JP2009149373A - ボトルキャップおよびこのボトルキャップを有する容器 - Google Patents

ボトルキャップおよびこのボトルキャップを有する容器 Download PDF

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Abstract

【課題】リサイクル工程においてボトルとの分離を容易に行うことができるボトルキャップおよびこのボトルキャップを備えた容器を提供すること。
【解決手段】ボトルキャップ1は、一方の端面がふさがれ、他方の端面が開口し、ボトル2の口部21内に挿入される筒状の収容部12を有する内筒部10と、内部に収容部12が挿入され、一方の端部に内筒部10が螺合し、他方の端部がボトル2の口部21内に挿入される外筒部本体13を有し、ボトル2の口部21に取り付けられる外筒部15と、収容部12の開口を塞ぎ、開口側の端部と着脱可能に嵌合する底蓋部16とを備える。収容部12は、開口側の端部が外筒部本体13の他方の端部から突出している。内筒部10、外筒部15および底蓋部16の比重は1.0未満である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボトルキャップおよびこのボトルキャップを有する容器に関する。
従来、飲料が充填されたボトルの口部を塞ぐボトルキャップとしては、内部に粉末、あるいは液状の原料を収容する収容部を有し、開栓操作に伴い、収容部が開き、原料をボトル内に放出するタイプのボトルキャップが使用されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたボトルキャップ100は、図8(A)、(B)に示すように、親キャップ102と、子キャップ101とを有しており、子キャップ101に原料収容部となる内筒101Aが備えられている。内筒101Aにはその下部の開口を塞ぐ底蓋103が装着される。
子キャップ101を親キャップ102の外筒102Aに対して開く方向に回すことで、親キャップ102の外筒102Aにより底蓋103が内筒101Aから脱落され、内筒101A内部の粉末原料がボトル内に放出される。
図8に示したような構造のボトルキャップでは、ボトルキャップを開栓する前において、底蓋103が内筒101Aからはずれてしまうことがあってはならない。そのため、内筒101Aと底蓋103との嵌合強度を高く保つ必要があり、底蓋103には、比較的硬く、かつ、比重が大きい材料が使用されていた。
特開2005−88997号公報
近年、ボトルを構成するPET(ポリエチレンテレフタレート)のリサイクルが推進されている。キャップがついた状態でボトルを回収し、粉砕してしまった場合においても、ボトルの材料であるPETのみを分離して回収する必要がある。分離する方法としては、粉砕したボトルおよびキャップを水槽に入れて分離する方法が採用されている。ボトルの材料であるPETは比重が1を超えており、水槽中に沈むため、ボトル以外の部品を構成する材料は水に浮く必要がある。
しかしながら、前述したように、底蓋103は内筒101Aとの嵌合性を高めるために、硬く比重が大きい材料が選択されていたため、リサイクル工程において、ボトルとの分離が困難となる。
本発明の目的は、リサイクル工程においてボトルとの分離を容易に行うことができるボトルキャップを提供することである。
本発明によれば、一方の端面がふさがれ、他方の端面に開口が形成され、ボトルの口部内に挿入される筒状の収容部を有する内筒部と、内部に前記収容部が挿入され、一方の端部に前記内筒部が螺合するとともに、他方の端部が前記ボトルの口部内に挿入される外筒部本体を有し、前記ボトルの口部に取り付けられる外筒部と、前記収容部の前記開口を塞ぐとともに、前記収容部の前記開口側の端部と着脱可能に嵌合する底蓋部とを備え、前記収容部は、前記開口側の端部が前記外筒部本体の前記他方の端部から突出し、前記内筒部を開方向に螺進して前記収容部を駆動させ、前記外筒部本体の前記他方の端部により、前記底蓋部を前記収容部の前記開口から外すボトルキャップであって、前記内筒部、前記外筒部および前記底蓋部の比重を1.0未満としたボトルキャップが提供される。
この発明によれば、内筒部、外筒部および底蓋部の比重を1.0未満としているため、リサイクル工程においてPET等で構成されるボトルとキャップとを容易に分離することができる。すなわち、ボトルと本発明のボトルキャップとを粉砕した後、水槽に入れると、ボトルは水に沈むが、本発明のボトルキャップは水に浮くこととなる。これにより、ボトルとキャップとを容易に分離することができる。
この際、前記内筒部、前記外筒部および前記底蓋部の比重を0.95以下とすることが好ましい。
このようにすることで、ボトルキャップと、ボトルとを水槽中で分離する際に、ボトルキャップが速やかに水に浮くこととなる。これにより、迅速、かつ容易にボトルとキャップとを分離することができる。
ここで、前記内筒部、前記外筒部および前記底蓋部は、ポリプロピレン系樹脂を主成分とすることが好ましい。
リサイクル工程においてボトルとの分離を行うためには、比重が1未満である材料でキャップを構成する必要があるが、一方で、底蓋部と内筒部の収容部とは確実に嵌合し、開栓前に落下してしまうことを防止しなければならない。このような見地から種々の検討を行った結果、ボトルキャップの原料として、ポリプロピレン系樹脂を採用することが好ましいことがわかった。
内筒部、外筒部および底蓋部を、ポリプロピレン系樹脂を主成分とし、内筒部の収容部の開口の形状、底蓋部の形状を適宜調整することで、収容部と底蓋部とが確実に嵌合し、開栓前に底蓋部が落下しないものとすることができる。
さらに、内筒部、外筒部および底蓋部を、ポリプロピレン系樹脂を主成分とすることで、ボトルキャップを構成する内筒部、外筒部、底蓋部の各部材の比重を確実に1.0未満とすることができる。これにより、各部材が確実に水に浮くこととなり、リサイクル工程においてボトルとの分離を容易に行うことができる。
さらに、前記底蓋部は、前記収容部の前記開口を塞ぐ閉鎖面部と、この閉鎖面部の外側に位置し、当該底蓋部を前記収容部の前記開口に取り付けた際に、前記収容部の前記開口側の端部の側方を囲むとともに、上面が前記外筒部本体の前記他方の端部と対向する周壁部と、前記周壁部と、前記閉鎖面部との間に形成され、前記収容部の前記開口側の端部がはめ込まれる嵌合溝と、前記周壁部の前記外筒部との対向面上に前記周壁部と同一材料により一体成形された、前記内筒部が前記外筒部に螺合された状態で前記外筒部の下端面に押圧される突条部と、を有してもよい。
この構成によれば、突条部の押圧によって底蓋部と外筒部との気密性や液密性を確保しつつ、底蓋部を単一の材料で作製することができる。
さらに、前記外筒部の下端面は外向きに下り傾斜しており、前記内筒部が前記外筒部に螺合した状態で、前記周壁部と、前記収容部の前記開口側の端部とは互いに圧接されているとともに、前記収容部の前記端部から前記周壁部に対して、前記突条部が前記外筒部の前記下端面を前記外筒部の軸方向に押し込む向きの荷重成分と、前記底蓋部の径方向の外向きの荷重成分と、を含む圧接荷重が付与されてもよい。
この構成によれば、外筒部の下端面に押圧された突条部に対して、押圧逆方向および径方向内向きの抗力が負荷される。このため、周壁部が収容部に押し当てられることとなり、収容部のシール性が向上する。
さらに、前記底蓋部は、前記収容部の前記開口を塞ぐ閉鎖面部と、この閉鎖面部の外側に位置し、当該底蓋部を前記収容部の前記開口に取り付けた際に、前記収容部の前記開口側の端部の側方を囲むとともに、上面が前記外筒部本体の前記他方の端部と対向する周壁部と、前記周壁部と、前記閉鎖面部との間に形成され、前記収容部の前記開口側の端部がはめ込まれる嵌合溝とを有し、前記周壁部の前記外筒部との対向面上および前記嵌合溝内のうち少なくともいずれか一方には、パッキンが設置されてもよい。前記パッキンは、比重が1.0未満であることが好ましい。
さらには、前記パッキンの比重が0.95以下であることが好ましい。
この構成によれば、パッキンの比重を1.0未満、好ましくは0.95以下としているので、リサイクル工程において、パッキンもボトルと容易に分離することができる。
ここで、前記内筒部、前記外筒部および前記底蓋部は、ポリプロピレン系樹脂を主成分とし、前記パッキンは、スチレン系ゴムを主成分とすることが好ましい。
さらには、前記外筒部の外筒部本体は、JIS K7171に準拠した曲げ弾性率が950MPa以下である樹脂を主成分として使用していることが好ましい。
外筒部本体は、ボトルの口部内に挿入され、ボトルの口部内面に接触する。ボトルは、一般にPET等の比較的硬度の高い材料で構成されているので、外筒部本体を曲げ弾性率が高い材料で構成すると、外筒部本体がボトルの口部内面との接触により傷ついてしまうことがある。
これに対し、外筒部本体を、曲げ弾性率950MPa以下の樹脂を主成分として構成することで、外筒部本体がボトルの口部内面により傷ついてしまうことを防止できる。
また、前記底蓋部の25℃〜95℃における平均線膨張係数と、前記収容部の25℃〜95℃における平均線膨張係数との差が5×10−3/℃以下であることが好ましい。
ボトルに液体等を充填し、ボトルにボトルキャップを取り付けた後、加熱殺菌することがある。このとき、底蓋部の平均線膨張係数と収容部の平均線膨張係数差が大きい場合には、底蓋部と収容部との間でゆがみが生じ、底蓋部が落下したり、収容部内の原料が漏れたりしてしまう場合がある。
これに対し、底蓋部と、前記収容部との25℃〜95℃における平均線膨張係数差を5×10−3/℃以下とすることで、底蓋部と収容部との間でのゆがみを抑制することができる。
さらに、本発明によれば、上述したいずれかのボトルキャップと、このボトルキャップが取り付けられるボトルとを備える容器を提供することができる。
本発明によれば、リサイクル工程においてボトルとの分離を容易に行うことができるボトルキャップおよびこのボトルキャップを備えた容器が提供される。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図4を参照して、本実施形態のボトルキャップ1の概要について説明する。
ボトルキャップ1は、一方の端面がふさがれ、他方の端面が開口し、ボトル2の口部21内に挿入される筒状の収容部12を有する内筒部10と、内部に収容部12が挿入され、一方の端部に内筒部10が螺合するとともに、他方の端部がボトル2の口部21内に挿入される外筒部本体13を有し、ボトル2の口部21に取り付けられる外筒部15と、収容部12の前記開口を塞ぐとともに、前記開口側の端部と着脱可能に嵌合する底蓋部16とを備える。
収容部12は、開口側の端部が外筒部本体13の他方の端部から突出している。
当該ボトルキャップ1は、内筒部10を開方向に螺進して収容部12を駆動させ、外筒部本体13の他方の端部により、底蓋部16を収容部12の開口から外すものである。
そして、内筒部10、外筒部15および底蓋部16の比重を1.0未満、好ましくは、0.95以下としている。
なお、このボトルキャップ1と、ボトル2とで容器が構成される。
次に、図1〜図4を参照して、本実施形態のボトルキャップ1について詳細に説明する。
図1には、前述したボトルキャップ1と、このボトルキャップ1が取り付けられるボトル2とを備えた容器3が開示されている。
ボトル2中には、粉体、液体等が充填される。たとえば、ボトル2中には水等の飲料が充填される。
ボトルキャップ1は、ボトル2、たとえば、ペットボトルの口部21を閉鎖するものである。
図2および図3に示すように、ボトルキャップ1は、前述したように、内筒部10、外筒部15、底蓋部16を備える。
内筒部10は、蓋部11と、収容部12とを備える。
蓋部11は、ボトル2の口部21を閉鎖する天面部111と、この天面部111の周縁から下垂する螺合部112とを備える。
天面部111は、たとえば、平面略円形形状である。
螺合部112は、天面部111の周縁を囲む周壁であり、この周壁の内周面にねじが刻設されたものである。
収容部12は、円筒状の部材であり、ボトル2の口部21に挿入される。この収容部12は、内部に緑茶(たとえば、抹茶)等の粉末状あるいは、液体状の原料が収納される。
この収容部12は、円筒状であり、一方の端部が天面部111の裏面に固定され、一方の端面が天面部111にて閉鎖されている。収容部12と、蓋部11とは、一体的に構成されている。
収容部12の他方の端面には開口が形成され、この開口には、底蓋部16が嵌め込まれる。収容部12は、外筒部15の外筒部本体13に挿入され、収容部12の開口側の他方の端部は、外筒部本体13の他方の端部から露出する。
底蓋部16は、収容部12の開口に嵌め込まれ、収容部12の開口を塞ぐ。この底蓋部16は収容部12の開口に押し込まれ、開口を閉鎖する上面(閉鎖面部)を有する閉鎖部161と、この閉鎖部161の周縁部に設けられた周壁部162と、周壁部162と閉鎖部161との間に形成され、収容部12の前記開口側の端部がはめ込まれる嵌合溝163とを備える。
周壁部162は、底蓋部16を収容部12の開口に嵌め込んだ際に、収容部12の開口側の端部の側方(外側)に位置し、収容部12の開口側の端部の周囲を囲む。周壁部162の上面162Aは、外筒部本体13の他方の端部の下端面と対向する。
周壁部162の外筒部本体13の端部と対向する上面162Aは、この上面162Aの内周縁側から外周縁側に向かって下方に傾斜した傾斜面となっている。
この傾斜した上面162A上にリング状のパッキンP2が設置されている。パッキンP2の上面も前記上面162Aと同様の傾斜を有する。
また、周壁部162の内側面(収容部12の外面と対向する面)は、垂直面162Bと傾斜面162Cとで構成されている。垂直面162Bは、底蓋部16を収容部12の開口に嵌め込んだ際に、収容部12の外面と略平行になり、収容部12の外面に当接する。
傾斜面162Cは、収容部12の外面から遠ざかるように垂直面162Bの下端部から、下方に傾斜した面である。
嵌合溝163は、周壁部162の内面と、閉鎖部161の外面と、周壁部162の下端部および閉鎖部161周縁を接続する接続部164とによって形成される。
嵌合溝163の底面(すなわち、接続部164)上には、リング状のパッキンP1が設置されている。
閉鎖部161を収容部12の開口に押し込むとともに、嵌合溝163に、収容部12の開口側の端部を嵌め込むことで底蓋部16が収容部12に取り付けられることとなる。
外筒部15は、外筒部本体13と、装着部14とを備える。
外筒部本体13は、無底の円筒状の部材である。
この外筒部本体13は、一方の端部に蓋部11が螺合するとともに他方の端部がボトル2の口部21内に挿入される。
また、この外筒部本体13内部には、収容部12が挿入され、外筒部本体13の他方の端部からは、収容部12の開口側の端部が突出する。収容部12は、その外周面のほとんどが、外筒部本体13により覆われ、収容部12の開口側の端部のみが外筒部本体13の他方の端部から露出する。
また、外筒部本体13の内周面は、収容部12の外周面に当接している。
さらに、外筒部本体13の他方の端部の端面は、底蓋部16の周壁部162の先端に対向するとともに、パッキンP2に当接している。
外筒部本体13の一方の端部外周面には、ねじが刻設され、螺合部131が形成されている。この外筒部本体13の螺合部131には、蓋部11の螺合部112が螺合する。
このような外筒部本体13の外周面には、装着部14が設けられている。
この装着部14は、外筒部本体13の外周面から突出した円筒状の部材である。本実施形態では、装着部14は、外筒部本体13の外周面の略中央部分を囲むように設けられ、ボトル2の口部21側の端面が開口している。
この装着部14は、内周面にねじが刻設され、このねじをボトル2の口部21の外周面に刻設されたねじに螺合することで、ボトルキャップ1がボトル2に装着されることとなる。
本実施形態では、装着部14は、外筒部本体13と一体成形されている。
次に、以上のようなボトルキャップ1を構成する各部材の材質等について説明する。
以上のようなボトルキャップ1において、内筒部10、外筒部15および底蓋部16の比重は1.0未満である。なかでも、内筒部10、外筒部15および底蓋部16の比重を0.95以下とすることが好ましく、さらには、0.93以下とすることが特に好ましい。
内筒部10、外筒部15および底蓋部16は、同じ種類のポリマーを母材とするものであり、内筒部10、外筒部15および底蓋部16は、ポリプロピレン系樹脂を主成分として構成されている。
ここで、ポリプロピレン系樹脂としては、ホモポリプロピレン、α−オレフィンモノマー(エチレン等)とプロピレンとの共重合体であるプロピレン系ランダム共重合体(ランダムポリプロピレン)及びプロピレン系ブロック共重合体(ブロックポリプロピレン)があげられる。α−オレフィンモノマーとしては、プロピレン以外のα−オレフィンを用いることができ、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテンなどが挙げられ、好ましくはエチレン、1−ブテンであり、特にエチレンが好適である。なお、α−オレフィンは、単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
なかでも、ポリプロピレン系樹脂としては、ブロックポリプロピレンが好ましい。
ポリプロピレン系樹脂としては、ブロックポリプロピレンを使用することで、耐熱性に優れた内筒部10、外筒部15および底蓋部16とすることができ、ボトルキャップ1に熱が加わった際に、ボトルキャップ1に歪みが発生することを抑制できる。
さらには、ポリプロピレン系樹脂としては、ブロックポリプロピレンを使用することで、耐衝撃性を有するという利点がある。
なお、内筒部10、外筒部15および底蓋部16は、ポリプロピレン系樹脂のうち、同じポリプロピレン系樹脂を主成分とすることが好ましい。
さらに、ボトルキャップ1を構成する部材のうち、少なくとも外筒部15は、JIS K7171に準拠した曲げ弾性率が950MPa以下である樹脂を主成分として使用していることが好ましい。
なかでも、曲げ弾性率が850MPa以下、450MPa以上であるポリプロピレン系樹脂を使用していることが好ましい。
曲げ弾性率を950MPa以下のポリプロピレン系樹脂は、製造工程において共重合することにより得られる。
なお、内筒部10、底蓋部16も外筒部15と同様の曲げ弾性率が950MPa以下の樹脂成分を主成分としてもよい。ただし、内筒部10が外筒部15により傷ついてしまうことを抑制するためには、外筒部15よりも曲げ弾性率が高く、曲げ弾性率が1300MPa以下の樹脂を主成分とすることが望ましい。
ここで、曲げ弾性率は、JIS K7171に準拠して計測され、ここでは、3点曲げ試験において求めた荷重−たわみ曲線から算出される弾性率である。
E=L3F/4bh3Y
(Eは曲げ弾性率、Lは支点間距離、bは試験片の幅、hは試験片の高さ、Fは荷重-たわみ曲線の始めの直線部分の任意に選んだ点の荷重、Yは荷重Fでのたわみを示す)
また、内筒部10、外筒部15および底蓋部16は、ポリプロピレン系樹脂に加えて、着色剤等の添加剤を含有していても良い。
さらに、底蓋部16と、内筒部10の収容部12との25℃〜95℃における平均線膨張係数差が5×10−3/℃以下であることが好ましい。なかでも、平均線膨張係数差は、1×10−3/℃以上、3×10−3/℃以下であることが好ましい。さらには、底蓋部16と、内筒部10とを同じ材料で構成し、25℃〜95℃における平均線膨張係数差が0となることがより好ましい。
ここで、平均線膨張係数は、以下のようにして測定することができる。
底蓋部16および収容部12から厚み1.0mm、3.0mm角のサンプルを切り出し、TMA(TAインスツルメント(株)製)を用いて、室温(25℃)から5℃/分でサンプルを昇温しながらサンプルの面内方向の変位量を計測し、面内方向の線膨張係数を算出する。そして、面内方向の25℃〜95℃における平均線膨張係数を算出する。
本実施形態の底蓋部16は、パッキンP1によって収容部12と底蓋部16との間の気密性および液密性を向上し、パッキンP2によって外筒部本体13と底蓋部16との間の気密性および液密性を向上するものである。
すなわち、本実施形態のボトルキャップ1は、底蓋部16に対して、より軟質な材料からなるパッキンP1,P2を設置することにより、底蓋部16と、当該パッキンP1,P2に当接する収容部12および外筒部本体13とのシール性を向上している。
また、底蓋部16上に設けられたパッキンP1,P2は、比重が1.0未満である。パッキンP1,P2の比重は、0.95以下であることが好ましい。
たとえば、パッキンP1,P2は、スチレン系ゴムを主成分とする。このスチレン系ゴムは、たとえば、スチレン共重合体である。
スチレン共重合体としては、たとえば、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン−プロピレン共重合体(SEP)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)である。
本実施形態のパッキンP1,P2は、底蓋部16とは異なる樹脂材料を用いて、底蓋部16との同時成形(二色成形)により作成することができる。
次に、ボトルキャップ1の開栓動作について説明する。
図4に示すように、蓋部11を開方向、すなわち、図4の上側に螺進させ、蓋部11と外筒部本体13との螺合を解除する。蓋部11と収容部12とは一体的に構成されているため、蓋部11を螺進させる動作に伴い、収容部12、さらには、収容部12に押し込まれた底蓋部16が上側に駆動しようとする。
この際、底蓋部16は、外筒部本体13の端部に対向するとともに、当接しているため、外筒部本体13の端面により、底蓋部16の上側への駆動が阻止され、底蓋部16と、外筒部本体13の端面との衝突(衝合)により、底蓋部16が収容部12から脱落することとなる。
これにより、収容部12内部に収容されていた原料が、ボトル2内部に落下し、ボトル2内部に充填されていた飲料等に混ざることとなる。
さらに、蓋部11を開方向に螺進させると、蓋部11を螺進させる動作に伴い、収容部12が外筒部本体13内を図4上側に向かって摺動する。収容部12を、外筒部本体13内から取り外すことで、ボトルキャップ1が開くことなる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
内筒部10、外筒部15および底蓋部16の比重を1.0未満としているため、リサイクル工程において水槽中でボトルと分離する際に内筒部10、外筒部15および底蓋部16が水に浮くこととなる。これにより、リサイクル工程においてボトルとの分離を容易に行うことができる。
特に、内筒部10、外筒部15および底蓋部16の比重を0.95以下とすることで、内筒部10、外筒部15および底蓋部16が速やかに水に浮くこととなり、リサイクル工程においてボトルとの分離を迅速かつ、容易に行うことができる。
さらに、内筒部10、外筒部15および底蓋部16を、ポリプロピレン系樹脂を主成分とすることで、内筒部10、外筒部15および底蓋部16の各部材の比重を確実に1.0未満とすることができる。
内筒部10、外筒部15および底蓋部16は、ポリプロピレン系樹脂を主成分としている。ポリプロピレン系樹脂を主成分とし、内筒部10の収容部12の開口の形状、底蓋部16の形状を適宜調整することで、収容部12と底蓋部16とが確実に嵌合し、開栓前に底蓋部16が落下しないものとすることができる。
特に、ポリプロピレン系樹脂として、ブロックポリプロピレンを使用することで、収容部12と底蓋部16とを確実に嵌合することができる。
また、底蓋部16の傾斜面162Cの傾斜角度を適宜調整することで、底蓋部16の嵌合溝163に対し、収容部12を確実に嵌合させることができる。
さらに、底蓋部16の周壁部の傾斜面162Cの上部に、垂直面162Bを形成している。この垂直面162Bにより収容部12と底蓋部16との引っかかり量を調整することができ、これにより、開栓時に底蓋部16を確実にはずすことができる。
また、本実施形態では、パッキンP1,P2の比重も1.0未満、好ましくは0.95以下としているので、リサイクル工程において、パッキンP1,P2もボトルと容易に分離することができる。
さらに、パッキンP1,P2を、スチレン系ゴムとすることで、以下のような利点がある。
スチレン系ゴムは、
・圧縮永久歪み、永久伸びに優れたゴム弾性を示す。
・優れた機械的強度を持つ。
・耐候性、耐熱性に優れる。
という3点の利点を有する。これにより、パッキンP1,P2の形状が長期的に保持でき、ボトルキャップの気密性を保持できるというメリットがある。
これに加え、スチレン系ゴムは、
・食品衛生、医療衛生性に優れる。
・カラーリングの自由度が高く通常のプラスチックと同様な着色方法が使用できる。
という利点もある。
外筒部本体13は、ボトル2の口部21内に挿入され、ボトル2の口部21内面に接触する。ボトル2は、一般にPET等の比較的硬度の高い材料で構成されているので、外筒部本体を曲げ弾性率が高い材料で構成すると、外筒部本体がボトルの口部内面との接触により傷ついてしまうことがある。
これに対し、外筒部本体13の主成分となる樹脂の曲げ弾性率を950MPa以下とすることで、外筒部本体13がボトル2の口部21内面により傷ついてしまうことを防止できる。
これに加え、内筒部10も曲げ弾性率が1300MPa以下の樹脂を主成分として使用することで、開栓動作を行う際に、収容部12が外筒部本体13により傷ついてしまうことを防止できる。
また、ボトルに液体等を充填し、ボトルにボトルキャップを取り付けた後、加熱殺菌することがある。このとき、底蓋部の平均線膨張係数と収容部の平均線膨張係数差が大きい場合には、底蓋部と収容部との間でゆがみが生じ、底蓋部が落下したり、収容部内の原料が漏れたりしてしまう場合がある。
これに対し、底蓋部16と、収容部12との25℃〜95℃における平均線膨張係数差を5×10−3/℃以下とすることで、底蓋部16と収容部12との間でのゆがみを抑制することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
たとえば、前記実施形態では、パッキンP1,P2は、スチレン系ゴムを含んで構成されるとしたが、これに限らず、パッキンとして比重が1.0未満の他のエラストマーを使用してもよい。
さらには前記実施形態では、外筒部15の外筒部本体13は、JIS K7171に準拠した曲げ弾性率が950MPa以下であるポリプロピレン系樹脂を使用するとしたが、これに限られるものではない。
さらに、前記実施形態では、底蓋部16にパッキンP1,P2を設けたが、いずれか一方のパッキンのみであってもよい。さらには、パッキンはなくてもよい。
また、前記実施形態では、内筒部10、外筒部15、底蓋部16を、ポリプロピレン系樹脂を主成分とするものであるとしたが、これに限られない。
たとえば、ポリエチレン(PE)、サーモプラスチックオレフィン(TPO)およびサーモプラスチックエラストマー(TPE)を使用し、内筒部10、外筒部15、底蓋部16の比重を1.0未満、好ましくは0.95未満としてもよい。
また、前記実施形態では、ボトルキャップ1を開栓した際に、底蓋部16が収容部12からはずれ、ボトル2内に落下したが、これに限られず、底蓋部16が収容部12の開口からはずれた際に、ボトル2内に落下しない構成としてもよい。
たとえば、底蓋部16と、外筒部本体13の開口周縁との間にヒンジ部を形成し、底蓋部16が開動するようなものとしてもよい。
すなわち、ボトルキャップは、
一方の端面がふさがれ、他方の端面が開口し、ボトルの口部内に挿入され、内部に原料が収容される筒状の収容部を有する内筒部と、
内部に前記収容部が挿入され、一方の端部に前記内筒部が螺合するとともに、他方の端部が前記ボトルの口部内に挿入される外筒部本体を有し、前記ボトルの口部に取り付けられる外筒部と、
前記収容部の開口に着脱可能に嵌合する底蓋部とを備え、
前記収容部は、前記開口側の端部が前記外筒部本体の他方の端部の開口から突出し、
前記内筒部を開方向に螺進して前記収容部を駆動させ、前記外筒部本体の他方の端部により、前記底蓋部を前記収容部の前記開口から外すボトルキャップであって、
前記底蓋部と、前記外筒部本体の前記他方の端部との間に接続部が形成されており、
前記底蓋部を前記収容部の前記開口から外した状態において、前記底蓋部と、前記外筒部本体との間には原料をボトル内に排出するための隙間が形成されるとともに、前記接続部を介して前記底蓋部と、前記外筒部本体とが接続されている構造であってもよい。
<第二実施形態>
以下、本発明の第二実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態のボトルキャップ1は、底蓋部16からパッキンP1,P2を除くとともに、底蓋部16によるシール性を向上するための突条部45を周壁部162と同一材料によりこれに一体成形した点で第一実施形態と相違する。
図5は、本実施形態のボトルキャップ1がボトル2に装着されている状態を示す縦断正面図である。
図6(a)は本実施形態の底蓋部16の縦断面図であり、同図(b)は下面図である。
本実施形態のボトルキャップ1は、第一実施形態と同様に内筒部10、外筒部15および底蓋部16からなる。内筒部10の収容部12は、下端24側が外筒部本体13に挿入されて、蓋部11により外筒部15の螺合部131に螺合装着される。そして、蓋部11が外筒部15に対して開方向に螺進することにより、底蓋部16は、その嵌合溝163の周壁部162が外筒部15の下端面39に押下されて収容部12より脱離する点で第一実施形態と共通する。
そして、本実施形態のボトルキャップ1は、周壁部162における外筒部15との対向面上(上縁46)に、周壁部162と同一材料により一体成形された、内筒部10が外筒部15に螺合された状態で外筒部15の下端面39に押圧される突条部45を有することを特徴とする。
内筒部10、外筒部15およびこれらを含むボトルキャップ1は、いずれも円筒状をなす。以下、断りなく「径方向」と表記した場合は、ボトルキャップ1の半径方向を意味する。同様に、「軸方向」と表記した場合は、ボトルキャップ1の軸方向、すなわちボトル2の口部21に対する収容部12の挿入方向を意味する。
外筒部15の内部は上端33から下端34に向かって縮径するテーパー状をなし、外筒部15の上端33の側から遊挿された内筒部10の収容部12の外周面は、下端34の近傍において外筒部15の内周面と摺接する。
そして、本実施形態の外筒部15は、下端面39が径方向の外向きに下り傾斜している。
底蓋部16は、大別して、収容部12の開口に押し込まれて開口を閉塞する閉鎖部161と、この閉鎖部161の周縁部に立設された周壁部162と、この周壁部162と閉鎖部161との間に形成されて収容部12の下端24が圧入して嵌め込まれる嵌合溝163と、を備えている。
なお、本実施形態において収容部12の下端24とは、収容部12の開口端近傍の所定長さの領域をいう。
閉鎖部161は、周壁部162とともに嵌合溝163を構成する内周壁421と、内周壁421の上部においてテーパー状に縮径するスロープ部422とからなる。内周壁421およびスロープ部422は、第一実施形態の底蓋部16における接続部164に相当する。
本実施形態の底蓋部16は、スロープ部422をテーパー状とすることで、閉鎖部161を収容部12の下端24に対して容易に押入することができる。
本実施形態の底蓋部16は、周壁部162の上縁46に突条部45を備えている。
突条部45は、図5に示すように蓋部11が外筒部15に螺合装着された状態で、外筒部15の下端面39より押圧されて周壁部162と下端面39との間をシールする突片である。
また、同図に示すように、収容部12の下端24の外周面には、嵌合溝163に圧入される下端突起部25が形成されている。
収容部12は、外筒部15の外筒部本体13よりも長く形成され、内筒部10の蓋部11が外筒部15に完全に螺着されると、収容部12の下端突起部25は外筒部15の下端34より下方に突出する。
かかる状態で収容部12に投入物200を投入し、収容部12の下端突起部25を嵌合溝163に圧入嵌合することにより、底蓋部16を収容部12に装着する。
周壁部162の上縁46の内壁面には、膨出部47が形成されている。そして、収容部12の下端突起部25が嵌合溝163に嵌め込まれると、膨出部47は下端突起部25と係合し、収容部12から底蓋部16が離脱することが防止される。
膨出部47と下端突起部25との係合態様については後記に詳述する。
また、嵌合溝163の内部底面には、収容部12の下端24と当接して底蓋部16と下端24との間をシールする他の突条部(溝内突条部43)が、周壁部162と同一材料により、嵌合溝163の内部に一体成形されている。
図7に示すように、溝内突条部43は、収容部12の下端突起部25が嵌合溝163に嵌め込まれた際に、収容部12の下端24の端面252に押圧され、底蓋部16と収容部12との間を気密にシールする突片である。これにより、収容部12の内部に収容された投入物200は、溝内突条部43と突条部45によって、ボトル2の本体内部に対して二重にシールされる。
内筒部10、外筒部15および底蓋部16は、リサイクル性の観点から同種のポリマーを母材とするとよい。具体的に、内筒部10、外筒部15および底蓋部16は、第一実施形態と同様のポリプロピレン系などの熱可塑性硬質樹脂を主成分とし、射出成形にて作製することができる。
本実施形態の場合、突条部45および溝内突条部43を含む底蓋部の全体は単一の材料からなり、その比重は1.0未満、好ましくは0.95以下である。
これにより、突条部45を含む底蓋部16の全体が単一の材料からなるため、ボトルキャップ1のリサイクル性が全体に良好となり、また、成形工程が単純でコストメリットに優れる。
<収容部のシール状態>
図7は、図5にて円VIIで囲った領域に関する拡大図である。同図を参照して、本実施形態のボトルキャップ1における収容部12のシール状態について説明する。
周壁部162の内側に突出した膨出部47の下側面471は、図5における上方にあたる、収容部12の引き抜き方向に向かって縮径する傾斜をなしている。換言すると、嵌合溝163は内部に向かって溝幅が拡大している。そして、嵌合溝163の開口端縁にあたる膨出部47が嵌合溝163内に向かって張り出していることにより、嵌合溝163は、いわゆるアンダーカット形状をなしている。
一方、収容部12の下端突起部25の上側面251は、収容部12の下端24側に向かって拡径する傾斜をなしている。換言すると、下端突起部25の上側面251は収容部12の外向きに下り傾斜している。
収容部12の下端突起部25が嵌合溝163に嵌め込まれると、下端突起部25を含む収容部12の下端24は、周壁部162および内周壁421により挟持される。そして、下端突起部25と膨出部47とは係合し、下端突起部25の上側面251と膨出部47の下側面471とは互いに圧接される。
すなわち、本実施形態のボトルキャップ1は、蓋部11が外筒部15に螺合装着された状態で、嵌合溝163の周壁部162と収容部12の下端24とは互いに圧接されている。
そして、ボトルキャップ1では、図7に示すように、下端24から周壁部162に対して、突条部45が外筒部15の下端面39を外筒部15の軸方向に押し込む向き(図中、上方)の荷重成分Faと、底蓋部16の径方向の外向き(図中、左方)の荷重成分Frと、を含む圧接荷重Pが付与される。
これは、互いに圧接された膨出部47の下側面471と下端突起部25の上側面251とが、ともに径方向の外向きに下り傾斜していることにより、上側面251から下側面471に対する圧接荷重Pの負荷方向が、上側面251の法線方向である径方向の斜め上方を向くためである。
ここで、本実施形態の外筒部15は、下端面39が外向きに下り傾斜している。このため、下端面39に当接している突条部45には、圧接荷重Pに対する抗力Dが、下端面39の法線方向に負荷される。
そして、下端突起部25には、圧接荷重Pの荷重成分Frの反力として、抗力Dの径方向成分Drと、膨出部47を含む周壁部162の弾性反力が負荷される。このため、周壁部162と内周壁421による収容部12の挟持力が増大し、収容部12と底蓋部16との間のシール性が向上する。
また、嵌合溝163からの収容部12の引き抜きが規制され、底蓋部16や投入物200の自重によって底蓋部16が収容部12から容易に離脱することが防止される。
一方、下端突起部25から膨出部47に付与される圧接荷重Pのうち、外筒部15の軸方向成分である押圧成分Faの一部は、口部21に固定された外筒部15の下端面39に対して、突条部45が下端面39を押し上げる荷重として負荷される。そして、突条部45には、下端面39から受ける抗力Dの軸方向成分Daが外筒部15の軸方向に負荷される。これにより、突条部45と下端面39とは良好に密接する。
すなわち、本実施形態では、収容部12の下端突起部25を嵌合溝163に嵌合させる際の圧入力を、突条部45と下端面39との間の密接力に換え、外筒部15と底蓋部16との間のシール性を向上している。
ここで、突条部45は、外筒部15の下端面39の下り傾斜角θ1よりも急峻な傾斜角θ2で外側面451が外向きに下り傾斜した三角突条である。
すなわち、略円盤状の底蓋部16における環状の上縁46に設けられた突条部45は、底蓋部16の軸方向に切った縦断面形状が、上向きの三角形状をなしている。
そして、突条部45の外側面451を下端面39よりも急峻に傾斜させることで、これらの面同士は接触しない。
また、突条部45が三角突条であって上端が細幅であることにより、突条部45の変形性が良好になる。このため、上述のように下端面39から抗力Dを受けた突条部45の上端は撓み変形して僅かに押し潰され、突条部45と下端面39とは強く密着することとなる。
ここで、下端面39の下り傾斜角θ1は5度以上30度以下が好ましい。そして、外側面451の下り傾斜角θ2は、傾斜角θ1よりも大きく、かつ、20度以上45度以下であることが好ましい。
なお、突条部45の頂部より嵌合溝163の内側に向かって下る内側面452の傾斜角は、特に限定されない。
また、突条部45は、外筒部15の厚み方向の略中央にて下端面39に押圧されている。
蓋部11が外筒部15に螺合装着された状態で、収容部12の端面252から外筒部15の下端面39の厚み方向の中央までの軸方向の距離L1は、底蓋部16における溝内突条部43の上端から突条部45の上端までの距離L2(図6を参照)よりも短い。
突条部45と下端面39とのオーバーラップ長、すなわち距離L2−距離L1は、特に限定されない。
外筒部15および底蓋部16がポリプロピレン系樹脂を主成分とする硬質樹脂材料からなる場合には、一例として、周壁部162の上縁46からの突条部45の高さを0.4〜0.8mmとし、オーバーラップ長を0.2〜1.2mmとするとよい。
このため、蓋部11が外筒部15に螺合装着された状態で収容部12に対して底蓋部16を装着すると、突条部45および溝内突条部43は、それぞれ外筒部15の下端面39および収容部12の端面252に押圧されて、各上端は弾性的にまたは塑性的に潰れる。
このとき、突条部45は、下端面39からの抗力Dの径方向成分Drを受けて、径方向の内側に撓むとともに、傾斜した下端面39に沿って上方に滑り上がる。
したがって、底蓋部16、内筒部10および外筒部15の加工精度、および下端突起部25に押圧された周壁部162が径方向の外側に撓む変形量とのバランスを考量して、突条部45の上端は下端面39の側縁近傍ではなく、厚み方向の略中央、すなわち中央を含む所定幅内にて当接するように形成するとよい。
そして、下端面39の傾斜角θ1を上記範囲とすることで、突条部45に対する抗力Dの軸方向成分Daと径方向成分Drとのバランスに優れ、外筒部15と底蓋部16とのシール性、および収容部12と底蓋部16とのシール性がともに良好となる。
下端突起部25から周壁部162に負荷される荷重成分Faにより、収容部12の端面252は溝内突条部43より所定の押圧力にて圧接される。
ここで、溝内突条部43もまた、縦断面形状が上向きの三角形状をなす三角突条である。これにより、端面252からの押圧力により溝内突条部43の上端は撓み変形して僅かに押し潰され、溝内突条部43と端面252とは強く密着することとなる。
したがって、本実施形態のボトルキャップ1においては、収容部12と底蓋部16との間のシール性が良好となる。
(実施例1)
次に、本発明の実施例について説明する。
前記実施形態と同様のボトルキャップ1を作製した。
外筒部15、内筒部10は、ポリプロピレン系樹脂(日本ポリプロ株式会社製、商品名ノバテック)95wt%、着色剤5wt%とした。
外筒部15、内筒部10に使用したポリプロピレン系樹脂は、エチレンとプロピレンとのブロック共重合体であり、その比重は0.91である。
また、外筒部15、内筒部10全体での比重は0.91であった。
さらに、外筒部15、内筒部10に使用したポリプロピレン系樹脂のJIS K7171に準拠した曲げ弾性率は950MPaであった。
試験片としては、15mm(幅)×50mm(長さ)×2mm(厚み)のものを用いた。
また、底蓋部16の組成はポリプロピレン系樹脂(株式会社プライムポリマー製、J707EG)95wt%、着色剤5wt%とした。底蓋部16に使用したポリプロピレン系樹脂は、エチレンとプロピレンとのブロック共重合体であり、その比重は0.91である。
底蓋部16としての比重は、0.90である。
ここで、底蓋部16と内筒部10との25℃〜95℃における平均線膨張係数差は、5×10−3/℃であった。
具体的には、平均線膨張係数は以下のようにして計測した。底蓋部16および内筒部10から厚み1.0mm、3.0mm角のサンプルを切り出し、TMA(TAインスツルメント(株)製)を用いて、室温(25℃)から5℃/分でサンプルを昇温しながらサンプルの面内方向の変位量を計測し、面内方向の線膨張係数を算出する。そして、面内方向の25℃〜95℃における平均線膨張係数を算出した。
さらに、パッキンP1,P2としては、スチレン系エラストマー(三菱化学株式会社製、ラバロン(登録商標) MJ9301C)を使用した。このスチレン系エラストマーは、スチレン系ゴムをベースポリマーとしたものであり、比重は0.89である。
このようなボトルキャップ1は、水に浮くことが確認された。
また、このようなボトルキャップ1では、開栓前に底蓋部16がはずれてしまうことはなかった。
さらに、ボトルに液体を注入し、ボトルキャップ1でボトルを閉めた後、87℃の加熱処理を行い、ホットパックを行った。このとき、ボトルキャップ1の底蓋部16と、内筒部10との間、内筒部10と外筒部15との間に歪みが生じることはなかった。
さらには、外筒部15をボトル2の口部21に挿入する際に、外筒部15が傷ついてしまうことはなかった。なお、ボトル2はPET製である。
本発明の第一実施形態にかかる容器を示す正面図である。 ボトルキャップの分解断面図である。 ボトルキャップ内に原料が充填された状態を示す断面図である。 ボトルキャップを開栓する状態を示す断面図である。 本発明の第二実施形態のボトルキャップがボトルに装着されている状態を示す縦断正面図である。 (a)は第二実施形態の底蓋部の縦断面図であり、(b)は下面図である。 図5にて円VIIで囲った領域に関する拡大図である。 従来のボトルキャップを示す図である。
符号の説明
1 ボトルキャップ
2 ボトル
3 容器
10 内筒部
11 蓋部
12 収容部
13 外筒部本体
14 装着部
15 外筒部
16 底蓋部
21 口部
24,34 下端
25 下端突起部
33 上端
39 下端面
43 溝内突条部
45 突条部
46 上縁
47 膨出部
100 ボトルキャップ
101A 内筒
101 子キャップ
102A 外筒
102 親キャップ
103 底蓋
111 天面部
112 螺合部
131 螺合部
161 閉鎖部
162 周壁部
162A 上面
162B 垂直面
162C 傾斜面
163 嵌合溝
164 接続部
200 投入物
P1,P2 パッキン
θ1,θ2 傾斜角

Claims (11)

  1. 一方の端面がふさがれ、他方の端面に開口が形成され、ボトルの口部内に挿入される筒状の収容部を有する内筒部と、
    内部に前記収容部が挿入され、一方の端部に前記内筒部が螺合するとともに、他方の端部が前記ボトルの口部内に挿入される外筒部本体を有し、前記ボトルの口部に取り付けられる外筒部と、
    前記収容部の前記開口を塞ぐとともに、前記収容部の前記開口側の端部と着脱可能に嵌合する底蓋部とを備え、
    前記収容部は、前記開口側の端部が前記外筒部本体の前記他方の端部から突出し、
    前記内筒部を開方向に螺進して前記収容部を駆動させ、前記外筒部本体の前記他方の端部により、前記底蓋部を前記収容部の前記開口から外すボトルキャップであって、
    前記内筒部、前記外筒部および前記底蓋部の比重を1.0未満としたボトルキャップ。
  2. 請求項1に記載のボトルキャップにおいて、
    前記内筒部、前記外筒部および前記底蓋部の比重を0.95以下としたボトルキャップ。
  3. 請求項1または2に記載のボトルキャップにおいて、
    前記内筒部、前記外筒部および前記底蓋部は、ポリプロピレン系樹脂を主成分とするボトルキャップ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のボトルキャップにおいて、
    前記底蓋部が、
    前記収容部の前記開口を塞ぐ閉鎖面部と、
    この閉鎖面部の外側に位置し、当該底蓋部を前記収容部の前記開口に取り付けた際に、前記収容部の前記開口側の端部の側方を囲むとともに、上面が前記外筒部本体の前記他方の端部と対向する周壁部と、
    前記周壁部と、前記閉鎖面部との間に形成され、前記収容部の前記開口側の端部がはめ込まれる嵌合溝と、
    前記周壁部の前記外筒部との対向面上に前記周壁部と同一材料により一体成形された、前記内筒部が前記外筒部に螺合された状態で前記外筒部の下端面に押圧される突条部と、
    を有することを特徴とするボトルキャップ。
  5. 前記外筒部の下端面は外向きに下り傾斜しており、
    前記内筒部が前記外筒部に螺合した状態で、
    前記周壁部と、前記収容部の前記開口側の端部とは互いに圧接されているとともに、
    前記収容部の前記端部から前記周壁部に対して、前記突条部が前記外筒部の前記下端面を前記外筒部の軸方向に押し込む向きの荷重成分と、前記底蓋部の径方向の外向きの荷重成分と、を含む圧接荷重が付与される
    ことを特徴とする請求項4に記載のボトルキャップ。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載のボトルキャップにおいて、
    前記底蓋部は、前記収容部の前記開口を塞ぐ閉鎖面部と、
    この閉鎖面部の外側に位置し、当該底蓋部を前記収容部の前記開口に取り付けた際に、前記収容部の前記開口側の端部の側方を囲むとともに、上面が前記外筒部本体の前記他方の端部と対向する周壁部と、
    前記周壁部と、前記閉鎖面部との間に形成され、前記収容部の前記開口側の端部がはめ込まれる嵌合溝とを有し、
    前記周壁部の前記外筒部との対向面上および前記嵌合溝内のうち少なくともいずれか一方には、パッキンが設置され、
    前記パッキンは、比重が1.0未満であるボトルキャップ。
  7. 請求項6に記載のボトルキャップにおいて、
    前記パッキンは、比重が0.95以下であるボトルキャップ。
  8. 請求項6または7に記載のボトルキャップにおいて、
    前記内筒部、前記外筒部および前記底蓋部は、ポリプロピレン系樹脂を主成分とし、
    前記パッキンは、スチレン系ゴムを主成分とするボトルキャップ。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のボトルキャップにおいて、
    前記外筒部の前記外筒部本体は、JIS K7171に準拠した曲げ弾性率が950MPa以下である樹脂を主成分としているボトルキャップ。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のボトルキャップにおいて、
    前記底蓋部の25℃〜95℃における平均線膨張係数と、前記収容部の25℃〜95℃における平均線膨張係数との差が5×10−3/℃以下であるボトルキャップ。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載のボトルキャップと、前記ボトルキャップが取り付けられるボトルとを備えた容器。
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