JP2009151217A - レンズ保持装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高い耐衝撃性を有し、衝撃によって光学系部材の位置や傾きがずれてしまうことによる画像劣化又は故障が発生することのないレンズ保持装置及び撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明のレンズ保持装置は、被写体光束を結像するための光学系部材と、上記光学系部材を保持し上記光学系部材を上記被写体光束の光軸に沿って進退移動させる機構部と、上記機構部を保持する保持部と、上記光軸を含む平面に交差する軸周りにおいて上記機構部を上記保持部に対して回動可能に軸支する支持軸部と、上記機構部の上記保持部に対する上記支持軸部周りの位置決めをし、かつ上記機構部の上記保持部に対する上記支持軸部周りの弾性的な変位を許容する位置決め部材と、を具備する構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、被写体光束を結像するための光学系部材と、該光学系部材を保持し被写体光束の光軸に沿って進退移動させる機構部とを具備してなるレンズ保持装置及び撮像装置に関する。
一般に、カメラ等の撮像装置は、被写体光束を撮像素子の受光面やフィルム面上に結像するための光学系部材であるレンズ、プリズム、反射鏡等を保持枠により保持するレンズ保持装置を具備してなる。レンズ保持装置は、撮像装置のフォーカシング動作やズーミング動作に応じて上記光学系部材を進退移動させる機構を有する。
撮像装置に振動や落下による衝撃が加えられた場合、レンズ等の光学系部材を保持する保持枠の変形や破損が生じることによって光学系部材の位置や傾きがずれてしまい、得られる画像にボケや歪等の劣化が生じたり撮影不能となる故障が生じることがある。
このような、撮像装置のレンズ保持装置の耐衝撃性を向上させる技術として、例えば特開2005−173249号公報には、撮像装置の筐体とレンズ保持枠との間に衝撃緩衝材を配設する構成が開示されている。
ここで、図9に、光学系部材を収容したレンズ鏡筒ユニットを、筐体内にゴムブッシュ等の緩衝材により支持する構成を具備した従来の撮像装置であるデジタルカメラ500の構成を示す。
図9に示す従来のデジタルカメラ500の筐体は前カバー503及び後カバー502が接合されることにより構成されている。デジタルカメラ500の筐体内において、レンズ鏡筒ユニット501が、後述する緩衝材を介して前カバー503に支持されている。レンズ鏡筒ユニット(レンズ鏡枠)501内においてレンズ保持枠に保持されるレンズ等からなる光学系部材は、いわゆる折り曲げ光学系を形成しており、被写体から撮影レンズに向かう光軸O1と該光軸O1から90度下方に折り曲げられて撮像素子520に向かう光軸O2とを有している。
デジタルカメラ500の撮像光学系部材は、複数のレンズ群により構成されており、第二群レンズ及び第三群レンズは、それぞれ第二群レンズ枠504及び第三群レンズ枠505により保持されて光軸O2と平行なガイド軸506に沿って図示しないアクチュエータにより進退移動される。
レンズ鏡筒ユニット501は、前カバー503に立設され、レンズ鏡筒ユニット503に光軸O1と平行に形成された貫通孔507、508に挿通された支持ピン509、510により支持されている。また、貫通孔507、508の内周面と支持ピン509、510と間には、緩衝材であるゴムブッシュ511、512が介装されている。
デジタルカメラ500においては、レンズ鏡筒ユニット501は複数の支持ピン509、510によって位置決めされるとともに、ゴムブッシュ511、512によって弾性的に支持されている。
デジタルカメラ500に衝撃が加えられた場合には、ゴムブッシュ511、512が弾性変形することにより、レンズ鏡筒ユニット501に伝わる衝撃が緩和される。
特開2005−173249号公報
例えば図9に示したデジタルカメラ500のように、撮像装置の筐体(前カバー503)に対してレンズ鏡筒ユニット501を緩衝材を介して支持する場合、衝撃が加えられた際のレンズ鏡筒ユニット501の変位量は、ゴムブッシュ511、512の径方向の変形量により決定される。
このゴムブッシュ511、512の径方向の変形量はデジタルカメラ500の装置の大きさにより制限される。したがって、図9に示したデジタルカメラ500においては、自由落下のような大きな衝撃が加えられた場合のレンズ鏡筒ユニット501の変位量を十分にとることができず、レンズ鏡筒ユニット501に伝わる衝撃を十分に緩和することができないと言う問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高い耐衝撃性を有し、衝撃によって光学系部材の位置や傾きがずれてしまうことによる画像劣化又は故障が発生することのないレンズ保持装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係るレンズ保持装置は、被写体光束を結像するための光学系部材と、上記光学系部材を保持し上記光学系部材を上記被写体光束の光軸に沿って進退移動させる機構部と、上記機構部を保持する保持部と、上記光軸を含む平面に交差する軸周りにおいて上記機構部を上記保持部に対して回動可能に軸支する支持軸部と、上記機構部の上記保持部に対する上記支持軸部周りの位置決めをし、かつ上記機構部の上記保持部に対する上記支持軸部周りの弾性的な変位を許容する位置決め部材と、を具備することを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について図1から図5を参照して説明する。以下に述べる実施形態は、一般にデジタルスチルカメラ、デジタルカメラ、電子カメラ等と称される撮像装置に本発明を適用したものである。
図1は、本実施形態のカメラの前面部の外観を示す斜視図である。図2は、図1のカメラの背面を示す背面図である。なお、図2においては、同カメラの背面側の一部を破いて内部に設けられるレンズ鏡筒ユニットの配置を示している。図3は、図1のカメラの外装部材からレンズ鏡筒ユニットのみを取り出してその組み立て構造を示す分解斜視図である。図4は、レンズ鏡筒ユニットを背面側から見た組立斜視図である。図5は、図2のV-V断面図である。
以下の説明において、図1に示すように、カメラを正立位置で構えた場合のカメラの左右方向をX方向とし、X方向と直交する上下方向をY方向とし、X、Y方向に直交する前後方向をZ方向とする。Z方向は、被写体光束の光軸O1と平行な方向(カメラ1の厚み方向)であり、Z方向にてカメラ本体1の被写体側を前側(前面側)とし、撮影者側を後側(背面側)とする。
本実施形態の撮像装置であるカメラ1は、レンズ保持装置を内部に具備して構成されたデジタルカメラであり、略直方体の箱型形状からなる筐体を形成する外装部材と、この外装部材の内部に組み付けられる各種の組立体や電気回路等の構成部材と、この筐体の表面上に配設され前記内部構成部材と電気的又は機械的に接続された各種の情報入出力部材等によって主に構成されている。
具体的に本実施形態のカメラ1は、図1及び図2に示すように、前面、両側面、上面及び底面を覆うように形成された保持部である前面カバー部材2と、主に背面側を覆うように形成された背面カバー部材3とを組み合わせた箱形状の筐体を有する。この筐体の内部の所定の部位には機構部であるレンズ鏡筒ユニット100が配設されている。
カメラ1の前面部には、内部に配設されたレンズ鏡筒ユニット100に対して被写体光束を入射させるための撮影用窓21や閃光発光装置4等が設けられている。
カメラ1の上面部にはシャッターボタン5、電源操作ボタン6等の操作部材が配設されている。また、図示しないがカメラ1の側面部にはストラップ取付金具や、電源電池及び記録媒体を収容する収容室が設けられている。
また、カメラ1の背面部には、例えばズーム操作用ボタンや動作モード設定ボタンや撮影及び再生動作切換ボタンやメニュー表示操作ボタンや撮影領域切換ボタン(マクロボタン)やストロボモード切換ボタンやセルフタイマーボタンや露出補正切換ボタン等、本カメラ1の撮影及び再生時に実行すべき各種の操作入力のための複数の操作部材9と、液晶表示装置、EL表示装置等からなり情報を表示し出力する表示部10が設けられている。
図3に示すように、レンズ鏡筒ユニット100は、カメラ1の前面部に設けられた撮影用窓21から入射する被写体光束の光軸O1を三角プリズムの反射面111によってY方向下向きに折り曲げるとともに、底面側に配設された撮像素子であるCCD102の受光面上に被写体光束を結像する、いわゆる屈曲光学系(折り曲げ光学系)を有して構成されている。以下、三角プリズムの反射面111によりY方向下向きに折り曲げられた被写体光束の光軸を光軸O2と称することとする。
レンズ鏡筒ユニット100は、CCD102の受光面上に被写体像を結像するレンズ、プリズム、フィルタ等からなる複数の光学系部材と、該光学系部材を保持する複数の枠状部材と、該枠状部材を光軸O2に沿って進退移動させる駆動部と、シャッタ装置103と、が箱形状の固定枠101に配設されて構成されている。
具体的には、レンズ鏡筒ユニット100は、固定枠101と、第一群レンズ枠110と、第一群レンズ枠110の下方に光軸O2に沿って配されるレンズ保持枠の第二群レンズ枠120、シャッタ装置103、第三群レンズ枠130、第四群レンズ枠140とを有しており、さらに、固定枠101に支持された光軸O2と平行な軸部材であるガイド軸150、151と、リードスクリュー154と、ズームカム155と、シャッタ駆動モータ104と、フォーカシングモータ152と、ズーミングモータ153とを有している。
第一群レンズ枠110は、固定枠101の上部に固定されており、内部に光軸O1を有する第一群レンズ(図示せず)と光軸O1を光軸O2に向けて90°折り曲げるための反射面111を有する三角プリズムとを保持している。
枠状部材である第二群レンズ枠120は、第二群レンズ121を保持する合成樹脂製の保持枠部と、ガイド軸151が摺動可能に貫通する軸嵌合部としての金属製のスリーブ122と、引張バネ157が懸架されるバネ掛け部123と、からなる。
第二群レンズ枠120には、図示しないガイド部が配設されており、第二群レンズ枠は、該ガイド部によりガイド軸151周りの回転が規制されながらガイド軸151上において光軸O2と平行な方向に摺動可能に支持されている。
シャッタ装置103は、固定枠101に対して固設されており、内部に開閉可能なシャッタ板が収納されている。上記シャッタ板は、シャッタ駆動モータ104により開閉駆動される。
第三群レンズ枠130は、第三群レンズ131を保持する合成樹脂製の保持枠であり、ガイド軸150により回転規制された状態でガイド軸151により光軸O2と平行な方向に摺動可能に支持されている。
第四群レンズ枠140は、フォーカシングレンズである第四群レンズ141を保持する合成樹脂製の枠状部材であり、光軸O2上においてレンズ鏡筒ユニット100の下方に配されるCCD102の前方(図3中の上方)に配される。この第四群レンズ枠140は、ガイド軸151により回転規制された状態でガイド軸150により光軸O2と平行な方向に摺動可能に支持され、リードスクリュー154に螺合するナット部材に対して引張バネ156の付勢力によって当接した状態で保持されている。
カメラ1の合焦動作時には、フォーカシングモータ152により回転駆動されるリードスクリュー154を介して第四群レンズ枠140が光軸O2に沿う方向に進退駆動される。
ズームカム155は、2つの円筒溝カム部155a、155bを有しており、ズーミングモータ153により光軸O2と平行な軸周りに回動される。円筒溝カム部155aには第二群レンズ枠120のカム当接部(図示せず)が摺動可能に当接している。また円筒溝カム部155bには、第三群レンズ枠130のカム当接部(図示せず)が摺動可能に当接している。
第二レンズ枠120は、第三群レンズ枠130に対して引張バネ157によって互いに接近する方向に付勢されており、カメラ1のズーム動作時には、ズームカム155の回転に伴って円筒溝カム部155aを介して第二群レンズ枠120が光軸O2に沿う方向に進退移動され、同時に円筒溝カム部155bにより第三群レンズ枠130が光軸O2に沿う方向に進退移動される。
また、レンズ鏡筒ユニット100の固定枠101には、光軸O2から所定の距離だけX方向に離間した位置に、光軸O1と平行な方向に貫通孔106が形成されている。言い換えれば、貫通孔106は、光軸O2を含む平面に直交する軸に沿って形成されている。
また、レンズ鏡筒ユニット100の第一群レンズ枠110の背面側には、光軸O1と直交する平面と平行な平面部を有する当接部112が形成されている。
上述のように構成されるレンズ鏡筒ユニット100は、図2に示すように、カメラ1の筐体(外装部材)の内部の左側に寄った所定の位置において、保持部である前面カバー部材2によって支持され固定されている。
以下に、レンズ鏡筒ユニット100のカメラ1の筐体に対する支持固定の構成について詳細に説明する。
レンズ鏡筒ユニット100は、保持部である前面カバー部材2の内側の底面部26上に立設された円柱状の支持軸部である支持ピン50が貫通孔106に挿通されることにより、前面カバー部材2に対して支持ピン50の中心軸A周り(図2中、矢印B方向)に回動可能に軸支されている。
支持ピン50は、一端が前面カバー部材2の底面部26上に突設されたピン用ボス部22の有底穴部22aに嵌合されおり、他端が前面カバー部材2の左側の内側面部に形成された段差部25上にネジ44により固定されたピン支持用板40の貫通孔42に嵌合されている。この状態において、支持ピン50は、中心軸Aが光軸O1と平行となるように配設される。
また、支持ピン50には、貫通孔42の内径よりも大きな外径を有するフランジ部52が設けられており、該フランジ部52がピン支持用板40の前面側に当接することによって、支持ピン50は軸方向(Z方向)の位置決めがなされている。
前面カバー部材2の段差部25は、L字状に前面カバー部材2の左側及び上側の内側面部に延在しており、段差部25の上側の領域上には押さえ板45がネジ48により固定されている。
押さえ板45は、段差部25上からY方向下向きに延出し、支持ピン50により支持された状態のレンズ鏡筒ユニット100の背面側の当接部112に当接するように配設されている。
前面カバー部材2の底面部26上には、所定の高さの当接部24が突設されており、レンズ鏡筒ユニット100は、押さえ板45と当接部24との間に位置させられ、前面カバー部材2に対する光軸O1と平行な方向(Z方向)の位置決めがなされている。
段差部25の左側の領域上には、弾性部材であるコイルばね31の一端がネジ32によって固定されている。コイルばね31の他端は、レンズ鏡筒ユニット100の上記段差部25の左側の領域に対向する領域にネジ33により固定されている。すなわち、コイルばね31は、前面カバー部材2に対する支持ピン50の中心軸A周りの回動に伴い圧縮又は伸長するように、前面カバー部材2とレンズ鏡筒ユニット100との間に張架されている。
レンズ鏡筒ユニット100は、コイルばね31によって、前面カバー部材2に対する支持ピン50の中心軸A周りの回動方向の位置決めがなされている。また、この状態において、レンズ鏡筒ユニット100は、コイルばね31の弾性によって、前面カバー部材2に対する支持ピン50の中心軸A周りの弾性的な変位が許容されている。
なお、コイルばね31は金属製であってもよいし、樹脂や複合素材等により構成されるものであってもよい。
上述した本実施形態においては、カメラ1が上下面のいずれかを下方に向けた状態で地面等に落下した場合、又はカメラ1の上下面のいずれかに障害物が衝突した場合には、カメラ1の筐体を構成する前面カバー部材2にY方向、すなわち光軸O2に沿う方向の衝撃力が加えられる。
このようなカメラ1に光軸O2に沿う方向の衝撃力(分力を含む)が加えられた場合、レンズ鏡筒ユニット100は、前面カバー部材2に対する支持ピン50の中心軸A周りの回動が許容されているため、該レンズ鏡筒ユニット100に伝わる衝撃力はコイルバネ31により緩和される。
一方、図9に示したような従来のデジタルカメラ500においては、光軸O2に沿う方向の衝撃力が加えられた場合のレンズ鏡筒ユニット501の前カバー503に対する変位量は、ゴムブッシュ511、512の径方向の変形量により決定される。このため、従来のデジタルカメラ500では、レンズ鏡筒ユニット501の変位量を大きくすることができず、衝撃を十分に緩和することができないことがある。
これに対し、本実施形態においては、レンズ鏡筒ユニット100は光軸O2から離間した位置に配設された支持ピン50の中心軸A周りに回動する構成を有するため、特に光軸O2上に配設された光学系部材である第二群レンズ121や第三群レンズ131の前面カバー部材2に対する変位量を従来よりも大きく設定することが可能となる。
したがって、本実施形態の撮像装置であるカメラ1は、従来に比して大型化することなくレンズ等の光学系部材に加えられる衝撃を緩和することが可能な構成を有するのであり、高い耐衝撃性を有し、衝撃によって光学系部材の位置や傾きがずれてしまうことによる画像劣化の発生を防止することが可能である。
ところで、本実施形態のカメラ1において、光学系部材を保持する枠状部材である第二群レンズ枠120と、この第二群レンズ枠120を光軸O2に沿って案内する案内軸であるガイド軸151とに着目した場合、第二群レンズ枠120は、比較的比重の高いガラス等により構成される第二群レンズ121を保持し、かつガイド軸151に直交する方向へ延在する片持ち梁状の構成(片持ち構造)を有する。これは、第三群レンズ枠130とガイド軸151との関係や、第四群レンズ枠140とガイド軸150との関係においても同様である。
このような光学系部材の保持形態を有するカメラ1においては、特に光軸O2に沿う方向の衝撃力が加えられた場合に、光学系部材の位置や傾きがずれてしまうことによる画像劣化が発生しやすい。これは、上述のように、第二群レンズ枠120が光軸O2と直交する方向に延在する片持ち構造を有するため、光軸O2に沿う方向の衝撃力が加えられた場合に第二群レンズ枠120の固定端(基部)近傍やガイド軸151との摺動部近傍に応力が集中し、当該部位に変形もしくは破損が生じやすくなるからである。
ここで、本実施形態のカメラ1においては、レンズ鏡筒ユニット100は前面カバー部材2に対して光軸O2及びガイド軸150、151から離間した位置に配設された支持ピン50の中心軸A周りの回動が許容されている。すなわち、本実施形態においては、レンズ鏡筒ユニット100は、概ね光軸O2に沿う方向への変位が許容されているのである。
したがって、本実施形態では、カメラ1に光軸O2に沿う方向の衝撃力が加えられた場合、レンズ鏡筒ユニット100が光軸O2に沿う方向へ変位することにより、片持ち構造の第二群レンズ枠120の基部に生じる応力は緩和される。
すなわち、本実施形態によれば、片持ち構造のレンズ枠を有するレンズ保持装置において、レンズ枠の衝撃による変形や破損を防止することができ、高い耐衝撃性を実現することが可能となるのである。
なお、上述した実施形態におけるコイルばね31は、他の弾性変形可能な部材、例えばウレタンゴムやシリコンゴム等の樹脂や、ねじりばねや板ばね等の他の形態のばねに置き換えることが可能である。その変形例を、図6から図8を参照して以下に説明する。
例えば、本発明に係るカメラ1は、図6に示すように、樹脂製の弾性体である衝撃吸収部材31aが、前面カバー部材2とレンズ鏡筒ユニット100との間に、双方に貼着された状態で介装される形態であってもよい。
ゴム等からなる衝撃吸収部材31aは粘弾性を有するため、カメラ1への衝撃力の入力に伴うレンズ鏡筒ユニット100の中心軸A周りの回動の運動エネルギーを熱エネルギーに変換し、より効率的にレンズ鏡筒ユニット100に加えられる衝撃を緩和することが可能となる。
衝撃吸収部材31aには、例えば、ソルボセイン(登録商標)、アルファゲル(登録商標)等が適用され得る。
また、この衝撃吸収部材は図7に示すように、複数配設される構成であってもよい。図7のカメラ1においては、一対の衝撃吸収部材31b、31cが前面カバー部材2とレンズ鏡筒ユニット100との間に所定量だけ圧縮された状態で介装されており、該一対の衝撃吸収部材31b、31cは、反発力によりレンズ鏡筒ユニット100を中心軸A周りにそれぞれ対向する方向に回動させるように付勢している。
また例えば、本発明に係るカメラ1は、図8に示すように、複数の板ばね31d、31eが前面カバー部材2とレンズ鏡筒ユニット100との間に介装される形態であってもよい。図7に示す変形例においては、前面カバー部材2とに一対の板ばね31d、31eが固設され、一対の板ばね31d、31eはレンズ鏡筒ユニット100を中心軸A周りにそれぞれ対向する方向に回動させるように付勢している。
なお、上述した実施形態のカメラ1が具備するレンズ保持装置は、被写体光束を三角プリズムの反射面111により本体下方へ折り曲げる、いわゆる屈曲光学系として構成されたものであるが、本発明に係るレンズ保持装置及び撮像装置はこの構成に限られるものではない。
例えば、レンズ保持装置内において被写体光束の光軸が折り曲げられることなく結像される構成であってもよいし、また被写体光束の光軸が複数の反射面により複数回折り曲げられる構成であってもよい。
また、上述した実施形態においては、撮像装置であるカメラ1にレンズ保持装置が内蔵される形態を示しているが、本発明は、撮像装置の本体部とレンズ保持装置とが分離可能に別体で構成された形態にも適用可能であることは言うまでもない。
上述した実施形態に基づいて、以下の構成を提案することができる。すなわち、
(付記1)
レンズ鏡枠を有する撮像装置において、
ユニット化され上記撮像装置内部に配置されたレンズ鏡枠と、
上記撮像装置の本体を形成する筐体と、
上記レンズ鏡枠を上記筐体内に回動可能に設置する回転支持軸と、
上記レンズ鏡枠と上記筐体との間に配設され、上記筐体に対する位置を決定し、上記レンズ鏡枠の上記回転支持軸周りの回動を許容するばね部材と、
を有したことを特徴とする撮像装置。
(付記2)
上記鏡枠は上記回転支持軸に関し両方向に回動が可能であり、上記ばね部材は両方向それぞれに設けられ該回動を可能にすることを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記3)
レンズ鏡枠を有する撮像装置において、
ユニット化され上記撮像装置内部に配管されたレンズ鏡枠と、
上記撮像装置の本体を形成する筐体と、
上記レンズ鏡枠を上記筐体内に回動可能に設置する回転支持軸と、
上記レンズ鏡枠と上記筐体との間に配置され、上記筐体に対する位置を決定し、上記レンズ鏡枠の上記回転支持軸周りの回動を許容するゴム部材と、
を有したことを特徴とする撮像装置。
(付記4)
上記鏡枠は上記回転支持軸に関し両方向に回動が可能であり、上記ゴム部材は両方向それぞれに設けられ該回動を抑制するためのエネルギー消費部材であることを特徴とする付記3に記載の撮像装置。
(付記5)
上記レンズ鏡枠は、上記回転支持軸と直交する平面方向に移動するレンズ保持枠と、該レンズ保持枠を案内する案内軸とを有することを特徴とする付記1又は3に記載の撮像装置。
また、本願説明中の数々の実施形態を組み合わせることも適宜行えばよいことはもちろんである。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うレンズ保持装置及び撮像装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
例えば、本発明に係るレンズ保持装置は、上述の実施形態で説明したカメラ用のレンズ保持装置に限らず、複数の光学系部材を駆動する形態を具備した光学機器にも適用可能であることは言うまでもない。本発明を適用し得る光学機器としては、例えば双眼鏡、望遠鏡、顕微鏡、撮像装置用の光学ファインダや、プロジェクタやプロジェクションテレビのような投射型表示装置が挙げられる。
また、本発明に係る撮像装置は、上述の実施形態で説明したデジタルカメラの形態に限らず、フィルムによる撮影を行うカメラであってもよいし、録音機器、携帯電話、PDA、ゲーム機、デジタルビデオカメラ、デジタルメディアプレーヤー、テレビ、GPS、時計等の電子機器に配設された撮像装置であってもよいことは言うまでもない。
カメラの前面部の外観を示す斜視図である。 カメラの背面を示す背面図である。 レンズ鏡筒ユニットの組み立て構造を示す斜視図である。 レンズ鏡筒ユニットを背面側から見た組立斜視図である。 図2のV-V断面図である。 本発明の変形例を示す図である。 本発明の変形例を示す図である。 本発明の変形例を示す図である。 従来のデジタルカメラの構成を説明する図である。
符号の説明
1 カメラ、 2 前面カバー部材、 3 背面カバー部材、 9 操作部材、 10 表示部、 31 コイルばね、 40 ピン支持用板、45 押さえ板、 50 支持ピン、 100 レンズ鏡筒ユニット、 102 CCD、 120 第二群レンズ枠、 130 第三群レンズ枠、 151 ガイド軸、O1 光軸、 O2 光軸

Claims (6)

  1. 被写体光束を結像するための光学系部材と、
    上記光学系部材を保持し上記光学系部材を上記被写体光束の光軸に沿って進退移動させる機構部と、
    上記機構部を保持する保持部と、
    上記光軸を含む平面に交差する軸周りにおいて上記機構部を上記保持部に対して回動可能に軸支する支持軸部と、
    上記機構部の上記保持部に対する上記支持軸部周りの位置決めをし、かつ上記機構部の上記保持部に対する上記支持軸部周りの弾性的な変位を許容する位置決め部材と、
    を具備することを特徴とするレンズ保持装置。
  2. 上記支持軸部は、上記光軸を含む平面に直交し、かつ上記光軸から所定の距離だけ離間した軸周りにおいて上記機構部を上記保持部に対して回動可能に軸支することを特徴とする請求項1に記載のレンズ保持装置。
  3. 上記機構部は、上記光学系部材を保持する枠状部材と、上記光軸に沿って延在し上記枠状部材を案内する案内軸と、を具備してなることを特徴とする請求項2に記載のレンズ保持装置。
  4. 上記枠状部材は上記案内軸から延出する片持ち構造を有することを特徴とする請求項3に記載のレンズ保持装置。
  5. 上記位置決め部材は、変形することによって上記機構部の上記支持軸部周りの変位に伴い発生する運動エネルギーを熱エネルギーに変換する粘弾性部材であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のレンズ保持装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のレンズ保持装置を具備することを特徴とする撮像装置。
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