JP2009149921A - 蓋内開きバレル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋の自重を利用した内開き構造でありながら、必要なときにのみ蓋が開き、回転時の静粛性に優れ、蓋開閉の耐久性にも優れるバレルを提供することを目的とする。
【解決手段】側面部に開口部を有し、且つ両端面部に回転軸を突設した略筒形のバレル本体部と、当該開口部に枢着した自重で開閉する内開きの蓋とを備え、蓋は蓋の開閉を規制する蓋レバーを有し、バレル本体部の回転軸の一方の端面部にはガイドカムと中継カムとを同軸に設けてあり、ガイドカムの外周の一部には軸方向に凹部を形成したガイド側凹部を有し、中継カムの外周の一部には軸方向に凹部を形成した中継側凹部を有し、蓋レバーの先端はガイドカム及び中継カムの外周面部に沿って移動し、中継カムの回動によりガイド側凹部と中継側凹部との位置が重なった際に当該凹部に蓋レバーの先端が蓋の自重にて落とし込まれるようになっていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、めっきや化成処理などの表面処理に用いるバレルに関する。
めっきやクロメート処理などの表面処理加工をネジなどの小物のワークに施すために、バレルが広く用いられている。
この種のバレルは、一般にワークが通過しない程度の大きさの多孔を有する円筒形や多角筒形のバレルをフレーム体に回転駆動するように取り付けて、被処理ワークをバレル本体内に投入し、バレル本体毎処理液に浸漬させ、回転や揺動運転してワークに表面処理加工する。
しかし、ワークを出し入れするためのバレル開閉蓋の開閉は通常人手で行っていて多大な労力を必要としていた。
特開平7−34298号公報は蓋のロック機構を設け、バレルの回転に伴って蓋を自重で開閉させる技術を開示するが、ロック機構とその駆動装置が必要で複雑で高価である。 また、実開平3−30267号公報はバレルの回転方向に応じて蓋を自重で開閉する技術を開示するが、バレルの一回転毎に蓋が自重で開閉動作するため、特に乾燥工程など液中にない場合には、その開閉の衝撃が大きく、音が大きいだけでなく、蓋の開閉の耐久性にも問題が生じやすい。
特開平7−34298号公報 実開平3−30267号公報
本発明は上記技術的課題に鑑みて、蓋の自重を利用した内開き構造でありながら、必要なときにのみ蓋が開き、回転時の静粛性に優れ、蓋開閉の耐久性にも優れるバレルを提供することを目的とする。
本発明に係るバレルは、側面部に開口部を有し、且つ両端面部に回転軸を突設した略筒形のバレル本体部と、当該開口部に枢着した自重で開閉する内開きの蓋とを備え、蓋は蓋の開閉を規制する蓋レバーを有し、バレル本体部の回転軸の一方の端面部にはガイドカムと中継カムとを同軸に設けてあり、ガイドカムの外周の一部には軸方向に凹部を形成したガイド側凹部を有し、中継カムの外周の一部には軸方向に凹部を形成した中継側凹部を有し、蓋レバーの先端はガイドカム及び中継カムの外周面部に沿って移動し、中継カムの回動によりガイド側凹部と中継側凹部との位置が重なった際に当該凹部に蓋レバーの先端が蓋の自重にて落とし込まれるようになっていることを特徴とする。
ガイドカムと中継カムは、自重で揺動しようとする蓋レバーの先端側に対して、それぞれが板カムとして作用するように回転軸に軸着する。
ガイドカムと中継カムの外周面部の形状は、バレル本体部の開口部に内開きに枢着した蓋が自重でバレル内側に垂下して開こうとする際に、蓋レバー先端にいずれかの外周面部が干渉することで蓋閉じ状態を保持できる形状とする。
これにより、ガイドカムと中継カムの外周面部を回転軸の軸周方向に連続させることで、バレル本体部の回転時に蓋閉状態を全周にわたって保持できる。
また、ガイドカムと中継カムの凹部の形状は、互いの凹部位置をほぼ上向きに開口して合わせることで蓋レバー落とし込み用の落とし込み凹部を形成し、バレル本体部を相対的に回動することで上方に移動した蓋が自重でバレル内側に垂下して開こうとする際の蓋レバー先端側を落とし込み凹部内に落とし込んで蓋を垂下状態にできるものとする。
そして、落とし込み凹部の縁部の形状は、落とし込んだ蓋レバー先端側を、更にバレル本体部を相対的に回動することで案内して、蓋をバレル本体部の回動方向に応じて揺動して開いてたり、あるいは閉じたりして、いずれかの外周面部に蓋レバーの先端側を乗り上げさせる形状とする。
これにより、落とし込み凹部に蓋レバーを落とし込ませて、相対的にバレル本体部を回動することで蓋の開閉状態を切り替えることができる。
請求項2記載の発明に係るバレルは、ガイドカムのガイド側凹部を、中継カムの中継側凹部以外の外周面部でふさぐ方向に中継カムが弾性付勢されていることを特徴とする。
ガイドカムと中継カムの互いの外周面部を周方向に連続させた状態を弾性体の弾性付勢力で保持することで、バレルを連続回転する際に蓋を閉じた状態を連続的に保持できるようになる。
請求項3記載の発明に係るバレル装置は、請求項2記載のバレルを用いたバレル装置であって、バレルを所定の位置に移載又は移動した際に、ガイドカムはバレル本体とのとも廻りを防止した固定手段を有し、中継カムの中継側凹部がガイドカムのガイドカム側凹部と一致するように当該中継カムを回動する回動手段を有していることを特徴とする。
ガイドカムがバレル本体ととも廻りしないように固定する手段としては、バレル本体部をバレル装置の回転駆動部に載置する際にガイドカムにガイドピンを設けて、このピンで回動を固定する例が挙げられ、中継カムを回動する回動手段としては、バレル装置から立設した押し込みバーの先端に当接する作動部を設ける例が挙げられる。
他の例としては、バレル本体部を回動自在に受けて、且つ、ガイドカムに当接してガイドカムの回動を固定し、バレルを取り付けるホルダーと、ホルダーを移動させてバレルを移動する移動機構と、バレルが移動することで中継カムに当接して中継カムの回動を案内する回動ガイド部とを有する構造でもよい。
回動ガイド部は、例えば中継カムに設けた作動部に対して、バレルが例えばホルダを取り付けた駆動チェーンなどの移動機構で移動することで、ガイドレール状に作動部に当接しつつ移動方向に対する斜面により中継カムを回動させるように案内する構造が考えられる。
あるいは、ガイドカムに当接してガイドカムの回動を固定してバレルを取り付けるホルダーと、ホルダーを移動させてバレルを移動する移動機構と、駆動することで中継カムに当接して中継カムを回動させる駆動アームとを有する構造でもよい。
駆動アームは、例えば中継カムに設けた作動部に対して、中継カムを回動させるように作動部を押し込む構造が考えられる。
本発明に係るバレルにおいては、バレル加工時にはガイドカムの外周面部と中継カムの外周面部とを周方向の全周に渡って連続させることで、蓋レバーの揺動をバレル本体部の回動角度に依らずに規制して蓋を閉じた位置で保持できるため、従来のようにバレルの一回転毎に蓋が開閉動作することがなく、蓋開閉数を低減して蓋開閉の耐久性を向上でき、また、バレル加工時の静粛性も向上する。
バレルの蓋の開閉は、中継カムの凹部をガイドカムの凹部に合わせるように回動して形成した落とし込み凹部へ蓋レバーを自重で落とし込み、バレル本体部の回動方向に応じて落とし込み凹部の縁部で蓋レバーを案内して行えるため、ガイドカムを固定して、中継カムを所定角度回動させて、バレル本体部を回動させるだけで簡単に行える。
よって、ワークの投入排出のためにバレル台を用いる場合には、バレル台への載置に伴ってガイドカムを固定して、中継カムを回動させて、バレル本体部を回動させるだけで蓋開閉を行えるため、従来のような複雑な蓋開閉のための駆動機構を設けずに、低コストにワークの投入排出を行える。
また、バレルをチェーン移送するバレル装置においては、バレルの移動に伴って中継カムに当接して回動方向に案内することで中継カムを回動したり、突当などの簡単な駆動により中継カムを回動し、バレル本体部を回動するだけでバレルの蓋の開閉を行えるため、バレル装置をシンプルで安価にできる。
図1は本発明に係るバレル10の斜視説明図を示し、図1(a)は蓋30を閉じた状態を示し、図1(b)は蓋30が自重で開くようになった状態を示す。
バレル10のバレル本体部20は、断面六角形の筒形の例を示し、側面部20aと両端の端面部20bからなり両端面部20bから外向きに回転軸21を突設してある。
バレル本体部20は側面部20aに回転軸21に対して直角方向の開口部23を設けてある。
開口部23は開口部23の縁部23aに設けてあるヒンジ部24により、蓋30の一側辺に設けてある蓋軸34を縁部23aに枢着して蓋30が内側に開閉するようになっている。
この蓋軸34は回転軸21と平行で、バレル本体部20の外側まで延出部34aで延出してあり、延出部34aから回転軸21側に蓋レバー32を延出して設けてある。
蓋30は、バレル本体部20の内側において開き方向と閉じ方向のそれぞれの所定範囲を揺動可能で、蓋レバー32を蓋軸34の周方向に揺動することで蓋軸34を介して揺動する。
バレル10は分かりやすくするために、回転軸21の両端部を取り除いて描いてある。
蓋レバー32を設けた側には回転軸21の蓋レバー32に対応する位置に、回転軸21方向に並べてガイドカム40と中継カム50とを有している。
後述するように自重で下がる蓋レバー32に対して板カム状に作用するように、回動自在に軸着してある。
ガイドカム40と中継カム50とはスプリングなどの弾性体13で連結してあり、相対的な回動方向を弾性付勢してある。
蓋レバー32を設けていない側の回転軸21には、外部からの駆動力を受けてバレル10を回動させるための歯車22が設けてあり、バレル10は回転軸21を装置の取付け部品(図示省略)などに軸着して歯車22を正逆回転駆動することでバレル本体部20を回動させる。
図2はバレル10を分解して回転軸21の方向から見た模式図を示す。
図ではわかりやすくするため、蓋30は厚く描き、開口部23を想像線で描いてある。
ガイドカム40は、概ね円板状になっていて、ベース部41の外周部の一部を回転軸21側に凹ませたガイド側凹部43を形成してあり、凹ませてない外周部はガイド外周面部42となっている。
また、軸孔45にて回転軸21に軸着してある。
ベース部41の板面41aには、回転軸21に対する軸対称位置に一対の固定ピン44を回転軸21と平行に突設し、弾性体13の端部を連結した弾性体連結部46を設けてある。
中継カム50は、概ね円板状のベース部51に、回転軸21の周方向の円弧形の中継外周面部53を設けた中継部52と、中継外周面部53から回転軸21の側に凹ませた中継側凹部54と、ガイドカム40の固定ピン44を通すためにベース部51を貫通した挿通溝55と、回転軸21に軸着するための軸孔57とを設けてある。
ベース部51の板面51aには、弾性体13の端部を連結した弾性体連結部58と作動部56とを設けてある。
ガイドカム40と中継カム50は、回転軸21に軸着した状態でガイド外周面部42と中継外周面部53とが同径となる円弧形に形成してあり、その円弧形の径の大きさは、蓋30が自重でバレル本体部20の内側に開こうとするのを規制して蓋閉じ状態を保持できるように設定してある。
これにより、後述するようにガイド側凹部43を中継カム50の中継外周面部53でふさぐと、バレル本体部20の回転時に蓋30が閉じた状態を全周にわたって保持できる。
中継カム50は、ガイド外周面部42と中継外周面部53とを周方向に連続させるために、ガイド側凹部43部分に位置した中継部52の中継外周面部53がガイド外周面部53の円弧形の両端に跨り掛け渡すものであればよいが、図ではわかりやすくするために中継外周面部53の弧長を長く描いてある。
ガイドカム40のガイド側凹部43と、中継カム50の中継側凹部54は、回転軸21の軸方向視におけるガイド側凹部43の位置と中継側凹部54の位置を、ガイドカム40を回動することで一致させると、上向きに開口する落とし込み凹部12を形成する。
この落とし込み凹部12は、後述するようにバレル本体部20の回動により蓋レバー32の先端側を自重で落とし込み、更にバレル本体部20をいずれかの方向に回動することで蓋の開閉状態を切り替えるように作用する。
ガイドカム40と中継カム50は、弾性体13を概ね回転軸21の周方向に張設するようにして互いに連結してあり、中継カム50の中継側凹部以外の部分でガイドカム40のガイド側凹部をふさぐ方向に回動するように弾性付勢してある。
挿通溝55は回転軸21を中心とする円弧形に設けてあり、固定ピン44を通した状態でガイドカム40に対して中継カム50を所定範囲回動できる。
固定ピン44はバレル本体部とガイドカムがとも廻りするのを防止するために用いるもので、バレル台やチェーンボルダで固定する。
図3はガイドカム40と中継カム50の動作説明図を示し、図3(a)は中継カム50が弾性体13により引き寄せられて落とし込み凹部に形成されていない状態を示し、図3(b)は中継カム50が弾性体勢に抗して図3では右側に回動し、落とし込み凹部12が形成された状態を示す。。
図3(a)に示す状態では、中継カム50は弾性体13に弾性付勢されることで中継部52がガイド側凹部43に突出するように回動して、ガイドカム40に設けたストッパー47に、中継カム50の中継部52に設けたストッパー受け部59が突き当たっている。
これにより、ガイド側凹部43位置においてガイド外周面部42と中継外周面部53とが連続し、回転軸21の周方向にガイド外周面部42と中継外周面部53とを合わせた周面11が切れ目無く連続して形成する。
ガイド外周面部42と中継外周面部53とが連続的につながり、その外周に沿って蓋レバー32の案内子33が摺動し、蓋が開かない。
蓋30は、蓋縁部31が開口縁部23aの内側にほぼ突き当たった状態で、バレル本体部20が回転する。
図4は、蓋30を閉じた状態でバレル本体部20を回転駆動した状態を示す。
図3(b)に示すように中継カム50は、作動部56に回動方向の力を加えると、弾性体13の弾性付勢力に抗しつつ回動する。
中継カム50を回動してガイド側凹部43と中継側凹部54の位置が一致する位置で中継カム50の回動が制限されるように固定ピン44と挿通溝55との位置関係を設定してある。
従って、固定ピン44はガイド側凹部43の方向を定める役割も有している。
そのような状態になると、上方に開口する落とし込み凹部12を形成する。
この落とし込み凹部12には、バレル本体部20を回動することで図3(c)に示すように蓋レバー32の先端側を自重で垂下するように落とし込むことが出来る。
落とし込み凹部12の深さは蓋レバー32の先端が左右に揺動できる深さである。
蓋レバー32の先端側を落とし込み凹部12に落とし込むと、蓋レバー32と周面11との干渉による蓋30の規制を解除できるため、バレル本体部20を回動して落とし込み凹部12の縁部12aで蓋レバー32の先端側を案内して、蓋30をバレル本体部20の回動方向に応じて開き方向や閉じ方向に揺動して、周面11に蓋レバー32の先端側を乗り上げさせて蓋30の開閉状態の切替ができる。
落とし込み凹部12は、蓋レバー30の先端側を自重で落とし込めるように上方に開口する必要がある。
このため、固定ピン44は、ガイドカム40のガイド側凹部43と、中継カム50の中継側凹部54が、ガイド側凹部43が上方に開口した状態で一致するように設定するものであり、バレル本体部が移動する場合には固定ピンを位置決めする手段がいる。
図5は蓋30を閉じた状態から開いた状態に切り替える動作の説明図を示す。
図5(a)に示すように中継カム50を回動し、落とし込み凹部12を形成した状態でバレル本体部20を回動し、図5(b)に示すように蓋レバー32の先端側を落とし込み凹部12に落とし込み、図5(c)に示すように開口部23に対して蓋軸34を設けていない方向にバレル本体部20を回動し、落とし込み凹部12の縁部12aで蓋レバー32の先端側を案内して蓋レバー32を揺動させることで蓋30を開き方向に揺動する。
そして、更にバレル本体部20を回動することで図5(d)に示すように蓋レバー32の案内子33をガイド外周面部42へと乗り上げて蓋30を開き、開口部23が開口した状態になる。
図5(d)に示す状態は、内側に開いた蓋30が閉じるのを、蓋レバー32と周面11との干渉で規制される。
これにより、図5(e)、図5(f)、図5(g)に示すようにバレル本体部20は蓋レバー32と周面11との干渉で蓋30が閉じる方向の揺動が規制される範囲内においては、この干渉による規制や、自重で蓋30がバレル本体部20の内面に支持されることで、蓋30を開いた状態のまま回動できるようになり、バレル本体部20を回動して開口部23の角度を変えてワークの投入や排出を行える。
そして、図5(h)に示すように弾性体13の付勢にて中継カム50が回動復帰すると図6に示すように蓋30を開いた状態のまま全周に渡ってバレル本体部20を回動できるようになる。
図7は蓋30を開いた状態から閉じた状態に切り替える動作の説明図を示す。
図7(a)に示すように中継カム50を回動し、落とし込み凹部12を形成した状態でバレル本体部20を回動し、図7(b)に示すように、蓋レバー32の先端側を落とし込み凹部12に落とし込んで、バレル本体部20を開口部23に対する蓋軸34の側に回動する。
これにより、落とし込み凹部12の縁部12aで蓋レバー32を先端部を案内しつつ、図7(c)に示すように蓋レバー32の案内子33を周面11へと乗り上げて蓋30を閉じた状態とする。
そして、図7(d)に示すように中継カム50を回動復帰させると、図4に示すように蓋30を閉じた状態でバレル本体部20を連続回転できるようになる。
図8は、バレル10を載せるバレル台60を用いて中継カム50を回動させる構造の説明図を示す。
図8(a)はクレーン(図示省略)などでバレル10をバレル台60に移載する直前の状態を示し、図8(b)はバレル10をバレル台60に移載した状態を示す。
バレル台60は、回転軸21を受ける回転軸受け部61と、固定ピン用受け部62と、押込みバー63とを有している。
固定ピン用受け部62は、回転軸21を回転軸受け部61で受けた状態で固定ピン44を受けることで、固定ピン44が位置を固定し、ガイドカム40が回動しないようになる。
押込みバー63は、バレル10を上方からバレル台60に向けて移動する際に、中継カム50の作動部56をバレル10の降下に伴って弾性体13の弾性付勢力に抗しつつ押し込んで中継カム50を回動し、これにより、バレル10をバレル台60に載せた状態で中継カム50を所定角度回動して落とし込み凹部12を形成した状態にする。
バレル10はバレル台60に載せることで駆動源(図示省略)によりバレル本体部20を回動可能とすることで、蓋30の開閉を行い、例えば開口部の角度を変えてワークの投入や排出などを行うことができる。
図9は、バレル10の移動経路に合わせたガイドレール71を設けて、中継カム50を回動させるバレル装置構造の説明図を示す。
図9(a)に示すようにバレル10は、先端に案内子56bを有するアーム状受け部56aを中継カム50に設けてある。
図9(b)に示すように、バレル10は駆動チェーン72に設けたホルダ73に、バレル本体部20を回動自在にするように回転軸21を軸支して、且つ、固定ピン44を位置固定して取り付けてあり、駆動チェーン72が駆動することで移動する。
図10に示すようにバレル装置70は、例えばワークの投入排出位置と処理槽(図示省略)などの加工位置との間をバレル10が斜めに往復移動するように駆動チェーン72を張設してある。
駆動チェーン72の配設方向にはガイドレール71を設けてあり、図9(c)に示すようにバレル10が駆動チェーン72の駆動によって移動することにより、ガイドレール71の案内部71aでアーム状作動部56aの案内子56bを傾斜案内して、中継カム50を回動する。
そして、ワークの投入排出位置にバレル10が位置することで、例えば回転軸21に設けた歯車22に噛み合わせた歯車などの駆動源74を駆動して、蓋30の開閉のためのバレル本体部20の回動を行う。
図11は、蓋30の開閉位置に簡単な駆動アーム75を設けて蓋30を開閉するバレル装置構造の説明図を示す。
バレル10は、図11(a)に示すようにバレル10の移動に干渉しないように退避してあった駆動アーム75を、図11(b)に示すようにバレル10に向けて突出して、駆動アーム75の駆動により作動部56を中継カム50の回動方向に押すことで、中継カム50が所定角度回動した状態にする。
そして、ワークの投入排出位置において、例えば回転軸21に設けた歯車22に噛み合うように配設してあるチェーンなどの駆動源74により蓋30の開閉のためのバレル本体部20の回動を行う。
この駆動アーム75による中継カム50の駆動は、移動するバレル10の移動経路の任意の位置で容易に行える。
このため、図12(a)に示すように例えばガイドカム40に複数のガイド側凹部43を設けて、中継カム50にはガイド側凹部43に対応する複数の中継部52と中継側凹部54とを設けて、図12(b)に示すように中継カム50の駆動により複数の落とし込み凹部12を形成するものとして、落とし込み凹部12のいずれかが移動経路における蓋30の開閉位置において上方となる位置に形成されるものとすることで、図12(c)に示すように例えばバレル10を周回移動させるバレル装置80のバレル10の移動経路の複数の位置で蓋30の開閉動作を行える。
図13は、ガイドカム40と中継カム50の径が異なる場合の説明図で、中継カム50がガイド側凹部43を塞いだ状態で、回転軸の横方向からガイド側凹部43付近を見た状態を示す。
中継カム50が、ガイドカム40より径が小さい場合には、蓋レバー32の案内子33は、ガイドカム40に対応させたガイドカム案内部33aと、中継カム50に対応させた中継カム案内部33bとを、段付形状にすればよいのでガイドカム40と中継カム50とは外径が必ずしも同じである必要はない。
中継カム50は、ガイド側凹部43に対応する位置に中継外周面部53を回動することで、ガイド側凹部43の位置における中継カム案内部33bの移動を中継外周面部53で案内して、バレル本体の回転駆動時に蓋閉じ状態を保持できればよい。
このため、中継カム50はガイド側凹部43を完全に塞ぐものでなくてもよい。
図1の実施例では、中継カムをバネで引っ張ることで、ガイド側凹部を塞ぐようにしたが、例えば図14(a)に示すように中継カム50に重り76を設けて、通常は重り76の重量で中継カム50がガイド側凹部を塞ぎ、蓋30の開状態の切替時には、図14(b)に示すように作動部56を重り76の重量に抗しつつ押し込んで中継カム50を回動して、落とし込み凹部12を形成した状態にすることも考えられる。
本発明に係るバレルの斜視説明図を示す。 バレルを分解して回転軸の方向から見た模式図を示す。 ガイドカムと中継カムの動作説明図を示す。 蓋を閉じた状態でバレル本体部を回転駆動した状態を示す。 蓋を閉じた状態から開いた状態に切り替える動作の説明図を示す。 蓋を開いた状態でバレル本体部を回転駆動した状態を示す。 蓋を開いた状態から閉じた状態に切り替える動作の説明図を示す。 バレル台を用いて中継カムを回動させる構造の説明図を示す。 バレルの移動経路に合わせたガイドレールを設けて中継カムを回動させるバレル装置構造の説明図を示す。 ガイドレールを設けたバレル装置の説明図を示す。 蓋の開閉位置に簡単な駆動アームを設けて蓋を開閉するバレル装置構造の説明図を示す。 駆動アームを設けたバレル装置の説明図を示す。 ガイドカムと中継カムの径が異なる場合の説明図を示す。 中継カムに重りを設けた状態の説明図を示す。
符号の説明
10 バレル
11 周面
12 落とし込み凹部
12a 縁部
13 弾性体
20 バレル本体部
20a 側面部
20b 端面部
21 回転軸
22 歯車
23 開口部
23a 開口縁部
24 ヒンジ部
30 蓋
31 蓋縁部
32 蓋レバー
33 案内子
33a ガイドカム案内部
33b 中継カム案内部
34 蓋軸
34a 延出部
40 ガイドカム
41 ベース部
41a 板面
42 ガイド外周面部
43 ガイド側凹部
44 固定ピン
45 軸孔
46 弾性体連結部
47 ストッパー
50 中継カム
51 ベース部
51a 板面
52 中継部
53 中継外周面部
54 中継側凹部
55 挿通溝
56 作動部
56a アーム状作動部
56b 案内子
57 軸孔
58 弾性体連結部
59 ストッパー受け部
60 バレル台
61 回転軸受け部
62 固定ピン用受け部
63 押込みバー
70、80 バレル装置
71 ガイドレール
71a 案内部
72 駆動チェーン
73 ホルダ
74 駆動源
75 駆動アーム
76 重り

Claims (3)

  1. 側面部に開口部を有し、且つ両端面部に回転軸を突設した略筒形のバレル本体部と、当該開口部に枢着した自重で開閉する内開きの蓋とを備え、
    蓋は蓋の開閉を規制する蓋レバーを有し、
    バレル本体部の回転軸の一方の端面部にはガイドカムと中継カムとを同軸に設けてあり、
    ガイドカムの外周の一部には軸方向に凹部を形成したガイド側凹部を有し、
    中継カムの外周の一部には軸方向に凹部を形成した中継側凹部を有し、
    蓋レバーの先端はガイドカム及び中継カムの外周面部に沿って移動し、中継カムの回動によりガイド側凹部と中継側凹部との位置が重なった際に当該凹部に蓋レバーの先端が蓋の自重にて落とし込まれるようになっていることを特徴とする内開きバレル。
  2. ガイドカムのガイド側凹部を、中継カムの中継側凹部以外の外周面部でふさぐ方向に中継カムが弾性付勢されていることを特徴とする請求項1記載の内開きバレル。
  3. 請求項2記載のバレルを用いたバレル装置であって、
    バレルを所定の位置に移載又は移動した際に、ガイドカムはバレル本体とのとも廻りを防止した固定手段を有し、
    中継カムの中継側凹部がガイドカムのガイドカム側凹部と一致するように当該中継カムを回動する回動手段を有していることを特徴とするバレル装置。
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