JP2009152992A - トランスインピーダンスアンプ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、低電源電圧においても十分な増幅率で動作するトランスインピーダンスアンプ回路を提供することを目的とする。
【解決手段】トランスインピーダンスアンプ回路は、入力電流信号が供給される第1のノードと、第1のノードと固定電位との間を結合する電流源と、第1のノードにゲートが結合される第1のトランジスタと、第1のトランジスタのチャネルに直列に接続される第1の抵抗素子と、第1の抵抗素子と第1のトランジスタとの間の第2のノードにゲートが結合される第2のトランジスタと、第2のトランジスタに直列に接続される第2の抵抗素子と、第1のノードと第1のトランジスタのゲートとの間及び第2のノードと第2のトランジスタのゲートとの間の少なくとも一方を容量結合するように挿入される容量素子とを含み、容量素子の一端の電位を所定の電位に設定可能に構成されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般に電子回路に関し、詳しくは、増幅回路に関する。
光通信システムの受信器は、一般に、フォトダイオード、トランスインピーダンスアンプ(TIA)、及びリミティングアンプから構成される。フォトダイオードは、受信した光信号を電流信号に変換する。トランスインピーダンスアンプ(TIA)は、フォトダイオードからの電流信号を増幅して電圧信号として出力し、このトランスインピーダンスアンプからの電圧信号をリミティングアンプ(量子化器)により適切な信号レベルの矩形波に整形する。
図1は、従来の一般的なゲート接地型のトランスインピーダンスアンプ回路の構成例を示す図である。図1に示すトランスインピーダンスアンプ回路10は、NMOSトランジスタ11及び12、及び抵抗素子13を含む。NMOSトランジスタ11及び12はチャネルが直列接続され、NMOSトランジスタ11のゲートには一定のバイアス電圧VBIAS2が印加され、NMOSトランジスタ12のゲートには一定のバイアス電圧VBIAS1が印加されている。NMOSトランジスタ11と12との間の接続点であるノードAには、フォトダイオードPDのカソードが接続される。フォトダイオードPDのアノードには一定電圧VPDが印加されている。
フォトダイオードPDに受信光信号が照射されると、光強度に比例した電流がフォトダイオードPDに流れる。フォトダイオードPDからノードAを介してNMOSトランジスタ12に流れ込む電流が増大すると、ノードAの電位が上昇し、NMOSトランジスタ11に流れる電流が減少する。NMOSトランジスタ11に流れる電流が減少すると、出力電圧VOUTは、この電流減少分に抵抗素子13の抵抗値R1を掛けた電圧分上昇する。このようにして、受信光信号に応じた電圧信号が出力電圧VOUTとして得られる。
図1に示すトランスインピーダンスアンプ回路10では、電源電圧が低い場合、バイアス電圧VBIAS2も低くなり、信号増幅用のNMOSトランジスタ11の相互コンダクタンスGmが小さくなってしまう。これにより、NMOSトランジスタ11と抵抗素子13とから構成される増幅回路の増幅率が小さくなり、動作帯域が狭くなるという問題が生じる。
図2は、従来のレギュレーティド・カスコード(Regulated Cascode)型のトランスインピーダンスアンプ回路20の構成例を示す図である。図2のトランスインピーダンスアンプ回路20は、NMOSトランジスタ21乃至23、及び抵抗素子24及び25を含む。NMOSトランジスタ21及び22はチャネルが直列接続され、NMOSトランジスタ22のゲートには一定のバイアス電圧VBIAS1が印加されている。NMOSトランジスタ21のゲートは、直列に接続される抵抗素子25とNMOSトランジスタ23との間の接続点であるノードBに接続される。NMOSトランジスタ21と22との間の接続点であるノードAには、フォトダイオードPDのカソードが接続される。フォトダイオードPDのアノードには一定電圧VPDが印加されている。
フォトダイオードPDに受信光信号が照射されると、光強度に比例した電流がフォトダイオードPDに流れる。フォトダイオードPDからノードAを介してNMOSトランジスタ22に流れ込む電流が増大すると、ノードAの電位が上昇する。ノードAの電位が上昇すると、NMOSトランジスタ23を流れる電流が増大し、ノードBの電位が下降する。ノードAの電位が上昇しノードBの電位が下降することにより、NMOSトランジスタ21に流れる電流が減少する。NMOSトランジスタ21に流れる電流が減少すると、出力電圧VOUTは、この電流減少分に抵抗素子24の抵抗値R1を掛けた電圧分上昇する。このようにして、受信光信号に応じた電圧信号が出力電圧VOUTとして得られる。
図2のトランスインピーダンスアンプ回路20では、NMOSトランジスタ23と抵抗素子25との直列接続からなる増幅回路を追加することにより、図1に示すトランスインピーダンスアンプ回路10に比較して増幅率を高くすることができる。しかし低電源電圧においては、ノードAの電位が低くなるので、NMOSトランジスタ23の相互コンダクタンスGmが小さくなってしまう。これにより、NMOSトランジスタ23と抵抗素子25とから構成される増幅回路の増幅率が小さくなり、動作帯域が狭くなるという問題が生じる。
特開2006−345546号公報 特開平7−336157号公報
以上を鑑みて、本発明は、低電源電圧においても十分な増幅率で動作するトランスインピーダンスアンプ回路を提供することを目的とする。
トランスインピーダンスアンプ回路は、入力電流信号が供給される第1のノードと、該第1のノードと固定電位との間を結合する電流源と、該第1のノードにゲートが結合される第1のトランジスタと、該第1のトランジスタのチャネルに直列に接続される第1の抵抗素子と、該第1の抵抗素子と該第1のトランジスタとの間の接続点である第2のノードにゲートが結合される第2のトランジスタと、該第2のトランジスタのチャネルに直列に接続される第2の抵抗素子と、該第1のノードと該第1のトランジスタのゲートとの間及び該第2のノードと該第2のトランジスタのゲートとの間の少なくとも一方を容量結合するように挿入される容量素子とを含み、該容量素子のトランジスタゲート側の一端の電位を所定の電位に設定可能に構成されることを特徴とする。
本発明の少なくとも1つの実施例によれば、容量素子により所定のノードと所定のNMOSトランジスタのゲートとを容量結合し、容量素子のトランジスタゲート側の一端の電位を所定の電位に設定する。これにより、NMOSトランジスタのゲートのコモンモード電位を、上記所定のノードの電位よりも高い所定の電位に設定することができる。このように容量素子に適切な量の電荷を蓄積して適切な電圧差を生成させることにより、NMOSトランジスタの相互コンダクタンスが十分な大きさとなるように、NMOSトランジスタの動作点を最適動作点に設定することができる。従って、トランスインピーダンスアンプ回路は、低電源電圧においても十分な増幅率で動作し、適切な動作帯域を提供することができる。
以下に、本発明の実施例を、添付の図面を用いて詳細に説明する。
図3は、本発明によるトランスインピーダンスアンプ回路の第1の実施例の構成を示す図である。図3のトランスインピーダンスアンプ回路30は、NMOSトランジスタ31乃至33、抵抗素子34及び35、及び容量素子36を含む。NMOSトランジスタ32のゲートには固定のバイアス電位VBIASが印加されている。このNMOSトランジスタ32は、フォトダイオードPDから入力電流信号が供給される第1のノードAと固定電位(グランド電位)との間を結合する電流源として機能する。
第1のノードAにはNMOSトランジスタ33のゲート(ノードC)が容量結合され、NMOSトランジスタ33のチャネルには抵抗素子35が直列に接続される。このNMOSトランジスタ33と抵抗素子35との直列接続により増幅回路を構成する。またNMOSトランジスタ31のゲートが、抵抗素子35とNMOSトランジスタ33との間の接続点である第2のノードBに結合される。このNMOSトランジスタ31のチャネルには、抵抗素子34が直列に接続される。このNMOSトランジスタ31と抵抗素子34との直列接続により増幅回路を構成する。容量素子36は、第1のノードAとNMOSトランジスタ33のゲート(ノードC)との間を容量結合するように、第1のノードAとノードCとの間に挿入されている。容量素子36のトランジスタゲート側(ノードC)の一端の電位は、電圧設定回路41により所定の電位に設定可能である。
NMOSトランジスタ32とNMOSトランジスタ31とは直列に接続されてよい。また電圧設定回路41は、容量素子36の一端に抵抗素子42を介して結合される。なお図3に示す例では、電圧設定回路41及び抵抗素子42をトランスインピーダンスアンプ回路30とは別個の回路として示すが、トランスインピーダンスアンプ回路30及び抵抗素子42をトランスインピーダンスアンプ回路の構成の一部であると考えてもよい。
また図3の構成では、容量素子36は、第1のノードAとNMOSトランジスタ33のゲート(ノードC)との間を容量結合するように挿入されている。このような構成の代わりに、容量素子36を第2のノードBとNMOSトランジスタ31のゲートとの間に挿入してもよい。図4は、本発明によるトランスインピーダンスアンプ回路の第2の実施例の構成を示す図である。図4において、図3と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。図4に示す構成では、トランスインピーダンスアンプ回路30Aにおいて、容量素子36が、第2のノードBとNMOSトランジスタ31のゲート(ノードC)との間を容量結合するように挿入されている。
図3及び図4において、ノードAには、フォトダイオードPDのカソードが結合される。フォトダイオードPDのアノードには一定電圧VPDが印加されている。なおフォトダイオードPDとノードAとの間には寄生インダクタンスLが存在する。
フォトダイオードPDに受信光信号が照射されると、光強度に比例した電流がフォトダイオードPDに流れる。フォトダイオードPDからノードAを介してNMOSトランジスタ32に流れ込む電流が増大すると、ノードAの電位が上昇する。ノードAの電位が上昇すると、NMOSトランジスタ33を流れる電流が増大する。これに応じて、抵抗素子35による電圧降下が増大し、ノードBの電位が下降する。ノードAの電位が上昇しノードBの電位が下降することにより、NMOSトランジスタ31に流れる電流が減少する。NMOSトランジスタ31に流れる電流が減少すると、抵抗素子34による電圧降下が減少する。即ち、出力電圧VOUTは、電流減少分に抵抗素子34の抵抗値R1を掛けた電圧分上昇する。このようにして、受信光信号に応じた電圧信号が出力電圧VOUTとして得られる。
図3の構成においては、容量素子36によりノードAとNMOSトランジスタ33のゲート(ノードC)とを容量結合し、容量素子36のトランジスタゲート側の一端(ノードC)の電位を電圧設定回路41により所定の電位に設定する。これにより、NMOSトランジスタ33のゲートのコモンモード電位を、ノードAの電位よりも高い所定の電位に設定することができる。このように容量素子36に適切な量の電荷を蓄積して適切な電圧差を生成させることにより、NMOSトランジスタ33の相互コンダクタンスが十分な大きさとなるように、NMOSトランジスタ33の動作点を最適動作点に設定することができる。従って、トランスインピーダンスアンプ回路30は、低電源電圧においても十分な増幅率で動作し、適切な動作帯域を提供することができる。
図4の構成においては、容量素子36によりノードBとNMOSトランジスタ31のゲート(ノードC)とを容量結合し、容量素子36のトランジスタゲート側の一端(ノードC)の電位を電圧設定回路41により所定の電位に設定する。これにより、NMOSトランジスタ31のゲートのコモンモード電位を、ノードBの電位よりも高い所定の電位に設定することができる。このように容量素子36に適切な量の電荷を蓄積して適切な電位差を生成させることにより、NMOSトランジスタ31の相互コンダクタンスが十分な大きさとなるように、NMOSトランジスタ31の動作点を最適動作点に設定することができる。従って、トランスインピーダンスアンプ回路30Aは、低電源電圧においても十分な増幅率で動作し、適切な動作帯域を提供することができる。
図5は、本発明によるトランスインピーダンスアンプ回路の第3の実施例の構成を示す図である。図5において、図3と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
図5に示す構成は、図3に示す構成と比較して、抵抗素子42をインダクタ素子43で置き換えた点が異なる。インダクタ素子43を用いることにより、高周波信号成分に対しては、電流がインダクタを殆ど流れることなく、ノードCの電位が電圧設定回路41側の設定電位と略独立に変動することができる。
図6は、本発明によるトランスインピーダンスアンプ回路の第4の実施例の構成を示す図である。図6において、図3と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
図6に示すトランスインピーダンスアンプ回路30Bは、図3に示すトランスインピーダンスアンプ回路30の構成に加え、第2のノードBとNMOSトランジスタ31のゲート(ノードD)との間を容量結合するように容量素子37が挿入されている。また電圧設定回路44が、容量素子37の一端(ノードD)に抵抗素子45を介して結合される。この構成により、NMOSトランジスタ33のゲートのコモンモード電位をノードAの電位よりも高い所定の電位に設定するとともに、NMOSトランジスタ31のゲートのコモンモード電位をノードBの電位よりも高い所定の電位に設定することができる。従って、NMOSトランジスタ33の動作点とNMOSトランジスタ31の動作点とを、それぞれ独立に最適化することが可能となる。
図7は、図3に示す電圧設定回路41の構成の一例を示す図である。なお図6に示す電圧設定回路44についても、図7に示す電圧設定回路41の構成と同様の構成としてよい。図7に示す電圧設定回路41は、NMOSトランジスタ51と抵抗素子52とを含む。NMOSトランジスタ51のドレインに抵抗素子52の一端が接続され、抵抗素子52とNMOSトランジスタ51とが電源電位とグランド電位との間で直列接続される。またNMOSトランジスタ51のゲートがNMOSトランジスタ51のドレインに接続される。
図3の容量素子36のトランジスタゲート側の一端(ノードC)に結合される図7の電圧設定回路41は、容量素子36の当該一端(ノードC)が接続されるNMOSトランジスタ33及び抵抗素子35からなる増幅回路のレプリカ回路である。即ち、NMOSトランジスタ51はNMOSトランジスタ33と同一の構成・サイズとなるように形成され、抵抗素子52は抵抗素子35と同一の構成・サイズとなるように形成される。
図7の電圧設定回路41は、NMOSトランジスタ51のゲートがNMOSトランジスタ51のドレインに接続されることにより、所定の電圧Vsetを生成する。この電圧Vsetが、図3に示される抵抗素子42を介してトランスインピーダンスアンプ回路30のノードCに印加される。これにより、容量素子36のノードCの電圧がVsetに等しくなるように容量素子36に電荷が蓄積される。この電圧VsetがNMOSトランジスタ33のゲートのコモンモード電位となり、光受信信号の強度に応じた信号電圧がコモンモード電位からの変動として、NMOSトランジスタ33のゲートに印加される。
電圧設定回路41は、NMOSトランジスタ33及び抵抗素子35からなる増幅回路のレプリカ回路となるように構成され、このレプリカ回路により所定の電圧Vsetを生成する。従って、NMOSトランジスタ33や抵抗素子35の特性がプロセスばらつきや温度変化により変動したり、電圧変動があったりしても、レプリカ回路でも同様の変動が生じることにより、増幅回路に流れる電流量を所望の値に設定することができる。
図8は、図3に示す電圧設定回路41の構成の別の一例を示す図である。なお図6に示す電圧設定回路44についても、図8に示す電圧設定回路41の構成と同様の構成としてよい。図8に示す電圧設定回路41は、抵抗素子61、NMOSトランジスタ62−1乃至62−8、スイッチ回路63−1乃至63−8、及び複数の電圧生成回路64を含む。図示の都合上、複数の電圧生成回路64のうち1つだけを示すが、複数の電圧生成回路64はスイッチ回路63−1乃至63−8に一対一に対応して8個設けられる。各電圧生成回路64は、電流源66とNMOSトランジスタ67とを含み、NMOSトランジスタ67に所定のドレイン電流Iを流すようなゲート電圧を生成し、スイッチ回路63−1乃至63−8に供給する。スイッチ回路63−1乃至63−8は全て同一の構成であり、スイッチ回路63−1の構成のみが例示されている。スイッチ回路63−1はデジタル制御信号入力に応じて、NMOSトランジスタ62−1のゲート電位をグランド電位或いは電圧生成回路64の出力電位に設定する。NMOSトランジスタ62−1のゲートがグランドに接続された場合、NMOSトランジスタ62−1は非導通となりドレイン電流は流れない。NMOSトランジスタ62−1のゲートのゲート幅とNMOSトランジスタ67のゲート幅は同一であり、NMOSトランジスタ62−1のゲートが電圧生成回路64の出力電位に結合された場合、NMOSトランジスタ62−1が導通してドレイン電流Iが流れる。
例えばNMOSトランジスタ62−2のゲートのゲート幅はNMOSトランジスタ67のゲート幅の2倍であり、NMOSトランジスタ62−2のゲートが電圧生成回路64の出力電位に結合された場合、NMOSトランジスタ62−2が導通してドレイン電流2Iが流れる。同様に、NMOSトランジスタ62−3のゲートのゲート幅はNMOSトランジスタ67のゲート幅の4倍であり、NMOSトランジスタ62−3のゲートが電圧生成回路64の出力電位に結合された場合、NMOSトランジスタ62−3が導通してドレイン電流4Iが流れる。同様にして、NMOSトランジスタ62−1乃至62−8により、それぞれI、2I、4I、8I、16I、32I、64I、128Iの電流を生成する。デジタル制御信号入力により何れのドレイン電流を選択的に流すかを制御することにより、0乃至255の256段階の異なる電流量の何れかを選択できる。
デジタル制御信号入力により選択された電流量が抵抗素子61に流れ、所望の電圧Vsetを生成することができる。生成された電圧Vsetは、図3の容量素子36のトランジスタゲート側の一端(ノードC)に供給される。
図9は、図3に示す電圧設定回路41の構成の更に別の一例を示す図である。なお図6に示す電圧設定回路44についても、図9に示す電圧設定回路41の構成と同様の構成としてよい。図9に示す電圧設定回路41は、PMOSトランジスタ71−1乃至71−8、抵抗素子72−1乃至72−8、及びNMOSトランジスタ73を含む。NMOSトランジスタ73のゲートには所定のバイアス電圧VBIAS3が印加されている。PMOSトランジスタ71−1乃至71−8のゲートにはデジタル制御信号入力が印加され、デジタル制御信号入力に応じてPMOSトランジスタ71−1乃至71−8の導通・非導通が制御される。
所定のバイアス電圧VBIAS3により、NMOSトランジスタ73には略固定のドレイン電流が流れるように構成されている。デジタル制御信号入力により、PMOSトランジスタ71−1乃至71−8のうちの幾つのトランジスタを選択的に導通させるかを制御することにより、並列に接続される抵抗素子により構成される合成抵抗値を制御する。これにより、HIGHの電源電圧側と出力電圧Vsetとの間に接続される抵抗値を調整して、所望の出力電圧Vsetを生成することができる。
図10は、図3に示す電圧設定回路41の構成の更に別の一例を示す図である。なお図6に示す電圧設定回路44についても、図10に示す電圧設定回路41の構成と同様の構成としてよい。図10に示す電圧設定回路41は、ヒューズ81−1乃至81−8、抵抗素子82−1乃至82−8、及びNMOSトランジスタ83を含む。
NMOSトランジスタ83のゲートには所定のバイアス電圧VBIAS4が印加されている。この所定のバイアス電圧VBIAS3により、NMOSトランジスタ73には略固定のドレイン電流が流れる。レーザビーム照射や高電圧印加による溶断により、ヒューズ81−1乃至81−8のうちの幾つのヒューズを選択的に導通状態で残すかを制御して、並列に接続される抵抗素子により構成される合成抵抗値を制御する。これにより、HIGHの電源電圧側と出力電圧Vsetとの間に接続される抵抗値を調整して、所望の出力電圧Vsetを生成することができる。
図11は、計算機シミュレーションの条件を示す図である。図11に示すトランスインピーダンスアンプ回路30は、図3に示すトランスインピーダンスアンプ回路30と同一の回路構成であり、このトランスインピーダンスアンプ回路の動作特性を計算機シミュレーションにより確認した。シミュレーション条件としては、図11に示すように、容量素子36のトランジスタゲート側の一端(NMOSトランジスタ33のゲート)の設定電位は0.5Vであり、寄生容量Lのインダクタンスは700pH、寄生容量Cのキャパシタンスは300fFである。また抵抗素子34及び35の図に示す上部側に印加する電源電圧は1.0Vである。
図12は、図11に示す条件で行なった計算機シミュレーションの結果を示す図である。(a)はトランスインピーダンスアンプ回路の周波数特性を示す図であり、横軸が周波数、縦軸が利得である。点線で示す周波数特性101は図2の従来のトランスインピーダンスアンプ回路20の周波数特性であり、実線で示す周波数特性102は図3の本発明のトランスインピーダンスアンプ回路30の周波数特性である。Aとして示す部分に示されるように、高周波領域においては、従来のトランスインピーダンスアンプ回路20では低電源電圧により利得が低下してしまうのに対して、本発明のトランスインピーダンスアンプ回路では十分な利得を維持することができる。
(b)は、トランスインピーダンスアンプ回路の出力電圧波形を示す図であり、横軸が時間、縦軸が電圧である。点線で示す電圧波形111は図2の従来のトランスインピーダンスアンプ回路20の出力であり、実線で示す電圧波形112は図3の本発明のトランスインピーダンスアンプ回路30の出力である。Bとして示す部分に示されるように、高周波信号においては、従来のトランスインピーダンスアンプ回路20では低電源電圧により出力電圧波形の振幅が大幅に減少してしまうのに対して、本発明のトランスインピーダンスアンプ回路では十分な振幅を維持することができる。
図11のシミュレーション結果に示されるように、本発明によれば低電源電圧でトランスインピーダンスアンプ回路を動作させた場合であっても、従来の回路と比較して増幅回路部分の増幅率の減少を抑制して、動作帯域が狭くなるという問題を避けることができる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
なお本発明は以下の内容を含むものである。
(付記1)
入力電流信号が供給される第1のノードと、
該第1のノードと固定電位との間を結合する電流源と、
該第1のノードにゲートが結合される第1のトランジスタと、
該第1のトランジスタのチャネルに直列に接続される第1の抵抗素子と、
該第1の抵抗素子と該第1のトランジスタとの間の接続点である第2のノードにゲートが結合される第2のトランジスタと、
該第2のトランジスタのチャネルに直列に接続される第2の抵抗素子と、
該第1のノードと該第1のトランジスタのゲートとの間及び該第2のノードと該第2のトランジスタのゲートとの間の少なくとも一方を容量結合するように挿入される容量素子と、
を含み、該容量素子のトランジスタゲート側の一端の電位を所定の電位に設定可能に構成されることを特徴とするトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記2)
該電流源は第3のトランジスタであり、該第3のトランジスタと該第2のトランジスタとは直列に接続されることを特徴とする付記1記載のトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記3)
該容量素子は、該第1のノードと該第1のトランジスタのゲートとの間を容量結合するように挿入される第1の容量素子と、該第2のノードと該第2のトランジスタのゲートとの間を容量結合するように挿入される第2の容量素子とを含むことを特徴とする付記1記載のトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記4)
該容量素子のトランジスタゲート側の該一端に抵抗素子及びインダクタ素子の少なくとも一方を介して結合される電圧設定回路を更に含むことを特徴とする付記1記載のトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記5)
該容量素子のトランジスタゲート側の該一端に結合される電圧設定回路を更に含み、該電圧設定回路は、該容量素子の該一端が接続されるトランジスタ及び抵抗素子からなる増幅回路のレプリカ回路であることを特徴とする付記1記載のトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記6)
該容量素子のトランジスタゲート側の該一端に結合される電圧設定回路を更に含み、該電圧設定回路は制御信号に応じて該所定の電位を設定するよう構成されることを特徴とする付記1記載のトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記7)
該容量素子のトランジスタゲート側の該一端に結合される電圧設定回路を更に含み、該電圧設定回路はヒューズに応じて該所定の電位を設定するよう構成されることを特徴とする付記1記載のトランスインピーダンスアンプ回路。
従来の一般的なゲート接地型のトランスインピーダンスアンプ回路の構成例を示す図である。 従来のレギュレーティド・カスコード型のトランスインピーダンスアンプ回路の構成例を示す図である。 本発明によるトランスインピーダンスアンプ回路の第1の実施例の構成を示す図である。 本発明によるトランスインピーダンスアンプ回路の第2の実施例の構成を示す図である。 本発明によるトランスインピーダンスアンプ回路の第3の実施例の構成を示す図である。 本発明によるトランスインピーダンスアンプ回路の第4の実施例の構成を示す図である。 図3に示す電圧設定回路の構成の一例を示す図である。 図3に示す電圧設定回路の構成の別の一例を示す図である。 図3に示す電圧設定回路の構成の更に別の一例を示す図である。 図3に示す電圧設定回路の構成の更に別の一例を示す図である。 計算機シミュレーションの条件を示す図である。 図11に示す条件で行なった計算機シミュレーションの結果を示す図である。
符号の説明
30 トランスインピーダンスアンプ回路
31〜33 NMOSトランジスタ
34、35 抵抗素子
36 容量素子
41 電圧設定回路
42 抵抗素子
43 インダクタ素子
44 電圧設定回路
45 抵抗素子

Claims (5)

  1. 入力電流信号が供給される第1のノードと、
    該第1のノードと固定電位との間を結合する電流源と、
    該第1のノードにゲートが結合される第1のトランジスタと、
    該第1のトランジスタのチャネルに直列に接続される第1の抵抗素子と、
    該第1の抵抗素子と該第1のトランジスタとの間の接続点である第2のノードにゲートが結合される第2のトランジスタと、
    該第2のトランジスタのチャネルに直列に接続される第2の抵抗素子と、
    該第1のノードと該第1のトランジスタのゲートとの間及び該第2のノードと該第2のトランジスタのゲートとの間の少なくとも一方を容量結合するように挿入される容量素子と、
    を含み、該容量素子のトランジスタゲート側の一端の電位を所定の電位に設定可能に構成されることを特徴とするトランスインピーダンスアンプ回路。
  2. 該電流源は第3のトランジスタであり、該第3のトランジスタと該第2のトランジスタとは直列に接続されることを特徴とする請求項1記載のトランスインピーダンスアンプ回路。
  3. 該容量素子のトランジスタゲート側の該一端に抵抗素子及びインダクタ素子の少なくとも一方を介して結合される電圧設定回路を更に含むことを特徴とする請求項1記載のトランスインピーダンスアンプ回路。
  4. 該容量素子のトランジスタゲート側の該一端に結合される電圧設定回路を更に含み、該電圧設定回路は、該容量素子の該一端が接続されるトランジスタ及び抵抗素子からなる増幅回路のレプリカ回路であることを特徴とする請求項1記載のトランスインピーダンスアンプ回路。
  5. 該容量素子のトランジスタゲート側の該一端に結合される電圧設定回路を更に含み、該電圧設定回路は制御信号に応じて該所定の電位を設定するよう構成されることを特徴とする請求項1記載のトランスインピーダンスアンプ回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015122678A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 パナソニック株式会社 低雑音増幅器
WO2015194817A1 (ko) * 2014-06-19 2015-12-23 이화여자대학교 산학협력단 전달 임피던스 증폭기
US9843295B2 (en) 2014-06-19 2017-12-12 Ewha University-Industry Collaboration Foundation Transimpedance amplifier

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