JP2009157447A - 警報器 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト上昇やサイズの拡大を招くことなく、製造公差等に起因する共鳴周波数の差異に関らず十分な音響出力を得ることができる警報器を提供すること。
【解決手段】警報器1は、所定の共鳴周波数の音波に共鳴する共鳴室51と、共鳴室51に設置され、任意の周波数の音波を出力可能な圧電振動板50と、圧電振動板50によって出力させる音波の周波数を変化させる音響制御部60と、を備え、音響制御部60は、圧電振動板50に出力させる音波の周波数を、共鳴周波数を含む第1の周波数帯域101の中で変化させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、火災等の異常発生時に警報を発報する警報器に関する。
従来から、監視領域に設置され、この監視領域で発生した各種の異常を検出して警報を発する警報器が広く利用されている。例えば、一般ビル、地下街、オフィス、あるいは、一般住宅において、ガスを検出してガス漏れ警報を発するガス警報器や、煙を検出して火災警報を発する火災警報器が利用されている。このような警報器においては、一般に、音響出力によって警報を発報するための音響出力手段が設けられている。
具体的には、警報器の筐体の内部にブザー等の音響出力手段が設けられており、当該音響出力手段は、警報器の制御部や電源等と電気的に接続されている。警報器の検出部によって火災発生に伴う煙やその他の異常が検出されたものと制御部が判断すると、当該制御部は音響出力手段によって警報音を出力させる。これにより、火災や異常等が発生していることを警報音によって認識することができる。
さらに、ブザー等の消費電力を低減しつつ、可能な限り大きな音響出力を得るために、ブザー等の音響出力に共鳴する共鳴空間を設けた警報器も用いられている。この様な警報器は、圧電振動板の片面側に、音響穴を有する円筒状の共鳴室を形成し、圧電振動板による共振振動を作り出して十分な音量を出すようにしている。さらに、圧電振動板の中心から変位した位置に音響穴を形成することで、回路基板に実装している煙チャンバーの設置位置から外れた周辺位置に音響穴を位置させ、これによって回路基板に重ねて圧電ブザーを配置することを可能とし、小型化を図った警報器も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−40212号公報
ところで、共鳴によって大きな音響出力を得ようとする場合には、圧電振動板を振動させることで発生させる音波の周波数と、共鳴室における共鳴周波数とを、一致させる必要がある。しかし、実際には、共鳴室や圧電振動板の寸法や取付位置等が製造上の公差に起因して個々の製品間で異なっているため、共鳴周波数も個々の製品毎に異なっていた。従って、全ての製品における圧電振動板によって同一の周波数の音波を出力させた場合、当該周波数が製品の共鳴周波数と異なっている場合には十分な共鳴が発生せず、所望の音響出力が得られない可能性があった。
これに対して、フィードバック回路によって圧電振動板の振動を制御することで、圧電振動板から出力させる音波の周波数を個々の製品における共鳴周波数に一致させることが可能であるが、そのためにはフィードバック回路を別途設ける必要があり、コスト上昇やサイズの拡大を招いていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コスト上昇やサイズの拡大を招くことなく、製造公差等に起因する共鳴周波数の差異に関らず十分な音響出力を得ることができる警報器の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の警報器は、所定の共鳴周波数の音波に共鳴する共鳴手段と、前記共鳴手段に設置され、任意の周波数の音波を出力可能な出力手段と、前記出力手段によって出力させる音波の周波数を変化させる周波数変化手段と、を備え、前記周波数変化手段は、前記出力手段に出力させる音波の周波数を、前記共鳴周波数を含む第1の周波数帯域の中で変化させること、を特徴とする。
また、請求項2に記載の警報器は、請求項1に記載の警報器において、前記周波数変化手段は、前記出力手段に出力させる音波の周波数を、前記第1の周波数帯域の下限から上限、または、上限から下限に連続的に変化させること、を特徴とする。
また、請求項3に記載の警報器は、請求項1または2に記載の警報器において、前記周波数変化手段は、前記出力手段に出力させる音波の周波数を変化させる場合において、前記第1の周波数帯域のうち、前記共鳴周波数を含む第2の周波数帯域では周波数の変化率を第1の変化率とし、当該第2の周波数帯域を除く第3の周波数帯域では周波数の変化率を前記第1の変化率より大きい第2の変化率とすること、を特徴とする。
また、請求項4に記載の警報器は、請求項3に記載の警報器において、前記周波数変化手段は、前記第3の周波数帯域と、相互に異なる前記第2の周波数帯域とからなる、複数の第4の周波数帯域の各々において、前記出力手段に出力させる音波の周波数を変化させること、を特徴とする。
請求項1に記載の本発明によれば、製造公差等に起因して製品毎の共鳴周波数が相違している場合であっても、これらの相違している共鳴周波数を包含する第1の周波数帯域の中で、出力手段に出力させる音波の周波数を変化させるので、必ず各々の警報器固有の共鳴周波数で出力手段に音波を出力させることができ、十分な音響出力を得ることできる。また、フィードバック回路を別途設ける必要も無いため、コストの上昇やサイズの拡大を回避することができる。
また、請求項2に記載の本発明によれば、第1の周波数帯域の下限から上限まで、出力手段に出力させる音波の周波数を連続的に変化させるので、必ず各々の警報器固有の共鳴周波数で出力手段に音波を出力させることができる。
また、請求項3に記載の本発明によれば、共鳴周波数を含む第2の周波数帯域における周波数の変化率を、第3の周波数帯域における周波数の変化率よりも小さくしているので、共鳴周波数に近い周波数で出力手段に音波を長時間出力させることができ、音響出力が大きい時間を長くすることができる。これと共に、幅広い周波数帯域の中で周波数を変化させているので、お年寄りでも聞き取りやすい周波数帯域の音波を出力させることができる。
また、請求項4に記載の本発明によれば、出力手段に音波を出力させる周波数を、帯域をシフトさせた複数の第4の周波数帯域の中で変化させているので、共鳴周波数に近い周波数で出力手段に音波を出力させる時間を長くすることができ、音響出力が大きい時間を長くすることができる。また、複数の第4の周波数帯域の中での周波数変化を断続的に繰り返すことにより、一定の周波数で連続して出力手段に音波を出力させる場合と比較して、警報器の使用者等に警報音を認識させやすくすることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る警報器の各実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念を説明した後、〔II〕各実施の形態の具体的内容について順次説明し、最後に、〔III〕各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態に係る警報器は、火災等の異常発生を検出した場合、音響出力によって警報を発報することを目的とするものである。
各実施の形態に係る警報器の種類は任意であり、例えば、一般ビル、地下街、オフィス、あるいは、一般住宅において、ガスを検出してガス漏れ警報を発するガス警報器や、煙を検出して火災警報を発する火災警報器に適用することができる。あるいは、防犯用の警報器や、タイマーのアラームに適用してもよい。
各実施の形態に係る警報器の特徴の一つは、概略的に、所定の共鳴周波数の音波に共鳴する共鳴手段に設置されている出力手段において、当該出力手段によって出力させる音波の周波数を、共鳴周波数を含む所定の周波数帯域の中で変化させることにある。これにより、製造公差等に起因して製品毎の共鳴周波数が相違している場合であっても、これらの相違している共鳴周波数を包含する所定の周波数帯域の中で、出力手段に出力させる音波の周波数を変化させるので、必ず各製品特有の共鳴周波数によって出力手段に音波を出力させることができ、十分な音響出力を得ることできる。また、フィードバック回路を別途設ける必要も無いため、コストの上昇やサイズの拡大を回避することができる。
〔II〕各実施の形態の具体的内容
次に、本発明に係る各実施の形態の具体的内容について説明する。なお、上述の如く各実施の形態に係る警報器の設置対象は任意であるが、以下では、煙を感知することで火災を検出し警報を発報する住宅用警報器に本発明が適用された場合を例に挙げて説明する。
〔実施の形態1〕
まず実施の形態1について説明する。この形態は、共鳴周波数を含む第1の周波数帯域の中で、出力手段に出力させる音波の周波数を変化させる形態である。
(警報器の構成)
まず、警報器の構成を説明する。図1は本実施の形態1に係る警報器の外観斜視図、図2は図1に示した警報器の内部を示した斜視図、図3は図1及び図2に示した警報器の電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。図1から図3に示すように、警報器1は、筐体2、検出部3、点検スイッチ4、音響部5、及び、制御部6を備えている。
(警報器の構成−筐体2)
筐体2は、警報器1の基本構造体であり、表ケース20と裏ケース21とを相互に組み合わせて構成されている。表ケース20には、煙流入口22、表示部23、スピーカ孔24が設けられている。煙流入口22は、警報器1の外部から筐体2の内部に煙を流入させるための開口部である。表示部23は、火災警報や警報器1の状態等を表示するためのものである。スピーカ孔24は、音響部5から出力される音響出力を警報器1の外部に放出するためのものである。また、裏ケース21には、警報器1を設置対象に取り付けるための図示しない固定手段や電源端子等が設けられている。
(警報器の構成−検出部3)
検出部3は、監視領域における火災の発生を検出する火災検出手段であり、筐体2の内部に設置されている。具体的には、検出部3は、煙流入口22から流入した煙の濃度を検出し、その濃度に応じた数値を示す検出信号を制御部6に出力する。なお、煙の濃度の検出方法は公知の技術であるので説明を省略する。
(警報器の構成−点検スイッチ4)
点検スイッチ4は、警報器1における所定の動作を起動する手段である。具体的には、所定の押圧手段を介して点検スイッチ4を押圧すると、その動作が制御部6にて検知され、所定の点検動作が起動する。
(警報器の構成−音響部5)
音響部5は、制御部6によって制御され、警報音を出力するものである。図4は、音響部5の概略的な構成を示した側断面図である。図3及び図4に示すように、音響部5は、圧電振動板50、共鳴室51、及び、昇圧回路52(図4には図示せず)を備えている。
(音響部5の構成−圧電振動板50)
圧電振動板50は、当該圧電振動板50を振動させることにより任意の周波数の音波を出力可能なものであり、特許請求の範囲における出力手段に対応している。具体的には、圧電振動板50は、厚み方向に分極された圧電素子50aと薄い金属板50bとを張り合わせて構成されている。この圧電素子50aに印加する電圧を周期的に変化させることで、当該圧電振動板50を振動させ、音波を発生させることができる。
(音響部5の構成−共鳴室51)
共鳴室51は、圧電振動板50によって発生された音波を共鳴させるための共鳴空間51aを形成するためのものであり、特許請求の範囲における共鳴手段に対応している。共鳴室51の具体的な構成は任意であるが、例えば、共鳴室51は略円筒体として形成され、その内部において、当該略円筒体の端面と略平行になるように圧電振動板50が配置されている。また、圧電振動板50と対向している略円筒体の端面には、共鳴室51で発生した共鳴音を共鳴室51の外部に放音するための放音孔51bが設けられている。この場合、共鳴室51に固有の共鳴周波数は、圧電振動板50の外径、圧電振動板50と共鳴室51の端面との間の距離、放音孔51bの内径等の関係から決定することができる。
(警報器の構成−制御部6)
制御部6は、警報器1における火災発生検出や警報発報等の動作を行うためのものであり、音響制御部60、検出処理部61、表示制御部62、及び、記憶部63を備えている。
音響制御部60は、検出処理部61からの警報信号等に基づいて火災発生や異常発生等の警報を音響部5によって出力させるため、当該音響部5による音響出力を制御するものであり、特許請求の範囲における周波数変化手段に対応している。なお、音響制御部60による音響部5の制御の詳細については後述する。
検出処理部61は、検出部3から入力された検出値(本実施の形態1では煙濃度)に基づき、火災発生の有無を判断する処理部である。概略的には、検出部3から検出値が入力された場合に、これを記憶部63に予め記憶された閾値と比較し、検出値が閾値を超えていれば、音響制御部60に警報信号を出力する。
表示制御部62は、検出処理部61からの警報信号等に基づき、火災発生や異常発生等の状態である旨を示す表示を表示部23によって出力させるためのものである。
記憶部63は、制御部6が実行する各種の処理に必要なデータを記憶する手段である。記憶部63に記憶させるデータの具体的な内容は任意であるが、例えば、音響制御部60が音響部5によって音響出力させる際に参照する鳴動パターンや、検出処理部61が火災発生の有無を判断する際に参照する煙濃度の閾値等を記憶させることができる。
なお、制御部6の具体的構成は任意であるが、例えば、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定した組み込みプログラム、所要データを格納するための内部メモリ、及び、これらのプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を備えて構成される。
(音響制御部60による音響部5の制御)
次に、音響制御部60による音響部5の制御について説明する。図5は、圧電振動板50に対する入力電圧の周波数を一定振幅の下で変化させた場合における、周波数と音響部5から出力される音圧との関係を示すグラフである。図5においては、周波数が2.9kHzの場合に、出力される音圧が約110dB/10cmとなり、最大値となっている。従って、図5に例示した警報器1において最大音圧を得るためには、周波数2.9kHzの音波を発生させるように圧電振動板50の振動を制御すればよい。
しかし、上述のように、共鳴室51において共鳴が発生する場合の共鳴周波数は当該共鳴室51の構造に応じて決定されるものであり、実際には、共鳴室51や圧電振動板50の寸法や取付位置等が製造上の公差に起因して個々の製品間で異なっているため、共鳴周波数も個々の製品毎に異なっている。従って、全ての警報器1において周波数2.9kHzの音波を発生させても、必ずしも出力される音圧が最大値になるとは限らない。
そこで、本実施の形態1においては、音響制御部60は、圧電振動板50を振動させる周波数を、共鳴周波数を含む一定の周波数帯域の中で変化させる。これにより、個々の警報器1の音響部5における共鳴周波数が異なっていても、当該個々の共鳴周波数にて確実に圧電振動板50を振動させることが可能となる。以下、圧電振動板50の振動制御の詳細について、具体的な例を挙げて説明する。
(音響制御部60による音響部5の制御−具体例)
図6は圧電振動板50を振動させる時間と周波数との関係を示したグラフである。図6に示したように、音響制御部60は、圧電振動板50を振動させる周波数を、第1の周波数帯域101の中で変化させる。この第1の周波数帯域101は、製造上の公差等を考慮に入れ、警報器1の共鳴周波数が当該第1の周波数帯域101の中に必ず含まれるように決定されている。第1の周波数帯域101の具体的な範囲は任意であるが、本実施の形態1においては、2.0kHzから3.3kHzを第1の周波数帯域101としている。
圧電振動板50を振動させる周波数を第1の周波数帯域101の中で変化させるパターンは任意であるが、例えば、図6に示したように、第1の周波数帯域101の中に含まれている複数の第4の周波数帯域の各々において、圧電振動板50を振動させる周波数を変化させてもよい。図6においては、第4の周波数帯域A104Aを2.0〜3.0kHz、第4の周波数帯域B104Bを2.15〜3.15kHz、第4の周波数帯域C104Cを2.3〜3.3kHzとしている。
さらに、圧電振動板50を振動させる周波数の変化率を変化させてもよい。図6においては、複数の第4の周波数帯域の各々が、共鳴周波数を含む第2の周波数帯域と、当該第2の周波数帯域を除く第3の周波数帯域とを含んでいる。詳細には、第4の周波数帯域A104Aは、2.0〜2.8kHzの第3の周波数帯域A103Aと、2.8〜3.0kHzの第2の周波数帯域A102Aとを含んでいる。第4の周波数帯域B104Bは、2.15〜2.95kHzの第3の周波数帯域B103Bと、2.95〜3.15kHzの第2の周波数帯域B102Bとを含み、第4の周波数帯域C104Cは、2.3〜3.1kHzの第3の周波数帯域C103Cと、3.1〜3.3kHzの第2の周波数帯域C102Cとを含んでいる。これらの第4の周波数帯域の各々において、第2の周波数帯域の各々における周波数の変化率を第1の変化率とし、第3の周波数帯域の各々における周波数の変化率を、第1の変化率より大きい第2の変化率としている。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、製造公差等に起因して製品毎の共鳴周波数が相違している場合であっても、これらの相違している共鳴周波数を包含する第1の周波数帯域101の中で、圧電振動板50を振動させる周波数を変化させるので、必ず各々の警報器1固有の共鳴周波数で圧電振動板50を振動させることができ、十分な音響出力を得ることできる。また、フィードバック回路を別途設ける必要も無いため、コストの上昇やサイズの拡大を回避することができる。
また、第1の周波数帯域101の下限から上限まで、圧電振動板50を振動させる周波数を連続的に変化させるので、必ず各々の警報器1固有の共鳴周波数で圧電振動板50を振動させることができる。
また、共鳴周波数を含む第2の周波数帯域における周波数の変化率を、第3の周波数帯域における周波数の変化率よりも小さくしているので、共鳴周波数に近い周波数で圧電振動板50を長時間振動させることができ、音響出力が大きい時間を長くすることができる。これと共に、幅広い周波数帯域の中で周波数を変化させているので、お年寄りでも聞き取りやすい周波数帯域の音波を出力させることができる。
また、圧電振動板50を振動させる周波数を、帯域をシフトさせた複数の第4の周波数帯域の中で変化させているので、共鳴周波数に近い周波数で圧電振動板50を振動させる時間を長くすることができ、音響出力が大きい時間を長くすることができる。また、複数の第4の周波数帯域の中での周波数変化を断続的に繰り返すことにより、一定の周波数で連続して圧電振動板50を振動させる場合と比較して、警報器1の使用者等に警報音を認識させやすくすることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、圧電振動板50を振動させる場合における、電源出力のduty比を変化させることで、音量を変化させる形態である。
なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(音響部5の音響出力の調整)
上述の実施の形態1においては、圧電振動板50を振動させる周波数を変化させ、共鳴周波数で当該圧電振動板50を振動させることにより、所用の音響出力を得ている。これに加えて音響出力の大きさを変化させようとする場合、従来は、電源電圧を変化させる方法や、圧電振動板50を振動させる周波数を変化させる方法が用いられていた。
しかし、電源電圧を変化させるためには、そのための変圧回路を別途設ける必要があるため、コスト上昇や回路の大型化を招いてしまっていた。また、周波数を変化させると、音量と共に音色が変化してしまうため、使用者に不自然な感覚を与えていた。
そこで、本実施の形態2においては、圧電振動板50に入力するパルス波のduty比を変化させることで、音響部5からの音響出力の大きさを変化させている。以下、音響制御部60による音響部5の制御について説明する。
(音響制御部60による音響部5の制御)
図7は、音響部5の電気的構成の概略を示した回路図である。図7に示すように、圧電振動板50は、所用の電源電圧を圧電振動板50に供給するための昇圧コイル53、トランジスタ54、抵抗55や、他の回路を保護するためのコンデンサ56、ダイオード57等と組み合わされて、制御部6及び電源ラインに接続されている。
音響制御部60は、トランジスタ54を介して、図8に示すようなパルス波を圧電振動板50に入力させる。このパルス波の周波数が、圧電振動板50を振動させる周波数である。この場合、パルス波の一周期T1における、圧電振動板50に電圧Vが負荷されている時間T2の割合R=T2/T1をduty比と呼ぶ。このduty比を変化させることにより、音響部5から出力される音響出力の大きさを変化させることができる。
図9は、圧電振動板50に入力されるパルス波のduty比と、音響部5から出力される音圧との関係を示したグラフである。図8に示すように、duty比を約70%とした場合に、音響部5から出力される音圧が最大となる。従って、duty比を0〜70%の間で変化させることにより、音響部5によって出力させる音響出力を、0から最大出力まで任意に変化させることができる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、音響制御部60によって、圧電振動板50に入力させるパルス波のduty比を変化させているので、音響部5から出力される音響出力の大きさを任意に変化させることができる。従って、電源電圧を変化させるための変圧回路を別途設ける必要がなく、コスト上昇を避けることができる。また、音響出力の大きさを変化させるために圧電振動板50を振動させる周波数を変化させる必要が無いので、使用者に不自然な感覚を与えることを避けることができる。
〔III〕各実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(音響出力の大きさの変更について)
上述の実施の形態2では、音響出力の大きさを任意に変化させることができると説明したが、例えば、火災警報の発報等において、段階的に出力が大きくなるように変化させてもよい。これにより、突然発報した大音量の警報によって警報器1の近傍にいる使用者を驚かせることが避けられると共に、離れた場所にいる使用者にも確実に警報を認識させることができる。
この発明に係る警報器は、火災等の異常発生時に警報を発報する警報器に適用でき、コスト上昇やサイズの拡大を招くことなく、製造公差等に起因する共鳴周波数の差異に関らず十分な音響出力を得ることができる警報器に有用である。
実施の形態1に係る警報器の外観斜視図である。 図1に示した警報器の内部を示した斜視図である。 図1及び図2に示した警報器の電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。 音響部5の概略的な構成を示した側断面図である。 圧電振動板50に対する入力電圧の周波数を一定振幅の下で変化させた場合における、周波数と音響部5から出力される音圧との関係を示すグラフである。 圧電振動板50を振動させる時間と周波数との関係を示したグラフである。 音響部5の電気的構成の概略を示した回路図である。 音響制御部60が圧電振動板50に入力させるパルス波を示す波形図である。 圧電振動板50に入力されるパルス波のduty比と、音響部5から出力される音圧との関係を示したグラフである。
符号の説明
1 警報器
2 筐体
3 検出部
4 点検スイッチ
5 音響部
6 制御部
20 表ケース
21 裏ケース
22 煙流入口
23 表示部
24 スピーカ孔
50 圧電振動板
50a 圧電素子
50b 金属板
51 共鳴室
51a 共鳴空間
51b 放音孔
52 昇圧回路
53 昇圧コイル
54 トランジスタ
55 抵抗
56 コンデンサ
57 ダイオード
60 音響制御部
61 検出処理部
62 表示制御部
63 記憶部
101 第1の周波数帯域
102A 第2の周波数帯域A
102B 第2の周波数帯域B
102C 第2の周波数帯域C
103A 第3の周波数帯域A
103B 第3の周波数帯域B
103C 第3の周波数帯域C
104A 第4の周波数帯域A
104B 第4の周波数帯域B
104C 第4の周波数帯域C

Claims (4)

  1. 所定の共鳴周波数の音波に共鳴する共鳴手段と、
    前記共鳴手段に設置され、任意の周波数の音波を出力可能な出力手段と、
    前記出力手段によって出力させる音波の周波数を変化させる周波数変化手段と、を備え、
    前記周波数変化手段は、前記出力手段に出力させる音波の周波数を、前記共鳴周波数を含む第1の周波数帯域の中で変化させること、
    を特徴とする警報器。
  2. 前記周波数変化手段は、前記出力手段に出力させる音波の周波数を、前記第1の周波数帯域の下限から上限、または、上限から下限に連続的に変化させること、
    を特徴とする請求項1に記載の警報器。
  3. 前記周波数変化手段は、前記出力手段に出力させる音波の周波数を変化させる場合において、前記第1の周波数帯域のうち、前記共鳴周波数を含む第2の周波数帯域では周波数の変化率を第1の変化率とし、当該第2の周波数帯域を除く第3の周波数帯域では周波数の変化率を前記第1の変化率より大きい第2の変化率とすること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の警報器。
  4. 前記周波数変化手段は、前記第3の周波数帯域と、相互に異なる前記第2の周波数帯域とからなる、複数の第4の周波数帯域の各々において、前記出力手段に出力させる音波の周波数を変化させること、
    を特徴とする請求項3に記載の警報器。
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