JP2009157333A - 現像剤収容体及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナーとキャリアとからなる補給用現像剤を収容するプレミックストナー収容体50において、トナーとキャリアとプレミックストナー収容部51で最も内側にある内層部材との帯電序列が、負帯電側又は正帯電側よりトナー、内層部材、キャリアの順である。これにより、プレミックストナー収容体50内の補給用現像剤は、キャリア表面にトナーが付着した状態で排出され、キャリアがプレミックストナー収容部51の内層に付着したまま残ってしまうことが少なくなる。
【選択図】図8
Description
請求項2の発明は、請求項1の現像剤収容体において、外圧又は内圧によって減容可能であることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の何れかの現像剤収容体において、上記補給用現像剤はトナーとキャリアとが静電的に付着している状態であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3の何れかの現像剤収容体において、
上記補給用現像剤は、トナー中に所定量のキャリアを予め分散させた現像剤とトナーとを充填したものであることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4の何れかの現像剤収容体において、上記補給用現像剤中のトナーは、帯電制御剤を含有することを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1、2、3、4又は5の何れかの現像剤収容体において、上記内層部材は、帯電防止剤を含有することを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6の何れかの現像剤収容体において、上記内層部材を含む上記現像剤収容体は内部が確認可能な透明部分があることを特徴とするものである。
請求項8の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体上に形成される潜像を現像剤により現像する現像手段と、該現像手段で消費された現像剤量に応じて該現像手段に現像剤を補給する現像剤補給手段と、該現像手段に補給するための補給用現像剤を収容し、該現像剤補給手段に対して着脱可能に構成される現像剤収容体とを備える画像形成装置において、上記現像剤収容体として、請求項1乃至7の何れかの現像剤収容体を用いることを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記現像装置は、該現像装置内の現像剤を排出する現像剤排出手段を備えることを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項8又は9の画像形成装置において、上記現像剤補給装置は、上記現像剤収容体から排出された補給用現像剤を搬送するための搬送路部材と、該現像剤収容体内の補給用現像剤に負圧を作用させ、該搬送路部材を通して上記現像装置へ補給用現像剤を移動させる粉体ポンプを備えることを特徴とするものである。
上記請求項1乃至10の発明において、現像剤収容体内のキャリアは、内層部材よりもトナーと帯電しやすい。つまり、現像剤収容体内では、キャリア表面にトナーが静電的に付着しやすく、キャリアが内層部材に付着しにくい。摩擦帯電において、帯電序列の近いものとの組み合わせよりも帯電序列の遠いものとの組み合わせの方が帯電量が高くなり、帯電量が高い方が付着力が大きいからである。そのため、現像剤収容体内の補給用現像剤はキャリア表面にトナーが付着した状態で排出されることになる。よって、現像剤収容体から補給用現像剤を排出する時に、キャリアが現像剤収容体の内層部材に付着したまま残ってしまうことが少なくなる。また、このとき、現像剤収容体から排出された補給用現像剤が搬送路部材の途中で詰まることがない。これは、キャリア表面にトナーが付着し、トナーがコロのような働きをしてキャリアが搬送路部材内を移動しやすくなるためと考えられる。その結果、現像剤収容体から現像装置へ向けてキャリアがトナーと共に確実に補給され、現像装置内での現像剤の劣化を抑制することができる。
まず、本実施形態に係るプリンタの構成及び動作について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの現像装置周辺の構成を示す概略構成図である。このプリンタは、一般的な電子写真プロセスと同様に、図中矢印A方向に回転する潜像担持体としての感光体1を帯電装置2により所定電荷で一様に帯電した後、図示しない露光装置により画像に応じた光Lを照射し、感光体1上に静電潜像を形成する。そして、現像装置3により感光体1上の静電潜像をトナーで現像し、これにより感光体1上にはトナー像が形成される。その後、感光体1上に形成されたトナー像は、図示しない転写材としての転写紙上に転写され、定着装置によって転写紙上に定着されて画像が出力されることになる。
図9は、プレミックストナー補給装置30の他の実施形態の構成を示す概略構成図である。また、図10は、図9に示すプレミックストナー補給装置30で用いるプレミックストナー収容体50の外観図である。また、図11は、図9に示すプレミックストナー補給装置30を備えるタンデムのプリンタにおけるプレミックストナー補給装置30の斜視説明図である。また、図12は、このタンデムのプリンタに黒色のトナーを収容するK色用のプレミックストナー収容体50をセットする様子を説明する図であり、図13は、このプリンタ100の外観斜視図である。
タンデム方式の画像形成装置であるプリンタ100は、図11のように各色のプレミックストナーを収納する現像剤収容体であるプレミックストナー収容体50が並んで配置される構成をとる。各色のプレミックストナー収容体50はそれぞれ現像剤搬送路部材である搬送チューブ32を介してサブホッパ68、粉体ポンプであるモーノポンプ31等を備えた補給ユニットと接続し、現像装置3は補給ユニットの下方に接続している。
プレミックストナー収容体50は図9及び図10に示すように、現像剤収容部であるプレミックストナー収容部51と、唯一の現像剤排出口であるトナー排出口122に取り付けられる口金部52とで構成されている。
作業者は、例えばK用のプレミックストナー収容体50Kを収容体支持ホルダ75Kにセットする場合、図示しないロックを外して、収容体支持ホルダ75Kを図示のように手前側に回動するように開ける。そして、作業者は、口金部52が鉛直方向下側となるように手で把持し、そのプレミックストナー収容体50Kを収容体支持ホルダ75Kの内部に落し込むように挿入する。
すなわち、モーノポンプ31では、ロータ34及びステータ35の2つの部材のうちの一方であるロータ34を回転させることによって、他方であるステータ35に対し摺動を伴う運動をさせてトナー吸引口31aに負圧を発生させる。トナー吸引口31aに負圧を発生させることで現像剤搬送路部材である搬送チューブ32の内部に気流を発生させる。
帯電防止剤としては、内層部材によるが、例えば、アミド基含有ポリマー、金属塩などの無機化合物、カルボン酸塩、スルホン酸塩、4級アンモニウム塩、リン酸塩等を有する界面活性剤等がある。
このとき、補給用現像剤収容体内にキャリアが多く残っていると、再装着によりキャリアだけが排出される場合があり、既述のような不具合となる。また、このときに補給されるものがなければ、無駄に補給動作を行うことになり、補給装置の負荷となる。
従来のように、収容体内部への付着物が多い場合や、特定部分に溜まりやすい場合には、排出口付近に集まった補給用現像剤が補給されてトナーエンドが解除される場合があるため、試みても無駄はない。しかし、本実施形態に係る補給用現像剤収容体のように、残存物が少なくなる収容体では、作業や時間の無駄になったり、補給されるものがないのに補給装置が稼動するため、機械への負荷がかかったりする場合がある。したがって、内部が確認可能な透明部分があることは、本実施形態の上述した帯電序列をもつ補給用現像剤と内層部材との組み合わせの場合に、特に有効である。
ここで内部が確認可能な透明とは、補給用現像剤収容部を構成するシート材の透過率が50%以上であることが好ましい。より好ましくは70%以上である。収容部全てが透明である必要はなく、部分的に透明でも良い。透過率は収容部を構成する部材を切り取り分光光度計で測定する。
前記樹脂層は、例えば、前記シリコン樹脂等を溶剤に溶解させて塗布溶液を調製した後、該塗布溶液を前記芯材の表面に公知の塗布方法により均一に塗布し、乾燥した後、焼付を行うことにより形成することができる。前記塗布方法としては、例えば、浸漬法、スプレー法、ハケ塗り法などが挙げられる。
前記樹脂層の前記キャリアにおける量としては、0.01〜5.0質量%が好ましい。前記量が、0.01質量%未満であると、前記芯材の表面に均一な前記樹脂層を形成することができないことがあり、5.0質量%を超えると、前記樹脂層が厚くなり過ぎてキャリア同士の造粒が発生し、均一なキャリア粒子が得られないことがある。
下記組成のトナー母体構成材料をヘンシェルミキサー「MF20C/I型」(三井三池加工機社製)に仕込み、十分攪拌混合した後、2軸押出機(東芝機械社製)にて溶融混練し、冷却した。次いで、重量平均粒径(D4)が6.5±0.5μm、重量平均粒径と個数平均粒径(D1)の比(D4/D1)が1.15〜1.20となるように、粉砕、分級を行い、トナー母体を作製した。このトナー母体100部に対して、下記の添加剤をヘンシェルミキサーを用いて添加混合し、トナーAを得た。
・母体構成材料
結着樹脂・・・スチレン−2エチルヘキシルアクリレート共重合体:95部
着色剤・・・ナフトール系マゼンタ顔料:5部
離型剤・・・カルナバワックス:5部
・添加剤
疎水性シリカ(平均一次粒径120nm):0.8部
疎水性シリカ(平均一次粒径20nm):0.8部
酸化チタン(平均一次粒径15nm):0.8部
下記組成のトナー母体構成材料を用いる以外は、トナーAと同様の処理を行いトナーBを得た。
・母体構成材料
結着樹脂・・・ポリオール樹脂:95部
着色剤・・・トナーAと同じ
離型剤・・・ポリエチレンワックス:5部
帯電制御剤としてサリチル酸亜鉛塩2部を追加する以外はトナーBと同じ母体構成材料を用い、トナーAと同様の処理を行ってトナーCを得た。
下記組成のトナー母体構成材料を用いる以外は、トナーAと同様の処理を行いトナーDを得た。
・母体構成材料
結着樹脂・・・ポリエスエル樹脂:95部
着色剤、離型剤・・・トナーAと同じ
帯電制御剤・・・サリチル酸ジルコニウム塩:1部
下記組成のコート材をホモミキサーで10分間分散し、アルミナ粒子を含むアクリル樹脂及びシリコン樹脂のブレンドコート液を得た。そして、下記に示す芯材表面にこのコート液を膜厚0.15μmになるようにスピラコーター(岡田精工社製)により塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて150℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き106μmの篩を用いて解砕し、キャリアEを得た。
・芯材・・・焼成フェライト粉
〔(MgO)1.8(MnO)49.5(Fe2O3)48.0 平均粒径;35μm〕
・コート材
アクリル樹脂溶液(固形分50wt%):21.0部
グアナミン溶液(固形分70wt%):6.4部
アルミナ粒子(0.3μm、固有抵抗1014Ω・cm):7.6部
シリコン樹脂溶液(固形分23wt%):65.0部
アミノシラン:0.3部
トルエン:60部
ブチルセロソルブ:60部
リコー製 imagio Pトナー タイプC2 マゼンタトナー用のプレミックストナー収容体の構成で、内層部材(溶着層)をポリプロピレンに変えて、プレミックストナー収容体Fを得た。
リコー製 imagio Pトナー タイプC2 マゼンタトナー用のプレミックストナー収容体の構成で、内層部材(溶着層)をポリエステルに変えて、プレミックストナー収容体Gを得た。
リコー製 imagio Pトナー タイプC2 マゼンタトナー用のプレミックストナー収容体の構成で、内層部材(溶着層)をナイロンに変えて、プレミックストナー収容体Hを得た。
リコー製 imagio Pトナー タイプC2 マゼンタトナー用のプレミックストナー収容体で、内層部材(溶着層)がポリエチレンとなるものをプレミックストナー収容体Iとした。
リコー製 imagio Pトナー タイプC2 マゼンタトナー用のプレミックストナー収容体の構成で、内層部材(溶着層)をポリエーテルエステルアミドを含有するポリエステルに変えて、プレミックストナー収容体Jを得た。
なお、補給用現像剤収容体F〜Jは、側面部分の透過率が70%以上であり、内部が確認できるものである。
〈プレミックストナー収容体の内層部材、トナー、キャリアの帯電序列〉
帯電序列は、キャリアとトナーの組み合わせ帯電量と、キャリアとプレミックストナー収容体の内層部材の組み合わせ帯電量を比較することにより確認した。
・帯電量の測定方法
キャリア18gとトナー2gを外径60mm×60mmのステンレス製ボールミルポットに入れて、ボールミル架台で回転数100rpmで10分間混合した後に、ブローオフ法で帯電量を測定した。キャリアとプレミックストナー収容体の内層部材の帯電量も、キャリアとトナーの帯電量を測定する場合と同様に、トナーを内層部材にかえて測定した。なお、プレミックストナー収容体の内層部材は、トナーと同じサイズに粉砕したものを測定に用いた。
プレミックストナー収容体内のプレミックストナーの補給性の評価に用いるプレミックストナー補給装置としては、図9及び図11等を用いて説明したプレミックストナー補給装置30を用いる。
プレミックストナー補給装置の吸引ポンプが駆動間隔1分で1回に2秒間駆動し、サブホッパーの搬送スクリューが駆動間隔10秒で1回に0.6秒駆動するように設定し、プレミックストナーの排出を行った。排出口下方には排出された現像剤を受ける容器があり、排出量が自動計量できるようになっている。セットしたプレミックストナー収容体1本から、現像剤が排出されなくなったら駆動を止めた。この時の排出量からプレミックストナー収容体に残った現像剤質量が確認できる。さらに残存した現像剤をブローしてトナーを除去し、トナー除去後の質量からキャリア質量が確認できる。現像剤残存量が20gより少なく、かつキャリア残量が充填キャリア量の10質量%以内ならば、現像剤補給性に問題ない。また、キャリア質量確認前には、排出後のプレミックストナー収容体を切り開いて、残存物の存在状態を確認した。残存物が収容体の内層に多く付着しているようならば、キャリアやトナーが内層部材と帯電して排出を妨げていることになり、残存物が排出口付近に集まっていれば、排出に問題ないものと判断できる。各実施例の現像剤補給性の結果は表1に示す。
プレミックストナーを充填したプレミックストナー収容体を、リコー製複写機 imagio Neo C600のプレミックストナー補給装置のマゼンタユニットにセットした。プレミックストナーに用いたものと同じトナー7部とキャリア93部をターブラーミキサーで撹拌混合し、現像用現像剤を得た。この現像剤450gを、現像剤が内容量に応じて排出されるように改造したリコー製複写機 imagio Neo C600の現像機内に充填し、画像面積率5%のA4マゼンタ画像で10万枚の連続出力を行った。この連続出力の初期と10万枚出力後に、以下の評価を行った。各評価項目のランク3以上であれば、問題ない画質が得られている。また、初期に対して10万枚出力後の評価項目が2ランク以上悪化していなければ、現像剤劣化が抑制されていると判断できる。各実施例の多数枚出力評価の結果は表2に示す。
リコー製 PPC用紙(タイプ6200 A4)の角部4ヶ所及び中央部1ヶ所に1インチ×1インチの黒ベタ画像を出力し、これら5点の画像濃度を測定した。画像濃度は分光計(X−ライト社製、938 スペクトロデンシトメータ)で測定した。ランク3以上(画像濃度の平均値が1.2以上)であれば、問題ない画像濃度である。
ランク5:画像濃度1.4以上
ランク4:画像濃度1.3〜1.4
ランク3:画像濃度1.2〜1.3
ランク2:画像濃度1.1〜1.2
ランク1:画像濃度1.1未満
リコー製 PPC用紙(タイプ6200 A4)に白ベタ画像を出力し、任意の5点について画像濃度を測定した。同時に装置を通さない同じ種類の白紙で、任意の5点について画像濃度を測定した。それぞれの平均値から地肌汚れの評価を行った。ここで、全く地肌汚れがない状態においては、画像の濃度は紙の濃度と同等な値を示し、該濃度が大きいほど地肌汚れは悪い結果となることが認められる。ランク3以上であれば、問題ないレベルである。
ランク5:白紙濃度からの増加量0.002未満
ランク4:白紙濃度からの増加量0.002〜0.005
ランク3:白紙濃度からの増加量0.005〜0.010
ランク2:白紙濃度からの増加量0.010〜0.020
ランク1:白紙濃度からの増加量0.020以上
1インチ×1インチの黒ベタ部が地肌部をはさんで4列×4行に並んだ画像を出力する途中で、装置を強制的に停止し、感光体上に転写前のベタ部があり、かつ転写ベルト上に転写後のベタ部がある状態とする。転写前後のベタ部について、付着トナー量を比較することにより転写率(%)〔=転写後のベタ部付着量(mg)÷転写前のベタ部付着量(mg)×100〕を算出する。なお、トナー付着量はテープにベタ部のトナーを転写させ、テープ転写後から転写前の重量を引いた値である。ランク3以上であれば問題ないレベルである。
ランク5:転写率98%以上
ランク4:転写率95〜98%
ランク3:転写率90〜95%
ランク2:転写率85〜90%
ランク1:転写率85%未満
プレミックストナー収容体FにトナーA:531gとキャリアE:59gを充填した。これを上下に10回振った後に、リコー製複写機 imagio Neo C600の補給装置のマゼンタユニットにセットした。
キャリアとプレミックストナー収容体の内層部材との組み合わせ帯電量、及びキャリアとトナーとの組み合わせ帯電量は、どちらも負極性で、キャリアとトナーとの組み合わせ帯電量のほうが絶対値が大きい。このことから、トナーA、キャリアE、プレミックストナー収容体Fの内層部材の帯電序列は、負極性側よりトナー、プレミックストナー収容体の内層部材、キャリアの順である。
現像剤補給性評価では、補給後のプレミックストナー収容体内の現像剤残存量は少なく、キャリアがプレミックストナー収容体の内層に静電的に付着しているような様子もなく、ほとんどのキャリアがトナーと共に排出されたことが確認された。また、多数枚出力評価では、多数枚出力後でも問題ない画像が得られ、キャリア補給により現像剤劣化が抑制されることが確認された。
トナーA:7部とキャリアE:93部をターブラーミキサーで撹拌混合し現像剤を得た。この現像剤:63.5gとトナーA:526.6gをプレミックストナー収容体Fに充填し、リコー製複写機 imagio Neo C600の補給装置のマゼンタユニットにセットした。
補給装置にセットする前にプレミックストナー収容体を振る作業は行わなかったが、現像剤補給性に問題なく、多数枚出力評価でも問題ない画像が得られることが確認された。
トナーB:7部とキャリアE:93部をターブラーミキサーで撹拌混合し現像剤を得た。この現像剤:63.5gとトナーB:526.6gをプレミックストナー収容体Gに充填し、これを上下に10回振った後に、リコー製複写機 imagio Neo C600の補給装置のマゼンタユニットにセットした。
キャリアとプレミックストナー収容体の内層部材との組み合わせ帯電量、キャリアとトナーとの組み合わせ帯電量はどちらも負極性で、キャリアとプレミックストナー収容体内層部材との組み合わせ帯電量のほうが絶対値が大きいことから、トナーB、キャリアE、プレミックストナー収容体Gの内層部材の帯電序列は、負極性側よりキャリアプレミックストナー収容体の内層部材、トナー、キャリアの順である。
現像剤補給性評価では、補給後のプレミックストナー収容体の内層にトナーが付着したキャリアが多く付着していた。また、比較例1で用いているトナーBは、負帯電性が小さい樹脂を用い、かつ帯電制御剤を含有していない。そのため、多数枚出力評価では、初期画像から実施例1や実施例2の場合より画質が劣り、多数枚出力後の画質低下も大きく、許容できないレベルまで画質が低下した。
比較例1のプレミックストナー収容体Gをプレミックストナー収容体Jに変更する以外は、比較例1と同じ方法で、プレミックストナー収容体を補給装置にセットした。
キャリアとプレミックストナー収容体の内層部材との組み合わせ帯電量と、キャリアとトナーとの組み合わせ帯電量は、どちらも負極性で、キャリアとトナーとの組み合わせ帯電量のほうが絶対値が大きいことから、トナーB、キャリアE、補給用現像剤収容体Jの内層部材の帯電序列は、負極性側よりトナー、プレミックストナー収容体の内層部材、キャリアの順である。プレミックストナー収容体の内層部材が帯電防止剤を含有するため、内層部材の帯電性がトナーの帯電性よりも低くなった。
現像剤補給性評価では、ほとんどのキャリアがトナーと共に排出され、補給性に問題ないことが確認された。また、多数枚出力評価では、比較例1よりも初期の画質が向上し、多数枚出力後の画質低下も小さくなった。
比較例1のトナーBをトナーCに変更する以外は、比較例1と同じ方法で、プレミックストナー収容体を補給装置にセットした。
キャリアとプレミックストナー収容体の内層部材との組み合わせ帯電量と、キャリアとトナーとの組み合わせ帯電量は、どちらも負極性で、キャリアとトナーとの組み合わせ帯電量のほうが絶対値が大きいことから、トナーC、キャリアE、プレミックストナー収容体Gの内層部材との帯電序列は、負極性側よりトナー、プレミックストナー収容体の内層部材、キャリアの順である。トナーが負極性の帯電制御剤を含有するため、トナーの帯電性がプレミックストナー収容体の内層部材の帯電性よりも高くなった。
現像剤補給性評価では、ほとんどのキャリアがトナーと共に排出され、補給性に問題ないことが確認された。また、多数枚出力評価では、比較例1よりも初期の画質が向上し、多数枚出力後の画質低下も小さくなった。
トナーC:7部とキャリアE:93部をターブラーミキサーで撹拌混合し現像剤を得た。この現像剤63.5gとトナーC:526.6gをプレミックストナー収容体Iに充填し、これを上下に10回振った後に、リコー製複写機 imagio Neo C600の補給装置のマゼンタユニットにセットした。
キャリアとプレミックストナー収容体の内層部材との組み合わせ帯電量、キャリアとトナーとの組み合わせ帯電量は、どちらも負極性で、キャリアとトナーとの組み合わせ帯電量のほうが絶対値が大きいことから、トナーC、キャリアE、プレミックストナー収容体Iの内層部材との帯電序列は、負極性側よりトナー、プレミックストナー収容体の内層部材、キャリアの順である。
現像剤の補給性評価では、ほとんどのキャリアがトナーと共に排出され、補給性に問題はないことが確認された。また、多数枚出力評価では、初期の高画質を多数枚出力後でも維持し、キャリア補給により現像剤劣化が抑制されることが確認された。
実施例5のプレミックストナー収容体Iをプレミックストナー収容体Hに変更する以外は、実施例5と同じ方法で、プレミックストナー収容体を補給装置にセットした。
キャリアとプレミックストナー収容体の内層部材との組み合わせ帯電量は正極性、キャリアとトナーとの組み合わせ帯電量は負極性となることから、トナーC、キャリアE、プレミックストナー収容体Hの内層部材の帯電序列は、負極性側よりトナー、キャリア、プレミックストナー収容体の内層部材の順である。
現像剤補給性評価では、排出後のプレミックストナー収容体の内層には、トナーやトナーが付着したキャリアが多く付着し、残存量が多かった。また、多数枚出力評価では、初期は実施例5と同等の高画質が得られたが、多数枚出力後は画質の低下が大きく、初期の高画質は維持できなかった。
また、本実施形態に係るプレミックストナー収容体50は、プレミックストナー収容部51が外圧又は内圧によって減容可能な構成となっている。よって、使用済みとなったプレミックストナー収容体50の一次保管スペースの省スペース化を図ることができ、回収時の運搬コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態に係るプレミックストナー収容体50内のプレミックストナーは、トナーとキャリアとが静電的に付着していれば、キャリアのみが排出されたり、トナーのみが排出されたりすることがない。なお、プレミックストナー収容体50には、予めキャリアとトナーとが均一に分散された現像剤を充填する必要はない。充填したキャリアとトナーとの摩擦帯電は、充填時にもわずかに生じるが、プレミックストナー収容体50を画像形成装置にセットする際に、プレミックストナー収容体50を振ることによって生じる。
また、本実施形態に係るプレミックストナー収容体50には、トナー中に所定量のキャリアを予め分散させた現像剤とトナーとを充填してもよい。現像剤として充填したものでは、既にキャリア表面にトナーが静電的に付着しているため、プレミックストナー収容体50を振り忘れてもキャリアがプレミックストナー収容体50の内層に付着する心配がない。
また、本実施形態に係るプレミックストナー収容体50内には、帯電制御剤を含有するトナーを充填するとよい。帯電制御剤を含有するトナーは、トナーの帯電性が高くなり、トナーの結着樹脂によらずプレミックストナー収容体50の内層部材よりもキャリアと帯電しやすくなる。その結果、キャリアがプレミックストナー収容体50の内層に付着しにくくなる。
また、本実施形態に係るプリンタは、上述したプレミックストナー収容体50による効果をもって、現像装置3内の現像剤の劣化が抑制されるため、多数枚出力後でも高画質画像を得ることが可能である。
また、本実施形態に係るプリンタは、現像剤排出手段である現像剤排出部26が設けられているため、現像装置3内の現像剤の全体量が一定に保たれている。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、粉体ポンプであるモーノポンプ31によりプレミックストナー収容体50の現像装置3との位置関係の制約が少なくなり、プリンタ内のレイアウトの自由度が向上する。また、プレミックストナー収容体50を現像装置3から離して配置できる結果、装置本体の小型化を図ることができる。
また、本実施形態にかかるプリンタでは、補給用現像剤収容体であるプレミックストナー収容体50に内部が確認できる透明部分があるため、トナーエンド検知時に残量がほとんどないことが確認でき、再セットによる作業の無駄や機械への負荷を避けることができる。
3 現像装置
4 現像ローラ
26 現像剤排出部
30 プレミックストナー補給装置
31 モーノポンプ
50 プレミックストナー収容体
Claims (10)
- トナーとキャリアとからなる補給用現像剤を収容する現像剤収容体において、
トナーとキャリアと上記現像剤収容体で最も内側にある内層部材との帯電序列が、負帯電側又は正帯電側よりトナー、内層部材、キャリアの順であることを特徴とする現像剤収容体。 - 請求項1の現像剤収容体において、
外圧又は内圧によって減容可能であることを特徴とする現像剤収容体。 - 請求項1又は2の何れかの現像剤収容体において、
上記補給用現像剤はトナーとキャリアとが静電的に付着している状態であることを特徴とする現像剤収容体。 - 請求項1、2又は3の何れかの現像剤収容体において、
上記補給用現像剤は、トナー中に所定量のキャリアを予め分散させた現像剤とトナーとを充填したものであることを特徴とする現像剤収容体。 - 請求項1、2、3又は4の何れかの現像剤収容体において、
上記補給用現像剤中のトナーは、帯電制御剤を含有することを特徴とする現像剤収容体。 - 請求項1、2、3、4又は5の何れかの現像剤収容体において、
上記内層部材は、帯電防止剤を含有することを特徴とする現像剤収容体。 - 請求項1、2、3、4、5又は6の何れかの現像剤収容体において、
上記内層部材を含む上記現像剤収容体は内部が確認可能な透明部分があることを特徴とする現像剤収容体。 - 潜像担持体と、該潜像担持体上に形成される潜像を現像剤により現像する現像手段と、該現像手段で消費された現像剤量に応じて該現像手段に現像剤を補給する現像剤補給手段と、該現像手段に補給するための補給用現像剤を収容し、該現像剤補給手段に対して着脱可能に構成される現像剤収容体とを備える画像形成装置において、
上記現像剤収容体として、請求項1乃至7の何れかの現像剤収容体を用いることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8の画像形成装置において、
上記現像装置は、該現像装置内の現像剤を排出する現像剤排出手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8又は9の画像形成装置において、
上記現像剤補給装置は、上記現像剤収容体から排出された補給用現像剤を搬送するための搬送路部材と、該現像剤収容体内の補給用現像剤に負圧を作用させ、該搬送路部材を通して上記現像装置へ補給用現像剤を移動させる粉体ポンプを備えることを特徴とする画像形成装置。
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