JP2009148231A - 育苗ポット用収容器及びその育苗ポット用収容器を用いた育苗ポットの詰め込み方法 - Google Patents

育苗ポット用収容器及びその育苗ポット用収容器を用いた育苗ポットの詰め込み方法 Download PDF

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Abstract

【課題】収容ケースを大型化することなく、簡易な作業で収容ケースに多くの育苗ポットを詰め込むことにより、育苗ポットの土入れ作業及び運搬の効率を向上させる。
【解決手段】育苗ポット用収容器1には、スライドパット3を上流側に移動させた場合に、収容口38から挿入された育苗ポットの側壁42の外面と衝突するように、横区画部材32から収容ケース2の底壁22側に突設する突出片36が設けられている。よって、突出片36は、育苗ポットを押圧しながらスライドパット3の移動方向の下流側に移動するので、スライドパット3の移動方向で突出片36の下流側に隙間を形成することができる。従って、その隙間を利用して育苗ポットを追加することができ、収容ケース2に収容することができる育苗ポットの数を増加させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、育苗ポット用収容器及びその育苗ポット用収容器を用いた育苗ポットの詰め込み方法に関し、特に、収容ケースを大型化することなく、簡易な作業で収容ケースに多くの育苗ポットを詰め込むことができる育苗ポット用収容器及びその育苗ポット用収容器を用いた育苗ポットの詰め込み方法に関するものである。
従来より、草花や野菜等の苗を育成するために、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂で構成された育苗ポットが知られている。
一方で、複数個のスライドパットを収容するケースとして、収容ケースが知られている。この収容ケースは、育苗ポットの底壁が当接する底壁と、その底壁の縁部から立設する側壁と、その側壁で囲まれた領域であって育苗ポットを収容する収容空間と、を有して箱状に構成されている。
この収容ケースによれば、収容空間に複数個の育苗ポットを収容することができ、一度に複数の育苗ポットの土入れ作業及び運搬等を行うことができるので、育苗ポットを収容ケースに収容しない場合に比べて、育苗ポットの土入れ作業及び運搬等を効率よく行うことができる。
通常、収容ケースに育苗ポットを収容した状態で、育苗ポットに土を入れる土入れ作業が行われる。この場合、育苗ポットは上述したようにポリプロピレン等の軟性の樹脂で形成されており、剛性に欠け、安定性が劣るので、土入れ作業等の作業性が悪かった。
そこで、収容ケースにパットを取り付けて育苗ポットの安定性を確保していた。このパットは、収容ケースの側壁の上端に接合され内部に領域が形成される枠体と、その枠体の内部に格子状に橋架されることにより枠体の内部の領域を育苗ポットが挿入される複数個の収容口に区画する区画部材と、を有して構成され、パットの各収容口に育苗ポットを挿入した後、各育苗ポットに土を入れる作業を行っていた。このパットにより、育苗ポットの倒れ等を防止でき育苗ポットの安定性が向上するので、土入れ作業等の作業性を向上させることができる。
一方、上述したように収容ケースごとに育苗ポットの土入れ作業及び運搬等が行われるため、栽培業者は、収容ケースにできるだけ多くの育苗ポットを詰め込みたいという要望があった。
そこで、収容ケースからパットを取り外した後、収容空間に収容された各育苗ポットを収容空間の一方側によせることにより収容空間の他方側に隙間を設け、その隙間に育苗ポットを追加することによって収容できる育苗ポットの数を増加させていた。
特開平5−244829号公報
しかしながら、育苗ポットを収容空間の一方側に寄せることにより収容空間の他方側に隙間を設ける作業は、手間が掛かかるため作業者の負担が大きく、また時間も掛かるという問題点があった。
一方、収容ケースの寸法を長くして収容ケースを大型化することにより収容できる育苗ポットの数を増加させる方法も考えられるが、収容ケースが大型化すると、収容ケースを保管等するのに必要なスペースも増加するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、収容ケースを大型化することなく、簡易な作業で収容ケースに多くの育苗ポットを詰め込むことができ、育苗ポットの土入れ作業及び運搬の効率を向上させることができる育苗ポット用収容器及びその育苗ポット用収容器を用いたポット詰め込み方法を提供することを目的としている。
この目的を解決するために請求項1記載の育苗ポット用収容器は、苗を育苗する育苗ポットの底壁が当接する底壁、その底壁の縁部から立設する側壁、及びその側壁で囲まれた領域であって前記育苗ポットを収容する収容空間を有する箱状の収容ケースと、前記側壁の上端に対して載置され内部に領域が形成される枠体、及びその枠体の内部に格子状に橋架されることにより前記枠体の内部の領域を前記育苗ポットが挿入される複数個の収容口に区画する区画部材を有し、前記収容ケースに対して所定方向に移動可能なスライドパットと、そのスライドパットを前記所定方向に移動させた場合に、前記収容口から挿入された育苗ポットの側壁の外面と衝突するように、前記区画部材又は前記枠体から前記収容ケースの底壁側に突設する突出片と、を備えている。
請求項2記載の育苗ポット用収容器は、請求項1記載の育苗ポット用収容器において、前記区画部材は、前記枠体内に前記スライドパットの移動方向と交差して均等な間隔で架橋される複数の第1区画部材と、前記枠体内に前記第1区画部材と交差して均等な間隔で架橋される複数の第2区画部材とで構成され、前記枠体内の領域は、前記複数の第1区画部材のうち前記スライドパットの移動方向で最上流側に位置する最上流側第1区画部材により、前記第1区画部材と前記第2区画部材とにより区画される複数個の収容口が形成される領域と、前記枠体と前記第1区画部材との間で、スライドパットの移動方向の寸法が隣設する前記第1区画部材の間隔より小さく設定される隙間である閉塞隙間が形成される領域と、に区画されており、前記閉塞隙間を閉塞する閉塞壁を備えている。
請求項3記載の育苗ポット用収容器は、請求項2記載の育苗ポット用収容器において、前記突出片は、前記最上流側第1区画部材から突設されている。
請求項4記載の育苗ポット用収容器は、請求項1から3のいずれかに記載の育苗ポット用収容器において、前記スライドパットを移動させた場合に前記収納ケースの側壁に衝突して前記スライドパットの移動を規制する規制部を備えている。
請求項5記載の育苗ポット用収容器によれば、請求項4記載の育苗ポット用収容器において、前記枠体は、前記所定方向に延設される一対のスライド枠と、前記所定方向と直交する方向に延設されて前記一対のスライド枠を連結する一対の連結枠とで構成され、前記規制部は、前記複数の第1区画部材のうち前記スライドパットの移動方向で最下流側に位置する最下流側第1区画部材と、前記一対の連結枠のうち前記スライドパットの移動方向で下流側に位置する連結枠と、の間であって、その連結枠から所定間隔を空けて位置し、前記一対スライド枠又は前記最下流側第1区画部材より底壁側に突設される突起で構成されている。
請求項6記載の育苗ポット用収容器は、請求項1から5のいずれかに記載の育苗ポット用収容器において、前記突出片は、前記区画部材又は前記枠体からスライドパットの移動方向の下流側に向かって傾斜して構成されている。
請求項7記載の育苗ポット用収容器は、請求項1から6のいずれかに記載の育苗ポット用収容器において、前記突出片は、スライドパットの移動方向に複数設けられている。
請求項8記載の育苗ポット用収容器を用いたポット詰め込み方法において、苗を育苗する育苗ポットの底壁が当接する底壁、その底壁の縁部から立設する側壁、及びその側壁で囲まれた領域であって前記育苗ポットを収容する収容空間を有する箱状の収容ケースと、前記収容ケースの側壁の上端に載置され内部に領域が形成される枠体及びその枠体の内部に格子状に橋架されることにより前記枠体の内部の領域をそれぞれ前記育苗ポットが挿入される複数個の収容口に区画する区画部材を有するスライドパットと、を使用して、前記収容空間に前記育苗ポットを詰め込むポット詰め込み方法であって、前記収容ケースの側壁の上端に前記スライドパットの枠体を移動可能に載置する載置工程と、その載置工程により前記収容ケースの側壁の上端にスライドパットの枠体を載置した状態で、前記スライドパットの前記収容口から前記育苗ポットを挿入することにより、前記収容空間に前記育苗ポットを収容する第1ポット詰め工程と、その第1ポット詰め工程により前記収容空間に収容された前記育苗ポットに土を入れる土入れ工程と、 前記収容ケースに対して前記スライドパットを所定方向に移動させることにより、前記区画部材又は前記枠体から前記収容ケースの底壁側に突設し前記側壁に対向する突出片が、前記土入れ工程により土入れされた前記育苗ポットをスライドパットの移動方向で下流側に押圧しながら移動し、前記スライドパットの移動方向で突出片の上流側に隙間を形成する移動工程と、その移動工程により所定方向に移動させた前記スライドパットを前記収容ケースから取り外す取り外し工程と、その取り外し工程により前記収容ケースからスライドパットを取り外した状態で、スライドパットの移動方向で前記突出片の上流側に形成した隙間に前記育苗ポットを挿入する第2ポット詰め工程と、を備えている。
請求項9記載の育苗ポット用収容器を用いたポット詰め込み方法において、苗を育苗する育苗ポットの底壁が当接する底壁、その底壁の縁部から立設する側壁、及びその側壁で囲まれた領域であって前記育苗ポットを収容する収容空間を有する箱状の収容ケースと、前記収容ケースの側壁の上端に載置され内部に領域が形成される枠体及びその枠体の内部に格子状に橋架されることにより前記枠体の内部の領域をそれぞれ前記育苗ポットが挿入される複数個の収容口に区画する区画部材を有するスライドパットと、を使用して、前記収容空間に前記育苗ポットを詰め込むポット詰め込み方法であって、前記収容ケースの側壁の上端に前記スライドパットの枠体を移動可能に載置する載置工程と、その載置工程により前記収容ケースの側壁の上端にスライドパットの枠体を載置した状態で、前記スライドパットの前記収容口から前記育苗ポットを挿入することにより、前記収容空間に前記育苗ポットを収容する第1ポット詰め工程と、その第1ポット詰め工程により前記収容空間に収容された前記育苗ポットに土を入れる土入れ工程と、前記収容ケースに対して前記スライドパットを所定方向に移動させることにより、前記枠体から前記収容ケースの底壁側に突設し前記側壁に対向する突出片が、前記土入れ工程により土入れされた前記育苗ポットをスライドパットの移動方向で下流側に押圧しながら移動し、前記スライドパットの移動方向で突出片の上流側に隙間を形成すると共にその隙間を前記収容ケースの側壁と前記枠体との間に形成する移動工程と、その移動工程によりスライドパットを移動させることにより、前記収容ケースの側壁と前記枠体との間に形成される隙間に、前記育苗ポットを挿入する第2ポット詰め工程と、を備えている。
請求項1記載の育苗ポット用収容器によれば、収容ケースの側壁の上端にスライドパットの枠体を載置した後、スライドパットの枠体内に格子状に橋架される区画部材で区画される複数の収容口に、それぞれ育苗ポットを挿入することにより、区画部材によって育苗ポットを安定した状態で保持することができるので、育苗ポットへの土入れ作業を簡易に行うことができるという効果がある。
加えて、スライドパットを下流側に移動させることにより、区画部材又は枠体から収容ケースの底壁側に突設する突出片が、収容空間に収容される育苗ポットを移動方向の下流側に押圧しながら移動して、スライドパットの移動方向で突出片の上流側に隙間を形成する。
よって、その隙間にポットを追加することにより、隙間を形成しない場合に比べて、より多くの育苗ポットを収容ケースに収容することができ、育苗ポットの土入れ作業及び運搬等を効率よく行うことができるという効果がある。
また、スライドパットを移動させるという簡易な操作で、育苗ポットを追加するための隙間を簡易に形成することができるという効果がある。
加えて、収容ケースの収容空間を拡大して育苗ポットを追加するのではなく、隣設する育苗ポットの間隔を詰めて育苗ポットを追加するので、収容ケースの大型化を防止することができるという効果がある。
請求項2記載の育苗ポット用収容器によれば、請求項1記載の育苗ポット用収容器の奏する効果に加え、スライドパットの移動方向と交差して均等な間隔で架橋される複数の第1区画部材と、第1区画部材と交差して均等な間隔で架橋される複数の第2区画部材と、により区画される収容口が複数個形成される領域とは別に、複数の第1区画部材のうちスライドパットの移動方向で最上流側に位置する最上流側第1区画部材と枠体との間に、スライドパットの移動方向の寸法が隣設する第1区画部材の間隔より小さく設定される隙間である閉塞隙間が形成される領域が形成されている。
よって、スライドパットの移動方向における閉塞隙間の寸法は、スライドパットの移動方向の寸法が隣設する第1区画部材の間隔より小さく設定されるので、その閉塞隙間により拡大された収容空間の部分は育苗ポットを収容するためには不十分な大きさであるが、スライドパットを移動させることにより、スライドパットの移動方向で突出片の上流側に閉塞隙間とは別の隙間が形成されるので、この別の隙間と閉塞隙間とを連続させて形成される隙間に育苗ポットを追加することができるという効果がある。
従って、この閉塞隙間が形成されない場合に比べて、育苗ポットを追加する隙間を形成する際のスライドパットの移動量を小さく設定することができ、育苗ポットを追加するための隙間を簡易に形成することができるという効果がある。
また、閉塞隙間は、スライドパットの移動方向の寸法が隣設する第1区画部材の間隔より小さく設定されるので、閉塞隙間がスライドパットの移動方向の寸法が隣設する第1区画部材の間隔と等しく設定される場合に比べて、収容ケースの大型化を防止することができるという効果がある。
加えて、枠体内の領域に隙間を形成しても、この隙間は、閉塞壁により閉塞されているので、土入れ作業時にこの隙間から収容ケースの収容空間内に土が入ることを防止することができるという効果がある。
請求項3記載の育苗ポット用収容器によれば、請求項2記載の育苗ポット用収容器の奏する効果に加え、前記最上流側第1区画部材から突設されているので、スライドパットを移動させることにより、スライドパットの移動方向で突出片の上流側に形成される隙間を最上流側第1区画部材と枠体との間に配設することができる。
よって、突出片の上流側に形成される隙間は閉塞隙間と連続して形成されるので、突出片の上流側に形成される隙間と閉塞隙間とを連続させるために育苗ポットを移動する等の作業を不要として、育苗ポットを追加するために必要な大きさの隙間を簡易に形成することができるという効果がある。
請求項4記載の育苗ポット用収容器によれば、請求項1から3のいずれかに記載の育苗ポット用収容器の奏する効果に加え、スライドパットを移動させた場合に、規制部は、スライドパットの移動方向で下流側に位置する収納ケースの側壁の部分に衝突してスライドパットの移動を規制する。よって、規制部が収納ケースの側壁に衝突すると、スライドパットはそれ以上移動することができなくなるので、スライドパットの移動方向で下流側に位置する収容ケースの側壁と、その側壁と対向する突出片と、の間に配設される育苗ポットが過度に潰されることを防止することができるという効果がある。
請求項5記載の育苗ポット用収容器によれば、請求項4記載の育苗ポット用収容器において、規制部はスライド枠又は最下流側第1区画部材より底壁側に突設される突起で構成され、突起は、前記複数の第1区画部材のうち前記スライドパットの移動方向で最下流側に位置する最下流側第1区画部材と、前記一対の連結枠のうち前記スライドパットの移動方向で下流側に位置する連結枠と、の間で、その連結枠から所定間隔を空けて配置されるので、突起は、収容ケースの側壁に衝突して、スライドパットの所定方向の移動を抑制する。よって、スライドパットを収容ケースの側壁の上端から離間させた状態でスライドパットを所定方向に移動させた場合であっても、スライドパットの移動方向で下流側に位置する収容ケースの側壁と、その側壁と対向する突出片と、の間に配設される育苗ポットが過度に潰されることを防止することができるという効果がある。
請求項6記載の育苗ポット用収容器によれば、請求項1から5のいずれかに記載の育苗ポット用収容器の奏する効果に加え、突出片は、区画部材又は枠体からスライドパットの移動方向の下流側に向かって傾斜して構成されている。例えば、育苗ポット4の側壁の傾斜角度と突出片の傾斜角度とを略同一に設定した場合、突出片の上流側の側面が育苗ポットの側壁の全体に当接する。よって、突出片は育苗ポットの側壁全体を均等に押圧しながら所定方向に移動するので、育苗ポットを所定方向に安定して移動させることができるという効果がある。
請求項7記載の育苗ポット用収容器によれば、請求項1から6のいずれかに記載の育苗ポット用収容器の奏する効果に加え、突出片は、スライドパットの移動方向に複数設けられるので、スライドパットの移動方向に単一の突出片を設けた場合に比べて、単一の突出片で押圧する育苗ポットの数を少なくすることができる。よって、単一の突出片により複数の育苗ポットを押圧した場合に比べて、スライドパットを移動させるのに必要な荷重を分散させることができ、育苗ポットを簡易に移動させることができるという効果がある。
請求項8記載の育苗ポット用収容器を用いたポット詰め込み方法によれば、苗を育苗する育苗ポットの底壁が当接する底壁、その底壁の縁部から立設する側壁、及びその側壁で囲まれた領域であって育苗ポットを収容する収容空間を有する箱状の収容ケースと、収容ケースの側壁の上端に対して移動可能に載置され内部に領域が形成される枠体及びその枠体の内部に格子状に橋架されることにより枠体の内部の領域をそれぞれ育苗ポットが挿入される複数個の収容口に区画する区画部材を有するスライドパットとを使用して、収容口から育苗ポットを挿入して育苗ポットを区画部材により安定した状態で保持して収容ケースの側壁で囲まれた収容ケースの底壁の上方の領域である収容空間に収容するので、育苗ポットへの土入れ作業を簡易に行うことができるという効果がある。
そして、載置工程により収容ケースの側壁の上端にスライドパットの枠体を載置し、その後、移動工程によって、収容ケースに対してスライドパットを所定方向に移動させることにより区画部材又は枠体から収容ケースの底壁側に突設する突出片は、土入れ工程により土入れされた育苗ポットを所定方向に押圧しながら移動し、スライドパットの移動方向で突出片の上流側に隙間を形成する。
次に、取り外し工程によってスライドパットを収容ケースから取り外した後、第2ポット詰め工程により、スライドパットの移動方向で突出片の上流側に形成された隙間に育苗ポットを挿入する。
よって、収容ケースに収容することができる育苗ポットの数を、収容ケースに隙間を形成しない場合に比べて、増加させることができ、育苗ポットの土入れ作業及び運搬等を効率よく行うことができるという効果がある。また、育苗ポットを追加するための隙間を簡易に形成することができるという効果がある。
加えて、収容ケースの収容空間を拡大して育苗ポットを追加するのではなく、隣設する育苗ポットの間隔を詰めて育苗ポットを追加するので、収容ケースの大型化を防止することができるという効果がある。
請求項9記載の育苗ポット用収容器を用いたポット詰め込み方法によれば、苗を育苗する育苗ポットの底壁が当接する底壁、その底壁の縁部から立設する側壁、及びその側壁で囲まれた領域であって育苗ポットを収容する収容空間を有する箱状の収容ケースと、収容ケースの側壁の上端に対して移動可能に載置され内部に領域が形成される枠体及びその枠体の内部に格子状に橋架されることにより枠体の内部の領域をそれぞれ育苗ポットが挿入される複数個の収容口に区画する区画部材を有するスライドパットとを使用して、収容口から育苗ポットを挿入して育苗ポットを区画部材により安定した状態で保持して収容ケースの側壁で囲まれた収容ケースの底壁の上方の領域である収容空間に収容するので、育苗ポットへの土入れ作業を簡易に行うことができるという効果がある。
そして、載置工程により収容ケースの側壁の上端にスライドパットの枠体を載置し、その後、移動工程によって、収容ケースに対してスライドパットを所定方向に移動させることにより枠体から収容ケースの底壁側に突設する突出片は、土入れ工程により土入れされた育苗ポットを所定方向に押圧しながら移動し、スライドパットの移動方向で突出片の上流側に隙間を形成する。
スライドパットの移動方向で突出片の上流側に形成される隙間は、収容ケースの側壁と枠体との間に配設され、その後、第2ポット詰め工程により、収容ケースの側壁と枠体との間に配設される隙間に育苗ポットを挿入する。
よって、収容ケースに収容することができる育苗ポットの数を、収容ケースに隙間を形成しない場合に比べて、増加させることができ、育苗ポットの土入れ作業及び運搬等を効率よく行うことができるという効果がある。また、育苗ポットを追加する隙間を簡易に形成することができるという効果がある。
加えて、収容ケースの収容空間を拡大して育苗ポットを追加するのではなく、隣設する育苗ポットの間隔を詰めて育苗ポットを追加するので、収容ケースの大型化を防止することができるという効果がある。
また、枠体から突出片を突設させるので、移動工程において、スライドパットの移動方向で突出片の上流側に形成される隙間が収容ケースの側壁と枠体との間に配設される。よって、スライドパットを取り外すことなく、移動工程によって形成された隙間に育苗ポットを挿入することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明の育苗ポット用収容器は、収容ケースを大型化することなく、簡易な作業で収容ケースに多くの育苗ポットを詰め込むことにより、育苗ポットの土入れ作業及び運搬の効率を向上させることができるものである。
図1は、本発明の第一実施の形態における育苗ポット用収容器1の斜視図であり、図2(a)は、第一実施の形態における育苗ポット用収容器1の平面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIa―IIa線における育苗ポット用収容器1の断面図であり、図2(c)は、図2(a)のIIc―IIc線における育苗ポット用収容器1の断面図である。まず、図1及び図2を参照して、育苗ポット用収容器1の全体構成について説明する。
図1で示すように、育苗ポット用収容器1は、上方が開放した中空箱形に形成され内部に収容空間25を有する収容ケース2と、収容空間25に収容された育苗ポット4(図3参照)が挿入される複数の収容口38を有する格子状のスライドパット3と、が設けられ、スライドパット3は、収容ケース2にスライド可能に接合されている。
次に、図1及び図2を参照して、収容ケース2について説明する。図1で示すように、収容ケース2は、樹脂等の軽量な材料で形成されるケースであって、育苗ポット4の底壁41(図3参照)が当接する底壁21とその底壁21の縁部から立設する側壁22とで、側壁22の上端側が開放された箱状に形成され、側壁22で囲まれた領域に収容空間25を形成している。この収容空間25に苗を育苗する複数の育苗ポット4(図3参照)が収容されている。よって、複数の育苗ポット4(図3参照)を収容ケース2にまとめて収容することにより育苗ポット4(図3参照)の土入れ作業及び運搬等を効率よく行うことができる。
図1及び図2(a)で示すように、底壁21は、スライドパット3と収容ケース2との接合方向から視た平面視で矩形状に形成され、網目状に形成された板状部材で構成されている。よって、土入れ作業時に収容ケース2の収容空間25内に土等が入った場合であっても、この土等は底壁21の網目状の隙間から外部に排出されるので、収容ケース2の底壁21上に土等が残らず、育苗ポット4(図3参照)を収容ケース2の底壁21に安定的に配置することができる。
図1及び図2(b)で示すように、側壁22は、その側壁22の上端を外側に折り曲げて形成されるフランジ23と、そのフランジ23の収容ケース2の長手方向と直交する収容ケース2の短手方向の中央部分から収容ケース2の長手方向(図1左右方向)に突出する持ち手24とが設けられている。側壁22は、底壁21と同様に、網目状に形成された板状部材で構成され、その側壁22の角部分は、網目状に形成されていないので、収容ケース2の剛性が確保されている。
側壁22の上端に対して、後述するスライドパット3のスライド枠31aをスライドさせてスライドパット3を下流側(図2(b)の左側)移動させることにより、後述する突出片36が育苗ポット4(図3参照)をスライドパット3の移動方向で下流側(図2(b)の左側)に移動させることができる。また、作業者は、収容ケース2の運搬時にこの持ち手24を握ることにより、収容ケース2を簡易に持ち運びすることができる。
次に、図1及び図2を参照して、スライドパット3について説明する。図1で示すように、スライドパット3は、樹脂等の軽量な材料で格子状に形成された部材であって、枠体31と、枠体31の内部に格子状に橋架する複数の横区画部材32及び縦区画部材33と、複数の横区画部材32及び縦区画部材33により区画され育苗ポット4(図3参照)挿入される複数個の収容口38と、枠体31の内部に形成され複数個の収容口38が形成される領域とは別に形成される隙間である閉塞隙間W2と、横区画部材32から収容ケース2の底壁21側に突設される複数の突出片36とが設けられている。
収容ケース2に対してスライドパット3を下流側(図1左側)に移動させることにより、収容口38から挿入されて収容ケース2の収容空間25に収容された育苗ポット4(図3参照)を突出片36がスライドパット3の移動方向で下流側(図1左側)に押圧しながら移動して、スライドパット3の移動方向で突出片36の上流側に隙間W3(図3参照)を形成してその隙間W3に育苗ポット4(図3参照)を追加することができる。よって、収容ケース2の収容空間25に収容することができる育苗ポット4(図3参照)の数を増加させることができる。
図2(b)及び(c)で示すように、枠体31は、収容ケース2の長手方向(図2(b)左右方向)に延設されて収容ケース2の上端に対してスライド可能に接合する一対のスライド枠31aと、収容ケース2の短手方向に延設しその一対のスライド枠31aを連結する一対の連結枠31bとで形成される枠であって、一対のスライド枠31a及び一対の連結枠31bの内縁(スライドパット3の移動方向で下流側に位置する連結枠31bの内縁を除く)から収容ケース2の底壁21側(図1(b)下側)に延設される内側フランジ31cと、一対のスライド枠31a及び一対の連結枠31bの外縁から収容ケース2の底壁21側(図1(b)下側)に延設される外側フランジ31dと、が設けられている。
内側フランジ31c及び外側フランジ31dは、収容ケース2の底壁21側(図2(b)下側)に延設されて収容ケース2の底壁21に対して直交し、その収容ケース2の底壁21と直交する方向(図2(b)上下方向)に所定の厚みを有している。一対のスライド枠31aの内縁からそれぞれ延設される内側フランジ31cには、横区画部材32の両端が連結されている。
外側フランジ31dは、スライドパット3の収容口38に育苗ポット4(図3参照)を挿入する場合、収容ケース2の上端に対してスライドパット3の枠体31をスライド移動させる場合等に、外側フランジ31dによって、スライドパット3が収容ケース2に対して位置ずれすることを防止している。一対の連結枠31bから延設される外側フランジ31dのうち、スライドパット3の移動方向で下流側(図2(b)左側)に配置される外側フランジ31dは、持ち手24の側面と接触しており、スライドパット3の移動方向で上流側(図2(b)右側)に配置される外側フランジ31dは、持ち手24の側面と非接触とされている。
即ち、スライドパット3の移動方向で上流側(図2(b)右側)に配置される外側フランジ31dと、持ち手24の側面と、の間には隙間W1が設けられている。よって、この隙間W1に作業者の指等を挿入することができるので、スライドパット3を収容ケース2から容易に取り外すことができる。
図1及び図2(a)で示すように、横区画部材32及び縦区画部材33は、収容ケース2の底壁21側(図1下側)に延設されて収容ケース2の底壁21に対して直交し、その収容ケース2の底壁21と直交する方向(図1上下方向)に所定の厚みを有する板状部材で形成されている。複数の横区画部材32は、枠体31の内部にスライドパット3の移動方向と直交して均等に架橋されると共に、複数の縦区画部材33は、枠体31の内部に横区画部材32と直交して均等に架橋され、枠体31の内部に横区画部材32及び縦区画部材33が格子状に橋架されている。
詳述すると、横区画部材32は、枠体31の内部でスライドパット3の移動方向(図2(a)左右方向)で均等に架橋される6本の横区画部材32が設けられ、縦区画部材33は、枠体31の内部でスライドパット3の移動方向と直交する方向(図2(a)上下方向)で均等に架橋される2本の縦区画部材33が設けられている。複数の横区画部材32のうち、スライドパット3の移動方向で最上流側(図2(a)右側)に位置する最上流側横区画部材32aは、スライドパット3の移動方向で上流側(図2(a)右側)に位置する連結枠31bに隣設されており、スライドパット3の移動方向で下流側(図2(a)左側)に位置する最下流側横区画部材32bは、スライドパット3の移動方向で下流側(図2(a)左側)に位置する連結枠31bに隣設されている。
また、横区画部材32及び縦区画部材33には、横区画部材32と縦区画部材33とが交差する部分である交差部分34が設けられ、この交差部分34は、横区画部材32及び縦区画部材33と同様に収容ケース2の底壁21と直交する方向(図2(b)上下方向)に厚みを有して構成され、収容ケース2の底壁21と直交する方向(図2(b)上下方向)から視た平面視において菱形状に形成されるので、格子状に配設される横区画部材32と縦区画部材33との剛性を向上させることができる。
図2(c)で示すように、横区画部材32は、両端を枠体31の内側フランジ31cに連結させている。この横区画部材32と内側フランジ31cとの連結部分は、収容口38の外縁が、四隅が曲線状の正方形に形成される育苗ポット4(図3参照)の外形と一致して形成されるので、スライド枠31aのスライド枠31a側を底辺とした略三角形状に形成されている。
これにより、横区画部材32とスライド枠31aとを強固に連結することができる。よって、スライドパット3を下流側(図2(b)左側)にスライド移動させて、後述する突出片36で土が入った状態の育苗ポット4(図3参照)を押圧しながら移動する場合に、横区画部材32とスライド枠31aとの連結部分に荷重が負荷された場合であっても、横区画部材32とスライド枠31aとの連結部分が破損することを防止することができる。
図2(b)で示すように、縦区画部材33は、スライドパットの移動方向で下流側(図2(b)左側)の一端を内側フランジ31cに連結させ、スライドパットの移動方向で上流側(図2(b)左側)の他端を最上流側横区画部材32aに連結させている。縦区画部材33の一端と内側フランジ31cの連結部分は、縦区画部材33の他端と最上流側横区画部材32aとの連結部分に比べて、収容ケース2の底壁21と直交する方向(図2(b)上下方向)で厚みが薄く形成されることにより、スライドパット3の下流側の移動を規制する規制部33aが設けられている。この規制部33aについては、後に詳しく説明する。
図1で示すように、縦区画部材33は、縦区画部材33のスライドパット3の移動方向における上流側の延長線上に補強部材39が配置され、その補強部材39により、最上流側横区画部材32aと、一対の連結枠31bのうち、スライドパット3の移動方向で上流側(図1右側)の連結枠31bから延設される内側フランジ31cとが連結されている。よって、この補強部材39により、スライドパット3の移動方向で上流側(図1右側)の連結枠31bと、最上流側横区画部材32aとの間に、閉塞隙間W2が設けられた場合であっても、スライドパット3の剛性を確保してスライドパット3の変形等を防止している。
図1及び図2(a)で示すように、収容口38は、育苗ポット4(図3参照)が挿入される開口であって、24個の収容口38が設けられている。この24個の収容口38は、均一な開口面積に設定されており、その開口面積は、上向きに広がる育苗ポット4(図3参照)の上端部分の開口面積と略同一に設定されている。従って、内側フランジ31c、横区画部材32及び縦区画部材33の収容口38によって、育苗ポット4(図3参照)を保持する保持部38aが形成されている。
これにより、育苗ポット4(図3参照)をスライドパット3の収容口38に安定的に保持することができるので、土入れ作業時に育苗ポット4(図3参照)が、撓んだり、倒れたりすること等を防止することができ、土入れ作業の効率化を図ることができる。
また、図1で示すように、閉塞隙間W2は、枠体31の内部の領域に形成され、スライドパット3の移動方向の寸法が一つの収容口38のスライドパット3の移動方向(図2(b)左右方向)の寸法より小さく設定される隙間であって、最上流側横区画部材32aにより、閉塞隙間W2が形成される領域と、複数個の収容口38が形成される領域とが、区画されている。
よって、この閉塞隙間W2(図2参照)が形成されない場合に比べて、スライドパット3の移動量を短く設定しても、育苗ポット4(図3参照)を追加するために必要な隙間を形成することができ、育苗ポット4(図3参照)を追加する作業を簡易に行うことができる。この一つの収容口38のスライドポットの移動方向の寸法は、隣設する横区画部材32の間隔によって規定されている。
また、閉塞隙間W2は、スライドパット3の移動方向の寸法が隣設する横区画部材32の間隔より小さく設定されるので、閉塞隙間W2のスライドパット3の移動方向の寸法が隣設する横区画部材32の間隔と等しく設定される場合に比べて、収容ケース2の大型化を防止することができる。
加えて、この閉塞隙間W2は、閉塞壁37により閉塞されているので、この隙間W2から土入れ作業時に収容ケース2の収容空間25内に土が入ることを防止することができる。 なお、閉塞壁37については、後に詳しく説明する。
次に、図2を参照して、スライドパット3に設けられる突出片36等について説明する。図2(a)及び図2(c)で示すように、突出片36は、複数の横区画部材32のうち、スライドパット3の移動方向で最上流側(図2(a)右側)に配置される最上流側横区画部材32aと、その最上流側横区画部材32aから2つの収容口38を空けて配設される横区画部材32と、最上流側横区画部材32aから4つの収容口38を空けて配設される横区画部材32と、のそれぞれから収容ケース2の底壁21側に突設されている。
即ち、スライドパット3には、12個の突出片36が設けられている。よって、12個の突出片36の各々で、育苗ポット4(図3参照)を押圧するので、一つの突出片36が押圧する育苗ポット4(図3参照)の数を少なくすることができ、単一の突出片36により育苗ポット4(図3参照)を押圧する場合に比べて、スライドパット3を移動させるのに必要な荷重を分散することができ、育苗ポット4(図3参照)を簡易に移動させることができる。また、収容ケース2の収容空間25を拡大して育苗ポット4を追加するのではなく、スライドパットを下流側に移動させることにより、突出片36が育苗ポット4を押圧することにより隣設する育苗ポット4の間隔を詰めて育苗ポット4を追加する隙間を形成するので、収容ケース2の大型化を防止することができる。
図2(b)で示すように、突出片36は、スライドパット3の移動方向の下流側に向かって傾斜して配設されており、突出片36の下端を突出片36の上端に比べてスライドパット3の移動方向で下流側に位置させている。即ち、突出片36と収容ケース2の底壁21との挟み角θ1と、育苗ポット4の底壁41と側壁42との挟み角(図3参照)とが略同一に設定されており、突出片36は、育苗ポット4の側壁42(図3参照)(スライドパット3の移動方向で下流側に位置する側壁4)に対向して収容ケース2の底壁21側に延設されている。よって、突出片36は育苗ポット4(図3参照)の側壁42全体に当接して育苗ポット4(図3参照)を均等に押圧しながら移動するので、育苗ポット4を所定方向に安定して移動させることができる。
また、突出片36の下端は、底壁21と一定の隙間を空けて底壁21の手前まで延設されている。よって、スライドパット3をスライドさせても、突出片36は収容ケース2の底壁21に当接することなく、育苗ポット4(図3参照)をスライドパット3の移動方向で下流側に押圧することができる。
また、図2(c)で示すように、突出片36は、上端の横区画部材32の長手方向における寸法L1が下端の横区画部材32の長手方向における寸法L2より長く設定されている。よって、側面視略台形状に形成される育苗ポット4の側壁42(図3参照)の表面と、突出片36とが当接する面積を多く設定することができ、突出片36は育苗ポット4の側壁42全体を均等に押圧しながら移動するので、育苗ポット4(図3参照)をスライドパット3の移動方向で下流側(図2(a)左側)に傾くことなく安定し状態で移動させることができる。
図2(a)及び図2(b)で示すように、突出片36は、閉塞隙間W2を区画する最上流側横区画部材32aから突設されるので、スライドパット3を下流側(図2(a)左側)スライド移動させることにより、閉塞隙間W2と連続してスライドパット3の移動方向で突出片36の上流側に隙間W3(図3参照)を形成することができる。
これにより、スライドパット3の移動方向で突出片36の上流側に形成される隙間W3(図3参照)と閉塞壁37により閉塞される閉塞隙間W2とを連続させる作業を不要とでき、育苗ポット4(図3参照)を追加する隙間(W2+W3)を簡易に形成することができる。
図2(b)で示すように、規制部33aは、縦区画部材33の下流端に設けられている。具体的には、最下流側横区画部材32bと、一対の連結枠のうちスライドパット3の移動方向で下流側に位置する連結枠31bと、の間であって、スライドパット3の移動方向で下流側に位置する収容ケース2の側壁22の内面と所定の隙間W4を空けて配設されている。
この規制部33aは、一対の連結枠31bのうち、スライドパット3の移動方向で下流側に配置される連結枠31bに連結される縦区画部材33の下流端を収容空間25側(図2(b)下側)から切り欠くことにより、縦区画部材33の底壁21に直交する方向の厚みが薄く設定された縦区画部材33の下流端によって構成されている。
この規制部33aがスライドパット3の移動方向で下流側(図2(b)左側)に位置する側壁22に衝突することにより、スライドパット3の下流側(図2(b)左側)へのスライド移動が規制されるので、スライドパット3は、下流側(図2(b)左側)へ移動することができない。
よって、規制部33aをスライドパット3の移動方向で下流側(図2(b)左側)に位置する側壁22に当接させてスライドパット3の下流側の移動を規制するので、その収容ケース2の側壁22と、その側壁22と対向する突出片36(スライドパットの移動方向で最下流側の最下流側横区画部材32bから収容口38を一つ空けて配設される横区画部材32から突設された突出片36)と、の間に配設される育苗ポット4(図3参照)が過度に潰されることを防止することができる。
また、縦区画部材33の下流端を収容空間25側(図2(a)紙面奥側)から切り欠くことにより、縦区画部材33の下流端の端面を規制部33aとして利用するので、簡易な構成で規制部33aを形成することができる。
さらに、スライドパット3の移動量(スライドパット3を下流側に移動させる距離)を、規制部33aと、スライドパット3の移動方向で下流側(図2(b)左側)に配置される連結枠31bと、の間に形成される隙間W4のスライドパット3の移動方向(図2(b)左右方向)の寸法により設定することができるので、スライドパット3の移動量(スライドパット3を下流側に移動させる距離)を簡易に設定することができる。
次に、図3及び図4を参照して、育苗ポット用収容器1に育苗ポット4を収容する手順について説明する。図3及び図4は、育苗ポット用収容器1によって、育苗ポット4を収容した後、スライドパット3をスライド移動させて隙間W3を形成し、その隙間W3を利用して育苗ポット4を追加する工程を示している。
図3(a)は、収容ケース2の側壁22の上端とスライドパット3の枠体31とを接合させて育苗ポット用収容器1を組み立てた状態を示す育苗ポット用収容器1の断面図であり、図3(b)は、収容口38から育苗ポット4を挿入した状態を示す育苗ポット用収容器1の断面図であり、図3(c)は、土入れ作業を行って育苗ポット4に土を入れた状態を示す育苗ポット用収容器1の断面図であり、図3(d)は、スライドパット3をスライド移動させ、突出片36がスライドパット3の移動方向の下流側(図3(a)左側)に育苗ポット4を押圧しながら移動する状態を示す育苗ポット用収容器1の断面図であり、図4(a)は、スライドパット3を収容ケース2から取り外した状態を示す育苗ポット用収容器1の断面図であり、図4(b)は、収容ケース2の収容空間25に育苗ポット4を追加した状態を示す育苗ポット用収容器1の断面図であり、図4(c)は、図4(b)の状態から所定時間経過後の育苗ポット用収容器1の断面図である。なお、図3(a)から図3(d)及び図4(a)から図4(c)は、図2(a)のIIa―IIa線における断面図に相当する。
図3で示すように、育苗ポット4は、野菜、草花等の植物苗を育苗するための鉢であり、下端側(図3(b)下側)に向かって縮径される筒状の側壁42と、その側壁42の下端側を閉塞する底壁41とを主に備え、これら側壁42と底壁41とから、上端側(図3(b)上側)が開放した側面視略台形状に構成されている。
まず、図3(a)で示すように、収容ケース2の側壁22の上端にスライドパット3の枠体31をスライド可能に載置する。具体的には、収容ケース2の側壁22の上端にスライドパット3のスライド枠31a及び連結枠31bを接合させて育苗ポット用収容器1を組み立てる。
次に、図3(b)で示すように、スライドパット3の収容口38から育苗ポット4を挿入して育苗ポット4を収容空間25に収容する。この場合、育苗ポット4の側壁42に沿って保持部38a(図2参照)が設けられるので、育苗ポット4の撓み及び倒れ等を防止することができ、育苗ポット4を安定した状態で収容空間25に収容することができる。
そして、図3(c)で示すように、育苗ポット4を収容空間25に安定した状態で収容した後、土入れ作業を行い、育苗ポット4に入れられた土を均一にならす作業を行う。この場合において、育苗ポット4はスライドパット3の保持部38aにより保持されるので、育苗ポット4が倒れたり湾曲したりすることなく、土入れ作業等を容易に行うことができる。
その後、図3(d)で示すように、一対の連結枠31bのうち、スライドパット3の移動方向で上流側(図3(d)右側)に位置する連結枠31bを少し持ち上げ、その状態で、収容ケース2の上端に対してスライドパット3のスライド枠31a(図2(a)及び図2(c))を下流側(図3(d)左側)にスライド移動させることにより、横区画部材32から突設される各突出片36は、土が入った状態の育苗ポット4をスライドパット3の移動方向で下流側(図3左側)に押圧しながら移動する。これにより、スライドパット3の移動方向で上流側に配置される連結枠31bと、最上流側横区画部材32aから突設される突出片36のスライドパット3の移動方向で下流側に隙間W3が形成される。
そして、図4(a)で示すように、スライドパット3を収容ケース2から取り外すことにより、収容ケース2のスライドパット3の移動方向で下流側に隙間(閉塞壁37により閉塞される隙間W2+スライドパット3のスライドにより形成される隙間W3)が現出する。
また、スライドパット3を収容ケース2から外す際に、最上流側横区画部材32aから収容ケース2の移動方向(図4左右方向)で2つの収容口38を空けて配置される横区画部材32から突設される突出片36、及び最上流側横区画部材32aから収容ケース2の長手方向(図4左右方向)で4つの収容口38を空けて配置される横区画部材32から突設される突出片36によって隙間W5が形成される。
即ち、突出片36がスライドパットの移動方向の下流側に向かって傾斜するので、スライドパット3を収容ケース2から取り外す際に、突出片36がその突出片36と接触する育苗ポット4を押圧する。よって、スライドパット3の移動方向で下流側(図2(a)左側)の連結枠31bから収容ケース2の長手方向で2番目の育苗ポット4と3番目の育苗ポット4との間、及びスライドパット3の移動方向で下流側(図2(a)左側)の連結枠31bから収容ケース2の長手方向で4番目の育苗ポット4と5番目の育苗ポット4と間に隙間W5が現出する。これに対して、育苗ポット4をスライドパット3の移動方向の上流側(図4右側)にずらして隙間W5をスライドパット3の移動方向の上流側に詰める作業を行う。
最後に、図4(b)で示すように、スライドパット3の移動方向で突出片36上流側に現出した余剰隙間(閉塞壁37により閉塞される閉塞隙間W2+スライドパット3のスライドにより形成される隙間W3+隙間W5×2)に育苗ポット4を挿入して収容ケース2に育苗ポット4を追加する。
よって、収容ケース2に収容することができる育苗ポット4の数を、余剰隙間(閉塞壁37により閉塞される閉塞隙間W2+スライドパット3のスライド移動により形成される隙間W3)に育苗ポット4を追加しない場合に比べて、増加させることができ、育苗ポット4の土入れ作業及び運搬等を効率よく行うことができる。
加えて、スライドパット3をスライド移動させることにより、育苗ポット4をスライドパット3の移動方向で下流側に(図3左側)に簡易に移動させることができるので、スライドパット3の移動方向で突出片36の上流側に隙間W3を簡易に形成することができる。
また、単一の突出片36により育苗ポット4を押圧する場合に比べて、スライドパット3を移動させるのに必要な荷重を分散することができ、育苗ポット4を簡易に移動させることができる。
加えて、育苗ポット4の側壁42の底壁41に対する傾斜角度と、突出片36の底壁21に対する傾斜角度とが略同一に設定されているので、突出片36の下流側の側面が育苗ポット4の上流側の側壁42全体に当接する。よって、突出片36は育苗ポット4の側壁42全体を均等に押圧しながら移動するので、育苗ポット4をスライドパット3の移動方向の上流側に安定して移動させることができる。
さらに、閉塞隙間W2は、スライドパット3の移動方向の寸法が隣設する横区画部材32の間隔より小さく設定されるので、閉塞隙間W2のスライドパット3の移動方向の寸法が隣設する横区画部材32の間隔と等しく設定される場合に比べて、収容ケース2の大型化を防止することができる。
なお、図3(d)から図4(b)で示すように、スライドパット3の移動方向で下流側(図3及び図4左側)の連結枠31bから2つの収容口38を空けて配置される横区画部材32から、突設される突出片36により、押圧された育苗ポット4は、この突出片36と収容ケース2の側壁22とによってスライドパット13の移動方向の下流側(図3及び図4左側)に圧縮されるので、スライドパット3のスライド移動の直後は、他の育苗ポット4に比べてスライドパット13の移動方向(図3及び図4左右方向)の幅が小さくなっている。
しかしながら、育苗ポット4は軟質の素材で構成されることから、育苗ポット4が追加された後、スライドパット13の移動方向の下流側(図3及び図4左側)に圧縮された育苗ポット4は、収容ケース2の運搬等より、隣接する他の育苗ポット4をスライドパット3の移動方向で上流側(図3及び図4右側)に押圧して元の状態まで拡大する。
よって、図4(c)で示すように、所定の時間が経過すると、育苗ポット4は、収容ケース2の収容空間25内に略均等な間隔で配設されるので、収容ケース2の収容空間25内に育苗ポット4を整然と収容することができる。
次に、図5から図7を参照して第二実施の形態について説明する。第一実施の形態では、内側フランジ31c、横区画部材32及び縦区画部材33は、収容ケース2の底壁21側(図1下側)に延設されて収容ケース2の底壁21に対して直交するが、第二実施の形態では、一対のスライド枠131aの内縁に相当する内側フランジ131c、横区画部材132及び縦区画部材133は、収容ケース2の底壁21側(図1下側)に延設されるが収容ケース2の底壁21に対して直交せず、突出片36と同様に傾斜して配設されている。
また、第一実施の形態では、3つの横区画部材32からそれぞれ収容ケース2の底壁21側に突出片36が突設され、合計で12個の突出片36が形成されているが、第二実施の形態では、スライドパット13の移動方向で最上流側(図2(a)右側)に配置される最上流側横区画部材132aのみから突出片136が収容ケース2の底壁21側に突設され、合計4個の突出片136が形成されている。
さらに、第一実施の形態では、縦区画部材33の下流端を収容空間25側(図2(a)紙面奥側)から切り欠くことによって、縦区画部材33の下流端の端面を規制部33aとして利用したが、第二実施の形態では、一対のスライド枠131aから延設される内側フランジ131cの下流端を、収容ケース2の底壁21側に延設させることによって、突起140を設け、その突起140を規制部として利用している。なお、上記した第一実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5(a)は、第二実施の形態における育苗ポット用収容器101の平面図であり、図5(b)は、図5(a)のVa―Va線における育苗ポット用収容器101の断面図であり、図5(c)は、図5(a)のVc―Vc線における育苗ポット用収容器101の断面図である。
また、図5(a)〜図5(c)で示すように、横区画部材132と縦区画部材133とは、収容ケース2の底壁21側(図1下側)に収容口38の中心に向かって傾斜する断面ハの字状に延設され、収容ケース2の底壁21と直交する方向(図1上下方向)に所定の厚みを有する板状部材で形成されている。これにより、育苗ポット4(図5参照)を保持する保持部138aが、内側フランジ131c、横区画部材132及び縦区画部材133によって、それぞれの収容口138を取り囲むように収容口138の中心側に傾斜配置され、保持部138aが設けられている。
よって、保持部138aを育苗ポット4の側壁42(図5参照)に沿わせることができるので、育苗ポット4(図5参照)を保持部138aに安定的に保持することができる。従って、土入れ作業時に育苗ポット4(図5参照)が撓むことを防止することができ、土入れ作業の効率化を図ることができる。
図5で示すように、突出片136は、複数の横区画部材132のうち、スライドパット13の移動方向で最上流側(図2(a)右側)に配置される最上流側横区画部材132aから、収容ケース2の底壁21側に突設されている。即ち、スライドパット13は、スライドパット13の移動方向で最上流側(図2(a)右側)に配置される収容ケース2の側壁22と対向する4個の突出片136を有している。
よって、突出片136によって、その突出片136とスライドパット13のスライド方向で重なるすべての育苗ポット4)をスライドパット13の移動方向の下流側(図5(a)及び図5(b)左方向)に移動させることができる(単一の突出片136で6つの育苗ポット4を押圧している)。従って、第一実施の形態に比べて、育苗ポット4を均等に移動させることができ、スライドパット13の移動方向の下流側(図5(a)及び図5(b)左方向)の収容ケース2の側壁22に対向する育苗ポット4(図6参照)の潰れ量を少なくすることができる。
また、隣設する育苗ポット4の間に突出片136が配設されないので、スライドパット13を取り外す際に、隣設する育苗ポット4の間に隙間W5が形成されず、その隙間W5を詰める作業を不要とすることができる。
これにより、突出片136のスライドパット13の移動方向の上流側に、隙間W3’(図6参照)を簡易に形成することができるので、突出片136とスライドパット13の移動方向で上流側(図5(b)右側)に位置する収容ケース2の側壁22との間の隙間W2+W3’(図6参照)に育苗ポット4(図6参照)を簡易に追加することができる。
さらに、図5(b)で示すように、突起140は、一対のスライド枠131aの内縁から延設される内側フランジ131cの下流端に設けられている。具体的には、突起140は、最下流側横区画部材132bと、一対の連結枠のうちスライドパット13の移動方向で下流側に位置する連結枠131bと、の間であって、スライドパット13の移動方向で下流側に位置する収容ケース2の側壁22の内面と所定の隙間W4を空けて配置され、突出片136と略同じ高さまで収容ケース2の底壁21側に延設されている。
よって、第一実施の形態の規制部33aに比べて、突起140は、収容ケース2の底壁21と直交する方向に厚みを有して構成されているので、スライドパット13を下流側に移動させ、突起140によってスライドパット13の下流側(図5(a)及び図5(b)左側)への移動を規制する場合に、スライドパット13を収容ケース2の底壁21に対して傾斜させる必要がなく、スライドパット13のスライド操作を簡易に行うことができる。
詳述すると、第一実施の形態では、一対の連結枠31bのうち、スライドパット3の移動方向で上流側(図3(d)右側)の連結枠31bを少し持ち上げ、その状態で、収容ケース2のフランジ23に対してスライドパット3のスライド枠31a(図2参照)をスライドパット3の移動方向の下流側(図3左側)にスライド移動させることにより、規制部33aを収容ケース2のスライドパット13の移動方向の下流側(図2(a)及び図2(b)左側)の側壁22に当接させていた。
これに対して、第二実施の形態では、図5(b)で示すように、第一実施の形態の規制部33aに比べて、突起140は、収容ケース2の底壁21と直交する方向に厚みを有して構成されているので、収容ケース2の底壁21に対してスライドパット13が平行となるようにスライドパット13を水平に持ち上げて、即ち、スライドパット13を収容ケース2から上下方向(図6上下方向)で離間させた状態で、スライドパット13の移動方向の下流側に移動させる場合であっても、突起140の下流端の端面140aが収容ケース2のスライドパット13の移動方向の下流側(図5(a)及び図5(b)左方向)の側壁22と当接するので、スライドパット13の移動を規制することができる。よって、スライドパット13のスライド操作を簡易に行うことができる。
また、突起140は、突出片136と収容ケース2の長手方向(図5(a)及び図5(b)左右方向)離間した位置で、突出片136と同じ高さまで収容ケース2の底壁21側に延設させるので、スライドパット13の突出片136側を下向きにしてスライドパット13を仮置きした場合であっても、スライドパット13が傾くことがなく、スライドパット13の自重が突出片136及び突起140に分散して負荷されるので、スライドパット13の自重による突出片136及び突起140の変形を防止することができる。
次に、図6及び図7を参照して、第二実施の形態において、育苗ポット用収容器101に育苗ポット4を収容する手順について説明する。図6及び図7は、育苗ポット用収容器101に育苗ポット4を収容した後、スライドパット13を水平に持ち上げてスライドパット13の移動方向の下流側に移動させ、スライドパットの移動により形成された隙間W3’を利用して収容ケース2に育苗ポット4を追加する工程を示している。
図6(a)は、収容ケース2の側壁22の上端とスライドパット13の枠体131とを接合させて育苗ポット用収容器101を組み立てた状態を示す育苗ポット用収容器101の断面図であり、図6(b)は、収容口138から育苗ポット4を挿入した状態を示す育苗ポット用収容器101の断面図であり、図6(c)は、土入れ作業を行って育苗ポット4に土を入れた状態を示す育苗ポット用収容器101の断面図であり、(d)は、スライドパット13を水平に持ち上げた状態で移動させ、突出片136が育苗ポット4をスライドパット13の移動方向の下流側に押圧しながら移動した状態を示す育苗ポット用収容器101の断面図である。図7(a)は、スライドパット13を収容ケース2から取り外した状態を示す育苗ポット用収容器101の断面図であり、図7(b)は、収容ケース2の収容空間25に育苗ポット4を追加した状態を示す育苗ポット用収容器101の断面図である。なお、図6(a)から図6(d)及び図7(a)から図7(b)は、図5(a)のIIa―IIa線における断面図に相当する。
まず、図6(a)で示すように、第一実施の形態と同様に、箱状の収容ケース2の側壁22の上端と、スライドパット13の枠体131とを接合させて育苗ポット用収容器101を組み立てる。
次に、図6(b)で示すように、スライドパット13の収容口138から育苗ポット4を挿入して育苗ポット4を収容空間25に収容する。この場合、一対のスライド枠131a(図5参照)、横区画部材132及び縦区画部材133の収容口138によって保持部138a(図5参照)が設けられるので、育苗ポット4の倒れ等を防止することができ、育苗ポット4を安定した状態で収容空間25に収容することができる。
そして、図6(c)で示すように、第一実施の形態と同様に、育苗ポット4を収容空間25に安定した状態で収容し、土入れ作業を行った後、育苗ポット4に入れられた土を均一にならす作業を行う。
その後、図6(d)で示すように、収容ケース2の底壁21に対してスライドパット13が平行となるようにスライドパット13を水平に持ち上げて、即ち、スライドパット13を収容ケース2から上下方向(図6上下方向)で離間させた状態で、突起140の下流端の端面140aがスライドパット13の移動方向の下流側(図6左方向)の収容ケース2の側壁22と当接するまで、スライドパット13をスライドパット13の移動方向の下流側に移動させる。
スライドパット13を下流側に移動させると、横区画部材132から突設される各突出片136は、その突出片136とスライドパットの移動方向で重なる土が入った状態の6つの育苗ポット4をスライドパット13の移動方向の下流側(図6左側)に押圧しながら移動する。これにより、6個の育苗ポット4のスライドパット13の移動方向(図6左右方向)の隙間が詰められて、スライドパット13の移動方向で突出片136の上流側に隙間W3’が形成される。
そして、図7(a)で示すように、スライドパット13を収容ケース2から取り外すことにより、スライドパット13の移動方向で上流側(図5(b)右側)の収容ケース2の側壁22側に隙間(閉塞隙間W2+スライドパット13のスライドにより形成される隙間W3’)が現出する。
最後に、図7(b)で示すように、収容ケース2のスライドパット13の移動方向で上流側の側壁22に現出した隙間(閉塞隙間W2+スライドパット13のスライドにより形成される隙間W3’)に育苗ポット4を挿入して収容ケース2に育苗ポット4を追加する。
よって、収容ケース2に収容することができる育苗ポット4の数を、収容ケース2に隙間(閉塞隙間W2+スライドパット13のスライドにより形成される隙間W3’)を形成しない場合に比べて、増加させることができ、育苗ポット4の土入れ作業及び運搬等を効率よく行うことができる。
加えて、スライドパット13を下流側(図6左側)に移動させることにより、育苗ポット4をスライドパット13の移動方向の下流側(図6左側)に簡易に移動させることができるので、育苗ポット4を追加するための隙間W3を簡易に形成することができる。
また、突出片136によって、24個の収容口138に挿入されるすべての育苗ポット4(図5参照)をスライドパット13の移動方向の下流側(図5(a)及び図5(b)左方向)に移動させることができ、第一実施の形態に比べて、育苗ポット4(図5参照)を均等にずらすことができるので、第一実施の形態に比べて、スライドパット13の移動方向の下流側(図5(a)及び図5(b)左方向)の収容ケース2の側壁22に対向する育苗ポット4(図6参照)の潰れ量を少なくすることができる。
また、スライドパット13を収容ケース2から外す際に、突出片36によって隙間W5(図4参照)が形成されることを防止することができるので、隙間W5(図4参照)を詰める作業を不要とすることができる。
よって、突出片136のスライドパット13の移動方向の下流側に、隙間W3’を簡易に形成することができるので、収容空間25のスライドパット13の移動方向で上流側(図5(b)右側)に育苗ポット4(図5参照)を簡易に追加することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は、必ずしもこれに限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の改良変形が可能であることは、容易に推察できるものである。
例えば、本発明の各実施の形態では、横区画部材32からのみ突出片36を突設させる場合について説明したが、この突出片36は、育苗ポット4を押圧することができれば、この横区画部材32に限られず、縦区画部材33から突設される部分を有していても良いし、縦区画部材33からのみ突設されていてもよい。
また、横区画部材32と縦区画部材33とに設ける場合に限られず、突出片36をスライドパット3の移動方向で上流側(図5(b)右側)に位置する枠体31から突設させても良い。
この場合、スライドパット3を下流側に移動させると、突出片36のスライドパット13の移動方向の上流側に形成される隙間W2は、スライドパット3の枠外に形成される。よって、スライドパット3を取り外すことなく、育苗ポット4を追加することができる。
また、本発明の各実施の形態では、突出片36を底壁21に対して傾斜させる場合について説明したが、必ずしもこれに限られず、突出片36は、育苗ポット4を押圧するために育苗ポット4の側壁42に沿った形状であることが好ましいことから、育苗ポット4の側壁42が収容ケース2の底壁21に対して垂直であれば、収容ケース2の底壁21に対して垂直になるように配置してもよい。
更に、本発明の各実施の形態では、スライドパット3に閉塞隙間W2を設け、その隙間を閉塞壁37で閉塞した場合について説明したが、この閉塞隙間W2が設けられない場合であってもよい。この場合は、スライドパット3の移動方向で上流側に位置するスライドパット3の枠体31から突出片36を突設させることが望ましく、これにより、スライドパット3の移動方向で突出片36の上流側に全ての育苗ポット4を配置することができる。よって、スライドパット3を下流側に移動させることにより、突出片36が全て育苗ポット4を押圧しながらスライドパットの移動方向で下流側に移動して、スライドパット3の移動方向で突出片36の上流側に隙間を形成することができる。
本発明の第一実施の形態における育苗ポット用収容器の斜視図である (a)は、育苗ポット用収容器の平面図であり、(b)は、図2(a)のIIa―IIa線における育苗ポット用収容器の断面図であり、(c)は、図2(a)のIIc―IIc線における育苗ポット用収容器の断面図である。 (a)は、収容ケースの側壁の上端とスライドパットの枠体とを接合させて育苗ポット用収容器を組み立てた状態を示す育苗ポット用収容器の断面図であり、(b)は、収容口から育苗ポットを挿入した状態を示す育苗ポット用収容器の断面図であり、(c)は、土入れ作業を行って育苗ポットに土を入れた状態を示す育苗ポット用収容器の断面図であり、(d)は、スライドパットを下流側に移動させて突出片が育苗ポットをスライドパットの移動方向の下流側に押圧しながら移動する状態を示す育苗ポット用収容器の断面図である。 (a)は、スライドパットを収容ケースから取り外した状態を示す育苗ポット用収容器の断面図であり、(b)は、収容ケースの収容空間に育苗ポットを追加した状態を示す育苗ポット用収容器の断面図であり、(c)は、図4(b)の状態から所定時間経過後の育苗ポット用収容器の断面図である。 (a)は、第二実施の形態における育苗ポット用収容器の平面図であり、(b)は、図5(a)のVa―Va線における育苗ポット用収容器の断面図であり、(c)は、図5(a)のVc―Vc線における育苗ポット用収容器の断面図である。 (a)は、収容ケースの側壁の上端とスライドパットの枠体とを接合させて育苗ポット用収容器を組み立てた状態を示す育苗ポット用収容器の断面図であり、(b)は、収容口から育苗ポットを挿入した状態を示す育苗ポット用収容器の断面図であり、(c)は、土入れ作業を行って育苗ポットに土を入れた状態を示す育苗ポット用収容器の断面図であり、(d)は、スライドパットを水平に持ち上げた状態で下流側に移動させて突出片が育苗ポットをスライドパットの移動方向の下流側に押圧しながら移動する状態を示す育苗ポット用収容器の断面図である。 (a)は、スライドパットを収容ケースから取り外した状態を示す育苗ポット用収容器の断面図であり、(b)は、収容ケースの収容空間に育苗ポットを追加した状態を示す育苗ポット用収容器の断面図である。
符号の説明
1,101 育苗ポット用収容器
2 収容ケース
21 底壁
22 側壁
3,13 スライドパット
31,131 枠体
31a,131a スライド枠
31b,131b 連結枠
32,132 横区画部材(第1区画部材)
32a,132a 最上流側横区画部材(最上流側第1区画部材)
32b,132a 最下流側横区画部材(最下流側第1区画部材)
33,133 縦区画部材(第2区画部材)
36,136 突出片
37 閉塞壁
38,138 収容口
33a, 規制部
140 突起
4 育苗ポット
W2 閉塞隙間(枠体と最上流側第1区画部材との間で、スライドパットの移動方向の寸法が一つの収容口のスライドパットの移動方向の寸法より小さく設定される隙間)
W3,W3’ 隙間(スライドパットの移動方向で突出片の上流側に形成される隙間)

Claims (9)

  1. 苗を育苗する育苗ポットの底壁が当接する底壁、その底壁の縁部から立設する側壁、及びその側壁で囲まれた領域であって前記育苗ポットを収容する収容空間を有する箱状の収容ケースと、
    前記側壁の上端に対して載置され内部に領域が形成される枠体、及びその枠体の内部に格子状に橋架されることにより前記枠体の内部の領域を前記育苗ポットが挿入される複数個の収容口に区画する区画部材を有し、前記収容ケースに対して所定方向に移動可能なスライドパットと、
    そのスライドパットを前記所定方向に移動させた場合に、前記収容口から挿入された育苗ポットの側壁の外面と衝突するように、前記区画部材又は前記枠体から前記収容ケースの底壁側に突設する突出片と、を備えていることを特徴とする育苗ポット用収容器。
  2. 前記区画部材は、前記枠体内に前記スライドパットの移動方向と交差して均等な間隔で架橋される複数の第1区画部材と、前記枠体内に前記第1区画部材と交差して均等な間隔で架橋される複数の第2区画部材とで構成され、
    前記枠体内の領域は、前記複数の第1区画部材のうち前記スライドパットの移動方向で最上流側に位置する最上流側第1区画部材により、前記第1区画部材と前記第2区画部材とにより区画される複数個の収容口が形成される領域と、前記枠体と前記第1区画部材との間で、スライドパットの移動方向の寸法が隣設する前記第1区画部材の間隔より小さく設定される隙間である閉塞隙間が形成される領域と、に区画されており、
    前記閉塞隙間を閉塞する閉塞壁を備えていることを特徴とする請求項1記載の育苗ポット用収容器。
  3. 前記突出片は、前記最上流側第1区画部材から突設されていることを特徴とする請求項2記載の育苗ポット用収容器。
  4. 前記スライドパットを移動させた場合に前記収納ケースの側壁に衝突して前記スライドパットの移動を規制する規制部を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の育苗ポット用収容器。
  5. 前記枠体は、前記所定方向に延設される一対のスライド枠と、前記所定方向と直交する方向に延設されて前記一対のスライド枠を連結する一対の連結枠とで構成され、
    前記規制部は、前記複数の第1区画部材のうち前記スライドパットの移動方向で最下流側に位置する最下流側第1区画部材と、前記一対の連結枠のうち前記スライドパットの移動方向で下流側に位置する連結枠と、の間であって、その連結枠から所定間隔を空けて位置し、前記一対スライド枠又は前記最下流側第1区画部材より底壁側に突設される突起で構成されていることを特徴とする請求項4記載の育苗ポット用収容器。
  6. 前記突出片は、前記区画部材又は前記枠体からスライドパットの移動方向の下流側に向かって傾斜して構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の育苗ポット用収容器。
  7. 前記突出片は、スライドパットの移動方向に複数設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の育苗ポット用収容器。
  8. 苗を育苗する育苗ポットの底壁が当接する底壁、その底壁の縁部から立設する側壁、及びその側壁で囲まれた領域であって前記育苗ポットを収容する収容空間を有する箱状の収容ケースと、前記収容ケースの側壁の上端に載置され内部に領域が形成される枠体及びその枠体の内部に格子状に橋架されることにより前記枠体の内部の領域をそれぞれ前記育苗ポットが挿入される複数個の収容口に区画する区画部材を有するスライドパットと、を使用して、前記収容空間に前記育苗ポットを詰め込むポット詰め込み方法であって、
    前記収容ケースの側壁の上端に前記スライドパットの枠体を載置する載置工程と、
    その載置工程により前記収容ケースの側壁の上端にスライドパットの枠体を載置した状態で、前記スライドパットの前記収容口から前記育苗ポットを挿入することにより、前記収容空間に前記育苗ポットを収容する第1ポット詰め工程と、
    その第1ポット詰め工程により前記収容空間に収容された前記育苗ポットに土を入れる土入れ工程と、
    前記収容ケースに対して前記スライドパットを所定方向に移動させることにより、前記区画部材又は前記枠体から前記収容ケースの底壁側に突設し前記側壁に対向する突出片が、前記土入れ工程により土入れされた前記育苗ポットをスライドパットの移動方向で下流側に押圧しながら移動し、前記スライドパットの移動方向で突出片の上流側に隙間を形成する移動工程と、
    その移動工程により所定方向に移動させた前記スライドパットを前記収容ケースから取り外す取り外し工程と、
    その取り外し工程により前記収容ケースからスライドパットを取り外した状態で、スライドパットの移動方向で前記突出片の上流側に形成した隙間に前記育苗ポットを挿入する第2ポット詰め工程と、を備えることを特徴とする育苗ポット用収容器を用いた育苗ポット詰め込み方法。
  9. 苗を育苗する育苗ポットの底壁が当接する底壁、その底壁の縁部から立設する側壁、及びその側壁で囲まれた領域であって前記育苗ポットを収容する収容空間を有する箱状の収容ケースと、前記収容ケースの側壁の上端に載置され内部に領域が形成される枠体及びその枠体の内部に格子状に橋架されることにより前記枠体の内部の領域をそれぞれ前記育苗ポットが挿入される複数個の収容口に区画する区画部材を有するスライドパットと、を使用して、前記収容空間に前記育苗ポットを詰め込むポット詰め込み方法であって、
    前記収容ケースの側壁の上端に前記スライドパットの枠体を載置する載置工程と、
    その載置工程により前記収容ケースの側壁の上端にスライドパットの枠体を載置した状態で、前記スライドパットの前記収容口から前記育苗ポットを挿入することにより、前記収容空間に前記育苗ポットを収容する第1ポット詰め工程と、
    その第1ポット詰め工程により前記収容空間に収容された前記育苗ポットに土を入れる土入れ工程と、
    前記収容ケースに対して前記スライドパットを所定方向に移動させることにより、前記枠体から前記収容ケースの底壁側に突設し前記側壁に対向する突出片が、前記土入れ工程により土入れされた前記育苗ポットをスライドパットの移動方向で下流側に押圧しながら移動し、前記スライドパットの移動方向で突出片の上流側に隙間を形成すると共にその隙間を前記収容ケースの側壁と前記枠体との間に形成する移動工程と、
    その移動工程によりスライドパットを移動させることにより、前記収容ケースの側壁と前記枠体との間に形成される隙間に、前記育苗ポットを挿入する第2ポット詰め工程と、を備えることを特徴とする育苗ポット用収容器を用いた育苗ポット詰め込み方法。
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