JP2009157337A - 集音環境判定装置及びそれを備えた電子機器並びに集音環境判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する集音環境判定において、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる集音環境判定装置を提供する。
【解決手段】集音した音声信号を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する集音環境判定装置62。集音した音声信号を利用する形態としては、例えば、集音した音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違の利用、集音した音声信号における空気中と水中での伝播特性の相違の利用などが挙げられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する集音環境判定装置及びそれを備えた電子機器(例えば、撮像装置やICレコーダ等)並びに集音環境判定方法に関する。
従来、防水構造を有し水中での撮影が可能であり、撮影環境が空気中であるか水中であるかを判定する撮影環境判定装置を備えた撮像装置が種々提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
特許文献1において提案されている「防水構造を有するカメラ一体型VTR」の一実施形態では、水中であるか否かを機器本体に備えられた圧力センサが検出し、撮影環境を判定している。すなわち、特許文献1において提案されている「防水構造を有するカメラ一体型VTR」の一実施形態では、撮影環境が空気中であるか水中であるかを判定する撮影環境判定装置として、水中であるか否かを検出する圧力センサを用いている。
また、特許文献2において提案されている「カメラ」では、投光手段及び受光手段を有する水中判定手段が、水中と空気中とで光の屈折率が異なることを利用して、投光手段から出る光が受光手段に入る量により、水中であるか否かを検出し、撮影環境を判定している。すなわち、特許文献2において提案されている「カメラ」では、撮影環境が空気中であるか水中であるかを判定する撮影環境判定装置として、投光手段及び受光手段を有する水中判定手段を用いている。
特開平7−30790号公報(段落0012) 特開平7−287286号公報(段落0023乃至段落0030)
上述した特許文献1及び特許文献2で用いられている撮影環境判定装置は、圧力センサや投光手段及び受光手段を有する水中判定手段などの撮影環境判定用の専用部品を新たに設ける必要がある構成であり、撮影環境判定装置を備える機器本体の小型化や低コスト化を困難していた。
また、上述した特許文献1及び特許文献2で用いられている撮影環境判定装置は、撮影環境判定装置を備える機器本体が水中にあるときしか判定を行えないので、撮影・記録の際にしか適用することができず、撮影データを再生する際には適用することができなかった。
本発明は、上記の状況に鑑み、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する集音環境判定において、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる集音環境判定装置及びそれを備えた電子機器並びに集音環境判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る集音環境判定装置は、集音した音声信号を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する構成としている。
このような構成によると、集音した音声信号を利用して集音環境判定を行うので、集音環境判定用の専用部品を新たに設ける必要がなく、装置の小型化及び低コスト化を実現することができる。
集音した音声信号を利用する形態としては、例えば、集音した音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違の利用、集音した音声信号における空気中と水中での伝播特性の相違の利用などが挙げられる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、上記構成の集音環境判定装置を備え、前記集音環境判定装置によって水中で集音されたと判定された場合に水中環境に適した特性補正を行う構成とする。水中環境に適した特性補正の補正対象としては、例えば、集音した音声信号、集音した音声信号とともに記録及び/又は再生される映像信号、映像撮影時のカメラ制御等が挙げられる。
また、上記構成の電子機器において、前記集音環境判定装置によって水中で集音されたと判定された場合に、集音した音声信号に対して利得の抑制及び周波数特性の補正の少なくとも一つを行うようにしてもよい。水中ではノイズに対する受信感度が大きくなるため、音声信号の利得を抑圧することは水中環境に適した特性補正となる。また、水中での減衰量が大きい高周波帯域の音声信号に対して可変フィルタ等による周波数特性の補正(増幅)を行うことは水中環境に適した特性補正となる。
また、上記各構成の電子機器において、集音した音声信号の記録・再生機能を有し、集音した音声信号を記録する際、又は、記録した音声信号を再生する際のいずれかにおいて前記集音環境判定装置が判定処理を行うようにしてもよい。さらに、映像を撮影するカメラを備える撮像装置であって、前記集音環境判定装置によって水中で集音されたと判定された場合に、前記カメラの撮影により得られる映像情報及び前記カメラを制御するためのカメラ制御情報の少なくとも一方に対して水中環境に適した特性補正を行うようにしてもよい。
また、上記各構成の電子機器において、集音環境判定装置の判定結果に関連した情報をユーザに対して明示する機能を有するようにしてもよい。さらに、前記集音環境判定装置が、集音した複数の音声信号を利用し、利用した音声信号毎に空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する装置であり、前記集音環境判定装置での利用した音声信号毎の判定結果が異なっている場合に警告情報をユーザに対して明示するようにしてもよい。
これにより、例えば、集音環境判定が適切に行われている事をユーザに明示できると共に、集音環境判定に関連する有効情報をユーザに提供することが可能となる。
また、上記各構成の電子機器の一例としては、映像を撮影するカメラを備える撮像装置が挙げられる。
上記目的を達成するために本発明に係る集音環境判定方法は、集音した音声信号を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定するようにする。
本発明によると、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する集音環境判定において、集音した音声信号を利用するので、集音環境判定用の専用部品を新たに設ける必要がない。したがって、当該集音環境判定において、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する集音環境判定において、装置の小型化及び低コスト化を実現するために、本発明に係る集音環境判定方法は、集音した音声信号を利用する。集音した音声信号を利用して集音環境判定を行うので、集音環境判定用の専用部品を新たに設ける必要がなく、装置の小型化及び低コスト化を実現することができる。集音した音声信号を利用する形態としては、例えば、集音した音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違の利用、集音した音声信号における空気中と水中での伝播特性の相違の利用などが挙げられる。
また、本発明に係る集音環境判定方法は、集音した音声信号を利用して集音環境判定を行うので、集音した音声信号を記録する際だけでなく、すでに集音・記録された音声信号を再生する際にも適用できる。
以下では、本発明に係る集音環境判定方法を集音した音声信号を記録する際に適用した集音環境判定装置を搭載した撮像装置(例えば、ビデオカメラ、デジタルカメラなど)を例に挙げて説明する。
図1は、本発明に係る集音環境判定装置を搭載した撮像装置の一内部構成例を示すブロック図である。
図1に示す撮像装置は、入射される光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの固体撮像素子(イメージセンサ)1と、被写体の光学像をイメージセンサ1に結像させるズームレンズとズームレンズの焦点距離すなわち光学ズーム倍率を変化させるモータとズームレンズの焦点を被写体に合わせるためのモータとを有するレンズ部2と、イメージセンサ1から出力されるアナログ信号である画像信号をデジタル信号に変換するAFE(Analog Front End)3と、撮像装置の前方の左右方向から入力された音声を独立して電気信号に変換するステレオマイク4と、AFE3からのデジタル信号となる画像信号に対して、階調補正等の各種画像処理を施す画像処理部5と、ステレオマイク4からのアナログ信号である音声信号に対してデジタル信号に変換するとともに音声補正処理を施す音声処理部6と、画像処理部5からの画像信号及び音声処理部6からの音声信号それぞれに対してMPEG(Moving Picture Experts Group)圧縮方式などの圧縮符号化処理を施す圧縮処理部7と、圧縮処理部7で圧縮符号化された圧縮符号化信号をSDカードなどの外部メモリ22に記録するドライバ部8と、ドライバ部8で外部メモリ22から読み出した圧縮符号化信号を伸長して復号する伸長処理部9と、伸長処理部9で復号されて得られた画像信号をアナログ信号に変換するビデオ出力回路部10と、ビデオ出力回路部10で変換された信号を出力するビデオ出力端子11と、ビデオ出力回路部10からの信号に基づく画像の表示を行うLCD等を有するディスプレイ部12と、伸長処理部9からの音声信号をアナログ信号に変換する音声出力回路部13と、音声出力回路部13で変換された信号を出力する音声出力端子14と、音声出力回路部13からの音声信号に基づいて音声を再生出力するスピーカ部15と、各ブロックの動作タイミングを一致させるためのタイミング制御信号を出力するタイミングジェネレータ(TG)16と、撮像装置内全体の駆動動作を制御するCPU(Central Processing Unit)17と、各動作のための各プログラムを記憶するとともにプログラム実行時のデータの一時保管を行うメモリ18と、ユーザからの指示が入力される操作部19と、CPU17と各ブロックとの間でデータのやりとりを行うためのバス回線20と、メモリ18と各ブロックとの間でデータのやりとりを行うためのバス回線21と、を備える。なお、CPU17は、画像処理部5で検出した画像信号に応じて、レンズ部2内の各モータを駆動して焦点、絞りの制御を行う。
音声処理部6は、本発明に係る集音環境判定装置と、本発明に係る集音環境判定装置が水中で集音されたと判定した場合に集音した音声信号に対して水中環境に適した特性補正を行う水中特性補正装置とを備えている。小型化及び低コスト化の観点から、音声処理部6単独または音声処理部6に圧縮処理部7内の音声圧縮符号化器を含めたものは、1パッケージ化されたLSIパッケージになっていることが望ましい。
次に、図1に示す撮像装置の動画撮影時の基本動作について図2のフローチャートを用いて説明する。まず、ユーザが操作部19を操作して撮像装置を動画撮影用に設定して電源をONにすると(STEP1)、撮像装置の駆動モードつまりイメージセンサ1の駆動モードがプレビューモードに設定される(STEP2)。続いて撮影モードの入力待ち状態となる。撮影モードが入力されない場合は通常撮影用のモードが選択されたものとする(STEP3)。プレビューモードでは、イメージセンサ1の光電変換動作によって得られたアナログ信号である画像信号がAFE3においてデジタル信号に変換されて、画像処理部5で画像処理が施され、圧縮処理部7で圧縮された現時点の画像に対する画像信号が外部メモリ22に一時的に記録される。この圧縮信号は、ドライバ部8を経て、伸長処理部9で伸長され、現時点で設定されているレンズ部2のズーム倍率での画角の画像がディスプレイ部12に表示される。
続いてユーザが、撮影の対象とする被写体に対して所望の画角となるように、操作部19を操作すると、その操作に応じた光学ズームでのズーム倍率が設定される(STEP4)。その際、画像処理部5に入力された画像信号を基にCPU17によってレンズ部2を制御して、最適な露光制御(Automatic Exposure;AE)・焦点合わせ制御(オートフォーカス、Auto Focus;AF)が行われる(STEP5)。
その後、操作部19の録画開始ボタン(静止画撮影用のシャッターボタンと兼用でも構わない)が全押しされ、録画動作の開始が指示されると(STEP6のY)、録画動作が開始され、イメージセンサ1の光電変換動作によって得られたアナログ信号である画像信号がAFE3に出力される。このとき、イメージセンサ1では、TG16からのタイミング制御信号が与えられることによって、水平走査及び垂直走査が行われて、画素毎のデータとなる画像信号が出力される。そして、AFE3において、アナログ信号である画像信号(生データ)がデジタル信号に変換されて、画像処理部5内のフレームメモリに書き込まれる(STEP7)。
画像処理部5では輝度信号及び色差信号の生成を行う信号変換処理などの各種画像処理が施され、その画像処理が施された画像信号が圧縮処理部7に与えられる。一方、音声処理部6では、ステレオマイク4に音声入力されることで得られたアナログ信号である音声信号に対してA/D変換処理が施されるとともに、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定し、水中で集音されたと判定した場合に集音した音声信号に対して水中環境に適した特性補正を行う音声処理が施され、その音声処理が施された音声信号が圧縮処理部7に与えられる(STEP8)。この音声処理については後述する。
圧縮処理部7では、デジタル信号である画像信号及び音声信号に対して、MPEG圧縮符号方式に基づいて、圧縮符号化し(STEP9)、ドライバ部8に与えて、外部メモリ22に記録させる(STEP10)。また、このとき、外部メモリ22に記録された圧縮データがドライバ部8によって読み出されて伸長処理部9に与えられて、伸長処理が施されて画像信号が得られる。この画像信号がディスプレイ部12に与えられて、現在、イメージセンサ1を通じて撮影されている被写体画像が表示される。その後、再び操作部19の録画開始ボタンが全押しされ、録画動作の終了が指示されると(STEP11のY)プレビューモードに戻る(STEP2)。
このような撮像動作を行うとき、TG16によって、AFE3、画像処理部5、音声処理部6、圧縮処理部7、及び伸長処理部9に対してタイミング制御信号が与えられ、イメージセンサ1による1フレームごとの撮像動作に同期した動作が行われる。
また、外部メモリ22に記録された圧縮動画データを再生することが、操作部19を通じて指示されると、外部メモリ22に記録された圧縮動画データは、ドライバ部8によって読み出されて伸長処理部9に与えられる。そして、伸長処理部9において、MPEG圧縮符号方式に基づいて、伸長復号されて、画像信号及び音声信号が取得される。そして、画像信号がディスプレイ部12に与えられて画像が再生されるとともに、音声信号が音声出力回路部13を介してスピーカ部15に与えられて音声が再生される。これにより、外部メモリ22に記録された圧縮動画データに基づく画像が音声とともに再生される。
次に、音声処理部6の具体例として3つの実施形態(第1実施形態〜第3実施形態)を示し、各実施形態の音声処理部6が図2のSTEP8において実施する音声処理について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態の音声処理部6は、図3に示すように、ステレオマイク4から出力された二つの音声信号(Rch,Lch)をそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換部61と、A/D変換部61から出力された二つの音声信号を基に空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する集音環境判定装置62と、集音環境判定装置62が水中で集音されたと判定した場合に集音した音声信号に対して水中環境に適した特性補正を行う水中特性補正装置63とを備える。
図4に示す空気中で集音された音声の周波数特性と図5に示す水中で集音された音声の周波数特性を比較すれば明らかなとおり、水中における音声信号の周波数特性は、空気中と比べて高周波帯域の減衰が大きく、低周波帯域にパワーが集中する事が分かっている。そこで、集音環境判定装置62は、音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する。
以下、集音環境判定装置62が実行する判定方法の一例について説明する。A/D変換部61から出力された二つの音声信号を対象として、低帯域(例えば、数十(70)Hz〜3kHz)、中帯域(例えば、6kHz〜9kHz)、高帯域(例えば、12kHz〜15kHz)の各帯域で信号レベルの平均値を算出する。尚、各帯域の具体的数値は上記の例に限らず、各帯域相互の大小関係が正しければ問題ない。また、低帯域と中帯域が一部重複していてもよく、中帯域と高帯域が一部重複していてもよい。
その各帯域における信号レベルの平均値から算出することが可能な、高帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/高帯域)R1、中帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/中帯域)R2、及び、高帯域に対する中帯域の信号レベル比(中帯域/高帯域)R3は、ステレオマイク4を空気中から水中に挿入し再び空気中に戻した場合図11に示すような時間変化を示す。図11中の期間T1及びT3はステレオマイク4が空気中に位置する期間であり図11中の期間T2はステレオマイク4が水中に位置する期間である。高帯域に対する中帯域の信号レベル比(中帯域/高帯域)R3は、空気中、水中に関係なく、ほぼ一定値である。これに対し、高帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/高帯域)R1及び中帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/中帯域)R2は、空気中では小さい値であるが、水中では受音感度が変化し、空気中の場合と比べて大幅に大きな値になる。
このことを利用して、集音環境判定装置62は、高帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/高帯域)R1及び中帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/中帯域)R2を各帯域における信号レベルの平均値から算出し、高帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/高帯域)R1及び中帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/中帯域)R2が閾値以上に大きくなった場合に水中であると判定する。判定精度は劣ることになるが、中帯域における信号レベルの平均値及び中帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/中帯域)R2を算出せず、高帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/高帯域)R1が閾値以上に大きくなった場合に水中であると判定すること、或いは、高帯域における信号レベルの平均値及び高帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/高帯域)R1を算出せず、中帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/中帯域)R2が閾値以上に大きくなった場合に水中であると判定することも可能である。
なお、水中においても、気泡の音や筐体のこすれ音によって突発的なノイズが発生し、中帯域及び高帯域の信号レベルが瞬間的に大きくなり、高帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/高帯域)R1及び中帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/中帯域)R2が瞬間的に小さな値になる可能性がある。そのため、集音環境判定装置62が判定に使用する高帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/高帯域)R1及び中帯域に対する低帯域の信号レベル比(低帯域/中帯域)R2は、一定時間において平均をとった値を用いることが望ましい。
また、閾値に関しては、ヒステリシス特性を持たせ、空気中であると判定している間は閾値を高く、水中であると判定している間は閾値を低く設定することが望ましい。
水中特性補正装置63は、集音環境判定装置62によって水中で集音されたと判定された場合に、集音した音声信号に対して水中環境に適した特性補正を行い、集音環境判定装置62によって空気中で集音されたと判定された場合に、スルー処理を行う。ここでは、水中環境に適した特性補正として、利得の抑圧及び周波数特性の補正を行う。水中ではノイズに対する受信感度が大きくなるため、音声信号の利得を抑圧することは水中環境に適した特性補正となる。また、減衰量が大きい高周波帯域に対して可変フィルタ等による周波数特性の補正(増幅)を行うことは水中環境に適した特性補正となる。
このような音声処理によると、集音した音声信号を利用して集音環境判定を行うので、集音環境判定用の特別な操作や集音環境判定用の専用部品を用いずに集音環境判定を行うことができる。また、音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違が大きいため、判定精度の高精度化が見込め、誤判定により空気中で集音された音声信号に対して水中環境に適した特性補正が施されることを防止することが期待できる。そして、水中で集音された音声信号に対して水中環境に適した特性補正が施されるので、水中環境に適した音声情報を得ることが可能となり、その水中環境に適した音声情報を圧縮処理部7で圧縮して外部メモリ22に記録することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の音声処理部6は、図6に示すように、ステレオマイク4から出力された二つの音声信号(Rch,Lch)をそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換部61と、A/D変換部61から出力された二つの音声信号及びCPU17から出力された時間情報を基に空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する集音環境判定装置62aと、集音環境判定装置62aが水中で集音されたと判定した場合に集音した音声信号に対して水中環境に適した特性補正を行う水中特性補正装置63とを備える。
水中における音声信号の伝播特性として、空気中と比べて音速が大きく異なる事が知られている。一般的に、空気中での音速は344m/sであり、水中での音速は1500m/sと言われている。そこで、集音環境判定装置62aは、音声信号における空気中と水中での伝播特性の相違を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する。
集音環境判定装置62aにおいて音速を測定するために、図1に示す撮像装置における駆動音を用いる。ここでは、図1に示す撮像装置における駆動音の一例として、レンズ部2内の光学ズーム倍率を変化させるモータの駆動音を用いることにする。レンズ部2内の光学ズーム倍率を変化させるモータの駆動を操作部19の出力に応じて制御するCPU17は、レンズ部2内の光学ズーム倍率を変化させるモータの駆動タイミングについて時間管理を行い、その情報を集音環境判定装置62aに提供する。レンズ部2内の光学ズーム倍率を変化させるモータの駆動音は、図1に示す撮像装置における駆動音(自己発生駆動音)としてステレオマイク4によって集音される。そして、集音環境判定装置62aにおいて、CPU17から提供されたレンズ部2内の光学ズーム倍率を変化させるモータの駆動タイミングに関する時間情報と、ステレオマイク4によって集音された自己発生駆動音(レンズ部2内の光学ズーム倍率を変化させるモータの駆動音)の集音時間とに基づいて、自己発生駆動音の伝達速度が測定される。図1に示す撮像装置において、空気中での自己発生駆動音の伝達速度はあらかじめ得られる事から、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定することが可能である。
水中特性補正装置63に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
このような音声処理によると、第1実施形態における音声処理と同様に、集音した音声信号を利用して集音環境判定を行うので、集音環境判定用の特別な操作や集音環境判定用の専用部品を用いずに集音環境判定を行うことができる。そして、水中で集音された音声信号に対して水中環境に適した特性補正が施されるので、水中環境に適した音声情報を得ることが可能となり、その水中環境に適した音声情報を圧縮処理部7で圧縮して外部メモリ22に記録することができる。また、自己発生駆動音の発生時間をCPU17が管理し、その情報を音声処理部6に提供しているので、音声処理部6がノイズ除去フィルタ等によりその情報を利用して自己発生駆動音ノイズの低減処理を行うようにしても良い。
<第3実施形態>
第3実施形態の音声処理部6は、図7に示すように、ステレオマイク4から出力された二つの音声信号(Rch,Lch)をそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換部61と、A/D変換部61から出力された二つの音声信号及びCPU17から出力された時間情報を基に空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する集音環境判定装置62bと、集音環境判定装置62bが水中で集音されたと判定した場合に集音した音声信号に対して水中環境に適した特性補正を行う水中特性補正装置63とを備える。
集音環境判定装置62bは、音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違及び伝播特性の相違の組み合わせにより、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する判定装置であり、音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する第1判定部621と、音声信号における空気中と水中での伝播特性の相違を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する第2判定部622と、第1判定部621及び第2判定部622がともに水中で集音されたと判定した場合に水中で集音されたという判定結果を水中特性補正部63に提供する総合判定部623とを有する。
第2判定部622が行う音声信号における空気中と水中での伝播特性の相違を利用した判定は、第2実施形態と同様に、図1に示す撮像装置における駆動音の伝達速度を利用したものであってもよいが、それ以外のもの、例えば、ステレオマイク4間における到達時間の差より生じる位相差を利用したものであってもよい。
図8に示すように、ステレオマイク4を構成する2個のマイク4R、4Lに対して特定の方向から音が到来した場合、音の到来が音源からそれぞれのマイク4R、4Lまでの行路差dだけずれることとなる。この行路差dを音速で除算するとステレオマイク4間における到達時間の差が得られるが、一般的に、空気中での音速は344m/sであり、水中での音速は1500m/sと言われているので、空気中でのステレオマイク4間における到達時間の差により生じる位相差と水中でのステレオマイク4間における到達時間の差により生じる位相差とは相違する。この位相差の相違を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定することが可能である。この場合、CPU17から第2判定部622への時間情報の提供は不要である。また、ステレオマイクを用いる代わりに、ステレオマイク以外のマイクアレイ(例えば5.1chサラウンド録音対応マイク)を用いても、マイクアレイ間における到達時間の差より生じる位相差を利用して集音環境判定を行うことができる。
水中特性補正装置63に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
このような音声処理によると、第1実施形態における音声処理と同様に、集音した音声信号を利用して集音環境判定を行うので、集音環境判定用の特別な操作や集音環境判定用の専用部品を用いずに集音環境判定を行うことができる。そして、水中で集音された音声信号に対して水中環境に適した特性補正が施されるので、水中環境に適した音声情報を得ることが可能となり、その水中環境に適した音声情報を圧縮処理部7で圧縮して外部メモリ22に記録することができる。
なお、集音環境判定装置62bにおける集音環境判定手法の組み合わせとしては、上述した音声信号の周波数特性の相違を利用した集音環境判定と音声信号の伝播特性の相違を利用した集音環境判定との組み合わせ以外に、音声信号の周波数特性の相違を利用した集音環境判定又は音声信号の伝播特性の相違を利用した集音環境判定と集音した音声信号を利用した他の集音環境判定との組み合わせであっても良く、集音した音声信号を利用した他の複数種類の集音環境判定の組み合わせであっても良い。さらに、集音した音声信号を利用した集音環境判定と集音した音声信号を利用しない集音環境判定(例えば、従来技術である圧力センサを利用した集音環境判定)との組み合わせを採用することも可能である。集音した音声信号を利用した集音環境判定と集音した音声信号を利用しない集音環境判定との組み合わせを採用した電子機器は、撮影環境判定用の専用部品を全く用いない集音した音声信号を利用した集音環境判定のみの組み合わせを採用した電子機器には及ばないが、撮影環境判定用の専用部品を用いる従来の集音環境判定(例えば、特許文献2の圧力センサを利用した集音環境判定)と撮影環境判定用の専用部品を用いる従来の集音環境判定(例えば、特許文献3の投光手段及び受光手段を有する水中判定手段を利用した集音環境判定)との組み合わせを採用した電子機器に比べると、小型化及び低コスト化を図ることができる。したがって、集音した音声信号を利用した集音環境判定と集音した音声信号を利用しない集音環境判定との組み合わせを採用した電子機器も本発明に含まれる。
本実施形態における音声処理のように、複数の集音環境判定手法を組み合わせる事で、判定精度の更なる高精度化が見込め、誤判定により空気中で集音された音声信号に対して水中環境に適した特性補正が施されることを防止することがより一層期待できる。
次に、ディスプレイ部12での集音環境判定に関する表示について説明する。
図1に示す撮像装置において、音声処理部6内の集音環境判定装置による集音環境判定の結果がCPU17に提供され、音声処理部6内の集音環境判定装置による集音環境判定が水中で集音されたとの結果である場合、CPU17の制御により、ビデオ出力回路部10が、伸長処理部9で復号されて得られた画像信号に「水中撮影モード」や「水中記録時間」等の文字情報を重畳させるようにしてもよい。
また、図1に示す撮像装置において、集音環境が水中から空中へと変化した際に、環境変化に伴って集音環境判定の結果の切り替わりが適切に行われない場合に、利用者に対して警告表示を行うようにしてもよい。
例えば、第1実施形態の音声処理部6を図9のように変形することで、集音環境が水中から空気中へと変化した際に、環境変化に伴って集音環境判定の結果の切り替わりが適切に行われない場合を検知することができる。
集音環境判定装置62cは、右チャンネル(Rch)の音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定するRch判定部624と、左チャンネル(Lch)の音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定するLch判定部625と、Rch判定部624及びLch判定部625がともに水中で集音されたと判定した場合に水中で集音されたという判定結果を水中特性補正部63に提供する総合判定部626とを有する。
総合判定部626は、Rch判定部624の判定結果とLch判定部625の判定結果が異なる場合に警告信号をCPU17に出力する。CPU17は総合判定部626から警告信号を受け取ると、ビデオ出力回路部10を制御し、伸長処理部9で復号されて得られた画像信号に「集音環境判定エラー」等の文字情報を重畳させる。これにより、Rch判定部624の判定結果とLch判定部625の判定結果が異なる場合にディスプレイ部12が警告表示を行うことができる。例えば、集音環境が水中から空気中へと変化した際に、ステレオマイク4のRchマイク及びLchマイクのいずれか一方のみの水切れが不十分である場合、Rch判定部624の判定結果とLch判定部625の判定結果が異なることになる。なお、ステレオマイクを用いる代わりに、ステレオマイク以外のマイクアレイ(例えば5.1chサラウンド録音対応マイク)を用いても同様の警告表示が可能である。
上記のような集音環境判定に関する表示をディスプレイ部12が行うことによって、集音環境判定が適切に行われている事をユーザに明示できると共に、集音環境判定に関連する有効情報をユーザに提供することが可能となる。なお、集音環境判定に関連した情報のユーザに対する明示は、ディスプレイ部12の表示以外の手段によって実現しても良い。例えば、「水中撮影モード」で有る場合に点灯する「水中撮影モード」表示用LEDや、Rch判定部624の判定結果とLch判定部625の判定結果が異なる場合に点灯する警告用LEDを設けることによっても、集音環境判定に関連した情報をユーザに対して明示することができる。
また、Rch判定部624の判定結果とLch判定部625の判定結果が異なる場合に、上記のような警告表示に代えて、又はそれに加えて、モノラル信号補正処理を行うようにしてもよい。
ここでは、Rch判定部624の判定結果とLch判定部625の判定結果が異なる場合に、上記のような警告表示に代えて、モノラル信号補正処理を行う実施例について説明する。当該実施例では、第1実施形態の音声処理部6を図12のように変形する。
集音環境判定装置62dは、右チャンネル(Rch)の音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定するRch判定部624と、左チャンネル(Lch)の音声信号における空気中と水中での周波数特性の相違を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定するLch判定部625とを有する。
集音環境判定履歴部64は、Rch判定部624での判定結果とLch判定部625での判定結果の履歴を対にして記憶している。
右チャンネル(Rch)の音声信号と左チャンネル(Lch)の音声信号から成るステレオ信号に対して、Rch判定部624及びLch判定部625で集音環境判定処理を行った結果、一方のチャンネルの判定部では水中であると判定され、もう一方のチャンネルの判定部では水中ではないと判定される場合がある。例えば、図1に示す撮像装置を水中からを取り出し、空気中に戻したが、ステレオマイク4のRchマイク及びLchマイクのいずれか一方のみの水切れが不十分で水が残っている場合や、浅瀬などで撮影していて、ステレオマイク4のRchマイク及びLchマイクのいずれか一方のみが水面に出てしまっている場合などが想定される。このとき、RchとLchで異なる周波数特性の音が集音されるため、そのまま記録・再生すると違和感がある。
そこで、複製判定・複製処理部65は、右チャンネル(Rch)の音声信号と左チャンネル(Lch)の音声信号から成るステレオ信号に対して、Rch判定部624及びLch判定部625で集音環境判定処理を行った結果、一方のチャンネルの判定部では水中であると判定され、もう一方のチャンネルの判定部では水中ではないと判定された場合、どちらか一方のチャンネルの信号を、もう一方のチャンネルに複製し、モノラル信号として補正し、そのモノラル信号を音声処理部6の出力信号とする。
どちらのチャンネルの信号を複製するかは、集音環境判定履歴部64に記憶されている過去の集音環境判定結果を参照して決定する。例えば、過去数秒間の判定結果が両チャンネルとも水中であった場合、続けて水中である可能性が高いため、水中であると判定されたチャンネルの音声信号を、もう一方のチャンネル(水中ではないと判定されたチャンネル)に複製する。また、過去の判定結果だけでなく、時間的に後の判定結果を参照することで、水中と空気中の間での出し入れを行っているかどうかなどの状況を把握することができる。なお、複製判定・複製処理部65は、Rch判定部624及びLch判定部625の両方において水中であると判定された場合に、集音した音声信号に対して水中環境に適した特性補正を行う水中特性補正機能を有していることが望ましい。
上述した図1に示す撮像装置は、本発明に係る集音環境判定方法を集音した音声信号を記録する際に適用した集音環境判定装置を搭載した撮像装置であり、水中で集音されたと判定された場合に集音した音声信号に対して水中環境に適した特性補正が施され、その特性補正が施された音声信号を圧縮して外部メモリ22に記録している。
しかし、本発明に係る集音環境判定方法は、集音した音声信号を利用して集音環境判定を行うため、必ずしも集音した音声信号を記録する際に水中判定を行う必要は無く、集音した音声信号を利用して再生する際に集音環境判定を行うこと、すなわち、集音した音声信号を記録・再生し、その再生した音声信号を利用して集音環境判定を行うことも可能である。つまり本発明では、集音環境判定が行われる時期が集音した音声信号を記録する際に限定されず、音声信号を再生する際であっても良い。上記の通り、本発明に係る集音環境判定方法では、集音環境判定が行われる時期が集音した音声信号を記録する際に限定されないため、映像及び音声情報を利用して行う他の処理に応じて、集音した音声信号を記録する際又は記録した音声信号を再生する際のいずれかに集音環境判定を行うことが可能となる。
以下では本発明に係る集音環境判定方法を再生時に適用した集音環境判定装置を搭載した撮像装置について説明する。
図10は、本発明に係る音声再生装置を搭載した撮像装置の他の内部構成例を示すブロック図である。なお、図10において図1と実質上同一の部分には同一の符号を付している。
図10に示す撮像装置が図1に示す撮像装置と異なる点は、音声処理部6の代わりに音声処理部6aを設け、さらに、伸長処理部9と音声出力回路部13との間に音声処理部6bを設けている点である。
音声処理部6aは、音声処理部6と異なり、ステレオマイク4からのアナログ信号である音声信号に対してA/D変換は行うが、本発明に係る集音環境判定装置と、本発明に係る集音環境判定装置が水中で集音されたと判定した場合に集音した音声信号に対して水中環境に適した特性補正を行う水中特性補正装置とを備えていない構成である。
また、音声処理部6aは、CPU17からレンズ部2内の光学ズーム倍率を変化させるモータの駆動タイミングに関する時間情報を受け取り、その時間情報をインデックスとして付加した音声信号を圧縮処理部7に出力するようにしてもよい。
音声処理部6bは、A/D変換部を備えてない点と、外部からのレンズ部2内の光学ズーム倍率を変化させるモータの駆動タイミングに関する時間情報を受け取るのではなく、必要に応じて音声信号に付加されているインデックスから時間情報を取得する点とを除き、音声処理部6と同様の構成である。音声処理部6bにおいて行われる音声処理は、基本的に音声処理部6において行われる音声処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
上述した図1又は図10に示す撮像装置では、水中で集音されたと判定した場合に、集音した音声信号(集音した音声信号を記録、再生したものを含む)に対して、水中環境に適した特性補正として利得の抑圧及び周波数特性の補正を行ったが、それらの一部若しくは全部に代えて、又はそれらに加えて、スムージング処理、ズーム処理中における利得の抑制、メモリ18に予め記憶している音声データ或いは前フレームデータの利用、及び、オートゲインコントロールのレスポンス速度を上げることによるクリックノイズの抑制の少なくとも一つを行うようにしてもよい。
また、上述した図1又は図10に示す撮像装置では、水中で集音されたと判定した場合に、集音した音声信号(集音した音声信号を記録、再生したものを含む)に対して、水中環境に適した特性補正を行ったが、それに代えて、又は、それに加えて、水中で集音されたと判定された場合に撮影した映像信号(撮影した映像信号を記録、再生したものを含む)に対して水中環境に適した特性補正や撮影時のカメラ制御に対して水中環境に適した特性補正を行ってもよい。
また、ユーザが操作部19の操作により、通常モードと水中モードとを設定することができるようにしてもよい。通常モードは水中環境に適した補正処理を行わないモードであり、水中モードは水中環境に適した補正処理を行うモードである。
この場合、集音した音声信号を利用した集音環境判定の結果に基づく補正処理と、通常モード/水中モードのユーザ設定とが一致しないことがある。ユーザがモードを切り替え忘れた際でも自動的に適切な処理が実行されるようにする観点からは、集音した音声信号を利用した集音環境判定の結果に基づく補正処理を通常モード/水中モードのユーザ設定よりも優先するようにすればよい。一方、例えば、図1に示す撮像装置において水中で集音する際でも音声信号を生データで記録したいというユーザの要求に対応する観点からは、通常モード/水中モードのユーザ設定を集音した音声信号を利用した集音環境判定の結果に基づく補正処理よりも優先するようにすればよい。なお、どちらを優先するかを操作部19の操作によって変更可能にしていることが望ましい。
また、水中で集音されたと判定された場合に、集音した音声信号に対して水中環境に適した特性補正を行うが、撮影した映像信号に対する水中環境に適した特性補正や撮影時のカメラ制御に対する水中環境に適した特性補正は行わないようにすれば、映像に関連するブロックは特に必要ない。したがって、本発明は、撮像装置以外の電子機器、例えば、音声記録装置、音声再生装置、音声記録再生装置(例えばICレコーダ)等にも適用することができる。
また、本発明に係る集音環境判定装置を搭載した電子機器は、防水構造であることが望ましいが、防水構造でなくても例えば防水ハウジングに収納し防水仕様の外部マイクによって集音した音声信号を入力するというような使用法を採用することが可能である。
本発明は、音声信号を記憶及び/又は再生する電子機器(例えば、撮像装置やICレコーダ)等に適用可能である。
は、本発明に係る集音環境判定装置を搭載した撮像装置の一内部構成例を示すブロック図である。 は、図1に示す撮像装置の動画撮影時の基本動作を説明するためのフローチャートである。 は、第1実施形態の音声処理部の構成を示すブロック図である。 は、空気中における音声の周波数特性を示す図である。 は、水中における音声の周波数特性を示す図である。 は、第2実施形態の音声処理部の構成を示すブロック図である。 は、第3実施形態の音声処理部の構成を示すブロック図である。 は、マイクと音源との位置関係について説明するための模式図である。 は、第1実施形態の音声処理部の変形例を示すブロック図である。 は、本発明に係る集音環境判定装置を搭載した撮像装置の他の内部構成例を示すブロック図である。 は、空気中と水中における音声の周波数特性の相違を示す図である。 は、第1実施形態の音声処理部の他の変形例を示すブロック図である。
符号の説明
1 固体撮像素子(イメージセンサ)
2 レンズ部
3 AFE
4 ステレオマイク
4L、4R マイク
5 画像処理部
6、6a、6b 音声処理部
7 圧縮処理部
8 ドライバ部
9 伸長処理部
10 ビデオ出力回路部
11 ビデオ出力端子
12 ディスプレイ部
13 音声出力回路部
14 音声出力端子
15 スピーカ部
16 タイミングジェネレータ(TG)
17 CPU
18 メモリ
19 操作部
20、21 バス回線
22 外部メモリ
61 A/D変換部
62、62a〜64d 集音環境判定装置
63 水中特性補正装置
64 集音環境判定履歴部
65 複製判定・複製処理部
621 第1判定部
622 第2判定部
623、626 総合判定部
624 Rch判定部
625 Lch判定部

Claims (10)

  1. 集音した音声信号を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定することを特徴とする集音環境判定装置。
  2. 空気中と水中での音声信号における周波数特性の相違、及び、空気中と水中での音声信号における伝播特性の相違の少なくとも一つを利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する請求項1に記載の集音環境判定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の集音環境判定装置を備え、
    前記集音環境判定装置によって水中で集音されたと判定された場合に水中環境に適した特性補正を行うことを特徴とする電子機器。
  4. 前記集音環境判定装置によって水中で集音されたと判定された場合に、集音した音声信号に対して利得の抑制及び周波数特性の補正の少なくとも一つを行う請求項3に記載の電子機器。
  5. 集音した音声信号の記録・再生機能を有し、
    集音した音声信号を記録する際、又は、記録した音声信号を再生する際のいずれかにおいて前記集音環境判定装置が判定処理を行う請求項3又は請求項4に記載の電子機器。
  6. 映像を撮影するカメラを備える撮像装置であって、
    前記集音環境判定装置によって水中で集音されたと判定された場合に、前記カメラの撮影により得られる映像情報及び前記カメラを制御するためのカメラ制御情報の少なくとも一方に対して水中環境に適した特性補正を行う請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記集音環境判定装置の判定結果に関連した情報をユーザに対して明示する機能を有する請求項3〜6のいずか1項に記載の電子機器。
  8. 前記集音環境判定装置が、集音した複数の音声信号を利用し、利用した音声信号毎に空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定する装置であり、
    前記集音環境判定装置での利用した音声信号毎の判定結果が異なっている場合に警告情報をユーザに対して明示する請求項7に記載の電子機器。
  9. 映像を撮影するカメラを備える撮像装置である請求項3、4、5、7、及び8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 集音した音声信号を利用して、空気中で集音されたか水中で集音されたかを判定することを特徴とする集音環境判定方法。
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