JP2009151216A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

レンズ鏡筒及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009151216A
JP2009151216A JP2007330794A JP2007330794A JP2009151216A JP 2009151216 A JP2009151216 A JP 2009151216A JP 2007330794 A JP2007330794 A JP 2007330794A JP 2007330794 A JP2007330794 A JP 2007330794A JP 2009151216 A JP2009151216 A JP 2009151216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
axis
lens barrel
holding
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007330794A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Shiraishi
大輔 白石
Shuhei Kaneko
周平 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Olympus Imaging Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Olympus Imaging Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp, Olympus Imaging Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2007330794A priority Critical patent/JP2009151216A/ja
Publication of JP2009151216A publication Critical patent/JP2009151216A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、高い耐衝撃性を有し、衝撃によって光学系部材の位置や傾きがずれてしまうことによる画像劣化又は故障が発生することのないレンズ鏡筒及び撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明のレンズ鏡筒は、複数の光学系部材と、上記複数の光学系部材を保持し、それぞれが第1の軸に沿って独立して進退移動可能に配設された複数の保持部と、上記第1の軸と略平行な第2の軸に沿って移動可能に配設され、上記第2の軸周りにおいて回動することにより上記複数の保持部のそれぞれを上記第1の軸に沿って移動させる複数のカム部と、該複数のカム部間に介装され、上記複数のカム部同士の上記第2の軸に沿う方向への相対的な移動を許容するように弾性変形する弾性部材と、を具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の光学系部材を進退移動可能に保持するレンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
一般に、カメラ等の撮像装置は、被写体光束を撮像素子の受光面やフィルム面上に結像するための光学系部材であるレンズ、プリズム、反射鏡等を保持枠により保持するレンズ鏡筒を具備してなる。レンズ鏡筒は、撮像装置のフォーカシング動作やズーミング動作に応じて上記光学系部材を進退移動させる機構を有する。
図7に、撮像用の光学系部材を保持するレンズ鏡筒を、筐体内に具備した従来の撮像装置の例であるデジタルカメラ500の構成を示す。図7は、従来のデジタルカメラ500を背面側から見た図である。
図7に示すように、従来のデジタルカメラ500においては、前カバー502及び後カバー503により構成された筐体内に、レンズ鏡筒501がゴムブッシュ511を介して支持されている。レンズ鏡筒501内に保持されるレンズ等からなる光学系部材は、いわゆる折り曲げ光学系を形成しており、該折り曲げ光学系は被写体からレンズ鏡筒の最も物体側に位置する光学系部材に向かう光軸O1と該光軸O1から90度下方に折り曲げられてCCDである撮像素子520に向かう光軸O2とを有している。
レンズ鏡筒501により保持される光学系は、複数のレンズ群により構成されており、例えばズーミング動作時に駆動される第2群レンズ及び第3群レンズは、それぞれ第2群レンズ枠504及び第3群レンズ枠505により保持されている。この第2群レンズ枠504及び第3群レンズ枠505は、光軸O2と平行なガイド軸506によって摺動可能に支持されている。
ガイド軸506の側方には、該ガイド軸506と平行な軸周りに回動するカム軸507が配設されており、該カム軸507には円筒螺旋カム508が固定されている。
第2群レンズ枠504及び第3群レンズ枠505には、それぞれ円筒螺旋カム508に形成された二つのカム面に当接する図示しないカムフォロアが設けられており、第2群レンズ枠504及び第3群レンズ枠505は、モータ509により駆動される円筒螺旋カム508の回動に伴って光軸O2に沿う方向に進退移動する。
また、撮像装置には、上述した撮像用の光学系部材とは別に、ファインダ用の光学系部材を保持枠により保持するレンズ鏡筒を具備するものもある。このファインダ用のレンズ鏡筒は、撮像装置のズーミング動作に応じて上記ファインダ用の光学系部材を進退移動させる機構を有している。例えば、特開2004−264699号公報には、円筒状カム部材を用いて複数のレンズを進退移動させるズームファインダが開示されている。
特開2004−264699号公報
レンズ鏡筒に振動や落下による衝撃が加えられた場合、レンズ等の光学系部材を保持する保持枠やガイド軸に変形や破損が生じることによって光学系部材の位置や傾きがずれてしまい、得られる画像にボケや歪等の劣化が生じる又は故障が生じてしまうことがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高い耐衝撃性を有し、衝撃によって光学系部材の位置や傾きがずれてしまうことによる画像劣化又は故障が発生することのないレンズ鏡筒及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係るレンズ鏡筒は、複数の光学系部材と、上記複数の光学系部材を保持し、それぞれが第1の軸に沿って独立して進退移動可能に配設された複数の保持部と、上記第1の軸と略平行な第2の軸に沿って移動可能に配設され、上記第2の軸周りにおいて回動することにより上記複数の保持部のそれぞれを上記第1の軸に沿って移動させる複数のカム部と、該複数のカム部間に介装され、上記複数のカム部同士の上記第2の軸に沿う方向への相対的な移動を許容するように弾性変形する弾性部材と、を具備することを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について図1から図5を参照して説明する。以下に述べる実施形態は、一般にデジタルスチルカメラ、デジタルカメラ、電子カメラ等と称される撮像装置に本発明を適用したものである。
図1は、本実施形態のカメラの前面部の外観を示す斜視図である。図2は、図1のカメラの背面を示す背面図である。なお、図2においては、同カメラの背面側の一部を破いて内部に設けられるレンズ鏡筒の配置を示している。図3は、レンズ鏡筒を背面側から見た斜視図である。図4は、ズームカム部の構成を示す部分拡大図である。図5は、ズームカム部の構成を示す分解斜視図である。
以下の説明において、図1に示すように、カメラを正立位置で構えた場合のカメラの左右方向をX方向とし、X方向と直交する上下方向をY方向とし、X、Y方向に直交する前後方向をZ方向とする。Z方向は、被写体光束の光軸O1と平行な方向(カメラ1の厚み方向)であり、Z方向にてカメラ本体1の被写体側を前側(前面側)とし、撮影者側を後側(背面側)とする。
本実施形態の撮像装置であるカメラ1は、レンズ鏡筒100を内部に具備して構成されたデジタルカメラであり、略直方体の箱型形状からなる筐体を形成する外装部材と、この外装部材の内部に組み付けられる各種の組立体や電気回路等の構成部材と、この筐体の表面上に配設され前記内部構成部材と電気的又は機械的に接続された各種の情報入出力部材等によって主に構成されている。
具体的に本実施形態のカメラ1は、図1及び図2に示すように、前面、両側面、上面及び底面を覆うように形成された保持部である前面カバー部材2と、主に背面側を覆うように形成された背面カバー部材3とを組み合わせた箱形状の筐体を有する。この筐体の内部の所定の部位にはレンズ鏡筒100が配設されている。
カメラ1の前面部には、内部に配設されたレンズ鏡筒100に対して被写体光束を入射させるための撮影用窓21や閃光発光装置4等が設けられている。
カメラ1の上面部にはシャッターボタン5、電源操作ボタン6等の操作部材が配設されている。また、図示しないがカメラ1の側面部にはストラップ取付金具や、電源電池及び記録媒体を収容する収容室が設けられている。
また、カメラ1の背面部には、例えばズーム操作用ボタンや動作モード設定ボタンや撮影及び再生動作切換ボタンやメニュー表示操作ボタンや撮影領域切換ボタン(マクロボタン)やストロボモード切換ボタンやセルフタイマーボタンや露出補正切換ボタン等、使用者が本カメラ1の撮影動作時及び再生動作時に実行すべき各種の操作を入力するための複数の操作部材9が設けられている。また、カメラ1の背面部には、液晶表示装置、EL表示装置等からなり情報を表示し出力する表示部10と、が設けられている。
図3に示すように、レンズ鏡筒100は、カメラ1の前面部に設けられた撮影用窓21から入射する被写体光束の光軸O1を三角プリズムの反射面111によってY方向下向きに折り曲げるとともに、底面側に配設された撮像素子であるCCD102の受光面上に被写体光束を結像する、いわゆる屈曲光学系(折り曲げ光学系)を有して構成されている。以下、三角プリズムの反射面111によりY方向下向きに折り曲げられた被写体光束の光軸を光軸O2と称することとする。
レンズ鏡筒100は、CCD102の受光面上に被写体像を結像するレンズ、プリズム、フィルタ等からなる複数の光学系部材と、該光学系部材を保持する複数の枠状部材と、該枠状部材を光軸O2に沿って進退移動させる駆動部と、シャッタ装置103と、が箱形状の固定枠101に配設されて構成されている。
具体的には、レンズ鏡筒100は、固定枠101と、第1群レンズ枠110と、第1群レンズ枠110の下方に光軸O2に沿って配されるレンズ保持枠の第2群レンズ枠120、シャッタ装置103、第3群レンズ枠130、第4群レンズ枠140とを有しており、さらに、固定枠101に支持された光軸O2と平行な軸部材であるガイド軸150、151と、リードスクリュー154と、ズームカム部160と、シャッタ駆動モータ104と、フォーカシングモータ152と、ズーミングモータ153とを有している。
第1群レンズ枠110は、固定枠101の上部に固定されており、内部に光軸O1を有する第1群レンズ(図示せず)と光軸O1を光軸O2に向けて90°折り曲げるための反射面111を有する三角プリズムとを保持している。
第1の保持枠である第2群レンズ枠120は、第2群レンズ121を保持する合成樹脂製の保持枠部と、第1の軸であるガイド軸151が摺動可能に貫通する軸嵌合部としての金属製のスリーブ122と、引張バネ157が懸架されるバネ掛け部123と、カムフォロア部125とからなる。
第2群レンズ枠120は、比較的比重の高いガラス等により構成される第2群レンズ121を保持する保持枠部が、ガイド軸151から離間する方向へ延出する片持ち梁状の構成(片持ち構造)を有している。
第2群レンズ枠120には、図示しないガイド部が配設されており、第2群レンズ枠120は、該ガイド部によりガイド軸151周りの回転が規制されながらガイド軸151上において光軸O2と平行な方向に摺動可能に支持されている。
シャッタ装置103は、固定枠101に対して固設されており、内部に開閉可能なシャッタ板が収納されている。上記シャッタ板は、シャッタ駆動モータ104により開閉駆動される。
第2の保持枠である第3群レンズ枠130は、第3群レンズ131を保持する合成樹脂製の保持枠部と、ガイド軸151が摺動可能に貫通する金属製のスリーブ132と、引張バネ157が懸架されるバネ掛け部133と、カムフォロア部135とからなる。
第3群レンズ枠130は、ガイド軸150により回転規制された状態でガイド軸151により光軸O2と平行な方向に摺動可能に支持されている。
第3群レンズ枠130は、第2群レンズ枠と同様に第3群レンズ131を保持する保持枠部が、ガイド軸151から離間する方向へ延出する片持ち梁状の構成を有している。
第4群レンズ枠140は、フォーカシングレンズである第4群レンズ141を保持する合成樹脂製の枠状部材であり、光軸O2上においてレンズ鏡筒100の下方に配されるCCD102の前方(図3中の上方)に配される。この第4群レンズ枠140は、ガイド軸151により回転規制された状態でガイド軸150により光軸O2と平行な方向に摺動可能に支持され、リードスクリュー154に螺合するナット部材に対して引張バネ156の付勢力によって当接した状態で保持されている。
カメラ1の合焦動作時には、フォーカシングモータ152により回転駆動されるリードスクリュー154を介して第4群レンズ枠140が光軸O2に沿う方向に進退駆動される。
また、詳しくは後述するが、カメラ1のズーム動作時には、ズーミングモータ153により回転駆動されるズームカム部160によって、第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠130が光軸O2に沿う方向に進退移動される。
上述したレンズ鏡筒100の固定枠101には、光軸O2から所定の距離だけX方向左側に離間した位置に、光軸O1と平行な方向に貫通孔105、106が形成されている。レンズ鏡筒100は、この貫通孔105、106内に挿入される緩衝材であるゴムブッシュを介して、前面カバー部材2に支持される。
以下に、上述した本実施形態のレンズ鏡筒100における、第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠130の駆動機構について、詳細に説明する。
図4及び図5に示すように、本実施形態のズームカム部160は、第2の軸であるズームカム軸181により支持された第1のカム及び第2のカムである一対の円筒螺旋カム161及び171と、該一対の円筒螺旋カム161及び171の間に介装される弾性部材であるコイルバネ180とを具備して構成されている。
ズームカム軸181は、光軸O2と平行な軸周りに回動可能に配設された軸状部材であり、Y方向下側に配設されたギヤボックスを介してズーミングモータ153の回動軸に接続されている。ズームカム軸181は、ズーミングモータ153の回動軸の回動に伴い、光軸O2と平行な軸周りに回動する。
円筒螺旋カム161及び171には、それぞれ同一の形状を有するD字状の貫通孔163及び173が形成されている。該貫通孔163及び173に、ズームカム軸181のD面181aが形成された部位が遊嵌(すきまばめ、とも称する)される。したがって、一対の円筒螺旋カム161及び171は、それぞれズームカム軸181の回動に伴い回動するとともに、ズームカム軸181の軸方向に摺動可能である。
また、円筒螺旋カム161及び171には、それぞれ所定のカムプロファイルを有する螺旋状のカム面162及び172が形成されている。このカム面162及び172は、円筒螺旋カム161及び171がレンズ鏡筒100内に配設された状態において、それぞれY方向外側に向くように形成されている。
円筒螺旋カム161及び171の間には、ズームカム軸181の軸方向に弾性変形可能な弾性部材である金属製のコイルバネ180が挟持されている。
そして、円筒螺旋カム161及び171は、間に介装されたコイルバネ180が所定量だけ圧縮された状態で、ズームカム軸181の一端側の突き当て部181bとズームカム軸181の他端側に固設されるピニオンギヤ182との間に挟持されており、これにより軸方向の位置決めがなされている。すなわち、突き当て部181b及びピニオンギヤ182は、円筒螺旋カム161及び171を近接する方向に付勢する位置決め部を構成している。
上述したように、円筒螺旋カム161及び171は、ズームカム軸181の軸方向に摺動可能であることから、コイルバネ180が圧縮方向に変形することにより、円筒螺旋カム161及び171の軸方向の相対的な距離が変化する。
なお、コイルバネ180は、円筒螺旋カム161及び171の間に挟持された状態において、両端部が円筒螺旋カム161及び171の互いに対抗する面に形成された凹部に嵌め込まれることにより、径方向の位置決めがなされている。
一方、ズームカム軸181と平行に配設されたガイド軸151には、上述したように、第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠130が軸方向に摺動可能に支持されている。
この第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠130には、上記円筒螺旋カム161及び171のカム面162及び172にそれぞれ当接するように延出するカムフォロア部125及び135が形成されている。
また、第2レンズ枠120及び第3群レンズ枠130は、それぞれのバネ掛け部123及び133間に張架される引張バネ157により、互いに接近する方向に付勢されている。これにより、カムフォロア部125及び135は、それぞれY方向外側に向いたカム面162及び172に当接する方向に付勢され、カム面162及び172に従動する。
上記構成を有するカメラ1のレンズ鏡筒100のズーム動作時には、ズーミングモータ153によりズームカム軸181が駆動されることにより円筒螺旋カム161及び171が回動する。そして、この回動する円筒螺旋カム161及び171のカム面162及び172にカムフォロア部125及び135が従動することにより、第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠130が光軸O2に沿う方向に進退移動されるのである。
上述した構成を有する本実施形態のレンズ鏡筒100の作用及び効果を以下に説明する。本実施形態のカメラ1が上下面のいずれかを下方に向けた状態で地面等に落下した場合、又はカメラ1の上下面のいずれかに障害物が衝突した場合には、レンズ鏡筒100にY方向、すなわち光軸O2に沿う方向の衝撃力(分力を含む)が加えられる。
このとき、第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠130にはその重心に自重に応じた力が光軸O2に沿う方向に加えられる。この第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠130に加えられた光軸O2に沿う方向の力は、カムフォロア部125及び135を介して円筒螺旋カム161及び171に伝達され、両円筒螺旋カム161及び171の間に挟持されたコイルバネ180が第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠130に加えられた光軸O2に沿う方向の力に応じて圧縮方向に弾性変形する。
したがって、レンズ鏡筒100に光軸O2に沿う方向の衝撃力が加えられた場合においては、コイルバネ180の変形により、円筒螺旋カム161及び171が両者間の距離が変化するように相対的に移動するため、第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠130に加えられる力が緩和される。
よって本実施形態によれば、光軸O2に沿う方向の衝撃力が入力された場合の第2群レンズ枠120、第3群レンズ枠130及びガイド軸151の変形や破損を防止することが可能となり、レンズ鏡筒100の耐衝撃性を向上させることができる。
なお、上述したように、光学系部材を保持する保持部である第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠は、ガイド軸151から離間する方向へ延出する片持ち梁状の構成を有している。具体的には、第2群レンズ枠120及び第3群レンズ枠は、ガイド軸151に略直交する方向に延在する保持枠部を有している。
例えば、第2群レンズ枠120に着目した場合、第2群レンズ121を含めた第2群レンズ枠120の重心は、ガイド軸151から光軸O2側へ離間した位置となる。これは、合成樹脂製である第2群レンズ枠120に比してより比重の高いガラス製の第2群レンズ121が光軸O2を中心として配設されているからである。
このような、重心位置がガイド軸151から離間した位置に存在する片持ち梁状の第2群レンズ枠120は、光軸O2に沿う方向の衝撃力が加えられた場合に第2群レンズ枠120の固定端(基部)近傍やガイド軸151との摺動部近傍に応力が集中するため、当該部位に変形もしくは破損が生じやすい。
しかしながら、本実施形態のレンズ鏡筒100においては、上述したように光軸O2に沿う方向の衝撃力が加えられた場合に、コイルバネ180が変形することにより第2群レンズ枠120が移動するため、片持ち梁形状の第2群レンズ枠120の基部に与えられる応力を緩和することができる。
すなわち、本実施形態によれば、片持ち梁形状のレンズ保持枠を有するレンズ鏡筒において、衝撃の入力によるレンズ保持枠の変形や破損を防止することができ、高い耐衝撃性を実現することが可能となるのである。
なお、上述した実施形態におけるコイルバネ180は、他の弾性変形可能な部材に置き換えることが可能である。例えばコイルバネ180は、板バネや皿バネ等の他の形態のバネ部材に置き換えることが可能である。また、弾性部材であるコイルバネ180は、上述した金属製に限らず、樹脂や複合素材により構成されてもよいことは言うまでもない。
また例えば、円筒螺旋カム161及び171とコイルバネ180とが、一体に成形された構成であってもよい。
なお、本実施形態においては、ズームカム部を円筒螺旋カムにより構成しているが、ズームカム部は円筒溝カムや円筒リブカム等の他の形態であってもよいし、また、ズームカム部を構成するカムは一対に限らず3個以上であってもよい。
例えば、3つのレンズ群を保持したレンズ保持枠を光軸に沿って独立して移動させるレンズ鏡筒において、この3つのレンズ保持枠をそれぞれ駆動する3つの円筒溝カムが前記光軸と略平行な所定の軸周りに回動可能に配設される構成であってもよい。この場合、3つの円筒溝カムの間に弾性部材であるコイルバネが挟持される。
次に、上述した本実施形態のレンズ鏡筒100の変形例を図6を参照して説明する。本変形例では、上述した実施形態の構成に対し、ズームカム部160における弾性部材のみが異なる。よって、以下ではこの相違点のみを説明するものとし、上述した実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してその説明を適宜に省略するものとする。
図6に示すように、本変形例においては、円筒螺旋カム161及び171の間に、ゴムやウレタン等の樹脂製の粘弾性を有する弾性部材である衝撃吸収部材180aが介装されている。
衝撃吸収部材180aは粘弾性を有するため、レンズ鏡筒100への衝撃力の入力に伴って上述のように変位する円筒螺旋カム161又は171の運動エネルギーを熱エネルギーに変換するため、より効率的に第2群レンズ枠120又は第3群レンズ枠130レンズ鏡筒100に加えられる衝撃を緩和することが可能となる。
なお衝撃吸収部材180aには、例えば、ソルボセイン(登録商標)、アルファゲル(登録商標)等が適用され得る。
なお、上述した実施形態のカメラ1が具備するレンズ鏡筒は、被写体光束を三角プリズムの反射面111により本体下方へ折り曲げる、いわゆる屈曲光学系を有して構成されたものであるが、本発明に係るレンズ鏡筒及び撮像装置はこの構成に限られるものではない。
例えば、レンズ鏡筒内において被写体光束の光軸が折り曲げられることのない構成であってもよいし、また被写体光束の光軸が複数の反射面により複数回折り曲げられる構成であってもよい。
また、上述した実施形態においては、撮像装置であるカメラ1にレンズ鏡筒が内蔵される形態を示しているが、本発明は、レンズ鏡筒が撮像装置の本体部から外部に露出した形態や、撮像装置の本体部とレンズ鏡筒とが分離可能に別体に構成された形態にも適用可能であることは言うまでもない。
上述した実施形態に基づいて、以下の構成を提案することができる。すなわち、
(付記1)
レンズ鏡筒において、
光軸方向に移動する二つのレンズ枠と、
上記二つのレンズ枠の一方を光軸方向に移動させる第1のカム部と、
上記第1のカム部と同軸に配置され、上記第1のカム部と伴に回転して上記二つのレンズ枠の他方を光軸方向に移動させる第2のカム部と、
上記第1のカム部と上記第2のカム部との光軸方向の相対位置を所定の間隔とするように付勢し、撮影可能状態では上記第1のカム部と上記第2のカム部は伴に回転し、光軸方向には相対移動させないように上記第1のカム部と上記第2のカム部との間に配置され、レンズ鏡枠に衝撃が加えられたときには、上記第1のカム部と上記第2のカム部の光軸方向への相対移動を可能とする衝撃吸収部材と、
を備えたことを特徴としたレンズ鏡筒。
(付記2)
上記衝撃吸収部材はコイルバネであることを特徴とした上記付記1記載のレンズ鏡筒。
(付記3)
上記衝撃吸収部材はエネルギー吸収素材であることを特徴とした上記付記1記載のレンズ鏡筒。
また、本願説明中の数々の実施形態を組み合わせることも適宜行えばよいことはもちろんである。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うレンズ鏡筒及び撮像装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
例えば、本発明に係るレンズ鏡筒は、上述の実施形態で説明したカメラ用のレンズ鏡筒に限らず、複数の光学系部材を駆動する形態を具備した光学機器にも適用可能であることは言うまでもない。
例えば、本発明に係るレンズ鏡筒は、上述の実施形態で説明したカメラ用のレンズ鏡筒に限らず、複数の光学系部材を駆動する形態を具備した光学機器にも適用可能であることは言うまでもない。本発明を適用し得る光学機器としては、例えば双眼鏡、望遠鏡、顕微鏡、撮像装置用の光学ファインダや、プロジェクタやプロジェクションテレビのような投射型表示装置が挙げられる。
また、本発明に係る撮像装置は、上述の実施形態で説明したデジタルカメラの形態に限らず、フィルムによる撮影を行うカメラであってもよいし、録音機器、携帯電話、PDA、ゲーム機、デジタルビデオカメラ、デジタルメディアプレーヤー、テレビ、GPS、時計等の電子機器に配設された撮像装置であってもよいことは言うまでもない。
カメラの前面部の外観を示す斜視図である。 カメラの背面を示す背面図である。 レンズ鏡筒の組み立て構造を示す斜視図である。 ズームカム部の構成を示す部分拡大図である。 ズームカム部の構成を示す分解斜視図である。 本発明の変形例を示す図である。 従来のデジタルカメラの構成を説明する図である。
符号の説明
1 カメラ、 2 前面カバー部材、 3 背面カバー部材、 9 操作部材、 10 表示部、 100 レンズ鏡筒、 102 CCD、 120 第2群レンズ枠、 130 第3群レンズ枠、 151 ガイド軸、 153 ズーミングモータ、 160 ズームカム部、 161 円筒螺旋カム、 162、カム面、 171 円筒螺旋カム、 172 カム面、 180 コイルバネ、 181 ズームカム軸、 182 ピニオンギヤ、 O1 光軸、 O2 光軸

Claims (7)

  1. 複数の光学系部材と、
    上記複数の光学系部材を保持し、それぞれが第1の軸に沿って独立して進退移動可能に配設された複数の保持部と、
    上記第1の軸と略平行な第2の軸に沿って移動可能に配設され、上記第2の軸周りにおいて回動することにより上記複数の保持部のそれぞれを上記第1の軸に沿って移動させる複数のカム部と、
    該複数のカム部間に介装され、上記複数のカム部同士の上記第2の軸に沿う方向への相対的な移動を許容するように弾性変形する弾性部材と、
    を具備することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 上記第1の軸は、上記光学系部材の光軸と平行に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 上記保持部は、それぞれが上記第1の軸に沿って独立して進退移動可能に配設された第1の保持枠及び第2の保持枠からなり、
    上記カム部は、上記第1の保持枠及び第2の保持枠をそれぞれ移動させる第1のカム及び第2のカムからなり、
    上記第2の軸に沿う方向について上記第1のカム及び第2のカムが所定の距離以上離間しないように上記第1のカム及び第2のカムを位置決めし、かつ上記弾性部材が所定量だけ圧縮されるように上記第1のカム及び第2のカムを近接する方向に付勢する位置決め部を具備することを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 上記第1の軸は、上記光学系部材の光軸と離間して配設され、
    上記保持部は、上記第1の軸側を基端として上記光軸へ延出する片持ち梁構造を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 上記弾性部材は、コイルバネであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 上記弾性部材は、粘弾性を有する衝撃吸収部材であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒を具備することを特徴とする撮像装置。
JP2007330794A 2007-12-21 2007-12-21 レンズ鏡筒及び撮像装置 Withdrawn JP2009151216A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007330794A JP2009151216A (ja) 2007-12-21 2007-12-21 レンズ鏡筒及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007330794A JP2009151216A (ja) 2007-12-21 2007-12-21 レンズ鏡筒及び撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009151216A true JP2009151216A (ja) 2009-07-09

Family

ID=40920392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007330794A Withdrawn JP2009151216A (ja) 2007-12-21 2007-12-21 レンズ鏡筒及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009151216A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102967913A (zh) * 2011-08-29 2013-03-13 株式会社理光 镜头以及摄像装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102967913A (zh) * 2011-08-29 2013-03-13 株式会社理光 镜头以及摄像装置
CN102967913B (zh) * 2011-08-29 2015-03-25 株式会社理光 镜头以及摄像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN117289438A (zh) 潜望式光学模块以及光学系统
US9007469B2 (en) Lens barrel and image pickup device
CN109379528A (zh) 成像方法、成像装置、电子装置及介质
KR20080021434A (ko) 촬상 장치용 광학 모듈 및 이를 구비한 촬상 장치
JP2007034123A (ja) 撮影装置、および光学鏡胴
JP4750402B2 (ja) 光学機器
US7460171B2 (en) Lens apparatus having stop blade, optical filter and shutter blade
WO2022134188A1 (zh) 摄像装置用防振机构、光学系统、相机及电子设备
JP2012145837A (ja) レンズ駆動装置、レンズ鏡筒及び撮像装置
JP6960985B2 (ja) 手振れ補正機能付き撮像装置
JP4910454B2 (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
WO2022134190A1 (zh) 摄像装置用防振机构、光学系统、相机及电子设备
JP6662348B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2009151216A (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP5875804B2 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP4433272B2 (ja) 撮像装置およびレンズ装置
JP6136089B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2009186842A (ja) レンズ保持装置及び撮像装置
US20240142747A1 (en) Optical element driving mechanism
TWI438482B (zh) 相機模組
JP2007047684A (ja) レンズ駆動装置及びカメラ付き携帯電話端末
KR20090131452A (ko) 초소형 카메라 모듈용 손떨림 보정장치
JP2009151217A (ja) レンズ保持装置及び撮像装置
TWI728831B (zh) 可對焦成像裝置
JP5895464B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110301