JP2009156716A - 溶液測定方法および溶液測定装置 - Google Patents

溶液測定方法および溶液測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】検体である被検査溶液の流れを良好に検知でき、被検査溶液の展開量が均一な状態で精度良く被測定物質の量を算出できる溶液測定方法および溶液測定装置を提供する。
【解決手段】被検査溶液としての検体Xを試験片に添加した際に試験片の溶液貯留部としてのキャピラリ8に検体Xが一時的に溜められ、この検体Xがキャピラリ8から試験片の展開層において展開され、所定の被測定部での光学特性を測定して検体Xに含まれる被測定物質の量を算出する溶液測定方法であって、キャピラリ8の検体Xが所定量以下に減少したことに基づいて前記被測定部を測定し、この測定値に基づいて検体Xに含まれる被測定物質の量を算出する。この方法により、検体Xがキャピラリ8から展開層の被測定部側にある程度流れ出たことを検知できて、検体Xの展開量がおおよそ均一な状態で精度良く被測定物質の量を算出することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、被検査溶液としての検体が試験片に添加されて展開され、試験片の被測定部での光学特性を測定して被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出する溶液測定方法および溶液測定装置に関するものである。
血液や血漿などの検体(被検査溶液とも称す)中に含まれる被測定物質を測定する手法として、試験片に血液や血漿などの検体を添加し、この検体を試験片上で展開させ、所定箇所に固定化された被測定物質をその光学特性を利用して読み取って被測定物質の濃度(量)を測定する溶液測定装置は既に知られている。
この溶液測定装置を説明するに際し、まず、溶液測定装置で使用する試験片について、図14に示す試験片の分解斜視図、および図15に示す試験片の組み立て斜視図を用いて説明する。図14に示すように、試験片10は、試験片10のベースとなるPETシート1に、検体を展開させる展開層としての多孔質基材2と、検体を一時的に貯留するための空間(溶液貯留部)を形成する空間形成部6とを貼り合わせて構成している。ここで、多孔質基材2上には、検体中の被測定物質に対して特異的に結合する標識物質を塗布している標識部3と、被測定物質と特異的に結合する抗体を固定化した被測定部としての固定化部4とが設けられ、また、展開中の検体の乾燥を防止するPETフィルム5が貼り付けられている。
図15に示すように、多孔質基材2は強度補強のためにPETシート1に貼り付けられており、さらに多孔質基材2のPETフィルム5またはPETシート1に空間形成部6が貼り付けられている。空間形成部6はPETシートなどの透過性の高い材料で構成されているとともに断面形状凹型とされて、点着した検体を一時的に貯留する溶液貯留部としてのキャピラリ8を形成しており、一部に空気孔7が形成されている。検体をキャピラリ8に点着(添加)すると、空気孔7の淵まで検体が満たされる。検体中の被測定物質は標識部3で標識され、検体と共に多孔質基材2の内部を毛細管現象によって展開する。固定化部4に到達すると被測定物質は固定化され、残りの検体は更に下流に展開する。固定化部4に被測定物質と共に固定化されている標識物質は、吸光または発光特性を有する物質で構成されており、固定化部4の光学特性を測定して、その光学特性を、検量線を用いて濃度に換算することで、被測定物質の濃度(量)が求められる仕組みになっている。
次に、図16を用いて、従来の溶液測定装置について説明する。溶液測定装置109は大別して、光学部と、走査部とで構成されている。走査部は、試験片10をセットするアタッチメント110と、アタッチメント110をセットするステージ112と、アタッチメント110の挿入を検知する検出スイッチ115と、ステージ112を走査する送りねじ114と、送りねじ114を回転させるモータ113とで構成している。光学部は、レーザダイオード116と、集光レンズ117と、開口部118と、ビームスプリッタ119と、フロントモニタ120と、シリンドリカルレンズ121と、信号モニタ122とで構成されている。レーザダイオード116から出射した光は、集光レンズ117によって集光され、開口部118によって所定の径のビームに成形される。成形されたビームはビームスプリッタ119によって分割され、一方のビームはそのままシリンドリカルレンズ121に侵入して楕円形状に成形された後に試験片10に照射される。もう一方のビームは、フォトダイオードなどの受光素子で構成するフロントモニタ120に入射し、フロントモニタ120は光の強さに応じた電流を出力する。このフロントモニタ120の出力電流は、レーザダイオード116の光量調整用として使用する。出力電流は、I−V変換器131で電圧に変換した後に誤差AMP132に入力される。誤差AMP132にはレーザダイオード116の調整値として出力指令値133が入力されており、その出力指令値133とフロントモニタ120の出力との差を増幅して、電流制御値としている。電流制御器137では誤差AMP132からの出力に応じた電流をレーザダイオード116に流すことで、光出力を一定に保っている。なお、図16において、130はモータ113を制御するモータ制御器、122は試験片10からの反射光を検出する信号モニタ、138は信号モニタ122からの電流を電圧値に変換するI−V変換器である。
この種の溶液測定装置が特許文献1等に開示されており、この溶液測定装置の動作について説明する。アタッチメント110に試験片10をセットした状態で、試験片10に検体を点着する。点着後、直ちにアタッチメント110をステージ112にセットすると、検出スイッチ115にてアタッチメント110の挿入が検知され、検出信号がモータ制御器130に入力される。モータ制御器130は検出信号を受け取ると、モータ113に駆動信号を送って送りネジ114を回転させてステージ112を走査させる。ステージ112の送り量は予め定められており、レーザダイオード116の出射光が試験片10の任意の位置に照射される位置までステージ112が走査される。ステージ112の移動が完了すると、レーザダイオード116を駆動させて試験片10に照射し、その反射光を信号モニタ122で受光する。図17はそのときの信号モニタ122の出力を時系列的に見たグラフである。図17に示すように、試験片10において、レーザ照射位置に検体が未到着の時は試験片10の反射光がそのまま信号モニタ出力となるが、検体が到着すると検体の吸光によって信号モニタ122の出力が低下する。そして、このようにモニタ出力信号の低下を検知して検体がレーザ照射位置まで到達したことを検知している。なお、この溶液測定装置では、多孔質基材2の端まで、レーザダイオード116を照射させるようになっている。
そして、前記箇所まで検体が到達したことを検知した後、所定時間待機させて検体を十分に展開させた後に被測定部の測定動作を開始させている。モータ制御器130にてモータ113を駆動してレーザダイオード116の出射光を試験片10上でスキャンさせ、フロントモニタ120の出力をLOG変換器134でLOG変換を行った値と、信号モニタ122の出力をLOG変換器135でLOG変換した値とを、演算器136で演算することで試験片10の吸光度信号を得る。試験片10のスキャンが終了すると、ステージ112をアタッチメント110が取り出せる位置まで移動させて測定動作は終了する。
この場合に、点着した検体の量の不足、または検体が試験片10で目詰まりするような流れ異常が発生した場合は、多孔質基材2の端まで検体が流れないので、レーザダイオード116の照射位置まで検体が到達しない。その場合には、所定時間の経過を待って検体の流れ異常として判断し、使用者に異常状態を通知して測定動作を強制終了するようになっている。
特開2003−4743公報
しかしながら従来の溶液測定装置の構成では、試験片10に検体を点着した後から、試験片10を溶液測定装置にセットするまでの時間があいた場合は、既に検体が、レーザ照射位置を過ぎて流れ出てしまっており、検体の流れを検知できないという欠点があった。
さらに検体は粘度が一定ではないため、検体の粘度に対応して、レーザ照射位置で検体を検知してから任意の時間経過の間に検体の粘度によって流れる量も異なってしまう。すなわち、粘度が低い検体の場合には、検体が速く展開される一方、粘度が高い検体の場合には、展開速度が遅い性質を有する。これらの要因で試験片10の固定化部4を流れる検体量が異なり、これにより、溶液の展開部分先頭の位置に基づいて測定開始した場合に、測定結果に差が生じて測定精度が低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、検体である被検査溶液の流れを良好に検知できて、被検査溶液の展開量が均一な状態で精度良く被測定物質の量を算出することができる溶液測定方法および溶液測定装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の溶液測定方法は、被検査溶液を試験片に添加した際に試験片の溶液貯留部に被検査溶液が一時的に溜められ、この被検査溶液が前記溶液貯留部から試験片の展開層において展開され、試験片の展開層における所定の被測定部での光学特性を測定して被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出する溶液測定方法であって、添加貯留部の被検査溶液が所定量以下に減少したことに基づいて前記被測定部を測定し、この測定値に基づいて被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出することを特徴とする。
この方法により、被検査溶液が添加貯留部から展開層の被測定部側にある程度流れ出たことを検知できて、被検査溶液の展開量がおおよそ均一な状態で精度良く被測定物質の量を算出することができる。
また、本発明の溶液測定方法は、試験片に被検査溶液を添加してから添加貯留部の被検査溶液が所定量以下に減少するまでの流れ時間を測定し、添加貯留部の被検査溶液が所定量以下に減少した後、前記流れ時間に対応する時間だけ待機し、この待機後の前記被測定部の測定値に基づいて被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出することを特徴とする。
また、本発明の溶液測定方法は、被検査溶液を試験片に添加した際に試験片の溶液貯留部に被検査溶液が一時的に溜められ、この被検査溶液が前記溶液貯留部から試験片の展開層において展開され、試験片の展開層における所定の被測定部での光学特性を測定して被検査溶液に含まれる分析対象成分を分析する溶液測定方法であって、所定の装着場所に装着された試験片に被検査溶液が添加された際、または被検査溶液が添加された試験片が所定の装着場所に装着された際に、試験片の添加貯留部に貯留した被検査溶液の初期貯留量を測定し、被検査溶液の添加後も添加貯留部の貯留量を測定し、前記初期貯留量からの添加貯留部における被検査溶液の減少量が所定値に達したことに基づいて前記被測定部の光学特性を測定し、この測定値に基づいて被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出することを特徴とする。
この方法により、被検査溶液が添加貯留部から展開層の被測定部側に所定量だけ流れ出たことを検知できて、被検査溶液の展開量が均一な状態で精度良く被測定物質の量を算出することができる。
また、本発明の溶液測定方法は、試験片に被検査溶液を添加してからの添加貯留部の被検査溶液の減少量が所定値に達するまでの流れ時間を測定し、添加貯留部における被検査溶液の減少量が所定値に達した後、前記流れ時間に対応する時間だけ待機し、この待機後の前記被測定部の測定値に基づいて被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出することを特徴とする。
また、本発明の溶液測定方法は、所定の装着場所に装着された試験片に被検査溶液が添加された際、または被検査溶液が添加された試験片が所定の装着場所に装着された際に、試験片の添加貯留部に貯留した被検査溶液の初期貯留量を測定し、被検査溶液の初期貯留量が予め設定した初期貯留設定よりも少ない場合に、測定終了動作および警告動作の少なくとも一方を行うことを特徴とする。
これにより、溶液分析装置に装着された試験片に被検査溶液が添加された際、または被検査溶液が添加された試験片が溶液分析装置に装着された際の初期貯留量が少ない、異常状態のままで測定が行われて、被測定物質の量を誤って測定することを防止することができる。
また、本発明の溶液測定方法は、試験片がクロマトグラフィー用であることを特徴とする。
また、本発明の溶液測定装置は、被検査溶液を試験片に添加した際に試験片の溶液貯留部に被検査溶液が一時的に溜められ、この被検査溶液が前記溶液貯留部から試験片の展開層において展開され、試験片の展開層における所定の被測定部での光学特性を測定して被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出する溶液測定装置であって、試験片の被測定部および溶液貯留部を撮像する撮像手段と、撮像情報に基づいて、溶液貯留部の被検査溶液の量を検出する溶液量検出手段と、添加貯留部の被検査溶液が所定量以下に減少したこと、または、添加貯留部の被検査溶液が所定量以上減少したことに基づいて前記被測定部を測定し、この測定値に基づいて被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出する制御手段とを備えたことを特徴とする。
この構成により、被検査溶液が添加貯留部から展開層の被測定部側にある程度、または所定量流れ出たことを検知できて、被検査溶液の展開量がおおよそ均一な状態で精度良く被測定物質の量を算出することができる。
また、本発明の溶液測定装置は、試験片に測定光を照射する照明手段と、前記試験片に照射した測定光の反射光を受光する受光手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の溶液測定装置は、照明手段はLED、LD、ランプの何れかであることを特徴とする。
また、本発明の溶液測定装置は、受光手段はイメージセンサであることを特徴とする。
また、本発明の溶液測定装置は、試験片がクロマトグラフィー用であることを特徴とする。
本発明の溶液測定方法および溶液測定装置によれば、被検査溶液が溶液貯留部から流れ出た量が、均一、または均一に近い状態で、被測定部の被測定物質の測定が行えるので、溶液測定の測定精度を向上することができる。
以下に、本発明の実施の形態に係る溶液測定装置および溶液測定方法を図面とともに詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態に係る溶液測定装置および溶液測定方法に用いる試験片は、従来の溶液測定装置に用いるものと同様な構成のものであり、同様な機能の構成要素には同符号を付す。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態に係る溶液測定装置を概略的に示す。まず、溶液測定装置の構成を説明する。溶液測定装置は、被検査溶液としての検体が添加(点着)される試験片10を位置決めしてセットする試験片保持手段としてのステージ12と、ステージ12への試験片10の挿入を検知する試験片装着状態検出手段としての検出スイッチ15と、LED(発光ダイオード)、LD(レーザダイオード)またはランプ(フィラメント等の電線に通電するもの)を用いて構成されて試験片10を照明する照明手段としての光源21と、光源21の出力光をモニタするフロントモニタ20と、CCDまたはC−MOSなどの撮像素子などから構成され、試験片10の画像を撮像する撮像手段としてのイメージセンサ22と、試験片10からの反射光を調整する絞り23と、イメージセンサ22に試験片10の像を結像する集光レンズ24、イメージセンサ制御器26、画像処理装置30、図外の制御手段などを備えている。
次に光源21とイメージセンサ22との動作を説明する。フロントモニタ20の出力と出力指令値33との誤差を誤差AMP32で増幅して電流制御器37に入力し、光源21の駆動電流を制御して試験片10に照射する光量を調整する仕組みになっている。誤差AMP32には、更に試験片10のステージ12への挿入を検知する検出スイッチ15と連動した測定開始信号34が入力され、光源21は、試験片10がステージ12にセットされない限り点灯しない構成になっている。イメージセンサ22はイメージセンサ制御器26によって駆動されてデータの取得、転送などが行われ、画像データとして画像処理装置30へ出力している。イメージセンサ制御器26もまた、測定開始信号34が入力されない限り動作しない構成となっている。
次に溶液測定装置の測定動作(溶液測定方法)の各工程を図2に示すフローチャートを用いて説明する。測定時の工程は大きく3つの工程である点着(溶液添加)検知工程と、検体量(溶液量)検知工程と、光学特性測定工程とに別れている。点着検知工程では、試験片10に被検査溶液としての検体が点着(添加)されたことを検知して測定動作を開始し、検体量検知工程では、溶液貯留部としてのキャピラリ8内の検体量を測定して測定開始タイミングの判断を行い、光学特性測定工程では、所定の量の検体が流れた試験片10の画像を撮像し、被測定部としての固定化部4の光学特性を測定して検体に含まれる被測定物質の濃度(量)に換算する。
順に説明すると、まず検体を点着する前に試験片10をステージ12にセットする。検出スイッチ15で試験片10のセットが検知されると、測定開始信号が誤差AMP32から出力されて光源21が点灯されると共に、イメージセンサ制御器26が駆動されて試験片10の画像が撮像される。この撮像動作によって、図3に示すような画像が得られ、この画像を用いて検体が試験片10に点着されたことを検知する。検体の点着を検知するには、図3に示す画像のうち、キャピラリ8の箇所を画像認識して行う。キャピラリ8の空間を形成する空間形成部6はPETシートなどの透過性の高い材料で構成されているので、空間形成部6を透過してキャピラリ8の画像が撮像できる。
ここで、キャピラリ8の画像の切り出し方法について説明する。画像の切り出しは検体の点着前に予め行う。
キャピラリ8の画像を切り出す第一の方法としては、キャピラリ8の領域をイメージセンサ画像の座標として予め指定する方法がある。試験片10はステージ12によって位置決めされて取り付けられているので、キャピラリ8のイメージセンサ画像上の座標をステージ12と常に等しくなるように設定できる。したがって、予めキャピラリ8の領域の画像をイメージセンサ画像上の座標で指定して切り出す。
第二の方法として、イメージセンサ出力を記憶し、その出力イメージのパターンからキャピラリ8の画像を求める方法がある。イメージセンサ出力を記憶する領域は予めイメージセンサ画像上の座標として指定する。このときに指定する領域は、第一の方法よりも広く、キャピラリ8が十分に収まる領域とする。図4は、第二の方法で切り出した画像を示す。ここでは、空間形成部6の領域を画像として切り出している。まず、試験片10の幅方向(短尺方向とも称す)の略中心で、試験片10の長手方向(長尺方向とも称す)に、撮像抽出ラインB−B’を設定し、撮像抽出ラインB−B’上のイメージセンサ出力を抽出する。ここで、標識部3は標識物質が塗布されているので、光を吸収し、イメージセンサ出力は低くなる。多孔質基材2は、白色の素材または光を吸収しない素材で構成されており、光を反射するためにイメージセンサ出力は高くなる。空間形成部6は透明な樹脂で構成されているため、イメージセンサ出力への影響は殆ど無い。空気孔7は空間形成部6に貫通孔を空けて作成されているため、空気孔7のエッジの部分は一部の光が反射する。したがって、撮像抽出ラインB−B’ラインのイメージセンサ出力は、図4の下部領域に示すような特性が得られる。図4において、空気孔7が設けられている領域(1)と、試験片10の端部(図4における左側(点着側)端部)に現れる山の領域(2)とのイメージセンサ出力の変化を読み取ることで、試験片10におけるキャピラリ8の長尺方向の位置を特定する。次に、試験片10の短尺方向について、少なくともキャピラリ8が設けられている領域を含むよう撮像抽出ラインC−C’を設定する。撮像抽出ラインC−C’のイメージセンサ出力を図4における右側領域に示している。この撮像抽出ラインC−C’でのイメージセンサ出力はキャピラリ8とPETシート1との境界部(3)、(4)で変化している。試験片10におけるキャピラリ8の短尺方向の位置は、この境界部(3)、(4)でのイメージセンサ出力の変化を読み取ることで特定する。以上のようにして、試験片10におけるキャピラリ8の長尺方向および短尺方向の位置を特定する。このキャピラリ8の位置を特定する際に、図4に示す各領域(1)〜(4)の箇所が判定し難い場合には、予めイメージセンサ出力画像の明るさ、コントラストを調整しておくことでキャピラリ8の領域の特定が容易になる。
キャピラリ8の画像の切り出しが完了すると、以下に述べる、画像における特定の点(場所)のイメージセンサ出力を抽出する。この、キャピラリ8の画像切り出し動作から特定の点のイメージセンサ出力の抽出動作までを、イメージセンサ出力が変化するまで繰り返す。検体は光を吸収する性質を有するので、キャピラリ8に検体が点着されるとイメージセンサ出力が減少する。この変化が現れたときを検体が点着された時間とみなす。図5(a)は点着直後のキャピラリ8の状態を示す画像であり、この時点ではキャピラリ8は検体Xで満たされている。図5(b)は、検体Xを点着してから所定時間経過した後のキャピラリ8の状態を示している。点着した検体Xは多孔質基材2において展開するため、キャピラリ8における検体Xの量は減少する。このときに、空気孔7側で検体Xが減少して多孔質基材2が露出している箇所を空気孔側検体減少領域Yとし、点着側の検体Xが減少している領域を点着側検体減少領域Zとする。図6は点着後の経過時間に対するキャピラリ8内の検体量の実験測定値を示している。この実験では検体はヘマトクリット値(Hctと称す)が20%(○印で示す)、40%(◇印で示す)である血液検体を使用し、キャピラリ8内の検体量は画像で認識して面積で示している。実験では多孔質基材2にニトロセルロースを使用し、キャピラリ8の大きさは、図5(a)に示すように、長尺方向および短尺方向の寸法が6.5mm、×1.7mm(面積は11.1mm)、容量は5μl(マイクロリットル)であった。図6に示すようにキャピラリ8内の検体量は、多孔質基材2を展開するので経過時間と共に減少量が少なくなる傾向を示している。この実験では、Hct20%、40%共に点着後の経過時間160〜220秒の間で多孔質基材2の端部まで検体が流れた。したがって、例えば、キャピラリ8内の検体量が4mm以下、またはキャピラリの面積11.1mmに対して、0.36倍の比率の検体量以下となった場合を流れ終わりの判断基準にする。
検体量の求め方を、図7を用いて説明する。ここで、図7は、検体点着時のキャピラリ8およびその近傍箇所のイメージ、およびイメージセンサ出力を示す。試験片10においてキャピラリ8を長尺方向に横断する撮像抽出ラインD−D’のイメージセンサ出力を図7の下部領域に示している。空気孔側検体減少領域Y、検体X、点着側検体減少領域Zの箇所のイメージセンサ出力値を比較すると、(検体Xの箇所の出力値)<(空気孔側検体減少領域Yの出力値)<(点着側検体減少領域Z出力値)の順番になるので、検体Xの箇所の出力値と空気孔側検体減少領域Yの出力値とのエッジ部分を閾値とした2値化閾値Sで2値化処理を行うことで、検体Xは黒に、空気孔側検体減少領域Yと点着側検体減少領域Zは白にできる。この2値化画像を用いてヒストグラム処理を行うと、検体X(Low)に相当する分布がイメージセンサ出力の最小値付近に現れる。一方、空気孔側検体減少領域Y(High)および点着側検体減少領域Z(High)に相当する分布は、イメージセンサ出力の最大値に現れる。これらの度数をそれぞれカウントし、検体量は、Lowのカウント数/(High+Lowのカウント数)×キャピラリ8の設計上の面積、を計算することで求めることができる。なお、上記したように、図7に示す状態においても空気孔7の領域(1)、試験片10端部領域(2)に現れるイメージセンサ出力の変化を読み取ることでキャピラリ8の位置を特定できる。
このようにして検体量を求めた後に、図2に示すように、検体量の判断を行う。検体量が4mm以下の場合には、光学特性測定工程に移行し、試験片10の画像を撮像し、画像処理装置30を用いて固定化部4の光学特性を測定し、この光学特性情報を被測定物質の濃度に換算して測定動作は終了する。このとき、光源21は試験片10の画像を撮像した時点で消灯する。
なお、キャピラリ8の検体量が4mm以下にならない場合は、点着後からの経過時間を確認して300秒以上経過している場合には、検体が異常であると判断して測定動作を終了する。300秒以内である場合には、数秒程度経過した後に再度試験片10の撮像を行って検体量の測定を行う。この動作を検体量が所定の判断基準量に達するまで、または、点着後300秒経過まで繰り返し行う。
以上のように本実施の形態1では、試験片10に検体を点着した後のキャピラリ8内の検体量を求めた。この求めた検体量を元に多孔質基材2上の検体の展開量を判別することで、検体の粘度等に影響されること無く、試験片10に点着した検体が多孔質基材2にほぼ同じ量流れた時点で、固定化部4に固定化されている被測定物質の測定を行うことができる。したがって、検体の流れる量のばらつきによって発生する測定精度のばらつきを改善できるので、溶液測定装置の測定精度を向上することができる。
本実施の形態において、測定を開始する検体量の判断基準量を4mm以下、またはキャピラリ面積に対して比率0.36以下としたが、試験片10またはキャピラリ8の大きさ、種類によって、その大きさ、種類に対応した、異なる判断基準に設定可能である。また、測定を開始する検体量の判断基準量としては、例えば、試験片10上の検体Xの流れ状態を示す図8において、固定化部4よりも展開方向下流の所定の位置、例えば、多孔質基材2の端部Eまで標準的な検体Xが流れた場合の減少量を光学特性測定開始の判断基準とすればよいが、これに限るものではない。
なお、本実施の形態においては、キャピラリ8の検体量を2値化、ヒストグラム処理を用いて求めているが、画像処理を用いて面積を求める方法であればどのような方法も使用可能である。
また、本実施の形態では、検体のヘマトクリット値が20%、40%のときを示しているが、任意のヘマトクリット値を有する検体に対しても同様の検体量の判断基準を使用できる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2について説明する。なお、本実施の形態2では、実施の形態1と異なる点のみを説明する。
実施の形態1では、キャピラリ8内の検体量が所定の判断基準値以下になれば、即時に光学特性測定工程に移行して試験片10の画像を撮像し、被測定部としての固定化部4の光学特性を測定している。これに対して、実施の形態2では、キャピラリ8内の検体量が所定の判断基準値以下になり、かつ、固定化部4よりも展開方向下流の所定の位置、例えば、多孔質基材2の端部Eまで検体Xが流れたとみなすことができる状態を光学特性測定開始の判断基準としている。図8に示す状態において、固定化部4を通過している検体の量は、検体Xの先端部分と固定化部4との間の領域に相当する量であり、固定化部4とキャピラリ8の間の検体は、固定化部4を未通過の状態にある。図9は本実施の形態における光学特性測定工程を示すフローチャートであり、キャピラリ8の検体量が判断基準量となった後にさらに所定時間待機することで、固定化部4を通過する検体量を実施の形態1よりも増加させて、その後に固定化部4の光学特性の測定を行っている。
待機時間は、キャピラリ8の検体量が判断基準量となった時点で、キャピラリ8に残っている検体が図8において、固定化部検体流れFに示す固定化部4まで到達すると推定される時間(流れ時間)とする。これにより、検体Xの先端が多孔質基材2の端部Eに到達した時には未通過であった、固定化部4とキャピラリ8との間の検体が、固定化部4を通過した後に光学特性の測定が可能である。図6に示した実験では、固定化部4に検体が到達するまでの時間は40秒であった。したがって、本実施の形態2では、検体量が判断基準以下となったときに、更に40秒待機した後に光学特性の測定を開始する。
なお、待機時間(流れ時間)の別の設定方法を、図10を用いて説明する。図10は、固定化部4上のモニタポイントPのイメージセンサ出力値を時系列的にプロットした図である。試験片10に検体が点着された検体点着時間T0のモニタポイント出力は、検体が到着していないので多孔質基材2の反射特性に依存した高い出力が得られる。検体点着後の時間をカウントし、モニタポイントPに検体が到着すると、検体の吸光によってイメージセンサ出力が低下する。この出力の変化を検知して、モニタポイント到達時間T1とする。このように、待機時間を検体点着時間T0から固定化部4に到達するまでにかかった時間T1として設定し、キャピラリ8の検体量が判断基準量となった時からこの待機時間T1だけ待機させることで、固定化部4を通過する検体量を増加できる。
以上のように本実施の形態2では、検体量が判断基準以下となったあとに、所定時間待機させる。これにより、固定化部4を通過する検体量を同じ量だけ増加できるので、実施の形態1の精度はそのままに、測定感度が向上する効果を更に有する。
本実施の形態2では、モニタポイントPを固定化部4上に設定しているが、試験片10上での検体の通過によってイメージセンサの出力変化が検知可能な場所であれば、どのようなポイントにも設定可能である。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、実施の形態1、2と異なる点のみを説明する。実施の形態1、2では、試験片10をセットした後に検体を点着していたが、本実施の形態では検体を点着した試験片10を溶液測定装置にセットする場合の測定方法について説明する。図11に実施の形態3における点着(溶液添加)検知工程を示す。なお、検体量検知工程および光学特性測定工程は、図2に示す実施の形態1と同じであり、点着(溶液添加)検知工程だけが、他の実施の形態と異なる。
図1、図11を参照しながら、本実施の形態に係る溶液測定方法の点着(溶液添加)検知工程(すなわち、溶液測定装置の制御手段による制御動作)について説明する。検体を点着した試験片10がステージ12にセットされると、検出スイッチ15で試験片10のセットが検知される。これに伴い、測定開始信号34が誤差AMP32に出力されて光源21が点灯されると共に、イメージセンサ制御器26が駆動されて試験片10の画像が撮像される。この試験片10の画像を用いて、先の実施の形態と同様の手法でキャピラリ画像の切り出しを行い、キャピラリ8内の検体量の計算を行う。すなわち、試験片10がステージ12にセットされた時点で、測定が可能であるかどうかの測定可能判断が行われ、この測定可能判断では、試験片10に点着した検体が先の実施の形態で定めている基準値を超えて流れていないか判断を行う。すなわち、寸法が6.5mm、×1.7mm(面積は11.1mm)、容量は5μlのキャピラリ8において、検体量が4mm以下またはキャピラリの面積11.1mmに対して、0.36の比率の検体量以下である場合には、試験片10がステージ12にセットされた時点で、既に検体が流れすぎていると判断して、測定を終了する。この値以上の場合には、検体量が正常として検体量検知工程に移行し、後の処理を行う。後の処理については先の実施の形態と同様である。
以上のように本実施の形態3では、検体が既に点着された試験片10をステージ12にセットした場合でも、キャピラリ8内の検体量を求め、検体量が所定の量以下である場合については、異常状態と判断して測定動作を終了する。これによって、検体量が少ない異常状態のままで測定が行われて、被測定物質の量を誤って測定する(被測定物質の量を少なめに測定する)ことを防止することができ、信頼性が向上する。
なお、上記の実施の形態では、検体量が少ない場合に測定を終了する場合を述べたが、これに代えて、またはこれと並行して、警告動作を行わせてもよい。また、上記の実施の形態では、検体を点着した試験片10をステージ12にセットされた時点で、キャピラリ8内の検体量を求めたが、これに限るものではなく、検体をまだ点着していない状態で試験片10がステージ12にセットされ、この後、点着された際のキャピラリ8内の検体量変化を検知して、この際の検体量が少ない場合に同様の制御動作を行わせるようにしてもよい。
なお、本実施の形態において、測定が可能である判断基準を検体量の4mm以上、またはキャピラリ面積に対して比率0.36以上としたが、多孔質基材2の端部まで検体が到着できる検体の量であればよく、これ以外の値も使用可能である。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1〜3とは異なる点のみを説明する。先の実施の形態では、撮像した試験片10の画像毎に求めた検体量のみを使用して検体量の判断を行っている。本実施の形態では、キャピラリ8に検体が十分に充填されない場合を考慮して、点着直後の初期の検体量と時間経過毎に測定する検体量との差を求めて、その値を用いて光学特性測定開始の判断を行う。
図12を参照しながら、本実施の形態4に係る溶液測定方法の検体量検知工程(すなわち、溶液測定装置の制御手段による制御動作)について説明する。なお、点着(溶液添加)検知工程および光学特性測定工程は、図2に示す実施の形態1と同じである。
本実施の形態4に係る溶液測定方法の検体量検知工程では、点着検知工程にて試験片10の検体点着を検知すると、初期画像として試験片10の画像を撮像し、先の実施の形態と同様にしてキャピラリ8内の検体量を求める。この検体量を初期値(検体量A)とする。さらに、所定の時間経過毎に試験片10を撮像してキャピラリ8内の検体量(検体量B)を求める。この両者の差、(検体量A−検体量B)をキャピラリ8からの検体の流れ出し量とする。図13は、ヘマトクリット値(Hct)20%、40%の血液検体を試験片10に十分に点着し、流れ出し量を経過時間毎にプロットした図である。使用したキャピラリ8は、先の実施の形態と同様に、寸法が6.5mm、×1.7mm(面積は11.1mm)、容量は5μlであった。この実験では、点着後160〜220秒の間で多孔質基材2の端部まで検体が流れた。したがって、キャピラリ8からの検体の流れ出し量が7mm以上を流れ終わりの判断基準にする。流れ出し量がこの判断基準になるまで、所定時間毎に検体量の計算および流れ出し量の計算を行う。流れ出し量が制限時間300秒以内に判断基準を超えた場合には、光学特性測定工程に移行し、超えなかった場合には流れ異常として測定動作を終了する。
以上のように本実施の形態4では、検体を点着した直後の試験片10の画像を撮像してキャピラリ8内の検体量を計算し、所定時間経過後の検体量との差を検体の流れ出し量として求めた。検体が多孔質基材2の端部に到達するときの流れ出し量を判断基準として固定化部4の光学特性の測定を行うようにしたことで、試験片10に検体を点着したときにキャピラリ8が十分には満たされていない場合(なお、所定の最低検体量以上である場合)でも、キャピラリ8が検体で満たされた場合と同じ流れ出し量で測定動作が行えるので、多孔質基材2を流れる検体量を常に同じにできて、測定精度が向上できる。
本実施の形態において、測定を開始する流れ出し量の判断基準を7mm以上としたが、多孔質基材2の端部に検体が到着するときの流れ出し量であれば、これ以外の値も使用可能である。
本実施の形態では、検体のヘマトクリット値が20%、40%のときを示しているが、任意のヘマトクリット値を有する検体に対しても同様の検体量の判断基準を使用できる。
以上のように、本発明にかかる溶液測定方法および溶液測定装置によれば、展開層としての多孔質基材2に展開する検体の量を、試験片10におけるキャピラリ8の部分の検体量の測定によって求め、キャピラリ8から流れ出た検体量が所定の基準に到達したところで試験片の光学特性の測定を開始するようにしたことで、展開層を展開する検体の量を一定にでき、溶液測定方法および溶液測定装置の測定精度が向上する効果を有する。
本発明に係る溶液測定方法および溶液測定装置は、展開層上に設ける被測定物質の固定化部などの被測定部と液体を点着するキャピラリなどの溶液貯留部とを有する試験片の光学特性を測定する各種分野等に有用である。
本発明の実施の形態に係る溶液測定装置を概略的に示す図 本発明の実施の形態1に係る溶液測定方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態1に係る点着前のイメージセンサ取得画像を示す図 本発明の実施の形態1に係る未点着状態のキャピラリのイメージセンサ取得画像およびイメージセンサ出力を示す図 (a)は本発明の実施の形態1に係る点着直後のキャピラリ画像を示す図、(b)は、同実施の形態1における点着から所定時間後のキャピラリ画像を示す図 本発明の実施の形態1に係る点着後経過時間に対するキャピラリ内の検体量を示す図 本発明の実施の形態1に係る検体点着時のキャピラリのイメージセンサ取得画像およびイメージセンサ出力を示す図 本発明の実施の形態2に係る試験片上の検体流れ状態を示す図 本発明の実施の形態2に係る光学特性測定工程を示す図 本発明の実施の形態2に係るモニタポイントのイメージセンサ出力を示す図 本発明の実施の形態3に係る点着検知工程を示す図 本発明の実施の形態4に係る検体量検知工程を示す図 本発明の実施の形態4に係る点着後経過時間に対する検体の流れ出し量を示す図 従来の溶液測定装置の試験片の分解斜視図 従来の溶液測定装置の試験片の組み立て斜視図 従来の溶液測定装置を概略的に示す図 従来の溶液測定装置の信号モニタ出力を示す図
符号の説明
1 PETシート
2 多孔質基材(展開層)
3 標識部
4 固定化部(被測定部)
5 PETフィルム
6 空間形成部
7 空気孔
8 キャピラリ(溶液貯留部)
10 試験片
12 ステージ(試験片保持手段)
15 検出スイッチ(試験片装着状態検出手段)
21 光源(照明手段)
22 イメージセンサ(撮像手段)
23 絞り
24 集光レンズ
30 画像処理装置

Claims (11)

  1. 被検査溶液を試験片に添加した際に試験片の溶液貯留部に被検査溶液が一時的に溜められ、この被検査溶液が前記溶液貯留部から試験片の展開層において展開され、試験片の展開層における所定の被測定部での光学特性を測定して被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出する溶液測定方法であって、
    添加貯留部の被検査溶液が所定量以下に減少したことに基づいて前記被測定部を測定し、この測定値に基づいて被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出することを特徴とする溶液測定方法。
  2. 試験片に被検査溶液を添加してから添加貯留部の被検査溶液が所定量以下に減少するまでの流れ時間を測定し、添加貯留部の被検査溶液が所定量以下に減少した後、前記流れ時間に対応する時間だけ待機し、この待機後の前記被測定部の測定値に基づいて被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出することを特徴とする請求項1記載の溶液測定方法。
  3. 被検査溶液を試験片に添加した際に試験片の溶液貯留部に被検査溶液が一時的に溜められ、この被検査溶液が前記溶液貯留部から試験片の展開層において展開され、試験片の展開層における所定の被測定部での光学特性を測定して被検査溶液に含まれる分析対象成分を分析する溶液測定方法であって、
    所定の装着場所に装着された試験片に被検査溶液が添加された際、または被検査溶液が添加された試験片が所定の装着場所に装着された際に、試験片の添加貯留部に貯留した被検査溶液の初期貯留量を測定し、被検査溶液の添加後も添加貯留部の貯留量を測定し、前記初期貯留量からの添加貯留部における被検査溶液の減少量が所定値に達したことに基づいて前記被測定部の光学特性を測定し、この測定値に基づいて被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出することを特徴とする溶液測定方法。
  4. 試験片に被検査溶液を添加してからの添加貯留部の被検査溶液の減少量が所定値に達するまでの流れ時間を測定し、添加貯留部における被検査溶液の減少量が所定値に達した後、前記流れ時間に対応する時間だけ待機し、この待機後の前記被測定部の測定値に基づいて被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出することを特徴とする請求項3記載の溶液測定方法。
  5. 所定の装着場所に装着された試験片に被検査溶液が添加された際、または被検査溶液が添加された試験片が所定の装着場所に装着された際に、試験片の添加貯留部に貯留した被検査溶液の初期貯留量を測定し、被検査溶液の初期貯留量が予め設定した初期貯留設定よりも少ない場合に、測定終了動作および警告動作の少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の溶液測定方法。
  6. 試験片がクロマトグラフィー用であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の溶液測定方法。
  7. 被検査溶液を試験片に添加した際に試験片の溶液貯留部に被検査溶液が一時的に溜められ、この被検査溶液が前記溶液貯留部から試験片の展開層において展開され、試験片の展開層における所定の被測定部での光学特性を測定して被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出する溶液測定装置であって、
    試験片の被測定部および溶液貯留部を撮像する撮像手段と、
    撮像情報に基づいて、溶液貯留部の被検査溶液の量を検出する溶液量検出手段と、
    添加貯留部の被検査溶液が所定量以下に減少したこと、または、添加貯留部の被検査溶液が所定量以上減少したことに基づいて前記被測定部を測定し、この測定値に基づいて被検査溶液に含まれる被測定物質の量を算出する制御手段と
    を備えたことを特徴とする溶液測定装置。
  8. 試験片に測定光を照射する照明手段と、前記試験片に照射した測定光の反射光を受光する受光手段とを備えたことを特徴とする請求項7に記載の溶液測定装置。
  9. 照明手段はLED、LD、ランプの何れかであることを特徴とする請求項8に記載の溶液測定装置。
  10. 受光手段はイメージセンサであることを特徴とする請求項8または9に記載の溶液測定装置。
  11. 試験片がクロマトグラフィー用であることを特徴とする請求項7〜10の何れか1項に記載の溶液測定装置。
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