JP2009156936A - カセッテ型放射線画像撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シンチレータと検出部との位置関係にずれが生じた場合にこれを検出することにより、適切なゲイン補正を可能とし、常に診断に好適な画像を得ることのできるカセッテ型放射線画像撮影装置を提供する。
【解決手段】シンチレータ211と、シンチレータ211によって変換された電磁波を検出して電気信号に変換する信号検出部151と、シンチレータ211と信号検出部151との位置ずれを検出するセンサ233と、信号検出部151による検出結果に基づく画像信号を読み取り、画像データを生成する制御部27と、を備え、制御部27は、センサ233による検出結果に基づいて、シンチレータ211と信号検出部151との位置ずれに関する位置ずれ情報を取得する。
【選択図】図10

Description

本発明は、カセッテ型放射線画像撮影装置に関する。
従来から、医療診断を目的とする放射線撮影分野においては、被写体に放射線を照射してその被写体を透過した放射線の強度分布を検出することにより、当該被写体の放射線画像を得る放射線画像撮影装置が広く知られている。
また、このような放射線画像撮影装置では、従来、増感紙と放射線写真フィルムを組み合わせた、いわゆるスクリーンフィルム方式が用いられることが多かったが、近年、放射線画像をデジタル的に取り込む手法やそのための画像取得装置が種々開発されている。
中でも、多数の光電変換素子をマトリクス状に配した薄型平板状の所謂「フラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector)(以下「FPD」と称する。)」と呼ばれる画像取得装置は、被写体を透過した放射線を検出して電気信号に光電変換して放射線画像を電気信号として取得するものであり、FPDから出力される電気信号を画像処理することにより容易かつ迅速に被写体の放射線画像を得ることができる。
FPDには、放射線を吸収し放射線を電荷に変換するアモルファス・セレン(a−Se)層を設け、このa−Se層の中に放射線フォトンを高電圧で引き込むことにより、検出器に照射された放射線の放射線エネルギーを直接電荷量に変換する(電気信号化する)直接変換方式と、照射された放射線を可視光に変換するシンチレータとシンチレータにより変換された可視光を検出する検出部とを備える間接変換方式とがある。
直接変換方式は高電圧により発生するノイズが内部に蓄積されてS/N比の低下が生じるおそれがあるのに対して、間接変換方式はこのようなノイズの発生がないためS/N比のよい画像を得ることができる点で優れている。
FPDでは、検出部を構成する各光電変換素子は、最小分解能となる1画素に対応しているが、各光電変換素子は独立した素子であり、それぞれに異なる特性をもつ。このため、高精度の画像を得るためには、取得された画像に対して当該光電変換素子ごとの特性ばらつきに基づく補正を行わなければならない。
光電変換素子の主な特性ばらつきは、変換効率(ゲイン)及び暗電流(放射線の照射以外の要因)によるノイズ(オフセット)についてのものであり、均一で高精細な画像を得るためには、ゲイン補正及びオフセット補正を行って、このような光電変換素子ごとの特性ばらつきを解消する必要がある。
このゲイン補正及びオフセット補正を行うための補正値(ゲイン補正値及びオフセット補正値)については、例えばFPD出荷段階において補正値を定めたテーブルが作成され、メモリ等に記憶される(例えば、ゲイン補正値について特許文献1)。
また、光電変換素子の特性ばらつきは経時的に変化するものであることから、残留電荷を補正するためのテーブル(オフセット補正用のテーブル)を定期的に更新する手法(例えば、特許文献2参照)や、撮影毎に、ゲイン補正値の変動範囲及びオフセット補正値の変動範囲についての追試を行い、最新の補正データの有効性を検証・置換する技術も知られている(例えば、特許文献3参照)。
FPDが撮影室等に固定的に設置された立位装置や臥位装置に内蔵される場合には、撮影時に直接FPDに患者荷重(体重)がかかることはないため、その影響は比較的小さい。このため、光電変換素子の特性ばらつきの経時的変化は、ほぼ通電時間に比例し、補正タイミング等を予め設定することができる。
ところで、近時FPDを構成する検出器ユニット(例えば、シンチレータ、検出部等)をハウジング(筐体)に収納した可搬型の撮影装置(可搬型のFPD)が実用化されるようになってきた(例えば、特許文献4参照)。可搬型のFPDの場合には、撮影時に直接FPDに患者荷重(体重)がかかるため、ハウジング内部に収納されたシンチレータ等の破損を防止するため、ハウジングに高剛性部材を付加して、ハウジング内部に作用する応力を低減させる構成が採用されている。
さらに、放射線画像撮影を行う既存の設備は従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS規格サイズに倣って設計・製造されていることから、可搬型のFPDもこのような規格サイズに倣ったカセッテ型とすることが好ましい。
しかし、当該JIS規格サイズに適合するためには、従来の可搬型のFPDよりも薄型化することが必要であり、カセッテハウジング(筐体)自体に十分な強度を持たせることが難しい。
このため、FPDを構成する検出器ユニットにある程度の曲げ強度を持たせることにより、シンチレータ等の割れ耐性を向上させることが検討されている。このように検出器ユニットの構成を工夫することにより、カセッテハウジング(筐体)自体を必要以上に強靭とする必要がなく、構造の簡素化と低コスト化を実現することができる。
特開平11−113889号公報 米国特許第6920198号明細書 米国特許第6400798号明細書 特開2006−58124号公報
しかしながら、可搬型のFPDの場合には、撮影時に直接、FPDに患者荷重(体重)がかかるため、ハウジング内部に収納された検出器ユニットに対する荷重影響も大きく、柔らかい布団と患者との間にFPDを挿入して撮影する場合等においては、ハウジングにねじれや撓みを生じせしめることがあり、これらを繰り返している間に、シンチレータとこれに対応する検出部の各光電変換素子との相対関係がずれてしまい、工場出荷時や設置時に予め調整されている補正値(特にゲイン補正値)の範囲から逸脱するおそれがある。
特に、検出器ユニットにある程度の曲げ強度を持たせて、装置全体の薄型化を図った場合には、患者の撮影に伴う繰り返しの荷重作用等の検出器ユニットに対する影響はさらに大きくなる。
このため、当初設定されていたゲイン補正値や、あらかじめ設定されている時間経過に伴う特性変動を相殺するような補正値が適正ではなくなり、診断に相応しい画像を得ることができなくなってしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、シンチレータと検出部との位置関係にずれが生じた場合にこれを検出することにより、適切なゲイン補正を可能とし、常に診断に好適な画像を得ることのできるカセッテ型放射線画像撮影装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、
入射した放射線を別の波長の電磁波に変換するシンチレータと、
前記シンチレータによって変換された電磁波を検出して電気信号に変換する検出部と、
前記シンチレータと前記検出部との位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
前記検出部による検出結果に基づく画像信号を読み取り、画像データを生成する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記位置ずれ検出手段による検出結果に基づいて、前記シンチレータと前記検出部との位置ずれに関する位置ずれ情報を取得することを特徴とする。
本発明に係るカセッテ型放射線画像撮影装置(カセッテFPD)によれば、位置ずれ検出手段を備えているので、撮影時の荷重作用等によってシンチレータと検出部との位置関係にずれが生じた場合にはこれを検出することができる。これにより、ずれが生じている場合にはゲイン補正の補正値を更新する等の対処を行うことができ、常に診断に適した良好な画像を得ることが可能となるとの効果を奏する。
以下、図1から図13を参照しつつ、本発明に係るカセッテ型放射線画像撮影装置の第1の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態におけるカセッテ型放射線画像撮影装置(以下「カセッテ型検出器」と称する。)の斜視図である。
本実施形態におけるカセッテ型検出器1は、カセッテ型のフラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector:以下「FPD」と称する。)であり、カセッテ型検出器1は、照射された放射線を検出しデジタル画像データとして取得する検出器ユニット2(図3等参照)と、この検出器ユニット2を内部に収納するハウジング3とを備えている。
図2は、本実施形態におけるハウジング3の分解斜視図である。
図2に示すように、ハウジング3は、底面部41と側壁部42を有してほぼ箱型に形成されカセッテ型検出器1を撮影に用いる際に放射線入射側となる側に開口部48を有するバック部材4と、カセッテ型検出器1の放射線入射側に配置されたフロント部材5とを備えている。
フロント部材5は、矩形状に形成された矩形状部である平面部51と、この平面部51と一体的に構成された曲げ立ち上がり部(側壁部)52とを備えており、バック部材4と同様にほぼ箱型に形成されている。フロント部材5は、カセッテ型検出器1を撮影に用いる際に放射線入射側と反対側に開口部58を有し、バック部材4の開口部48を塞ぐ蓋として機能する。
ハウジング3は、バック部材4とフロント部材5とを接合することにより一体となるようになっている。バック部材4とフロント部材5との接合手法は特に限定されず、例えばねじ止めすることにより接合してもよいし、接着固定してもよい。
なお、フロント部材5の曲げ立ち上がり部52の高さとバック部材4の側壁部42の高さとは、ほぼ1:1であることが好ましい。
本実施形態において、ハウジング3の放射線入射方向の厚さは、15mmとなっている。なお、ハウジング3の放射線入射方向の厚さ寸法は15mmに限定されないが、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS規格サイズ(15mm+1mmであり、かつ15mm−2mm)の範囲内に収まる寸法であることが好ましい。CR用のカセッテやブッキーテーブル等、既存の装置のほとんどがこのスクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS規格サイズに合わせて作られているため、ハウジング3の寸法をJIS規格サイズに合わせることにより、カセッテ型のFPDであるカセッテ型検出器1による撮影を行う場合でも既存の設備を利用することができる。
ハウジング3は、このフロント部材5の平面部(矩形状部)51の中央部よりも平面部51と曲げ立ち上がり部52との稜線近傍部の曲げ剛性(曲げ強度)が高くなるように構成されている。すなわち、平面部(矩形状部)51の中央部はなんら支えるものがないため、フロント部材5の平面部51の板厚のみの強度しかなく、外部から加わる力(患者の体重)等による影響が大きいのに対して、平面部51の稜線近傍部は、平面部51と一体的に形成された曲げ立ち上がり部52によって支えられているため、外部から力が加わったときに、撓み、歪みを生じにくくなっている。
ハウジング3を構成する部材のうち、少なくともフロント部材5は、カーボン繊維等を含む放射線透過率の高い材料によって形成されている。また、ハウジング3は、外部からの荷重に対する撓みを極力小さくするために、少なくとも放射線の入射側の面であるフロント部材5が、例えば超強弾性率カーボン繊維を使った超強弾性率材料で形成されていることが好ましい。従来、カーボン板としては、引張弾性率が約200GpaであるPAN系カーボン繊維を使用したものが多い。これに対して、例えばピッチ(PITC)系カーボン繊維を使用したカーボン板であれば、引張弾性率が約800Gpaのものも存在しており、このようなピッチ系カーボン繊維を使用したカーボン板を、フロント部材5を形成する超強弾性率材料として用いることが好ましい。
ハウジング3の形成手法は特に限定されないが、例えば、カーボン繊維にエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂を含浸させたシートであるカーボンプリプレグ(カーボン板の材料)をフロント部材5の形状に成型された型の上に積層し、これを高温高圧で焼き固めることにより、所望の形状とすることができる。
また、本実施形態において、バック部材4は、例えばアルミニウム、マグネシウムのような軽金属で形成されている。なお、バック部材4を形成する材料は特に限定されず、例えばフロント部材5と同様にカーボン繊維等を含む材料によって形成されていてもよい。
なお、ハウジング3は、上記のような構成のものに限定されず、CRシステムにおいて実用化されているカセッテの一般的な構成のものを採用することができる。すなわち、例えば、カセッテが分離可能なフロント板とバック板とから構成され、複数のロック爪を備えるロック機構によってフロント板とバック板とをロックする構成のハウジング(例えば、特開2002−156717号公報参照)や、筐体と、筐体に装着されるとともに、少なくとも一部分が筐体に対して開閉自在なカバー部材とを備え、筐体に設けられた凹部にカバー部材に設けられた突起部を嵌合させることにより、筐体とカバー部材とをロックする構成のハウジング(例えば、特開2001−66721号公報参照)等であってもよい。
バック部材4の短辺方向の一側面上には、図1及び図2に示すように、ハウジング3の内部に設けられた充電池25(図3等参照)を充電する際に外部の電源等と接続される充電用端子45が形成されており、また、カセッテ型検出器1の電源のON/OFFを切り替える電源スイッチ46が配置されている。また、フロント部材5の曲げ立ち上がり部52の一端であって、前記電源スイッチ46に対応する位置には、電源スイッチの上縁部が嵌め込まれる切り欠き部55が形成されている。さらに、この切り欠き部55が形成されている曲げ立ち上がり部52と平面部51とによって形成される角部には、例えばLED等で構成され充電池25の充電状況や各種の操作状況等を表示するインジケータ56が設けられている。
図3は、検出器ユニット2がハウジング3に収納された状態を下側(撮影時の放射線入射側とは反対側)から見た平面図であり、図4は、図3におけるC−C断面図、図5は、図3におけるD−D断面図、図6は、図3におけるE−E断面図である。なお、図3では、便宜上バック部材4の底面部41がない状態でハウジング3の内部の状態を示している。
図3から図6に示すように、検出器ユニット2は、検出パネル21、各種の電子部品22及びこれらを実装した回路基板23等を備えて構成されている。本実施形態では、回路基板23は、樹脂等の柔軟性を有する材料で形成された基台24に固定され、この基台24を検出パネル21に対して接着固定等することによって回路基板23が基台24を介して検出パネル21に固定されている。なお、基台24は本発明の必須の構成要素ではなく、基台24を介さずに回路基板23等を直接検出パネル21に固定する構成としてもよい。
図3に示すように、本実施形態では、電子部品22を搭載する回路基板23が4つに分割されている。なお、電子部品22は、できるだけ検出パネル21の外周に沿って配置されることが好ましい。電子部品22を回路基板23上にこのように配置することによって、検出器ユニット2をハウジング3に収納した際に電子部品22がハウジング3のフロント部材5の平面部51(矩形状部)の稜線に沿って配置される。
なお、回路基板23の形状、数、配置、及び、回路基板23上に設けられる電子部品22の形状、数、配置は、図示例に限定されないが、外部からの荷重が加わった際に検出器ユニット2自体が撓んで応力を吸収しやすくすることと、回路基板23自体の撓み量を小さくして回路基板23の破損を防止するためには、電子部品22及びこれを搭載する回路基板23を一体的に形成するのではなく、複数に分割して配置することが好ましい。
また、外部からの荷重が加わった際に電子部品22がバック部材4の底面部41と干渉しないように、電子部品22はできるだけハウジング3の中央部分を避けて、フロント部材5の平面部51(矩形状部)の稜線に近い位置に配置されることが好ましい。
後述する信号検出部151(図10参照)から回路基板23に対する配線は信号検出部151の側面、すなわち、検出パネル21の側面から出ているため、このように回路基板23及びこれに搭載される電子部品22を検出パネル21の各角部近傍に配置し、平面部51の稜線に沿って配置すれば、無駄な寄生容量の発生も抑えることができ望ましい。
本実施形態において、回路基板23上に配置される電子部品22としては、例えば検出パネル21を構成する信号検出部151(図10参照)等の制御を行う制御部27(図13参照)を構成するCPU(central processing unit)(図示せず)、ROM(read only memory)、RAM(Random Access Memory)等からなる記憶部(図示せず)、走査駆動回路16(図13参照)、信号読出し回路17(図13参照)、画像データを記憶する画像記憶部18(図13参照)等がある。
また、検出器ユニット2には、外部のコンピュータ等の外部装置(図示せず)との間で各種信号の送受信を行う通信部28(図13参照)が設けられている。通信部28は、例えば、信号検出部151から出力された画像信号を外部装置に転送したり、外部装置から送信される撮影開始信号等を受信するようになっている。なお、通信は有線で行われる場合、無線で行われる場合のいずれでもよく、無線で通信が行われる場合には図示しないアンテナ装置を備える構成とする。
また、基台24上には、カセッテ型検出器1を構成する複数の駆動部(例えば、後述する走査駆動回路16(図13参照)、信号読出し回路17(図13参照)、通信部28、記憶部(図示せず)、充電量検出部(図示せず)、インジケータ56、検出パネル21等)に電力を供給する電力供給部として充電池25が設けられている。
充電池25としては、例えばニッカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、小型シール鉛電池、鉛蓄電池等の充電自在な電池を適用することができる。また、充電池25に代えて、燃料電池等を適用してもよい。なお、電力供給部としての充電池25の形状、大きさ、個数、配置等は、図3等に例示したものに限定されない。
充電池25は、基台24上の所定の位置に設置することにより前述の充電用端子45と電気的に接続されるようになっており、例えば、カセッテ型検出器1を外部電源と接続されるクレードル等の充電用装置(図示せず)に装着することによって充電用装置側の端子とハウジング3側の充電用端子45とが接続されて充電池25の充電が行われるようになっている。
また、図3、図5及び図6に示すように、各電子部品22や充電池25の配置されていない箇所には、これらの部品がハウジング3と干渉して破損することのないように保護する緩衝部材26が設けられている。なお、緩衝部材26や電子部品22の数、配置等はここに例示したものに限定されない。緩衝部材26の材料は特に限定されないが、例えば、ポリウレタン等の弾性を有する樹脂等を適用することができる。
図7は、検出パネル21の平面図であり、図8は、検出パネル21を図7における矢視F方向から見た側面図であり、図9は、検出パネル21の図7におけるG−G断面図である。
検出パネル21は、入射した放射線を光に変換するシンチレータ211が一方の面に貼付された第1のガラス基材214、シンチレータ211の下側に積層されシンチレータ211により変換された光を検出して電気信号に変換する信号検出部151(図10参照)が一方の面に形成された第2のガラス基材213等を備えて構成されており、これらが積層された積層構造となっている。
シンチレータ211は、例えば、支持体221上に気相成長法によりシンチレータ層222(発光層)を形成したものであり、シンチレータ層222は、蛍光体の柱状結晶からなっている。気相成長法としては、スパッタ法、蒸着法、化学蒸着法(CVD:chemical vapor deposition)等が好ましく用いられる。いずれの手法においても、蛍光体の層を支持体221上に独立した細長い柱状結晶に気相成長させることができる。
図9及び図10に示すように、支持体221及びシンチレータ層222はシンチレータ層222を保護するためのフィルム状の薄膜で形成された封止袋223内に封入されている。封止袋223の周縁部はシール剤224によって封止されており、封止袋223は外部から水分等が浸入しないように密封されている。支持体221を形成する材料は特に限定されないが例えばアルミ箔等を適用することができる。
シンチレータ211は、入射したX線等の放射線を別の波長の電磁波に変換するようになっており、例えばX線等の放射線が入射すると、この放射線を、波長が300nmから800nmの電磁波、すなわち、可視光線を中心に紫外光から赤外光にわたる電磁波(光)に変換して出力する。
このシンチレータ層222を構成する蛍光体としては、例えば、CaWO等を母体材料とするものや、CsI:TlやCdS:Tb、ZnS:Ag等の母体材料内に発光中心物質が付活されたものを用いることができる。また、希土類元素をMとしたとき、(Gd,M,Eu)の一般式で示される蛍光体を用いることができる。特に、放射線吸収及び発光効率が高いことよりCsI:TlやCdS:Tbが好ましく、これらを用いることで、ノイズの低い高画質の画像を得ることができる。
また、図10、図11に示すように、本実施形態において、支持体221のシンチレータ層222が形成されている側とは反対の面には、複数のマーカー231が設けられている。マーカー231は、シンチレータ211の画像記録に用いられる有効画像領域αを避けて配置されており、支持体221の各辺の両端部近傍に、それぞれ2つずつ配置されている。なお、マーカー231の数、大きさ、形状等はここに示したものに限定されない。例えば、支持体221のいずれかの辺にのみマーカー231を設けてもよい。また、マーカー231を一定の間隔を置いて配置してもよい。さらに、マーカー231を支持体221の側縁に沿って線状に設けてもよい。
シンチレータ211は、第1のガラス基材214の下側(撮影時に放射線が入射する側と反対側)に貼付されており、第1のガラス基材214の上側(撮影時に放射線が入射する側)にはガラス保護フィルム215がさらに積層されている。
また、シンチレータ211の下側(撮影時に放射線が入射する側とは反対側)には、第2のガラス基材213が積層されており、第2のガラス基材213の下側にはガラス保護フィルム216がさらに積層されている。
第1のガラス基材214及び第2のガラス基材213は、ともに厚みが0.6mm程度であり、矩形状に形成されている。両ガラス基材214,213は、レーザにより端面を切断することにより、端面、すなわち、切断面と、この切断面とガラス基材の上面との稜線部分、及び切断面とガラス基材の下面との稜線部分を平滑化する平滑化処理を施されていることが好ましい。なお、第1のガラス基材214及び第2のガラス基材213の厚みは0.6mmに限定されない。また、第1のガラス基材214と第2のガラス基材213とで厚みが異なるようにしてもよい。
ここで、レーザで第1のガラス基材214及び第2のガラス基材213の端面を切断することによる平滑化処理について説明する。
ガラスを切断する場合、まずガラス表面に硬く鋭いもので筋(傷)をつけてガラスの厚さ方向に垂直クラックを形成し(スクライブ作業)、このクラックを伸ばすように応力をかけて割る(分断作業)という二つの作業工程を経るのが一般である。そして、従来は、ガラス表面に傷を付ける作業(スクライブ作業)を超硬合金、電着ダイヤモンド、焼結ダイヤモンド等を用いて行っていた。しかし、ガラス表面に超硬合金やダイヤモンド等で傷を付けた場合には、切断(分断)されたガラスの端面に微細な凹凸ができ、曲げ等の負荷をガラスにかけた場合に、この凹凸部分に応力が集中するため、割れやすいという問題があった。
この点、本実施形態では、レーザを用いて第1のガラス基材214及び第2のガラス基材213の表面に傷を付ける作業(スクライブ作業)を行う。このようにレーザを用いた場合には、切断(分断)後のガラスの端面が平滑化されるので、曲げ等の負荷に対するガラスの強度を高めることができる。
ガラス基材の割れは、外力の大きさというよりは、むしろ、ガラス基材断裁時に応力集中の元となる部分的なバリや、部分的な凸凹部が形成されることに起因しているため、このように断裁後の端面を平滑化する処理をすることにより、かなりの外力(応力)に対してもガラス基材の割れ等の発生を防止することができる。
なお、レーザにより第1のガラス基材214及び第2のガラス基材213の端面を切断する切断装置としては、例えばレーザ発振部において、YAG(Yttrium Aluminum Garnet イットリウム・アルミニウム・ガーネット結晶)をレーザ光学媒体として用いるYAGレーザ等が好適に用いられるが、切断に用いられる切断装置はこれに限定されない。
図10に示すように、第2のガラス基材213の上側(シンチレータ211に対向する側)には、シンチレータ211から出力された電磁波(光)を電気エネルギーに変換して蓄積し、蓄積された電気エネルギーに基づく画像信号の出力を行う検出部である信号検出部151が形成されている。信号検出部151は、最小分解能となる1画素に対応する光電変換部(光電変換素子)160がマトリクス状に複数配列されたものである。
このように、本実施形態においては、信号検出部151が、シンチレータ211の下側に積層されており、信号検出部151の下側に配置された第2のガラス基材213と、シンチレータ211の上側に配置された第1のガラス基材214との間に、信号検出部151とシンチレータ211とが対向した状態で挟み込まれる構成となっている。
従来は、ハウジングを通じて内部のガラス基材に作用する応力を抑制しなければ、ガラス基材の割れは防止できないと考えられていたため、ハウジングとガラス基材との間にスペースを設け、当該スペースに外力を緩和/減少せしめる緩衝部材を多用していた。このためハウジングが一層大型化するものであった。
この点、本発明者等は、ガラス基材の割れは、当該ガラス基材に作用する外力の大きさというよりは、むしろ、ガラス基材断裁時に応力集中の元となる部分的なバリや、部分的な凸凹部が形成されることに起因していることを見出した。そこで、上記の応力集中の元となる前記のバリや、凸凹部を除去すべく、断裁後の端面を平滑化する処理を行い、これにより、前述のような構成のハウジング3に作用する患者の体重等に起因する荷重や撓みに対して、ガラス基材213,214の割れ等の発生を防止することが可能となった。
また、第1のガラス基材214と第2のガラス基材213との外周縁に沿って封止部材217が設けられており、この封止部材217によって第1のガラス基材214と第2のガラス基材213とが接着され、結合されている。これにより、曲げ等の負荷に対してより強度を高めることができる。
さらに、第1のガラス基材214と第2のガラス基材213とを接着する際は、第1のガラス基材214と第2のガラス基材213との間の空間から空気を吸引する等により脱気した後に封止部材217による接着、結合を行うようになっており、これにより、空気に含まれる湿気がシンチレータ211等に影響を及ぼすのを防ぐことができ、シンチレータ211等の長寿命化を図ることができる。
また、検出パネル21の各角部及び角部同士の中間近傍には検出パネル21を外部からの衝撃等から保護するための緩衝部材218が設けられている。
また、図7に示すように、検出パネル21の上側(撮影時に放射線が入射する側)であって各辺の側縁部には、上記緩衝部材218を挟むようにセンサ部232が設けられている。センサ部232には、例えばレーザ等の光を照射する照射部(図示せず)と照射された光の反射光を検出する検出部(図示せず)とを備えるセンサ233(図13参照)が複数設けられている。本実施形態において、センサ233は、前記シンチレータ211に設けられたマーカー231の位置(マーカー位置)を検出可能な位置ずれ検出手段である。なお、センサ233の種類、構成は特に限定されない。
このように検出パネル21の各辺にセンサ部232を配置するとともに、各センサ部232に複数のセンサ233を備えることにより、図11に示すように、シンチレータ211と信号検出部151との位置関係がX方向、Y方向の双方においてずれている場合にも、マーカー231の位置を検出することができる。各センサ233による検出結果は、後述する制御部27に出力されるようになっている。
次に、カセッテ型検出器1の機能的構成について図13を用いて説明する。
カセッテ型検出器1は、例えば、汎用のCPU(図示せず)及びROM、RAMで構成される記憶部(図示せず)から構成される制御部27を備えている。制御部27は、ROMに格納される所定のプログラムを読み出してRAMの作業領域に展開し、当該プログラムに従ってCPUが各種処理を実行するようになっている。後述するように、制御部27は、検出部である信号検出部151による検出結果に基づく画像信号を読み取り、画像データを生成する制御手段である。
本実施形態において、記憶部には、シンチレータ211と信号検出部151との位置関係の基準となる各マーカー231の基準位置が記憶されている。なお、各マーカー231の基準位置は制御部27の記憶部に記憶されている場合に限定されず、データ等を記憶する記憶部を別途設けて、これに記憶されていてもよい。
また、カセッテ型検出器1は、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの書き換え可能な読出し専用メモリ等からなる画像記憶部18を備えている。
画像記憶部18は、検出パネル21から出力された画像データを記憶するようになっている。本実施形態においては、画像記憶部18に記憶される画像データには、例えばヘッダ情報として、当該画像データ取得時のセンサ233の検出結果又はシンチレータ211と信号検出部151との位置ずれの有無・程度等を表す位置ずれ情報が付帯されている。画像記憶部18は内蔵型のメモリでもよいし、メモリカード等の着脱可能なメモリでもよい。
制御部27には、通信部28から受信された情報等が電気信号として入力されるようになっており、制御部27は、入力された信号に基づいて各部の制御を行うようになっている。
また、制御部27は、走査駆動回路16を駆動させて各光電変換部160にパルスを送り当該各光電変換部160を走査・駆動させるようになっている。そして、各光電変換部160のフォトダイオード152(光電変換素子)に蓄積された電気エネルギーを読み出す信号読出し回路17によって読み出され、読み出された画像信号は制御部27に出力されるようになっている。
また、制御部27は信号読出し回路17から出力された画像信号に基づいて画像データを生成する。生成された画像データは画像記憶部18に送られ、画像データは撮影対象となった被写体と対応付けられて画像記憶部18に記憶される。また、画像記憶部18に記憶された画像データは、通信部28を介して適宜外部のコンピュータ等の外部装置(図示せず)に送られるようになっている。
また、制御部27には、センサ233によるマーカー位置の検出結果が入力される。制御部27は、この検出結果を記憶部に記憶されているマーカー231の基準位置と比較することにより、各マーカー231のX方向及びY方向における位置が基準位置からどの程度ずれているかという位置ずれ情報を取得するようになっている。例えば、図11に示す例では、マーカー231の位置がX方向、Y方向の双方についてそれぞれマーカー231の基準位置からずれている。
制御部27は、センサ233による検出結果又はこの検出結果に基づいて取得した位置ずれ情報を、通信部28を介して外部のコンピュータ等の外部装置に出力するようになっている。なお、制御部27は、検出結果又は位置ずれ情報を当該位置ずれ状態で撮影された画像の画像データに付帯させ、付帯情報として画像データとともに画像記憶部18に記憶させてもよい。また、検出結果、位置ずれ情報の双方を外部装置に出力し又は画像データに付帯させてもよい。
例えば、工場出荷時からシンチレータ211に塵等の異物D(図12参照)が付着していた場合、この異物Dの付着している部分では、シンチレータ211を透過する放射線量が少なくなるため、信号検出部151の当該部分に対応する光電変換部(画素)160に入射する光量も低下する。このため、光電変換部(画素)160に発生する電荷量(感度)が低下し、当該光電変換部(画素)160から出力される信号値が低下する。
例えば、図12(a)では、信号検出部151の一部の光電変換部(画素)160bに対応するシンチレータ層222の表面等に異物Dが付着している場合、異物Dが付着していない部分に対応する光電変換部160a,160c,160d,160e…の感度が1.0であるとき、光電変換部(画素)160bの感度が0.5である場合(すなわち、シンチレータ211の全面に放射線を単位線量照射した場合に、異物Dがない部分では各光電変換部160からx個の電荷が発生するところ、異物Dの付着している部分に対応する光電変換部160からはx/2個の電荷しか発生しない場合)を例として示している。この場合、画像データに対してゲイン補正を行う場合には、光電変換部160a,160c,160d,160e…については、それぞれ信号値にゲイン補正係数1.0を掛け、信号値が低下している光電変換部160bの信号値にはゲイン補正係数2.0を掛けるようにゲイン補正値が設定される。これにより、異物Dの付着により低下していた光電変換部160bの信号値が他の光電変換部160a,160c,160d,160e…と同じレベル(補正後の画像信号値はともに1.0)となり、均一な画像を得ることができる。
ゲイン補正値は、工場出荷時等に、当該時点でのシンチレータ211と信号検出部151(信号検出部151を構成する各光電変換部160)との関係に基づいて設定されるが、その後シンチレータ211と信号検出部151との間の位置関係がずれると、信号値の低下する光電変換部160a,160b,160c,160d,160e…も変化することから、適切なゲイン補正を行うことができなくなる。
例えば、図12(b)は、図12(a)に示した状態からシンチレータ211がβ方向に0.5画素分移動した(ずれた)場合を示している。この場合には、光電変換部160c,160d,160e…の感度は1.0であり、光電変換部160a,160bの感度は0.75である。このため、図12(a)に示した場合と同様のゲイン補正係数を各光電変換部160の信号値に掛けると、補正後の画像信号値は、光電変換部160c,160d,160e…では1.0、光電変換部160aでは0.75、光電変換部160bでは1.5となり、全体に均一な画像を得ることができない。
そこで、シンチレータ211と信号検出部151との間の位置関係がずれた場合には、その位置ずれに応じてゲイン補正値(ゲイン補正係数)を修正する必要がある。この点、本実施形態ではセンサ233による検出結果や位置ずれ情報を外部装置に出力させるので、当該条件下で取得された画像データについては、ゲイン補正値を修正する必要があることが明らかとなり、外部装置において適宜ゲイン補正値の修正・更新を行うことが可能となる。
なお、ゲイン補正値の修正は、例えば、外部装置において位置ずれ情報を画像データとともに表示させることにより、ユーザが外部装置に出力された位置ずれ情報等を確認し、ゲイン補正値の修正が必要と判断したときに手動でゲイン補正値の更新を行い、更新されたゲイン補正値に基づいて画像データに対するゲイン補正が行われる。なお、位置ずれ情報等が外部装置に出力されると、当該外部装置の制御部において、位置ずれの程度に応じて自動的にゲイン補正値の修正・更新を行い、更新されたゲイン補正値に基づいて画像データに対するゲイン補正を行うようにしてもよい。
次に、本実施形態におけるカセッテ型検出器1の作用について説明する。
カセッテ型検出器1を撮影に使用する場合には、例えば、撮影対象である患者をベッドに寝かせ、ベッドと患者の身体との間にシンチレータ211の設けられている側を上にしてカセッテ型検出器1を差し込み、撮影を行う。また、カセッテ型検出器1を既存のCR用のカセッテによる撮影の際に用いられるブッキーテーブル等にセットして使用することも可能である。
カセッテ型検出器1には、撮影の度に荷重(患者の体重)がかかり、この荷重等により、シンチレータ211と信号検出部151との位置関係にずれが生じることがある。
本実施形態においては、撮影毎、又は所定の期間経過毎等にセンサ233によってマーカー231の位置を検出し、センサ233による検出結果は、制御部27に出力される。カセッテ型検出器1の記憶部には、工場出荷時等におけるシンチレータ211と信号検出部151との位置関係を示すマーカー231の基準位置が記憶されており、制御部27は、この基準位置とセンサ233によって検出された検出結果とを比較することにより、シンチレータ211と信号検出部151との位置ずれ情報を取得する。
制御部27は、センサ233による検出結果又は位置ずれ情報を、通信部28を介して外部のコンピュータ等の外部装置に出力する。また、検出結果又は位置ずれ情報は、付帯情報として画像データと対応付けられ、画像記憶部18に記憶される。
画像データ及びこれに付帯するセンサ233による検出結果又は位置ずれ情報を取得した外部装置では、検出結果又は位置ずれ情報を適宜表示部等に表示させて、ユーザに対して、ゲイン補正値の修正が必要である旨の注意を喚起する。また、検出結果又は位置ずれ情報に基づいて、必要に応じてゲイン補正値を修正・更新し、修正後のゲイン補正値を適用して当該画像データについてのゲイン補正を行う。
以上のように、本実施形態によれば、シンチレータ211と信号検出部151との位置ずれを検出して、これを適宜外部装置に出力するので、シンチレータ211と信号検出部151との位置関係が当初のものからずれていることをユーザが認識することができ、位置ずれの方向、ずれ量等に応じて適切にゲイン補正値を修正・更新することができる。
このため、撮影の際にかかる荷重(患者の体重)等によりシンチレータ211と信号検出部151との位置がずれた場合でも、適正なゲイン補正を行うことができ、診断・読影等に適した高精細な画像を得ることができる。
また、ハウジング3の放射線入射方向の厚さが15mmであり、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS規格サイズの範囲内に収まる寸法であるため、カセッテ型のFPDであるカセッテ型検出器1による撮影を行う場合でもCR用のカセッテ用に設けられているブッキーテーブル等、既存の装置、設備を利用することができる。
また、カセッテ型検出器1には撮影時に患者の体重等の負荷がかかるため、負荷に対する剛性(強度)が要求されるが、本実施形態では、検出パネル21を2枚のガラス基材(第2のガラス基材213、第1のガラス基材214)でシンチレータ211及び信号検出部151を挟み込む構成とするとともに、これらのガラス基材213,214をレーザによって切断することで端面に平滑化処理を施しているので、ガラス基材213,214の曲げ剛性(曲げ強度)が高い。
また、検出器ユニット2を、矩形状部である平面部51を有しこの平面部51部の中央部よりも稜線近傍部の曲げ剛性(曲げ強度)が高いハウジング3の内部に収納している。
このため、カセッテ型のFPDであるカセッテ型検出器1をJIS規格サイズに適合するように薄型化した場合でも、カセッテ型検出器1全体として撓みや変形を生じにくい。また、ハウジング3内部に収納された検出器ユニット2は、外部からの負荷(例えば患者の体重)に対してある程度柔軟に撓みを許容するので、検出パネル21等の破損や歪みを生じにくく、高精度の撮影を行うことができる。
また、2枚のガラス基材(第1のガラス基材214、第2のガラス基材213)でシンチレータ211及び信号検出部151を挟み込んでいるので、外部からの負荷がかかった際等に、シンチレータ211や信号検出部151が破損するのを防ぐことができる。
また、第1のガラス基材214と第2のガラス基材213との間の空間を脱気しているので、空気に含まれている湿気によるシンチレータ211の腐食等を防止することができる。
なお、本実施形態においては、センサ233により、シンチレータ211と信号検出部151との位置ずれを、図11におけるX方向、Y方向の両方について検出する場合を例としたが、位置ずれの検出対象はこれに限定されない。センサ233は、例えば、シンチレータ211と信号検出部151との位置ずれのうち、図11におけるX方向又はY方向のいずれか一方向の位置ずれについて検出するものでもよく、最低1画素程度の範囲に設けられていればよい。
例えば、図11におけるX方向における位置ずれのみを検出する場合には、シンチレータ211の短辺方向(図11におけるX方向)に沿ってマーカー231及びこれを検出するセンサ233を配置する。また、図11におけるY方向における位置ずれのみを検出する場合には、シンチレータ211の長手方向(図11におけるY方向)に沿ってマーカー231及びこれを検出するセンサ233を配置する。
また、マーカー231及びセンサ233を設ける位置・数等は実施形態中に示したものに限定されない。さらに多くのマーカーを設けてもよいし、例えば、シンチレータ211の短辺方向(図11におけるX方向)のいずれかの辺と長手方向(図11におけるY方向)のいずれかの辺とにそれぞれ単数又は複数のマーカーを設け、これを検出可能な位置にセンサを設けてもよい。また、マーカー及びセンサは検出パネル21の有効画像領域外であればどこに設けられていてもよく、その配置等は図示例に限定されない。例えば、封止袋223の表面等に設けられていてもよい。
また、外部装置においてゲイン補正値の修正を自動的に行う場合には、外部装置の記憶部等に、補正値テーブルを予め記憶させておいてもよい。この場合には、位置ずれが図11に示すX方向、Y方向のどちらについてどの程度生じているのかに応じて補正値を対応付けた補正値テーブルを予め当該外部装置の記憶部等に記憶させておき、外部装置の制御部において、この補正値テーブルを参照してゲイン補正値の修正を行い、画像データに対するゲイン補正を行う。
補正値テーブルを、X方向のみにずれが生じている場合、Y方向のみにずれが生じている場合、X方向、Y方向の双方にずれが生じている場合の3種用意し、外部装置の制御部が、位置ずれがいかなる方向に生じているかを判断し、位置ずれの生じている方向に応じた補正値テーブルを選択し、当該テーブルを参照してゲイン補正値の修正を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、シンチレータ211の表面に塵等の異物Dが付着して信号検出部151の出力信号値が低下する場合を例としたが、信号検出部151の出力信号値が部分的に低下する原因は、シンチレータ211に異物Dが付着している場合に限定されず、例えばシンチレータ層222の一部に柱状結晶の成長のばらつきがある場合等、シンチレータ層222自体の異常等により部分的に出力信号値が低下する場合にも本実施形態を適用することができる。
また、本実施形態では、センサ233による検出結果又は位置ずれ情報を外部装置に出力し、外部装置において、検出結果又は位置ずれ情報に基づいてゲイン補正値の修正・更新を行い、修正後のゲイン補正値を適用して画像データのゲイン補正を行う構成としたが、カセッテ型検出器1の制御部27が画像データを補正する機能を有する構成としてもよい。
この場合には、カセッテ型検出器1の制御部27内の記憶部又は別途設けられた記憶部等に検出結果又は位置ずれ情報に基づいてゲイン補正値を修正するための補正値テーブル等を予め保存しておき、これに基づいてゲイン補正値の修正・更新を行う。そして、修正後のゲイン補正値によって画像データに対してゲイン補正を行い、補正後の画像データを画像記憶部18に記憶させるとともに、適宜画像データを外部装置に出力する。
また、ハウジング3の形状はここに例示したものに限定されない。例えば、図14、図15に示す構成のハウジング3を適用してもよい。
すなわち、バック部材4の長尺方向に直交する側の一端に、側面から裏面にかけてバック側切り欠き部43を設け、フロント部材5の長尺方向に直交する側の一端であって、このバック側切り欠き部43に対応する位置に、フロント側切り欠き部53を設ける。そして、バック部材4とフロント部材5とを接合したときに、バック側切り欠き部43とフロント側切り欠き部53とによって、充電池25を出し入れ可能な取出し口31が形成されるようにする。
また、ハウジング3には取出し口31に嵌め込む蓋部材8が設けられる。蓋部材8の側端面には、ガイド用凸部85,85が設けられており、フロント側切り欠き部53及びバック側切り欠き部43には、このガイド用凸部85,85を案内するガイド用溝44,54が設けられている。蓋部材8は、ガイド用凸部85,85をガイド用溝44,54に沿ってスライドさせることにより取出し口31に嵌め込まれるように構成されており、取出し口31に蓋部材8を嵌め込むことによりハウジング3の内部が密閉されるようにする。
なお、蓋部材8の構成・形状等は図14、図15に示したものに限定されない。蓋部材8は例えば非導電性のプラスチック等の非導電性の材料によって形成され、この蓋部材8の側面部81には、カセッテ型検出器1と外部装置との間で無線により情報の送受信を行うためのアンテナ装置9が埋め込まれることが好ましい。このように蓋部材8にアンテナ装置9を設けることにより、カセッテ型検出器で取得した画像データその他のデータを無線方式で外部装置に送信することが可能となる。
なお、カセッテ型検出器のハウジング3は、放射線の透過性に優れたカーボン等で形成されることが好ましいが、アンテナ装置9は、金属やカーボン等の導電性材料で形成された導電性部材に近接して設けられると、導電性部材の影響を受けて、受信感度や受信利得が低下する。このため、アンテナ装置9が導電性部材の影響を受けるのを避けるため、フロント側切り欠き部53は、好ましくはフロント部材5の端部から中央部に向かって6mm以上、より好ましくは8mm以上切り欠くことが好ましい。
また、本実施形態においては、ハウジング3がバック部材4とフロント部材5とから構成されている場合を例としたが、ハウジング3の構成はこれに限定されない。
例えば、図16に示すように、ハウジング6が中空の筒状部材61とその両端部を閉塞する蓋部材62とから構成されているものでもよい。この場合、ハウジング6を構成する筒状部材61は、例えば、心材(型)の上にカーボン繊維を巻回して形状を整え、巻回したカーボン繊維の上に熱硬化性樹脂を流した上で、高温高圧で焼き固めることにより成型し、その後心材を抜き取ることによって形成する。ハウジング6をこのような構成とする場合には、一方の蓋部材62に電源スイッチ46、充電用端子45、インジケータ56を設ける。この場合、ハウジング6のうち筒状部材61についてはカーボン繊維によって一体的に形成することができるため、繋ぎ目がなく剛性及び密閉性の高いものとすることができるとともに、製造工程の簡易化を図ることができる。
なお、蓋部材62の一部にアンテナ装置9を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、シンチレータ211及び信号検出部151を2枚のガラス基材(第1のガラス基材214、第2のガラス基材213)で挟み込む構成としたが、シンチレータを貼付、形成する基材(放射線入射側に位置する基材、本実施形態における第1のガラス基材214)は、ガラスで形成されている場合に限定されない。例えば、可撓性を有する樹脂等によってこれを形成してもよい。
シンチレータを貼付、形成する基材を、可撓性を有する樹脂等によって形成した場合には、これをガラスによって形成した場合に比べて、シンチレータ211と信号検出部151との間の位置ずれを生じやすくなるが、この場合でも、本発明によればシンチレータ211と信号検出部151との位置ずれを検出して、これを適宜外部装置に出力するので、シンチレータ211と信号検出部151との位置関係が当初のものからずれていることをユーザが認識することができ、位置ずれの方向、ずれ量等に応じて適切にゲイン補正値を修正・更新することができる。
また、本実施形態では、シンチレータ211が、支持体221の上にシンチレータ層222を形成し、全体を封止袋223で覆った構成を例としたが、シンチレータ211の構成はここに例示したものに限定されない。例えば、封止袋223を設けない構成としてもよいし、第1のガラス基材の下側(放射線入射側とは反対側)の面に蛍光体を直接蒸着させる等の手法により第1のガラス基材の上にシンチレータ層を形成するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、第2のガラス基材213上に信号検出部151を形成する構成としたが、信号検出部151を第2のガラス基材とは別個のものとして形成し、これを第2のガラス基材の上に載置する構成としてもよい。
また、本実施形態では、端面を平滑化する平滑化処理の手法としてレーザを用いてガラス表面に傷を付ける場合を説明したが、平滑化処理の手法はここに例示したものに限定されない。例えば、超硬合金やダイヤモンド等を用いて第1のガラス基材及び第2のガラス基材を切断した後、その切断端面を研磨したり、又は切断端面をレーザにより加熱処理するといった事後的処理を行うことによって端面の平滑化を行ってもよい。
また、本実施形態ではレーザによりガラス表面に傷を付けてから切断(分断)するという2段階の作業工程を踏む場合を例として説明したが、レーザによりガラス基材の切断まで行うような構成としてもよい。
また、本実施形態では、電力供給部として、充電可能な二次電池(充電池25)を用いる場合を例として説明したが、電力供給部は二次電池に限定されない。例えば、マンガン電池、ニッケル・カドミウム電池、水銀電池、鉛電池等、電池交換が必要な一次電池を用いてもよい。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
次に、図17及び図18を参照しつつ、本発明に係るカセッテ型放射線画像撮影装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、シンチレータの構成及び位置ずれ検出手段の構成が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態において、カセッテ型放射線画像撮影装置(以下「カセッテ型検出器」と称する。)は、第1の実施形態と同様に、検出器ユニットと、この検出器ユニットを内部に収納するハウジングとを備えている。
ハウジングは、図示しないバック部材とフロント部材とから構成されており、フロント部材は、矩形状に形成された矩形状部である平面部を備えている。
検出器ユニットは、シンチレータ211と複数の光電変換部160で構成される信号検出部151等と、を備える検出パネルを備えている。
図17は、検出パネルの要部を模式的に示した断面図であり、図18は、シンチレータ層222を下側(撮影時の放射線入射側とは反対側)から見た図である。
図17及び図18に示すように、シンチレータ層222の下側(撮影時の放射線入射側とは反対側)であって、シンチレータ211の有効画像領域αの外側には、シンチレータ層222の周縁部に沿って遮蔽膜241が設けられている。遮蔽膜241は、電磁波(光)の透過を遮るものであればよく、遮蔽膜241を構成する材料は特に限定されない。
信号検出部151は、シンチレータ211から出力された電磁波(光)を電気エネルギーに変換して蓄積し、蓄積された電気エネルギーに基づく画像信号の出力を行う検出部であり、本実施形態においては、シンチレータ層222の表面に設けられた遮蔽膜241を検出して、シンチレータ211の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段として機能するものである。
その他の構成は、第1の実施形態のものと同様であるので、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本実施形態における作用について説明する。
本実施形態においては、撮影毎、又は所定の期間経過毎等に検出パネルに単位線量の放射線を照射し、これを信号検出部151で検出することにより、シンチレータ211と信号検出部151との位置関係にずれが生じているか否かを検出し、信号検出部151による検出結果は、制御部に出力される。カセッテ型検出器の記憶部には、工場出荷時等におけるシンチレータ211と信号検出部151との位置関係を示す遮蔽膜241の基準位置が記憶されており、制御部は、この基準位置と信号検出部151によって検出された検出結果とを比較することにより、シンチレータ211と信号検出部151との位置ずれ情報を取得する。
制御部は、信号検出部151による検出結果又は位置ずれ情報を、通信部を介して外部のコンピュータ等の外部装置に出力する。また、検出結果又は位置ずれ情報は、付帯情報として画像データと対応付けられ、画像記憶部に記憶される。
画像データ及びこれに付帯する検出結果又は位置ずれ情報を取得した外部装置では、検出結果又は位置ずれ情報を適宜表示部等に表示させて、ユーザに対して、ゲイン補正値の修正が必要である旨の注意を喚起する。また、検出結果又は位置ずれ情報に基づいて、必要に応じてゲイン補正値を修正・更新し、修正後のゲイン補正値を適用して当該画像データについてのゲイン補正を行う。
なお、その他の作用は、第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、信号検出部151によってシンチレータ211と信号検出部151との位置ずれを検出するので、別途センサ等を設ける必要がなく、簡易かつ低コストで、シンチレータ211と信号検出部151との位置ずれを検出することができる。
そして、検出結果は外部装置に出力されるので、シンチレータ211と信号検出部151との位置関係が当初のものからずれていることをユーザが認識することができ、位置ずれの方向、ずれ量等に応じて適切にゲイン補正値を修正・更新することができる。
このため、撮影の際にかかる荷重(患者の体重)等によりシンチレータ211と信号検出部151との位置がずれた場合でも、適正なゲイン補正を行うことができ、診断・読影等に適した高精細な画像を得ることができる。
なお、本実施形態では、シンチレータ層222のすべての辺に遮蔽膜241を設けるように構成したが、遮蔽膜241の構成は本実施形態に示した形状、配置に限定されない。遮蔽膜は、シンチレータ211の周縁部の正確な位置を把握して信号検出部との位置ずれを検出可能なものであればよく、例えば、図19に示すように、シンチレータ層222の隣り合う2辺に遮蔽膜242を設けてもよい。
また、シンチレータ層222のいずれか1辺のみに遮蔽膜を設けてもよい。この場合、例えば、シンチレータ層222の短辺方向の1辺に遮蔽膜を設けた場合には、遮蔽膜の位置を信号検出部で検出することにより主としてY方向の位置ずれを検出することできる。また、シンチレータ層222の長手方向の1辺に遮蔽膜を設けた場合には、遮蔽膜の位置を信号検出部で検出することにより主としてX方向の位置ずれを検出することできる。
また、遮蔽膜はシンチレータ層222の辺に沿って帯状に設けられていなくてもよく、シンチレータ層の有効画像領域αの外側のいずれかの位置に少なくとも1画素分以上設けられていれば足りる。
また、本実施形態では、シンチレータ層222の下側(撮影時の放射線入射側とは反対側)に遮蔽膜241を設けるように構成したが、遮蔽膜241を設ける位置はこれに限定されず、シンチレータ層222を支持する支持体221の上に設けてもよいし、シンチレータ層222等を保護する封止袋223の表面に遮蔽膜を貼付・形成してもよい。
また、本実施形態では、遮蔽膜241を設けたが、信号検出部151によってシンチレータ211の周縁部の正確な位置を把握して信号検出部151との位置ずれを検出可能なものであればよく、膜状のものに限定されない。
なお、その他、本発明が本実施形態に限られないことは、第1の実施形態と同様である。
第1の実施形態に係るカセッテ型検出器を示す斜視図である。 第1の実施形態におけるハウジングの分解斜視図である。 図1に示すカセッテ型検出器の内部構成を示す概略図である。 図3のC−C断面図である。 図3のD−D断面図である。 図3のE−E断面図である。 第1の実施形態における検出パネルを示す平面図である。 図7に示す検出パネルを矢視F方向から見た側面図である。 図7に示す検出パネルのG−G断面図である。 第1の実施形態における検出パネルの構成を模式的に示した要部断面図である。 第1の実施形態におけるマーカーの位置を模式的に示した平面図である。 図12(a)は、シンチレータ層に異物が付着している場合の光電変換部の感度を示す説明図であり、図12(b)は、図12(a)の状態からシンチレータ層がβ方向にずれた場合の光電変換部の感度を示す説明図である。 第1の実施形態に係るカセッテ型検出器の要部構成を示すブロック図である。 図1に示すカセッテ型検出器の一変形例を示す斜視図である。 図14に示すハウジングの分解斜視図である。 図1に示すカセッテ型検出器の一変形例を示す斜視図である。 第2の実施形態における検出パネルの構成を模式的に示した要部断面図である。 第2の実施形態における遮蔽膜の位置を模式的に示した平面図である。 遮蔽膜の一変形例を模式的に示した平面図である。
符号の説明
1 カセッテ型検出器(カセッテ型放射線画像撮影装置)
2 検出器ユニット
3 ハウジング
4 バック部材
5 フロント部材
8 蓋部材
9 アンテナ装置
21 検出パネル
22 電子部品
23 回路基板
24 基台
25 充電池
26 緩衝部材
27 制御部(制御手段)
41 底面部
42 側壁部
51 平面部(矩形状部)
52 曲げ立ち上がり部
151 信号検出部(検出部)
160 光電変換部
211 シンチレータ
213 第2のガラス基材
214 第1のガラス基材
217 封止部材(接着部材)
221 支持体
222 シンチレータ層
223 封止袋
231 マーカー
232 センサ部
233 センサ(位置ずれ検出手段)
D 異物
α 有効画像領域

Claims (5)

  1. 入射した放射線を別の波長の電磁波に変換するシンチレータと、
    前記シンチレータによって変換された電磁波を検出して電気信号に変換する検出部と、
    前記シンチレータと前記検出部との位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
    前記検出部による検出結果に基づく画像信号を読み取り、画像データを生成する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記位置ずれ検出手段による検出結果に基づいて、前記シンチレータと前記検出部との位置ずれに関する位置ずれ情報を取得することを特徴とするカセッテ型放射線画像撮影装置。
  2. 前記検出部が、前記位置ずれ検出手段を兼ねることを特徴とする請求項1に記載のカセッテ型放射線画像撮影装置。
  3. 前記位置ずれ検出手段は、前記シンチレータと前記検出部との少なくとも1方向における位置ずれを検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカセッテ型放射線画像撮影装置。
  4. 前記制御手段は、前記位置ずれ検出手段による検出結果又は前記位置ずれ情報を外部に出力することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカセッテ型放射線画像撮影装置。
  5. 前記制御手段は、前記位置ずれ検出手段による検出結果又は前記位置ずれ情報を前記画像データに付帯させて、外部に出力することを特徴とする請求項4に記載のカセッテ型放射線画像撮影装置。
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