ体140と移動体50とをケース110に対してスムーズにがたつきなくスライド移動させることが可能となり、従って前記がたつきに基く音や振動の発生がさらに効果的に防止できる。
さらにこのスライド式電子部品1においては、ケース110の上面がスライド移動方向Aに向けて略円弧状に湾曲しているが、これに合せてケース110の下面もスライド移動方向Aに向けて略円弧状に湾曲させ、また移動体50のケース110と対向する面もケース110の下面と略同一の略円弧状に形成し、一方板バネ80の基部81を移動体50のケース110に対向する面に取り付けてその両弾発部85,85をケース110の下面に弾接することで、両アーム部83,83を略円弧状に弾性を持って撓ませる構造としている。つまり、ケース110の上面がスライド移動方向Aに向けて略円弧状に湾曲していて操作つまみ体150も円弧状にスライド移動する構造のスライド式電子部品1であっても、上記構成とすることで、容易に操作つまみ体150をバランス良くケース110に押し付けて、操作つまみ体150と移動体50とをケース110に対してスムーズにがたつきなくスライド移動させることが可能となり、がたつきに基く音や振動の発生を効果的に防止できる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えばケース110は必ずしもスライド移動方向Aに向かって円弧状に湾曲させる必要はなく、平面状であっても良いし、円弧形状以外の各種湾曲形状であっても良い。即ちスライド移動方向Aは円弧方向以外の直線方向やその他の曲線方向であっても良い。また上記実施形態では操作つまみ体140を、操作つまみ150とつまみ補助部材180の2部品を一体化することによって構成しているが、操作つまみ体140は一部品で構成しても良いし、3部品以上で構成しても良い。移動体50は上記実施形態では電子部品本体20内に設置したスライド移動体23とは別に電子部品本体20の上部に設置し、この移動体50とスライド移動体23とを連結することで電子部品本体20を操作しているが、上記移動体50を省略してスライド移動体23自体を移動体としてもよい。この場合は操作つまみ体140をケース110の開口115を介して直接電子部品本体20内の移動体(スライド移動体23)に連結することとなる。また言い換えればこの場合、移動体が電子部品本体を構成する部品の一部となる。
また上記実施形態においては、衝撃吸収部材210を操作つまみ体140に設けた支持部材183に取り付けた例を示したが、支持部材183を移動体50側(その上面)から開口115内に突出して設けて移動体50側に衝撃吸収部材210を取り付けても良い。また必ずしも上記例に示すような形状・構造の支持部材183を設置する必要はなく、要はケース110の開口115内において操作つまみ体140又は移動体50に衝撃吸収部材210を取り付け、操作つまみ体140をスライド移動した終端位置においてこの衝撃吸収部材210をケース110の開口115の内周面115aに当接させる構造であれば良い。また衝撃吸収部材210の形状(支持部材挿入孔211の形状も含む)も上記実施形態の形状に限定されず、他の種々の形状・構造であっても良い。
また上記スライド式電子部品1においては、電子部品本体20の内部に自動復帰機構を収納したが、自動復帰機構は電子部品本体20の外部に設置しても良い。また上記スライド式電子部品1では電子部品本体20に自動復帰機構を設けて間接的に操作つまみ体140及び移動体50を中立位置に自動復帰させる構成としたが、例えば操作つまみ体140や移動体50自体にこれを中立位置に自動復帰させる自動復帰機構を設けてもよい(例えば移動体50自体をコイルバネによって中立位置に付勢するなど)。
また上記スライド式電子部品1においては弾発部材として板バネ80を用いたが、板バネの代りに、線状バネ、コイルバネ等、他の各種弾発部材を用いても良い。
スライド式電子部品1の概略側断面図である。 スライド式電子部品1(その上側の部品)を上側から見た分解斜視図である。 スライド式電子部品1(その下側の部品)を上側から見た分解斜視図である。 スライド式電子部品1(その上側の部品)を下側から見た分解斜視図である。 スライド式電子部品1(その下側の部品)を下側から見た分解斜視図である。 スライド式電子部品1の動作説明図である。
符号の説明
1 スライド式電子部品
10 回路基板
20 電子部品本体
50 移動体
80 板バネ(弾発部材)
81 基部
83 アーム部
85 弾発部
110 ケース
115 開口
115a 内周面
140 操作つまみ体
150 操作つまみ
180 つまみ補助部材
183 支持部材
210 衝撃吸収部材
211 支持部材挿入孔
A スライド移動方向

Claims (4)

  1. ケースと、
    ケースの上面側に設置されケースの上面に沿ってスライド移動する操作つまみ体と、
    ケースの下面側に設置され前記ケースに設けた開口を介して前記操作つまみ体に取り付けられ操作つまみ体と一体にスライド移動する移動体と、
    前記移動体によって駆動操作される電子部品本体と、を具備し、
    前記操作つまみ体をスライド移動することで移動体をスライド移動させて前記電子部品本体を駆動しその電気的出力を変化させるスライド式電子部品において、
    前記ケースの開口内において前記操作つまみ体又は移動体に衝撃吸収部材を取り付け、前記操作つまみ体をスライド移動した終端位置においてこの衝撃吸収部材をケースの開口の内周面に当接させることを特徴とするスライド式電子部品。
  2. 前記操作つまみ体又は移動体から前記開口内に支持部材を突出して設け、この支持部材を前記衝撃吸収部材に設けた支持部材挿入孔に挿入することで、支持部材に衝撃吸収部材を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のスライド式電子部品。
  3. 前記操作つまみ体及び移動体を中立位置に自動復帰させる自動復帰機構が設けられており、
    また前記移動体とケースとの間には、前記移動体とケースとの間を開く方向に付勢することで前記操作つまみ体を前記ケースに押し付ける弾発部材が設置され、
    さらにこの弾発部材は中央に設けた基部の両側から前記スライド移動方向に向けて延びる一対のアーム部を有し、両アーム部にそれぞれ前記ケースに弾接する弾発部を設けてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド式電子部品。
  4. 前記ケースの上下面は前記スライド移動方向に向けて略円弧状に湾曲しており、前記移動体のケースと対向する面もケースの下面と略同一の略円弧状に形成され、
    前記弾発部材の基部を前記移動体の前記ケースに対向する面に取り付けてその両弾発部をケースの下面に弾接することで、両アーム部を略円弧状に弾性を持って撓ませることを特徴とする請求項3に記載のスライド式電子部品。
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JP2015013600A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 アップリカ・チルドレンズプロダクツ合同会社 乳母車
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