JP2009154653A - ワイヤーハーネスの固定部材およびシート - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤーハーネスが部分的に振動等により異音が発生源となったり、動作する補機に噛み込まれることを防止できるワイヤーハーネスの固定部材およびシートを提供する。
【解決手段】シート10は、第1配管15および第2配管16に沿って配索され、座部外装材11Aおよび背もたれ部外装材12Aに装備される空調ファン13および吹き出し部14に接続されるワイヤーハーネス18と、ワイヤーハーネス18を保持するとともに、接続部21における第1配管15の外面と第2配管16の内面との間に挿入片24を挿入することにより固定する固定部材20とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空調ファンからの送風を吹き出し部に導通させるために接続された第1配管および第2配管に沿って配索されたワイヤーハーネスの固定部材およびシートに関する。
例えば自動車等の車両に設置されるシートとしては、車体に対してシートの座部を前後方向及び上下方向に位置調整するための電動機構や、背もたれ部を座部に対してリクラインニングさせるための電動機構、あるいは座部の表面、背もたれ部の背もたれ面の温度や湿度を調整するための空調機器(以下、まとめて補機という)や、これらの補機を電気的に接続するためのワイヤーハーネス等が搭載された電動シートが知られている。
シートに搭載された空調機器は、背もたれ面を加温するために、座部に内蔵された空調ファンからの温風が背もたれ部の背もたれ面に設けられた吹き出し部から吹き出すように、シートの内側に配管が設けられ、ワイヤーハーネスは前述した配管に沿って配索されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−264710号公報
ところで、シートの内側に配索されるワイヤーハーネスは、その全域をシートに固定することが難しく、部分的に何処にも固定されずに空中配索される箇所がある。
このため、従来の補機が搭載されたシートにおいては、ワイヤーハーネスにおける空中配索される箇所が、振動等により異音を発生させたり、あるいは動作に伴って補機に噛み込まれる虞がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤーハーネスが部分的に振動等により異音が発生源となったり、動作する補機に噛み込まれることを防止できるワイヤーハーネスの固定部材およびシートを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤーハーネスの固定部材は、下記(1)ないし(6)を特徴としている。
(1) 第1配管と、前記第1配管の端部における内側に挿入されて接続される第2配管とを有する空調ダクトの長手方向に沿ってワイヤーハーネスを配索するためのワイヤーハーネスの固定部材であって、前記ワイヤーハーネスを保持する保持部と、前記保持部に連結されて、前記第1配管の内面と前記第2配管の外面との間に挿入可能な挿入片とを有すること。
(2) 上記(1)の構成のワイヤーハーネスの固定部材において、
前記保持部が、前記ワイヤーハーネスを挟持する面状部材を有し、前記挿入片が前記面状部材と一体に形成されていること。
(3) 上記(2)の構成のワイヤーハーネスの固定部材において、
前記挿入片が前記ワイヤーハーネスの長手方向に対して交差する方向に突出する突出部と、前記突出部に支持されて前記ワイヤーハーネスの長手方向に対して平行な挿入部とを有すること。
(4) 上記(1)の構成のワイヤーハーネスの固定部材において、
前記保持部が、前記ワイヤーハーネスを握着する握着部材を有し、前記挿入片が前記握着部材と一体に形成されていること。
(5) 上記(4)の構成のワイヤーハーネスの固定部材において、
前記挿入片の先端が前記第2配管の端面に当接するように屈曲されていること。
(6) 上記(4)の構成のワイヤーハーネスの固定部材において、
前記挿入片を一対有し、前記各挿入片が前記ワイヤーハーネスの長手方向に対して平行な方向に沿って配置されているとともに、互いに離れる方向に向けて配向されていること。
上記(1)の構成のワイヤーハーネスの固定部材では、ワイヤーハーネスを保持する保持部に連結された挿入片が第1配管の内面と第2配管の外面との間に挿入されるため、例えばシートの内側においてワイヤーハーネスが部分的に空中配索となる箇所が振動等により異音を発生させたり、あるいは動作に伴って補機に噛み込まれる虞を解消できる。
また、上記(2)の構成のワイヤーハーネスの固定部材では、挿入片が一体に形成された面状部材によりワイヤーハーネスを挟持するため、製造コストを低くできるとともに占有空間を小さくすることができ、廃棄時にリサイクルを考慮した分別も容易に行える。
さらに、上記(3)の構成のワイヤーハーネスの固定部材では、挿入片が突出部および挿入部を有する略L字状であるため、突出部を適宜変形させることにより、第1配管および第2配管に対するワイヤーハーネスの固定形態を任意に選択できる。
次に、上記(4)の構成のワイヤーハーネスの固定部材では、ワイヤーハーネスを握着する握着部材に挿入片が一体に形成されているため、製造コストを低くできるとともに占有空間を小さくすることができ、廃棄時にリサイクルを考慮した分別も容易に行える。
また、上記(5)の構成のワイヤーハーネスの固定部材では、挿入片の先端が第2配管の端面に当接するように屈曲されているため、挿入片の先端が第2配管の端面に当接するまで第1配管の内面と第2配管の外面との間に挿入片を挿入すれば、第1配管と第2配管とを分離させない限り、第1配管と第2配管との間から挿入片が引き抜き不可能となり、これによりワイヤーハーネスを確実に固定できる。
さらに、上記(6)の構成のワイヤーハーネスの固定部材では、一対の挿入片がワイヤーハーネスの長手方向に対して平行な方向に互いに離れる方向に向けて配向されているため、各挿入片が第1配管の内面と第2配管の外面との間から同時に脱落しない限り、第1配管および第2配管に沿ってワイヤーハーネスを確実に固定できる。
(7) また、前述した目的を達成するために、本発明に係るシートは、座部および背もたれ部のうちの一方に設けられた空調ファンと、前記座部および前記背もたれ部のうちの他方に設けられて前記空調ファンからの送風を吹き出す吹き出し部と、前記空調ファンからの送風を前記吹き出し部に導通させるために、前記座部および前記背もたれ部にそれぞれ設けられた第1配管および第2配管と、前記第1配管の端部における内側に前記第2配管の端部が挿入された接続部と、前記第1配管および前記第2配管に沿って配索され、前記座部および前記背もたれ部に装備される補機に接続されるワイヤーハーネスと、前記ワイヤーハーネスを前記第1配管および前記第2配管に沿って固定するための固定部材とを備え、前記固定部材が、前記ワイヤーハーネスを保持する保持部と、前記保持部に連結されて、前記第1配管の内面と前記第2配管の外面との間に挿入可能な挿入片とを有することを特徴とする。
上記(7)の構成のシートでは、ワイヤーハーネスを保持する保持部に連結された挿入片が第1配管の内面と第2配管の外面との間に挿入されるため、例えばシートの内側においてワイヤーハーネスが部分的に空中配索となる箇所が振動等により異音を発生させたり、あるいは動作に伴って補機に噛み込まれる虞を解消できる。
本発明のワイヤーハーネスの固定部材およびシートによれば、第1配管の内面と第2配管の外面との間に挿入される挿入片を介してワイヤーハーネスが固定されるため、シートの内側においてワイヤーハーネスが部分的に空中配索となる箇所が振動等により異音を発生させたり、あるいは動作に伴って補機に噛み込まれる虞を解消できるという効果を有する。
以下、本発明の実施形態に係るワイヤーハーネスの固定部材およびシートについて、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態のシート10は、車室の床面に固定される図示しないフレームに座部外装材11Aおよび背もたれ部外装材12Aが装着された座部11および背もたれ部12を備え、自動車等の車両に設置される。
シート10は、座部外装材11Aに内蔵された空調ファン13と、背もたれ部外装材12Aに内蔵されて空調ファン13からの送風を吹き出す吹き出し部14と、空調ファン13からの送風を吹き出し部14に導通させる第1配管15および第2配管16と、第1配管15および第2配管16を接続する中間ダクト17と、第1配管15および第2配管16に沿って配索されたワイヤーハーネス18と、ワイヤーハーネス10を保持するとともにワイヤーハーネス18に固定する固定部材20とを備えている。
空調ファン13は、車室内から吸引した空気を加温した後、第1配管15、中間ダクト17、第2配管16を介して吹き出し部14に送風する。
吹き出し部14は、空調ファン13から送風された温風を吹き出し口14Aから吹き出して背もたれ面を加温する。
第1配管15は、空調ファン13に連通されるとともに座部外装材11Aの内側に設けられ、座部外装材11Aの後端部を経て背もたれ部外装材12Aの下端部まで延出されている。
第2配管16は、吹き出し部14に連通されるとともに背もたれ部外装材12Aの内側に設けられている。
図2に示すように、第1配管15および第2配管16は、断面略矩形状の角筒とされ、中間ダクト17を介して接続されている。
中間ダクト17は、貫通方向両端部が先細りに形成された断面略矩形状の角筒とされ、一方の端部17Aが第1配管15の内側に挿入され、他方の端部17Bが第2配管16の内側に挿入されている。
なお、中間ダクト17は、本発明において、第2配管16の一部として説明する。
従って、中間ダクト17の他方の端部17Aは、第2配管16としての端部となる。
図1に戻って、ワイヤーハーネス18は、第1配管15に沿って配索されたワイヤーハーネス18Aと、第2配管16に沿って配索されたワイヤーハーネス18Bとを備えている。
ワイヤーハーネス18Aは座部外装材11Aに装備される補機である空調ファン13に接続され、ワイヤーハーネス18Bは背もたれ部外装材12Aに装備される補機である吹き出し部14に接続されている。
これらのワイヤーハーネス18Aおよびワイヤーハーネス18Bは、コネクタ19を介して接続されている。
再び図2に示すように、固定部材20は、ワイヤーハーネス18Aを保持する保持部21と、保持部21に連結されて、第1配管15の内面と中間ダクト17の外面17C(すなわち、第2配管16の外面)との間に挿入可能な挿入片24とを有する。
保持部21は、一対のラミネート加工されたフィルム状シート20A,20B(面状部材)により形成されている。
フィルム状シート20A,20Bは、平面略長方形とされ、その長辺22Aに挿入片24、24が一体に形成されている。
そして、保持部21は、ワイヤーハーネス18Aを介してフィルム状シート20A,20Bを積層させて張り合わせられることにより、ワイヤーハーネス18Aをフィルム状シート20A,20Bの長手方向に沿って配向下状態で径方向に挟持する(換言すれば、フィルム状シート20A,20Bがワイヤーハーネス18Aの長手方向の所定区間の部分の外周面を覆うように挟持する)。
挿入片24は、フィルム状シート20A,20Bの長辺22Aからワイヤーハーネス18Aの長手方向に対して交差する方向に突出する突出部25と、突出部25に支持されてワイヤーハーネス18Aの長手方向に対して平行に形成された挿入部26とを有し、略L字状に形成されている。
図3に示すように、このような固定部材20は、フィルム状シート20A,20Bにより形成された保持部21および挿入片24の突出部25を適宜湾曲させることにより、保持部21に連結された挿入片24の挿入部26を第1配管15の内面15Aと、第2配管16の外面としての中間ダクト17における端部17Aの外面17Cとの間に挿入し、これにより第1配管15および第2配管16に沿ってワイヤーハーネス18を固定する。
従って、以上のような第1実施形態によれば、シート10の内側においてワイヤーハーネス18が部分的に空中配索となる箇所が振動等により異音を発生させたり、あるいは動作に伴って補機に噛み込まれる虞を解消できる。
また、前述した固定部材20によれば、挿入片24が一体に形成されたフィルム状シート20A,20B(面状部材)によりワイヤーハーネス18Aを径方向に挟持するため、製造コストを低くできるとともに占有空間を小さくすることができ、廃棄時にリサイクルを考慮した分別も容易に行える。
そして、前述した固定部材20によれば、挿入片24が突出部25および挿入部26を有する略L字状であるため、突出部25を適宜変形させることにより、例えば第1配管15および第2配管16に対してワイヤーハーネス18をリジットマウントするか、フローティングマウントするか等、第1配管15および第2配管16に対するワイヤーハーネス18の固定形態を任意に選択できる。
次に、本発明の第2実施形態〜第7実施形態を図4〜図11に基づいて説明する。
なお、以下に説明する第2実施形態〜第7実施形態において、既に第1実施形態において説明した部材については第1実施形態において用いた符号と同じ符号を付して説明を省略する。
(第2実施形態)
図4に示すように、第2実施形態の固定部材30は、一対の挿入片24を有する。
一対の挿入片24は、挿入部26がワイヤーハーネス18Aの長手方向に対して平行な方向に沿って配置されているとともに互いに離れる方向に向けて配向されている。
固定部材30は、第1配管15の内面15Aと中間ダクト17の外面17Cとの間に一方の挿入片24の挿入部26を挿入するとともに、第2配管16の内面16A(図2参照)と中間ダクト17の外面17Cとの間に他方の挿入片24の挿入部26を挿入することにより、第1配管15、第2配管16および中間ダクト17に取り付けられている。
これにより、ワイヤーハーネス18Aは、第1配管15、第2配管16および中間ダクト17に沿って固定されている。
第2実施形態の固定部材30によれば、一方の挿入片24の挿入部26が第1配管15および中間ダクト17間に挿入され、他方の挿入片24の挿入部26が第2配管16および中間ダクト17間に挿入されるため、各挿入片24が第1配管15および第2配管16から同時に脱落しない限り、第1配管15および第2配管16に沿ってワイヤーハーネス18を確実に固定できる。
なお、第2実施形態の固定部材30では、フィルム状シート20A,20B(面状部材)における一方の長辺22Aに一対の挿入片24が一体に形成されているが、他方の長辺22Aにも一対の挿入片24(図3中、二点鎖線参照)を一体に形成しておいてもよい。
これによれば、第1配管15および第2配管16に対する固定部材30の固定箇所が四箇所となるため、ワイヤーハーネス18Aの固定強度が向上する。
(第3実施形態)
図5に示すように、第3実施形態の固定部材40は、フィルム状シート20A,20B(面状部材)における一方の長辺22Aにおいて一体に形成された一対の挿入片24の挿入部26がワイヤーハーネス18Aの長手方向に対して平行な方向に沿って配置され、各挿入部26が互いに近付く方向に向けて配向されている。
この第3実施形態において、第1配管15および第2配管16は、それぞれの端部が先細りに形成されていて、中間ダクト17の内側に挿入可能となっている。
そして、固定部材40は、第1配管15の外面15Bと中間ダクト17の内面17Dとの間に一方の挿入片24の挿入部26を挿入するとともに、第2配管16の外面16B(図2参照)と中間ダクト17の内面17Dとの間に他方の挿入片24の挿入部26を挿入することにより、第1配管15、第2配管16および中間ダクト17に取り付けられている。
これにより、第1配管15、第2配管16および中間ダクト17にワイヤーハーネス18Aが保持されている。
(第4実施形態)
図6に示すように、第4実施形態の固定部材50は、フィルム状シート20A,20B(面状部材)における短辺22Bの一方の角部において一体に形成された一対の挿入片51が互いに離れる方向に向けて配向されている。
固定部材50は、第2実施形態と同様に、第1配管15の内面15Aと中間ダクト17の外面17Cとの間に一方の挿入片51を挿入するとともに、第2配管16の内面16Aと中間ダクト17の外面17Cとの間に他方の挿入片51を挿入することにより、第1配管15、第2配管16および中間ダクト17に取り付けられている。
これにより、第1配管15、第2配管16および中間ダクト17にワイヤーハーネス18Aが保持されている。
なお、第4実施形態の固定部材40では、フィルム状シート20A,20B(面状部材)における短辺22Bの他方の角部にも挿入片51(図6中、二点鎖線参照)を一体に形成しておいてもよい。
(第5実施形態)
図7に示すように、第5実施形態の固定部材60は、略H字状に形成されたフィルム状シート(面状部材)61を中央で矢印の方向に折り曲げ、両端部61Aを積層させて張り合わせることでワイヤーハーネス18を挟持可能な保持部62および挿入片63が形成されている。
(第6実施形態)
図8(A),(B)に示すように、第6実施形態の固定部材70は、保持部としてワイヤーハーネス18Aを握着する握着部材71と、握着部材71と一体に形成された挿入片72とを有する。
握着部材71は、矩形体状の基部73の上面に結束バンド74の基端が設けられ、基部73の両側壁に結束バンド74の先端74Aが貫通可能な係止孔73Aが形成されている。
係止孔73Aに結束バンド74の先端74Aが差し込まれることで、先端74Aが基部73に取り付けられ、結束バンド74でワイヤーハーネス18Aが締め付けられた状態に握着されている。
結束バンド74がワイヤーハーネス18Aを締め付けて握着することにより、確実にワイヤーハーネス18Aが固定部材70に取り付けられる。
挿入片72は、握着部材71の基部73に、ワイヤーハーネス18Aの長手方向に対して平行に形成され、先端72Aが第1配管15の端面15Bに当接するように略U字状に屈曲されている。
従って、固定部材70は、先端72Aが第1配管15の端面15Bに当接することにより、挿入片72が第1配管15の外面15Dと第2配管16の内面16Aとの間から抜け出すことはない。
従って、以上のような第6実施形態によれば、シート10の内側においてワイヤーハーネス18が部分的に空中配索となる箇所が振動等により異音を発生させたり、あるいは動作に伴って補機に噛み込まれる虞を解消できる。
また、第6実施形態の固定部材70によれば、保持部としてワイヤーハーネス18Aを握着する握着部材71に挿入片72が一体に形成されているため、製造コストを低くできるとともに占有空間を小さくすることができ、廃棄時にリサイクルを考慮した分別も容易に行える。
さらに、この固定部材70によれば、第1配管15の外面15Dと第2配管16の内面16Aとの間に挿入片72が挿入されるとともに、挿入片72の先端72Aが第1配管15の端面15Bに当接されているため、ワイヤーハーネス18Aを確実に固定できる。
なお、前述した第6実施形態では、挿入片72の先端72Aを略U字状に屈曲した例について説明したが、これに限らないで、図9に示すように、先端72Aを第1配管15の端面15Bに当接するように略L字状に屈曲に形成することも可能である。
(第7実施形態)
図10に示すように、第7実施形態の固定部材80は、第6実施形態の挿入片72に代えて一対の挿入片82を有する。
一対の挿入片82は、各挿入片82の挿入部83がワイヤーハーネス18Aの長手方向に対して平行な方向に沿って配置され、各挿入部83が互いに離れる方向に向けて配向されている。
固定部材80は、第1配管15の内面15Aと中間ダクト17の外面17Cとの間に一方の挿入部83を挿入するとともに、第2配管16の内面16Aと中間ダクト17の外面17Cとの間に他方の挿入部83を挿入することにより、第1配管15、第2配管16および中間ダクト17に取り付けられている。
これにより、ワイヤーハーネス18Aが第1配管15、第2配管16および中間ダクト17に固定されている。
第7実施形態の固定部材80によれば、一対の挿入部83を挿入することにより、一対の挿入部83が抜け出すことを防止でき、これにより第1配管15、第2配管16および中間ダクト17にワイヤーハーネス18Aが一層確実に固定されている。
なお、第7実施形態の固定部材80では、一対の挿入部83の先端(挿入片の先端)83Aを直線状に形成した例について説明したが、これに限らないで、図11に示すように、先端83Aを中間ダクト17の端面17D(図10参照)に当接するように略U字状に屈曲形成することも可能である。
先端83Aを端面17Dに当接することで、一対の挿入部83が抜け出すことを防いで第1配管15、第2配管16および中間ダクト17にワイヤーハーネス18Aがより一層確実に保持されている。
なお、前述した第1実施形態〜第7実施形態では、座部外装材11Aに空調ファン13を内蔵し、背もたれ部外装材12Aに吹き出し部14を内蔵したシートに適用される固定部材を説明したが、本発明は座部外装材11Aに吹き出し部14を内蔵し、背もたれ部外装材12Aに空調ファン13を内蔵したシートにも適用可能である。
また、前述した第1実施形態〜第7実施形態において示した座部外装材、背もたれ部外装材、空調ファン、吹き出し部、第1配管、第2配管、面状部材、挿入片、突出部、挿入部、握着部材等の形状は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、空調ファンからの送風を吹き出し部に導通させる第1配管および第2配管に沿って固定されるワイヤーハーネスの固定部材およびシートへの適用に好適である。
本発明に係るシート(第1実施形態)を示す斜視図である。 第1実施形態の固定部材を示す斜視図である。 第1実施形態の固定部材を第1配管および第2配管に固定した状態を示す断面図である。 第2実施形態の固定部材を示す斜視図である。 第3実施形態の固定部材を示す斜視図である。 第4実施形態の固定部材を示す斜視図である。 第5実施形態の固定部材を示す斜視図である。 (A)は第6実施形態の固定部材を示す斜視図、(B)は断面図である。 第6実施形態の変形例を示す断面図である。 第7実施形態の固定部材を示す斜視図である。 第7実施形態の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 シート
11 座部
12 背もたれ部
13 空調ファン(補機)
14 吹き出し部(補機)
15 第1配管
15B 第1配管の端面
16 第2配管
16A 第2配管の内面
17C 中間ダクト17の外面
17D 中間ダクト17の端面
18,18A,18B ワイヤーハーネス
22 フィルム状シート(面状部材)
24,51,63,72,82 挿入片
25 突出部
26 挿入部
71 握着部材
72A 挿入片の先端
83A 挿入部の先端(挿入片の先端)

Claims (7)

  1. 第1配管と、前記第1配管の端部における内側に挿入されて接続される第2配管とを有する空調ダクトの長手方向に沿ってワイヤーハーネスを配索するためのワイヤーハーネスの固定部材であって、
    前記ワイヤーハーネスを保持する保持部と、
    前記保持部に連結されて、前記第1配管の内面と前記第2配管の外面との間に挿入可能な挿入片とを有することを特徴とするワイヤーハーネスの固定部材。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスの固定部材であって、
    前記保持部が、前記ワイヤーハーネスを挟持する面状部材を有し、
    前記挿入片が前記面状部材と一体に形成されていることを特徴とするワイヤーハーネスの固定部材。
  3. 請求項2に記載のワイヤーハーネスの固定部材であって、
    前記挿入片が前記ワイヤーハーネスの長手方向に対して交差する方向に突出する突出部と、前記突出部に支持されて前記ワイヤーハーネスの長手方向に対して平行な挿入部とを有することを特徴とするワイヤーハーネスの固定部材。
  4. 請求項1に記載のワイヤーハーネスの固定部材であって、
    前記保持部が、前記ワイヤーハーネスを握着する握着部材を有し、
    前記挿入片が前記握着部材と一体に形成されていることを特徴とするワイヤーハーネスの固定部材。
  5. 請求項4に記載のワイヤーハーネスの固定部材であって、
    前記挿入片の先端が前記第2配管の端面に当接するように屈曲されていることを特徴とするワイヤーハーネスの固定部材。
  6. 請求項4に記載のワイヤーハーネスの固定部材であって、
    前記挿入片を一対有し、前記各挿入片が前記ワイヤーハーネスの長手方向に対して平行な方向に沿って配置されているとともに、互いに離れる方向に向けて配向されていることを特徴とするワイヤーハーネスの固定部材。
  7. 座部および背もたれ部のうちの一方に設けられた空調ファンと、
    前記座部および前記背もたれ部のうちの他方に設けられて前記空調ファンからの送風を吹き出す吹き出し部と、
    前記空調ファンからの送風を前記吹き出し部に導通させるために、前記座部および前記背もたれ部にそれぞれ設けられた第1配管および第2配管と、
    前記第1配管の端部における内側に前記第2配管の端部が挿入された接続部と、
    前記第1配管および前記第2配管に沿って配索され、前記座部および前記背もたれ部に装備される補機に接続されるワイヤーハーネスと、
    前記ワイヤーハーネスを前記第1配管および前記第2配管に沿って固定するための固定部材とを備え、
    前記固定部材が、
    前記ワイヤーハーネスを保持する保持部と、
    前記保持部に連結されて、前記第1配管の内面と前記第2配管の外面との間に挿入可能な挿入片とを有することを特徴とするシート。
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