JP2009148731A - 油水分離方法および油水分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】疎水性の低い油を含む水を排水基準にまで高速に油水分離ができるようにしたい。
【解決手段】処理槽11に貯留した被処理液中に気泡を供給することによって被処理液に含まれる油分を気泡と共に浮上させ水と油分とを分離させるものであり、処理槽11の下部から汲み出した被処理液に空気を混合させ、循環ポンプ31で昇圧して処理槽11の下部に設けたノズル33から噴射して被処理液を処理槽11に戻して被処理液を循環させ、未処理状態の被処理液は被処理液の循環配管系か処理槽11の下部に供給する。この系統に少量の凝集剤と分離補助剤を添加し、混合器にて油凝集を促進し、油分離性能を向上させる。
【選択図】図1
【解決手段】処理槽11に貯留した被処理液中に気泡を供給することによって被処理液に含まれる油分を気泡と共に浮上させ水と油分とを分離させるものであり、処理槽11の下部から汲み出した被処理液に空気を混合させ、循環ポンプ31で昇圧して処理槽11の下部に設けたノズル33から噴射して被処理液を処理槽11に戻して被処理液を循環させ、未処理状態の被処理液は被処理液の循環配管系か処理槽11の下部に供給する。この系統に少量の凝集剤と分離補助剤を添加し、混合器にて油凝集を促進し、油分離性能を向上させる。
【選択図】図1
Description
本発明は油水分離装置に係り、特に、微細気泡を用いて水と油分とに分離させる浮上分離法による油水分離装置に関する。
浮上分離法による分離装置として、下記の特許文献1に記載されるように、渦流ポンプの液体吸込口に気体吸込手段を設けておき、渦流ポンプでの加圧過程で空気を被処理液に溶解(気液混合溶解)させ、処理槽内にノズルから噴射減圧することによって、処理槽内の被処理液中に気泡を発生させるものがある。
上記従来技術においては、油自体の疎水性が高い場合には処理槽内に発生する微小気泡と油分が結合して,油分は気泡とともに浮上し,油水分離できる。しかし、油自体の疎水性が低い場合には微小気泡と油分の結合が十分に進まず、油水分離することができない。
この結果、疎水性の低い油を含む廃水では鉱物油の排水基準である5mg/Lにまで油を分離できないことがあった。
それゆえ本発明の目的は、疎水性の低い油を含む水を排水基準にまで高速に油水分離ができる油水分離方法および油水分離装置を提供することにある。
被処理液に空気を供給し循環ポンプで加圧して被処理液に空気を溶解させ、処理槽の下部から溶解させた空気を気泡として被処理液と共に吹き出させることによって、処理槽において被処理液に含まれる油分を気泡と共に浮上させことで水と油分とに分離させるものにおいて、被処理液に凝集剤及び分離補助剤を供給し、凝集剤と分離補助剤の混ざった被処理液を供給ポンプにより混合器に供給して混合し、その後被処理液に気泡を供給した後、分離部で油分と水に分離することを特徴とする。
本発明によれば、油分が凝集剤である塩化カルシウム(CaCl2)又は、塩化マグネシウム(MgCl2)又は,硫酸マグネシウム(MgSO4)によって凝集し、この凝集を分離補助剤である水酸化ナトリウム(NaOH)が促進させる。これにより、分散している微小な油粒子が粗大化し易くなり、更に混合器を通すことで、油粒子同士を衝突させ油粒子同士を効率的に吸着させ粗大化することで、浮上しやすくなるだけでなく循環ポンプで加圧溶解された空気で製造される微細気泡と吸着しやすくなって、一層浮上しやすくなり、油水分離が高速に進む。
凝集剤である塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウムは、食品添加物であり、それらの水溶液は被処理液で希釈した形で水酸化ナトリウムと共に排水するので、環境を汚染することはない。即ち、疎水性の低い油を含む水であっても、排水基準にまで高速に油水分離をして、分離後油分は回収され、水はそのまま廃棄することができる。
また、本発明によれば、金属に対し腐食性を有する塩化カルシウムや塩化マグネシウムの添加量を少なくして水酸化ナトリウム水溶液の濃度を高くし、全体として油分凝集効果を維持するとともに処理済液のpH値を排水基準内で高めることにより、塩化カルシウムや塩化マグネシウムの腐食性を低減せしめて、処理槽や配管などの諸金属部材が腐食しにくくなるようにすると共に、被処理液をアルカリ性状態にすることによって油水分離を促進させることができる。
以下、本発明の実施例になる油水分離装置について説明する。
図1に本発明の油水分離装置の一例の全体構成の概略を示す。なお、ここで説明する油水分離装置は、一例として油成分を含む廃水を処理するものとして使用されるものである。
図1において、処理槽11には、槽内に被処理液を貯留し油水分離を行う分離部81と、この分離部81で浮上分離した油分を回収する浮上油受け部83とが設けてあり、両部は遮蔽板12で分離されている。処理槽11の分離部81の側壁下部であって浮上油受け部83の反対側の場所に大気泡分離部13が設けてある。
分離部81の底に取り付けた配管30はバルブ36を介して配管32に接続されている。配管32は循環ポンプ31の入口側に接続されている。この、循環ポンプ31の出口側の配管37はノズル2に接続されている。ノズル2は、油を粗大化する混合器1を介し、配管3に接続されている。配管3は配管112と配管4に分岐している。配管112はバルブ113を介し、処理槽11の分離部81に接続されている。一方、配管4は大気泡分離部13に設置してあるノズル33に接続している。
配管32には、バルブ42を有する空気供給配管41の一端が接続してあり、空気供給配管41の他端は大気に開放してある。
配管3,4,30,32,37,112によって分離部81における被処理液の外部循環系が構成されている。なお、配管3,4,30,32,37は循環ポンプ31の作動で空気供給配管41から空気を吸引すると共に加圧し被処理液中に溶解させ、かつ、混合器1でさらに空気を溶解させた後、その空気を溶解させた被処理液をノズル33から噴き出す。また、配管112は混合器1を通か後の被処理液を処理槽11に直接吐き出すようにしている。
本実施例では循環ポンプ31に渦流ポンプを使用しており、図示していないが、循環ポンプ31の出口には被処理液の圧力(水圧)を測定するゲージが設けてある。
ノズル33は大気泡分離部13と共に処理槽11における分離部81の下部の側壁に設けてある。大気泡分離部13はノズル33から噴き出すかもしれない大気泡を分離部81に廻さないようにする排出管14が設けてあり、排出管14の排出口は分離部81の上部に位置せしめてある。
配管32には、供給ポンプ21とバルブ22を有し未処理の被処理液を供給する供給系統を構成する供給管23が接続されている。なお、供給管23を分離部81の下部に接続して、分離部81内の未処理の被処理液を供給するようにしてもよい。
配管32には分離補助剤の一つである水酸化ナトリウム(NaOH)及び少なくとも一種類のアルカリ性物質の水溶液を蓄えた分離補助剤溶液タンク71からの配管72がバルブ77を介して接続してある。また、配管32には凝集剤の一つである塩化カルシウム(CaCl2)、塩化マグネシウム(MgCl2)、硫酸マグネシウム(MgSO4)及び溶解しイオンとなったときに+2価以上の電荷をもつ物質の少なくとも1種類の水溶液を蓄えている凝集剤溶液タンク91からの配管92がバルブ97を介して接続してある。なお、本実施例では凝集剤として塩化カルシウムを用いた例を示してある。
分離部81の上部には処理済の被処理液を排出する排出管51が設けてある。この排出管51は分離部81との接続部(管座)から持上げ、その下流を分離部81との接続部よりも低い位置まで配管してあり、その途中にバルブ52を有している。排出管51の最高位は、処理槽11の遮蔽板12の最高位より低く設けてあり、その位置の差はD1にしてある。
従って、分離部81内に被処理液を供給し貯留させる場合、バルブ52を開放してあれば、被処理液は排出管51から流出して、分離部81における被処理液面61は排出管51の最高位で規制される。バルブ52を閉止し分離槽81内に被処理液を供給していけば、被処理液面61は排出管51の最高位よりも上昇する。このため、排出管51はバルブ52の開閉で被処理液を排出、貯留するため、バルブの開閉で水位を調整することができる。
排出管51に設けた配管53は、処理済の被処理液をサイホン効果で排出管51の最高位水平面以下まで排水されないように大気に開放している。なお、被処理液面61の上部には油水分離で上昇した浮上油の浮上油液面62が形成される。
さらに、分離部81内を上昇中の微細気泡および油粒子が分離部81から排出管51を介して流出する処理済の被処理液に混入することを防止するため仕切り板15によりポケット状の吸入部82が形成してある。即ち、排出管51における被処理液の流出量と吸入部82の入口面積で決まる吸入部82での被処理液の下降速度が気泡の上昇速度より遅くなるようにしてある。これにより、分離部81を上昇中の微細気泡および油粒子が吸入部82に流入して排出管51から流出することはない。
仕切り板15の最高位は、排出管51の最高位、即ち、バルブ52を開放している時の被処理液面61より低く設定してある。すなわち、被処理液面61と仕切り板15の最高位の位置差をD2としてある。また、仕切り板15の最高位は排出管51の分離部81との接続部(管座)より高く設定してあり、その位置の差はD3としてある。
浮上油受け部83の底部には、分離部81から遮蔽板12を乗り越えて流入(溢流)する廃油63を排出するための油分排出管55が設けてある。また、図示していないが、分離部81の底部から外部に配管を設け、その途中にバルブを設けてある。この配管は、分離部81内部の液体を排出する必要がある場合に用いられる。
分離部81内には被処理液の温度を測定するための温度測定器84が設けてある。この温度測定器84に代えて、配管30から循環ポンプ31を経由しノズル33までの配管37中に温度測定器を設置して、被処理液の温度を測定してもよい。
次に、図1に示す油水分離装置の処理運転を説明する。
準備として、バルブ52は閉じた状態にして、分離部81に清水または処理済の被処理液を充満させた状態で循環ポンプ31の運転を開始する。この時、バルブ22は閉じてあるが、バルブ36,42,113は開放してあり、溶解用空気が空気供給配管41からノズル33を介して分離部81に流入する。この時、循環ポンプ31の動力が熱となり被処理液に伝わり、分離部81内の被処理液の温度を上昇させるため、被処理液の密度は小さくなる。尚、被処理液の密度を小さくするために、分離部81に被処理液の温度を上昇させるための加熱手段を配置してもよい。
温度測定器84が、分離部81内の被処理液の温度が予定した値まで上昇したことを検出すると、循環系統の循環ポンプ31の運転を停止する。同時に、バルブ42を閉じ、被処理液供給系統のバルブ22を開放状態にして供給ポンプ21の運転を開始して、未処理状態の被処理液を分離部81に供給する。すなわち、被処理液は、配管30の経路及び配管32,37を経由し一部は配管112から、他は配管4を経てノズル33から分離部81に流入する。
被処理液は分離部81内の清水または処理済の被処理液よりも温度が低く密度が大きいために分離部81の底部に溜って行く。この時、密度が小さい処理済の被処理液や油分濃度の低い被処理液は分離部81の上部に押し上げられる。そして、吸入部82から排出管51とバルブ52を経由して排出される。例えば、仕切り板15上端から分離部81の底部までにおける容積が40L、清水または処理済の被処理液温度が320K、未処理状態の被処理液温度が283K、未処理状態の被処理液の供給を20L/hで行うと、処理済の被処理液のみを30L以上排出可能である。
処理済の被処理液のみの排出が済んだら、バルブ22とバルブ52を閉状態にし、供給ポンプ21を停止して未処理状態の被処理液の供給を止め、循環ポンプ31を起動して槽外循環を実施する。次に、バルブ36(圧力調整弁の働きを持つ)を調節して図示しない循環ポンプ31に設けた圧力計で循環ポンプ入口圧力が大気圧よりも低いことを確認する。次に、バルブ97を開放してこの圧力と塩化カルシウム水溶液の圧力との差を駆動力として凝集剤タンク91から塩化カルシウム水溶液を供給する。塩化カルシウム水溶液を所望量供給し終わると、バルブ97を閉止する。同時にバルブ77を開放して分離補助剤タンク71から所望量の水酸化ナトリウム水溶液を供給する。所望量供給し終わると、バルブ77を閉止する。上記の動作により、被処理液と塩化カルシウムと水酸化ナトリウムは循環ポンプ31によりノズル2に送られる。ノズル2には円弧状に噴射するホローコーンノズル(図6参照)が用いられている。ノズル2から噴射された被処理液と塩化カルシウムと水酸化ナトリウムは、混合器1の内部で不均一な流れにより被処理液中の油粒子と塩化カルシウムと水酸化ナトリウムとが効率良く混合することができる。これより、油粒子同士が反発し吸着し難くする力の表面電位が低下し、油粒子同士が吸着し易くなる。混合器1の内部では不均一な流れとなっているため、油粒子同士が衝突し表面電位が低下した油粒子同士が吸着し凝集する。油粒子が凝集し粒子径が大きくなると浮上速度が速くなり、油水分離性能が向上する。また、表面電位が低下し、油粒子が凝集し表面積が大きくなっているため微細気泡に吸着し易くなる。このため油水分離性能が向上する。混合器1で凝集した油を含む被処理液の一部は、配管3,112を経て直接分離部81に送られ、他は配管3,4を経てノズル33から大気泡分離部13より分離部81に送られる。
バルブ42を開放状態とすると、溶解用空気が空気供給配管41から流入する。循環ポンプ31による加圧で被処理液に溶解する空気量は、加圧下ではヘンリー(Henry)の法則に従ったものとなる。そのため、配管37を流れる清水または処理済の被処理液にかかる圧力及び配管37を流れる流量に比例して溶解する空気量は多くなる。また配管37を流れる清水または処理済の被処理液の温度が低い程、溶解する空気量は多くなる。実際の運転では圧力、流量が一定の設定値とし、一定時間運転する。この運転によってノズル33から微細気泡と共に被処理液が噴射され、被処理液中の塩化カルシウム水溶液と水酸化ナトリウム水溶液との不均一な流れの混合により、凝集した油分は微細気泡に付着して浮上することで油分が被処理液(水)から分離する。この際、循環ポンプ31の動力が熱となり被処理液に伝わり、液温が上昇し、溶解する空気量は減少する。そこで、予め液温度と溶解空気量の関係を求めておき、温度測定器84で検出した液温度を用いて、空気供給管41から流入させる溶解用空気量を分離部81内で気泡がほぼ揃って浮上する量になるようにバルブ42で調節する。径の大きな気泡の大気泡は浮力が大きく働くから微細気泡よりも早く浮上する。早い浮上速度の気泡は、油水分離に寄与せず、分離部81内での流れを乱して微細気泡と油分の接触を阻害し、分離性能を低下させかねない。そのため、このように余剰空気による大気泡の連続発生を防止している。もし、大気泡が発生した場合には大気泡を大気泡分離部13の排出管14に抜き出し、ノズル33から噴き出すかもしれない大気泡を分離部81に廻さないようにしているので油水分離性能を低下させることはない。
この時、バルブ52は閉止してあり、分離部81の被処理液中に微細気泡が存在することになり、被処理液面61は排出管51の最高位置よりも高くなる。この状態で分離部81内部の被処理液面61上側に浮上油が溜まるが、浮上油液面62よりも遮蔽板12の上端位置を高くしてあり、被処理液の循環中に浮上油が浮上油受け部83へ遮蔽板12からオーバフローすることはない。
槽外循環中に分離部81下方の油分は微細気泡によって上昇し、油水分離する。浮上油分離法では油分が高濃度であるほど分離性能は良いため、中間濃度以下までは高速に分離できる。低濃度域は分離性能が低下する。
本発明者らの実験によれば、槽外循環の前半50%の時間で未処理状態の被処理液の油分濃度は中間濃度以下の1/5程度に低下し、後半50%の時間で中間濃度以下の油分濃度からさらにその1/5程度の低濃度に低下することを確認している。前後半で低減する比率は同程度であるが、絶対値でみれば前半に大半の油分が分離されていることになる。
分離部81における被処理液が目標とする油分濃度に低下したら、循環ポンプ31を停止し、バルブ42を閉じて、バルブ22とバルブ52を開放し、供給ポンプ21を運転して未処理状態の被処理液を分離部81の底部から供給する。この期間中に分離部81上部の処理済の被処理液は、新たに供給した未処理状態の被処理液と同量だけ排出管51から流出する。
以上説明した被処理液の供給と循環のために供給ポンプ21、循環ポンプ31の運転と停止を交互に繰り返し、浮上油液面62と被処理液面61との差が大きくなったら、即ち、分離部81上部に浮上油が溜まったら、供給ポンプ21の運転中に排出管51のバルブ52を閉止状態にし、被処理液面61が遮蔽板12と同一高さになることによって浮上油を遮蔽板12の上端からオーバフローさせ、浮上油受け部83へ排出する。
塩化カルシウムと、水酸化ナトリウムとを添加して油水分離を促進する方法では、塩化カルシウムと被処理液が十分混合した後に水酸化ナトリウムを添加すると油水分離効果が大きくなるので、間歇処理運転は油水分離性能が高くなる。又、分離補助剤である水酸化ナトリウムは使用せずに、凝集剤である塩化カルシウムを用いて油を凝集させるだけでもある程度の効果がある。
図2に本発明の他の実施例の構成を示す。
図2において、図1と異なる点は、図1では凝集剤(塩化カルシウム)溶液及び分離補助剤(水酸化ナトリウム)溶液を被処理液に混合した後で分離部81に供給するようにしていたものを、凝集剤溶液及び分離補助剤溶液を分離部81上部から直接供給するように構成したものである。すなわち、凝集剤溶液タンク91からの配管に専用の定量ポンプ96とバルブ97を、分離補助剤溶液タンク71の配管にも同じように定量ポンプ76とバルブ77を設けて、それぞれの溶液を供給する構成としてある。
本構成でも分離処理の基本的な動作は略同じであるが、異なる点は、先の実施例では被処理液を分離部81に供給後、配管30のバルブ36を開放し循環ポンプ31を駆動して配管32を流れる被処理水の流れに伴って発生する負圧を利用して凝集剤と分離補助剤を被処理水に供給して混合器1でそれらを混合するようにしていた。これに対して本実施例では、分離部81に被処理水を供給中あるいは供給後、凝集剤と分離補助剤をそれぞれの定量ポンプを駆動して所定量分離部81に供給し、その後、配管30のバルブ36を開放して、且つ空気供給循環ポンプ31を起動し混合器1を介して分離部81に吐出する工程を繰り返すことで凝集剤と分離補助剤を混合と、空気の溶解及び気泡の発生を行い、水と油分に分離する。その後の工程は先の図1の実施例と同じである。
この構成では、分離部81内に供給された塩化カルシウムの溶液と水酸化ナトリウムの溶液は外部循環系の運転に伴って配管30,32から循環ポンプ31で加圧され、ノズル2を介して混合器1に送られ、被処理液と混合され、ノズル33より再度分離部81に供給される。
このように構成することで、外部循環系の運転に左右されることなく、分離部81内に必要なときに必要な量だけ、塩化カルシュウムや水酸化ナトリウムを供給することができ、かつ外部循環系の動作に伴い十分に混合され油の分離を向上させることができる。
次に、図3に示した本発明の他の実施例について説明する。
この実施例では、被処理液を処理槽81に供給する前に、所定量を一旦貯留する前処理槽(前処理タンクと称する場合も有る)24を備えている。この前処理タンク24には配管26より被処理液が供給される。このタンク内部の被処理液を混合するための循環経路を構成してある。循環経路は、供給ポンプ21、配管131、バルブ110、ノズル2、混合器1、配管111から構成してある。また、分離補助剤である水酸化ナトリウムの溶液と凝集剤である塩化カルシウムの溶液の各溶液タンク71,91にそれぞれの配管92,72に専用の定量ポンプ76,96とバルブ77,97を設けた構成としてある。この定量ポンプ76,96を駆動して所定量の水酸化ナトリウムと塩化カルシウムを前処理タンクに供給する。また循環ポンプ31の出口側の配管37は、直接処理槽の設けてあるノズル接続した構成としてある。本構成では凝集剤と分離補助剤を被処理液に混合するために供給ポンプ21、配管131、バルブ110、混合器1、配管111からなる循環系が前処理タンク側に設けてあり、処理槽11側には被処理液に空気を溶融するための配管30、バルブ36、配管32、循環ポンプ31、配管37、ノズル33からなる外部循環系を設けた構成となっている。
この構成でも、循環ポンプ31などを含む外部循環系の運転条件に左右されることなく、水酸化ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を前処理タンク24内へ供給できる。そして、バルブ130を閉じ、バブル110開放して供給ポンプ21を運転することで、前処理タンク内の被処理液と分離補助剤(水酸化ナトリウム)と凝集剤(塩化カルシウム)を十分に混合する。なお、分離補助剤と凝集剤の供給量を任意に調節できる。分離補助剤と凝集剤を十分に混合した被処理液は、混合のための処理運転が終了するとバルブ42を閉止し、循環ポンプ31を停止する。その後、バルブ22を開放し、バルブ130を閉じて供給ポンプ21を駆動することによって配管23を及び配管32を経由して分離補助剤と凝集剤の混合された被処理液が分離部81に供給する。この構成にすることによって処理槽11での油水分離運転中に被処理液と添加薬品類との混合を並行して行うことができるので、1回の処理運転時間を短くできる。
なお、上記図3の実施例では、凝集剤溶液及び分離補助剤溶液がそれぞれ定量ポンプを用いて前処理槽に供給するように構成したが、凝集剤溶液タンク及び分離補助剤溶液タンクを前処理タンクの被処理液の最大液面位置よりも高い位置に配置して、バルブの開閉だけで凝集剤溶液や分離補助剤溶液を前処理タンクに供給するように構成しても油水分離効果を向上させることができる。
次に、図4に示した本発明の他の実施例について説明する。
この実施例で図3の実施例との違いは、処理槽11の分離部81の底部に配水管51を設置して、仕切り板15により設けた吸入部82をなくした点にある。この配水管51の途中にバルブ52を設けている。そして、被処理液を分離部81に供給する前に所定量を一旦貯留する前処理タンク24とタンク内部の被処理液を混合するための供給ポンプ21、配管131、バルブ110、ノズル2、混合器1、配管111を設けた点は図3と同じである。さらに、水酸化ナトリウム溶液と塩化カルシウム溶液との各溶液タンク71,91にそれぞれに専用の定量供給ポンプ76,96を設けている点も図3と同じである。
油水分離運転中に所定量の被処理液を前処理タンク24に供給し、バルブ130を閉じ、バブル110開放し供給ポンプ21を運転しながら水酸化ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を各タンク71,91からそれぞれに専用の定量ポンプ76,96によって前処理タンク24内へ順次供給し、被処理液と混合する。前処理が終了すると被処理液を分離部に供給して油水分離処理する。
油水分離運転が終了するとバルブ42を閉止し、循環ポンプ31を停止した後に処理槽11の底部に設置した配水管51からバルブ52を開放することによって、処理液を液面が63に達するまで排出し、バルブ52を閉止する。その後、バルブ22を開放し、バルブ130を開放し、バブル110閉じ、配管23を介して供給ポンプ21によって配管32から分離部81に分離補助剤と凝集剤を十分に混合した被処理液を再供給する。この構成にすることによって処理槽11で油水分離運転中に被処理液と分離補助剤と凝集剤との混合を前処理タンクで並行して行うことができるので、1回の処理運転時間を短くできる。又、処理部81内に仕切り板がないため油水分離処理の効率を向上させることができる。
図5に、本発明による油分離効果の一例を示す。
図5は油の一例としてスクリュー圧縮機の油を例としたものを示す。
スクリュー圧縮機潤滑油の特殊油であるスーパールブ(コベルコ・コンプレッサ株式会社の商品名)は圧縮機からのドレンを6ヶ月以上静置しておいても、油分はコロイド状を保持し、油分が浮上分離することはない。この油と純水を混合して模擬ドレンを製造した場合も、長期間静置しても油分が浮上分離することはない。
この模擬ドレンの油分濃度を通常のスクリュー圧縮機ドレンと同等の300mg/Lにした場合、ドレン1Lに対して、塩化カルシウムだけを0.5g以上添加して図1の処理装置を運転すると排水基準の5mg/Lまで油分離可能である。油分濃度を変化させても同様の結果であり、その特性を図5のOBCで囲まれた領域で示す。
塩化カルシウムは食品添加物として使用されており、正の2価金属イオンであるカルシウムは負に帯電した油粒子を電気的に中和して凝集する効果を有する。しかし、塩化カルシウムは融雪剤としても使用されており、高濃度の場合には金属を腐食させることが知られている。従って、油水分離に塩化カルシウムを使用する場合には塩化カルシウムの添加量を少なくする必要がある。圧縮機ドレンの水分は大気中の水分が凝縮したものであり、潤滑油が混合した状態でもpH値が4から6の酸性である。このドレンに無機塩の塩化カルシウムを添加してもpH値は変化せず、4から6の酸性である。
この塩化カルシウムの添加量を低減しても油水分離が可能な方法を種々検討した結果、塩化カルシウムを予め添加し、次に水酸化ナトリウムを加え、pH値を8以上にして図1の処理装置を運転すると、塩化カルシウム単独添加の50%でも排水基準の5mg/L以下まで油分離が可能であることが判った。その特性を図5のOCEで囲まれた領域で示す。
塩化カルシウム添加量をさらに減少すると、水酸化ナトリウムを添加しても排水基準の5mg/Lまで油水分離できない。その特性を図5のOAEで囲まれた領域で示す。従って、線分OC,OEは、それぞれドレンの油分濃度に対する塩化カルシウム単独や水酸化ナトリウム併用したことによる油水分離効果の下限を示している。
上記特性は、以下のように説明することもできる。即ち、塩化カルシウム(CaCl2)添加量をB1としてドレン中油分濃度が増加すると、油分濃度がA1以上では排水基準の5mg/Lまで油を分離できない。そこで、塩化カルシウム(CaCl2)をB1の分量で添加した後に水酸化ナトリウム(NaOH)を添加してドレンをアルカリ性にする方法を用いると、油分濃度A3までは排水基準の5mg/Lまで油を分離できるようになる。油分濃度がA3以上になると塩化カルシウム(CaCl2)の添加量がB1では油水分離できない。
油の凝集剤として、食品添加物としての使用が認められている塩化マグネシウム(MgCl2)、硫酸マグネシウム(MgSO4)があり、塩化カルシウムと同様に水酸化ナトリウムと組合せて使用すると、図5と同様の効果が得られる。
油の凝集剤として、正の3価金属であるアルミニウムの化合物である塩化アルミニウムを用いると、塩化カルシウムよりも凝集効果が高い。しかし、アルミニウムは金属腐食性が特に強いために金属を使用できないので装置構成が困難になる。また、人体への影響が懸念され、水処理での使用が制限される方向にある。
以上の説明では鉱物油の油水分離について説明したが、他の油水分離にも適用できる。また、油以外で水に溶解しない液体で密度が水と同等か水より小さいもの、もしくは固形物で比重が水と同等か水より小さいものにも適用可能である。
次に図6について説明する。
図6はノズル2から噴射された被処理液の状況を示したものである。使用するノズル2は噴射された被処理液がBの噴射角度により円弧状に広がるホローコーンと呼ばれるノズルである。この噴射角度は110度であれば凝集能力は高くなるが45度から130度程度でも凝集させることは可能である。この噴射された状況を図6に示すAの方向から見ると円弧状の内部は空洞となっている。このため、噴射された被処理液の部分は流速が速いために負圧となり、空洞の部分はこの流れ部分より圧力が高い状態となる。このホローコーンノズルの一例としてスプレーイングシステムジャパン株式会社の型式B1/25BD−SS15−15Wがある。
図6はノズル2から噴射された被処理液の状況を示したものである。使用するノズル2は噴射された被処理液がBの噴射角度により円弧状に広がるホローコーンと呼ばれるノズルである。この噴射角度は110度であれば凝集能力は高くなるが45度から130度程度でも凝集させることは可能である。この噴射された状況を図6に示すAの方向から見ると円弧状の内部は空洞となっている。このため、噴射された被処理液の部分は流速が速いために負圧となり、空洞の部分はこの流れ部分より圧力が高い状態となる。このホローコーンノズルの一例としてスプレーイングシステムジャパン株式会社の型式B1/25BD−SS15−15Wがある。
次に、図7に混合器の形状を示す。
混合器1は高さLと内径φFの円筒形状であり、その下部にノズル2が取り付けられている。この時、高さLと内径φFの関係をL/F<10の関係に形成することが望ましい。L/Fが10より大きくなると不均一な混合が小さくなり、油粒子が凝集し難くなる。また、本図で混合器1はパイプ状の上下に蓋をしたような形状としているが、多角形のものを用いてもよく蓋状の部分も水平でなくとも油粒子を凝集できる。
混合器1は高さLと内径φFの円筒形状であり、その下部にノズル2が取り付けられている。この時、高さLと内径φFの関係をL/F<10の関係に形成することが望ましい。L/Fが10より大きくなると不均一な混合が小さくなり、油粒子が凝集し難くなる。また、本図で混合器1はパイプ状の上下に蓋をしたような形状としているが、多角形のものを用いてもよく蓋状の部分も水平でなくとも油粒子を凝集できる。
図8に混合器内の被処理水の混合の状態を示す。
図8は本開発品の混合器1の衝突が多い流れについてのものと衝突が少ないタンク内に攪拌翼142を用いた場合の流れを示したものである。タンク内に攪拌翼142を用い攪拌を行うとタンク内の流れは流れeのように乱れが少なく液同士が衝突しない流れとなる。一方、本開発品の混合器1はノズル2からの流れaが混合器1の上部に衝突し流れbと流れcに別れる。流れbは混合器1の下方に移動し、流速が速く負圧となっている流れaに取り込まれる。また流れcは中心方向に向かい、一方は後流速が速く負圧となっている流れaに取り込まれ、他方は配管3へ送られる。このように本開発品の混合器1は衝突の多い流れとなり、凝集剤と分離補助剤と被処理液中の油粒子が良く混合され、油粒子表面電位を低下させ、さらに油同士を衝突させ効率的に凝集させることで油水分離性能を向上させることが可能である。
図8は本開発品の混合器1の衝突が多い流れについてのものと衝突が少ないタンク内に攪拌翼142を用いた場合の流れを示したものである。タンク内に攪拌翼142を用い攪拌を行うとタンク内の流れは流れeのように乱れが少なく液同士が衝突しない流れとなる。一方、本開発品の混合器1はノズル2からの流れaが混合器1の上部に衝突し流れbと流れcに別れる。流れbは混合器1の下方に移動し、流速が速く負圧となっている流れaに取り込まれる。また流れcは中心方向に向かい、一方は後流速が速く負圧となっている流れaに取り込まれ、他方は配管3へ送られる。このように本開発品の混合器1は衝突の多い流れとなり、凝集剤と分離補助剤と被処理液中の油粒子が良く混合され、油粒子表面電位を低下させ、さらに油同士を衝突させ効率的に凝集させることで油水分離性能を向上させることが可能である。
1…混合器、2…ノズル、11…処理槽、12…遮蔽板、15…仕切り板、21…供給ポンプ、22,36,39,42,52,110,112…バルブ、3,4,23,30,32,37,41,51,111,113…配管、31…循環ポンプ、33…ノズル、61…被処理液面、62…浮上油液面、71…水酸化ナトリウム液タンク、81…分離部、82…ポケット状吸入部、83…浮上油受け部、91…塩化カルシウム水溶液タンク。
Claims (11)
- 被処理液に空気を供給し循環ポンプで加圧して被処理液に空気を溶解させ、処理槽の下部から溶解させた空気を気泡として被処理液と共に吹き出させることによって、前記処理槽において被処理液に含まれる油分を気泡と共に浮上させことで水と油分とに分離させる油水分離装置において、
前記被処理液に凝集剤を供給し、前記凝集剤の混ざった被処理液を混合器に供給し、その後前記被処理液に気泡を供給することを特徴とする油水分離方法。 - 請求項1に記載の油水分離方法において、
前記被処理液に凝集剤に加えて分離補助剤を供給し、凝集剤と分離補助剤の供給された被処理液を混合器に送り、その後該被処理液に気泡を供給することを特徴とする油水分離方法。 - 被処理液に空気を供給し循環ポンプで加圧して被処理液に空気を溶解させ、処理槽の下部の設けたノズルから溶解させた空気を気泡として被処理液と共に吹き出させ、前記処理槽において被処理液に含まれる油分を気泡と共に浮上させ被処理液を水と油分とを分離させる油水分離装置において、
前記循環ポンプの吸込み側に凝集剤を供給する配管を設け、前記循環ポンプの吸込み側に圧力調整弁を設けて、前記圧力調整弁の開度調整により前記循環ポンプの吸込み側圧力を大気圧よりも低くして、大気圧と前記循環ポンプの吸込側圧力との差圧を駆動力として凝集剤を前記被処理液に混合させ、混合後の前記被処理液を混合器に送ることを特徴とする油水分離装置。 - 請求項3に記載の油水分離装置において、
前記循環ポンプの吸込み側に前記凝集剤を供給する配管に加えて前記凝集剤供給部の下流側に分離補助剤を供給する配管を設け、前記被処理液に凝集剤を供給した後で、前記分離補助剤を供給し、凝集剤と分離補助剤を供給した後の被処理液を混合器に送ることを特徴とする油水分離装置。 - 被処理液に空気を供給し循環ポンプで加圧して被処理液に空気を溶解させ、処理槽の下部から溶解させた空気を気泡として被処理液と共に吹き出させることによって、該処理槽において被処理液に含まれる油分を気泡と共に浮上させ該被処理液を水と油分とを分離させる油水分離装置において、
前記処理槽の被処理液に凝集剤タンクから凝集剤を直接供給する配管を設け、前記配管に定量供給する供給ポンプを設け、前記供給ポンプを駆動して定量の凝集剤を処理槽に送り、処理槽下部に設けた配管より前記循環ポンプにより混合器に送られ混合することを特徴とする油水分離装置。 - 請求項5に記載の油水分離装置において、
前記処理槽の被処理液に凝集剤を供給する配管とは別に、分離補助剤の溶液を蓄えた分離補助剤タンクから前記処理槽に供給する配管と、前記配管途中に分離補助剤溶液を定量供給する供給ポンプを設け、前記供給ポンプを駆動して定量の分離補助剤溶液を前記処理槽に直接供給する構成としたことを特徴とする油水分離装置。 - 被処理液に空気を供給し循環ポンプで加圧して被処理液中に空気を溶解させ、処理槽の下部に設けたノズルから溶解させた空気を気泡として被処理液と共に吹き出させることによって、前記処理槽において被処理液に含まれる油分を気泡と共に浮上させ、前記被処理液を水と油分とに分離させる油水分離装置において、
前記処理槽とは別に、前記被処理液を溜める前処理タンクと、前記前処理タンクに凝集剤と分離補助剤を別々に供給する配管と、被処理液を前記前処理タンクから混合器を経由して前記前処理タンクに循環させる循環系を設けて、凝集剤と分離補助剤を混合する処理を行った後、前記処理槽に前記凝集剤と分離補助剤を混合した被処理液を供給する構成としたことを特徴とする油水分離装置。 - 請求項7に記載の油水分離装置において、前記処理槽で油と水に分離した後の処理済みの水を前記処理槽から排出するため、処理槽内の上部に仕切り板で区画された吸入部を設け、前記吸入部に排出用配管を設けたことを特徴とする油水分離装置。
- 請求項7に記載の油水分離装置において、前記処理槽の分離部の底部に処理済の水を排出するためバルブを備えた排出配管を設けたことを特徴とする油水分離装置。
- 請求項7に記載の油水分離装置において、
前記前処理タンクに凝集剤及び分離補助剤を供給する配管にそれぞれ供給ポンプと、バルブを設けた構成としたことを特徴とする油水分離装置。 - 請求項7に記載の油水分離装置において、
前記前処理タンクの被処理液面の最大位置となる位置よりも高い位置に凝集剤溶液タンクと、分離補助剤溶液タンクの底面が位置するように配置して、凝集剤溶液タンク及び分離補助剤溶液タンクの底部から前記前処理タンクにバルブを備えた配管を設けたことを特徴とする油水分離装置。
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JP2007330872A JP2009148731A (ja) | 2007-12-21 | 2007-12-21 | 油水分離方法および油水分離装置 |
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CN110302925A (zh) * | 2019-08-02 | 2019-10-08 | 章富强 | 内循环自排渣微排放喷房系统 |
-
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- 2007-12-21 JP JP2007330872A patent/JP2009148731A/ja active Pending
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