JP2009155497A - サッシ用洗浄組成物およびサッシ用クリーナー - Google Patents
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Abstract
【課題】特にサッシの溝やレールの部分の汚れを従来に比して効果的に除去することができるサッシ用洗浄組成物、サッシ用クリーナーおよびサッシ用クリーナーセットを提供する。
【解決手段】非イオン界面活性剤、クエン酸ナトリウムおよびシリコーンオイルを含むことを特徴とするサッシ用洗浄組成物を用い、エアゾール容器と、前記エアゾール容器内に充填されている噴射剤および上記サッシ用洗浄組成物と、を備えることを特徴とするサッシ用クリーナー。
【選択図】なし
【解決手段】非イオン界面活性剤、クエン酸ナトリウムおよびシリコーンオイルを含むことを特徴とするサッシ用洗浄組成物を用い、エアゾール容器と、前記エアゾール容器内に充填されている噴射剤および上記サッシ用洗浄組成物と、を備えることを特徴とするサッシ用クリーナー。
【選択図】なし
Description
本発明は、サッシ(窓枠)の溝部分を洗浄するために用いるサッシ用洗浄組成物およびサッシ用クリーナーに関する。
従来から、台所、流し台、洗面所、お風呂、浴槽、温水洗浄便座、ガラス窓および網戸などの被洗浄部分を効果的に掃除することができるように、それぞれの部分に特化された種々の洗浄剤が研究・開発され、製造販売されている。このような洗浄剤は、被洗浄部分の材質や汚れなどに対応して、当該部分の汚れを効果的に除去できるような組成を有している。
ところが、例えば年末の大掃除の際などに必ずと言っていいほど掃除されるサッシの溝やレールの部分に関しては、外部の雨風によって運ばれてきた細かい粉塵などが積もって付着したりして汚れ易いにもかかわらず、当該部分を洗浄することを目的として処方されて製造販売されている洗浄剤は未だ見当たらない。
そのため、主婦などがサッシの溝やレールの部分を掃除する場合には、例えば箒で掃いたり、濡れ雑巾で拭き取ったり、水を撒いた後に乾燥した雑巾で拭き取ったり、その他の被洗浄部分に用いられる洗浄剤を転用して洗浄したりしているのが実情である。
しかしながら、上記のように箒で掃いたり、濡れ雑巾で拭き取ったり、水を撒いた後に乾燥した雑巾で拭き取ったりする方法は、作業が煩雑で面倒であるにもかかわらず、上記のような汚れをなかなか効果的に除去することができないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、特にサッシの溝やレールの部分の汚れを従来に比して効果的に除去することができるサッシ用洗浄組成物およびサッシ用クリーナーを提供することにある。
上記のような従来からの問題点に鑑み、本発明者は、サッシの溝やレールの部分(以下、単に「溝部分」ともいう。)に積もったり付着したりしている粉塵など、汚れを効果的に除去できることができないかどうか鋭意検討し、これら粉塵を浮かび上がらせることができれば汚れを容易に除去することができると考えた。
そして、本発明者は、洗浄剤の成分や組成について膨大な実験を繰り返して鋭意検討を重ねた結果、特定の成分および組成を用いて特定の条件を満たせば、サッシの溝部分から粉塵を効果的に浮かび上がらせることができ、汚れを除去し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
より具体的には、上記課題を解決すべく本発明は、非イオン界面活性剤、クエン酸ナトリウムおよびメチルポリシロヘキサンを含むこと、を特徴とするサッシ用洗浄組成物を提供するものである。
本発明のサッシ用洗浄組成物およびサッシ用クリーナーによれば、噴射剤を用いてサッシの溝部分に当該サッシ用洗浄組成物を噴射することにより、起泡力に優れた泡が得られ、当該溝部分に積もったり付着したりしている粉塵を浮かび上がらせることができ、その後に泡が消失し易いため、汚れを容易に除去することができる。
1.サッシ用洗浄組成物について
本発明に係るサッシ用洗浄組成物は、非イオン界面活性剤、クエン酸ナトリウムおよびシリコーンオイルを含むこと、を特徴とする。
本発明に係るサッシ用洗浄組成物は、非イオン界面活性剤、クエン酸ナトリウムおよびシリコーンオイルを含むこと、を特徴とする。
上記の本発明のサッシ用洗浄組成物は界面活性剤として非イオン界面活性剤を用いており、当該非イオン界面活性剤が水溶液中で電離しないことから、アルミニウムもしくはアルミニウム合金などの金属または熱可塑性樹脂などの材料で構成されているサッシ、さらには前記材料で構成されている網戸を腐食したりして悪影響を与えないというメリットがある。
そして、上記本発明に係るサッシ用洗浄組成物は、起泡(発泡)力と消泡力とをバランス良く備え、噴射剤を用いてサッシの溝部分に噴射すれば、起泡力に優れた泡が得られるため、当該溝部分に積もったり付着したりしている粉塵を浮かび上がらせることができ、その後は泡が消失し易く粉塵が一箇所に集まり易いため、例えば雑巾(濡れていても乾燥していてもよい。)、ティッシュペーパーもしくは清掃用スティック(例えばポリエステル製の不織布の積層体をスティック状に切断して得られるもので、濡れていても乾燥していてもよい。)での拭取り、または、水撒きおよび上記拭取りによって、汚れを容易に除去することができる。
本発明のサッシ用洗浄組成物において用いることのできる非イオン界面活性剤は、主として、発泡剤としての役割を果たす。本発明において用いることのできる非イオン界面活性剤としては、例えばアルキルグルコシド型(アルキルポリグルコシド)、ポリエチレングリコール型および多価アルコール型などの非イオン界面活性剤が挙げられる。
アルキルグルコシド型の非イオン界面活性剤としては、アルキル部分の炭素数が8〜22であるアルキルポリグルコシドが挙げられる。炭素数が8〜22のアルキルとしては、例えば、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、イコサン、ヘンイコサン、ドコサン、10−ウンデセン、シス−9−オクタデセン、トランス−9−オクタデセン、シス−9,シス−12−オクタデカジエン、トランス−9,トランス−12−オクタデカジエンなどが挙げられる。
ポリエチレングリコール型の非イオン界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸(モノ、ジ、トリ)エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸(モノ、ジ、トリ)エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸ソルビタン(モノ、ジ、トリ)エステルなどが挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸(モノ、ジ、トリ)エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸(モノ、ジ、トリ)エステルおよび脂肪酸ソルビタン(モノ、ジ、トリ)エステルにおける脂肪酸としては、上記脂肪酸塩について例示したのと同様の脂肪酸が挙げられる。
多価アルコール型の非イオン界面活性剤としては、例えばシュガーエステル系(例えばショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなど)、グリセリンエステル系(例えばグリセリンエステル、グリセリン脂肪酸エステルなど)などの非イオン界面活性剤が挙げられる。
ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルにおける脂肪酸としては、上記脂肪酸塩について例示したのと同様の脂肪酸が挙げられる。
また、グリセリンエステルおよびグリセリン脂肪酸エステルのグリセリンとしては、モノグリセリンおよびポリグリセリンが挙げられ、好ましくは、モノグリセリンと、ジグリセリンからデカグリセリンまでのポリグリセリンが挙げられる。グリセリンエステルおよびグリセリン脂肪酸エステルのエステルとしては、モノエステルからテトラエステルまでのエステルが挙げられる。
これらのいずれの非イオン界面活性剤を用いることもできるが、安定性がよいという理由から、ポリエチレングリコール型を用いるのが好ましい。なかでも粘性のある泡が得られ、目的とする溝部分以外に飛び散りにくいという理由から、ポリオキシエチレンヒマシ油およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を用いるのが好ましい。ポリオキシエチレンヒマシ油およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、ヒマシ油または水添ヒマシ油に酸化エチレンを付加重合して得られる。
ここで、本発明において用いることのできる市販のポリオキシエチレンヒマシ油およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、例えば、花王(株)製のエマノーンCH、日本エマルジョン(株)製のEMALEX-HCなどが挙げられる。
つぎに、本発明のサッシ用洗浄組成物に含まれるクエン酸ナトリウムは、pH調整剤としての役割を果たすとともに、キレート剤としてキレート効果を発揮して泡立ちの効果もある程度出しつつサッシ用洗浄組成物を中性に近づけるという効果も有する。本発明において用いることのできる市販のクエン酸ナトリウムとしては、例えば扶桑化学工業(株)製の精製クエン酸ナトリウム、九州化工(株)製のクエン酸ナトリウムなどが挙げられる。
また、本発明のサッシ用洗浄組成物におけるシリコーンオイルは、本発明のサッシ用洗浄組成物によって洗浄されたサッシの溝部分につや出し(ワックス)の効果を与えるとともに、窓の下部に設けられている滑車に対してサッシの溝部分の摺動性を向上させ、窓などの開閉を容易にするという効果を奏する。
また、上記シリコーンオイルは、本発明のサッシ用洗浄組成物において泡立調整という役割(すなわち、噴射直後に形成された泡が、当初はある程度その状態を維持するも、その後の拭取り易さのために当該泡が消失するように作用する消泡剤としての役割)もある程度果たす。
当該シリコーンオイルは、シリコーン成分と水とを主成分とするシリコーンエマルジョンであり、その他に本発明の効果を損なわない範囲で、例えば乳化剤や添加剤を含んでいても構わない。上記シリコーン成分としては、いわゆるストレートシリコーンオイルならびに側鎖および/または末端に有機基を導入した変性シリコーンオイルのうちのいずれか1種以上を用いることができるが、本発明のサッシ用洗浄組成物においてはストレートシリコーンオイルであっても上記のような効果を充分に得ることができる。
ストレートシリコーンオイルとしては、例えばジメチルシリコーンオイル(側鎖および末端がすべてメチル基であるメチルポリシロキサン)、メチルフェニルシリコーンオイルおよびメチルハイドロジェンシリコーンオイルなどの、シロキサン結合からなる直鎖状ポリマーであるシリコーンオイルが挙げられる。
また、変性シリコーンオイルとしては、置換される有機基の結合位置によって分類され、側鎖型、両末端型、片末端型および側鎖両末端型の変性シリコーンオイルが挙げられ、それらのうちのいずれを用いても構わない。また、導入有機基の種類によって異なる反応性シリコーンオイルであっても非反応性シリコーンオイルであっても構わない。
反応性シリコーンオイルとしては、例えばアミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、脂環式エポキシ変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコーンオイル、メタクリル変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイルおよびシラノール変性シリコーンオイルなどが挙げられる。
また、未反応シリコーンオイルとしては、例えばポリエーテル変性シリコーンオイル、アラルキル変性シリコーンオイル、フロロアルキル変性シリコーンオイル、長鎖アルキル変性シリコーンオイル、高級脂肪酸エステル変性シリコーンオイル、高級脂肪酸アミド変性シリコーンオイルおよびフェニル変性シリコーンオイルなどが挙げられる。
本発明のサッシ用洗浄組成物において用いることのできる市販のシリコーンオイルとしては、例えば、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のBY22−007、BY22−080、BY22−029、BY22−050A、BY22−083、BY22−019、BY22−020、BY22−034、BY22−055およびBY22−060、FX−4150およびFZ−4188などが挙げられる。
上記サッシ用洗浄組成物には、必須の成分として、上記成分および水が含まれ、さらに、任意の成分として、本発明の効果を損なわない範囲でアルコール、香料、抗菌(防腐)剤および界面活性剤(非イオン性界面活性剤を除く。)などを配合することもできる。
アルコールは、上記シリコーンオイルと同様に、消泡剤としての役割を果たすものとして、例えばエチルアルコールを用いるのが好ましい。また、抗菌(防腐)剤としては、例えばイソプロピルメチルフェノールやパラベンなどを用いるのが好ましい。
上記界面活性剤としては、例えばアミノ酸系および硫酸エステル塩系などのアニオン界面活性剤が挙げられる。アミノ酸系のアニオン界面活性剤の具体例としては、例えば、ココイルグルタミン酸塩、ラウリルグルタミン酸塩、ミリスチングルタミン酸塩および天然タンパク質の加水分解物(例えば、シルク(絹)から得られるアミノ酸系界面活性剤など。)などが挙げられる。
また、これらの塩としては、例えばリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩およびモノエタノールアミン塩などが挙げられ、なかでも、特に好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩およびトリエタノールアミン塩が挙げられる。
硫酸エステル塩系のアニオン界面活性剤としては、例えば高級アルコール硫酸エステル塩(例えばラウリル硫酸エステル塩、ステアリル硫酸エステル塩など)、および高級アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えばラウリルエーテル硫酸エステル塩など)などが挙げられる。また、これらの塩としては、上記したのと同様の塩が挙げられる。
アニオン界面活性剤は、上記例示のなかでも好ましくはアミノ酸系アニオン界面活性剤が挙げられ、より好ましくはココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ラウリルグルタミン酸ナトリウム、ラウリルグルタミン酸カリウムおよびミリスチングルタミン酸トリエタノールアミンが挙げられる。これらは、一般に、低刺激性の成分であることから、本発明のサッシ用洗浄組成物のように皮膚や粘膜に付着されるおそれがある用途に好適である。
つぎに、上記のような成分を有する本発明のサッシ用洗浄組成物は、上記成分を配合して、混合および分散することにより得ることができる。なお、水の含有割合は、上記配合される各種成分の残余の割合とされる。
本発明のサッシ用洗浄組成物は、非イオン界面活性剤100重量部に対して、10〜100重量部のクエン酸ナトリウムを含むのが好ましい。非イオン界面活性剤100重量部に対して、クエン酸ナトリウムが10重量部以上であれば、キレート効果を発揮して泡立ちの効果を出しつつ中性に近づくため好ましく、100重量部以下であれば、アルカリによるアルミミウム製の溝部分などへの影響が少ないため好ましい。
また、本発明のサッシ用洗浄組成物は、非イオン界面活性剤100重量部に対して、200〜1000重量部のシリコーンオイルを含むことが好ましい。非イオン界面活性剤100重量部に対して、シリコーンオイルが200重量部以上であれば、サッシのツヤ出しに効果的であり好ましく、1000重量部以下であれば、消泡作用が限定的であり好ましい。
すなわち、まとめると、本発明のサッシ用洗浄組成物における必須成分の含有量は、以下の範囲であるのが好ましい。
・非イオン界面活性剤 100重量部
・クエン酸ナトリウム 10〜100重量部 (好ましくは50〜100重量部)
・シリコーンオイル 200〜1000重量部
なお、アルコールを用いる場合、本発明のサッシ用洗浄組成物は、非イオン界面活性剤100重量部に対して、1000〜5000重量部のアルコールを含んでいればよい。その他の成分については、本発明の効果を損なわない範囲で適宜で用いればよい。
・非イオン界面活性剤 100重量部
・クエン酸ナトリウム 10〜100重量部 (好ましくは50〜100重量部)
・シリコーンオイル 200〜1000重量部
なお、アルコールを用いる場合、本発明のサッシ用洗浄組成物は、非イオン界面活性剤100重量部に対して、1000〜5000重量部のアルコールを含んでいればよい。その他の成分については、本発明の効果を損なわない範囲で適宜で用いればよい。
2.サッシ用クリーナー
つぎに、上述した本発明のサッシ用洗浄組成物は、エアゾール容器を用いたクリーナーに好適に適用することができる。すなわち、本発明は、エアゾール容器と、前記エアゾール容器内に充填されている噴射剤および上記サッシ用洗浄組成物と、を備えること、を特徴とするサッシ用クリーナーをも提供する。
つぎに、上述した本発明のサッシ用洗浄組成物は、エアゾール容器を用いたクリーナーに好適に適用することができる。すなわち、本発明は、エアゾール容器と、前記エアゾール容器内に充填されている噴射剤および上記サッシ用洗浄組成物と、を備えること、を特徴とするサッシ用クリーナーをも提供する。
上記のような本発明のサッシ用洗浄組成物を、噴射剤とともにエアゾール容器に含む本発明のサッシ用クリーナーによれば、本発明のサッシ用洗浄組成物を溝部分に噴射した際に確実に泡立たせることができ、その泡立ちの力(起泡力)によって当該溝部分に積もったり付着したりしている粉塵を確実に浮かび上がらせることができる。
サッシ用クリーナーを得るためには、上記サッシ用洗浄組成物をエアゾール容器内に充填し、さらに、エアゾール容器内に噴射剤を加圧充填した後、密封すればよい。上記噴射剤としては、特に限定されないが、例えばプロパン、n−ブタン、イソブタン、これらの混合物である液化石油ガス(LPG)、メタンを主成分とする液化天然ガス(LNG)、イソペンタン、ジメチルエーテルなどの液化ガス、フロン11(登録商標)、フロン12(登録商標)、フロン21(登録商標)、フロン113(登録商標)、フロン114(登録商標)などのフッ化炭化水素類、窒素ガスおよび炭酸ガスなどが挙げられる。なかでも特に好ましくはLPGが挙げられる。
本発明のサッシ用クリーナーの前記エアゾール容器における前記噴射剤と前記サッシ用洗浄組成物との混合体積比は、本発明の効果を損なわない範囲で適宜決定すればよい。なかでも、前記噴射剤と前記サッシ用洗浄組成物との混合体積比は、概ね5〜60:95〜40であればよいが、噴射によって目的とする溝部分以外に飛び散らさずにより確実に泡を形成するという観点からは、前記噴射剤と前記サッシ用洗浄組成物との混合体積比は、5〜20:95〜80、さらには10〜15:90〜95であるのが好ましい。
上記のような範囲であれば、上記サッシ用洗浄組成物を溝部分に噴射した際により確実に泡立たせることができ、その起泡力によって当該溝部分に積もったり付着したりしている粉塵をより確実に浮かび上がらせることができる。
さらに、本発明のサッシ用クリーナーは、室温(25℃)下、前記エアゾール容器を5回振り、メスシリンダー内に前記サッシ用洗浄組成物を3秒間噴射した後に計測される泡の体積V1と、噴射後5分間経過後の前記泡の体積V2とから得られる起泡力R1{=(V2/V1)×100}が、50%以上であることが好ましい。
本発明における上記起泡力R1{=(V2/V1)×100}は、上記測定を10回行って平均して得られる値である。上記起泡力R1を上記範囲にするためには、上記の本発明のサッシ用洗浄組成物の組成および前記噴射剤と前記サッシ用洗浄組成物との混合体積比などを上記範囲で適宜調整すればよい。上記起泡力R1は、さらには60%以上であることが好ましい。
上記起泡力R1は、本発明のサッシ用クリーナーの有する起泡力(すなわち、初期の泡の状態)を示すものである。上記起泡力R1が50%以上、好ましくは60%以上であると、エアゾール容器から噴射された直後の前記サッシ用洗浄組成物が優れた起泡力を有し、前記サッシ用洗浄組成物の泡が溝部分において泡の状態を確実に形成することができるため、溝部分に積もったり付着したりしている粉塵をより確実に浮かび上がらせることができる。
さらにまた、本発明のサッシ用クリーナーは、室温(25℃)下、前記エアゾール容器を5回振り、メスシリンダー内に前記サッシ用洗浄組成物を3秒間噴射した後に計測される泡の体積V1と、噴射後10分間経過後の前記泡の体積V2とから得られる消泡力R2{=(V2/V1)×100}が、30%以下であることが好ましい。
本発明における上記消泡力R2{=(V2/V1)×100}は、上記測定を10回行って平均して得られる値である。上記消泡力R2を上記範囲にするためには、上記の本発明のサッシ用洗浄組成物の組成および前記噴射剤と前記サッシ用洗浄組成物との混合体積比などを上記範囲で適宜調整すればよい。上記消泡力R2は、さらには20%以上であることが好ましい。
上記消泡力R2は、本発明のサッシ用クリーナーの有する消泡力(すなわち、噴射後一定時間経過後の泡の状態)を示すものである。上記消泡力R2が30%以下、好ましくは20%以下であると、噴射直後に優れた起泡力によって形成された泡によって浮かび上がった粉塵が、泡の消失とともに一箇所に集まり安く、その後の当該粉塵の除去を容易に行うことができる。
なお、エアゾール容器としては、従来公知の材料で構成される容器を用いることができ、例えばアルミニウム製の缶を用いればよい。また、エアゾール容器内の圧力(内圧)は、本発明のサッシ用洗浄組成物を本発明の効果を損なわずに噴射して泡立たせることができる範囲であれば特に制限はなく、25℃の条件下、下限は例えば0.35MPaであればよく、さらには0.40MPaであるのが好ましく、上限は例えば0.65MPaであればよく、さらには0.45MPaであるのが好ましい。
エアゾール容器としては、噴出口を有する耐圧性の容器であること以外は、特に限定されず、公知の種々のタイプのエアゾール容器が挙げられる。エアゾール容器の具体例としては、例えば耐圧容器と、上記耐圧容器の開口部を封止するバルブと、上記バルブに連なって、上記サッシ用洗浄組成物の噴出口をなすボタンと、上記バルブに連なって、上記エアゾール容器の内部に配置されるディップチューブとを備える一般的な構造のエアゾール容器が挙げられる。
また、例えば上記ディップチューブを有さず使用時にバルブを下向きにして(倒立状態で)上記サッシ用洗浄組成物を噴射させるタイプのエアゾール容器、上記バルブの横に噴射剤用の孔(ベーパータップ)を備え、微細な噴射粒子を得るのに適したタイプのエアゾール容器(使用時にバルブが上向き(正立状態)または下向き(倒立状態)であるかを問わないタイプ)、およびチューブタイプやプリーツタイプの内袋を有する二重構造タイプのエアゾール容器などが挙げられる。
また、上記エアゾール容器は、好ましくは、上記サッシ用洗浄組成物を外部へ噴射させるための噴射口に接続される噴射管を備えている。この噴射管は、より好ましくは、上記噴射口に対して着脱自在に接続される。噴射管は、エアゾール容器の噴射口から噴射される上記サッシ用洗浄組成物を通過させることができる内径を備えていること以外は、特に限定されず、例えば噴射管の長さおよび外径などは、適宜設定することができる。
また、噴射管は、プラスチック製であっても金属製であってもよい。上記噴射管は、例えば噴射管と上記噴射口とを互いに嵌合させることにより、上記エアゾール容器に装着することもできる。上記噴射管がエアゾール容器に備えられているときは、エアゾール容器の使用時に、上記サッシ用洗浄組成物を、所望の部位に対して集中して噴射させることができる。
以下においては、代表的な実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
表1に示す成分を表1に示す組成比で配合した後に混合し、サッシ用洗浄組成物1〜5を得た。ついで、これらサッシ用洗浄組成物1〜5を各々、容量が100mlのアルミニウム缶製の容器に、サッシ用洗浄組成物1〜5が88体積%、噴射剤(LPG)が12体積%となるように、内圧0.42PMa(25℃)となるように加圧充填し、サッシ用クリーナー1〜5を得た。
[評価試験]
上記のようにして得られたサッシ用クリーナー1〜5を、25℃の恒温水槽に30分間以上浸漬した後取り出し、5回振り、100mlの容量のメスシリンダー内に3秒間噴射した。そして、噴射直後、5分間経過後および10分間経過後の泡の量を測定し、上記の式に基づいて起泡力R1および消泡力R2を算出した。測定は10回行い、その平均をとった値を示す(表1参照)。
上記のようにして得られたサッシ用クリーナー1〜5を、25℃の恒温水槽に30分間以上浸漬した後取り出し、5回振り、100mlの容量のメスシリンダー内に3秒間噴射した。そして、噴射直後、5分間経過後および10分間経過後の泡の量を測定し、上記の式に基づいて起泡力R1および消泡力R2を算出した。測定は10回行い、その平均をとった値を示す(表1参照)。
その後、試験用砂(大阪市淀川の河川敷で採取した砂を、強熱乾燥し、100メッシュのふるいにかけて得られたもの)を、アルミニウム製のサッシの溝部分にほぼ水平に敷き詰め、雨がかからない場所に1週間放置した。そして、1週間後、敷き詰めた砂の上に向けて、上記サッシ用クリーナー1〜5を3秒間噴射したところ、レール上に泡が形成された。
噴射直後から10分間経過後に、泡が消えているのを確認した後、ティッシュペーパーで上記溝部分の汚れを拭取った。試験用砂がすべて取り除かれて綺麗になった場合を○、試験用砂が少し残存していた場合を△、試験用砂がかなり残存していた場合を×として、洗浄効果を評価した(表1参照)。なお、上記サッシ用クリーナー1〜5のいずれを用いた場合も、サッシに腐食は認められなかった。
上記の結果より、本発明のサッシ用洗浄組成物およびサッシ用クリーナーを用いれば、バランスよく起泡力および消泡力を有する泡が得られ、溝部分に積もったり付着したりしている粉塵をより確実に浮かび上がらせることができ、汚れをより容易に除去できることがわかる。
Claims (5)
- 非イオン界面活性剤、クエン酸ナトリウムおよびシリコーンオイルを含むこと、を特徴とするサッシ用洗浄組成物。
- 非イオン界面活性剤100重量部に対し、10〜100重量部のクエン酸ナトリウムおよび200〜1000重量部のシリコーンオイルを含むこと、
を特徴とする請求項1に記載のサッシ用洗浄組成物。 - 前記非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレンヒマシ油またはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であること、を特徴とする請求項1または2に記載のサッシ用洗浄組成物。
- エアゾール容器と、前記エアゾール容器内に充填されている噴射剤および請求項1〜3のうちのいずれかに記載のサッシ用洗浄組成物と、を備えること、
を特徴とするサッシ用クリーナー。 - 前記エアゾール容器における前記噴射剤と前記サッシ用洗浄組成物との混合体積比が、
5〜20:95〜80であること、
を特徴とする請求項4に記載のサッシ用クリーナー。
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2007
- 2007-12-27 JP JP2007335809A patent/JP2009155497A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110819476A (zh) * | 2019-11-15 | 2020-02-21 | 广东信鹏化工实业有限公司 | 一种环保阻燃厨房油污清洁气雾剂及其制备方法 |
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