JP2011158966A - 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】サイクリックに更新されるトレースファイルから、サイクリックな更新周期を超えて障害発生時のトレースデータを記録可能とする。
【解決手段】トレース取得対象プログラム1は、トレースファイル生成プロセス2を用いて、記憶領域3にトレースファイル4を生成する。トレース抽出プロセス10は、トレースファイル4からトレースデータを読出し、トレースデータサマリ6を生成する。このとき、トレースデータサマリ6が記憶領域3に対して所定以上の容量を占めないように、トレースデータサマリ6に記録した情報を一部削除する。このとき、トレース抽出プロセス10は、トレースデータサマリ6に記録したトレースデータの抽出履歴からトレースデータの重要性を判定して削除するデータを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、トレースファイルを保管する情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
現在、使用されている一般的なプログラムでは、プログラムの実行過程をトレースファイル(ログファイル)として出力している。たとえば、金融機関において使用されるプログラムでは、金融系の端末シーケンスや、銀行窓口の取引履歴などのトレースデータを、取引シーケンスの単位でトレースファイルに出力している。
トレースファイルは、プログラムシーケンスを特定するために設けられたチェックポイント毎の情報を含んで出力され、時間、チェックポイントを一意に特定する識別子、変数やステータスの情報を取得可能にしている。
プログラムはそれを搭載するシステムまたは装置の稼動に伴いトレースデータをトレースファイルに記録していくが、トレースファイルを保存する記憶装置の容量には上限があるため、限られた取引数の範囲でしかトレースデータを記録することができない。そのため多くのプログラムでは、限られた容量を活用するための仕組みが実装されている。
たとえば、限られた容量を活用するための仕組みの一つとして、記憶領域をサイクリックに再利用する方法がある。記憶領域をサイクリックに再利用する方法について、図13から図16を用いて説明する。図13は、記憶領域をサイクリックに再利用する方法の概要を示す図である。図14から図16は、記憶領域をサイクリックに再利用するトレースファイルの一例を示す図である。記憶領域をサイクリックに再利用する方法は、図13に示すように、トレースファイル90内で先頭からトレースデータ91を記録し、順次、トレースデータ92を追記位置に保存し、末尾まで書き込んだ後、再度先頭からトレースデータ93を上書き保存する。
このような方法によれば、トレースファイルは、記憶容量の範囲内で最新のトレースデータを記録することができる。しかし、記録したトレースデータの中でも重要度の高い異常時のトレースデータが正常時のトレースデータにより上書き更新されてしまうことがあり、記憶装置の記憶容量が十分でない場合、トレースデータの発生件数が多い場合、トレースデータあたりの情報量が多い場合に、必要なデータが上書き更新される事態が発生しやすい。
たとえば、図14に示すように、スレッド1が実行した処理1のトレースデータ23bは、実行日、実行時間、実行主体を含めてトレースファイルの所要位置(たとえば、ポインタで管理される)に記録され、トレースファイル21bのようになる。そして、図15に示すように、スレッド1が実行した処理1のエラー発生を伴ったトレースデータ23cは、実行日、実行時間、実行主体を含めてトレースファイル21bの所要位置に記録され、トレースファイル21cのようになる。トレースデータ23cは、エラー発生を伴った処理を再現するのに有用であるが、図16に示すように、スレッド1が実行した処理1のトレースデータ23dにより上書きされてトレースファイル21dのようになり、トレースデータ23cを喪失する場合がある。
また、複数のコンピュータに分散して実行していた処理を、高性能なコンピュータに集約した場合、1台のコンピュータあたりの処理量が増大し、短時間のうちにトレースファイルへのサイクリックな上書きが発生する可能性が高まる。
しかし、プログラムの実行環境の変化や、プログラムが提供するサービスの需要量の変化を見積もって、記憶装置の記憶容量を十分とすることは容易でない。
システムのメンテナンスのために十分な余裕時間を確保するためにも、少なくとも一営業日分程度の記憶容量を確保したいというニーズに、安易に記憶容量の増加という対応をとることは、システム変更に伴うコスト増加や、トレースデータ増大に伴う解析コストの増加という観点から好ましくない。
そこで、ログデータ(トレースデータ)の重要度を判定し、重要でないデータについては詳細データを記録しないことによりログファイルのサイズを過大にしない技術の提案がある(たとえば、特許文献1参照)。また、ログデータを記録可能な記憶装置の記憶容量を監視し、削除可能なログデータを削除することでログデータの記録容量を実効的に大きくする技術の提案がある(たとえば、特許文献2参照)。
特開2009−151680号公報 特開2006−41764号公報
しかしながら、トレースファイルに記憶するトレースデータの重要性を予め決めることは、困難な場合が多く、設定次第では重要なトレースデータを取りこぼすおそれがある。そのため、予めトレースデータの重要性を決定できるシステムに適用できたとしても一般化して適用できるものではない。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、サイクリックに更新されるトレースファイルから、サイクリックな更新周期を超えて障害発生時のトレースデータを記録可能な情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムの提供を目的とする。
上記課題を解決するために、監視対象プログラムが実行する単位シーケンス毎のトレースデータを記録したトレースファイルからトレースデータを抽出して保持する処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラムは、コンピュータを、抽出手段、保持手段、抽出履歴更新手段、評価手段、削除手段、として機能させる。
抽出手段は、トレースファイルからトレースデータを抽出する。保持手段は、抽出したトレースデータを保持する。抽出履歴更新手段は、抽出したトレースデータに対応する単位シーケンスの抽出履歴を更新する。評価手段は、抽出履歴から単位シーケンスの重要度を評価する。削除手段は、保持手段が保持するトレースデータの記憶量を監視し、記憶量が所定量を超えた場合、評価が低いとされた単位シーケンスについてトレースデータの一部情報を削除する。
また、上記課題を解決するために、監視対象プログラムが実行する単位シーケンス毎のトレースデータを記録したトレースファイルからトレースデータを抽出して保持する情報処理装置は、抽出手段と、保持手段と、抽出履歴更新手段と、評価手段と、削除手段を備える。
抽出手段は、トレースファイルからトレースデータを抽出する。保持手段は、抽出したトレースデータを保持する。抽出履歴更新手段は、抽出したトレースデータに対応する単位シーケンスの抽出履歴を更新する。評価手段は、抽出履歴から単位シーケンスの重要度を評価する。削除手段は、保持手段が保持するトレースデータの記憶量を監視し、記憶量が所定量を超えた場合、評価が低いとされた単位シーケンスについてトレースデータの一部情報を削除する。
また、上記課題を解決するために、監視対象プログラムが実行する単位シーケンス毎のトレースデータを記録したトレースファイルから前記トレースデータを抽出して保持する情報処理装置の情報処理方法は、トレースファイルからトレースデータを抽出し、抽出したトレースデータを保持し、抽出したトレースデータに対応する単位シーケンスの抽出履歴を更新し、抽出履歴から単位シーケンスの重要度を評価し、保持するトレースデータの記憶量を監視し、記憶量が所定量を超えた場合、評価が低いとされた単位シーケンスについてトレースデータの一部情報を削除する。
上記の情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムによれば、サイクリックに更新されるトレースファイルから、サイクリックな更新周期を超えて障害発生時のトレースデータを記録可能とする。
第1の実施形態のトレース抽出プロセスと、既存のトレースファイル生成プロセスとの関係を示す図である。 第1の実施形態の情報処理装置のブロック図である。 第1の実施形態の情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 第1の実施形態のトレースファイルの一例を示す図である。 第1の実施形態のトレース抽出処理のフローチャートである。 第1の実施形態のトレース抽出処理のフローチャートである。 第1の実施形態のトレースデータサマリの一例を示す図である。 第1の実施形態のトレースデータサマリの一例を示す図である。 第1の実施形態のトレースデータサマリの一例を示す図である。 第1の実施形態のトレースデータサマリの一例を示す図である。 第1の実施形態のトレースデータサマリの一例を示す図である。 第2の実施形態のトレースデータサマリの一例を示す図である。 記憶領域をサイクリックに再利用する方法の概要を示す図である。 記憶領域をサイクリックに再利用するトレースファイルの一例を示す図である。 記憶領域をサイクリックに再利用するトレースファイルの一例を示す図である。 記憶領域をサイクリックに再利用するトレースファイルの一例を示す図である。
以下、実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態のトレース抽出プロセスと、既存のトレースファイル生成プロセスとの関係を示す図である。
トレース取得対象プログラム1は、トレースファイル生成プロセス2を用いて、記憶領域3にトレースファイル4を生成する。トレース抽出プロセス10は、トレースファイル4からトレースデータを読出し、トレースデータサマリ6を生成する。このとき、トレースデータサマリ6が記憶領域3に対して所定以上の容量を占めないように、トレースデータサマリ6に記録した情報を一部削除する。このとき、トレース抽出プロセス10は、トレースデータサマリ6からトレースデータの重要性を判定して削除するデータを決定する。
また、トレースファイル4から読出していないトレースデータがトレースファイル生成プロセス2により上書きされる前に、トレース抽出プロセス10は、トレースファイル4からトレースデータを読出し、トレースデータサマリ6を更新する。
なお、トレースデータサマリ6は、トレースファイル4と同じ記憶装置(記憶領域3)に記憶してもよいし、別の記憶装置に記憶するようにしてもよい。
なお、トレース抽出プロセス10は、トレースファイル生成プロセス2を実現するプログラムと同じプログラムによって実現してもよいし、異なるプログラムによって実現してもよい。既存のプログラムでトレース抽出プロセス10を実現するためには、既存のプログラムを変更する必要があり、現に稼動しているシステムに変更を加えることは、困難な場合が多い。トレース抽出プロセス10を異なるプログラムによって実現することは、稼動しているシステムに変更を加えなくてよいという利点がある。
なお、トレース抽出プロセス10とトレースファイル生成プロセス2を実現するプログラムを異ならせる場合、同じ情報処理装置上で動作するようにしてもよいし、異なる情報処理装置が動作するようにしてもよい。
次に、第1の実施形態の情報処理装置について図2を用いて説明する。図2は、第1の実施形態の情報処理装置のブロック図である。
情報処理装置100は、監視対象プログラムが実行する単位シーケンス毎のトレースデータを記録したトレースファイル21からトレースデータを抽出してトレースデータサマリ22に保持するトレース抽出プロセス10を実行する。トレース抽出プロセス10を実行する情報処理装置100は、抽出手段11、抽出履歴更新手段12、評価手段13、保持手段14、削除手段15を備える。トレースファイル21、トレースデータサマリ22は、記憶領域20に記憶される。なお、トレースデータサマリ22は、トレースファイル21を記憶する記憶領域20と異なる記憶領域に記憶するようにしてもよい。
監視対象プログラムが実行する単位シーケンスは、一連のまとまりのある処理を一単位とする。たとえば、金融系の端末における一取引単位の処理(取引シーケンス)がある。取引単位には、入金、出金、振込みなどの日常的に発生する処理の他、メンテナンスや障害対応など非日常的に発生する処理がある。
トレースファイル21は、チェックポイントが一意にわかる識別子とともに、チェックポイントにおける各種パラメータを記憶する。チェックポイントは、単位処理(取引)開始を示すチェックポイント(始点)、単位処理(取引)終了を示すチェックポイント(終点)、単位処理(取引)中を示すチェックポイント(中間点)に分類できる。単位シーケンスは、始点となるチェックポイントから、間に0個、または1個以上の中間点となるチェックポイントを含んで、終点チェックポイントまでを一単位とする。
抽出手段11は、トレースファイル21から1以上の単位シーケンスというまとまりでトレースデータを抽出する。このとき、抽出手段11は、チェックポイントを手掛かりにして一単位の単位シーケンスを把握することができる。抽出手段11がトレースファイル21からトレースデータを抽出するタイミング(抽出タイミング)は、予め設定した時間ごと、予め設定した条件成立ごとなど、任意に設定することができる。たとえば、抽出タイミングは、1時間ごと、6時間ごと、営業終了ごと、所定量のトレースデータ更新ごと、などとすることができる。抽出手段11がトレースファイル21からトレースデータを抽出する間隔(抽出間隔)は、トレースファイルがサイクリックな更新により上書きされるよりも短い。抽出手段11がトレースファイル21からトレースデータを抽出する範囲(抽出範囲)は、前回抽出範囲と一部が重複する。抽出手段11が抽出したトレースデータは、保持手段14によって保持される。保持手段14は、抽出手段11が抽出したトレースデータをトレースデータサマリ22として記録する。
抽出履歴更新手段12は、抽出したトレースデータについて、対応する単位シーケンスの種別ごとに抽出履歴を更新する。これにより、トレース抽出プロセス10は、過去にその単位シーケンスがどの程度抽出されているかを把握することができる。抽出履歴更新手段12は、単位シーケンスの種別ごとの累積抽出回数をトレースデータサマリ22に更新記録する。
評価手段13は、抽出履歴から単位シーケンスの種別ごとの重要度を評価する。重要度は、単位シーケンスの種別ごとに予め設定されるものではなく、予め設定した判断基準にしたがい抽出履歴から単位シーケンスの種別ごとに評価される。これにより、トレース抽出プロセス10は、予断をもって単位シーケンスの種別ごとの重要度を評価することによる実際の重要度との食い違いを防止する。たとえば、評価手段13は、単位シーケンスの種別ごとの累積抽出回数が大きいものを重要度「低」、単位シーケンスの種別ごとの累積抽出回数が小さいものを重要度「高」と評価する。より具体的には、評価手段13は、単位シーケンス全体に占める比率が5%以上の単位シーケンスについて重要度「低」、5%未満の単位シーケンスについて重要度「高」を評価する。評価手段13は、単位シーケンスの種別ごとの重要度評価をトレースデータサマリ22に更新記録する。
削除手段15は、保持手段14が保持するトレースデータサマリ22の記憶量を監視する。削除手段15は、トレースデータサマリ22の記憶量が所定量を超えた場合、重要度評価が「低」とされた単位シーケンスについて、トレースデータサマリ22に記録したトレースデータの一部情報を削除する。たとえば、削除手段15は、重要度評価が「低」の単位シーケンスについて、トレースデータサマリ22に記録した各種パラメータを削除し、単位シーケンスの発生時刻、種別など一部の情報に限り記録を残す。
このようにして、トレース抽出プロセス10は、サイクリックに更新されるトレースファイルから、重要度の低いトレースデータを一部削除して、重要度の高いトレースデータを詳細に記録する。重要度の低いトレースデータは、再現可能性の高いトレースデータといえるため、後の検証が比較的容易である。一方、重要度の高いトレースデータは、再現可能性の低いトレースデータといえるため、後の検証が比較的困難である。
また、トレース抽出プロセス10は、稼動しているシステムで実行されているプログラムを変更する必要がないため、既存のシステムへの適用が容易である。また、トレース抽出プロセス10は、トレースファイル21を加工することなく、別にトレースデータサマリ22を設けるため、重要度の低いトレースデータを一部削除した場合でも、トレースファイル21を参照可能な場合がある。
次に、第1の実施形態の情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図3は、第1の実施形態の情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス106を介してRAM(Random Access Memory)102、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)103、通信インタフェース104、および入出力インタフェース105が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやサーバを実行するためのアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
入出力インタフェース105には、可搬型記録媒体107への情報の書込み、および可搬型記録媒体107からの情報の読出しが可能な可搬型記録媒体インタフェースと接続可能になっている。入出力インタフェース105は、可搬型記録媒体インタフェースから送られてくる信号を、バス106を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース104は、ネットワーク109に接続されている。通信インタフェース104は、ネットワーク109を介して他のコンピュータとの間でデータの送受信をおこなう。
以上のようなハードウェア構成によって、情報処理装置100は、本実施の形態の処理機能(抽出機能、抽出履歴更新機能、評価機能、保持機能、削除機能)を備える。
また、情報処理装置100は、それぞれFPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processer)などからなるモジュールを含んで構成することもでき、CPU101を有しない構成とすることもできる。その場合、情報処理装置100は、それぞれ不揮発性メモリ(たとえば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、フラッシュメモリ型メモリカードなど)を備え、モジュールのファームウェアを記憶する。不揮発性メモリは、可搬型記録媒体107、あるいは通信インタフェース104を介してファームウェアを書き込むことができる。このように情報処理装置100は、不揮発性メモリに記憶されているファームウェアを書き換えることにより、ファームウェアの更新をすることもできる。
次に、トレースファイル21、および抽出手段11によるトレースファイル21からのトレースデータの抽出を図4を用いて具体的に説明する。図4は、第1の実施形態のトレースファイルの一例を示す図である。
トレースファイル21aは、トレースファイル21の一例である。ここでは、トレースファイル21aが金融機関における取引シーケンスを記録しているものとして説明する。トレースファイル21aは、取引にかかる処理の実行時にチェックポイント毎の実行日、実行時刻、実行主体、チェックポイント識別子、パラメータ、ステータスなどの詳細情報を記録する。
チェックポイント識別子は、チェックポイントが一意にわかる識別子であり、CP_START(チェックポイント始点)、CP_A、CP_B、CP_C、CP_Zなど(チェックポイント中間点)、CP_END(チェックポイント終点)を含む。
たとえば、取引シーケンスSQ1は、2008年12月21日、09時31分00秒にスレッド1によりパラメータ(%011、%012、・・・)の状態で開始されたことがわかる。また、取引シーケンスSQ1は、2008年12月21日、09時31分02秒にスレッド1によりパラメータ(%021、%022、・・・)の状態でチェックポイントA(CP_A)を処理したことがわかる。また、取引シーケンスSQ1は、2008年12月21日、09時31分04秒にスレッド1によりパラメータ(%031、%032、・・・)の状態でチェックポイントB(CP_B)を処理したことがわかる。また、取引シーケンスSQ1は、2008年12月21日、09時31分06秒にスレッド1によりパラメータ(%041、%042、・・・)の状態でチェックポイントC(CP_C)を処理したことがわかる。そして、取引シーケンスSQ1は、2008年12月21日、09時31分08秒にスレッド1によりパラメータ(%051、%052、・・・)の状態で終了したことがわかる。このCP_STARTからCP_ENDまでのが一単位の取引シーケンスSQ1となる。同様に、トレースファイル21aは、取引シーケンスSQ1、SQ2、SQ3、SQ4、SQ5、SQ6の6つの取引シーケンスを例示している。ここで、チェックポイント中間点がCP_A、CP_B、CP_Cからなる取引シーケンスSQ1、SQ2、SQ4、SQ5、SQ6と、チェックポイント中間点がCP_A、CP_B、CP_Zからなる取引シーケンスSQ3とは、異なる種別の取引シーケンスである。
抽出手段11は、トレースデータの抽出タイミングで取引シーケンス毎に所定範囲のトレースデータを抽出する。抽出手段11は、一度にすべての範囲からトレースデータを抽出してもよいが、処理負担を軽減するため、所定範囲に限ってトレースデータを抽出してもよい。
たとえば、抽出手段11は、トレースデータを前回までに抽出した範囲を記憶しておき、今回は、それ以降のトレースデータを含む範囲を抽出する。より具体的には、前回に取引シーケンスSQ4、SQ5、SQ6を抽出している場合、今回は、それ以降のトレースデータSQ1、SQ2、SQ3を含む範囲を抽出する。このとき、前回に抽出した取引シーケンスの一部(たとえば、取引シーケンスSQ6)を含んで抽出するようにしてもよい。
抽出手段11は、トレースファイル21aがサイクリックに上書き更新される周期(必ずしも定周期ではない)より短いサイクルでトレースデータを抽出する。抽出手段11は、トレースデータの抽出周期をトレースファイル21aがサイクリックに上書き更新される周期よりも十分に短い時間を設定する。なお、時間設定によらず、トレースファイル21aの最新トレースデータ記憶位置を監視して、トレースデータの抽出タイミングを決定することもできる。
次に、トレース抽出プロセス10が実行するトレース抽出処理について、図5、図6を用いて詳細に説明する。図5、図6は、第1の実施形態のトレース抽出処理のフローチャートである。トレース抽出処理は、トレースデータの抽出タイミングでトレース抽出プロセス10により実行される。
[ステップS11]トレース抽出プロセス10の抽出手段11は、トレースファイル21をファイルオープンする。なお、トレース抽出プロセス10によるトレースファイル21のファイルオープンは、書き込みを予定していないのでファイルアクセスを占有する必要がない。そのため、トレースファイル生成プロセス2によるトレースファイル21の更新を妨げない。
[ステップS12]抽出手段11は、トレースファイル21から抽出したトレースデータのうち、新規発生分のトレースデータを処理対象とする。これは、抽出手段11がトレースファイル21から抽出するトレースデータに前回処理分を含むためである。なお、ステップS12からステップS27は、新規発生分のトレースデータについての繰り返し処理である。
[ステップS13]抽出手段11は、処理対象とした新規発生分のトレースデータのうち、1つの取引シーケンスを抽出する。
[ステップS14]トレース抽出プロセス10の抽出履歴更新手段12は、ステップS13で抽出した取引シーケンスが過去に抽出履歴のある種別の取引シーケンスであるか否かを判定する。抽出履歴更新手段12は、ステップS13で抽出した取引シーケンスが過去に抽出履歴のある種別の取引シーケンスである場合、ステップS16にすすみ、過去に抽出履歴のある種別の取引シーケンスでない場合、ステップS15にすすむ。
[ステップS15]抽出履歴更新手段12は、抽出した取引シーケンスの種別をトレースデータサマリ22に新規に追加記録する。このとき、抽出履歴更新手段12は、新規な(過去に抽出履歴のない)種別の取引シーケンスの抽出履歴カウンタを「0」に設定する。
[ステップS16]抽出履歴更新手段12は、抽出した取引シーケンスの種別に対応する抽出履歴カウンタを「1」インクリメントする。これにより、トレース抽出プロセス10は、取引シーケンスの種別ごとに過去の抽出回数を把握することができる。
[ステップS17]トレース抽出プロセス10の保持手段14は、ステップS13で抽出した取引シーケンスのトレースデータ(各種パラメータやステータス等の詳細情報を含む)をトレースデータサマリ22に記録する。
[ステップS18]トレース抽出プロセス10の評価手段13は、ステップS13で抽出した取引シーケンスの発生頻度があらかじめ定めた閾値以上であるか否かを判定する。評価手段13は、抽出した取引シーケンスの発生頻度があらかじめ定めた閾値以上である場合、ステップS20にすすみ、発生頻度があらかじめ定めた閾値未満である場合、ステップS19にすすむ。
評価手段13がおこなう判定は、たとえば、抽出した取引シーケンスの抽出回数(対象となる種別の取引シーケンスの抽出履歴カウンタ)が、過去に抽出したすべての取引シーケンスの発生回数(すべての抽出履歴カウンタの合計値)の1%(設定値)以上か、1%未満かを判定する。なお、閾値として予め定めた設定値は、固定値としてもよいし、トレースデータサマリ22の記憶容量に応じて可変にしてもよい。たとえば、トレースデータサマリ22の記憶容量に余裕がある場合の閾値は大きな値とし、記憶容量に余裕がなくなると閾値を小さな値としてもよい。
なお、トレース抽出プロセス10の評価手段13は、評価に必要なトレースデータが十分にない場合に、評価をおこなわないようにしてもよい。あるいは、トレース抽出プロセス10の評価手段13は、評価に必要なトレースデータが十分にない場合に、発生頻度にかかわらずステップS19にすすむようにしてもよい。
[ステップS19]評価手段13は、ステップS13で抽出した取引シーケンスの重要度を「高」(高重要度)に設定する。つまり、評価手段13は、発生頻度の低い取引シーケンスの重要度を「高」と評価する。このような評価基準は、経験上、発生頻度の低い取引シーケンスが障害発生を引き起こす可能性が比較的高いと認められることによる。発生頻度の低い取引シーケンスが障害発生は、普段のシステム稼動の障害となるため十分に障害対策がされている場合が多いのも理由の一つである。
[ステップS20]評価手段13は、ステップS13で抽出した取引シーケンスの重要度を「低」(低重要度)に設定する。つまり、評価手段13は、発生頻度の高い取引シーケンスの重要度を「低」と評価する。
[ステップS21]トレース抽出プロセス10の削除手段15は、ステップS19またはステップS20で設定した取引シーケンスの重要度評価を判定する。削除手段15は、重要度評価が高い場合には、ステップS23にすすみ、重要度が低い場合は、ステップS22にすすむ。
[ステップS22]削除手段15は、ステップS17でトレースデータサマリ22に記録した取引シーケンスのトレースデータの一部(詳細情報)を削除する。これにより、トレースデータサマリ22に記録されるトレースデータのサイズが縮減する。ここで、削除するトレースデータは、たとえば、各種パラメータやステータス等の詳細情報がある。より具体的には、削除手段15は、取引シーケンスの発生日、発生時刻、終了日、終了時刻を残し、チェックポイント中間点についてのすべての情報、チェックポイント始点およびチェックポイント終点の詳細情報を削除する。
[ステップS23]削除手段15は、トレースデータサマリ22の記憶領域使用量を監視し、記憶領域使用割合があらかじめ定めた上限閾値を超えたか否かを判定する。削除手段15は、記憶領域使用割合があらかじめ定めた上限閾値を超えた場合、ステップS24にすすみ、上限閾値を超えていない場合、ステップS27にすすむ。
[ステップS24]削除手段15は、トレースデータサマリ22に記録されている低重要度に分類される取引シーケンスのトレースデータの一部(詳細情報)を削除する。これにより、トレースデータサマリ22に記録されるトレースデータのサイズが縮減する。ここで、削除するトレースデータは、たとえば、各種パラメータやステータス等の詳細情報がある。より具体的には、削除手段15は、取引シーケンスの発生日、発生時刻、終了日、終了時刻を残し、チェックポイント中間点についてのすべての情報、チェックポイント始点およびチェックポイント終点の詳細情報を削除する。
[ステップS25]削除手段15は、再度、トレースデータサマリ22の記憶領域使用量を監視し、記憶領域使用割合があらかじめ定めた上限閾値を超えたか否かを判定する。削除手段15は、記憶領域使用割合があらかじめ定めた上限閾値を超えた場合、ステップS26にすすみ、上限閾値を超えていない場合、ステップS27にすすむ。
[ステップS26]削除手段15は、トレースデータサマリ22に記録されている低重要度に分類される取引シーケンスのトレースデータの一部(非詳細情報)を削除する。これにより、トレースデータサマリ22に記録されるトレースデータのサイズが縮減する。ここで、削除するトレースデータは、たとえば、発生日、発生時刻の詳細情報がある。より具体的には、削除手段15は、取引シーケンスの発生日、発生時刻、終了日、終了時刻を削除する。このように、削除手段15は、削除するトレースデータの有用性にもとづいて多段階(つまり、2段階に限らない)に情報を削除する。
[ステップS27]トレース抽出プロセス10は、処理対象とした新規発生分のトレースデータのうち、未だ抽出していない取引シーケンスがあれば、ステップS13にすすむ。トレース抽出プロセス10は、処理対象とした新規発生分のトレースデータについてすべての取引シーケンスを抽出していれば、ステップS28にすすむ。
[ステップS28]トレース抽出プロセス10は、トレースファイル21をファイルクローズして、トレース抽出処理を終了する。
このように、トレース抽出プロセス10は、重要度が低いトレースデータの削除により、トレースデータサマリ22の全体価値を損なうことなく、記憶領域の有効活用を実現する。
たとえば、銀行システムは、入金や出金、振込などの一般的な取引が繰り返し大量に実行される。これらの一般的な取引は、口座番号、取引金額などのここのパラメータが異なるのみであり処理手順は変わることがない場合が多い。これは、銀行システムに限らず多くのシステムにもいえ、システムが実行する処理は、繰り返し実行される一般的な処理に多くを占められている。
このような処理は、システムを動作させるだけで簡単にトレースデータを取得できるため再現が容易であり、障害調査の観点から情報としての価値が低い。削除手段15が削除するトレースデータは、こうした障害調査の観点から価値が低いとされる情報である。削除手段15による重要度が低いトレースデータの削除は、トレースデータサマリ22の全体価値を損なうことなく、記憶領域の有効活用を実現する。
次に、トレースデータサマリ22に記録されるトレースデータの具体例について、図7を用いて説明する。図7は、第1の実施形態のトレースデータサマリの一例を示す図である。
トレースデータサマリ22aは、トレースデータサマリの一例である。トレースデータサマリ22aは、取引シーケンス、累積回数、重要度、スレッド、発生日、開始時刻、終了時刻、詳細情報を記録する。
記録項目である取引シーケンスは、チェックポイント始点から途中のチェックポイント中間点を経てチェックポイント終点までの一連の流れを特定可能な情報である。言い換えれば、記録項目である取引シーケンスは、取引シーケンスの分類単位を一意に識別する識別子である。たとえば、チェックポイント始点として「START」、チェックポイント中間点として「A」、「B」、「C」、チェックポイント終点として「END」の一連の流れは、一つの種類の取引シーケンスとして記録される。なお、記録項目である取引シーケンスは、すべてのチェックポイントを順次並列した情報に代えて、すべてのチェックポイントを順次並列した情報を一意に特定可能な識別情報を記録するようにしてもよい。
記録項目である累積回数は、取引シーケンスの種類ごとの累積回数を記録する。たとえば、取引シーケンス「START→A→B→C→END」の累積回数は、「100」回が記録されている。記録項目である重要度は、取引シーケンスの種類ごとの重要度を記録する。たとえば、取引シーケンス「START→A→B→C→END」の重要度は、「低」が記録されている。
記録項目であるスレッドは、1回の取引シーケンスのトレースデータ取得ごとの処理主体となるスレッドを特定可能な情報を記録する。記録項目である発生日は、1回の取引シーケンスのトレースデータ取得ごとのチェックポイント始点の発生日を記録する。記録項目である開始時刻は、1回の取引シーケンスのトレースデータ取得ごとのチェックポイント始点の実行時刻を記録する。記録項目である終了時刻は、1回の取引シーケンスのトレースデータ取得ごとのチェックポイント終点の実行時刻を記録する。記録項目である詳細情報は、1回の取引シーケンスのトレースデータ取得ごとの詳細情報を記録する。詳細情報は、各チェックポイントの実行時刻、各種パラメータを記録する。
トレースデータサマリ22aは、重要度「高」の取引シーケンス「START→A→B→Z→END」について詳細情報を記録しているが、重要度「低」の取引シーケンス「START→A→B→C→END」について詳細情報を記録していない。これにより、トレースデータサマリ22aは、トレースファイル21よりも記録に必要な容量を低減しつつ、より長期のトレースデータが記録される。
次に、トレースデータサマリ22に記録されるトレースデータの記録と削減について、図8から図11を用いて説明する。図8から図11は、第1の実施形態のトレースデータサマリの一例を示す図である。
トレースデータサマリ22bは、新規な取引シーケンス「START→A→B→C→END」について、累積回数「1」回、重要度「高」を記録する。また、1回の取引シーケンスの取引主体(スレッド)、発生日、開始時刻、終了時刻、詳細情報を記録する。
このように、トレースデータサマリ22bは、取引シーケンスについて最初は、詳細な情報を含めてトレースファイル21と同様のトレースデータを記録する。
そして、同種の取引シーケンスが全体に占める割合が大きくなると、重要度の評価が「高」から「低」になる。トレースデータサマリ22cの取引シーケンス「START→A→B→C→END」は、重要度が「低」になることにより、抽出した取引シーケンス(スレッド「3」のトレースデータ)の詳細情報が削除される(図6のステップS22)。ただし、トレースデータサマリ22cには、重要度が「高」のときの取引シーケンスの詳細情報が記録されている。重要度が「高」のときの取引シーケンスは、開始時刻「06:22:00」、「07:58:00」、「09:31:00」の取引シーケンスである。また、トレースデータサマリ22cは、新規な取引シーケンス「START→A→B→Z→END」について、累積回数「1」回、重要度「高」を記録する。
このように、トレースデータサマリ22cは、重要度の高い取引シーケンスについて、詳細な情報を含めてトレースファイル21と同様のトレースデータを記録し、重要度の低い取引シーケンスについて、詳細な情報を削除してトレースデータを記録する。
そして、トレースデータサマリが使用する記憶領域の占有率が所定の閾値を越えると、重要度が高いとされていたときにトレースデータサマリ22cに一旦記録されていた重要度の低い取引シーケンスの詳細情報は、削除される(図6のステップS24)。ここで詳細情報が削除対象となる取引シーケンスは、開始時刻「06:22:00」、「07:58:00」、「09:31:00」の取引シーケンスである。トレースデータサマリ22dは、トレースデータサマリ22cから重要度の低い取引シーケンスの詳細情報が削除された様子を示す。
このように、トレースデータサマリ22dは、重要度の高い取引シーケンスについて、詳細な情報を含めてトレースファイル21と同様のトレースデータを記録し、重要度の低い取引シーケンスについて、詳細な情報をさらに削除してトレースデータを記録する。
そして、重要度の低い取引シーケンスの詳細情報の削除によってもトレースデータサマリが使用する記憶領域の占有率が所定の閾値を越えると、トレースデータサマリ22dの重要度の低い取引シーケンスの非詳細情報が削除される(図6のステップS26)。トレースデータサマリ22eは、トレースデータサマリ22dから重要度の低い取引シーケンスの非詳細情報が削除された様子を示す。ここで詳細情報が削除対象となる取引シーケンスは、開始時刻「06:22:00」、「07:58:00」の取引シーケンスである。ここまでの詳細情報の削除により、トレースデータサマリが使用する記憶領域の占有率が所定の閾値を超えなくなった場合、非詳細情報の削除をおこなわない。したがって、開始時刻「09:31:00」、「09:34:00」の取引シーケンスの非詳細情報は、削除されない。非詳細情報は、重要度の低い取引シーケンスの発生日、開始時刻、終了時刻である。なお、非詳細情報、および詳細情報を含めて記録項目に削除順序を設定して、他段階に記録項目を削除するようにしてもよい。
このように、トレースデータサマリ22eは、重要度の高い取引シーケンスについて、詳細な情報を含めてトレースファイル21と同様のトレースデータを記録し、重要度の低い取引シーケンスについて、一部情報に限定してトレースデータを記録する。トレースデータサマリ22eは、トレースファイル21の中で大部分を占める重要度の低い取引シーケンスのトレースデータを一部削除することにより、長期にわたる取引シーケンスのトレースデータ記録を可能にしている。また、トレースデータサマリ22に記録されるトレースデータは、重要度の高い取引シーケンスのトレースデータが多くを占めることとなり、予め重要度の低い取引シーケンスのトレースデータが削除されている。このことにより、情報処理装置100は、検証者が検証時に読み出すトレースデータの大きさを低減することで検証作業の負担低減に寄与する。
そして、異常検証に有用とされる重要度の高い取引シーケンスのトレースデータ喪失をすることがない。また、取引シーケンスの重要度がトレースデータ蓄積の中で判断されるため、予め取引シーケンスに重要度を定める場合に比較して、予断をもって誤った判断をする虞がない。
次に、トレースデータサマリ22に記録されるトレースデータの第2の実施形態について、図12を用いて説明する。図12は、第2の実施形態のトレースデータサマリの一例を示す図である。
トレースデータサマリ22fは、トレースデータサマリの一例である。トレースデータサマリ22fは、ID、取引シーケンス、累積回数、重要度、スレッド、発生日、開始時刻、終了時刻、前取引、後取引、詳細情報を記録する。
記録項目であるIDは、各取引シーケンスを一意に識別する識別子である。たとえば、ID「***12348」は、取引シーケンス「START→A→B→C→END」の一つである。記録項目である取引シーケンス、累積回数、重要度、スレッド、発生日、開始時刻、終了時刻、詳細情報は、第1の実施形態と同様である。
記録項目である前取引は、その取引シーケンスの前に実行された取引シーケンスのIDである。取引シーケンスの前取引を参照することで、その取引シーケンスの実行前に、どの取引シーケンスが実行されていたかを把握可能にする。たとえば、取引シーケンス「START→A→B→Z→END」の一つであるID「***12349」は、取引シーケンス「START→A→B→C→END」の一つであるID「***12348」の実行後に実行されていることが把握できる。
記録項目である後取引は、その取引シーケンスの後に実行された取引シーケンスのIDである。取引シーケンスの後取引を参照することで、その取引シーケンスの実行後に、どの取引シーケンスが実行されていたかを把握可能にする。たとえば、取引シーケンス「START→A→B→Z→END」の一つであるID「***12349」は、取引シーケンス「START→A→B→C→END」の一つであるID「***12350」の実行前に実行されていることが把握できる。
このようなトレースデータサマリ22fで詳細情報を削除する場合、削除対象の取引シーケンスのIDが重要度の高い取引シーケンスの前取引、または後取引に記録されている場合、削除する詳細情報を重要度の高い取引シーケンスの詳細情報に追加記録する。
これにより、情報処理装置100は、重要度の低い取引シーケンスの詳細情報を削除しても、重要度の高い取引シーケンスは前後の取引シーケンスについて詳細情報を保持することができる。たとえば、記録項目である詳細情報は、1回の取引シーケンスのトレースデータ取得ごとの詳細情報に加えて、前後に実行された取引シーケンスの詳細情報を記録する。詳細情報は、各チェックポイントの実行時刻、各種パラメータを記録する。前後に実行された取引シーケンスについては、詳細情報に加えて、取引シーケンス、累積回数、重要度、スレッド、発生日、開始時刻、終了時刻を記録する。
また、前取引、後取引の情報は、詳細情報へのリンクに過ぎないため、通常時にけるトレースデータサマリ22の記憶容量を圧迫することはない。これら前取引、後取引の情報は、重要度の低い取引シーケンスの詳細情報と同時に、あるいは非詳細情報として削除することができる。
なお、抽出手段11がトレースファイルから抽出するトレースデータは、前回タイミングで抽出したトレースデータを含んで抽出するため、前回抽出タイミングで一旦抽出したものの削除した詳細情報が再度抽出される場合がある。この前回と重複する範囲のトレースデータを抽出手段11が抽出することにより、保持手段14は、削除手段15が一旦削除した詳細情報を再度保持する。これにより、トレースデータサマリ22fは、抽出タイミングの境界で実行された取引シーケンスの重要度が高い場合であっても、前後の重要度が低い取引シーケンスの詳細情報を重要度が高い取引シーケンスの詳細情報に追加記録可能である。
トレースファイルから前回タイミングで抽出したトレースデータを含んでトレースデータを抽出するために、抽出手段11は、たとえば、抽出範囲を把握するためのポインタを保持する。そして、抽出手段11は、ポインタよりも所定範囲だけさかのぼってトレースファイルからトレースデータを抽出する。あるいは、抽出手段11は、トレースファイルの更新周期を監視し、サイクリックな上書きがされるよりも十分に短い間隔でトレースファイルからトレースデータを取得する。
これにより、情報処理装置100は、重要度の低い取引シーケンスの詳細情報を削除しても、重要度の高い取引シーケンスは前後の取引シーケンスについて詳細情報をより確かに保持することができる。取引シーケンスの検証時に同時刻(前後のタイミング)に発生した取引シーケンスを保持しておくことは、並列動作の影響による障害を調査する際に有用である。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、情報処理装置100が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(可搬型記録媒体を含む)に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
なお、上述の実施の形態は、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではない。
1 トレース取得対象プログラム
2 トレースファイル生成プロセス
3 記憶領域
4 トレースファイル
6 トレースデータサマリ
10 トレース抽出プロセス
11 抽出手段
12 抽出履歴更新手段
13 評価手段
14 保持手段
15 削除手段
20 記憶領域
21、21a、21b、21c、21d トレースファイル
22、22a、22b、22c、22d、22e、22f トレースデータサマリ
23b、23c、23d トレースデータ
100 情報処理装置

Claims (8)

  1. 監視対象プログラムが実行する単位シーケンス毎のトレースデータを記録したトレースファイルから前記トレースデータを抽出して保持する処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記トレースファイルから前記トレースデータを抽出する抽出手段、
    抽出した前記トレースデータを保持する保持手段、
    抽出した前記トレースデータに対応する前記単位シーケンスの抽出履歴を更新する抽出履歴更新手段、
    前記抽出履歴から前記単位シーケンスの重要度を評価する評価手段、
    前記保持手段が保持する前記トレースデータの記憶量を監視し、前記記憶量が所定量を超えた場合、前記評価が低いとされた単位シーケンスについて前記トレースデータの一部情報を削除する削除手段、
    として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
  2. 前記抽出履歴更新手段は、前記保持手段が保持する前記単位シーケンスの種別ごとの累積抽出回数を更新することを特徴とする請求項1記載の情報処理プログラム。
  3. 前記評価手段は、前記累積抽出回数から算出した前記単位シーケンスの種別ごとの前記単位シーケンス全体に占める割合を予め定めた基準により評価し、前記単位シーケンスの重要度を決定することを特徴とする請求項2記載の情報処理プログラム。
  4. 前記削除手段は、前記保持手段が保持する前記トレースデータの記憶量を監視し、前記トレースデータの記憶量が所定の閾値を超えた場合に、重要度の低い前記単位シーケンスのトレースデータを削除することを特徴とする請求項3記載の情報処理プログラム。
  5. 前記抽出手段は、前記トレースファイルから所定の抽出タイミングで前記トレースデータを抽出し、前回までに抽出した範囲の一部を含んで前記トレースデータを抽出することを特徴とする請求項4記載の情報処理プログラム。
  6. 前記保持手段は、前記削除手段が削除した前記一部情報について、前回と重複して抽出した範囲の前記トレースデータにより再度保持することを特徴とする請求項5記載の情報処理プログラム。
  7. 監視対象プログラムが実行する単位シーケンス毎のトレースデータを記録したトレースファイルから前記トレースデータを抽出して保持する情報処理装置であって、
    前記トレースファイルから前記トレースデータを抽出する抽出手段と、
    抽出した前記トレースデータを保持する保持手段と、
    抽出した前記トレースデータに対応する前記単位シーケンスの抽出履歴を更新する抽出履歴更新手段と、
    前記抽出履歴から前記単位シーケンスの重要度を評価する評価手段と、
    前記保持手段が保持する前記トレースデータの記憶量を監視し、前記記憶量が所定量を超えた場合、前記評価が低いとされた単位シーケンスについて前記トレースデータの一部情報を削除する削除手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  8. 監視対象プログラムが実行する単位シーケンス毎のトレースデータを記録したトレースファイルから前記トレースデータを抽出して保持する情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記トレースファイルから前記トレースデータを抽出し、
    抽出した前記トレースデータを保持し、
    抽出した前記トレースデータに対応する前記単位シーケンスの抽出履歴を更新し、
    前記抽出履歴から前記単位シーケンスの重要度を評価し、
    保持する前記トレースデータの記憶量を監視し、前記記憶量が所定量を超えた場合、前記評価が低いとされた単位シーケンスについて前記トレースデータの一部情報を削除することを特徴とする情報処理方法。
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