JP2009157143A - 多心光コネクタ用フェルール - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバ挿入性を損なわずに接着剤充填窓を無用とした多心光コネクタ用フェルールを提供する。
【解決手段】フェルール後端側にのみ開口する中空部22の前方部に横一列の複数の光ファイバ穴23を備える。中空部22の開口端側から光ファイバ穴入口(図示例では第1ガイド穴26の入口)までの間における上下壁面の一方又は両方に、水平ガイド溝31及びこれにつながる傾斜ガイド溝32を設ける。光ファイバテープ16の光ファイバ16aを下側の水平ガイド溝32に沿わせて前進させると、傾斜ガイド溝31に移行し、第1ガイド穴26に入り、第2ガイド穴27を経て光ファイバ穴23にスムーズに挿入される。接着剤充填窓がなくても、光ファイバを光ファイバ穴23に確実に挿入できる。上下対称形状なので、樹脂成形に際して、樹脂硬化収縮時に応力分布不均一等により歪が発生する恐れは少ない。
【選択図】図6

Description

この発明は、多心光コネクタ用フェルールに関し、特に接着剤充填窓を持たずに光ファイバの挿入作業を容易に行うことができる多心光コネクタ用フェルールに関する。
図10(a)、(b)に従来の一般的な光コネクタ用フェルール1を示す。この多心光コネクタ用フェルール1は、フェルール後端側に開口する後端開口部2aと上面側の接着剤充填窓2bとを持つ中空部2の前方部に、フェルール前端面に向かって貫通する横一列の複数の光ファイバ穴3を備え、光ファイバ穴列の両側に位置決め用のガイドピン穴4を備え、中空部2の接着剤充填窓2bの下方部には光ファイバ穴3に臨むガイド溝5を備えている(特許文献1)。
この多心光コネクタ用フェルール1は、いわゆるMTコネクタと一般に呼ばれる嵌合ピン位置決め方式の樹脂製光コネクタ(JIS C 5981:F12形多心光ファイバコネクタに相当する)に用いる光コネクタ用フェルールの標準的な構造である。
この多心光コネクタ用フェルール1に光ファイバテープを取り付ける場合、光ファイバテープの先端部を後端開口部2aから挿入し、被覆を除去した光ファイバ(裸ファイバ)をガイド溝5に沿わせて光ファイバ穴3に挿入する。次いで、接着剤充填窓2bから接着剤を充填して光ファイバを固定する。次いで、先端面を研磨する。
横1列の光ファイバ穴を複数段備えたいわゆる二次元配列の多心光コネクタ用フェルールの場合、光ファイバを光ファイバ穴に導く手段に工夫を要するが、各段の光ファイバ穴に臨むガイド溝を階段状に設けたものがある。
すなわち、図11(a)、(b)に示した多心光コネクタ用フェルール11のように、中空部12がフェルール後端側に開口する後端開口部12aと上面側の接着剤充填窓12bとを持つ点は前記と同様であるが、光ファイバ穴13に臨むガイド溝15が前記の通り階段状に形成されている(特許文献2)。14はガイドピン穴である。
この光コネクタ用フェルール11の場合、通常、複数本の光ファイバテープ16を積層した態様で取り付けるが、その場合、下段の光ファイバテープ16から順に、被覆を除去した光ファイバ(裸ファイバ)16aを、対応する段のガイド溝15に沿って対応する光ファイバ穴13に挿入する。
また、同じく二次元配列の多心光コネクタ用フェルールの場合で、光ファイバ穴に案内するガイド溝をフェルール自体には設けず、ガイド溝を1段のみ持つ光ファイバ挿入用治具を用い、この光ファイバ挿入用治具を上下にスライドさせることで、光ファイバを複数段のそれぞれの光ファイバ穴に案内するものもある。なお、この光コネクタ用フェルールも接着剤充填窓を持つ。
特開2001−83367 特許3786884号 特開2005−106984
上記のように従来の多心光コネクタ用フェルールはいずれも、光ファイバテープを挿入する後端側開口部2a、12aとは別に上面に開口する接着剤充填穴2b、12bを備えている。すなわち、上面側の開口(接着剤充填窓)に対して下面側が充実しているという上下非対称形状であり、樹脂成形に際して、樹脂の硬化収縮時に応力分布不均一等による歪が発生し易く、高い成形精度が得られない。
しかし、図8、図9等のような従来構造で単に接着剤充填窓をなくして上下対称形状にしたとすると、光ファイバを光ファイバ穴に挿入することが困難となる。
また、二次元配列でも光ファイバ穴列が2段程度の場合には、特許文献3のように特別な治具を用いるのは却って煩雑である。
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、光ファイバ穴への光ファイバ挿入性を損なうことなく、上面の接着剤充填窓のない形状として、成形精度低下の要因をなくすことができ、また光ファイバ挿入のために特別な治具を用いる必要のない多心光コネクタ用フェルールを提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明の多心光コネクタ用フェルールは、多心光ファイバ挿入用と接着剤充填用とを兼ねてフェルール後端側にのみ開口する中空部の前方部に、フェルール前端面に向かって貫通する横一列の複数の光ファイバ穴を備えるとともに、前記中空部の開口端側から光ファイバ穴入口までの間における上下壁面の一方又は両方に、横1列の複数の光ファイバを水平に案内する水平ガイド溝と、水平ガイド溝前端まで案内された光ファイバをさらに光ファイバ穴入口に向かって傾斜して案内する傾斜ガイド溝とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明の多心光コネクタ用フェルールは、多心光ファイバ導入用と接着剤充填用とを兼ねてフェルール後端側にのみ開口する中空部の前方部に、フェルール前端面に向かって貫通する横一列の複数の光ファイバ穴を上下2段に備えるとともに、前記中空部の開口端側から下段側及び上段側の光ファイバ穴入口までの間における上下壁面に、上下のそれぞれ横1列の複数の各光ファイバをそれぞれ水平に案内する上下の水平ガイド溝と、それぞれ上下の水平ガイド溝前端まで案内された光ファイバをさらに上下の光ファイバ穴入口に向かってそれぞれ下向き又は上向きに案内する上下の傾斜ガイド溝とを備えたことを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2の多心光コネクタ用フェルールにおいて、中空部における左右の側壁に、内側に次第に狭まって多心光ファイバの左右両端を案内する案内用傾斜面を形成したことを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3のいずれかの多心光コネクタ用フェルールにおいて、
傾斜ガイド溝と光ファイバ穴との間に、傾斜ガイド溝に連続して光ファイバを光ファイバ穴に案内するガイド穴を設けたことを特徴とする。
請求項5は、請求項4の多心光コネクタ用フェルールにおいて、ガイド穴が、傾斜ガイド溝側が大径で光ファイバ穴入口側が小径となるような段階的に細くなるガイド穴又は連続的に細くなるガイド穴であることを特徴とする。
請求項1の多心光コネクタ用フェルールにおいて、光ファイバを光ファイバ穴に挿入する際、光ファイバを水平ガイド溝に沿って前進させると、光ファイバは傾斜ガイド溝に移行し、傾斜ガイド溝に沿って光ファイバ穴に向かい、光ファイバ穴に挿入される。
このように、接着剤充填窓がなく光ファイバ穴に臨むガイド溝が直接見えなくても、また、光ファイバ挿入のための特別な治具を用いなくても、光ファイバを光ファイバ穴に確実に挿入することができる。
中空部はフェルール後端側に開口するのみであり上面に接着剤充填窓がないので、上下対称形状あるいは概ね上下対称形状にすることができる。したがって、前述した上下非対称形状であることに伴う成形精度低下の問題を解消することができ、多心光コネクタ用フェルールの成形精度を向上させることができる。
なお、水平ガイド溝及び傾斜ガイド溝を上下壁面の両方に設けた上下対称構造とすれば、横1列の光ファイバに対して、下壁面の水平ガイド溝及び傾斜ガイド溝に沿わせることによっても、上壁面側の水平ガイド溝及び傾斜ガイド溝に沿わせることによっても、光ファイバ穴に挿入することができる。
請求項2の多心光コネクタ用フェルールは、光ファイバ穴列を上下2段に持つ多心光コネクタ用フェルールの場合である。
上下の光ファイバを上下2段の光ファイバ穴にそれぞれ挿入する際、下側の光ファイバ穴に対しては、下側の光ファイバを下側水平ガイド溝に沿って前進させると、光ファイバは下側傾斜ガイド溝に移行し、下側傾斜ガイド溝に沿って下側の光ファイバ穴に向かい、その光ファイバ穴に挿入される。
上側の光ファイバ穴に対しては、上側の光ファイバを上側水平ガイド溝に沿って前進させると、光ファイバは上側傾斜ガイド溝に移行し、上側傾斜ガイド溝に沿って上側の光ファイバ穴に向かい、その光ファイバ穴に挿入される。
このように、接着剤充填窓がなく光ファイバ穴に臨むガイド溝が直接見えなくても、上下の光ファイバをそれぞれ上側又は下側の光ファイバ穴に確実に挿入することができる。
上下非対称形状であることに伴う成形精度低下の問題を解消することができ、成形精度を向上させることができる点は、前記と同様である。
請求項3によれば、中空部における左右の側壁に、内側に次第に狭まって多心光ファイバの左右両端を案内する案内用傾斜面を形成しているので、多心光ファイバ全体の左右幅方向の案内がなされて、各光ファイバの光ファイバ穴へ案内が一層円滑かつ確実に行なわれる。
請求項4によれば、傾斜ガイド溝と光ファイバ穴との間にガイド穴を有するので、光ファイバの傾斜ガイド溝から光ファイバ穴への移行が円滑に行なわれる。
請求項5によれば、ガイド穴が段階的に又は連続的に細くなるので、ガイド穴のガイド作用が向上し、光ファイバの傾斜ガイド溝から光ファイバ穴への移行がさらに円滑に行なわれる。
以下、本発明を実施した多心光コネクタ用フェルールについて、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例の多心光コネクタ用フェルール21の斜視図、図2は図1の光コネクタ用フェルール21の高さ中間位置を水平切断して下側半分のみを示した斜視図、図3は同縦断面図、図4は図3のA−A断面図、図5は横断面図(図4のB−B断面図)である。
これらの図に示すように、この光コネクタ用フェルール21は、フェルール後端側に鍔部21aを持つ概ね角形をなしている。また、多心光ファイバ挿入用と接着剤充填用とを兼ねてフェルール後端側にのみ開口する中空部22を備え、フェルール前端面に開口する横一列の複数の光ファイバ穴23を備えている。
さらに、この中空部22の前方部に、水平な第1ガイド穴26と、この第1ガイド穴26に案内テーパ部26aを介して直線状に続く水平な第2ガイド穴27とを備え、この第2ガイド穴27は案内テーパ部27aを介して前記光ファイバ穴23に続いている。光ファイバ穴23の径は光ファイバ径よりごく僅かに大きく、第2ガイド穴27の径は光ファイバ穴23の径より若干大きく、第1ガイド穴26の径は第2ガイド穴27の径よりさらに若干大きい。
さらに、中空部22の開口端側(図3で右側)から第1ガイド穴26の入口までの間における上下壁面の両方に、横1列の複数の光ファイバを水平に案内する水平ガイド溝31と、これに続き上向き又は下向きに傾斜して前記第1ガイド穴26に連絡する傾斜ガイド溝32とを備えている。
前記水平ガイド溝31及び傾斜ガイド溝32は、仕切り壁31a、32aによって形成されている。
さらに、中空部22における傾斜ガイド溝32の領域の左右の側壁に、内側に次第に狭まって光ファイバテープ16の左右両端を案内する案内用傾斜面34を形成している。
上記の多心光コネクタ用フェルール21に光ファイバテープを取り付ける要領について説明する。
図6に2点鎖線で示すように、光ファイバテープ16を中空部22に2点鎖線で示すように下向きに傾斜させて挿入し、被覆16bを除去した光ファイバ(裸ファイバ)16aの先端を下側の水平ガイド溝31の底面に当てて水平ガイド溝31に沿って矢印のように前進させると、光ファイバ16aは水平ガイド溝31の先端で傾斜ガイド溝31に移行し、傾斜ガイド溝31に沿って第1ガイド穴26の入口に向かい、第1ガイド穴26内に入る。
光ファイバ16aを引き続き押し込むと、案内テーパ部26aを経て第2ガイド穴27にスムーズに入り、続いて案内テーパ部27aを経て光ファイバ穴23にスムーズに挿入される。
その後、中空部22にフェルール後端開口から接着剤を充填して光ファイバテープ16を中空部22内に固定する。中空部22における水平ガイド溝31の領域は、光ファイバテープ固定部となる。その後、フェルール前端面を成端する。
なお、中空部22における傾斜ガイド溝32の領域の左右の側壁に案内用傾斜面34を形成しているので、仮に光ファイバ16aが水平ガイド溝31内に入ったまま前進しない場合でも、光ファイバテープ16の全体が、左右の案内用傾斜面34によって左右幅方向の案内がなされるので、光ファイバ16aが確実にそれぞれの傾斜ガイド溝32に入って前進することになり、確実に各光ファイバ16aの光ファイバ穴23への案内が一層円滑かつ確実に行なわれる。
上記のように、接着剤充填窓がなく、図10、図11に示した従来の多心光コネクタ用フェルール1、11のように光ファイバ穴に臨むガイド溝が直接見えるという構造でなくても、また、引用文献3のように光ファイバ挿入のための特別な治具を用いなくても、光ファイバ16aを光ファイバ穴23に確実に挿入することができる。
また、中空部22はフェルール後端側に開口するのみであり上面に接着剤充填窓がなく上下対称形状なので、前述したような上下非対称形状であることに伴う成形精度低下の問題を解消することができ、多心光コネクタ用フェルールの成形精度を向上させることができる。
なお、この実施例では、上下の両壁面に水平ガイド溝31及び傾斜ガイド溝32を形成しているので、上記と逆に、光ファイバ16aを上壁面側の水平ガイド溝31及び傾斜ガイド溝32に沿わせることによっても、光ファイバ穴23に挿入することができる。
しかし、水平ガイド溝31及び傾斜ガイド溝32を上下の壁面の一方にのみ形成することもできる。但し、成形精度の点で上下対称構造とするのが望ましい。
図7は本発明の他の実施例の多心光コネクタ用フェルール41の縦断面図(図3に相当する図)、図8は同横断面図(図5に相当する)である。
この多心光コネクタ用フェルール41は、光ファイバ穴列を上下2段に備えたもので、前記と同様に、多心光ファイバ挿入用と接着剤充填用とを兼ねてフェルール後端側にのみ開口する中空部42を備えているが、フェルール前端面に開口する横一列の複数の光ファイバ穴43を上下2段に備えている。
そして、中空部42の前方部に、前記上下の光ファイバ穴43にそれぞれ対応する水平な上下の第1ガイド穴46と、前記上下の第1ガイド穴46に案内テーパ部46aを介してそれぞれ直線状に続く水平な上下の第2ガイド穴47とを備え、上下の第2ガイド穴47は案内テーパ部47aを介してそれぞれ前記上下の光ファイバ穴43に続いている。
さらに、中空部42の開口端側(図7で右側)から第1ガイド穴46の入口までの間における上下壁面の両方に、上下のそれぞれ横1列の複数の各光ファイバをそれぞれ水平に案内する上下の水平ガイド溝51と、これに続き上向き又は下向きに傾斜してそれぞれ前記上下の第1ガイド穴46に連絡する傾斜ガイド溝52とを備えている。
前記水平ガイド溝51及び傾斜ガイド溝52は、仕切り壁51a、52aによって形成されている。
案内用傾斜面54、鍔部41a、ガイドピン穴44等は実施例1と同様である。
この多心光コネクタ用フェルール41では、図9に2点鎖線で示すように、下側の光ファイバテープ16は中空部42に2点鎖線で示すように下向きに傾斜させて挿入し、上側の光ファイバテープ16は中空部42に上向きに傾斜させて挿入する。上下の光ファイバテープ16はそれぞれ、上下の水平ガイド溝51、次いで傾斜ガイド溝52に沿ってそれぞれ上下の第1ガイド穴46に入り、それぞれ第1ガイド穴47を通ってそれぞれの光ファイバ穴43に挿入される。
このように上下2段の光ファイバ穴列を持つ構造の場合も、接着剤充填窓がなく光ファイバ穴に臨むガイド溝が直接見えなくても、光ファイバ16aを光ファイバ穴43に確実に挿入することができる。
また、前記と同様に、上下非対称形状であることに伴う成形精度低下の問題がなく、多心光コネクタ用フェルールの成形精度を向上させることができる。
上記実施例では光ファイバ穴23に直線状につながる第1ガイド穴26及び第2ガイド穴27を設けて、傾斜ガイド溝32が直接には第1ガイド穴26に連絡する構造としているが、径の異なる第1ガイド穴26と第2ガイド穴27とを、光ファイバ穴23より大きな同径の1つのガイド穴にしてもよい。
また、光ファイバ穴23に向けて径が漸次小さくなるテーパ状のガイド穴としてもよい。
さらには、ガイド穴を設けずに、傾斜ガイド溝32から直接光ファイバ穴23に連絡する構造(すなわち、光ファイバ穴23が第1ガイド穴26及び第2ガイド穴27の部分まで延びている構造)としてもよい。
また、実施例の水平ガイド溝31及び傾斜ガイド溝32は、仕切り壁31a、32aによって形成した矩形溝となっているが、V溝やU溝や円弧溝等であってもよい。
上述した実施例の多心光コネクタ用フェルール21、41は鍔部を持つ概ね角形の外観をなしているが、本発明は外観には限定されず、鍔部のない形状あるいは先端が先細りの形状等の外観を持つものでもよい。
本発明の一実施例の光コネクタ用フェルールの斜視図である。 図1の光コネクタ用フェルールの高さ中間位置を水平切断して、下側半分のみを示した斜視図である。 上記光コネクタ用フェルールの縦断面図である。 図3のA−A断面図である。 上記光コネクタ用フェルールの横断面図(図4のB−B断面図)である。 図3の光コネクタ用フェルールに光ファイバを挿入する状況を説明する図である。 本発明の他の実施例の光コネクタ用フェルールの縦断面図である。 図7の光コネクタ用フェルールの横断面図(図5に相当する)である。 図7の光コネクタ用フェルール用フェルールに光ファイバを挿入する状況を説明する図である。 従来の光コネクタ用フェルールを示すもので、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 他の従来の光コネクタ用フェルールを示すもので、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
符号の説明
16 光ファイバテープ(多心光コネクタ)
16a 光ファイバ(裸ファイバ)
16b 被覆
21、41 多心光コネクタ用フェルール
21a、41a 鍔部
22、42 中空部
23、43 光ファイバ穴
24、44 ガイドピン穴
26、46 第1ガイド穴
27、47 第2ガイド穴
26a、27a、46a、47a 案内テーパ部
31、51 水平ガイド溝
32、52 傾斜ガイド溝
31a、32a、51a、52a 仕切り壁
34、54 案内用傾斜面

Claims (5)

  1. 多心光ファイバ挿入用と接着剤充填用とを兼ねてフェルール後端側にのみ開口する中空部の前方部に、
    フェルール前端面に向かって貫通する横一列の複数の光ファイバ穴を備えるとともに、
    前記中空部の開口端側から光ファイバ穴入口までの間における上下壁面の一方又は両方に、
    横1列の複数の光ファイバを水平に案内する水平ガイド溝と、
    水平ガイド溝前端まで案内された光ファイバをさらに光ファイバ穴入口に向かって傾斜して案内する傾斜ガイド溝と
    を備えたことを特徴とする多心光コネクタ用フェルール。
  2. 多心光ファイバ導入用と接着剤充填用とを兼ねてフェルール後端側にのみ開口する中空部の前方部に、
    フェルール前端面に向かって貫通する横一列の複数の光ファイバ穴を上下2段に備えるとともに、
    前記中空部の開口端側から下段側及び上段側の光ファイバ穴入口までの間における上下壁面に、
    上下のそれぞれ横1列の複数の各光ファイバをそれぞれ水平に案内する上下の水平ガイド溝と、
    それぞれ上下の水平ガイド溝前端まで案内された光ファイバをさらに上下の光ファイバ穴入口に向かってそれぞれ下向き又は上向きに案内する上下の傾斜ガイド溝と
    を備えたことを特徴とする多心光コネクタ用フェルール。
  3. 前記中空部における左右の側壁に、内側に次第に狭まって多心光ファイバの左右両端を案内する案内用傾斜面を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の多心光コネクタ用フェルール。
  4. 前記傾斜ガイド溝と光ファイバ穴との間に、傾斜ガイド溝に連続して光ファイバを光ファイバ穴に案内するガイド穴を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多心光コネクタ用フェルール。
  5. 前記ガイド穴が、傾斜ガイド溝側が大径で光ファイバ穴入口側が小径となるような段階的に細くなるガイド穴又は連続的に細くなるガイド穴であることを特徴とする請求項4記載の多心光コネクタ用フェルール。
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