JP2009158305A - 電子部品 - Google Patents

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Noboru Fujima
昇 藤間
Yuki Nagai
祐樹 永井
Akira Takaoka
亮 高岡
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Abstract

【課題】摺接パターン間のマイグレーションが防止でき、弾性部材によって確実にスライド移動体を自動復帰位置に自動復帰でき、精度の高い位置検出が可能で小型化が図れる電子部品を提供する。
【解決手段】摺動冊子93,93を設けた摺動子90を一体成形してなるスライド移動体70と、スライド移動体70を収納する移動体収納部33の底面にフレキシブル回路基板10に設けた摺接パターン23,25が露出するようにフレキシブル回路基板10を一体成形してなるケース30と、スライド移動体70の両摺動冊子93,93の間に配置されスライド移動体70を自動復帰位置方向に弾発する圧縮コイルバネ100と、カバー120とを具備する。フレキシブル回路基板10表面に密着して両摺接パターン23,25間を仕切る仕切り部35をケース30と一体成形にて設ける。仕切り部35のガイド面39に圧縮コイルバネ100を載置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、各種電子機器の各種検出スイッチ等として用いて好適な電子部品に関するものである。
従来、各種電気機器の各部に取り付けられる検出スイッチ、例えばコンパクトディスクやミニディスクや各種カード等が挿入されたことや、開閉扉が開閉されたこと等を検出するスイッチとして、小型の検出スイッチが利用されている。この種の検出スイッチは例えば特許文献1に示すように、一対のスイッチパターンを設けたスイッチ基板上に、前記スイッチパターンに摺接する摺動子を取り付けたスライド移動体及びこのスライド移動体を一方向に向けて弾発する弾性部材を設置し、これらスライド移動体と弾性部材をケース内に収納して構成されている。
しかしながら上記従来の検出スイッチには、以下のような問題点があった。
(1)検出スイッチのさらなる小型化の要望に対し、これに答えることが困難となっていた。即ち例えば検出スイッチをさらに小型化しようとすると、スイッチ基板上に形成する一対のスイッチパターンの離間距離(沿面距離)が狭くなり、両スイッチパターン間にマイグレーションを生じる恐れが大きくなってしまう。特にスイッチパターンとして銀を用いた場合、マイグレーションが生じ易く、大きな問題となる。これを防止するにはマイグレーション防止手段を別途設けなければならないが、そうすると構造が複雑になり、却って小型化が阻害されてしまう。また例えば弾性部材の設置場所をスライド移動体の側部に設置したような場合、スライド移動体を弾発する力は一側部に偏ってしまうが、検出スイッチを小型化するために弾性部材を小型化した場合はその弾発力も弱くなるため、前記弾発力の偏りによってスライド移動体を確実且つスムーズに自動復帰位置に自動復帰させることができなくなる恐れがある。
(2)別部品であるケースとスライド移動体とスイッチ基板とを組み立てた際に、各部品間にそれぞれ組立誤差が生じてこれらの誤差が加算され、このため摺動子がスイッチ基板のスイッチパターンに摺接する(オンオフする)位置にずれが生じてしまい、精度の高い位置検出ができなくなる。この問題は特に検出スイッチが小型化され、スライド移動体のストロークが短くなって前記ズレが無視できない寸法になった場合に大きくなる。
特開2006−294586号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、スイッチパターン等の摺接パターン間のマイグレーションを防止でき、自動復帰用の弾性部材による弾発力が弱くなっても確実にスライド移動体を自動復帰位置に自動復帰させることができ、また摺動子とスイッチパターン間にズレが生じにくくて精度の高い位置検出が可能となり、これらのことから小型化を図ることができる電子部品を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、摺動子に並列に設けた一対の摺動冊子を外部に突出するようにこの摺動子を一体成形してなるスライド移動体と、前記スライド移動体をスライド自在に収納する移動体収納部を有し、この移動体収納部の底面に回路基板に設けた一対の摺接パターンが露出するようにこの回路基板を一体成形してなるケースと、前記スライド移動体から突出する一対の摺動冊子の間に配置されこのスライド移動体を自動復帰位置方向に向けて弾発する弾性部材と、前記ケースの移動体収納部を覆うカバーと、を具備し、前記ケースの移動体収納部の底面に露出する前記一対の摺接パターンの間の回路基板表面に密着して両摺接パターン間を仕切る仕切り部をケースと一体成形にて設けたことを特徴とする電子部品にある。
本願請求項2に記載の発明は、前記仕切り部に前記弾性部材を載置することを特徴とする請求項1に記載の電子部品にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記スライド移動体の前記弾性部材を配置するその両側位置に弾性部材の圧縮方向に向けて突出する一対のストッパー部を設け、一方前記ケースの仕切り部の左右両側部分の一部に前記ストッパー部に対向するストッパー受け部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品にある。
本願請求項4に記載の発明は、前記ケースの仕切り部の左右両側辺を、前記スライド移動体の一対のストッパー部間に嵌め込んでスライド移動体の移動をガイドするスライドガイド辺としたことを特徴とする請求項3に記載の電子部品にある。
本願請求項5に記載の発明は、前記ケースには、このケースの外周から突出してその内部に取付係合部を有する取付部が一体に成形されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の電子部品にある。
請求項1に記載の発明によれば、ケースと一体に設けた仕切り部に、両摺接パターン間のマイグレーション防止機能を持たせることができる。従って両摺接パターン間の間隔を狭くできる。また弾性部材をスライド移動体の両摺動冊子の間に配置したので、弾性部材によるスライド移動体の弾発が左右に偏ることなくバランス良く行え、従って例え弾性部材の弾発力が弱くても確実にスライド移動体を自動復帰位置に自動復帰させることができるばかりか、弾性部材を別の場所に配置した場合に比べて電子部品の小型化が図れる。さらに摺動子はスライド移動体に一体成形され、且つ摺接パターンを設けた回路基板はケースに一体成形されているので、組み立ての際にズレが生じるのはケースとスライド移動体の間のみとなり、従って摺動子と摺接パターン間にズレが生じにくくて精度の高い位置検出が可能となる。これらのことから電子部品の小型化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ケースと一体に設けた仕切り部に、マイグレーション防止機能の他に、弾性部材の載置機能を併せ持たせることができる。従って両摺接パターン間の間隔を狭くできる効果の他に、弾性部材の伸縮時にこれをガイドできる効果を有する。
請求項3に記載の発明によれば、ケースの仕切り部にさらにストッパーの機能を兼用させることができる。しかも弾性部材の両側に一対設けるのでバランスが良くまた一対なので強度も強く、例え電子部品が小型化しても確実にスライド移動体の移動を係止できる。
請求項4に記載の発明によれば、ケースの仕切り部にさらにスライド移動体の移動をガイドする移動ガイド機能を兼用させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、ケースに、ケースの外周から突出してその内部に取付係合部を有する取付部を一体に成形したので、たとえこの電子部品が極めて小さくても、簡単な構造で相手方の所望の部材に取付係合部の部分を用いて正確に位置決めして取り付けることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態にかかる電子部品1を上側から見た斜視図、図2は電子部品1を下側から見た斜視図、図3は電子部品1を上側から見た分解斜視図、図4は電子部品1を下側から見た分解斜視図である。これらの図に示すように電子部品1は、回路基板(以下「フレキシブル回路基板」という)10を一体成形してなるケース30の移動体収納部33内に、摺動子90を一体成形してなるスライド移動体70と、弾性部材(以下「圧縮コイルバネ」という)100とを収納し、ケース30の移動体収納部33をカバー120で覆って構成されている。以下各構成部品について順に説明する。なお以下の説明において、「上」とはケース30からカバー120側を向く方向をいい、「下」とはその反対側を向く方向をいうものとする。
図5はフレキシブル回路基板10の斜視図である。同図に示すようにフレキシブル回路基板10は、可撓性を有する合成樹脂フイルム11上に所望の回路パターンを設けて構成されており、略矩形状でケース30と略同一外形形状の基板本体部13と基板本体部13の外周辺に帯状に接続される引出部15とを有している。基板本体部13の3つの位置には矩形状の開口部17,19,21が設けられ、また基板本体部13の表面(図5の上面)の所定位置に一対の摺接パターン23,25が形成されている。合成樹脂フイルム11はこの実施形態ではポリエチレンテレフタレート(PET)フイルムを用いているが、熱可塑性、熱硬化性、光硬化性の他の各種合成樹脂フイルム、例えばポリフェニレンスルフイド(PPS)フイルム、ポリイミド(PI)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フイルム、ポリエーテルイミド(PEI)フイルム、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)フイルム、ポリエーテルケトン(PEK)フイルム、ポリカーボネート(PC)フイルム、ポリブチレンナフタレート(PBN)フイルム、ポリブチレンテレフタレート(PBT)フイルム等を用いても良い。
フレキシブル回路基板10の開口部17は下記するケース30の仕切り部35に対向する位置に設けられており、開口部19は下記するケース30の貫通孔69に対向する位置に設けられており、開口部21は下記するケース30の貫通孔68に対向する位置に設けられている。また一対の摺接パターン23,25は矩形状であって前記開口部17,19を挟んだその両側位置にそれぞれ設けられており、下記するスライド移動体70のスライド移動方向Aに向かう長さを異ならせることで、スイッチパターン(オンオフパターン)を構成している。一方の長い方の摺接パターン23がコモン側のスイッチパターンとなっている。摺接パターン23,25は例えば導電ペーストを印刷(例えばスクリーン印刷)することによって形成しても良いし、貼り付けた金属箔のエッチングによって形成しても良いし、蒸着によって形成しても良いし、さらにその他の各種方法によって形成しても良い。この実施形態では、銀ペーストをスクリーン印刷することによって摺接パターン23,25を形成しており、従って特にマイグレーションが問題となる。なお両摺接パターン23,25には引出部15に引き出される回路パターンが接続されているが、図ではその記載を省略している。
ケース30は図3,図4に示すように上面が開放された略矩形箱型の成形樹脂製(この例ではABS樹脂を用いているが、他の合成樹脂を用いても良い)のケース本体31内に前記フレキシブル回路基板10の基板本体部13をインサート成形(一体成形)して構成されている。ケース本体31には凹状の移動体収納部33が設けられ、この移動体収納部33の底面に前記フレキシブル回路基板10の基板本体部13に設けた一対の摺接パターン23,25を露出させている。移動体収納部33は下記するスライド移動体70をそのスライド移動方向Aに向けてスライド自在に収納する形状(略矩形状)に形成されている。
この移動体収納部33の底面に露出する前記一対の摺接パターン23,25の間のフレキシブル回路基板10(基板本体部11)表面に密着して両摺接パターン23,25間を仕切る略長方形状でスライド移動方向Aに向けて延びる薄板状の仕切り部35がケース30と一体成形にて設けられている。この仕切り部35は前記フレキシブル回路基板10の基板本体部13に設けた開口部17を介して基板本体部13の下面側のケース底面部37と一体に連結され、これによって仕切り部35の強度が保たれると共に、仕切り部35は基板本体部13の上面に確実に密着している。
仕切り部35の表面(上面、カバー120側に対向する面)には、圧縮コイルバネ100の外周側面を載置してガイドするガイド面(載置面でもある)39が設けられている。ガイド面39は移動体収納部33内に収納された圧縮コイルバネ100の略全長に亘る長さを有し、圧縮コイルバネ100の圧縮方向(スライド移動方向A)に垂直な面での断面が円弧状になるように形成されている。つまり圧縮コイルバネ100の外周側面の円弧形状に合わせた円弧形状に形成されている。また仕切り部35の一端(スライド移動体70から離れる側の一端)はケース30の内側壁に連結されており、連結された部分のケース30の内側壁の面を、圧縮コイルバネ100の一端部が当接するバネ受け面41としている。また仕切り部35のバネ受け面41側の端部近傍のガイド面39の左右両側部分からはカバー120方向(上方向)に向かって立設される一対の立設部43が設けられ、これら立設部43のスライド移動体70側の側面をストッパー受け部45としている。両立設部43の間の凹部は、圧縮コイルバネ100の一端部を収納するバネ端保持部47となっている。また仕切り部35の左右両側辺(スライド移動方向Aを向いてその左右両側辺)は平行であり、下記するスライド移動体70の一対のストッパー部75,75の対向する内側面をスライド自在にガイドするスライドガイド辺48,48となっている。つまりスライドガイド辺48,48の幅寸法は、一対のストッパー部75,75の対向する内側面間の離間寸法よりも若干小さい寸法に形成されている。
ケース30の前記バネ受け面41を設けた側壁の反対側の(対向する側の)側壁には、矩形状の切り欠きを設けることで、移動体露出部49が形成されている。またケース30の前記フレキシブル回路基板10の引出部15を引き出している側の側壁外側には、矩形板状に突出して引出部15を載置する引出部載置部57が設けられ、またケース30の前記バネ受け面41を設けた側壁外周からは、矩形板状に取付部59が突出して設けられている。取付部59の内部には円形に貫通する取付係合部(以下「取付穴」という)61が設けられている。
またバネ受け面41を設けた側壁の外側面と、その両側の側壁の外側面には、それぞれ下記するカバー120の各係止片123,125,127を挿入する係止片係合部63,65,67が設けられている。係止片係合部63はケース30の側壁の外側面の凹状の部分から取付部59に設けた貫通孔69を介してケース底面部37の凹状の部分に至るように設けられている。係止片係合部65は凹状であってケース30の側壁の外側面からケース底面部37に至るように設けられている。係止片係合部67はケース30の側壁の外側面の凹状の部分から引出部載置部57に設けた貫通孔68を介してケース底面部37の凹状の部分に至るように設けられている。貫通孔69は前記フレキシブル回路基板10の開口部19内を貫通している。また貫通孔68は前記フレキシブル回路基板10の開口部21内を貫通している。
図6はスライド移動体70と摺動子90とを分離して示す斜視図である。同図に示す摺動子90は弾性金属板製(この例ではリン青銅板製であるが、他の材質のものを用いても良い)であり、細帯状の基部91の一側辺の両端近傍部分から同一方向に向けて並列に(平行に)一対の摺動冊子93,93を突出して構成されている。摺動冊子93,93の先端近傍部分は下方向に屈曲させることで弾接部95,95となっている。
一方スライド移動体70は合成樹脂製(この例ではPOM樹脂製であるが、他の各種合成樹脂を用いても良い)であり、図3,図4,図6に示すように平板状で略二等辺三角形状の移動体本体部71と、移動体本体部71の外周側辺の内の圧縮コイルバネ100側を向く辺(二等辺三角形の底辺)の中央から突出する柱状の弾性部材挿入支持部(以下「バネ挿入支持部」という)73と、バネ挿入支持部73の両側位置(即ち圧縮コイルバネ100を配置するその両側位置)からバネ挿入支持部73と同一方向(即ち圧縮コイルバネ100の圧縮方向)に向けて突出する一対のストッパー部75,75とを具備して構成されている。ストッパー部75,75は略矩形状の平板の平面を上下方向に向けた形状であり、その先端部(先端辺)は前記ケース30のストッパー受け部45に当接する当接部77となっており、またその上下面はそれぞれカバー120とフレキシブル回路基板10の面に当接して摺動する摺接面79となっている。また移動体本体部71の三角形状に突出している頂点を含む左右両辺全体(二等辺三角形の一対の斜辺部分)はこれに図示しない被検出物が当接する当接部81となっている。また移動体本体部71の圧縮コイルバネ100側を向く辺(二等辺三角形の底辺)の左右両端部からそれぞれ小突起を突出することで当接部81との間に段部を形成し、この段部の面をストッパー部83としている。両ストッパー部83,83は前記ケース30の移動体露出部49の左右両端の側壁の内側面に当接することで、スライド移動体70がケース30の移動体露出部49から抜け出ることを防止するものである。
そして摺動子90はその基部91がスライド移動体70の内部にインサート成形され、その際一対の摺動冊子93,93がスライド移動体70の一対のストッパー部75,75の外側部分からストッパー部75と同一方向に向けて外部に突出する。
圧縮コイルバネ100は図では円筒状に簡略化して記載しているが、実際は弾性線材(この例ではステンレスを用いているが、他の各種材質であっても良い)をコイル状に巻き回して形成されている。巻き回した弾性線材間は圧縮可能となるように所定の隙間を有している。
カバー120はこの実施形態では金属板製(この例ではステンレスを用いているが、他の各種材質を用いても良い)であり、略平板矩形状のカバー本体部121と、カバー本体部121の外周の三辺からそれぞれ略舌片状に突出する係止片123,125,127とを具備し、各係止片123,125,127をその根元部分で下方向に折り曲げて構成されている。係止片123はケース30の係止片係合部63に対向する位置に設けられ、係止片125は係止片係合部65に対向する位置に設けられ、係止片127は係止片係合部67に対向する位置に設けられている。
そして電子部品1を組み立てるには、スライド移動体70のバネ挿入支持部73を圧縮コイルバネ100の中央の穴に挿入したものを、図7に示すようにケース30の移動体収納部33内に収納する。このとき圧縮コイルバネ100はその一端がケース30のバネ受け面41に当接し、他端がスライド移動体70に当接し、その外周側面が仕切り部35(そのガイド面39)上に載置され、これによってスライド移動体70はケース30内を移動体露出部49を設けた側壁側に向けて弾発され、一対のストッパー部83,83がケース30の移動体露出部49両端の側壁の内面側に弾接すると共に、その当接部81が移動体露出部49の外部に露出(突出)する。このとき一対の摺動冊子93,93の弾接部95,95は何れの摺接パターン23,25にも当接しておらず、従ってスイッチはオフ状態である。またこのときスライド移動体70の一対のストッパー部75,75間に仕切り部35が嵌め込まれ、スライド移動体70は仕切り部35(その両スライドガイド辺48,48)にガイドされて直線方向であるスライド移動方向Aに向かって直線状にスライド移動可能となっている。そして前記ケース30の上にカバー120を被せ、カバー120の各係止片123,125,127をそれぞれケース30の各係止片係合部63,65,67に挿入してその先端をケース底面部37側に折り曲げて取り付ける。これによって図1,図2に示す電子部品1が完成する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられた電子部品1は、ケース30と一体に設けられた取付部59の部分が取付穴61を用いて所望の部材に取り付けられる。そして電子部品1の移動体露出部49から露出するスライド移動体70の当接部81に、図示しない被検出物が例えば図1に示す矢印B方向(スライド移動方向Aと同じ方向)から移動してきて当接すると、スライド移動体70は圧縮コイルバネ100の弾発力に抗して移動体収納部33内を圧縮コイルバネ100を縮める方向にスライド移動する。このときまず一方の摺動冊子93の弾接部95が一方の摺接パターン23に当接するが、この状態では今だスイッチはオフ状態である。さらにスライド移動体70が矢印B方向にスライド移動していくと、もう一方の摺動冊子93の弾接部95も摺接パターン25に当接し、これによって両摺接パターン23,25間が導通し、スイッチがオンする。スイッチがオン状態のままさらにもう少しスライド移動体70を矢印B方向にスライド移動すると、スライド移動体70の一対のストッパー部75,75の当接部77,77がケース30の一対のストッパー受け部45,45に当接し、その移動が係止される。前記被検出物によるスライド移動体70の押圧状態が解除されると、圧縮コイルバネ100の弾発力によってスライド移動体70は元の位置に直線状に自動復帰して行き、前記摺接パターン25への弾接部95の当接が解除された段階でスイッチはオフし、さらにスライド移動体70は元の静止位置(図1,図2に示す位置)まで自動復帰する。なお摺動子90と摺接パターン23,25とによって、スライド移動体70のスライド移動によって電気的出力を変化する電気的機能部を構成している。
なおスライド移動体70の当接部81は左右対象となるように一対の傾斜面によって形成されているので、図1に示す矢印B方向のみでなく、これに直交する矢印C,D方向から押圧してもこのスライド移動体70を矢印B方向にスライド移動させることができる。つまり当接部81の形状をこの例のように形成すれば、スライド移動体70を押圧する方向が種々変更してもこれに対応できるので好適である。
以上説明したように電子部品1は、摺動子90を一体成形(インサート成形)してなるスライド移動体70と、スライド移動体70をスライド自在に収納する移動体収納部33を有しこの移動体収納部33の底面にフレキシブル回路基板10の一対の摺接パターン23,25が露出するようにフレキシブル回路基板10を一体成形(インサート成形)してなるケース30と、スライド移動体70から突出する一対の摺動冊子93,93の間に配置されこのスライド移動体70とケース30の移動体収納部33の内側壁との間でスライド移動体70を自動復帰位置方向に向けて弾発する圧縮コイルバネ100と、ケース30の移動体収納部33を覆うカバー120とを具備して構成されている。そしてケース30の移動体収納部33の底面に露出する一対の摺接パターン23,25の間のフレキシブル回路基板10表面に密着して両摺接パターン23,25間を仕切る仕切り部35をケース30と一体成形(ケース30を成形する材料でケース30と一体の部分として行う成形)にて設けたので、仕切り部35によって確実に両摺接パターン23,25間が仕切られて両摺接パターン23,25間の沿面距離が長くなり、マイグレーションが防止できる。特に摺接パターン23,25の材料に銀を用いた場合は有効である。従って両摺接パターン23,25間の間隔を狭くできる。また圧縮コイルバネ100をスライド移動体70の両摺動冊子93,93の間に配置したので、圧縮コイルバネ100によるスライド移動体70の弾発が左右に偏ることなくバランス良く行え、従って例え圧縮コイルバネ100の弾発力が弱くても確実にスライド移動体70を自動復帰位置に自動復帰させることができる。さらに摺動子90はスライド移動体70に一体成形され、且つ摺接パターン23,25を設けたフレキシブル回路基板10はケース30に一体成形されているので、組み立ての際にズレが生じるのはケース30とスライド移動体70の間のみとなり、従って摺動子90と摺接パターン23,25間にズレが生じにくくて精度の高い位置検出が可能となる。これらのことから電子部品1の小型化が図れる。なお上記実施形態においては、フレキシブル回路基板10の両摺接パターン23,25の間に開口部17,19を設けているので、さらに両摺接パターン23,25間のマイグレーションが効果的に防止できる。
また電子部品1は、仕切り部35に圧縮コイルバネ100を載置しているので、ケース30と一体に設けた仕切り部35に、前記マイグレーション防止機能の他に、圧縮コイルバネ100の載置機能を併せ持たせることができる。従って前述のように両摺接パターン23,25間の間隔を狭くでき、且つ圧縮コイルバネ100(その外周側面)を載置して圧縮コイルバネ100の伸縮をガイドすることができる。特にこの実施形態においては、載置面39を凹状のガイド面39としているので、圧縮コイルバネ100の載置及び伸縮時のガイドがさらに確実に行える。
また電子部品1は、スライド移動体70の圧縮コイルバネ100を配置するその両側位置に圧縮コイルバネ100の圧縮方向に向けて突出する一対のストッパー部75,75を設け、一方ケース30の仕切り部35の左右両側部分の一部にストッパー部75,75(その当接部77,77)に対向するストッパー受け部45,45を設けたので、ケース30の仕切り部35にさらにストッパーの機能を兼用させることができる。しかもストッパー部75,75は圧縮コイルバネ100の両側に一対設けるのでバランスが良く、また一対なので強度も強く、例え電子部品1が小型化しても確実にスライド移動体70の移動を係止できる。
また電子部品1は、ケース30の仕切り部35の左右両側辺を、スライド移動体70の一対のストッパー部75,75間に嵌め込んでスライド移動体70のスライド移動方向Aへの移動をガイドするスライドガイド辺48,48としたので、仕切り部35にさらにスライド移動体70の移動をガイドする移動ガイド機能を兼用させることができる。
またケース30に、ケース30の外周から突出してその内部に取付穴61を有する取付部59を一体に成形したので、たとえこの電子部品1が極めて小さくても、簡単な構造で相手方の所望の部材に取付穴61の部分を用いて正確に位置決めして取り付けることができる。従って図示しない被検出物が当接する位置に正確に電子部品1の当接部81を設置でき、微小ストロークでもスライド移動体70を正確に動作させることができる。なお電子部品に上記取付部59を設けずに、例えば電子部品を相手方の所望の部材に半田リフローによって取り付ける場合は、半田リフロー時に電子部品の取付位置がずれるので、上記のように正確に位置決めして相手方の所望の部材に取り付けることはできない。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では回路基板としてフレキシブル回路基板10を用いたが、硬質の回路基板を用いても良い。また摺接パターン23,25はスイッチパターンに限定されず、例えば抵抗体パターンやその他の各種パターンであっても良い。また上記実施形態では弾性部材として圧縮コイルバネ100を用いたが、例えば円筒形状のゴム材を用いる等、他の各種弾性部材を用いても良い。形状も必ずしも円筒形状でなくても良い。また上記実施形態では、スライド移動方向Aを直線方向としたが、本発明は直線方向に限定されず、円弧方向等にスライド移動体70をスライド移動させても良い。
電子部品1を上側から見た斜視図である。 電子部品1を下側から見た斜視図である。 電子部品1を上側から見た分解斜視図である。 電子部品1を下側から見た分解斜視図である。 フレキシブル回路基板10の斜視図である。 スライド移動体70と摺動子90とを分離して示した斜視図である。 電子部品1の組立方法説明図である。
符号の説明
1 電子部品
10 フレキシブル回路基板(回路基板)
23,25 摺接パターン
30 ケース
33 移動体収納部
35 仕切り部
39 ガイド面(載置面)
41 バネ受け面
43 立設部
45 ストッパー受け部
48 スライドガイド辺
59 取付部
61 取付穴(取付係合部)
70 スライド移動体
71 移動体本体部
75 ストッパー部
77 当接部
90 摺動子
93 摺動冊子
100 圧縮コイルバネ(弾性部材)
120 カバー

Claims (5)

  1. 摺動子に並列に設けた一対の摺動冊子を外部に突出するようにこの摺動子を一体成形してなるスライド移動体と、
    前記スライド移動体をスライド自在に収納する移動体収納部を有し、この移動体収納部の底面に回路基板に設けた一対の摺接パターンが露出するようにこの回路基板を一体成形してなるケースと、
    前記スライド移動体から突出する一対の摺動冊子の間に配置されこのスライド移動体を自動復帰位置方向に向けて弾発する弾性部材と、
    前記ケースの移動体収納部を覆うカバーと、を具備し、
    前記ケースの移動体収納部の底面に露出する前記一対の摺接パターンの間の回路基板表面に密着して両摺接パターン間を仕切る仕切り部をケースと一体成形にて設けたことを特徴とする電子部品。
  2. 前記仕切り部に前記弾性部材を載置することを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記スライド移動体の前記弾性部材を配置するその両側位置に弾性部材の圧縮方向に向けて突出する一対のストッパー部を設け、
    一方前記ケースの仕切り部の左右両側部分の一部に前記ストッパー部に対向するストッパー受け部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記ケースの仕切り部の左右両側辺を、前記スライド移動体の一対のストッパー部間に嵌め込んでスライド移動体の移動をガイドするスライドガイド辺としたことを特徴とする請求項3に記載の電子部品。
  5. 前記ケースには、このケースの外周から突出してその内部に取付係合部を有する取付部が一体に成形されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の電子部品。
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