JP2009151208A - 光学機器の駆動装置及び光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動源から発せられる駆動音を効果的に低減させることができる光学機器の駆動装置を提供する。
【解決手段】駆動装置222は、軸方向に対する周方向での回転駆動力を出力軸226に与える駆動源を筐体2222内に有する。筐体2222の周囲部材2222aの表面には振動数調整部材30が貼り付けられている。振動数調整部材30は、筐体2222の固有振動数を調整する。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータによる駆動力で駆動を行う光学機器の駆動装置及びこれを用いた光学機器に関する。
支持部材を介してモータをカメラ本体に固定するに際し、モータと支持部材との間に高比重部材を設け、モータからの振動を支持部材に伝わり難くする技術が知られている(特許文献1)。
特開2007−192848号公報
しかしながら、モータから発せられる駆動音(異音)を効果的に低減させることも求められている。
本発明が解決しようとする課題は、駆動源から発せられる駆動音を効果的に低減させることができる光学機器の駆動装置及びこれを用いた光学機器を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、本発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は本発明の理解を容易にするためだけのものであって本発明を限定する趣旨ではない。
本発明に係る光学機器(1)は、光学機器本体(2)及び撮影光学系(4)で構成してあり、駆動装置(222)を含む。駆動装置(222)は、軸方向に対する周方向での回転駆動力を出力軸(226)に与える駆動源を筐体(2222)内に有する。筐体(2222)の軸方向に対する周方向(2222b)の表面には、振動数調整部材(30)を有する。振動数調整部材(30)は、筐体(2222)の固有振動数を調整する。
本発明によれば、モータなどの駆動源から発せられる駆動音を効果的に低減させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《デジタルスチルカメラ》
図1(a)及び図1(b)に示すように、本発明の光学機器の一例としての本実施形態に係るデジタルスチルカメラ1は、カメラボディ2(光学機器本体)と、レンズ鏡筒4(撮影光学系)とで構成されている。カメラボディ2には、撮像素子(図示省略)が内臓してあり、この撮像素子によってレンズ鏡筒4により結像した映像を電子的に撮影することができる。カメラ1は、静止画の他に音声付の動画も撮影することができる。
本実施形態では、レンズ鏡筒4がカメラボディ2に内蔵されている場合を例示する。
本実施形態のレンズ鏡筒4は、焦点距離を任意に変化させることができるズームレンズ鏡筒であり、広角状態〜望遠状態の他に、広角状態よりもさらにレンズをカメラボディ2側に縮めて小型化したいわゆる沈胴状態とすることができる。図1(a)及び図1(b)では、その沈胴状態の様子が示されており、図1(b)における二点鎖線で囲んだ範囲内は内部を透視して示している。
カメラボディ2の内部には、モータ駆動ユニット22、ウォームギア23、ギア列24、長ギア26及びカム筒28などが設けてある。
モータ駆動ユニット22は、カメラボディ2側のモータ取付部6に支持されている。
ウォームギア23は、モータ駆動ユニット22の出力軸226に圧入されており、ギア列24の初段ギアとかみ合っている。
ギア列24は、ウォームギア23の回転を長ギア26へ伝達する役割を果たし、ウォームギア23の回転をレンズ鏡筒4の駆動に必要なだけ減速して長ギア26へ伝達させる。
長ギア26は、カム筒28のギア部28aとかみ合い、回転力をカム筒28に伝達させる。このカム筒28が回転することにより、レンズ鏡筒4のズーム動作(沈胴状態〜広角状態〜望遠状態を変化させる動作)が行われる。
図2に示すように、本実施形態のモータ駆動ユニット22は、モータ222と、モータ支持部224とを備える。
モータ(出力軸、駆動源及び筐体)222は、レンズ鏡筒4のズーム駆動を行うもので、モータカバー2222を備える。モータカバー(筐体)2222は、例えば金属製のプレス板などで構成される。
モータカバー2222は、一対の端部部材2222a,2222aと、これら端部部材2222a,2222aのそれぞれの周縁に沿って接続され、内部を取り囲むように配置される周囲部材2222bとを備える。そして、端部部材2222a,2222aと周囲部材2222bによって取り囲まれるモータカバー2222の内部には、駆動源(図示省略)が配置される。
駆動源には、軸方向に沿って延びる出力軸226の一端が接続してある。出力軸226の他端は、モータカバー2222の一方の端部部材2222aの中心付近から外部へ突き出している。出力軸226は、駆動源からの出力を受け、軸線を中心とし、軸方向に対する周方向に所定速度で回転する。モータ222は、例えばDCモータやステッピングモータなどで構成される。
モータ支持部(支持部材)224は、2つの矩形部分2242,2244からなる断面L字型形状を有する。一方の矩形部分2242の中央部には、モータ222の出力軸226が挿入されている。
図3に示すように、一方の矩形部分2242は、出力軸226が挿入された状態でビスなどの締結部材8を用いてモータ222(モータカバー2222の端部部材2222a)に固定されている。
図1(b)に戻り、他方の矩形部分2244は、その端部がモータ取付部6に支持され、ビスなどの締結部材10を用いてモータ取付部6に固定されている。モータ支持部224は、例えばステンレス鋼などで構成される。
《振動数調整部材》
図4及び図5に示すように、本実施形態では、モータカバー2222の周囲部材2222bには、振動数調整部材30が配置してある。振動数調整部材30は、モータカバー2222の重量を調整して固有振動数f1を調整する。
モータカバー2222内の出力軸226は、駆動源(図示省略)からの出力を受けて軸方向に対する周方向に所定速度(回転数)で回転する。このとき、出力軸226の振動がモータカバー2222に伝わり、モータカバー2222が振動し、駆動音として外部へと発せられる。各部材は、それぞれが振動しやすい固有の振動数(周波数)を持っており、固有振動数とは、対象となる部材(本実施形態ではモータカバー2222)が振動しやすい周波数のことである(単位はHz)。
モータカバー2222の固有振動数f1は複数存在するが、本実施形態ではそのうちの最も低い(小さい)最低(最小)固有振動数f1min を調整することが好ましい。
モータ222の出力軸226の基本回転数をr1とし、このr1に相当する出力軸226の固有振動数をf2としたとき、振動数調整部材30は、モータカバー2222の最低固有振動数f1min を、(f2=(r1/60))<f1min <(2×(f2=(r1/60)))の関係を満足させる(=出力軸226の基本回転数r1に相当する固有振動数f2の1倍より大きく2倍より小さくなる)ように調整することが好ましい。より好ましくは、(1.05×f2)<f1min <(1.95×f2)の関係を満足させるように調整する。なお、上記関係式でのr1は1分間の回転数(単位はrpm)であるため、f1min と比較する際には、r1を60で除して算出される、r1に相当する1秒間の振動数(固有振動数f2。単位はHz)に変換してから適用するようにする。例えば、出力軸226の基本回転数r1が12000〜18000rpmのとき、出力軸226の固有振動数f2は、200〜300Hzとなる。
本実施形態の振動数調整部材30は、比重が2g/cmを超えるように調整された高比重複合材料で構成することができる。比重が低すぎる材料で構成した場合、必要な振動数調整量を得るために必要な体積が過大となり、小型化を図ることができない。本実施形態では、比重が、好ましくは3g/cm以上、より好ましくは8g/cm以上、さらに好ましくは10g/cm以上に調整された高比重複合材料を用いる。比重の上限は、モータ全体の重量と軽量化を考慮して、好ましくは14g/cm程度である。なお、高比重複合材料の比重は、例えばJIS−K−7112のA法(水中置換法)に準拠した方法で測定することができる。
本実施形態の高比重複合材料は、例えばバインダ樹脂に高比重物質(例えばタングステン(W))を含有させたもので構成することができる。
バインダ樹脂としては、加工適性が良好な樹脂材料であれば特に限定されず、例えばエラストマー樹脂や熱可塑性樹脂などが挙げられる。バインダ樹脂としてエラストマー樹脂を用いると、高比重物質を柔らかくでき加工が容易となるので好ましい。また、バインダ樹脂として熱可塑性樹脂を用いると、射出成形が可能であるので好ましい。
バインダ樹脂としては、その他にも、例えば、ポリアミド(例えば1.09〜1.14)、ポリエーテルサルホン(例えば1.37〜1.6)、液晶ポリマー(例えば1.56〜1.69)、ポリフェニレンサルファイド(例えば1.6〜2)、エチレン・ビニルアルコール共重合体(例えば1.12〜1.24)、ポリエチレンナフタレート(例えば1.4〜1.45)、ポリイミド(例えば1.3〜1.43)、ポリブチレンテレフタレート(例えば1.27〜1.4)、ポリエーテルエーテルケトン(例えば1.3〜1.52)及びポリカーボネート(例えば1.2)からなる群から選択される1つ以上の材料を含む。
高比重物質としては、例えばタングステン粉末(19.3)やタングステン合金粉末(例えば18)などを含む。タングステン粉末としては、例えば一炭化一タングステン(WC)等のタングステン化合物粉末を含む。タングステン合金粉末としては、例えばタングステン・ニッケル(W−Ni)合金粉末、タングステン・クロム(W−Cr)合金粉末などを含む。
高比重物質の平均粒径は、好ましくは300μm以下、より好ましくは2〜100μmである。平均粒径がこの程度であると、これを含む高比重複合材料の成形性が良好であり、バインダ樹脂との混合性も良好であるので好ましい。この粒径はフィッシャー法で測定した粒径を意味する。
なお、バインダ樹脂との接着性を向上させるために、高比重物質には、カップリング処理を施しても良い。カップリング剤としては、例えばシラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤などが挙げられる。
バインダ樹脂と高比重物質の混合比率(質量%)は、高比重複合材料全体の比重が少なくとも2g/cmを超える範囲で適宜決定される。例えば、バインダ樹脂として熱可塑性エラストマーを、高比重物質として比重が19.3のタングステン粉末を、それぞれ用いた場合を例にとると、バインダ樹脂:5〜20質量%、高比重物質:80〜95質量%とされる。
本実施形態の高比重複合材料は、バインダ樹脂及び高比重物質の他に、比重調整物質を含んでいても良い。比重調整物質としては、鉛Pb(11.35)、ビスマスBi(9.747)、銅Cu(8.96)、ニッケルNi(8.902)、コバルトCo(8.9)、鉄Fe(7.874)、マンガンMn(7.44)、スズSn(7.31)、クロムCr(7.20)及び亜鉛Zn(7.13)などからなる群から選択される1つ以上を含む。好ましくは、比重が10未満の無機粉末である。こうした比重調整物質を含有させることで、複合材料全体の比重の調整が容易となる。なお、括弧内の数字はその物質の比重を示している(単位はg/cm)。
なお、高比重複合材料の比重は、高比重物質やバインダ樹脂の材質を変動させるだけでなく、高比重物質やバインダ樹脂の混合比率を変動させることによつても調整することが可能であることは勿論である。
高比重複合材料には、バインダ樹脂、高比重物質及び比重調整物質の他にも、本発明の目的を損なわない範囲で、適宜、例えば粘着性付与剤、表面処理剤、界面活性剤、滑剤、着色剤、老化防止剤などの成分を配合することができる。
振動数調整部材30の厚みは、使用する高比重複合材料の比重如何で適切な厚みを選択すればよいが、モータの小型化を図る観点からはできる限り薄いことが好ましい。例えば0.5〜2mm、好ましくは1〜1.5mmの範囲で適宜選択される。
本実施形態では、高比重複合材料を例えば押出成形やカレンダー成形して得られるシート形状に成形し、これを周囲部材2222bの表面に接着剤や両面テープなどを用いて貼り付けることにより、振動数調整部材30として機能させることができる。
なお、振動数調整部材30を周囲部材2222bの表面に貼り付ける方法に特に制限はなく、一体成形することとしてもよい。
振動数調整部材30は、周囲部材2222bの全面に配置してあっても良いが、モータの小型化を図る観点からは、周囲部材2222bの一部に配置してあることが好ましい。
周囲部材2222bの一部に配置する場合の振動数調整部材30の配置は、モータの小型化と遮音性能の発揮とのバランスを考慮して決定すればよく、その配置位置は特に限定されない。
なお、説明の便宜上、図4及び図5に示すように、モータカバー2222の軸方向(モータ回転軸の軸方向に等しい)を「X方向」、軸方向に対する周方向を「Y方向」、軸方向に直交する方向を「Z方向」とする。
振動数調整部材30のY方向に沿った配置は、連続的でもよいし(図4及び図5参照)、断続的であってもよい(図6参照)。
振動数調整部材30のZ方向に対する配置は、対称となる配置(図4及び図5参照)でもよいし、非対称となる配置(図示省略)であってもよい。
振動数調整部材30のX方向に対する配置は、対称となる配置(図6及び図7参照)でもよいし、非対称となる配置(図示省略)であってもよい。
振動数調整部材30は、周囲部材2222bに配置していればよく、端部部材2222aにまで延在していてもよい。この場合、例えば図8及び図9に示すように、周囲部材2222b中での連結部分、あるいは周囲部材2222bと端部部材2222aとの連結部分などのいわゆる継ぎ目部分(図9〜図11参照)を覆うように延在していることが好ましい。
また、振動数調整部材30の重心とモータ222の重心とを一致させると、より好ましい。
なお、図10及び図11に示すように、モータ支持部224の一方の矩形部分2242の一部をモータカバー2222側に突出させ、この部分に筐体2222の端部部材2222aを接するように配置して、筐体2222とモータ支持部224との間に強制的に隙間を形成し、この隙間に振動数調整部材30を延在させるようにしてもよい。
一般に、一眼レフデジタルカメラ及びコンパクトデジタルカメラなどのカメラ並びにビデオ等は、その性格上、撮影するためにレンズを駆動(ズーミング、オートフォーカス)したり、フィルム及びテープ等を給送したりする必要がある。この機構を達成するために、その駆動源としてDCモータやステッピングモータなどの各種モータが使用される。その回転力は、伝達系を経て最終端にあるレンズ駆動部等で適正な回転力として得られる。これを達成するために、モータからレンズ駆動部等の間にギア列(減速機構)が構成され、それを支持するため駆動基板も必要となる。通常、レンズ等を駆動すると、駆動機構のあらゆる部分、具体的には、駆動基板のギア摺動部、モータ、また各構造物の振動等により、感覚的に耳障りとなる異音(摺動音)が発生する傾向があった。特に、モータ及びこれを支持している支持部材からなるモータユニットから発生する駆動音及び振動は、モータユニット自体がその発生源であることから、非常に大きく、他部分への影響も大きい。これらの音は、カメラ及びビデオ等を静かな場所で使用している時、若干の起動音でも非常に大きく聴こえ、撮影者のみでなく周囲の人達にも多大な影響を与える。また、ビデオカメラ、及び、デジタルカメラの動画撮影時の録音データにもこれらの音が録音されてしまい、都合が悪い。特に最近のデジタルカメラは動画時の録音が必須であり、さらなる静音化が求められているのが現状である。
本実施形態では、振動数調整部材30をモータカバー2222の周囲部材2222bに配置することで、モータ222の面振動(モータの駆動源とモータカバーとの共振)を抑制することができ、その結果、モータ222から発せられる駆動音(異音)を効果的に低減させることができる。なお、振動数調整部材30を用いて、ギア摺動部(例えば、ウォームギア23、ギア列24、長ギア26及びカム筒28など)とモータカバー2222との共振も防いで、駆動音をより効果的に低減させることとしても良い。
特に、モータカバー2222の最低固有振動数f1min を、モータ222の出力軸226の基本回転数r1に相当する出力軸226の固有振動数f2の1倍より大きく2倍より小さくなる(f2<f1min <(2×f2))ように調整することで、異音の低減効果を一層優れたものとすることができる。
なお、本実施形態では、レンズ鏡筒におけるズーム駆動用のモータ駆動ユニットとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えばフォーカス用のモータに適用してもよく、またCCDなどの撮像素子や光学LPFに付着したゴミを取り除くための振動力や、手振れを補正するための駆動力を発生させるモータ、絞り、シャッタなどの他の機構を駆動するためのモータ駆動ユニットなどに適用しても良い。
次に、本発明の実施の形態をより具体化した実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。但し、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
《実施例1》
まず、バインダ樹脂としてのポリエステル系エラストマーと、高比重物質としてのタングステン粉末(比重:19.3)を用い、バインダ樹脂:8質量%に高比重物質:92質量%を含有させた高比重複合材料を準備した。
次に、準備した高比重複合材料を用い、シート状に成形して振動数調整部材を得た。
次に、図4及び図5に示す配置で、得られた振動数調整部材30をモータカバー2222の周囲部材2222bの表面にY方向に沿って連続的に貼り付けた。本例では、周囲部材2222bの表面積の50%(一方の端部部材2222a側に25%、他方の端部部材2222a側に25%の合計50%)を覆うように、振動数調整部材30を形成して、モータ駆動ユニット22を得た。
《実施例2》
周囲部材2222bの表面積の50%(一方の端部部材2222a側に40%、他方の端部部材2222a側に10%の合計50%)を覆うように、振動数調整部材30を形成した以外は、実施例1と同様に振動数調整部材30を形成した。
《実施例3》
周囲部材2222bの表面積の約66%(一方の端部部材2222a側に33%、他方の端部部材2222a側に33%の合計66%)を覆うように、振動数調整部材30を形成した以外は、実施例1と同様に振動数調整部材30を形成した。
《実施例4》
周囲部材2222bの表面積の25%(一方の端部部材2222a側に12.5%、他方の端部部材2222a側に12.5%の合計25%)を覆うように、振動数調整部材30を形成した以外は、実施例1と同様に振動数調整部材30を形成した。
《実施例5》
図6及び図7に示す配置で、得られた振動数調整部材30をモータカバー2222の周囲部材2222bの表面にX方向に対して対称となるように貼り付けた以外は、周囲部材2222bの表面積の50%(一方の端部部材2222a側に25%、他方の端部部材2222a側に25%の合計50%)を振動数調整部材30で覆い、実施例1と同様に振動数調整部材30を形成した。
《実施例6》
図8及び図9に示す配置(一方の継ぎ目部分を覆う部分を30%、他方の継ぎ目部分を覆う部分を20%の合計50%に配置)にした以外は、実施例1と同様に振動数調整部材30を形成した。
《実施例7》
図10及び図11に示す配置(双方の継ぎ目部分を覆う部分を25%ずつに配置)にした以外は、実施例1と同様に振動数調整部材30を形成した。
《比較例1》
振動数調整部材30を形成しなかった以外は、実施例1と同様に、モータ駆動ユニット22を形成した。
《比較例2》
モータカバー2222の端部部材2222aとモータ支持部224の矩形部分2242との間のみに、振動数調整部材30を形成した以外は、実施例1と同様に、モータ駆動ユニット22を形成した。
《性能評価》
得られた複数のモータ駆動ユニットに対し、実際にモータを回転させて発生する駆動音が比較例1のユニットに対してどの程度低減されるのかの判定を行った。
駆動音の判定は、カメラから一定の距離で離れた位置に配置した騒音計を使用し、駆動音を測定することにより行った。
その結果、実施例1〜7のユニットでは、比較例1のユニットに対し、それぞれ約5dBA(実施例1、2及び5)、約4dBA(実施例3)、約3dBA(実施例4)、約7dBA(実施例6)、約9dBA(実施例7)の駆動音が低減されることが確認できた。
なお、振動数調整部材30で覆われている周囲部材2222bの表面積は、上述したように実施例1のユニットでは50%、実施例3のユニットでは66%である。従って、実施例1ユニットに対する実施例3ユニットの固有振動数のシフトの程度は、下記式で求められる。
[数1] 1−(√(実施例1での表面積(%)/実施例3での表面積(%)))
その結果、1−(√(50/66))=0.13が算出される。すなわち、実施例3のユニットでは、実施例1のユニットに対し、固有振動数が0.13シフトすることが確認できた。同様に、実施例1ユニットに対する実施例4ユニットの固有振動数のシフトの程度は、1−(√(50/25))=−0.41と算出され、その結果、実施例4のユニットでは、実施例1のユニットに対し、固有振動数が0.41シフトすることが確認できた。
なお、比較例2のユニットでは、約1dBAの低減効果が得られたが、実施例1〜7のユニットの低減効果に対して劣るものしか得られなかった。これにより、本発明の優位性が確認できた。
図1(a)は本実施形態に係るカメラの全体構成を説明する平面図、図1(b)は図1(a)の正面図である。 図2は図1のカメラに組み込まれているズームモータを示す斜視図である。 図3は図2をA方向から見たときの図である。 図4は本実施形態のモータ駆動ユニットを示す斜視図である。 図5は図4の左側面図である。 図6は他の形態に係るモータ駆動ユニットを示す斜視図である。 図7は図6の左側面図である。 図8は他の形態に係るモータ駆動ユニットを示す斜視図である。 図9は図8の左側面図である。 図10は他の形態に係るモータ駆動ユニットの概略を示す断面図である。 図11は図10の左側面図である。
符号の説明
1…デジタルスチルカメラ(光学機器)
2…カメラボディ(光学機器本体)
22…モータ駆動ユニット
222…モータ(駆動装置)
2222…モータカバー(筐体)
2222a…端部部材
2222b…周囲部材
224…モータ支持部(支持部材)
2242,2244…矩形部分
226…出力軸
23…ウォームギア
24…ギア列
26…長ギア
28…カム筒
28a…ギア部
30…振動数調整部材
4…レンズ鏡筒(撮影光学系)
6…モータ取付部
8,10…締結部材

Claims (13)

  1. 軸方向に対する周方向での回転駆動力を出力軸に与える駆動源を、筐体内に有する光学機器の駆動装置であって、
    前記筐体の軸方向に対する周方向の表面に、前記筐体の固有振動数を調整する振動数調整部材を有する光学機器の駆動装置。
  2. 請求項1に記載の光学機器の駆動装置であって、
    前記振動数調整部材は、前記出力軸の基本回転数に相当する固有振動数の1倍より大きく2倍より小さくなるように調整する光学機器の駆動装置。
  3. 請求項2に記載の光学機器の駆動装置であって、
    前記振動数調整部材が調整する前記筐体の固有振動数f1は、複数存在する固有振動数のうちの最も低い最低固有振動数である光学機器の駆動装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の光学機器の駆動装置であって、
    前記振動数調整部材は、比重が2g/cmを超える高比重材料で構成してある光学機器の駆動装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の光学機器の駆動装置であって、
    前記振動数調整部材は、高比重材料で構成してあり、
    前記高比重材料は、バインダ樹脂に高比重物質を含有させたものであり、
    前記バインダ樹脂は、ポリアミド、ポリエーテルサルホン、液晶ポリマー、ポリフェニレンサルファイド、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン及びポリカーボネートからなる群から選択される1つ以上を含み、
    前記高比重物質は、タングステンを含んで構成してある光学機器の駆動装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の光学機器の駆動装置であって、
    前記筐体の前記周方向の表面の一部に、前記振動数調整部材を有する光学機器の駆動装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の光学機器の駆動装置であって、
    前記筐体を支持する支持部材を有し、
    前記筐体の前記支持部材に接する面と隣接する面に、前記振動数調整部材を有する光学機器の駆動装置。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の光学機器の駆動装置であって、
    前記筐体の前記軸方向に直交する方向に対して対称となる位置に、前記振動数調整部材を有する光学機器の駆動装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の光学機器の駆動装置であって、
    前記筐体の前記軸方向に対して対称となる位置に、前記振動数調整部材を有する光学機器の駆動装置。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の光学機器の駆動装置であって、
    前記筐体の連結部分を覆うように、前記振動数調整部材を有する光学機器の駆動装置。
  11. 光学機器本体及び撮影光学系で構成してある光学機器であって、
    請求項1〜10の何れか一項に記載の駆動装置を含む光学機器。
  12. 請求項11に記載の光学機器であって、
    前記光学機器本体に、請求項1〜13の何れか一項に記載の駆動装置が内蔵してある光学機器。
  13. 請求項11または12に記載の光学機器であって、
    前記駆動装置が、前記撮影光学系に含まれる光学素子を駆動する駆動源である光学機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020118800A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 オリンパス株式会社 光学組立体の製造方法およびレンズ枠

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