JP2009151680A - 情報処理装置、ログ監視プログラム及びログ監視方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄積するログデータの容量の低減を図りつつ、ログ情報を有効に活用できるようにするための技術を提供する。
【解決手段】ドライバアプリケーション111aは、その動作中に何らかのエラーが生じた場合、当該エラーに関するログデータ112aを出力する。ログ監視アプリケーション113aは、ドライバアプリケーション111aからエラーに関する情報が記述されたログデータ112aが出力されると、そこから当該エラーのエラーレベルを判定する。そして、このエラーレベルが所定の統計置換レベル以上(すなわち、エラーログの重要度が高い)の場合、このログデータ112aを、ログデータベース114aに保存する。一方、エラーレベルが所定の置換レベル以上でない(すなわち、エラーログの重要度が低い)場合、このログデータ112aに係るエラーの事象を、統計データの変量の値として記録する。
【選択図】図2
【解決手段】ドライバアプリケーション111aは、その動作中に何らかのエラーが生じた場合、当該エラーに関するログデータ112aを出力する。ログ監視アプリケーション113aは、ドライバアプリケーション111aからエラーに関する情報が記述されたログデータ112aが出力されると、そこから当該エラーのエラーレベルを判定する。そして、このエラーレベルが所定の統計置換レベル以上(すなわち、エラーログの重要度が高い)の場合、このログデータ112aを、ログデータベース114aに保存する。一方、エラーレベルが所定の置換レベル以上でない(すなわち、エラーログの重要度が低い)場合、このログデータ112aに係るエラーの事象を、統計データの変量の値として記録する。
【選択図】図2
Description
本発明は、コンピュータ上で動作するアプリケーションソフトウェアから出力されるログ情報を監視する技術に関する。
従来、コンピュータ上で動作するアプリケーションソフトウェアのエラーに関するログ情報を蓄積しておき、このログ情報を解析することでエラーの原因を特定することが行われている。また、エラーに関する情報だけでなく、通常動作時における動作ログを常時出力させ、蓄積しておくことも行われている。
例えば、特許文献1には、業務を行うアプリケーションソフトウェアから出力されるログ生成コマンドに基づき設定したパラメータに従い、ログ出力関数プログラムがアプリケーションソフトウェアに生じた障害に関する障害情報をログファイルへ出力するコンピュータシステムについて開示されている。
特開2001−125876号公報
しかしながら、アプリケーションソフトウェアの動作ログを常時出力していると、コンピュータが備える記憶装置内に蓄積されるログ情報のデータ容量が膨大なものになり、記憶装置の記憶領域を圧迫してしまう。また、ログ情報を取得し蓄積する機器によっては、容量に十分な余裕のある記憶装置を備えていないために、ログ情報を保持するための記憶領域の大きさに厳しい制約がある場合も考えられる。さらに、アプリケーションソフトウェアに問題が発生した場合にログ情報を解析する際には、蓄積されている全てのログ情報が必要なわけでなく、重大な事象に関するものだけが必要であることが多い。
本発明は、上記問題を鑑みなされており、蓄積するログデータの容量の低減を図りつつも、ログ情報を有効に活用できるようにするための技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の情報処理装置は、ログデータ出力手段、重要度判定手段、ログデータ保存手段及び統計データ記録手段を備え、前記各手段は次のような特徴を有する。
ログデータ出力手段は、動作中に生じた事象に関する事象情報と当該事象情報の重要度を示す情報とを含むログデータを出力する。重要度判定手段は、ログデータ出力手段から出力されたログデータに基づき、このログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であるか否かを判定する。ログデータ保存手段は、重要度判定手段によりログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であると判定されたログデータを保存する。統計データ記録手段は、重要度判定手段によりログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上でないと判定されたログデータに係る事象情報を、統計データとして記録する。
このように構成された情報処理装置によれば、出力されたログデータの重要度が高ければそのまま保存し、ログデータの重要度が低ければこれを統計データとして保存することができる。この統計データは、例えばエラー等に関する事象情報の集団の性質・傾向を数量に示すものであり、複数のログデータに係るエラーの事象をこの統計データに集計することで、これらのログデータをそのまま保持する場合と比べてデータ容量を格段に低減できる。また、データ容量を低減しながらも、統計データからログデータに係る事象情報の集団の性質・傾向を知ることができ、解析用のデータとしての実用性も確保される。
さらに、重要度の高い事象情報に関するログデータは、ログ解析を行うために必要となる可能性が高いが、本発明では重要度の高い事象情報に関するログデータについては、ログデータのまま保存されるため、解析用のデータとしての実用性は十分に確保される。このように、重要度の高い事象情報に関するログデータ、例えば、深刻なエラーに関するログデータのようにログ解析を行うために必要となる可能性の高いログデータはそのまま保存し、重要度の高くない事象情報に関するログデータについては統計データとして記録することで、蓄積されたログデータの容量の低減と、ログデータの実用性の確保とを両立できる。
つぎに、請求項2に記載の情報処理装置は以下のような特徴を有する。すなわち、ログデータ出力手段から出力されたログデータを蓄積する蓄積手段を更に備え、重要度判定手段は、蓄積手段に蓄積されているログデータの容量が所定の上限値以上である場合、この蓄積されている各ログデータに基づき、各ログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であるか否かを判定する。そして、統計データ記録手段は、蓄積手段に蓄積されているログデータのうち、重要度判定手段によりエラーの重要度が所定レベル以上でないと判定された各ログデータを、当該各ログデータに係る事象情報の統計データに置換する。
このように構成された情報処理装置によれば、普段は出力されたログデータをそのまま蓄積しておくが、この蓄積されているログデータの総容量が上限値を超えた場合、蓄積されているログデータのうち、重要度の低い事象情報に関するログデータのみを統計データと置換する。このとき、重要度の高い事象情報に関するログデータについてはそのまま保持する。こうすることで、蓄積されたログデータの容量が上限値を超えない間は、出力されたログデータをそのまま保存することで解析用のデータとしての実用性を十分に保つことができる。そして、もし蓄積されたログデータの容量が上限値を超えてしまった場合でも、蓄積されたログデータの容量の低減を図りつつ、統計データを解析用のデータとして有効に活用でき、限られた記憶領域を効率的に利用できる。
ところで、情報処理装置上で動作するアプリケーションソフトウェアからログデータを収集する場合、アプリケーションソフトウェアで実行された正常な動作に関する情報と、アプリケーションソフトウェアで実行された動作に生じたエラーに関する情報との両方についてログデータを出力させることが考えられる。
そこで、請求項3に記載のように、前記アプリケーションで実行された動作に生じたエラーに関する事象情報は、前記アプリケーションソフトウェアで実行された動作に関する事象情報より高い重要度を示すように構成するとよい。
このようにすることで、正常な動作に関するログデータは重要度が低いものとして統計データに記録され、エラーに関するログデータは重要度が高いものとしてそのまま保存される可能性が高くなる。よって、エラーに関するログデータを解析することで当該エラーの原因を解明する必要がある場合には、限られた記憶容量の範囲でより多くのエラーに関するログデータを取得できることになり、ログデータをより有効に活用できる。
つぎに、請求項4に記載の情報処理装置は、ログデータに係るエラーの事象をエラーごとの発生頻度の統計データとして記録することを特徴とする。このようにすることで、この統計データから、エラーの種類ごとの発生数の傾向を数量的に把握することができる。
あるいは、請求項5に記載のように、前記ログデータに係るエラーの事象と、当該エラーに相関して生じた他のエラーの事象との相関関係を示す統計データとして記録するように構成してもよい。このようにすることで、例えば、エラーAが発生した場合にエラーBが発生する頻度や確率といった、複数のエラーに関する相関関係を数量的に把握することができる。
ところで、ログデータの出力元が情報処理装置に接続された周辺機器(例えばプリンタ、ファクシミリ等)を制御するアプリケーションソフトウェア(すなわちデバイスドライバ)である場合、ログデータとして出力される事象情報の代表的なものとして、例えば、情報処理端末と周辺機器との間の通信エラーが挙げられる。このとき、同じ通信エラーでも、例えば通信エラーが比較的よく発生することを前提として構築されているTCP/IP等の通信プロトコルに準拠するネットワークインタフェース(例えば、有線/無線LAN)で発生した場合では、通信エラーに対してはログデータの解析をする必要性が低い。これに対し、通信エラーの発生を前提としないUSBインタフェース等で発生した場合、この通信エラーに対しては、エラーの原因を解明するためにログデータの解析を行う必要性が高い。このように、同じエラーに対しても、周辺機器の接続形態(例えば、有線LAN、無線LAN、USB等)によって、ログデータの解析の必要性が高いか低いかといった観点での重要度が変ってくると考えられる。よって、接続形態に応じて当該エラーに関するログデータが保存するに値するか否かの判断基準を変えてやることで、蓄積されるログデータの実用性を更に向上させ、ログデータの記憶領域の効率的な利用を図れる。また、このような発想は、エラーに関する事象情報に限らずエラー以外の事象情報に適用することもできる。
そこで、請求項6に記載のように構成することとよい。つまり、当該情報処理装置と、これに通信可能に接続された周辺機器との接続形態を判別する接続形態判別手段を更に備える。また、ログデータ出力手段は、周辺機器を制御するアプリケーションソフトウェアの動作中に生じた事象に関する事象情報についてのログデータを出力する。そして、重要度判定手段は、接続形態判別手段によって判別された周辺機器との接続形態に応じて、事象情報の重要度の判別に用いる所定レベルの値を変更する。
このように構成された情報処理装置によれば、周辺機器との接続形態に応じて、ログデータの実用性を考慮した態様にてログデータを保存できる。通信エラーの例を挙げれば、周辺機器との接続形態がUSB接続である場合には、通信エラーに対してログ解析を行ってエラーの原因を解明する必要性が高いため、ログデータをそのまま保持すると判断するための重要度のレベルを低く設定する。一方、接続形態が有線LAN接続や無線LAN接続である場合には、通信エラーに対してログ解析を行う必要性が低く件数も多いため、ログデータをそのまま保持すると判断するための重要度のレベルを高く設定するといった運用を行うことが考えられる。このようにすることで、例えば、周辺機器との間に生じた通信エラーに関するログデータに対して、接続形態がUSB接続の場合はログデータをそのまま保存するが、接続形態が有線LAN接続や無線LAN接続である場合には積極的に統計データとして保存するといった具合に、接続形態に応じてログデータの保存方法を柔軟に変化させることができる。
あるいは、請求項7に記載のように構成してもよい。つまり、当該情報処理装置と、これに通信可能に接続された周辺機器との接続形態を判別する接続形態判別手段を更に備える。そして、ログデータ出力手段は、周辺機器を制御するアプリケーションソフトウェアの動作中に生じた事象に関する事象情報についてのログデータを出力し、かつ、接続形態判別手段によって判別された周辺機器との接続形態に応じて、当該ログデータに係る事象情報に対して付与する重要度のレベルを変更する。
通信エラーの例を挙げれば、周辺機器との接続形態がUSB接続である場合には、通信エラーに対してログ解析を行う必要性が高いため、当該ログデータに付与するエラーの重要度を高く設定し、接続形態が有線LAN接続や無線LAN接続である場合には、通信エラーに対してログ解析を行う必要性は低く件数も多いため、当該ログデータに付与するエラーの重要度を低く設定するといった運用を行うことが考えられる。このような運用においても、例えば、周辺機器との間に生じた通信エラーに関するログデータに対して、接続形態がUSB接続の場合はログデータをそのまま保存するが、接続形態が有線LAN接続や無線LAN接続である場合には積極的に統計データとして保存するといった具合に、接続形態に応じてログデータの保存方法を柔軟に変化させることができる。
つぎに、請求項8に記載のプログラムは、情報処理装置上で動作するアプリケーションソフトウェアのログデータを監視するためのログ監視プログラムであって、当該情報処理装置を、重要度判定手段、ログデータ保存手段及び統計データ記録手段として機能させることを特徴とする。
重要度判定手段は、出力されたアプリケーションソフトウェアのログデータに基づき、このログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であるか否かを判定する。ログデータ保存手段は、重要度判定手段によりログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であると判定されたログデータを保存する。統計データ記録手段は、重要度判定手段により前記ログデータに係る事象情報の重要度が前記所定レベル以上でないと判定されたログデータに係る事象情報を、統計データとして記録する。このように構成されたログ監視プログラムを、ログデータを蓄積する機能を持った情報処理装置へ導入することで、請求項1に記載の情報処理装置と同様の効果を得ることができる。
また、請求項9に記載のログ監視方法は、ログデータ出力手順、重要度判定手順、ログデータ保存手順及び統計データ記録手順から構成されることを特徴とする。
ログデータ出力手順では、動作中に生じた事象に関する事象情報と当該事象情報の重要度を示す情報とを含むログデータを出力する。重要度判定手順では、ログデータ出力手順において出力されたログデータに基づき、このログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であるか否かを判定する。ログデータ保存手順では、重要度判定手順においてログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であると判定されたログデータを保存する。統計データ記録手順では、重要度判定手順によりログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上でないと判定されたログデータに係る事象情報を、統計データとして記録する。以上のような手順で構成されるログ監視方法を、ログデータを蓄積する機能を持った情報処理装置に採用することで、請求項1に記載の情報処理装置と同様の効果を得ることができる。
ログデータ出力手順では、動作中に生じた事象に関する事象情報と当該事象情報の重要度を示す情報とを含むログデータを出力する。重要度判定手順では、ログデータ出力手順において出力されたログデータに基づき、このログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であるか否かを判定する。ログデータ保存手順では、重要度判定手順においてログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であると判定されたログデータを保存する。統計データ記録手順では、重要度判定手順によりログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上でないと判定されたログデータに係る事象情報を、統計データとして記録する。以上のような手順で構成されるログ監視方法を、ログデータを蓄積する機能を持った情報処理装置に採用することで、請求項1に記載の情報処理装置と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[パーソナルコンピュータ1の構成の説明]
図1は、本発明の一実施形態であるパーソナルコンピュータ1(以下、PC1と称する)の概略構成を示すブロック図である。
[パーソナルコンピュータ1の構成の説明]
図1は、本発明の一実施形態であるパーソナルコンピュータ1(以下、PC1と称する)の概略構成を示すブロック図である。
このPC1は、本発明でいう情報処理装置に相当し、このPC1上で機能するアプリケーションから出力されるログデータを監視するログ監視アプリケーションが機能している。
PC1は、図1に示すように、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスクドライブ14(以下、HDD14と称する)、操作部15、表示部16、USBインタフェース17、有線LANインタフェース18、及び無線LANインタフェース19等を備えている。
CPU11は、ROM12やRAM13に記憶されたプログラムやデータに従って、PC1各部に対する制御及び各種演算を実行する装置で、後述するログ監視アプリケーションや、このログ監視アプリケーションによるログの監視の対象となるドライバアプリケーションとしての処理は、このCPU11によって実行される。ROM12は、PC1の電源スイッチを切っても記憶内容を保持する記憶装置で、BIOSや通常であれば更新されない読み出し専用のデータ等を記憶している。
RAM13は、CPU11から直接アクセスされるメインメモリ等として利用される記憶装置である。このRAM13には、オペレーティングシステムや各種アプリケーション等のソフトウェアがHDD14から読み込まれ、また、CPU11による各種演算の結果やHDD14から読み込まれたデータもRAM13に記憶される。後述するログ監視アプリケーションやログの監視の対象となるドライバアプリケーションとしての処理を実行する際には、各処理をCPU11に実行させるためのプログラム(アプリケーションプログラムやログ監視プログラム)がHDD14からRAM13に読み込まれる。そして、RAM13に記憶されたプログラムに従って、CPU11が各処理を実行することになる。
HDD14は、OS、各種プログラム、及び各種データファイルを保存しておくための装置で、上記アプリケーションプログラムやログ監視プログラムもHDD14に保存されている。操作部15は、ユーザからの各種指示を入力するための入力装置であり、例えば、キーボードや各種ポインティングデバイス(例えばマウス)等によって構成される。表示部16は、各種情報をユーザに対して提示するための出力装置であり、例えば液晶ディスプレイ等によって構成される。
USBインタフェース17(以下、USBI/F17と表記する)は、例えばプリンタやスキャナ等の周辺機器をPC1に接続するためのシリアルインタフェースである。なお、本実施形態では、このUSBI/F17及びUSBケーブル171を介して、PC1とプリンタ2aとが通信可能に接続されているものと想定する。
有線LANインタフェース18(以下、有線LANI/F18と表記する)は、ツイストペアケーブルや同軸ケーブルを使って構成されたLANにPC1を接続するための通信インタフェースである。なお、本実施形態では、有線LANI/F18及び有線LAN回線181を介して、PC1とプリンタ2bとが通信可能に接続されているものと想定する。
無線LANインタフェース19(以下、無線LANI/F19と表記する)は、例えばIEEE802.11諸規格に準拠した機器で構成される無線通信ネットワークとの間で通信を行うための通信インタフェースである。なお、本実施形態では、この無線LANI/F19及び無線LAN回線191を介して、PC1とプリンタ2cとが通信可能に接続されているものと想定する。
PC1には、このPC1に接続されたプリンタ2a,2b,2c(以下、これらを特に区別しない場合は、プリンタ2と表記する)を制御するためのドライバアプリケーションがプリンタ2の機種ごとにインストールされており、PC1は、このドライバアプリケーションを用いてPC1からドキュメントの印刷ジョブを出力し、これをプリンタ2に実行させることでドキュメントの印刷を行うことができる。
[PC1が実行する処理の説明(第1実施形態)]
つぎに、PC1が実行する処理の第1実施形態について、PC1上で機能するログ監視アプリケーション、及びこのログ監視アプリケーションによるログの監視の対象となるドライバアプリケーション等の概要を、図2に基づいて説明する。
つぎに、PC1が実行する処理の第1実施形態について、PC1上で機能するログ監視アプリケーション、及びこのログ監視アプリケーションによるログの監視の対象となるドライバアプリケーション等の概要を、図2に基づいて説明する。
図2は、PC1が実行する処理の第1実施形態において、PC1上で機能するドライバアプリケーション111aと、ドライバアプリケーションから出力されるログデータ112aと、ログ監視アプリケーション113aと、ログデータベース114aとの相関を模式的に示す説明図である。
図2に示すドライバアプリケーション111aは、PC1からプリンタ2を制御するためのデバイスドライバとして機能するアプリケーションである。このドライバアプリケーション111aは、動作中に生じたイベントに関する情報を記録したログデータを出力する。なお、本実施形態のPC1に備えられたOSには複数のアプリケーション間で共通して利用可能なロギングツール115aが備えられており、ドライバアプリケーション111aは、動作中にこのロギングツール115aを呼び出して実行することでログデータを出力することができる。あるいは、ドライバアプリケーション111a自身が独自のロギングツールを備えることでログデータを出力するような構成であってもよい。
ドライバアプリケーション111aは、その動作中に何らかのエラーが生じた場合、当該エラーに関するログデータ112aを出力する。このログデータ112aには、当該エラーの内容や発生時刻を示す情報の他に、当該エラーログの重要度を示す情報として、当該エラーの深刻さの度合に応じて定められたエラーレベルのデータが含まれている。このエラーレベルの値は、エラーの深刻度合を考慮してエラーの種類ごとに予め定められており、ログデータ112aの出力時に当該エラーの種類に対応した値がロギングツール115aによって付与される。なお、ここでは、エラーレベルの値が大きい程エラーの深刻度が高く、エラーログの重要度が高いものであるとする。
ログ監視アプリケーション113aは、常駐プログラムとして常にドライバアプリケーション111aから出力されるログデータ112aを監視している。そして、ドライバアプリケーション111aからエラーに関する情報が記述されたログデータ112aが出力されると、そこから当該エラーのエラーレベルを判定する。そして、このエラーレベルが所定の統計置換レベル以上(すなわち、エラーログの重要度が高い)の場合、このログデータ112aを、HDD14に設けられたログデータベース114aに保存する。一方、エラーレベルが所定の統計置換レベル以上でない(すなわち、エラーログの重要度が低い)場合、このログデータ112aに係るエラーの事象を、統計データの変量の値として記録する。この統計データは、HDD14のログデータベース114a内に格納されており、複数のログデータ112aに係るエラーの事象の集団について、この集団の性質・傾向を数量的に記録したデータである。このような統計データの一例として、エラーの種類ごとの発生回数を変量とした度数分布が挙げられる。なお、ログ監視アプリケーション113aが実行する処理の詳細な内容については後述する。
[ログ監視アプリケーション113aが実行する処理の説明(第1実施形態)]
つぎに、上記ログ監視アプリケーション113aが実行する処理(第1実施形態)の詳細な内容について、図3,4に基づき説明する。
つぎに、上記ログ監視アプリケーション113aが実行する処理(第1実施形態)の詳細な内容について、図3,4に基づき説明する。
図3は、第1実施形態のログ監視アプリケーション113aが実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。図3に示す処理は、PC1の起動と共に常時実行される処理であり、以下の説明においては、ログ監視処理と称する。
ログ監視アプリケーション113aは、ログ監視処理を開始すると、まず、ドライバアプリケーション111aから出力されたログデータ112aを取得する(S100)。つぎに、ドライバアプリケーション111aの制御対象であるプリンタ2とPC1との接続形態を判別する(S110)。ここでは、ドライバアプリケーション111aの制御対象であるプリンタ2が、USBI/F17を介して接続されたもの(USB接続)であるか、有線LANI/F18を介して接続されたもの(有線LAN接続)であるか、無線LANI/F19を介して接続されたもの(無線LAN接続)であるかを判別する。
つぎに、この判別した接続形態に基づいて、統計変換レベルを決定する(S120)。この統計変換レベルは、取得したログデータ112aを保存統計データへ変換するか否かを判定する際のエラーレベルの閾値であり、ドライバアプリケーション111aの制御対象であるプリンタ2とPC1との接続形態別に異なる値が予め設定されている。本実施形態では、図4に示すように、エラーの深刻度が最も小さいエラーレベル1から、最も大きいエラーレベル8までの範囲において、USB接続時の統計変換レベルはエラーレベル4、有線LAN接続時の統計変換レベルはエラーレベル5、無線LAN接続時の統計変換レベルはエラーレベル6に設定されている。
図3のフローチャートの説明に戻る。S130では、S100で取得したログデータ112aから当該ログデータに係るエラーのエラーレベルを判定する。そして、S120で決定した統計変換レベルとS130で判定したエラーレベルとを比較し、このエラーレベルが統計変換レベル以上であるか否かを判定する(S140)。ここで、エラーレベルが統計変換レベル以上であると判定した場合(S140:YES)、当該ログデータ112aをログデータベース114aへ保存する(S150)。
一方、エラーレベルが統計変換レベル以上ではないと判定した場合(S140:NO)、当該ログデータ112aに係るエラーの事象を、ログデータベース114aに格納されている統計データの変量の値として記録する(S160)。なお、このとき、当該ログデータ112a自体はログデータベース114aに保存されない。
[PC1が実行する処理の説明(第2実施形態)]
つぎに、PC1が実行する処理の第2実施形態について、PC1上で機能するログ監視アプリケーション、及びこのログ監視アプリケーションによるログの監視の対象となるドライバアプリケーション等の概要を、図5に基づいて説明する。
つぎに、PC1が実行する処理の第2実施形態について、PC1上で機能するログ監視アプリケーション、及びこのログ監視アプリケーションによるログの監視の対象となるドライバアプリケーション等の概要を、図5に基づいて説明する。
図5は、PC1が実行する処理の第2実施形態において、PC1上で機能するドライバアプリケーション111bと、ドライバアプリケーションから出力されるログデータ112bと、ログ監視アプリケーション113bと、ログデータベース114bとの相関を模式的に示す説明図である。
ドライバアプリケーション111bは、上記第1実施形態と同様、PC1からプリンタ2を制御するためのデバイスドライバとして機能するアプリケーションである。このドライバアプリケーション111bは、動作中にロギングツール115bを呼び出して実行することで、動作中に生じたイベントに関する情報を記録したログデータを出力する。
ドライバアプリケーション111bは、その動作中に何らかのエラーが生じた場合、当該エラーに関するログデータ112bを出力し、これをHDD14に設けられたログデータベース114bに保存する。このログデータ112bには、当該エラーの内容や発生時刻を示す情報の他に、当該エラーログの重要度を示す情報として、当該エラーの深刻さの度合に応じて定められたエラーレベルのデータが含まれている。
このエラーレベルの値は、エラーの深刻度合を考慮してエラーの種類ごとに予め定められており、ログデータ112bの出力時に当該エラーの種類に対応した値がロギングツール115bによって付与される。さらに、このロギングツール115bは、エラーの種類に加え、ドライバアプリケーション111bの制御対象であるプリンタ2とPC1との接続形態をも加味してエラーレベルの値を決定する。なお、このロギングツール115bが実行する処理の詳細な内容については後述する。
ログ監視アプリケーション113bは、適宜なタイミングでログデータベース114bに保存されているログデータの総容量を監視する。そして、ログデータベース114bに保存されているログデータの総容量が所定の閾値(上限値)を越えた場合、エラーレベルが所定の統計置換レベル以下(すなわち、エラーログの重要度が低い)の全てのログデータ112bを、当該各ログデータに係るエラー事象の集団の統計データと置換する。この統計データは、HDD14のログデータベース114b内に格納されており、複数のログデータ112bに係るエラー事象の集団について、この集団の性質・傾向を数量的に記録したデータである。このような統計データの一例として、エラーの種類ごとの発生回数や複数種類のエラーが相関して発生した回数を変量とした度数分布が挙げられる。なお、ログ監視アプリケーション113bが実行する処理の詳細な内容については後述する。
[ロギングツール115bが実行する処理の説明(第2実施形態)]
つぎに、上記ロギングツール115bが実行する処理(第2実施形態)の詳細な内容について、図6に基づき説明する。
つぎに、上記ロギングツール115bが実行する処理(第2実施形態)の詳細な内容について、図6に基づき説明する。
図6は、第2実施形態のロギングツール115bが実行する処理の手順を示すフローチャートである。図6に示す処理は、ドライバアプリケーション111bからの呼び出しに応じて実行される処理であり、以下の説明においては、ログデータ出力処理と称する。
ロギングツール115bは、ログデータ出力処理を開始すると、まず、ドライバアプリケーション111bで発生したエラーの種類等の情報を取得する(S200)。つぎに、ドライバアプリケーション111bの制御対象であるプリンタ2とPC1との接続形態を判別する(S210)。ここでは、ドライバアプリケーション111bの制御対象であるプリンタ2がUSB接続であるか、有線LAN接続であるか、無線LAN接続であるかを判別する。
そして、この判別した接続形態とエラーの種類とに基づき、当該エラーのエラーレベルを決定する(S220)。このエラーレベルは、ログデータの重要度を示す指標であり、エラーの種類、及びドライバアプリケーション111aの制御対象であるプリンタ2とPC1との接続形態別に異なる値が予め設定されている。本実施形態では、図7に示すように、エラーA,B,C…といったエラーの種類ごとに、それぞれ無線LAN接続、有線LAN接続、USB接続の各接続形態に別に対応するエラーレベルが設定されている。その一例として、エラーCに対しては、エラーの深刻度が最も小さいエラーレベル1から最も大きいエラーレベル8までの範囲で、無線LAN接続時はエラーレベル4、有線LAN接続時はエラーレベル5、USB接続時はエラーレベル7に設定されている。
図6のフローチャートの説明に戻る。S220でエラーレベルを決定した後、当該エラーの内容を示す情報とエラーレベルのデータとを含んだログデータ112bを出力する(S230)。
[ログ監視アプリケーション113bが実行する処理の説明(第2実施形態)]
つぎに、上記ログ監視アプリケーション113bが実行する処理(第2実施形態)の詳細な内容について、図8,9に基づき説明する。
つぎに、上記ログ監視アプリケーション113bが実行する処理(第2実施形態)の詳細な内容について、図8,9に基づき説明する。
図8は、第2実施形態のログ監視アプリケーション113bが実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。図8に示す処理は、例えばPC1の起動時や、所定の時刻、あるいは所定の時間間隔等のタイミングで実行される処理であり、以下の説明においては、ログ監視処理と称する。
ログ監視アプリケーション113bは、ログ監視処理を開始すると、まず、ログデータベース114b内に保存されているログデータ112bの総容量を計測する(S300)。そして、この計測した総容量が所定の閾値以上であるか否かを判定する(S310)。ここで、ログデータ112bの総容量が閾値以上ではないと判定した場合(S310:NO)、ログ監視処理を終了する。
一方、ログデータ112bの総容量が閾値以上であると判定した場合(S310:YES)、ログデータベース114b内に保存されているログデータ112bのうち、エラーレベルが所定の第1統計置換レベル以下のログデータ112bを、当該各ログデータ112bに係るエラー事象の集団の統計データと置換する(S320:統計データ置換処理)。この統計データ置換処理の詳細な内容については後述する。なお、ここでログデータ112bと置換される統計データは、エラーの種類ごとの発生回数及び複数種類のエラーが相関して発生した回数を変量とする度数分布として記録される。
第1統計置換レベルによるログデータ112bの統計データへの置換後、ログデータベース114b内に保存されているログデータ112bの総容量を再び計測する(S330)。そして、この計測した総容量が前記閾値以上であるか否かを判定する(S340)。ここで、ログデータ112bの総容量が閾値以上ではないと判定した場合(S340:NO)、ログ監視処理を終了する。
一方、ログデータ112bの総容量が閾値以上であると判定した場合(S340:YES)、第1統計置換レベルよりも値が大きい第2統計置換レベルを用いて、上述の統計データ置換処理を再び実行する。ここでは、ログデータベース114b内に保存されているログデータ112bのうち、エラーレベルがこの第2統計置換レベル以下のログデータ112bを、当該各ログデータ112bに係るエラー事象の集団の統計データと置換し(S350:統計データ置換処理)、ログ監視処理を終了する。
つぎに、図9は、第2実施形態のログ監視アプリケーション113bが実行する統計データ置換処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、上述のログ監視処理(図8参照)のS320及びS350において実行される処理である。
ログ監視アプリケーション113bは、統計データ置換処理を開始すると、まず、ログデータベース114bに保存されているログデータ112bのうち、エラーレベルが統計置換レベル(S320では第1統計置換レベル、S350では第2統計置換レベル)以下であるログデータ112bを置換対象としてリストアップし(S400)、このリストにおける最初の置換対象のログデータ112bを1つセットする。
つぎに、セットした置換対象のログデータ112bに係るエラーの種類を判別する(S410)。なお、ここでは、判別したエラーの種類をエラーXであると想定する。そして、エラーXの発生回数を1つカウントアップする(S420)。さらに、ログデータベース114bに保存されているログデータ112bに基づき、このエラーXの発生時刻から所定時間Tの間に何らかのエラーが発生しているか否かを判定する(S430)。なお、この所定時間Tは、エラーの種類によってそれぞれ異なる時間に設定してもよい。
ここで、エラーXの発生時刻から所定時間Tの間にエラーYが発生したと判定した場合(S430:YES)、エラーXと相関して発生したエラーYの発生回数のカウントを1つカウントアップし(S440)、S450の処理へ移行する。なお、ここで、エラーXの発生時刻から所定時間Tの間に複数のエラーが発生している場合は、エラーXと相関して発生した複数のエラーについて、それぞれ発生回数をカウントする。
一方、S430でエラーXの発生時刻から所定時間Tの間に何もエラーが発生していないと判定した場合(S430:NO)、S450の処理へ移行する。
S450では、S400でリストアップした置換対象のログデータ112bのうち、エラーの発生回数のカウントを行っていない未処理のものがあるか否かを判定する。ここで、未処理の置換対象のログデータ112bがあると判定した場合(S450:YES)、次の置換対象のログデータ112bをセットし(S460)、S410の処理へ戻る。以降、S410〜S460の処理を順次繰り返してエラーの発生回数を計測した後、S450で未処理のログデータ112bがないと判定した場合(S450:NO)、発生回数を計測した各エラーについて、あるエラーが発生した全事象に対する当該エラーと他のエラーとが相関して発生した確率を算出する(S470)。
S450では、S400でリストアップした置換対象のログデータ112bのうち、エラーの発生回数のカウントを行っていない未処理のものがあるか否かを判定する。ここで、未処理の置換対象のログデータ112bがあると判定した場合(S450:YES)、次の置換対象のログデータ112bをセットし(S460)、S410の処理へ戻る。以降、S410〜S460の処理を順次繰り返してエラーの発生回数を計測した後、S450で未処理のログデータ112bがないと判定した場合(S450:NO)、発生回数を計測した各エラーについて、あるエラーが発生した全事象に対する当該エラーと他のエラーとが相関して発生した確率を算出する(S470)。
つぎに、S420,S440でカウントしたエラーの発生回数、及びS470で算出した発生率をログデータベース114b内の統計データに記録する(S480)。そして、置換対象の全ログデータ112bをログデータベース114bから削除して(S490)、統計データ置換処理を終了する。
[効果]
上記実施形態におけるPC1及びログ監視アプリケーション113a,113bによれば、以下のような効果を奏する。
上記実施形態におけるPC1及びログ監視アプリケーション113a,113bによれば、以下のような効果を奏する。
(1)第1実施形態について
ドライバアプリケーション111aからログデータ112aが出力される都度、当該ログデータ112aのエラーレベルが高ければそのまま保存し、エラーレベルが低ければこれを統計データとして保存することができる。これにより、全てのログデータ112aをそのまま保持する場合と比べてデータ容量を格段に低減できる。また、統計データには、エラー事象の集団の性質・傾向を数量的に記録できるので、データ容量を低減しながらも、解析用のデータとしての実用性も確保される。
ドライバアプリケーション111aからログデータ112aが出力される都度、当該ログデータ112aのエラーレベルが高ければそのまま保存し、エラーレベルが低ければこれを統計データとして保存することができる。これにより、全てのログデータ112aをそのまま保持する場合と比べてデータ容量を格段に低減できる。また、統計データには、エラー事象の集団の性質・傾向を数量的に記録できるので、データ容量を低減しながらも、解析用のデータとしての実用性も確保される。
さらに、エラーレベルが高いログデータ112a、すなわち、エラーの解析を行うために必要となる可能性の高いログデータ112aについては、そのままログデータベース114aに保存されるため、解析用のデータとしての実用性が十分に確保される。このように、深刻なエラーに関するログデータ112aはそのまま保存し、深刻でないエラーに関するログデータ112aについては統計データとして記録することで、蓄積されるログデータ112aの容量の低減と、解析用データとしての実用性の確保とを両立できる。
また、ドライバアプリケーション111aの制御対象のプリンタ2との接続形態に応じて、ログデータを統計データに変換するか否かを決める閾値である統計変換レベルを変えることで、接続形態によって異なるエラーの重要度を考慮した態様にてログデータ112aを保存できる。これにより、例えば、プリンタ2との間に生じた通信エラーに関するログデータ112aに対して、接続形態がUSB接続の場合はログデータ112aをそのまま保存するが、接続形態が有線LAN接続や無線LAN接続である場合には積極的に統計データとして保存するといった具合に、接続形態応じてログデータの保存方法を柔軟に変化させることができる。
(2)第2実施形態について
ログデータベース114bに蓄積されているログデータ112bの総容量が上限値を超えた場合、蓄積されているログデータ112bのうち、エラーレベルの低いログデータ112bのみを統計データと置換する。このとき、エラーレベルの高いログデータ112bについてはそのまま保持する。このようにすることで、蓄積されたログデータ112bの容量が上限値を超えない間は、出力されたログデータ112bをそのまま保存することで解析用のデータとしての実用性を保つことができる。そして、もし蓄積されたログデータ112bの容量が上限値を超えてしまった場合でも、蓄積されたログデータ112bの容量の低減を図りつつ、統計データを解析用データとして有効に活用でき、限られた記憶領域を効率的に利用できる。
ログデータベース114bに蓄積されているログデータ112bの総容量が上限値を超えた場合、蓄積されているログデータ112bのうち、エラーレベルの低いログデータ112bのみを統計データと置換する。このとき、エラーレベルの高いログデータ112bについてはそのまま保持する。このようにすることで、蓄積されたログデータ112bの容量が上限値を超えない間は、出力されたログデータ112bをそのまま保存することで解析用のデータとしての実用性を保つことができる。そして、もし蓄積されたログデータ112bの容量が上限値を超えてしまった場合でも、蓄積されたログデータ112bの容量の低減を図りつつ、統計データを解析用データとして有効に活用でき、限られた記憶領域を効率的に利用できる。
また、ドライバアプリケーション111bの制御対象のプリンタ2との接続形態に応じて、同じエラーであっても付与するエラーレベルの値を変えることによって、接続形態によって異なるエラーの重要度を考慮した態様にてログデータを保存できる。これにより、例えば、プリンタ2との接続形態がUSB接続である場合には、通信エラーに対してログ解析を行う必要性が高いため、当該ログデータ112bのエラーレベルを高く設定し、接続形態が有線LAN接続や無線LAN接続である場合には、通信エラーに対してログ解析を行う必要性は低く件数も多いため、当該ログデータ112bのエラーレベルを低く設定するといった運用を行うことができる。
また、第2実施形態では、あるエラーの事象と、当該エラーに相関して生じた他のエラーの事象との相関関係を数量的に示す情報を統計データとして記録する。これにより、例えば、エラーAが発生した場合にエラーBが発生する頻度や確率といった、複数のエラーに関する相関関係を数量的に把握することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく様々な態様にて実施することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、アプリケーションに発生したエラーに関するログデータのみに対して、その重要度を示す値としてエラーレベルを付与して、ログ監視アプリケーションによる監視対象とする構成について開示した。これに対して、アプリケーションで実行された正常な動作に関するログデータ(以下、正常ログと称する)とエラーに関するログデータ(以下、エラーログと称する)との両方を、ログ監視アプリケーションによる監視対象とするような構成であってもよい。この場合、正常ログとエラーログとの間で、上記実施形態におけるエラーレベルに代わる共通の重要度の指標を用いて、正常ログ及びエラーログの両方をログ監視アプリケーションの監視対象とすればよい。
ただし、アプリケーションに発生したエラーに対する解決策を開発するためには、エラーログの解析が不可欠であることを鑑みれば、正常ログよりエラーログの方が解析用データとしての重要性が高いと考えられる。そこで、エラーログに付与する重要度は、正常ログに付与する重要度よりも相対的に高くするとよい。このようにすることで、正常ログは重要度が低いものとして統計データに記録され、エラーログは重要度が高いものとしてそのままログデータベースに保存される可能性が高くなる。よって、エラーログを解析することで当該エラーの原因を解明する必要がある場合には、限られた記憶容量の範囲でより多くのエラーログを取得できることになり、ログデータをより有効に活用できる。
上記実施形態では、ログデータの総容量の判断基準となる所定の閾値(上限値)や、第1統計置換レベル、第2統計置換レベルについては、予め決められた値を用いて判定を行っている。これらの値は、所定のタイミングでユーザの操作により設定可能とし、その設定された値を用いて判定を行うような構成でもよい。
また、情報処理装置はPCに限らない。例えば、プリンタやスキャナといった周辺機器であってもよい。このような周辺機器では、十分な記憶容量を備えていない場合が多いため、重要度に応じてログデータベースへ保存するデータをログデータと統計データとに分けることで、限られた記憶容量の範囲でログデータをより有効に活用できる。
また、ログデータベースは、情報処理装置自体が備えていてもよいし、別の装置が備えていてもよい。また、例えば、ログデータベースに記憶しているログデータと統計データとを、所定のタイミングで複数の情報処理装置のログデータを管理するログ管理サーバに送信する構成としてもよい。
さらに、接続形態に応じたエラーレベルについて、第1実施形態で示した構成において、ログ出力時にエラーの種類と接続形態とに基づいてエラーレベルを決定するようにしてもよい。また、第2実施形態で示した構成において、接続形態ごとに統計変換レベルを決定するようにしてもよい。
1…PC、2a,2b,2c…プリンタ、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…HDD、15…操作部、16…表示部、17…USBI/F、18…有線LANI/F、19…無線LANI/F、111a,111b…ドライバアプリケーション、112a,112b…ログデータ、113a,113b…ログ監視アプリケーション、114a,114b…ログデータベース、115a,115b…ロギングツール
Claims (9)
- 動作中に生じた事象に関する事象情報と当該事象情報の重要度を示す情報とを含むログデータを出力するログデータ出力手段と、
前記ログデータ出力手段から出力されたログデータに基づき、このログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であるか否かを判定する重要度判定手段と、
前記重要度判定手段により前記ログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であると判定されたログデータを保存するログデータ保存手段と、
前記重要度判定手段により前記ログデータに係る事象情報の重要度が前記所定レベル以上でないと判定されたログデータに係る事象情報を、統計データとして記録する統計データ記録手段とを備えること
を特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置において、
前記ログデータ出力手段から出力されたログデータを蓄積する蓄積手段を更に備え、
前記重要度判定手段は、前記蓄積手段に蓄積されているログデータの容量が所定の上限値以上である場合、この蓄積されている各ログデータに基づき、前記各ログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であるか否かを判定し、
前記統計データ記録手段は、前記蓄積手段に蓄積されているログデータのうち、前記重要度判定手段によりエラーの重要度が前記所定レベル以上でないと判定された各ログデータを、当該各ログデータに係る事象情報の統計データに置換すること
を特徴とする情報処理装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記事象情報は、アプリケーションソフトウェアで実行された動作に関する情報、又は、アプリケーションソフトウェアで実行された動作に生じたエラーに関する情報であり、
前記アプリケーションで実行された動作に生じたエラーに関する事象情報は、前記アプリケーションソフトウェアで実行された動作に関する事象情報より高い重要度を示すこと
を特徴とする情報処理装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記事象情報は、アプリケーションソフトウェアで実行された動作に生じたエラーに関する情報であり、
前記統計データ記録手段は、前記ログデータに係るエラーの事象をエラーごとの発生頻度の統計データとして記録すること
を特徴とする情報処理装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記事象情報は、アプリケーションソフトウェアで実行された動作に生じたエラーに関する情報であり、
前記統計データ記録手段は、前記ログデータに係るエラーの事象と、当該エラーに相関して生じた他のエラーの事象との相関関係を示す統計データとして記録すること
を特徴とする情報処理装置。 - 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置において、
当該情報処理装置と、これに通信可能に接続された周辺機器との接続形態を判別する接続形態判別手段を更に備え、
前記ログデータ出力手段は、前記周辺機器を制御するアプリケーションソフトウェアの動作中に生じた事象に関する事象情報についての前記ログデータを出力し、
前記重要度判定手段は、前記接続形態判別手段によって判別された周辺機器との接続形態に応じて、事象情報の重要度の判定に用いる前記所定レベルの値を変更すること
を特徴とする情報処理装置。 - 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置において、
当該情報処理装置と、これに通信可能に接続された周辺機器との接続形態を判別する接続形態判別手段を更に備え、
前記ログデータ出力手段は、前記周辺機器を制御するアプリケーションソフトウェアの動作中に生じた事象に関する事象情報についての前記ログデータを出力し、かつ、前記接続形態判別手段によって判別された周辺機器との接続形態に応じて、当該ログデータに係る事象情報に対して付与する重要度のレベルを変更すること
を特徴とする情報処理装置。 - 情報処理装置上で動作するアプリケーションソフトウェアのログデータを監視するためのログ監視プログラムであって、
出力された前記アプリケーションソフトウェアのログデータに基づき、このログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であるか否かを判定する重要度判定手段と、
前記重要度判定手段により前記ログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であると判定されたログデータを保存するログデータ保存手段と、
前記重要度判定手段により前記ログデータに係る事象情報の重要度が前記所定レベル以上でないと判定されたログデータに係る事象情報を、統計データとして記録する統計データ記録手段として、当該情報処理装置を機能させるためのログ監視プログラム。 - 動作中に生じた事象に関する事象情報と当該事象情報の重要度を示す情報とを含むログデータを出力するログデータ出力手順と、
前記ログデータ出力手順において出力されたログデータに基づき、このログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であるか否かを判定する重要度判定手順と、
前記重要度判定手順において前記ログデータに係る事象情報の重要度が所定レベル以上であると判定されたログデータを保存するログデータ保存手順と、
前記重要度判定手順において前記ログデータに係る事象情報の重要度が前記所定レベル以上でないと判定されたログデータに係る事象情報を、統計データとして記録する統計データ記録手順とから構成されること
を特徴とするログ監視方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007330663A JP2009151680A (ja) | 2007-12-21 | 2007-12-21 | 情報処理装置、ログ監視プログラム及びログ監視方法 |
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