JP2009149595A - シアノエチルエーテル類の製造方法 - Google Patents

シアノエチルエーテル類の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009149595A
JP2009149595A JP2008125255A JP2008125255A JP2009149595A JP 2009149595 A JP2009149595 A JP 2009149595A JP 2008125255 A JP2008125255 A JP 2008125255A JP 2008125255 A JP2008125255 A JP 2008125255A JP 2009149595 A JP2009149595 A JP 2009149595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
producing
acrylonitrile
cyanoethyl ethers
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2008125255A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiji Katsumata
泰司 勝又
Takayuki Ito
孝之 伊藤
Masayuki Harada
昌之 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008125255A priority Critical patent/JP2009149595A/ja
Priority to US12/276,524 priority patent/US20090143623A1/en
Publication of JP2009149595A publication Critical patent/JP2009149595A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】シアノエチルエーテル類を、アルコール類とアクリロニトリルから高率収率、高純度でかつ人体的にも環境的にも安全である等の工業的に有利に製造する方法を提供する。
【解決手段】アルコール類とアクリロニトリルとの反応を非エーテル系溶媒/アルカリ水溶液2相系で行うことを特徴とするシアノエチルエーテル類の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、アルコール類とアクリロニトリルとの反応により、シアノエチルエーテル類を高収率、高純度でかつ人体的にも環境的にも安全である等の工業的に有利な条件で製造する方法に関する。
シアノエチルエーテル類は医薬、農薬及び各種機能性材料またはそれらの中間体として有用である。これらのシアノエチルエーテル類は、一般に、塩基存在下アルコール類をアクリロニトリルにマイケル付加反応させることにより合成することができる。例えば、水酸化ナトリウム存在下ペンタエリスリトールとアクリロニトリルを反応させることにより高収率で対応するテトラシアノエチルエーテル体が得られることが知られている(例えば、非特許文献1,2参照)。しかしながら、これらの反応は無溶媒の反応であり、大量スケールでは反応速度や温度の制御が困難で製造適性に欠けるものであった。この問題を解決した例として、ジオキサンを溶媒に用い、ペンタエリスリトールとアクリロニトリルを水酸化カリウム水溶液存在下反応させて対応するテトラシアノエチルエーテル体を得ている例が知られている(例えば、非特許文献3、4、5参照)。しかしながら、溶媒のジオキサンは発ガン性懸念物質であり、使用上の制約が大きいという問題がある。さらに、これらの条件では反応で副生する着色成分を除くため、毒性および環境負荷の観点から使用を回避したいジクロロメタンを使用しているという問題があった。
ジャーナルオブ アメリカンケミカル ソシエティー、118巻、49号、12368〜12375頁(1996年) テトラへドロンレター、37巻、8号、1237〜1240頁(1996年) ジャーナル オブ フルオライン ケミストリー、125巻、5号、749〜754頁(2004年) ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー、65巻、26号、9210〜9213頁(2000年) テトラへドロン、55巻、10号、2941〜2956頁(1999年)
本発明の目的は、シアノエチルエーテル類を、アルコール類とアクリロニトリルから高率収率、高純度でかつ人体的にも環境的にも安全である等の工業的に有利に製造する方法を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、以下の方法により本発明を完成するに至った。すなわち、本発明によれば、以下の解決手段が提供される。
(1)アルコール類とアクリロニトリルとの反応を非エーテル系溶媒/アルカリ水溶液ニ相系で行うことを特徴とするシアノエチルエーテル類の製造方法。
(2)前記非エーテル系溶媒が置換ベンゼンであることを特徴とする前記(1)に記載のシアノエチルエーテル類の製造方法。
(3)前記置換ベンゼンがトルエンであることを特徴とする前記(2)に記載のシアノエチルエーテル類の製造方法。
(4)前記アルカリ水溶液がアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物の水溶液であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のシアノエチルエーテル類の製造方法。
(5)前記アルコール類とアクリロニトリルとの反応において、下記一般式(III)で表される化合物を用いることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のシアノエチルエーテル類の製造方法。
Figure 2009149595
一般式(III)中、R、R、R4およびR5は、それぞれ独立にアルキル基またはアリール基を表す。Zは窒素原子または燐原子を表す。mは1〜3の整数を表す。Xは電化均衡対イオンを表し、dは電荷のバランスを取るために必要な数を表す。
(6)前記アルコール類および前記シアノエチルエーテル類がそれぞれ下記一般式(I) および一般式(II)で表される化合物であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載のシアノエチルエーテル類の製造方法。
Figure 2009149595
式(I)中、R1はn価の有機基を表し、nは1以上の整数を表す。
式(II)中、R1およびnは前記と同義である。
本発明によれば、医薬、農薬及び各種機能性材料またはそれらの中間体として有用なシアノエチルエーテル類を高収率、高純度でかつ人体的にも環境的にも安全である等の工業的に有利な方法で製造できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、少なくとも、相互に非相溶性である非エーテル系有機溶媒とアルカリ水溶液との二液相存在下に、アルコール類とアクリロニトリルとを反応させるシアノエチルエーテル化合物の製造方法である。
本発明において用いられる非エーテル系溶媒は、特に限定されないが、例えば、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ヘキサン、ヘプタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリフルオロメチルベンゼン、トルエン、キシレンであり、好ましくはトルエン、キシレンであり、より好ましくはトルエンである。
本発明において用いられるアルカリ水溶液のアルカリは、特に限定されないが、例えば、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物から選ばれ、好ましくはアルカリ金属水酸化物である。アルカリ金属水酸化物として好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムであり、より好ましくは水酸化カリウムである。アルカリは、アルコール類に対して5モル%〜200モル%、好ましくは10モル%〜190モル%、より好ましくは10モル%〜180モル%を用いるのが適切である。
本発明において、反応温度は0℃〜140℃、好ましくは5℃〜100℃、より好ましくは5℃〜30℃である。
非エーテル系溶媒のアルコール類に対する好ましい含有量は、1V/W%〜100V/W%、より好ましくは1V/W%〜50V/W%、さらに好ましくは2V/W%〜20V/W%である。
アクリロニトリルのアルコール類に対する好ましい含有量は、0.95等量〜20等量、より好ましくは0.95等量〜10等量、さらに好ましくは0.95V/W%〜5V/W%である。
本発明で用いるアルコール類について説明する。
本発明で用いるアルコール類としては、特に限定されないが、例えば、下記一般式(I)で表される化合物等がある。
Figure 2009149595
一般式(I)において、R1は鎖状または環状のn価の有機基を表す。nは1以上の整数を表し、好ましくは2〜10の整数であり、より好ましくは3〜6の整数である。R1の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2009149595
次に本発明で用いることができる反応促進剤について説明する。
本発明で用いることができる反応促進剤としては、特に限定されないが、例えば、下記一般式(III)で表される化合物等がある。
Figure 2009149595
一般式(III)において、R、R、RおよびRは、それぞれ独立にアルキル基またはアリール基を表す。アルキル基としては、炭素原子数(以下C数又は炭素数ともいう)30以下、好ましくはC数18以下の置換されてもよいアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、クロロエチル、ブロモプロピル、ベンジル、メトキシメチル等)、アリール基としてはC数30以下、好ましくはC数18以下の置換されてもよいアリール基(例えば、フェニル、ニトロフェニル、シアノフェニル等)を表す。
一般式(III)において、Zは窒素原子または燐原子を表す。好ましくは窒素原子である。mは1〜3の整数を表す。
Xは電化均衡対イオンとして陰イオンを表す。陰イオンは無機陰イオンあるいは有機陰イオンのいずれであってもよく、ハロゲン陰イオン(例えば、フッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン)、置換アリールスルホン酸イオン(例えば、p−トルエンスルホン酸イオン、p−クロルベンゼンスルホン酸イオン)、アリールジスルホン酸イオン(例えば、1,3−ベンゼンスルホン酸イオン、1,5−ナフタレンジスルホン酸イオン、2,6−ナフタレンジスルホン酸イオン)、アルキル硫酸イオン(例えば、メチル硫酸イオン)、硫酸イオン(例えば、一価の硫酸一水素イオン、二価の硫酸イオン)、燐酸イオン(例えば、一価の燐酸ニ水素イオン、二価の燐酸一水素イオン、三価の燐酸イオン)、水酸化物イオン、イソシアン酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロホウ素イオン、ヘキサフルオロ燐イオン、ピクリン酸イオン、酢酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオンが挙げられる。
dは電荷のバランスを取るために必要な数を表す。好ましくは1〜3の整数を表す。
一般式(III)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
反応促進剤の好ましい添加量は、アルコール類に対し、0.1モル%〜100モル%、より好ましくは0.1モル%〜50モル%、さらに好ましくは0.1モル%〜10モル%である。
Figure 2009149595
次に本発明の方法で得られるシアノエチルエーテル類ついて説明する。
本発明の方法で得られるシアノエチルエーテル類としては、特に限定されないが、例えば、一般式(II)で表される化合物等がある。
Figure 2009149595
一般式(II)において、R1およびnは、既に一般式(I)において説明したのと同義である。以下に一般式(II)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2009149595
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1(例示化合物C-8の合成)>
ペンタエリスリトール(PE)150g(1.10mol)および40wt%水酸化カリウム水溶液120ml(対PE66mol%)をトルエン525mlに加えた。15〜25℃にてアクリロニトリル953.4g(17.6mol)を1時間30分かけて滴下した。その後、20〜25℃にて3時間攪拌した後、淡黄色の反応液にトルエン975mlと5wt%食塩水1200mlを加え数分間攪拌し分液した。有機層を5wt%食塩水1200mlで2回洗浄後、濃塩酸20mlと5wt%食塩水1200mlで2回洗浄した。更に有機層を5wt%食塩水1200mlで数回洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、無色油状物419.7gを得た。濃縮残渣に含まれる副生物ビスシアノエチルエーテルを減圧蒸留にて留去し、無色油状物の例示化合物C−8(HPLC(カラム:SHISEIDO CAPCELL PAK、溶離液:メタノール/水)による純度99%)372g(収率97%)を得た。尚、得られた無色油状物は室温放置で白色固体となった。
H-NMR(CDCl):σ3.67(t,J=6.0 Hz,8H) ,3.49(S,8H)
2.61(t,J=6.0 Hz,8H)
<実施例2(例示化合物C-8の合成)>
ペンタエリスリトール(PE)21.36g(0.156mol)および40wt%水酸化カリウム水溶液17.1ml(対PE66mol%)をキシレン74.8mlに加えた。15〜25℃にてアクリロニトリル133.2g(2.51mol)を1時間かけて滴下した。その後、20〜25℃にて3時間攪拌した後、淡黄色の反応液にトルエン138mlと5wt%食塩水170mlを加え数分間攪拌し分液した。有機層を5wt%食塩水170mlで2回洗浄後、濃塩酸4mlと5wt%食塩水170mlで2回洗浄した。更に有機層を5wt%食塩水170mlで数回洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、無色油状物59.7gを得た。濃縮残渣に含まれる副生物ビスシアノエチルエーテルを減圧蒸留にて留去し、無色油状物の例示化合物C-8(HPLCによる純度99%)50.4g(収率92%
)を得た。尚、得られた無色油状物は室温放置で白色固体となった。
<実施例3(例示化合物C-5の合成)>
トリメチロールエタン(TME)60.08g(0.50mol)および40wt%水酸化カリウム水溶液8.4ml(対TME12mol%)をトルエン210mlに加えた。15〜25℃にてアクリロニトリル159.2g(3.0mol)を50分かけて滴下した。その後、20〜25℃にて2時間攪拌した後、淡黄色の反応液にトルエン390mlと5wt%食塩水750mlを加え数分間攪拌し分液した。有機層を5wt%食塩水750mlで2回洗浄後、濃塩酸12mlと5wt%食塩水750mlで洗浄した。更に有機層を5wt%食塩水750mlで数回洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、無色油状物159.1gを得た。濃縮残渣に含まれる副生物ビスシアノエチルエーテルを減圧蒸留にて留去し、無色油状物の例示化合物C-5(HPLCによる純度99%)134g(収率96%)を得た。
H-NMR(CDCl):σ3.65(t,J=6.0 Hz,6H) ,3.38(S,6H)
2.60(t,J=6.0 Hz,6H),1.60(S,3H)
<実施例4(例示化合物C-5の合成)>
トリメチロールエタン(TME)60.08g(0.50mol)および40wt%水酸化ナトリウム水溶液6.4ml(対TME12mol%)をトルエン210mlに加えた。15〜25℃にてアクリロニトリル159.2g(3.0mol)を50分かけて滴下した。その後、20〜25℃にて4時間攪拌した後、淡黄色の反応液にトルエン390mlと5wt%食塩水750mlを加え数分間攪拌し分液した。有機層を5wt%食塩水750mlで2回洗浄後、濃塩酸12mlと5wt%食塩水750mlで洗浄した。更に有機層を5wt%食塩水750mlで数回洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、無色油状物156gを得た。濃縮残渣に含まれる副生物ビスシアノエチルエーテルを減圧蒸留にて留去し、無色油状物の例示化合物C-5(HPLCによる純度98%)132.6g(収率95%)を得た。
<実施例5(例示化合物C-8の合成)>
ペンタエリスリトール(PE)10g(0.073mol)、50wt%水酸化カリウム水溶液8ml(対PE118mol%)およびベンジルトリメチルアンモニウムクロライド0.1g(対PE0.73mol%)をトルエン35mlに加えた。15〜20℃にてアクリロニトリル15.58g(0.293mol)を3時間かけて滴下した後、淡黄色の反応液にトルエン45ml加え分液した。有機層を5wt%食塩水72mlで2回洗浄後、濃塩酸1.5mlと5wt%食塩水72mlで2回洗浄した。更に有機層を5wt%食塩水170mlで数回洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、無色油状物の例示化合物C-8(HPLCによる純度98%)25g(収率96%)を得た。尚、得られた無色油状物は室温放置で白色固体となった。
<比較例1(例示化合物C-8の合成)>
ペンタエリスリトール(PE)6.29g(0.046mol)、40wt%水酸化カリウム水溶液5ml(対PE66mol%)をジオキサン22mlに加えた。15〜25℃にてアクリロニトリル39.2g(0.738mol)を50分かけて滴下した。その後、20〜25℃にて3時間攪拌した後、黄色の反応液にトルエン100mlと5wt%食塩水80mlを加え数分間攪拌すると黄色固体が析出した。黄色固体を濾別し分液後、有機層を5wt%食塩水100mlで2回洗浄後、濃塩酸1.2mlと5wt%食塩水100mlで2回洗浄した。更に有機層を5wt%食塩水100mlで数回洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し無色油状物14.2gを得た。濃縮残渣に含まれる副生物ビスシアノエチルエーテルを減圧蒸留にて留去し無色油状物の例示化合物C-8(HPLCによる純度95%)14.2g(収率88.2%)を得た。尚、得られた無色油状物は室温放置で白色固体となった。
<比較例2(例示化合物C-8の合成)>(非特許文献5を参考に実施)
ペンタエリスリトール(PE)6.84g(0.05mol)、水2mlおよび40wt%水酸化カリウム水溶液1ml(対PE12.1mol%)をジオキサン20mlに加えた。0℃にてアクリロニトリル16.2g(0.305mol)を10分かけて滴下した。その後、室温にて48時間攪拌した後、溶媒を減圧留去し黄褐色油状物を得た。得られた黄褐色油状物にジクロロメタン100mlと10wt%食塩水50ml加え洗浄すると黄褐色固体析出した。黄褐色固体を濾別し分液した。水層をジクロロメタン25mlで2回再抽出した後、最初の有機層と混合して無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、無色油状物15.9gを得た。濃縮残渣に含まれる副生物ビスシアノエチルエーテルを減圧蒸留にて留去し、無色油状物の例示化合物C-8(HPLCによる純度96%)14.4g(収率82.3%)を得た。尚、得られた無色油状物は室温放置で白色固体となった。

Claims (6)

  1. アルコール類とアクリロニトリルとの反応を非エーテル系溶媒/アルカリ水溶液2相系で行うことを特徴とするシアノエチルエーテル類の製造方法。
  2. 前記非エーテル系溶媒が置換ベンゼンであることを特徴とする請求項1記載のシアノエチルエーテル類の製造方法。
  3. 前記置換ベンゼンがトルエンであることを特徴とする請求項2記載のシアノエチルエーテル類の製造方法。
  4. 前記アルカリ水溶液がアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物の水溶液であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシアノエチルエーテル類の製造方法。
  5. 前記アルコール類とアクリロニトリルとの反応において、下記一般式(III)で表される化合物を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシアノエチルエーテル類の製造方法。
    Figure 2009149595
    一般式(III)中、R、R、R4およびR5は、それぞれ独立にアルキル基またはアリール基を表す。Zは窒素原子または燐原子を表す。mは1〜3の整数を表す。Xは電化均衡対イオンを表し、dは電荷のバランスを取るために必要な数を表す。
  6. 前記アルコール類および前記シアノエチルエーテル類がそれぞれ下記一般式(I) および一般式(II)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシアノエチルエーテル類の製造方法。
    Figure 2009149595
    一般式(I)中、R1はn価の有機基を表し、nは1以上の整数を表す。
    一般式(II)中、R1およびnは前記と同義である。
JP2008125255A 2007-11-29 2008-05-12 シアノエチルエーテル類の製造方法 Abandoned JP2009149595A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008125255A JP2009149595A (ja) 2007-11-29 2008-05-12 シアノエチルエーテル類の製造方法
US12/276,524 US20090143623A1 (en) 2007-11-29 2008-11-24 Production Process of Cyanoethyl Ether

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007308864 2007-11-29
JP2008125255A JP2009149595A (ja) 2007-11-29 2008-05-12 シアノエチルエーテル類の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009149595A true JP2009149595A (ja) 2009-07-09

Family

ID=40919190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008125255A Abandoned JP2009149595A (ja) 2007-11-29 2008-05-12 シアノエチルエーテル類の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009149595A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013075837A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Fujifilm Corp ニトリル化合物の製造方法
CN114632489A (zh) * 2022-05-18 2022-06-17 山东海科新源材料科技股份有限公司 一种乙二醇双(丙腈)醚粗品合成方法及装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2401607A (en) * 1941-01-15 1946-06-04 Resinous Prod & Chemical Co Cyanoalkyl ethers of polyhydric alcohols
JPH09278733A (ja) * 1996-04-15 1997-10-28 Sunstar Eng Inc トリシアノエチル化ペンタエリスリトールの製造法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2401607A (en) * 1941-01-15 1946-06-04 Resinous Prod & Chemical Co Cyanoalkyl ethers of polyhydric alcohols
JPH09278733A (ja) * 1996-04-15 1997-10-28 Sunstar Eng Inc トリシアノエチル化ペンタエリスリトールの製造法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013075837A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Fujifilm Corp ニトリル化合物の製造方法
CN114632489A (zh) * 2022-05-18 2022-06-17 山东海科新源材料科技股份有限公司 一种乙二醇双(丙腈)醚粗品合成方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7632966B2 (en) Synthesis of trithiocarbonate raft agents and intermediates thereof
KR20130105778A (ko) 알킬암모늄아세테이트염을 이용한 새로운 5-아세트옥시메틸푸르푸랄의 제조방법
JP2009149595A (ja) シアノエチルエーテル類の製造方法
US20090143623A1 (en) Production Process of Cyanoethyl Ether
NO861988L (no) Mellomprodukter for fremstilling av nye substituerte heterocykliske fenoksyaminer og fremgangsmaate for fremstilling derav.
D'hooghe et al. Ring opening reactions of 1-arenesulfonyl-2-(bromomethyl) aziridines
KR20130090360A (ko) 물 또는 다양한 산을 첨가제로 이용한 새로운 마이클-첨가 반응을 통하여 화합물을 제조하는 방법
JP2007238472A (ja) モノグリシジルイソシアヌル酸化合物
US8729320B2 (en) Method for producing difluorocyclopropane compound
US10683257B2 (en) Methods and intermediates for synthesizing SK1-I
US3830862A (en) Reactions involving carbon tetrahalides with sulfones
JP2003335735A (ja) パーフルオロイソプロピルアニリン類の製造方法
JP5071795B2 (ja) ベンゾオキサチイン化合物の製造方法
US8283501B2 (en) Optically active 2,2′-biphenol derivative and production method of same
JP5448572B2 (ja) アセチル化合物、該アセチル化合物の製造方法、および該アセチル化合物を使用したナフトール化合物の製造方法
JP3477631B2 (ja) 1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラオルガノジシロキサンの精製方法
US6545166B2 (en) Process for producing spiro acetal derivative
TW201506009A (zh) 4-鹵異戊烯酸衍生物的製造方法
EP2044092B1 (de) Verfahren zur herstellung von halogene enthaltenden organischen phosphorverbindungen
KR102376869B1 (ko) 요오드 함유 규소 화합물의 제조 방법
JP2659587B2 (ja) 4―アジリジニルピリミジン誘導体及びその製造法
JP2815988B2 (ja) 3―n―シクロヘキシルアミノフェノール誘導体の製造法
HU186423B (en) Process for producing pyrazole
JP3855686B2 (ja) 3,3−ジアルコキシ−2−ヒドロキシイミノ誘導体及びその製造法
SU455084A1 (ru) Способ получени полифторированных 1,3-диоксинафталинов или 1,3-диоксибензолов

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20110124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120803

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120807

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120809

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20120903